JP2540174Y2 - 円形循環式駐車設備における安全装置 - Google Patents

円形循環式駐車設備における安全装置

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JP2540174Y2
JP2540174Y2 JP10855291U JP10855291U JP2540174Y2 JP 2540174 Y2 JP2540174 Y2 JP 2540174Y2 JP 10855291 U JP10855291 U JP 10855291U JP 10855291 U JP10855291 U JP 10855291U JP 2540174 Y2 JP2540174 Y2 JP 2540174Y2
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雅嗣 中瀬
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、機械式駐車設備、特に
パレット群を2層に分けて格納しこれらを円形循環させ
る円形循環式駐車設備における安全装置に関する。
【0002】
【従来技術】都心など住宅が密集している地域において
は、地価の非常な高騰により駐車場のスペースを十分と
ることは困難であり、そのため機械式駐車設備がよく利
用されている。
【0003】図7は、本考案の背景技術である円形循環
方式による機械式駐車設備の全体の構成を示す概略図で
ある。
【0004】円形循環式駐車設備1は、垂直方向にパレ
ット6を移送する昇降装置2と、この昇降装置2から当
該パレット6を受けとって、水平方向の移送路に移送す
るための円形循環装置3とから構成されている。
【0005】通常、昇降装置2と円形循環装置3は、ビ
ルなどの地階に設けられており、昇降装置2上部に設け
られた入出庫口4のみが地上に設けられ、この入出庫口
4から自動車Wの入出庫を行なうようになっている。
【0006】昇降装置2は、昇降路5内に昇降リフト7
を設け、この昇降リフト7を図示しない昇降リフト駆動
手段によってリフト支持レール7aに沿って上下駆動す
るようになっており、これにより自動車移送用のパレッ
ト6を上下に昇降する。
【0007】また、円形循環装置3は、無端チェーン8
を駆動輪9a,9bによって循環駆動させるようになっ
ており、この無端チェーン8に、図示しないガイドレー
ルによって支持されたパレット6の端部をアタッチメン
ト8aを介して係合させ、無端チェーン8の循環駆動に
つれてパレット6が上層の第1横移送路10aと下層の
第2横移送路10bの間を循環するように構成されてい
る。
【0008】このような円形循環式駐車設備1におい
て、自動車Wを入庫する際には、まずパレット6aを昇
降リフト7により入出庫口4まで上昇させ、自動車Wを
このパレット6aの上に移動させて搭載してから下降さ
せ、破線の位置(以下、「パレット移し変え位置」とい
う。)で停止させる。そして駆動輪9a、9bが駆動を
開始し、それに伴って無端チェーン8も循環駆動され、
パレット6aの端部にアタッチメント8aが係合してす
くい上げるようにして、前記昇降リフト7から無端チェ
ーン8へと移し変えがなされ、その後、円形循環装置3
が右もしくは左方向に回転して自動車Wは第1横移送路
10aもしくは第2横移送路10bの所定位置に格納さ
れるようになっている。
【0009】自動車Wを出庫する場合は、まず、昇降リ
フト7をパレット移し変え位置より下方に待機させ、無
端チェーン8を循環させて当該パレット6aをパレット
移し変え位置に移送して停止せしめる。その後昇降リフ
ト7をパレット移し変え位置に上昇させ、昇降リフト7
でパレット6aをすくい上げ、そのまま入出庫口4まで
移送し、自動車Wを移動して出庫せしめる。
【0010】このような円形循環式駐車設備1において
は、制限された空間内にできるだけ多くの自動車を収納
するという要請があるため、横移送路10a、10bの
高さに制限があり、入出庫口4で予め車高をチェックし
て、一定以上の車高を有する自動車の利用を制限するよ
うになっている。
【0011】この入出庫口4での車高チェックの方法と
しては、図8(a)に示すように、円形循環式駐車設備
1の入出庫口4入口の所定の高さのところに、投光器1
1aと受光器11bとからなる光電装置を設け、これに
より異常な車高を検出したり、また、同図(b)に示す
ように、単に車高規制板12を設けて所定の高さ以上の
