JPH0783069A - タイミングチエーンカバー - Google Patents
タイミングチエーンカバーInfo
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- JPH0783069A JPH0783069A JP25384893A JP25384893A JPH0783069A JP H0783069 A JPH0783069 A JP H0783069A JP 25384893 A JP25384893 A JP 25384893A JP 25384893 A JP25384893 A JP 25384893A JP H0783069 A JPH0783069 A JP H0783069A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- timing chain
- chain cover
- timing
- sprocket
- vibration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F7/00—Casings, e.g. crankcases or frames
- F02F7/0065—Shape of casings for other machine parts and purposes, e.g. utilisation purposes, safety
- F02F7/0073—Adaptations for fitting the engine, e.g. front-plates or bell-housings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B75/22—Multi-cylinder engines with cylinders in V, fan, or star arrangement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コストおよび重量の低減を図ると共に、タイ
ミングチエーンカバーの振動をより確実に防止するこ
と。 【構成】 一体に成形したタイミングチエーンカバー25
の縁にほぼ等間隔に設けたボルト孔17により縁を締結固
定すると共に、タイミングチエーンカバー25の略中央部
に設けたボルト孔21と22により固定する。これにより、
エンジン本体による振動を、タイミングチエーンカバー
25の全域にわたって防止する。一方できる限りスプロケ
ット５，６，７，９の近くに設けたボルト孔20および24
で固定する。これにより、スプロケット５，６，７，９
の部分で極部的に発生するタイミングチエーンカバー25
の極部的な振動を集中的に防止する。このように、エン
ジン本体からの振動防止と、上記スプロケット部の極部
的な振動防止の相乗作用により、タイミングチエーンカ
バー25全体の振動を確実に防止することができる。
ミングチエーンカバーの振動をより確実に防止するこ
と。 【構成】 一体に成形したタイミングチエーンカバー25
の縁にほぼ等間隔に設けたボルト孔17により縁を締結固
定すると共に、タイミングチエーンカバー25の略中央部
に設けたボルト孔21と22により固定する。これにより、
エンジン本体による振動を、タイミングチエーンカバー
25の全域にわたって防止する。一方できる限りスプロケ
ット５，６，７，９の近くに設けたボルト孔20および24
で固定する。これにより、スプロケット５，６，７，９
の部分で極部的に発生するタイミングチエーンカバー25
の極部的な振動を集中的に防止する。このように、エン
ジン本体からの振動防止と、上記スプロケット部の極部
的な振動防止の相乗作用により、タイミングチエーンカ
バー25全体の振動を確実に防止することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、Ｖ型エンジンのタイミ
ングチエーンカバーの改良に関するものである。
ングチエーンカバーの改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】先ず、Ｖ型エンジンのタイミングチエー
ンの一例を図５に示して説明する。ここに示すＶ型エン
ジンはシリンダヘッド１、シリンダブロック２およびシ
リンダロアケース３の三分割になっており、シリンダヘ
ッド１の部分にはカムタイミングスプロケット４，５，
６および７が設けられている。カムタイミングスプロケ
ット４および５にはタイミングチエーン８が掛けられて
おり、またカムタイミングスプロケット６および７には
アイドラスプロケット９を介してタイミングチエーン10
が掛けられている。
ンの一例を図５に示して説明する。ここに示すＶ型エン
ジンはシリンダヘッド１、シリンダブロック２およびシ
リンダロアケース３の三分割になっており、シリンダヘ
ッド１の部分にはカムタイミングスプロケット４，５，
６および７が設けられている。カムタイミングスプロケ
ット４および５にはタイミングチエーン８が掛けられて
おり、またカムタイミングスプロケット６および７には
アイドラスプロケット９を介してタイミングチエーン10
が掛けられている。
【０００３】そして、クランクタイミングスプロケット
11の回転はカムタイミングスプロケット５とアイドラス
プロケット９に掛けられたタイミングチエーン12によ
り、各カムタイミングスプロケット４，５，６および７
に伝達されるようになっている。また、カムタイミング
スプロケット８とアイドラスプロケット９の間には別の
アイドラスプロケット13が設けられていて、タイミング
チエーン12に張力を持たせるようにしている。14はウォ
ータポンプ軸部、15はオイルポンプスプロケットであ
る。
11の回転はカムタイミングスプロケット５とアイドラス
プロケット９に掛けられたタイミングチエーン12によ
り、各カムタイミングスプロケット４，５，６および７
に伝達されるようになっている。また、カムタイミング
スプロケット８とアイドラスプロケット９の間には別の
アイドラスプロケット13が設けられていて、タイミング
チエーン12に張力を持たせるようにしている。14はウォ
ータポンプ軸部、15はオイルポンプスプロケットであ
る。
【０００４】このＶ型エンジンのタイミングチエーンの
従来のチエーンカバーは図４に示すようにシリンダヘッ
ド１、シリンダブロック２およびシリンダロアケース３
ごとに分割しないで一体にしたタイミングチエーンカバ
ー16になっており、このタイミングチエーンカバー16の
縁はほぼ等間隔に設けられた孔17に挿通して締結する縁
止めボルトにより、シリンダヘッド１、シリンダブロッ
ク２およびシリンダロアケース３に固定されている。ま
た、タイミングチエーンカバー16にはウォータポンプ軸
部14が貫通するウォータポンプ軸部貫通孔18およびクラ
ンクタイミングスプロケット11の軸部が貫通するクラン
ク軸部貫通孔19が明けられており、それぞれの貫通部は
オイルシール部材によりシールされている。
