JP3696347B2 - エンジンにおけるシリンダヘッド構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互に連なってコーナー部を形成する第1および第2の外壁を備えるシリンダヘッドに、マウントブラケットが締結されるエンジンにおいて、そのシリンダヘッドの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クランク軸およびカム軸間に設けられる調時伝動手段を構成するタイミングチェーンのレイアウト内で、シリンダヘッドにマウントブラケットが締結される構造があり、そのような構造では、タイミングチェーンのレイアウトの自由度が狭くなるために、特開平5−203019号公報では、クランク軸およびカムフォロア軸間に設けられている調時伝動手段を覆うカバーに、マウント締結部が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特開平5−203019号公報で開示されたものでは、マウント締結部がカバーの中央部に一体に設けられており、マウント締結部の剛性を高めるためには、マウント締結部を比較的大きくかつ肉厚に形成する必要があり、エンジン本体の重量増大を招くことになる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、エンジン本体の重量増加を招くような構成を回避して剛性を高めた上で、シリンダヘッドにマウント締結部が一体に設けられるようにしたエンジンにおけるシリンダヘッド構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明によれば、相互に連なってコーナー部を形成する第1および第2の外壁を備えるシリンダヘッドに、マウントブラケットが締結されるエンジンにおいて、前記第1の外壁には、その外壁面から各々突出して前記マウントブラケットを締結せしめる複数のマウント締結部が一体に設けられ、前記第2の外壁には、排ガス再循環量を制御する制御弁が取付けられるべく周囲よりも肉厚に形成される弁取付座が一体に設けられ、前記複数のマウント締結部のうちの少なくとも1つのマウント締結部と、前記弁取付座の一部とが共に前記コーナー部に配置されることを特徴とする。 このような請求項1記載の発明の構成によれば、シリンダヘッドの第1および第2の外壁で形成されるコーナー部は、元々剛性の高いものであり、その剛性の高いコーナー部に複数のマウント締結部の少なくとも1つが配置されることにより、エンジン本体の重量増加を招くような構造としなくともマウント締結部の少なくとも1つの剛性を高めることができ、しかも肉厚に形成されている弁取付座の一部が前記コーナー部に配置されることにより前記少なくとも1つのマウント締結部の剛性がより一層高められる。
【0006】
また請求項2記載の発明によれば、シリンダヘッドにマウントブラケットが締結され、クランク軸およびカム軸間には調時伝動手段が設けられるエンジンにおいて、前記シリンダヘッドには、そのシリンダヘッドの第1の外壁と、その第1の外壁の両端にそれぞれ連なる第2及び第3の外壁とで構成されて前記調時伝動手段の一部を外側から覆うケース部が一体に設けられ、前記第1の外壁には、その外壁面から各々突出して前記マウントブラケットを締結せしめる複数のマウント締結部が一体に設けられ、前記複数のマウント締結部のうちの少なくとも1つのマウント締結部が、前記第1及び第2の外壁で形成されるコーナー部に配置されることを特徴とする。
【0007】
この請求項2記載の発明の構成によれば、調時伝動手段のレイアウトに影響を及ぼすことなくシリンダヘッドの第1の外壁に複数のマウント締結部を配置することが可能であり、しかも調時伝動手段の一部を外側から覆うケース部を構成するシリンダヘッドの第1および第2の外壁で形成されるコーナー部は、元々剛性の高いものであり、その剛性の高いコーナー部に複数のマウント締結部の少なくとも1つが配置されることにより、エンジン本体の重量増加を招くような構造としなくともマウント締結部の少なくとも1つのマウント締結部の剛性を高めることができる。
【0008】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項2記載の発明の構成に加えて、シリンダブロック側で調時伝動手段を覆うカバーを締結せしめる複数のカバー締結部が、複数のマウント締結部と交互に配置されて第1の外壁に一体に設けられることにより、各カバー締結部および各マウント締結部を最少限の範囲で一体に連ねた形状とすることを可能とし、各カバー締結部および各マウント締結部の剛性をさらに高めてカバーをケース部に強固に結合することが可能となる。
