JP2003027955A - V型エンジン - Google Patents
V型エンジンInfo
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- JP2003027955A JP2003027955A JP2001216891A JP2001216891A JP2003027955A JP 2003027955 A JP2003027955 A JP 2003027955A JP 2001216891 A JP2001216891 A JP 2001216891A JP 2001216891 A JP2001216891 A JP 2001216891A JP 2003027955 A JP2003027955 A JP 2003027955A
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Abstract
ウトにするとともに、油分分離能力を高めることができ
るV型エンジンを提供する。 【解決手段】 第1シリンダ列10Aのカム軸11Aシ
ャフトとクランク軸13との間に第1駆動チェーン21
を、第2シリンダ列10Bのカム軸11B’とクランク
軸13との間に第2駆動チェーン27を、オイルパン1
5内のオイルポンプを駆動するポンプ駆動軸16とクラ
ンク軸13との間に第3駆動チェーン28をそれぞれク
ランク軸13の一端側に掛け渡したV型エンジンEにお
いて、第1駆動チェーン21を第2駆動チェーン27よ
りも、クランク軸13方向の他端側に偏倚させて直列に
配置するとともに、第3駆動チェーン28を、第1駆動
チェーン21と、クランク軸13を軸支するクランクケ
ース4の一端側のクランクジャーナル部41の壁端面4
1aとの間に配置する。
Description
ルV型8気筒エンジン等に適用されるV型エンジンに係
り、特に、シリンダブロックの両バンク毎に設けた吸排
気弁を駆動するカム軸及びオイルポンプの駆動軸を駆動
する巻き掛け伝達体(以下、駆動チェーンという)のレ
イアウトと、プローバイガスチャンバから油分分離チャ
ンバに至るブローバイガス通路形態に工夫を施してなる
V型エンジンに関する。
ば、特開2000−220434号公報等に開示されて
いるように、シリンダブロックの両バンク毎に設けたカ
ム軸、すなわち、ピストンの往復運動に連動して吸・排
気弁をそれぞれ開閉動作させる一対のカム軸や、オイル
パン内に収容された潤滑油をシリンダブロック内等に供
給するオイルポンプのポンプ駆動軸に回転駆動力を付与
する伝達機構として、クランク軸の一端にそれぞれ掛け
渡された駆動チェーンが用いられている。
ダブロックの外壁側に、テンショナ及びチェーンガイド
等のガイド部材を介して組み付けられて、それぞれクラ
ンク軸に掛け渡されているとともに、このように、シリ
ンダブロックの外壁側に露出する回転駆動力の伝達機構
をチェーンカバーで覆っている。
た従来構造のV型エンジンでは、シリンダブロックのク
ランク軸方向に配列される第1シリンダ列よりも、第2
シリンダ列をクランク軸方向一端側に偏倚させて配置し
ている。このため、両バンクが、必然的にクランク軸方
向の偏倚差によるバンクオフセットになる。
を第1シリンダ列側のカム軸に伝達する第1駆動チェー
ンと、第2シリンダ列側のカム軸に伝達する第2駆動チ
ェーンとが、クランク軸方向の一端側でクランク軸に直
交する同一平面上に位置している。さらに、クランク軸
の一端部を軸支するクランクジャーナル部には、通常、
オイル通路があり、特に、第1駆動チェーンは、設計
上、このオイル通路の外側に配置する必要がある。この
ため、シリンダブロックの外壁側に組み付けられる第1
駆動チェーン側のチェーン廻りには、デッドスペースが
多く、無駄であるという問題があった。