自動車Wは通過できないようになっていた。
【0012】また、さらには、入出庫口4内に移動した
のち、格納場所に移送される前に自動車Wの進行方向に
光軸を有する光電装置により車高の異常を検出するもの
もあった(特開平1−284678号)。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような方法は、入庫前の車高チェックとしては十分では
あるが、たとえばリアドアを有するリフトバック式の自
動車などにおいては、入庫時に車高に異常がなくても、
昇降路5内を移送中にリアドアが上方に大きく開いて、
前記制限車高を越えてしまうことがあり、この場合には
全く対処することができない。このようなことは、入庫
者が入庫前にあわててリアドアから荷物を下ろしたあと
十分にロックしなかったことに起因する場合が多いが、
リアドアが上方に跳ね上がった状態で当該自動車を昇降
路5から横移送路10a、10bに搬送しようとする
と、当該横移送路10a、10bの入口上部に当該リア
ドアが当たってしまい、リアドアが破損するだけでな
く、最悪の場合には自動車W自体が転倒して当該パレッ
トから転落し、大きな事故につながるおそれがあった。
【0014】このような危険な事態を回避するため、た
とえば実開昭61−100751号公報には、格納され
た自動車のリアドア上方の所定高さのところにワイヤを
張って、リアドアが跳ね上がってこのワイヤに触れると
リミットスイッチがオンになって自動的に移送機械を停
止させるような安全装置を備えたものが開示されてい
る。
【0015】しかしながら、この考案は、水平循環式の
駐車場に関するものであって、しかも、当該安全装置の
ワイヤは横移送路内の天井部のみに設けられているの
で、円形循環式駐車設備において昇降路から横移送路に
移行するときに当該横移送路の入口で車高をチェックす
るようなことは全く考慮されていない。
【0016】また、実開平2−128760号公報に
は、箱型の垂直循環式駐車設備において、昇降リフトか
ら横移送路に水平移送する際に、当該横移送路の入口の
所定の高さのところに設けられた光電装置によって、横
移送路に移送される自動車の車高を常時チェックできる
ように構成した安全装置が開示されている。
【0017】この方法によれば、自動車を横移送路に搬
送する直前で確実にチェックできるという利点がある
が、その一方、搬入直前で車高の異常をチェックして
も、移送機械を急停止させることは困難であり、当該自
動車の損傷を免れないという欠点があった。
【0018】すなわち、箱型の垂直循環式駐車設備のよ
うに各パレットが分離され、それらが個々に駆動される
うような場合はまだしも、本考案の背景技術で示したよ
うに円形循環式の駐車設備にあっては各パレットが無端
チェーンにより連携されて一体に移動するようになって
いるので当然その慣性力も大きくならざるを得ず、横移
送路の入口直前で車高の異常が発見されてもパレット群
の移送を即座に停止させることは非常に困難であって、
どうしても当該自動車Wの損傷を免れないという重大な
欠点があった。
【0019】これを避けるため、光電装置を横移送路の
入口から十分前方に設ければよいが、従来のように常時
光電装置による検出動作を行なっていたのでは、昇降路
内を上下する昇降リフトやパレット、自動車W本体など
も誤って検出してしまい車高チェックに混乱を生ずると
いう問題がある上、本考案のように円形循環式のものに
あっては、昇降装置2と円形循環装置3がパレット移し
変え位置において交錯している上、円形循環装置3によ
りパレット6が円弧を描いて当該横移送路に搬送されて
来るので、このような方法を採用することは到底困難で
あった。
【0020】本考案は、上述のような円形循環式駐車設
備特有の問題を解消し、横移送路に搬送する途中で車高
を確実にチェックし、リアドアの開放による事故を未然
に防止することができる円形循環式駐車設備における安
全装置を提供することを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案にかかる機械式駐車設備の安全装置は、自動車搭
載用のパレットを垂直方向に上下させる昇降手段と、こ
の昇降手段から所定のパレット移し変え位置でパレット
を受け取り、上下2層の横移送路に他のパレットと共に
循環移送して格納する円形循環手段と、を備える円形循
環式駐車設備において、前記パレット移し変え位置から