【0009】
さらに請求項4記載の発明によれば、上記請求項2記載の発明の構成に加えて、前記第2の外壁には、排ガス再循環量を制御する制御弁が取付けられるべく周囲よりも肉厚に形成される弁取付座が一体に設けられ、この弁取付座の一部が前記コーナー部に配置されることにより、コーナー部に配置されている少なくとも1つのマウント締結部の剛性がより一層高められる。
【0010】
本発明において、「一体に設けられ」とは、図面の記載からも明らかなように「一体に形成され」という意味で用いられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1ないし図11は本発明の一実施例を示すものであり、図1はエンジンの一部破断正面図、図2は図1の2−2線方向から見たエンジンの一部破断側面図、図3はシリンダヘッドの底面図、図4は図3の4−4線に沿うシリンダヘッドの断面図、図5は図4の5矢視方向から見たシリンダヘッドの側面図、図6は図5の6−6線拡大断面図、図7は図6の7−7線断面図、図8は図5の8−8線断面図、図9は図3の9矢視方向から見たエンジン本体の一部側面図、図10は図9の10−10線断面図、図11はシリンダヘッドの要部平面図である。
【0012】
先ず図1および図2において、直列4気筒エンジンEのエンジン本体Eは、シリンダブロック12と、該シリンダブロック12の上面にガスケットを介して結合されるシリンダヘッド13と、前記シリンダブロック12の下面にガスケットを介して結合されるオイルパン14とで構成される。
【0013】
シリンダブロック12には、直列に並ぶ第1〜第4シリンダボア151 〜154 が設けられており、それらのシリンダボア151 〜154 にピストン16…がそれぞれ摺動自在に嵌合される。またシリンダブロック12と、オイルパン14に一体に設けられたベアリングキャップ17との間にクランク軸18が回転自在に支持されており、前記各ピストン16…は、コンロッド19…を介してクランク軸18に連結される。
【0014】
シリンダヘッド13には、クランク軸18と平行な軸線を有するカム軸20が回転自在に支持されており、このカム軸20の一端部と、前記クランク軸18の一端部との間には、クランク軸18に固定された駆動スプロケット21と、カム軸20に固定された従動スプロケット22と、両スプロケット21,22に巻掛けられる無端状のチェーン23とで構成される調時伝動手段24が設けられ、クランク軸18の回転は該調時伝動手段24により1/2の減速比でカム軸20に伝達される。またオイルパン14内に収納、配置されるオイルポンプ25と、前記クランク軸18の一端部との間には、クランク軸18に固定される駆動スプロケット26と、オイルポンプ25の入力軸に固定される従動スプロケット27と、両スプロケット26,27に巻きかけられる無端状のチェーン28とから成る動力伝達手段29が設けられ、クランク軸18の回転動力が該動力伝達手段29を介してオイルポンプ25に伝達される。
【0015】
図3ないし図8を併せて参照して、シリンダヘッド13の下面には、シリンダブロック12の各シリンダボア151 〜154 にそれぞれ対応して4つの凹部32…が設けられ、これらの凹部32…と、各シリンダボア151 〜154 にそれぞれ摺動自在に嵌合されるピストン16…の頂部との間に燃焼室31…がそれぞれ形成される。またシリンダヘッド13には、各燃焼室31…にそれぞれ対応した吸気ポート33…および排気ポート34…が設けられており、シリンダヘッド13の一方の側面には各吸気ポート33…に連なる吸気マニホールド35が接続され、シリンダヘッド13の他方の側面には各排気ポート34…に連なる排気マニホールド36が接続される。
【0016】
各燃焼室31…の天井面すなわち凹部32…に一対ずつ開口する吸気弁口37,37が各吸気ポート33…に通じるようにしてシリンダヘッド13に設けられ、凹部32…に一対ずつ開口する排気弁口38,38が各排気ポート34…に通じるようにしてシリンダヘッド13に設けられる。さらにシリンダヘッド13には、図示しない点火プラグを挿入、装着せしめるための点火プラグ取付け孔22…が前記凹部32…に開口するようにして設けられる。
【0017】
また各シリンダボア151 〜154 毎に一対ずつの吸気弁口37,37を開閉する吸気弁41…、ならびに各シリンダボア151 〜154 毎に一対ずつの排気弁口38,38を開閉する排気弁42…と、前記カム軸20との間には、従来公知の動弁機構43が設けられており、該動弁機構43を覆うようにしてシリンダヘッド13の上面にヘッドカバー44が結合される。
【0018】
