JP2011247267A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】動弁系伝動機構がシリンダブロック(2)とタイミングカバー(4)とで構成されるタイミング室内に設けられ、タイミングカバー(4)を貫通したクランクシャフト(5)のタイミング室外に補機ベルト(51)または補機チェーンが巻き掛けられた補機プーリ(50)または補機スプロケットが結合され、タイミング室内に機能部材(27)が配設され、タイミングカバー(4)の機能部材(27)に対応する部分に設けられた作業用開口(45)が蓋部材(15)により閉塞され、蓋部材(15)の周縁のボルト(16)による複数の取付部(15c)が補機プーリ(50)または補機スプロケットおよび補機ベルト(51)または補機チェーンと重ならない位置に設けられる内燃機関のタイミングカバー構造。
【選択図】図1
Description
クランクシャフト(5)の回転をタイミングチェーン(10)またはタイミングベルトを介してカムシャフト(8)に伝達する動弁系伝動機構が、シリンダブロック(2)とタイミングカバー(4)とで構成されるタイミング室(40)内に設けられ、
前記タイミングカバー(4)を貫通した前記クランクシャフト(5)の前記タイミング室(40)外に補機ベルト(51)または補機チェーンが巻き掛けられた補機プーリ(50)または補機スプロケットが結合され、
前記タイミング室(40)内に機能部材(27)が配設され、
前記タイミングカバー(4)の前記機能部材(27)に対応する部分に設けられた作業用の開口(45)が蓋部材(15)により閉塞され、
前記蓋部材(15)の周縁のボルト(16)による複数の取付部(15c)は、前記補機プーリ(50)または補機スプロケットおよび前記補機ベルト(51)または補機チェーンと重ならない位置に設けられていることを特徴とする内燃機関のタイミングカバー構造である。
前記機能部材(27)は、前記タイミングチェーン(10)またはタイミングベルトにテンションを与えるシュー(25)を押圧するテンショナ本体(27)であることを特徴とする。
前記蓋部材(15)の周縁のボルト(16)による取付部(15c)は、前記補機ベルト(51)または補機チェーンの無端ループの外側に設けられることを特徴とする。
前記作業用の開口(45)の縁取り部(45a)の一部は、前記タイミングカバー(4)の側縁部ともなって、該タイミングカバー(4)の側縁部ともなる前記作業用の開口(45)の縁取り部(45a)の一部に、前記蓋部材(15)の取付部(15c)の一部が重ね合わされ、
前記蓋部材(15)の取付部(15c)の一部は、前記シリンダブロック(2)に前記タイミングカバー(4)とともにボルト(16)により共締めされることを特徴とする。
ここに機能部材(27)にはオイルポンプ等の補機類を含み、ここに使用されるボルトはねじを含む意味である。
本実施の形態に係る内燃機関1は、SOHC(シングルオーバーヘッドカムシャフト)型の内燃機関であり、図1はクランクケースとヘッドカバーを省略した状態の側面図であり、図2はさらに補機プーリ50およびタイミングカバー4を外した状態の側面図である。
そして合わせ面2b,3bには、所要複数箇所にボルト孔2c,3cがボス2d,3dを形成して設けられている。
カムチェーン10は、サイレントチェーンである。
カムチェーンガイド20は、上部をボルト21によりシリンダヘッド3の側壁3aに固着され、下部をボルト22によりシリンダブロック2の側壁2aに固着されている。
シュー25は、上端(カムシャフト8側)をピボット軸26によりシリンダヘッド3の側壁3aに枢着され、下部(クランクシャフト5側)を油圧テンショナ本体27に設けられたシリンダロッド27aが押圧してシュー25をカムチェーン10側に付勢している。
なお油圧テンショナ本体27は、油圧シリンダがシリンダロッド27aを突出させ、そのシリンダロッド27aの先端がシュー25の下部に当接して押圧する構成であり、該油圧テンショナ本体27は、シリンダブロック2の側壁2aに3か所ボルト28により固着されている。
側壁4aの下部中央にクランクシャフト5のための円開口41が、上部中央にはカムシャフト8のための円開口42が形成されている。