従来のチエーンカバーは図４に示すようにシリンダヘッ
ド１、シリンダブロック２およびシリンダロアケース３
ごとに分割しないで一体にしたタイミングチエーンカバ
ー16になっており、このタイミングチエーンカバー16の
縁はほぼ等間隔に設けられた孔17に挿通して締結する縁
止めボルトにより、シリンダヘッド１、シリンダブロッ
ク２およびシリンダロアケース３に固定されている。ま
た、タイミングチエーンカバー16にはウォータポンプ軸
部14が貫通するウォータポンプ軸部貫通孔18およびクラ
ンクタイミングスプロケット11の軸部が貫通するクラン
ク軸部貫通孔19が明けられており、それぞれの貫通部は
オイルシール部材によりシールされている。
【０００５】また、実開昭63ー106992 号公報に開示され
ているタイミングベルトカバーは、シリンダヘッド部分
が分割されたカバーであり、この分割されたシリンダヘ
ッド部分のタイミングベルトカバーは二本の縁止めボル
トと、このカバーの分割部分を固定するための一本の中
央止めボルトでシリンダヘッドに固定されており、一方
シリンダブロック部分およびシリンダロアケース部分に
相当する部分のタイミングチエーンカバーは分割部分を
固定するための二本の中央止めボルトと三本の縁止めボ
ルトにより、シリンダブロックおよびシリンダロアケー
スに固定されている。そして、タイミングベルトカバー
を補強するためのリブを設けて振動などが起こらないよ
うにしている。
ているタイミングベルトカバーは、シリンダヘッド部分
が分割されたカバーであり、この分割されたシリンダヘ
ッド部分のタイミングベルトカバーは二本の縁止めボル
トと、このカバーの分割部分を固定するための一本の中
央止めボルトでシリンダヘッドに固定されており、一方
シリンダブロック部分およびシリンダロアケース部分に
相当する部分のタイミングチエーンカバーは分割部分を
固定するための二本の中央止めボルトと三本の縁止めボ
ルトにより、シリンダブロックおよびシリンダロアケー
スに固定されている。そして、タイミングベルトカバー
を補強するためのリブを設けて振動などが起こらないよ
うにしている。
【０００６】また実開平3ー49335 号公報に開示されたタ
イミングベルトカバーも同様に、シリンダヘッド部分が
分割されたカバーになっており、この分割されたシリン
ダヘッド部分のカバーは四本の縁止めボルトにてシリン
ダヘッドに固定されており、一方シリンダブロックおよ
びシリンダロアケースに相当する部分のカバーは六本の
縁止めボルトと、分割部を固定するための二本の中央止
めボルトと、一本の中央止めボルトにより、シリンダブ
ロックおよびシリンダロアケースに固定されている。そ
して、この従来例も同様にタイミングベルトカバーを補
強するためのリブを設けて振動などが起こらないように
している。
イミングベルトカバーも同様に、シリンダヘッド部分が
分割されたカバーになっており、この分割されたシリン
ダヘッド部分のカバーは四本の縁止めボルトにてシリン
ダヘッドに固定されており、一方シリンダブロックおよ
びシリンダロアケースに相当する部分のカバーは六本の
縁止めボルトと、分割部を固定するための二本の中央止
めボルトと、一本の中央止めボルトにより、シリンダブ
ロックおよびシリンダロアケースに固定されている。そ
して、この従来例も同様にタイミングベルトカバーを補
強するためのリブを設けて振動などが起こらないように
している。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のタイミング
チエーンカバーにおいて、図４に示した一体型のタイミ
ングチエーンカバーは一体であるという観念およびタイ
ミングチエーンカバーを単に固定するという観念から、
タイミングチエーンカバーの縁をほぼ等間隔に縁止めボ
ルトにて固定していたのであるが、エンジン本体からの
振動やタイミングチエーンがスプロケットに噛み込む際
に発生する振動がタイミングチエーンカバーに伝わっ
て、タイミングチエーンカバーが振動することがあるの
で、このタイミングチエーンカバーの振動がウォータポ
ンプ軸貫通部およびクランク軸貫通部のシール部に伝達
するのを防止するなど、なお改良すべき問題がある。
チエーンカバーにおいて、図４に示した一体型のタイミ
ングチエーンカバーは一体であるという観念およびタイ
ミングチエーンカバーを単に固定するという観念から、
タイミングチエーンカバーの縁をほぼ等間隔に縁止めボ
ルトにて固定していたのであるが、エンジン本体からの
振動やタイミングチエーンがスプロケットに噛み込む際
に発生する振動がタイミングチエーンカバーに伝わっ
て、タイミングチエーンカバーが振動することがあるの
で、このタイミングチエーンカバーの振動がウォータポ
ンプ軸貫通部およびクランク軸貫通部のシール部に伝達
するのを防止するなど、なお改良すべき問題がある。
【０００８】また、実開昭63ー106992 号公報および実開
平3ー49335 号公報も図４に示した従来例と実質的に同じ
である。すなわち、この二つの公報に開示されたタイミ
ングベルトカバーはいずれも分割型であり、この分割部
分を固定する目的で中央止めボルトを使用し、タイミン
グベルトカバーを補強リブで補強して振動などを防止す
るようにしている。したがって、エンジン本体からの振
動やタイミングチエーンがスプロケットに噛み込む際に
発生する音による振動がタイミングチエーンカバーに伝
わって、タイミングチエーンカバーを振動させる可能性
が高く、これに伴ってウォータポンプ軸貫通部およびク
ランク軸貫通部のシール部に悪影響を及ぼす可能性も高
く、時にはエンジンの潤滑油が漏洩したり、またタイミ
ングチエーンカバーの振動により騒音が発生する可能性
が高くなり、積極的にタイミングベルトカバーの振動を
防止して、上記可能性の高い問題点を確実に防止するよ
う改良すべき問題がある。
平3ー49335 号公報も図４に示した従来例と実質的に同じ
である。すなわち、この二つの公報に開示されたタイミ
ングベルトカバーはいずれも分割型であり、この分割部
分を固定する目的で中央止めボルトを使用し、タイミン
グベルトカバーを補強リブで補強して振動などを防止す
るようにしている。したがって、エンジン本体からの振
動やタイミングチエーンがスプロケットに噛み込む際に
発生する音による振動がタイミングチエーンカバーに伝
わって、タイミングチエーンカバーを振動させる可能性
が高く、これに伴ってウォータポンプ軸貫通部およびク
ランク軸貫通部のシール部に悪影響を及ぼす可能性も高
く、時にはエンジンの潤滑油が漏洩したり、またタイミ
ングチエーンカバーの振動により騒音が発生する可能性
が高くなり、積極的にタイミングベルトカバーの振動を
防止して、上記可能性の高い問題点を確実に防止するよ
う改良すべき問題がある。
【０００９】また、このようにタイミングチエーンカバ
ーを分割型にすると、部品点数が増加してタイミングチ
エーンカバーの製造および組み立てに多くの工数が必要
になってコストが高くなり、また部品点数が増加すると
その分、重量が大きくなるという問題がある。