シリンダブロック12およびオイルパン14には、前記調時伝動手段24の大部分および動力伝達手段29の全てを覆うカバー45が結合されており、このカバー45の上端部は、調時伝動手段24の一部を覆うようにしてシリンダヘッド13に一体に設けられているケース部46に締結される。
【0019】
シリンダブロック12およびシリンダヘッド13の合わせ面には、相互に対応した溝47,48が設けられており、それらの溝47,48は共働して排ガス流通路49を形成する。この排ガス流通路49は、各シリンダボア151 〜154 の配列方向にほぼ沿って延びるように形成され、シリンダヘッド13には、排ガス流通路49を各燃焼室31…に対応した吸気ポート33…にそれぞれ連通させる複数たとえば4つの連通路501 〜504 が設けられる。
【0020】
各シリンダボア151 〜154 の配列方向に沿って第1シリンダボア151 よりも外方側でのシリンダヘッド13の幅方向一側の側面において、排ガス流通路49に比較的近い位置には、周囲よりも肉厚に形成される弁取付座51が設けられており、この弁取付座51には複数のボルト52,52により制御弁53が取付けられる。
【0021】
シリンダヘッド13には、排ガス流通路49の一端に連通する通路54と、一端を弁取付座51に開口せしめるとともに他端を前記通路54に連通させる出口孔55とが、たとえば略L字状の縦断面形状をなすように設けられる。またシリンダヘッド13には、弁取付座51に一端を開口させる入口孔56と、各シリンダボア151 〜154 の配列方向に沿って延びて中間部を前記入口孔56の他端に連通させる通路57と、該通路57の内端に中間部を連通させるとともに内端部を第1シリンダボア151 における排気ポート34および一方の排気弁口38間に連通せしめた通路58とが設けられる。しかも各シリンダボア151 〜154 の配列方向に沿うシリンダヘッド13の端部において前記通路57の外端はキャップ59で閉塞され、シリンダヘッド13の幅方向一側の側面において前記通路58の外端はキャップ60で閉塞される。したがって各排気ポート34…の1つに通路58,57を介して通じる入口孔56と、通路54を介して排ガス流通路49に通じる出口孔55との間に制御弁53が設けられることになり、この制御弁53の作動により、排気ポート34…の1つから導出された排ガスの一部が流量を調節されて排ガス流通路49に導かれ、該排ガス流通路49から各連通路501 〜504 を介して各吸気ポート33…にそれぞれ導かれることになる。
【0022】
図9ないし図11を併せて参照して、シリンダヘッド13に一体に設けられるケース部46は、カム軸20の軸線にほぼ直交する第1の外壁61と、各吸気ポート33…が開口されるシリンダヘッド13の一側面から延設されて第1の外壁61の幅方向一端にほぼ直角に連なる第2の外壁62と、各排気ポート34…が開口されるシリンダヘッド13の他側面から延設されて第1の外壁61の幅方向他端にほぼ直角に連なる第3の外壁63とで構成されるものであり、第1および第2の外壁61,62によりコーナー部64が形成され、第1および第3の外壁61,63によりコーナー部65が形成される。
【0023】
而して周囲よりも肉厚に形成される弁取付座51は、第2の外壁62に一体に設けられるものであり、この弁取付座51の一部は、第1および第2の外壁61,62で形成されるコーナー部64に配置される。
【0024】
シリンダヘッド13は、車体に設けられた支持部66にエンジンマウント67を介して支持されるものであり、エンジンマウント67のマウントブラケット68を締結せしめるための複数たとえば一対のマウント締結部69,70が、それらのマウント締結部69,70の少なくとも1つ、この実施例では一方のマウント締結部69をコーナー部64に配置するようにして、第1の外壁61に一体に設けられる。而してマウントブラケット68は、ボルト71,71によりマウント締結部69,70に締結される。
【0025】
また調時伝動手段24の大部分および動力伝達手段29の全てを覆うカバー45の上端部はケース部46に締結されるものであり、ケース部46における第1の外壁61には、カバー45を締結せしめる複数たとえば一対のカバー締結部72,73が一体に設けられる。しかも一方のカバー締結部72は、マウント締結部69,70間を連結するようにして第1の外壁61に一体に設けられ、他方のカバー締結部73は、マウント締結部70に関してカバー締結部72とは反対側でマウント締結部70に連なるようにして第1の外壁61に一体に設けられる。すなわち両マウント締結部69,70と交互に配置されるようにして両カバー締結部72,73が第1の外壁61に一体に設けられ、カバー45がボルト74,74によりカバー締結部72,73に締結される。
【0026】