所定の車高制限距離上方の車高異常検出位置に設けられ
た車高異常検出手段と、前記昇降手段により移送される
パレットの位置を検出するための位置検出手段と、前記
位置検出手段の検出信号に基づき、前記パレットが前記
パレット移し変え位置に到着してから前記円形循環手段
により移送されるまでの間に前記車高異常検出手段を作
動させると共に、前記円形循環手段により当該パレット
が下層の横移送路に移送されるときに、前記円形循環手
段駆動後、当該パレットが下層の横移送路に移送される
前で且つ後続する次のパレットを検出しない範囲内で前
記車高異常検出手段を所定時間だけ継続して作動させ、
前記車高異常検出手段により自動車の車高の異常が検出
されたときに前記昇降手段および前記円形循環手段にパ
レット群の移送を停止する停止指令を与える一方、前記
円形循環手段により当該パレットが上層の横移送路に移
送されるときに、車高異常検出手段を非作動状態にする
制御部とを備えたことを特徴とする。
【0022】
【作用】前記パレット移し変え位置から所定の車高制限
距離上方の車高異常検出位置に設けられた車高異常検出
手段と、前記昇降手段により移送されるパレットの位置
を検出するための位置検出手段と、前記位置検出手段の
検出信号に基づき、前記パレットが前記パレット移し変
え位置に到着してから前記円形循環手段により移送され
るまでの間に前記車高異常検出手段を作動させる制御部
とを備えているため、昇降手段によりパレットが移し変
え位置に移送されるまでの間に、たとえ当該自動車のリ
アドアが跳ね上がるようなことがあっても、その車高の
異常を確実に検出することができる。
【0023】さらに、上記制御部は、前記円形循環手段
により当該パレットが下層の横移送路に移送されるとき
に、前記円形循環手段駆動後、当該パレットが下層の横
移送路に移送される前で且つ後続する次のパレットを検
出しない範囲内で前記車高異常検出手段を所定時間だけ
継続して作動させ、前記車高異常検出手段により自動車
の車高の異常が検出されたときに前記昇降手段および前
記円形循環手段にパレット群の移送を停止する停止指令
を与えているので、たとえ円形循環手段の駆動開始後に
リアドアが跳ね上がるようなことがあっても、これを確
実に検出することができる。
【0024】これらによって車高の異常が検出された場
合には、パレット群の移送を停止する。
【0025】この場合、車高の異常の検出はパレット
が横移送路に搬入されるより十分前になされるので、万
一移送途中に搭載された自動車のリアドアが跳ね上がっ
て車高に異常があったような場合でも、パレットの移送
を当該横移送路入口の手前で完全に停止することがで
き、自動車に損傷が生じることはない。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づき本考案の実施例を詳細に
説明するが、これにより本考案の技術的範囲が限定され
るものではない。
【0027】図1は、パレット移し変え位置Aで、昇降
リフト7上のパレット6aを円形循環装置3の無端チェ
ーンに移し変えたあと、昇降リフト7が下方に待機し、
円形循環装置3がまさに右方向に回転しようとする状態
を示す概略図であり、また、図2は図1のパレット移し
変え位置Aの様子を右方向から見た図である。
【0028】図1において一点鎖線Pは、無端チェーン
8(図7)によってパレット6が移送される軌跡を示し
ている。
【0029】いま、自動車Wを搭載したパレット6a
は、パレット移し変え位置Aにあり、この車高を検出す
るための多光軸型光電センサー(以下「ワイドセンサ
ー」という。)13が、昇降路5の内壁の、パレット移
し変え位置Aからの高さが車高制限距離Hに等しくなる
位置に水平に取り付けられている。このワイドセンサー
13は、光電センサーを横一列に配列して形成したもの
であり、昇降路5内の前記ワイドセンサ−13に対向す
る部分には、同様な幅を有する投光器14が設けられて
おり(図2参照)、このワイドセンサー13と投光器1
4によって車高異常検出器15が形成されている。もし
自動車Wが、投光器14からの光線14aの一部でも遮
光すればワイドセンサー13が検知信号を発するように
なっている。
【0030】図3は、本件の安全装置の全体の構成の一
例を示すブロック図である。
【0031】昇降リフト7を上下に駆動する昇降リフト
駆動装置16と無端チェーン8を循環駆動する円形循環
駆動装置17は、それぞれ昇降リフト7の位置や、無端