ーを分割型にすると、部品点数が増加してタイミングチ
エーンカバーの製造および組み立てに多くの工数が必要
になってコストが高くなり、また部品点数が増加すると
その分、重量が大きくなるという問題がある。
【００１０】本発明は、タイミングチエーンカバーを一
体型にすることにより、上記コストおよび重量の低減を
図ると共に、タイミングチエーンカバーの振動をより確
実に防止して、上記問題を解決したタイミングチエーン
カバーを提供するものである。
体型にすることにより、上記コストおよび重量の低減を
図ると共に、タイミングチエーンカバーの振動をより確
実に防止して、上記問題を解決したタイミングチエーン
カバーを提供するものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る手段は、シリンダヘッド、シリンダブロ
ックおよびシリンダロアケースに三分割してなるＶ型エ
ンジンの左右のシリンダヘッドに設けたカムタイミング
スプロケットに、シリンダロアケースに支持されたクラ
ンクタイミングスプロケットの回転をエンドレスのタイ
ミングチエーンを介して伝達する該タイミングチエーン
のチエーンカバーにおいて、該タイミングチエーン全体
をカバーする一体成形したチエーンカバーを設け、該チ
エーンカバーの縁をほぼ等間隔にシリンダヘッド、シリ
ンダブロックおよびシリンダロアケースに締結固定する
と共に、更に前記チエーンカバーの略中央部であって前
記スプロケットに近い部分を前記シリンダヘッド、シリ
ンダブロックおよびシリンダロアケースのデッドスペー
スに締結したことを特徴とするものである。
の本発明に係る手段は、シリンダヘッド、シリンダブロ
ックおよびシリンダロアケースに三分割してなるＶ型エ
ンジンの左右のシリンダヘッドに設けたカムタイミング
スプロケットに、シリンダロアケースに支持されたクラ
ンクタイミングスプロケットの回転をエンドレスのタイ
ミングチエーンを介して伝達する該タイミングチエーン
のチエーンカバーにおいて、該タイミングチエーン全体
をカバーする一体成形したチエーンカバーを設け、該チ
エーンカバーの縁をほぼ等間隔にシリンダヘッド、シリ
ンダブロックおよびシリンダロアケースに締結固定する
と共に、更に前記チエーンカバーの略中央部であって前
記スプロケットに近い部分を前記シリンダヘッド、シリ
ンダブロックおよびシリンダロアケースのデッドスペー
スに締結したことを特徴とするものである。
【００１２】
【作用】本発明はこのように構成したので次の通りの作
用がある。すなわち、一体に成形したタイミングチエー
ンカバーの縁をほぼ等間隔に締結固定すると共に、該タ
イミングチエーンカバーの略中央部を固定するようにし
たので、エンジン本体の振動により振動させられる一体
に成形されているタイミングチエーンカバーの振動を、
タイミングチエーンカバーの全域にわたって防止するこ
とが可能である。
用がある。すなわち、一体に成形したタイミングチエー
ンカバーの縁をほぼ等間隔に締結固定すると共に、該タ
イミングチエーンカバーの略中央部を固定するようにし
たので、エンジン本体の振動により振動させられる一体
に成形されているタイミングチエーンカバーの振動を、
タイミングチエーンカバーの全域にわたって防止するこ
とが可能である。
【００１３】そして、デッドスペースを利用して、でき
る限りスプロケットの近くで固定するようにしたので、
スプロケットへのタイミングチエーンの噛み込み音によ
って発生するタイミングチエーンカバーの極部的な振動
を集中的に防止することが可能である。このように、エ
ンジン本体からの振動によるタイミングチエーンカバー
の振動防止と、スプロケットの部分で発生する極部的な
振動防止の相乗作用により、タイミングチエーンカバー
全体の振動をより確実に防止することが可能となる。
る限りスプロケットの近くで固定するようにしたので、
スプロケットへのタイミングチエーンの噛み込み音によ
って発生するタイミングチエーンカバーの極部的な振動
を集中的に防止することが可能である。このように、エ
ンジン本体からの振動によるタイミングチエーンカバー
の振動防止と、スプロケットの部分で発生する極部的な
振動防止の相乗作用により、タイミングチエーンカバー
全体の振動をより確実に防止することが可能となる。
【００１４】そして、タイミングチエーンカバーは一体
型であるので、部品点数が少なくてすみ、コストの低減
および重量の低減を図ることが可能になる。
型であるので、部品点数が少なくてすみ、コストの低減
および重量の低減を図ることが可能になる。
【００１５】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。本
実施例は図５に示したＶ型エンジンのタイミングチエー
ンを一例として、このＶ型エンジンのタイミングチエー
ンのカバーに適用したタイミングチエーンカバーを示す
ものである。すなわち、図２に示すＶ型エンジンは図５
において既に説明したように、シリンダヘッド１、シリ
ンダブロック２およびシリンダロアケース３の三分割に
なっており、シリンダヘッド１の部分にはカムタイミン
グスプロケット４，５，６および７が設けられ、カムタ
イミングスプロケット４および５にはタイミングチエー
ン８が掛けられており、またカムタイミングスプロケッ
ト６および７にはアイドラスプロケット９を介してタイ
ミングチエーン10が掛けられている。
実施例は図５に示したＶ型エンジンのタイミングチエー
ンを一例として、このＶ型エンジンのタイミングチエー
ンのカバーに適用したタイミングチエーンカバーを示す
ものである。すなわち、図２に示すＶ型エンジンは図５
において既に説明したように、シリンダヘッド１、シリ
ンダブロック２およびシリンダロアケース３の三分割に
なっており、シリンダヘッド１の部分にはカムタイミン
グスプロケット４，５，６および７が設けられ、カムタ
イミングスプロケット４および５にはタイミングチエー
ン８が掛けられており、またカムタイミングスプロケッ
ト６および７にはアイドラスプロケット９を介してタイ
ミングチエーン10が掛けられている。
【００１６】そして、クランクタイミングスプロケット
11の回転はカムタイミングスプロケット５とアイドラス
プロケット９に掛けられたタイミングチエーン12によ
り、各カムタイミングスプロケット４，５，６および７
に伝達されるようになっている。また、カムタイミング
スプロケット８とアイドラスプロケット９の間には別の
アイドラスプロケット13が設けられていて、タイミング
チエーン12に張力を持たせるようにしている。14はウォ
ータポンプ軸部、15はオイルポンプスプロケットであ
る。
11の回転はカムタイミングスプロケット５とアイドラス
プロケット９に掛けられたタイミングチエーン12によ
り、各カムタイミングスプロケット４，５，６および７
に伝達されるようになっている。また、カムタイミング
スプロケット８とアイドラスプロケット９の間には別の
アイドラスプロケット13が設けられていて、タイミング