ところで、シリンダヘッド13の一側面において、シリンダブロック12側の部分には、溝48すなわち排ガス流通路49を形成するために外側方に膨出した膨出部75が設けられるのであるが、この膨出部75とマウント締結部69との間を結ぶようにしてリブ76が第2の外壁62に一体に設けられる。
【0027】
次にこの実施例の作用について説明すると、調時伝動手段24の一部を覆うようにしてシリンダヘッド13に一体に設けられるケース部46は、第1の外壁61と、第1の外壁61の両端に連なる第2および第3の外壁62,63とで構成されるものであり、マウントブラケット68を締結せしめる一対のマウント締結部69,70が、両マウント締結部69,70の一方69を第1および第2の外壁61,62で形成されるコーナー部64に配置して、第1の外壁61に一体に設けられている。したがって、調時伝動手段24のレイアウトに影響を及ぼすことなくマウント締結部69,70を配置することが可能であるとともに、元々剛性の高いコーナー部64にマウント締結部69が配置されることにより、エンジン本体Eの重量増加を招くことなく、マウント締結部69の剛性を高めることができる。
【0028】
しかも排ガス再循環量を制御する制御弁53が取付けられる弁取付座51が周囲よりも肉厚にして第2の外壁62に一体に設けられ、弁取付座51の一部がコーナー部64に配置されていることにより、コーナー部64に配置されているマウント締結部69の剛性がより一層高められる。また排ガス流通路49を形成すべくシリンダヘッド13に設けられている膨出部75とマウント締結部69との間を結ぶようにしてリブ76が第2の外壁62に一体に設けられることにより、マウント締結部69の剛性がさらに高められることになる。
【0029】
シリンダブロック12側のカバー45の上端部を締結せしめるための一対のカバー締結部72,73が第1の外壁61に一体に設けられるが、それらのカバー締結部72,73は、マウント締結部69,70と交互に配置されるようにして第1の外壁61に一体に設けられている。したがって、両カバー締結部72,73および各マウント締結部69,70を最少限の範囲で一体に連ねた形状とすることを可能とし、各カバー締結部72,73および各マウント締結部69,70の剛性をさらに高め、カバー45をケース部46に強固に結合することが可能となる。
【0030】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0031】
たとえば、上記実施例ではケース部46を一体に備えるシリンダヘッド13について説明したが、一体のケース部46を有しないシリンダヘッドについても本発明を適用可能であり、第1および第2の外壁に形成されるコーナー部に少なくとも1つを配置して複数のマウント締結部が第1の外壁に一体に設けられればよい。またクランク軸18およびカム軸20間に設けられる調時伝動手段が、ベルト伝達式のもの、もしくはギヤ噛合式のものであっても本発明を適用可能である。さらにマウント締結部の個数は一対に限定されるものではなく、複数個のマウント締結部の少なくとも1つがコーナー部に配置されればよい。
【0032】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、シリンダヘッドの第1の外壁には、その外壁面から各々突出してマウントブラケットを締結せしめる複数のマウント締結部が一体に設けられ、同シリンダヘッドの第2の外壁には、排ガス再循環量を制御する制御弁が取付けられるべく周囲よりも肉厚に形成される弁取付座が一体に設けられ、前記複数のマウント締結部のうちの少なくとも1つのマウント締結部と、弁取付座の一部とが共に、両外壁間のコーナー部に配置されるので、シリンダヘッドの第1及び第2の外壁で形成されて元々剛性の高いコーナー部に、複数のマウント締結部の少なくとも1つが配置されることにより、エンジン本体の重量増加を招くような構造にすることを不要として、マウント締結部の少なくとも1つの剛性を高めることが可能であり、その上、周囲よりも肉厚である弁取付座の一部が前記コーナー部に配置されることによって前記少なくとも1つのマウント締結部の剛性をより一層高めることができる。
【0033】