チェーン8の回転位置などを検出する位置検出器16
a、17aを有しており、この位置検出器16a、17
aからの検出信号に基づき、駐車設備制御装置18(制
御部)は、昇降リフト駆動装置16と円形循環駆動装置
17に適切な指示を送り、パレット6aを循環移送すべ
く統一的に制御するようになっている。
【0032】安全装置19は、上述の車高異常検出器1
5と、この車高異常検出器15からの検知信号を増幅す
る増幅器20と、この増幅信号に基づき車高異常の信号
を発するスイッチング装置21、このスイッチング装置
21の異常信号により警報を発する警報器22と、前記
スイッチング装置21の異常信号を解除するためのリセ
ットスイッチ23とからなっている。
【0033】なお、スイッチング装置21は内部にタイ
マー21aを内臓しており、所定時間だけ車高異常検出
器15が動作するように指示を送る。
【0034】このような安全装置19における動作を図
4のフローチャートを参考にして説明する。
【0035】まず、入出庫口4からパレット6aに自動
車Wを搭載し、昇降リフト7を下降させる(ステップS
1)。昇降リフト7がパレット移し変え位置Aにくると
位置検出器16aからの信号が駐車設備制御装置18に
送られ、昇降リフト7が停止される(ステップS2)。
前記位置検出器16aからの位置信号はスイッチング装
置21にも送られておりスイッチング装置21は内部の
タイマー21aを介して、車高異常検出器15に指示を
送って、昇降リフト7がパレット移し変え位置Aで停止
してから円形循環駆動装置17が駆動開始するまでのわ
ずかの時間(約1秒間)パレット6aに搭載された自動
車Wの車高の異常を検出するよう動作する(ステップS
3)。
【0036】この場合、図1、図2の実線のようにリア
ドアWaが閉じている場合には、投光器14からの光線
を一切遮光するものがなく車高異常検出器15は信号を
発しないが、万一リアドアWaが入庫時に完全にロック
されておらず、昇降リフト7で下降する際に慣性力によ
り上方向に逆重力が発生し、リアドアWaが、図の一点
鎖線で示すように上方に跳ね上がった場合には、投光器
14からの光線14aの少なくとも一部が遮光されワイ
ドセンサー13により車高の異常が検知され、車高異常
検出器15から検知信号が発生される(ステップS
4)。この検知信号は、増幅器20で増幅され、スイッ
チング装置21はその増幅信号により異常信号を警報器
22に送って警報を鳴らすとともに、駐車設備制御装置
18にも異常信号を送り、駐車設備制御装置18より昇
降リフト駆動装置16および円形循環駆動装置17に停
止指令が与えられて、昇降リフト駆動装置16と円形循
環駆動装置17の駆動を非常停止させる(ステップS
5)。この警報と機械停止の状態はリセットボタン23
を押して解除するまで継続されるようになっている。
【0037】一方、ステップS4おいて車高異常が検
出されなかった場合は、円形循環装置3による循環移送
が開始されて、ステップS6に移行し、同装置がパレッ
ト6aを上昇する方向に回転する場合(図1の左回転方
向)には、自動車WのリアドアWaには閉じる方向に慣
性力が働くので車高異常検出器15を動作させて車高の
異常をチェックする必要はない。
【0038】したがってこの場合には、そのまま円形循
環駆動装置17の動作を継続し、パレット6aが所定の
位置に移送したときに停止させて、パレット6aの格納
を終了する(ステップS9)。
【0039】しかし、下降方向に回転する場合(図1の
右回転方向)には、リアドアWaに上方向に逆重力が働
く形になるので、車高をチェックしておく必要がある。
【0040】したがって駐車設備制御装置18から円形
循環駆動装置17に下降方向の回転をするように指示が
あった場合(ステップS6)、その旨の信号は安全装置
19のスイッチング装置21にも送られ、スイッチング
装置21は内部のタイマー21aを介して、車高異常検
出器15に指示を送って、円形循環駆動装置17が起動
開始後わずかの所定時間(約2秒間)、遮光の有無を検
出するように動作する(ステップS7)。この場合検出
時間が2秒に限定されているのは、次にパレット移し変
え位置に搬送されてくるパレットを検出して誤動作する
ようなおそれがないようにするためであり、この検出時
間は円形循環駆動装置17の循環速度に応じて適宜決定
されるものである。
【0041】また、円形循環駆動装置17の下降方向へ
の起動直後に最大の上方向の逆重力がかかるので、この