チエーン12に張力を持たせるようにしている。14はウォ
ータポンプ軸部、15はオイルポンプスプロケットであ
る。
【００１７】そして、カムタイミングスプロケット５と
ウォータポンプ軸部14との間のほぼ中間位置であり、か
つ、縁止めボルトが螺合する両側の螺子孔17′の間のほ
ぼ中間位置に、中央止めボルトが螺合する螺子孔20′が
設けられており、カムタイミングスプロケット８に対す
るタイミングチエーン８及び12の噛み込み音に起因して
発生するタイミングチエーンカバー25（図１）の極部的
な振動は、主に両側に設けられた六個の螺子孔17′と中
央に設けられた螺子孔20′に螺合するボルトでタイミン
グチエーンカバー25をシリンダヘッド１に締結固定する
ことにより防止するようになっている。
ウォータポンプ軸部14との間のほぼ中間位置であり、か
つ、縁止めボルトが螺合する両側の螺子孔17′の間のほ
ぼ中間位置に、中央止めボルトが螺合する螺子孔20′が
設けられており、カムタイミングスプロケット８に対す
るタイミングチエーン８及び12の噛み込み音に起因して
発生するタイミングチエーンカバー25（図１）の極部的
な振動は、主に両側に設けられた六個の螺子孔17′と中
央に設けられた螺子孔20′に螺合するボルトでタイミン
グチエーンカバー25をシリンダヘッド１に締結固定する
ことにより防止するようになっている。
【００１８】また、ウォータポンプ軸部14に対しては上
記螺子孔20′と螺子孔21′および22′により三点で挟む
ようにして、タイミングチエーンカバー25の中央部を固
定するようになっており、また、アイドラースプロケッ
ト13に対してはその近く（Ｖ溝部）に設けられた縁止め
ボルトが螺合する二つの螺子孔17′と中央の螺子孔22′
により、三点で挟むようにしてタイミングチエーンカバ
ー25を締結固定することにより、アイドラースプロケッ
ト13にタイミングチエーン12が噛み込む音により発生す
るタイミングチエーンカバー25の極部的な振動を防止す
るようにしている。
記螺子孔20′と螺子孔21′および22′により三点で挟む
ようにして、タイミングチエーンカバー25の中央部を固
定するようになっており、また、アイドラースプロケッ
ト13に対してはその近く（Ｖ溝部）に設けられた縁止め
ボルトが螺合する二つの螺子孔17′と中央の螺子孔22′
により、三点で挟むようにしてタイミングチエーンカバ
ー25を締結固定することにより、アイドラースプロケッ
ト13にタイミングチエーン12が噛み込む音により発生す
るタイミングチエーンカバー25の極部的な振動を防止す
るようにしている。
【００１９】また、図１でも解るように螺子孔21′およ
び22′に対応して設けられたボルト孔21および22が、タ
イミングチエーンカバー25のほぼ中心部に位置してい
る。次に、カムタイミングスプロケット６，７およびア
イドラースプロケット９のほぼ中間位置のデッドスペー
スには、中央止めボルトが螺合する螺子孔24′が設けら
れており、カムタイミングスプロケット６、７およびア
イドラースプロケット９とタイミングチエーン10および
アイドラースプロケット９とタイミングチエーン12との
間の噛み込み音によって極部的に発生するタイミングチ
エーンカバー25の振動を、両側に設けられた六個の螺子
孔17′と螺子孔24′に螺合されるボルトでタイミングチ
エーンカバー25をシリンダヘッド１に締結することによ
り防止するようにしている。
び22′に対応して設けられたボルト孔21および22が、タ
イミングチエーンカバー25のほぼ中心部に位置してい
る。次に、カムタイミングスプロケット６，７およびア
イドラースプロケット９のほぼ中間位置のデッドスペー
スには、中央止めボルトが螺合する螺子孔24′が設けら
れており、カムタイミングスプロケット６、７およびア
イドラースプロケット９とタイミングチエーン10および
アイドラースプロケット９とタイミングチエーン12との
間の噛み込み音によって極部的に発生するタイミングチ
エーンカバー25の振動を、両側に設けられた六個の螺子
孔17′と螺子孔24′に螺合されるボルトでタイミングチ
エーンカバー25をシリンダヘッド１に締結することによ
り防止するようにしている。
【００２０】また、クランクタイミングスプロケット11
に対しては螺子孔21′と螺子孔23′によって挟むように
なっており、この螺子孔21′と23′に螺合する中央止め
ボルトでタイミングチエーンカバー25をシリンダブロッ
ク２とシリンダロアケース３に締結することにより、ク
ランクタイミングスプロケット11とタイミングチエーン
12およびオイルポンプドライブチエーン26との間の噛み
込み音により極部的に発生するタイミングチエーンカバ
ー25の振動を防止するようになっている。あるいは螺子
孔 231′を更に設けて、この螺子孔 231′と螺子孔23′
および螺子孔21′により三点で締結固定するようにして
もよい。
に対しては螺子孔21′と螺子孔23′によって挟むように
なっており、この螺子孔21′と23′に螺合する中央止め
ボルトでタイミングチエーンカバー25をシリンダブロッ
ク２とシリンダロアケース３に締結することにより、ク
ランクタイミングスプロケット11とタイミングチエーン
12およびオイルポンプドライブチエーン26との間の噛み
込み音により極部的に発生するタイミングチエーンカバ
ー25の振動を防止するようになっている。あるいは螺子
孔 231′を更に設けて、この螺子孔 231′と螺子孔23′
および螺子孔21′により三点で締結固定するようにして
もよい。
【００２１】図１において、図２に示した螺子孔17′，
20′，21′，22′，23′，24′に対応してボルト孔17，
21，22，23および24が設けられており、また、螺子孔 2
31′に対応してボルト孔 231を設ける。そして、カムタ
イミングスプロケット４および５の部分には直線状の補
強用のリブ27（本実施例では五本）が形成されていると
共に、カムタイミングスプロケット６および７とアイド
ラースプロケット13の部分にもリブ28（碁盤目のリブ）
と29（本実施例では直線状リブ四本）が形成され、タイ
ミングチエーンカバー25の端部を補強している。
20′，21′，22′，23′，24′に対応してボルト孔17，
21，22，23および24が設けられており、また、螺子孔 2
31′に対応してボルト孔 231を設ける。そして、カムタ
イミングスプロケット４および５の部分には直線状の補
強用のリブ27（本実施例では五本）が形成されていると
共に、カムタイミングスプロケット６および７とアイド
ラースプロケット13の部分にもリブ28（碁盤目のリブ）
と29（本実施例では直線状リブ四本）が形成され、タイ
ミングチエーンカバー25の端部を補強している。
【００２２】図１のＡーＡ線で断面して示した図３にお
いて、ウォータポンプ軸部14およびクランクタイミング
スプロケット11の軸が図１に示す貫通孔18および19を貫
通しており、この貫通部にシール部材31が設けられてい
る。また、ボルト孔20，21および23は中央止めボルト30