また請求項2記載の発明によれば、シリンダヘッドには、そのシリンダヘッドの第1の外壁と、その第1の外壁の両端にそれぞれ連なる第2及び第3の外壁とで構成されて調時伝動手段の一部を外側から覆うケース部が一体に設けられ、前記第1の外壁には、その外壁面から各々突出してマウントブラケットを締結せしめる複数のマウント締結部が一体に設けられ、その少なくとも1つのマウント締結部が、第1及び第2の外壁で形成されるコーナー部に配置されるので、調時伝動手段のレイアウトに影響を及ぼすことなくシリンダヘッドの第1の外壁に複数のマウント締結部を配置することが可能であり、しかも調時伝動手段の一部を外側から覆うケース部を構成するシリンダヘッドの第1および第2の外壁で形成されるコーナー部は、元々剛性の高いものであり、その剛性の高いコーナー部に複数のマウント締結部の少なくとも1つが配置されることにより、エンジン本体の重量増加を招くような構造にすることを不要として少なくとも1つのマウント締結部の剛性を高めることができる。
【0034】
請求項3記載の発明によれば、各カバー締結部および各マウント締結部を最少限の範囲で一体に連ねた形状とすることを可能とし、各カバー締結部および各マウント締結部の剛性をより一層高めてケースをケース部に強固に結合することが可能となる。
【0035】
さらに請求項4記載の発明によれば、周囲よりも肉厚である弁取付座の一部がコーナー部に配置されることにより、コーナー部に配置されている少なくとも1つのマウント締結部の剛性がより一層高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジンの一部破断正面図である。
【図2】 図1の2−2線方向から見たエンジンの一部破断側面図である。
【図3】 シリンダヘッドの底面図である。
【図4】 図3の4−4線に沿うシリンダヘッドの断面図である。
【図5】 図4の5矢視方向から見たシリンダヘッドの側面図である。
【図6】 図5の6−6線拡大断面図である。
【図7】 図6の7−7線断面図である。
【図8】 図5の8−8線断面図である。
【図9】 図3の9矢視方向から見たエンジン本体の一部側面図である。
【図10】 図9の10−10線断面図である。
【図11】 シリンダヘッドの要部平面図である。
【符号の説明】
12・・・シリンダブロック
13・・・シリンダヘッド
18・・・クランク軸
20・・・カム軸
24・・・調時伝動手段
45・・・カバー
46・・・ケース部
51・・・弁取付座
53・・・制御弁
61・・・第1の外壁
62・・・第2の外壁
63・・・第3の外壁
64・・・コーナー部
68・・・マウントブラケット
69,70・・・マウント締結部
72,73・・・カバー締結部
Claims (4)
- 相互に連なってコーナー部(64)を形成する第1および第2の外壁(61,62)を備えるシリンダヘッド(13)に、マウントブラケット(68)が締結されるエンジンにおいて、
前記第1の外壁(61)には、その外壁面から各々突出して前記マウントブラケット(68)を締結せしめる複数のマウント締結部(69,70)が一体に設けられ、
前記第2の外壁(62)には、排ガス再循環量を制御する制御弁(53)が取付けられるべく周囲よりも肉厚に形成される弁取付座(51)が一体に設けられ、
前記複数のマウント締結部(69,70)のうちの少なくとも1つのマウント締結部(69)と、前記弁取付座(51)の一部とが共に前記コーナー部(64)に配置されることを特徴とする、エンジンにおけるシリンダヘッド構造。 - シリンダヘッド(13)にマウントブラケット(68)が締結され、クランク軸(18)およびカム軸(20)間には調時伝動手段(24)が設けられるエンジンにおいて、
前記シリンダヘッド(13)には、そのシリンダヘッド(13)の第1の外壁(61)と、その第1の外壁(61)の両端にそれぞれ連なる第2及び第3の外壁(62,63)とで構成されて前記調時伝動手段(24)の一部を外側から覆うケース部(46)が一体に設けられ、
前記第1の外壁(61)には、その外壁面から各々突出して前記マウントブラケット(68)を締結せしめる複数のマウント締結部(69,70)が一体に設けられ、
前記複数のマウント締結部(69,70)のうちの少なくとも1つのマウント締結部(69)が、前記第1及び第2の外壁(61,62)で形成されるコーナー部(64)に配置されることを特徴とする、エンジンにおけるシリンダヘッド構造。 - シリンダブロック(12)側で調時伝動手段(24)を覆うカバー(45)を締結せしめる複数のカバー締結部(72,73)が、複数のマウント締結部(69,70)と交互に配置されて第1の外壁(61)に一体に設けられることを特徴とする、請求項2記載のエンジンにおけるシリンダヘッド構造。
- 前記第2の外壁(62)には、排ガス再循環量を制御する制御弁(53)が取付けられるべく周囲よりも肉厚に形成される弁取付座(51)が一体に設けられ、この弁取付座(51)の一部が前記コーナー部(64)に配置されることを特徴とする、請求項2記載のエンジンにおけるシリンダヘッド構造。
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