段階でリアドアWaが上方に跳ね上がる可能性が一番多
く、自動車Wが下方に移送されているにもかかわらず、
リアドアWaが上方に跳ね上がれば、図5に示すように
車高異常検出器15によりリアドアWaが検出され車高
の異常を検知することができる(ステップS8)。すな
わち、円形循環駆動手段17起動後の所定時間(2秒
間)継続して車高異常検出器15を作動させているの
で、円形循環手段17起動直後にリアドアWaが上方に
跳ね上がることがあってもこれを車高異常検出器15に
より検出することができる。この検知信号によりスイッ
チング装置21は、警報器22により危険を知らせると
ともに、駐車設備制御装置18にも異常信号を送り、即
時に昇降リフト駆動装置16と円形循環駆動装置17の
駆動を非常停止する(ステップS5)。
【0042】ステップS8で、車高の異常を検出しなか
った場合は、そのまま円形循環駆動装置17の動作を継
続し、パレット6aが所定の位置に移送したときに停止
させて、パレット6aの格納を終了する(ステップS
9)。
【0043】なお、リセットボタン23は、確実に係員
が現場におもむいて、車高異常の原因を除去してからで
ないと機械が動作しないように、図1の昇降路5の下方
に設置されている。
【0044】また、車高異常検出器15には、ワイドセ
ンサー13を利用しており、しかも図1に示すように自
動車の中心よりも若干ずらして設置しているので、リア
ドアWaが跳ね上がった場合に、光線14aの一部がリ
アドアWaのガラス部分を透過することがあったとして
も、リアドアWaのフレームにより必ず光線14aの一
部が遮光されるので、車高の異常を確実に検知すること
ができる。
【0045】しかし、車高異常の検出のための手段は、
このようなワイドセンサー13を用いた車高異常検出器
15に限られず、たとえば超音波を用いた検出装置を用
いることも可能である。超音波はガラスで反射するので
この場合でも確実に跳ね上がったリアドアWaを検出で
きる。
【0046】また、本実施例では、パレット移し変え位
置Aに車高異常検出器15を設置しただけであったが、
図6に示すようにパレット6aが下方に移送されて下層
の第2横移送路に搬入されるまでの途中に、別の車高異
常検出器を設け、重ねて車高チェックするようにすれば
安全性をさらに確保することができる(なお、図6にお
いては説明の便宜上、昇降リフト7や他のパレット6な
どは省略されている。)。
【0047】すなわち、パレット6aが円形循環装置3
により下降され、光電装置24がパレット6aを検知し
たとき、この位置から制限車高距離Hの高さのところに
設置されたワイドセンサー25を作動させて車高をチェ
ックさせるようにする。この場合、光電装置24の位置
は、その時点で円形循環駆動装置17に停止の指示をす
れば、当該パレット6aが第2横移送路10bの入口直
前で停止できる限界の位置より若干上方に設けられてい
る。また、光電装置24の代わりに、パレット移し変え
位置Aからの起動後の時間や、円形循環駆動装置17の
位置検出17aを利用して検出点を決定することも可
能である。
【0048】また、万一の不測の事態に備えて、従来の
ように第2横移送路10bの入口直前に光電装置26を
設けて車高異常を検出するようにしておけば、自動車W
が転倒して大事故がおこるような最悪の事態を回避する
ことができ、駐車設備の安全対策として万全なものとす
ることができる。
【0049】
【考案の効果】以上に述べたように本考案の構成によれ
ば、前記パレット移し変え位置から所定の車高制限距離
上方の車高異常検出位置に設けられた車高異常検出手段
と、前記昇降手段により移送されるパレットの位置を検
出するための位置検出手段と、前記位置検出手段の検出
信号に基づき、前記パレットが前記パレット移し変え位
に到着してから前記円形循環手段により移送されるま
での間に前記車高異常検出手段を作動させる制御部とを
備えているため、昇降手段によりパレットが移し変え位
置に移送されるまでの間に、たとえ当該自動車のリアド
アが跳ね上がるようなことがあっても、その車高の異常
を確実に検出することができる。また検出時間をパレッ
ト移し変え位置に到着後、円形循環手段により移送され
るまでの間に限定しているので、当該車高異常検出手段
が、昇降手段により後に搬送されてきたパレットなどを
検出して誤動作をするようなおそれが全くない。
【0050】また、上記制御部は、前記円形循環手段に
