JPH075222B2 - ドラム式緯糸貯留装置の係止ピン制御装置 - Google Patents

ドラム式緯糸貯留装置の係止ピン制御装置

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JPH075222B2
JPH075222B2 JP61315758A JP31575886A JPH075222B2 JP H075222 B2 JPH075222 B2 JP H075222B2 JP 61315758 A JP61315758 A JP 61315758A JP 31575886 A JP31575886 A JP 31575886A JP H075222 B2 JPH075222 B2 JP H075222B2
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weft
locking
locking pin
correction
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勉 西念
謙介 若松
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Tsudakoma Corp
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Tsudakoma Industrial Co Ltd
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    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/34Handling the weft between bulk storage and weft-inserting means
    • D03D47/36Measuring and cutting the weft
    • D03D47/361Drum-type weft feeding devices
    • D03D47/362Drum-type weft feeding devices with yarn retaining devices, e.g. stopping pins
    • D03D47/363Construction or control of the yarn retaining devices

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  • Textile Engineering (AREA)
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  • Forwarding And Storing Of Filamentary Material (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、主としてジェットルームの緯糸の貯留と測
長に用いられる、ドラム式緯糸貯留装置の係止ピン制御
装置に関する。
従来技術 ドラムの外周に緯糸を巻き付けて貯留するとともに、こ
のドラムの周面に対して進退運動をなす係止ピンによっ
て緯糸の解舒と係止とを行わしめる、ドラム式緯糸貯留
装置が広く知られている。
このものは、ドラム上から、正確に、所定の長さの緯糸
を繰り出すためには、ドラムの周面に対して、係止ピン
を後退せしめて緯糸を解舒し始める解舒タイミングか
ら、係止ピンを前進せしめて緯糸を係止する係止タイミ
ングまでの時間長を正確に制御するとともに、これら両
タイミングと、織機の機械回転角との同期制御をも必要
とするものである。
而して、このように係止ピンの制御を正確に行なう手法
としては、解舒タイミングを、織機の機械回転角によっ
て、一定に定めるとともに、ドラムの周面上から繰り出
される緯糸の巻付け回数を光電センサ(いわゆる、解舒
センサ)によって計測し、所定量の緯糸が繰り出された
ことを以って係止タイミングを定める方法があるが、か
かる方法によるときは、解舒センサの光軸を横切る緯糸
の速度が極めて早いため、動作が不安定になりがちであ
るという欠点が避けられないものである。
そこで、前記解舒センサに代えて、織布の反緯入れ側に
おいて、緯糸が正規に緯入れされたか否かをチェックす
るために設けられているセンサ、いわゆるウェフトフィ
ーラを用いて、係止ピンの係止タイミングを制御をなす
手法が提案されている(たとえば、特開昭60−65150号
公報)。
この技術は、前記解舒センサを省略することができる点
では、極めて、優れた技術ではあるが、ウェフトフィー
ラによって緯糸が実際に検出されてから係止ピンを動作
させるのではタイミング的に遅きに失するため、あらか
じめ、緯糸の飛走速度を勘案して、ウェフトフィーラに
よる緯糸検出から所定時間だけ前に係止タイミングを定
める必要があり、このとき、緯糸の飛走速度が、常に一