ス内には、潤滑油ミストが充満している。このため、ブ
ローバイガスへの油分の浸入は避けられないものである
が、ブローバイガスへ油分の過度の浸入は、排気ガスに
悪影響を及ぼすばかりでなく、オイル消費量の増大化の
要因になり、好ましいことではない。
ば、特開昭61−135914号公報等に開示されてい
るように、シリンダヘッド上方のバンク間に油分分離チ
ャンバを設け、この油分分離チャンバとクランクケース
内との間をブローバイガス通路で連結することによっ
て、前述したような不具合を解消している。
ジンでは、ブローバイガス通路を経て油分分離チャンバ
に流入するブローバイガスの流入速度が速く、十分な油
分分離能力を得ることができなかった。
ので、その目的とするところは、エンジン全体のコンパ
クト化が図れるレイアウトにするとともに、油分分離能
力を高めることができるV型エンジンを提供することに
ある。
めに、請求項1に記載の発明は、シリンダブロックのV
字状に相対向する両バンクに、外周がウォータジャケッ
ト部にて包囲されたシリンダボアをクランク軸方向に配
列した第1及び第2シリンダ列を有し、シリンダヘッド
の上方に、前記第1及び第2シリンダ列側の吸排気弁を
開閉動作させる第1及び第2シリンダ列側カム軸を配置
して、これらカム軸と、少なくとも軸方向の両端がクラ
ンクケース内のクランクジャーナル部にて軸支されたク
ランク軸の一端との間に掛け渡された第1及び第2巻き
掛け伝達体と、前記クランクケースの下部に配置される
オイルパン内に設けられたオイルポンプのポンプ駆動軸
と前記クランク軸との間に掛け渡される第3駆動チェー
ンとからなる回転駆動力伝達機構を備える一方、前記第
1巻き掛け伝達体が掛け渡される第1シリンダ列と、前
記第2巻き掛け伝達体が掛け渡される第2シリンダ列と
を、この第2シリンダ列が前記第1シリンダ列よりもク
ランク軸方向の一端側に偏倚するように配置してなるV
型エンジンにおいて、前記第1巻き掛け伝達体を、前記
第2巻き掛け伝達体よりも、クランク軸方向の他端側に
偏倚させて配置するとともに、前記第3巻き掛け伝達体
を、前記第1巻き掛け伝達体と、前記クランク軸を軸支
する一端側のクランクジャーナル部の外壁端面との間に
配置してなることを特徴とする。
動機構及びオイルポンプの駆動機構における巻き掛け伝
達体廻りの無駄なデッドスペースを少なくすることが可
能になるとともに、バンクのオフセットスペース(デッ
ドスペース)を有効に利用することができるので、エン
ジン全体のコンパクト化が図れる。
記載のV型エンジンにおいて、前記第3巻き掛け伝達体
と、前記第2シリンダ列のシリンダボアのウォータジャ
ケット部の一端側の最端が、前記クランク軸に直交する
同一平面上に位置することを特徴とする。これにより、
ウォータジャケット部下方のスペースを有効に利用し
て、第3巻き掛け伝達体を配置できるので、一層のエン
ジン全体のコンパクト化が図れる。
たは2に記載のV型エンジンにおいて、前記第2シリン
ダ列の一端側外壁に、前記クランクケースから油分分離
チャンバに至るブローバイガス通路を形成し、このブロ
ーバイガス通路内と、前記第2シリンダ列のシリンダボ
アの一端側に形成されたウォータジャケット部形成壁と
が、前記クランク軸に直交する同一平面上に位置するこ
とを特徴とする。これにより、ウォータジャケット部と
同一平面上のスペースを有効に利用して、ブローバイガ
ス通路を配置できるので、一層のエンジン全体のコンパ
クト化が図れる。
ら請求項3のいずれか1項に記載のV型エンジンにおい
て、前記ブローバイガス通路の途上に、ブローバイガス
減速チャンバを設け、このブローバイガス減速チャンバ
は、少なくとも前記シリンダブロックの外壁側に形成さ
れる凹陥部と、この凹陥部の開放面を閉塞するカバープ