作業用開口45の縁取り部45aは、表面が合わせ面45bを形成しており、同縁取り部45aの所要3か所にボルト孔45cが締結ボス45dを形成して設けられ、縁取り部45aの一部は側壁4aの側縁部ともなっており、同側縁部の2か所に前記取付孔4cが形成されている。
リブ47は、主に円開口41,42および作業用開口45の縁取り部41a,42a,45aと取付孔4cの外周ボス4dとを連結して形成されている。
特に作業用開口45の縁取り部45aの締結ボス45dと外周ボス4dとを連結してリブ48が形成されている。
クランクシャフト5は、タイミングカバー2の円開口41を貫通し、その端部に補機プーリ50が両者に設けられたキー溝に対しキーを挿入することにより結合されフランジ付きボルト53により固着される(図3参照)。
補機プーリ50には発電機やエアコンやパワーステアリング用オイルポンプ等の補機類に動力を伝達するベルト51が巻き掛けられる。
またカムシャフト8は、端部がタイミングカバー2の円開口42にシール部材を介して位置している。
作業用開口45に油圧テンショナ本体27の全体が対応しており、油圧テンショナ本体27をシリンダブロック2に締結している3本のボルト28も作業用開口45に対向し露出するので、作業用開口45よりボルト28の着脱ができる。
すなわちタイミングカバー4を外すことなく作業用開口45により油圧テンショナ本体27のメンテナンスおよび交換作業を行うことができる。
したがって蓋部材15は部分的に剛性の高いシリンダブロック2に締結されて、確固として固着されるとともに、ボルト16の本数を削減でき、軽量化とコストの低減を図ることができる。
また補機プーリ50もスプロケットとしてチェーンにより補機類を駆動するものであっても本発明は適用できる。
15…蓋部材、16…ボルト、
20…カムチェーンガイド、21,22…ボルト、25…シュー、26…ピボット軸、27…油圧テンショナ本体、28…ボルト、
40…タイミング室、41,42…円開口、45…作業用開口、47,48…リブ、
50…補機プーリ、51…補機ベルト、52…シール部材,53…フランジ付きボルト。
Claims (4)
- クランクシャフト(5)の回転をタイミングチェーン(10)またはタイミングベルトを介してカムシャフト(8)に伝達する動弁系伝動機構が、シリンダブロック(2)とタイミングカバー(4)とで構成されるタイミング室(40)内に設けられ、
前記タイミングカバー(4)を貫通した前記クランクシャフト(5)の前記タイミング室(40)外に補機ベルト(51)または補機チェーンが巻き掛けられた補機プーリ(50)または補機スプロケットが結合され、
前記タイミング室(40)内に機能部材(27)が配設され、
前記タイミングカバー(4)の前記機能部材(27)に対応する部分に設けられた作業用の開口(45)が蓋部材(15)により閉塞され、
前記蓋部材(15)の周縁のボルト(16)による複数の取付部(15c)は、前記補機プーリ(50)または補機スプロケットおよび前記補機ベルト(51)または補機チェーンと重ならない位置に設けられていることを特徴とする内燃機関のタイミングカバー構造。 - 前記機能部材(27)は、前記タイミングチェーン(10)またはタイミングベルトにテンションを与えるシュー(25)を押圧するテンショナ本体(27)であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のタイミングカバー構造。
- 前記蓋部材(15)の周縁のボルト(16)による取付部(15c)は、前記補機ベルト(51)または補機チェーンの無端ループの外側に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載の内燃機関のタイミングカバー構造。
- 前記作業用の開口(45)の縁取り部(45a)の一部は、前記タイミングカバー(4)の側縁部ともなって、該タイミングカバー(4)の側縁部ともなる前記作業用の開口(45)の縁取り部(45a)の一部に、前記蓋部材(15)の取付部(15c)の一部が重ね合わされ、
前記蓋部材(15)の取付部(15c)の一部は、前記シリンダブロック(2)に前記タイミングカバー(4)とともにボルト(16)により共締めされることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項記載の内燃機関のタイミングカバー構造。
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