の頭部が入るように凹部 201が形成されており、シリン
ダブロック２およびシリンダロアケース３の締付面32に
圧着するボス部 202が形成され、このボス部 202にボル
ト孔20，21および23が明けられている。このように、ボ
ズ部 202が締付面32に圧着するように中央止めボルト30
で締結することにより、タイミングチエーンカバー25の
振動を止めることができる。図３には現れていないが、
他のボルト孔22および24も同様に形成されている。
いて、ウォータポンプ軸部14およびクランクタイミング
スプロケット11の軸が図１に示す貫通孔18および19を貫
通しており、この貫通部にシール部材31が設けられてい
る。また、ボルト孔20，21および23は中央止めボルト30
の頭部が入るように凹部 201が形成されており、シリン
ダブロック２およびシリンダロアケース３の締付面32に
圧着するボス部 202が形成され、このボス部 202にボル
ト孔20，21および23が明けられている。このように、ボ
ズ部 202が締付面32に圧着するように中央止めボルト30
で締結することにより、タイミングチエーンカバー25の
振動を止めることができる。図３には現れていないが、
他のボルト孔22および24も同様に形成されている。
【００２３】以上のように構成した本実施例の作用につ
いて次に説明する。先ず、一体に成形したタイミングチ
エーンカバー25の縁にほぼ等間隔に設けたボルト孔17に
ボルトを挿通して螺子孔17′に螺合し、タイミングチエ
ーンカバー25の縁をシリンダヘッド１、シリンダブロッ
ク２およびシリンダロアケース３の締付面32に締結固定
することにより、タイミングチエーンカバー25は一体成
形されているので、エンジン本体からの振動による、タ
イミングチエーンカバー25の縁の振動を確実に防止する
ことが可能になる。例えば、タイミングチエーンカバー
25が分割されていた場合には、その分割部分を固定しな
いかぎり、エンジン本体の振動により分割部が振動する
ことになる。
いて次に説明する。先ず、一体に成形したタイミングチ
エーンカバー25の縁にほぼ等間隔に設けたボルト孔17に
ボルトを挿通して螺子孔17′に螺合し、タイミングチエ
ーンカバー25の縁をシリンダヘッド１、シリンダブロッ
ク２およびシリンダロアケース３の締付面32に締結固定
することにより、タイミングチエーンカバー25は一体成
形されているので、エンジン本体からの振動による、タ
イミングチエーンカバー25の縁の振動を確実に防止する
ことが可能になる。例えば、タイミングチエーンカバー
25が分割されていた場合には、その分割部分を固定しな
いかぎり、エンジン本体の振動により分割部が振動する
ことになる。
【００２４】そして、タイミングチエーンカバー25の略
中央部に設けたボルト孔21および22に挿通した中央止め
ボルト30を螺子孔21′および22′に螺合して、タイミン
グチエーンカバー25の中央部を固定するようにしたの
で、エンジン本体の振動によりタイミングチエーンカバ
ー25の縁部以外の部分を振動させようとする、タイミン
グチエーンカバー25の振動をこの中央部を固定すること
により効果的に防止することが可能になる。このよう
に、タイミングチエーンカバー25の中央部を締結固定す
ることにより、その振動を効果的に防止できる理由は、
タイミングチエーンカバー25を一体にし、かつ、タイミ
ングチエーンカバー25の縁をほぼ等間隔に均一に固定し
てその縁部が振動しないようにされているタイミングチ
エーンカバー25の中央部を固定したからである。
中央部に設けたボルト孔21および22に挿通した中央止め
ボルト30を螺子孔21′および22′に螺合して、タイミン
グチエーンカバー25の中央部を固定するようにしたの
で、エンジン本体の振動によりタイミングチエーンカバ
ー25の縁部以外の部分を振動させようとする、タイミン
グチエーンカバー25の振動をこの中央部を固定すること
により効果的に防止することが可能になる。このよう
に、タイミングチエーンカバー25の中央部を締結固定す
ることにより、その振動を効果的に防止できる理由は、
タイミングチエーンカバー25を一体にし、かつ、タイミ
ングチエーンカバー25の縁をほぼ等間隔に均一に固定し
てその縁部が振動しないようにされているタイミングチ
エーンカバー25の中央部を固定したからである。
【００２５】そして、この中央部の固定はシリンダヘッ
ドブロック２のデッドスペースを利用して、できる限り
クランクタイミングスプロケット11およびアイドラ−ス
プロケット13の近くで固定するようにしたので、これら
スプロケット11および13へのタイミングチエーン12の噛
み込み音によって極部的に発生するタイミングチエーン
カバー25の振動を集中的に防止することが可能になり、
上記エンジン本体からの振動に対するタイミングチエー
ンカバー25の振動防止との相乗作用により、タイミング
チエーンカバー25全体の振動を防止することが可能にな
る。
ドブロック２のデッドスペースを利用して、できる限り
クランクタイミングスプロケット11およびアイドラ−ス
プロケット13の近くで固定するようにしたので、これら
スプロケット11および13へのタイミングチエーン12の噛
み込み音によって極部的に発生するタイミングチエーン
カバー25の振動を集中的に防止することが可能になり、
上記エンジン本体からの振動に対するタイミングチエー
ンカバー25の振動防止との相乗作用により、タイミング
チエーンカバー25全体の振動を防止することが可能にな
る。
【００２６】また、本実施例に示すように、タイミング
チエーンカバー25に設けたボルト孔20に中央止めボルト
30を挿通して螺子孔20′に螺合し、この部分のタイミン
グチエーンカバー25をシリンダヘッド１の締付面32に圧
着固定することにより、カムタイミングスプロケット５
とタイミングチエーン８及び12とのかみ込み音により発
生するタイミングチエーンカバー25の極部的な振動を更
に確実に防止することが可能になる。
チエーンカバー25に設けたボルト孔20に中央止めボルト
30を挿通して螺子孔20′に螺合し、この部分のタイミン
グチエーンカバー25をシリンダヘッド１の締付面32に圧
着固定することにより、カムタイミングスプロケット５
とタイミングチエーン８及び12とのかみ込み音により発
生するタイミングチエーンカバー25の極部的な振動を更
に確実に防止することが可能になる。
【００２７】また、このボルト孔20に挿通された中央止
めボルト30との関係において、タイミングチエーンカバ
ー25の中央部に設けたボルト孔21と22に挿通される、中
央止めボルト30は丁度ウォータポンプ軸部14を三点で挟
む位置にある。したがって、この三点におけるタイミン
グチエーンカバー25を中央止めボルト30にて、シリンダ
ヘッド１およびシリンダブロック２に圧着固定すること
により、ウォータポンプ軸部14が貫通する貫通孔18の部
分の振動をより確実に防止することができ、シール部材
31をタイミングチエーンカバー25の振動から保護するこ