レートとで形成してなるとともに、前記カバープレート
の少なくともその一部が、前記シリンダブロックの外壁
側に設けられる、前記第2巻き掛け伝達体の走行をガイ
ドするガイド部材とシリンダブロックの外壁に共締めさ
れていることを特徴とする。これにより、エンジンの部
品点数を削減し、構造上の簡易化及び小型化を図ること
ができるので、ブローバイガス通路面積を大きくするこ
とが可能となり、油分分離能力の向上にも寄与する。
に基づいて詳細に説明する。図1は、縦置きV型エンジ
ン、例えば、4サイクルV型8気筒エンジンを車両の前
方側、すなわち、駆動チェーン側から見た概略的断面図
である。図2は、シリンダブロックの平面図である。図
3は、シリンダブロックのブローバイガス通路を拡大し
て示す要部縦断側面図である。
は、図示しないピストンがシリンダ内を往復運動するシ
リンダブロック1を備え、このシリンダブロック1は、
アッパブロック2とロアブロック3とで構成され、これ
らアッパブロック2及びロアブロック3にてクランクケ
ース4を形成している。アッパブロック2の上部には、
互いにV字形に相対向する左右両バンク5,5が形成さ
れ、これら各バンク5上には、ヘッドカバー6にて被冠
されるシリンダヘッド7が設けられている。
タジャケット部8にて包囲された4個のシリンダボア9
がクランク軸方向にそれぞれ配列された左側の第1シリ
ンダ列10Aと右側の第2シリンダ列10Bとを有す
る。これら第1シリンダ列10Aと第2シリンダ列10
Bとは、図2に示すように、少なくとも左右各シリンダ
の図示しないピストンとクランク軸13との間に交互に
連結されるコンロッド(図示せず)の肉厚寸法に応じ
て、第2シリンダ列10Bが第1シリンダ列10Aより
も駆動チェーンやクランクプーリ側(車両の前方側)ク
ランク軸方向に偏倚aするように配置されている。
1シリンダ列10A及び第2シリンダ列10B側の吸気
弁及び排気弁(図示せず)を図示しないピストンの往復
運動に連動して交互に開閉動作させる一対のカム軸、す
なわち、第1シリンダ列側カム軸11A,11Bと第2
シリンダ列側カム軸11A’,11B’とがクランク軸
13と平行に配置されているとともに、これらの各カム
軸11A,11B及び11A’,11B’には、後記す
る駆動用チェーン(巻き掛け伝達体)が噛み合わされる
スプロケット12A,12B及び12A’,12B’が
それぞれ取り付けられている。
軸13が挿通されている。このクランク軸13は、少な
くとも軸方向の両端がクランクケース4内に形成された
クランクジャーナル部41にて軸支され、その一端部1
3aをクランクケース4の外部に突出させている。この
外部に突出するクランク軸13の一端部13aには、ク
ランクプーリ14が設けられ、このクランクプーリ14
は、図示しないベルトを介してコンプレッサや発電機等
の補機の駆動軸にクランク軸13の回転駆動力を伝達す
るようになっている。
ち、クランクケース4の下部には、潤滑油(図示せず)
が収容されるオイルパン15が接合され、このオイルパ
ン15内には、オイルポンプ(図示せず)が設けられて
いるとともに、このオイルポンプのポンプ駆動軸16
は、その一端がシリンダブロック1のクランクプーリ側
外壁1a側に突出している。そして、ポンプ駆動軸16
の突出端部には、後記する駆動チェーンが噛み合わされ
るスプロケット17が取り付けられている。
4側の一端部側には、第1スプロケット18と、この第
1スプロケット18のクランク軸方向外側に位置する第
2スプロケット19と、第1スプロケット18のクラン
ク軸方向内側に位置する第3スプロケット20がクラン
ク軸方向にそれぞれ直列に配置されて設けられている。
れた第1シリンダ列側カム軸11A,11Bのスプロケ
ット12A,12Bと、クランク軸13の一端に設けた