定であることを前提に係止タイミングを決定している点
が問題となる。すなわち、緯入れノズルによって緯入れ
されて飛走中の緯糸の飛走速度は、緯入れの都度、また
は、一回の緯入れの全行程にわたって、必らずしも一定
とは云えないので、前記手段に従って定める係止タイミ
ングが、常に、最良のものになるという保証がなく、し
たがって、実際に織機上で稼働せしめるとき、繰り出さ
れる緯糸の長さのばらつきの発生を完全に防止すること
は困難であった。
発明の目的 そこでこの発明の目的は、かかる従来技術の実情に鑑
み、係止ピンの係止タイミングから標準遅れだけ遅れた
目標タイミングと、ウェフトフィーラによって検出され
る緯糸の到達タイミングとの遅速によって係止タイミン
グを補正することにより、緯糸の飛走速度の変動に拘ら
ず、常に、最良のタイミングを以って、係止タイミング
を設定することができるので、解舒センサに代えてウェ
フトフィーラを使用しながら、繰り出される緯糸の長さ
のばらつきを極少に維持することができる、新規のドラ
ム式緯糸貯留装置の係止ピン制御装置を提供することに
ある。
発明の構成 かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、織機の
機械回転角を示す回転角信号と、ウェフトフィーラから
の緯糸到達信号とを入力とし、且つ、解舒タイミング設
定手段と、係止タイミング設定手段と、遅れタイミング
設定手段と、比較手段と、目標タイミング発生手段と、
補正手段とを設け、比較手段において、解舒タイミング
設定手段の設定内容と回転角信号とを比較して、係止ピ
ンを解舒動作させる解舒タイミングを定める一方、目標
タイミング発生手段において、係止ピンの係止タイミン
グから遅れタイミング設定手段の内容である標準遅れだ
け遅れた目標タイミングを定めて、この目標タイミング
と緯糸の到達タイミングとの遅速によって、補正手段に
おいて、係止タイミング設定手段で与えられる係止タイ
ミングの初期値を、順次、補正し、比較手段において、
この新規の係止タイミングと回転角信号とを比較して、
係止ピンを係止動作させる係止タイミングを定めるよう
に構成し、これによって、現実の緯糸の到達タイミング
をベースにして、係止ピンの係止タイミングを補正決定
することができるので、緯糸の飛走速度が変動しても、
常に、繰り出される緯糸の長さを最適に維持することが
できるようにしたことをその要旨とする。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
ドラム式緯糸貯留装置1の係止ピン制御装置10は、織機
の機械回転角を示す回転角信号4aと、織布の反緯入れ側
への緯糸の到達を示す緯糸到達信号3aとを入力とし、解
舒タイミング設定手段11と、遅れタイミング設定手段12
と、係止タイミング設定手段13と、比較手段14と、目標
タイミング発生手段15と、補正手段16とを備えてなる
(第1図)。
緯糸Wは、図示しない給糸コーンから供給されて、緯糸
貯留装置1のドラム1aの周面上に巻き付けられて貯留さ
れた上、ドラム1aの周面に対して進退運動をなす係止ピ
ン1bによって解舒・係止の制御を受けた後、緯入れノズ
ル2を経て、図示しない経糸開口中を飛走して、織布の
反緯入れ側に到達し、ウェフトフィーラ3によって、そ
の先端が検出される。係止ピン1bは、係止ピン制御装置
10から駆動信号を受けて動作し、前進して、その先端が
ドラム1aの周面に設けた孔ないし溝に係合したときに、
ドラム1aの周面上に巻き付けられた緯糸Wを係止し、後
退して、その先端が前記孔ないし溝から離脱するとき
に、緯糸Wを解舒してその操出しを行ない、以って、緯
入れされる緯糸Wの長さを、ドラム1aの周長を単位とし
て測長することができる。而して、係止ピン1bの先端
の、ドラム1aの周面に対する進退運動の時間的経過は第
2図に示す如くであって、その後退運動の開始時点t1を
解舒タイミング、その前進運動の開始時点t2を係止タイ
ミングと定義し、緯糸Wの先端がウェフトフィーラ3に
よって検出されるのは、緯糸Wの飛走時間があるため、
係止タイミングから、さらにある時間だけ遅れた時点t3
である。
緯糸到達信号3aは、ウェフトフィーラ3から出力され
て、係止ピン制御装置10に導入されると、波形整形回路
17を経て補正手段16に入力される(第1図)。補正手段
16には、係止タイミング設定手段13の出力が入力される
とともに、その出力は、比較手段14に入力されている。
織機の主軸5に固着されたギア5aと、これと噛合するギ
ア5bとを介して駆動されるエンコーダ4の出力である回
転角信号4aは、比較手段14と目標タイミング発生手段15
とに分岐入力されるとともに、目標タイミング発生手段
15には、比較手段14と遅れタイミング設定手段12との各
出力が入力され、また、その出力は、補正手段16に入力
されている。
比較手段14には、さらに、解舒タイミング設定手段11の