とが可能になる。
めボルト30との関係において、タイミングチエーンカバ
ー25の中央部に設けたボルト孔21と22に挿通される、中
央止めボルト30は丁度ウォータポンプ軸部14を三点で挟
む位置にある。したがって、この三点におけるタイミン
グチエーンカバー25を中央止めボルト30にて、シリンダ
ヘッド１およびシリンダブロック２に圧着固定すること
により、ウォータポンプ軸部14が貫通する貫通孔18の部
分の振動をより確実に防止することができ、シール部材
31をタイミングチエーンカバー25の振動から保護するこ
とが可能になる。
【００２８】また、アイドラースプロケット13に対して
は、タイミングチエーンカバー25の中央部に設けたボル
ト孔22とタイミングチエーンカバー25の縁を止めるアイ
ドラースプロケット13の近く（Ｖ型の溝部）にあるボル
ト孔17に挿通される縁止めボルトおよび中央止めボルト
30とで、アイドラースプロケット13を三点で挟むように
してタイミングチエーンカバー25の縁と中央部をシリン
ダヘッド１およびシリンダブロック２に締結固定するこ
とにより、アイドラースプロケット13とタイミングチエ
ーン12との間の噛み込み音によってタイミングチエーン
カバー25が極部的に振動するのを防止することが可能に
なる。
は、タイミングチエーンカバー25の中央部に設けたボル
ト孔22とタイミングチエーンカバー25の縁を止めるアイ
ドラースプロケット13の近く（Ｖ型の溝部）にあるボル
ト孔17に挿通される縁止めボルトおよび中央止めボルト
30とで、アイドラースプロケット13を三点で挟むように
してタイミングチエーンカバー25の縁と中央部をシリン
ダヘッド１およびシリンダブロック２に締結固定するこ
とにより、アイドラースプロケット13とタイミングチエ
ーン12との間の噛み込み音によってタイミングチエーン
カバー25が極部的に振動するのを防止することが可能に
なる。
【００２９】また、クランクタイミングスプロケット11
に対しては、タイミングチエーンカバー25の中央部に設
けたボルト孔21とクランクタイミングスプロケット11を
挟むようにその下方に設けたボルト孔23に挿通される中
央止めボルト30により、タイミングチエーンカバー25を
シリンダブロック２とシリンダロアケース３に締結固定
し、クランクタイミングスプロケット11とタイミングチ
エーン12およびオイルドライブチエーン26との間の噛み
込み音による極部的な振動により振動させられる貫通孔
19の部分の振動をより確実に防止することができ、シー
ル部材31をタイミングチエーンカバー25の振動から保護
することが可能になる。
に対しては、タイミングチエーンカバー25の中央部に設
けたボルト孔21とクランクタイミングスプロケット11を
挟むようにその下方に設けたボルト孔23に挿通される中
央止めボルト30により、タイミングチエーンカバー25を
シリンダブロック２とシリンダロアケース３に締結固定
し、クランクタイミングスプロケット11とタイミングチ
エーン12およびオイルドライブチエーン26との間の噛み
込み音による極部的な振動により振動させられる貫通孔
19の部分の振動をより確実に防止することができ、シー
ル部材31をタイミングチエーンカバー25の振動から保護
することが可能になる。
【００３０】あるいは、ボルト孔 231を更に設けてボル
ト孔21と23とで貫通孔19のまわりを三点で固定すること
により、クランクタイミングスプロケット11とタイミン
グチエーン12およびオイルドライブチエーン26との間の
噛み込み音による極部的な振動により振動させられる貫
通孔19の部分の振動をより確実に防止することができ、
シール部材31をタイミングチエーンカバー25の振動から
保護することが可能になる。
ト孔21と23とで貫通孔19のまわりを三点で固定すること
により、クランクタイミングスプロケット11とタイミン
グチエーン12およびオイルドライブチエーン26との間の
噛み込み音による極部的な振動により振動させられる貫
通孔19の部分の振動をより確実に防止することができ、
シール部材31をタイミングチエーンカバー25の振動から
保護することが可能になる。
【００３１】次に、カムタイミングスプロケット６，７
とアイドラースプロケット９に対しては、この三つのス
プロケットのできるかぎり中央部であって、シリンダヘ
ッド１のデッドスペースに設けたボルト孔24と、これら
三つのスプロケットの両側に略等間隔に設けられたボル
ト孔17に挿通される縁止めボルトと中央止めボルト30に
て、タイミングチエーンカバー25をシリンダヘッドの締
付面32に締結固定することにより、カムタイミングスプ
ロケット６，７とタイミングチエーン10との間の噛み込
み音、およびアイドラースプロケット９とタイミングチ
エーン10および12との間の噛み込み音によって発生する
極部的なタイミングチエーンカバー25の振動を防止する
ことが可能になる。
とアイドラースプロケット９に対しては、この三つのス
プロケットのできるかぎり中央部であって、シリンダヘ
ッド１のデッドスペースに設けたボルト孔24と、これら
三つのスプロケットの両側に略等間隔に設けられたボル
ト孔17に挿通される縁止めボルトと中央止めボルト30に
て、タイミングチエーンカバー25をシリンダヘッドの締
付面32に締結固定することにより、カムタイミングスプ
ロケット６，７とタイミングチエーン10との間の噛み込
み音、およびアイドラースプロケット９とタイミングチ
エーン10および12との間の噛み込み音によって発生する
極部的なタイミングチエーンカバー25の振動を防止する
ことが可能になる。
【００３２】そして、この部分のタイミングチエーンカ
バー25には碁盤目の補強リブ28および直線状のリブ29が
設けられいて、この部分のタイミングチエーンカバー25
の剛性力を高くしているので、この剛性力が高い部分を
上記ボルト孔17および24に挿通される縁止めボルトおよ
び中央止めボルト30で、タイミングチエーンカバー25を
シリンダヘッド１に締結固定することにより、この部分
での極部的な振動をより効果的に防止することが可能に
なる。
バー25には碁盤目の補強リブ28および直線状のリブ29が
設けられいて、この部分のタイミングチエーンカバー25
の剛性力を高くしているので、この剛性力が高い部分を
上記ボルト孔17および24に挿通される縁止めボルトおよ
び中央止めボルト30で、タイミングチエーンカバー25を
シリンダヘッド１に締結固定することにより、この部分
での極部的な振動をより効果的に防止することが可能に
なる。
【００３３】このようにして、タイミングチエーンカバ
ー25のエンジン本体による振動に対しては、タイミング
チエーンカバー25の縁に略等間隔に設けたボルト孔17と
タイミングチエーンカバー25のほぼ中央部に設けたボル
ト孔21および22に挿通されるボルトで締結固定すること
により、タイミングチエーンカバー25の全体の振動を防
止するようにし、かつ、カムタイミングスプロケット