第1スプロケット18の間には、第1駆動チェーン21
が、ガイド部材であるチェーンガイド23とテンショナ
24との間に挟持させて掛け渡されている。このテンシ
ョナ24は、一端がシリンダブロック1の外壁1aにボ
ルト25にて回動自在に設けられ、その他端に連結した
油圧シリンダ26による押圧作用により、チェーンテン
ションを調整可能にしている。すなわち、第1駆動チェ
ーン21は、クランク軸13の回転駆動力を第1シリン
ダ列側カム軸11A,11Bに伝達している。
た第2シリンダ列側カム軸11A’,11B’のスプロ
ケット12A’,12B’と、クランク軸13の一端に
設けた第2スプロケット19の間には、第2駆動チェー
ン27が、第1駆動チェーン21と同様に、ガイド部材
であるチェーンガイド23とテンショナ24との間に挟
持させて掛け渡されている。この第2駆動チェーン27
は、クランク軸13の回転駆動力を第2シリンダ列側カ
ム軸11A’,11B’に伝達している。
に設けたスプロケット17とクランク軸13の一端に設
けた第3スプロケット20の間には、第3駆動チェーン
28が掛け渡されている。この第3駆動チェーン28
は、クランク軸13の回転駆動力をオイルポンプのポン
プ駆動軸16に伝達している。
動力を伝達する第1,第2及び第3の各チェーン21,
27,28は、シリンダブロック1の一端側外壁1aよ
り露出させているが、通常は、図3に示すように、チェ
ーンカバー29で覆われている。
リンダ列10Bのクランクプーリ側(クランク軸方向の
一端側)最端に配列されたシリンダボア9の外周を包囲
するウォータジャケット部8の一端側最端と、クランク
軸13に直交する同一平面上に位置するように配置され
ている。
外側の外壁1aに配置される第1駆動チェーン21が第
2駆動チェーン27よりも内側、すなわち、クランクプ
ーリ側と反対側のクランク軸方向(クランク軸方向他端
側)に偏倚bさせて配置される。また、第3駆動チェー
ン28は、第1駆動チェーン21と、クランク軸13を
軸支するクランクケース4内のクランクプーリ側クラン
クジャーナル部41の壁端面41aとの間に配置される
ようになっているものである。これにより、カム駆動機
構及びオイルポンプの駆動機構における駆動チェーン廻
りの無駄なデッドスペースを少なくすることが可能にな
り、左右両バンク5,5間のデッドスペースを有効に利
用することができるとともに、エンジン全体のコンパク
ト化が図れる。
ンク5,5間の空間部には、油分分離チャンバ30が設
けられている。この油分分離チャンバ30は、シリンダ
ブロック1の外壁1aに形成されるブローバイガス通路
31に連結され、このブローバイガス通路31をクラン
クケース4内に連通するブローバイチャンバ32に連結
することにより、クランクケース4からのブローバイガ
スをブローバイガスチャンバ32から油分分離チャンバ
30に至る通路を形成している。また、ブローバイガス
通路31は、図4に示すように、少なくともその一部が
ウォータジャケット部8の下方に位置し、ウォータジャ
ケット部8の外壁8bに対し、一段窪んだシリンダブロ
ック1の外壁1aに形成される凹陥部33に設けられて
いる。
リンダ列10Bのシリンダボア9の一端側に形成された
ウォータジャケット部8の内側及び外側のそれぞれの形
成壁8a,8bとが、クランク軸13に直交する同一平
面上に位置するため、ウォータジャケット部8と同一平
面上のスペースを有効に利用して、ブローバイガス通路
31を配置できるので、エンジンE全体のコンパクト化
が図れる。
くとも内側壁面31aは、第2シリンダ列10Bのクラ
ンクプーリ側最端に配列されたシリンダボア9の外周を
包囲するウォータジャケット部8内の内側壁面を形成す
る形成壁8aと、クランク軸13に直交する同一平面上
に位置するようになっている。これにより、デッドスペ