より当該パレットが下層の横移送路に移送されるとき
に、前記円形循環手段駆動後、当該パレットが下層の横
移送路に移送される前で且つ後続する次のパレットを検
出しない範囲内で前記車高異常検出手段を所定時間だけ
継続して作動させ、前記車高異常検出手段により自動車
の車高の異常が検出されたときに前記昇降手段および前
記円形循環手段にパレット群の移送を停止する停止指令
を与えているので、この際にリアドアが跳ね上がっても
その車高異常を検出することができる。これらの車高異
常の検出はパレットが横移送路に搬入されるより十分前
になされるので、万−搭載された自動車のリアドアが跳
ね上がって車高に異常があったような場合でも、当該横
移送路の入口の手前で完全に停止することができ、自動
車のリアドアに損傷が生じたり、また自動車自体が転落
したりすることが確実に防止できる。
【0051】また、この車高チェックの際、車高異常検
出手段は、パレットが上層の横移送路に移送されるとき
には非作動状態とされ、円形循環手段がパレットを下降
させるときのみ作動し、しかもその作動が継続する所定
時間は、円形循環手段駆動後、当該パレットが下層の横
移送路に移送される前で且つ後続する次のパレットを検
出しない範囲内であるので当該パレットに搭載されてい
る自動車の車高のみ確実にチェックでき、誤動作の心配
が全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる安全装置を取り付けた円形循環
駐車設備において、円形循環装置がまさに右方向に回転
しようとする状態を示す概略図である。
【図2】図1のパレット移し変え位置の様子を右方向か
ら見た図である。
【図3】本考案にかかる安全装置の構成を示すブロック
図である。
【図4】本考案にかかる安全装置の動作を説明するフロ
ーチャート図である。
【図5】パレットが円形循環装置により下方に移送され
る場合の機械起動直後の様子を示す図である。
【図6】パレットが円形循環装置により下方に移送され
る途中に別の車高異常検出器を設けた場合の様子を示す
図である。
【図7】円形循環式駐車設備の全体の構造を示す概略図
である。
【図8】従来の車高異常検出装置を示す図である。
【符号の説明】 1 円形循環式駐車設備 2 昇降装置 3 円形循環装置 4 入出庫口 5 昇降路 6 パレット 7 昇降リフト 8 無端チェーン 9a,9b 駆動輪 10a 第1横移送路 10b 第2横移送路 13 ワイドセンサー 14 投光器 15 車高異常検出器 16 昇降リフト駆動装置 17 円形循環駆動装置 18 駐車設備制御装置 19 安全装置 20 増幅器 21 スイッチング装置 22 警報器 23 リセットボタン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車搭載用のパレットを垂直方向に上
    下させる昇降手段と、この昇降手段から所定のパレット
    移し変え位置でパレットを受け取り、上下2層の横移送
    路に他のパレットと共に循環移送して格納する円形循環
    手段と、を備える円形循環式駐車設備において、 前記パレット移し変え位置から所定の車高制限距離上方
    の車高異常検出位置に設けられた車高異常検出手段と、 前記昇降手段により移送されるパレットの位置を検出す
    るための位置検出手段と、 前記位置検出手段の検出信号に基づき、前記パレットが
    前記パレット移し変え位置に到着してから前記円形循環
    手段により移送されるまでの間に前記車高異常検出手段
    を作動させると共に、前記円形循環手段により当該パレ
    ットが下層の横移送路に移送されるときに、前記円形循
    環手段駆動後、当該パレットが下層の横移送路に移送さ
    れる前で且つ後続する次のパレットを検出しない範囲内
    で前記車高異常検出手段を所定時間だけ継続して作動さ
    せ、前記車高異常検出手段により自動車の車高の異常が
    検出されたときに前記昇降手段および前記円形循環手段
    にパレット群の移送を停止する停止指令を与える一方、
    前記円形循環手段により当該パレットが上層の横移送路
    に移送されるときに、車高異常検出手段を非作動状態に
    する制御部とを備えたことを特徴とする円形循環式駐車
    設備における安全装置。
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