５，６および７、アイドラスプロケット９および13とそ
れぞれ噛み合うタイミングチエーン８，10および12との
間の噛み込み音により極部的に発生する振動に対して
は、タイミングチエーンカバー25の縁に略等間隔に設け
たボルト孔17とタイミングチエーンカバー25の中央部に
設けたボルト孔20，22，24に挿通されるボルトで締結固
定することにより防止するようにしているので、互い
に、かつ、総合的に関連し合ってタイミングチエーンカ
バー25の振動を防止することが可能になる。
ー25のエンジン本体による振動に対しては、タイミング
チエーンカバー25の縁に略等間隔に設けたボルト孔17と
タイミングチエーンカバー25のほぼ中央部に設けたボル
ト孔21および22に挿通されるボルトで締結固定すること
により、タイミングチエーンカバー25の全体の振動を防
止するようにし、かつ、カムタイミングスプロケット
５，６および７、アイドラスプロケット９および13とそ
れぞれ噛み合うタイミングチエーン８，10および12との
間の噛み込み音により極部的に発生する振動に対して
は、タイミングチエーンカバー25の縁に略等間隔に設け
たボルト孔17とタイミングチエーンカバー25の中央部に
設けたボルト孔20，22，24に挿通されるボルトで締結固
定することにより防止するようにしているので、互い
に、かつ、総合的に関連し合ってタイミングチエーンカ
バー25の振動を防止することが可能になる。
【００３４】そして、このようにタイミングチエーンカ
バー25の振動を防止した上に更に、貫通孔18に対しては
ボルト孔20とボルト孔21および22により三点で挟むよう
に配設し、貫通孔19に対してはボルト孔21と23、あるい
は 231により挟むようにボルト孔が配置されているの
で、これらのボルト孔に挿通されるボルトによりタイミ
ングチエーンカバー25の振動が総合的に防止されると同
時に、シール部材31をタイミングチエーンカバー25の振
動から保護することが可能になる。
バー25の振動を防止した上に更に、貫通孔18に対しては
ボルト孔20とボルト孔21および22により三点で挟むよう
に配設し、貫通孔19に対してはボルト孔21と23、あるい
は 231により挟むようにボルト孔が配置されているの
で、これらのボルト孔に挿通されるボルトによりタイミ
ングチエーンカバー25の振動が総合的に防止されると同
時に、シール部材31をタイミングチエーンカバー25の振
動から保護することが可能になる。
【００３５】そして、タイミングチエーンカバー25は一
体型であるので、部品点数が少なくてすみ、コストの低
減および重量の低減を図ることが可能になる。
体型であるので、部品点数が少なくてすみ、コストの低
減および重量の低減を図ることが可能になる。
【００３６】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、一体
に成形したタイミングチエーンカバーの縁をほぼ等間隔
に締結固定すると共に、該タイミングチエーンカバーの
略中央部を固定するようにしたので、エンジン本体の振
動により振動させられる一体に成形されているタイミン
グチエーンカバーの振動を、タイミングチエーンカバー
の全域にわたって防止することができる。
に成形したタイミングチエーンカバーの縁をほぼ等間隔
に締結固定すると共に、該タイミングチエーンカバーの
略中央部を固定するようにしたので、エンジン本体の振
動により振動させられる一体に成形されているタイミン
グチエーンカバーの振動を、タイミングチエーンカバー
の全域にわたって防止することができる。
【００３７】そして、この中央部の固定はデッドスペー
スを利用して、できる限りスプロケットの近くで固定す
るようにしたので、スプロケットへのタイミングチエー
ンの噛み込み音によって発生するタイミングチエーンカ
バーの極部的な振動を集中的に防止することができる。
このように、エンジン本体からの振動によるタイミング
チエーンカバーの振動防止と、スプロケットの部分で発
生する極部的な振動防止の相乗作用により、タイミング
チエーンカバー全体の振動をより確実に防止することが
できる。これにより、タイミングチエーンカバーの振動
によって発生する騒音が防止されると共に、タイミング
チエーンカバーの貫通部でシールしているシール部材
を、タイミングチエーンカバーの振動から保護すること
ができる。
スを利用して、できる限りスプロケットの近くで固定す
るようにしたので、スプロケットへのタイミングチエー
ンの噛み込み音によって発生するタイミングチエーンカ
バーの極部的な振動を集中的に防止することができる。
このように、エンジン本体からの振動によるタイミング
チエーンカバーの振動防止と、スプロケットの部分で発
生する極部的な振動防止の相乗作用により、タイミング
チエーンカバー全体の振動をより確実に防止することが
できる。これにより、タイミングチエーンカバーの振動
によって発生する騒音が防止されると共に、タイミング
チエーンカバーの貫通部でシールしているシール部材
を、タイミングチエーンカバーの振動から保護すること
ができる。
【００３８】そして、タイミングチエーンカバーは一体
型であるので、部品点数が少なくてすみ、コストの低減
および重量の低減を図ることができる。
型であるので、部品点数が少なくてすみ、コストの低減
および重量の低減を図ることができる。
【図１】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図２】図１のものからタイミングチエーンカバーを取
り外した状態を示す正面図である。
り外した状態を示す正面図である。
【図３】図１のＡーＡ線における縦断面図である。
【図４】従来例の正面図である。
【図５】図４のものからタイミングチエーンカバーを取
り外した状態を示す正面図である。
り外した状態を示す正面図である。
１ シリンダヘッド ２ シリンダブロック ３ シリンダロアケース ４ カムタイミングスプロケット ５ カムタイミングスプロケット ６ カムタイミングスプロケット ７ カムタイミングスプロケット ８ タイミングチエーン ９ アイドラースプロケット 10 タイミングチエーン 11 クランクタイミングスプロケット 12 タイミングチエーン 13 アイドラースプロケット 14 ウォータポンプ軸部 17 ボルト孔 18 貫通孔 19 貫通孔 20 ボルト孔 21 ボルト孔 22 ボルト孔 23 ボルト孔 24 ボルト孔 25 タイミングチエーンカバー 30 中央部止めボルト 31 シール部材
Claims (1)
- 【請求項１】 シリンダヘッド、シリンダブロックおよ
びシリンダロアケースに三分割してなるＶ型エンジンの
左右のシリンダヘッドに設けたカムタイミングスプロケ
ットに、シリンダロアケースに支持されたクランクタイ
ミングスプロケットの回転をエンドレスのタイミングチ
エーンを介して伝達する該タイミングチエーンのチエー
ンカバーにおいて、該タイミングチエーン全体をカバー
する一体成形したチエーンカバーを設け、該チエーンカ