ースを最大限有効に利用することができるので、一層の
エンジンE全体のコンパクト化が図れる。
に位置するシリンダブロック1の外壁1aに形成される
凹陥部33は、第2シリンダ列10Bのカム軸11
A’,11B’にクランク軸13からの回転駆動力を伝
達する第2駆動チェーン27をスプロケット12A’,
12B’に掛け渡す際、第2駆動チェーン27は、ウォ
ータジャケット部8の外壁からある程度のクリアランス
を持たせた位置に配置する必要がある。このような位置
に第2駆動チェーン27が掛け渡されると、ウォータジ
ャケット部8の外壁8bと、クランクケース4のクラン
ク軸方向一端側のクランクジャーナル部41の端面41
aの間にデッドスペースが発生する。そこで、本発明
は、このようなデッドスペース(凹陥部位)をブローバ
イガス通路31として有効利用してなるものである。
バイガス通路31の途上には、シリンダブロック1の外
壁1aに形成される鋳抜き部を利用して、ブローバイガ
ス減速チャンバ34が設けられている。このブローバイ
ガス減速チャンバ34は、図5に示すように、シリンダ
ブロック1の外壁1aの鋳抜きにより形成される凹陥部
35の開放面をカバープレート36にて閉塞してなる構
成を有している。このカバープレート36は、2本のボ
ルト37,38にてシリンダロック外壁1aに締結され
るようになっているとともに、その取付端部36a,3
6bの一方は、チェーンガイド24をシリンダブロック
外壁1aに締結するボルト38と共締めされている。こ
れにより、エンジンの部品点数を削減し、構造上の簡易
化及び小型化を図ることができるので、ブローバイガス
通路面積を大きくすることが可能となり、油分分離能力
の向上にも寄与する。
6a,36bの他方は、第2駆動チェーン27に囲まれ
たスペースを利用して配置されるようになっているの
で、エンジンEの小型化に寄与している。
からブローバイガス通路31を通るブローバイガスがブ
ローバイガス減速チャンバ34内に流入すると、ブロー
バイガスの流速を減速させることが可能になり、油分分
離チャンバ30に流入するブローバイガスの流入速度が
減速される。また、ブローバイガス減速チャンバ34内
においても、ブローバイガス中の油分を分離し除去する
ことができるため、油分分離チャンバ30への油分の混
入量が低減化され、油分分離能力を高めることができ
る。
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変更実施可能なことは云うまでもない。
エンジンによれば、第1巻き掛け伝達体を第2巻き掛け
伝達体よりも、クランク軸方向の他端側に偏倚させて配
置するとともに、第3巻き掛け伝達体を、第1巻き掛け
伝達体と、クランク軸を軸支する一端側のクランクジャ
ーナル部の外壁端面との間に配置してなることから、カ
ム駆動機構及びオイルポンプの駆動機構における巻き掛
け伝達体廻りの無駄なデッドスペースを少なくすること
ができる。しかも、バンクのオフセットスペース(デッ
ドスペース)を有効に利用することができるので、エン
ジン全体のコンパクト化を図ることができる。
ダ列のシリンダボアのウォータジャケット部の一端側の
最端が、クランク軸に直交する同一平面上に位置するこ
とから、ウォータジャケット部下方のスペースを有効に
利用して、第3巻き掛け伝達体を配置できるので、一層
のエンジン全体のコンパクト化を図ることができる。
クランクケースから油分分離チャンバに至るブローバイ
ガス通路を形成し、このブローバイガス通路と、第2シ
リンダ列のシリンダボアの一端側に形成されたウォータ
ジャケット部形成壁とが、クランク軸に直交する同一平
面上に位置することから、ウォータジャケット部下方の
スペースを有効に利用して、第3巻き掛け伝達体を配置
できるので、一層のエンジン全体のコンパクト化を図る
ことができる。
に、ブローバイガス減速チャンバを設け、このブローバ
イガス減速チャンバは、少なくともシリンダブロックの
外壁に形成される凹陥部と、この凹陥部の開放面を閉塞
するカバープレートとで形成してなるとともに、カバー
プレートの少なくともその一部が、シリンダブロックの
外壁側に設けられる、第2巻き掛け伝達体の走行をガイ
ドするガイド部材とシリンダブロックの外壁に共締めさ
れていることから、エンジンの部品点数を削減し、構造
上の簡易化及び小型化を図ることができるので、ブロー
バイガス通路面積を大きくすることができ、油分分離能
力の向上にも寄与する。
示すクランクプーリ側から見たチェーンカバー取外し状
態における正面図である。
示す平面図である。
ポンプ駆動軸を回転駆動する各駆動チェーンの配置状態
を示す要部拡大縦断面図である。
ガス通路の形成状態を示す要部拡大断面図である。
大して示す分解斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダブロックのV字状に相対向する
両バンクに、外周がウォータジャケット部にて包囲され
たシリンダボアをクランク軸方向に配列した第1及び第
2シリンダ列を有し、 シリンダヘッドの上方に、前記第1及び第2シリンダ列
側の吸排気弁を開閉動作させる第1及び第2シリンダ列
側カム軸を配置して、 前記第1及び第2シリンダ列側カム軸と、少なくとも軸
方向の両端がクランクケース内のクランクジャーナル部
にて軸支されたクランク軸の一端との間に掛け渡された
第1及び第2巻き掛け伝達体と、 前記クランクケースの下部に配置されるオイルパン内に
設けられたオイルポンプのポンプ駆動軸と前記クランク
軸との間に掛け渡される第3巻き掛け伝達体とからなる
回転駆動力伝達機構を備える一方、 前記第1巻き掛け伝達体が掛け渡される第1シリンダ列
と、前記第2巻き掛け伝達体が掛け渡される第2シリン
ダ列とを、この第2シリンダ列が前記第1シリンダ列よ
りもクランク軸方向の一端側に偏倚するように配置して
なるV型エンジンにおいて、 前記第1巻き掛け伝達体を前記第2巻き掛け伝達体より
も、クランク軸方向の他端側に偏倚させて配置するとと
もに、 前記第3巻き掛け伝達体を、前記第1巻き掛け伝達体
と、前記クランク軸を軸支する一端側のクランクジャー
ナル部の外壁端面との間に配置してなることを特徴とす
るV型エンジン。 - 【請求項2】 前記第3巻き掛け伝達体と、前記第2シ
リンダ列のシリンダボアのウォータジャケット部の一端
側の最端が、前記クランク軸に直交する同一平面上に位
置することを特徴とする請求項1に記載のV型エンジ
ン。 - 【請求項3】 前記第2シリンダ列の一端側外壁に、前
記クランクケースから油分分離チャンバに至るブローバ
イガス通路を形成し、このブローバイガス通路と、前記
第2シリンダ列のシリンダボアの一端側に形成されたウ
ォータジャケット部形成壁とが、前記クランク軸に直交
する同一平面上に位置することを特徴とする請求項1ま
たは2に記載のV型エンジン。 - 【請求項4】 前記ブローバイガス通路の途上に、ブロ
ーバイガス減速チャンバを設け、このブローバイガス減
速チャンバは、少なくとも前記シリンダブロックの外壁
に形成される凹陥部と、この凹陥部の開放面を閉塞する
カバープレートとで形成してなるとともに、 前記カバープレートの少なくともその一部が、前記シリ
ンダブロックの外壁側に設けられる、前記第2巻き掛け
伝達体の走行をガイドするガイド部材とシリンダブロッ
クの外壁に共締めされていることを特徴とする請求項1
から請求項3のいずれか1項に記載のV型エンジン。
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