バーの縁をほぼ等間隔にシリンダヘッド、シリンダブロ
ックおよびシリンダロアケースに締結固定すると共に、
更に前記チエーンカバーの略中央部であって前記スプロ
ケットに近い部分を前記シリンダヘッド、シリンダブロ
ックおよびシリンダロアケースのデッドスペースに締結
したことを特徴とするタイミングチエーンカバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05253848A JP3079856B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | タイミングチエーンカバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05253848A JP3079856B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | タイミングチエーンカバー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0783069A true JPH0783069A (ja) | 1995-03-28 |
| JP3079856B2 JP3079856B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=17256978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05253848A Expired - Lifetime JP3079856B2 (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | タイミングチエーンカバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3079856B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1160438A2 (en) | 2000-06-01 | 2001-12-05 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Case member mounting structure |
| JP2003027955A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Honda Motor Co Ltd | Ｖ型エンジン |
| US6619253B2 (en) | 2000-10-24 | 2003-09-16 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Case member mounting structure |
| JP2011247267A (ja) * | 2011-07-14 | 2011-12-08 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関 |
| JP2015102018A (ja) * | 2013-11-25 | 2015-06-04 | アイシン精機株式会社 | 内燃機関および内燃機関のカバー部材取付構造 |
| JP2015121145A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | アイシン精機株式会社 | 内燃機関および内燃機関のカバー取付構造 |
| CN105829782A (zh) * | 2013-11-13 | 2016-08-03 | 爱信精机株式会社 | 内燃机及内燃机的盖部件安装结构 |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP05253848A patent/JP3079856B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1160438A2 (en) | 2000-06-01 | 2001-12-05 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Case member mounting structure |
| EP1160438A3 (en) * | 2000-06-01 | 2002-12-11 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Case member mounting structure |
| US6766714B2 (en) | 2000-06-01 | 2004-07-27 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Case member mounting structure |
| US6619253B2 (en) | 2000-10-24 | 2003-09-16 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Case member mounting structure |
| JP2003027955A (ja) * | 2001-07-17 | 2003-01-29 | Honda Motor Co Ltd | Ｖ型エンジン |
| JP4603206B2 (ja) * | 2001-07-17 | 2010-12-22 | 本田技研工業株式会社 | Ｖ型エンジン |
| JP2011247267A (ja) * | 2011-07-14 | 2011-12-08 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関 |
| CN105829782A (zh) * | 2013-11-13 | 2016-08-03 | 爱信精机株式会社 | 内燃机及内燃机的盖部件安装结构 |
| EP3070376A4 (en) * | 2013-11-13 | 2016-11-09 | Aisin Seiki | INTERNAL COMBUSTION ENGINE AND COVERING CONNECTION STRUCTURE FOR THE INTERNAL COMBUSTION ENGINE |
| US10060530B2 (en) | 2013-11-13 | 2018-08-28 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine and cover member attachment structure for internal combustion engine |
| JP2015102018A (ja) * | 2013-11-25 | 2015-06-04 | アイシン精機株式会社 | 内燃機関および内燃機関のカバー部材取付構造 |
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