出力が入力され、その出力は、係止ピン駆動回路18を介
して、係止ピン1bに導かれている。
かかる係止ピン制御装置10の具体例を、第3図に示す。
エンコーダ4の出力たる回転角信号4aは、比較手段14に
含まれる2個の比較器14a、14bに分岐入力されるととも
に、目標タイミング発生手段15の中のアンドゲート15a
にも入力されている。一方の比較器14aには、解舒タイ
ミング設定手段11に相当する解舒タイミング設定器11a
の出力が入力され、その出力は、フリップフロップ14c
のリセット端子に接続されている。また、他方の比較器
14bには、補正手段16に含まれるアップダウンカウンタ1
6eの出力が入力されるとともに、その出力は、前記フリ
ップフロップ14cのセット端子に接続され、フリップフ
ロップ14cの出力は、係止ピン駆動回路18に相当する駆
動増幅器18aを介して、係止ピン1bの駆動ソレノイドに
接続されている。
アンドゲート15aには、前記フリップフロップ14cの出力
が分岐入力され、その出力は、カウンタ15bに接続され
る一方、カウンタ15bのクリア端子には、前記比較器14a
の出力が接続されている。カウンタ15bの出力は、遅れ
タイミング設定手段12に相当する遅れタイミング設定器
12aの出力とともに、比較器15cに入力され、また、その
出力は、ワンショットパルス発生器15dを介して、補正
手段16に導かれ、インバータ16aを経た後、モノマルチ
バイブレータ16bと、アンドゲート16dとに分岐して接続
されている。
モノマルチバイブレータ16bの正出力と負出力とは、そ
れぞれ、アンドゲート16c、16dを介して、アップダウン
カウンタ16eのアップ端子とダウン端子とに接続される
一方、このアップダウンカウンタ16eのデータインプッ
ト端子には、係止タイミング設定手段13に相当する係止
タイミング設定器13aの出力が入力されている。アップ
ダウンカウンタ16eの出力は、前記の如く、比較手段14
中の比較器14bに入力されるとともに、アップ禁止回路1
6fと、ダウン禁止回路16gとを介して、それぞれ、前記
アンドゲート16c、16dに分岐入力されている。
ここで、アップ禁止回路16f、ダウン禁止回路16gは、と
もに、たとえば、比較器16jと、それに入力されるリミ
ット値設定器16kとからなるものである(第4図)。
また、ウェフトフィーラ3の出力たる緯糸到達信号3a
は、2段のモノマルチバイブレータ17a、17bとからなる
波形整形回路17と、パルス発生器16hとを介して、前記
アンドゲート16c、16dに入力されている。ただし、パル
ス発生器16hは、1個の入力パルスに対して、あらかじ
め定められた一定数のパルス信号を出力するものとす
る。
かかる構成の係止ピン制御装置10の動作は、次のとおり
である。
解舒タイミング設定器11aには、係止ピン1bの解舒タイ
ミングが設定してある一方、織機が運転され、その主軸
5が回転して、エンコーダ4の出力である回転角信号4a
が、前記解舒タイミングに一致するに至ると、比較手段
14中の比較器14aが出力を発するので、フリップフロッ
プ14cがリセットされ、駆動増幅器18aを介して係止ピン
1bは後退するから、ドラム1aの周面上に係止されていた
緯糸Wは、解舒されて、緯入れノズル2を経て緯入れさ
れる。ここで、駆動増幅器18aは、係止ピン1bに対する
過励磁回路を内蔵してなるものとし、したがって、フリ
ップフロップ14cの動作に対する係止ピン1bの作動遅れ
は、無視できるものとする。
比較器14aの出力は、目標タイミング発生手段15中のカ
ウンタ15bのクリア端子に入力されているから、カウン
タ15bは、前記解舒タイミングでクリアされる。
一方、装置の電源投入時には、図示しないデータロード
回路が動作して、アップダウンカウンタ16eに、係止タ
イミング設定器13aに設定されている係止タイミングの
初期値を示すデータがロードされて、保持されている。
アップダウンカウンタ16eの出力は、比較器14bに入力さ
れているから、回転角信号4aが、係止タイミングの初期
値に一致するに至れば、比較器14bの出力によってフリ
ップフロップ14cがセットされるので、係止ピン1bは前
進し、緯糸Wを係止する。
と同時に、フリップフロップ14cの出力によって、アン
ドゲート15aが開かれるから、回転角信号4aは、アンド
ゲート15aを介して、先きにクリアされたカウンタ15bに
入力され、カウンタ15bは、アップダウンカウンタ16eの
内容によって決まる係止タイミング以後の機械回転角を
計測し始める。ここで、カウンタ15bは、回転角信号4a
の最下位ビットを計測するものとする。すなわち、カウ
ンタ15bは、回転角信号4aの最少分解能を識別できるも
のとする。
カウンタ15bの内容と、遅れタイミング設定器12aの設定
内容である、係止ピン1bの係止タイミングから緯糸Wの
反緯入れ側への到達タイミングまでの標準遅れの値とが
一致したことを、比較器15cが検知すると、ワンショッ
トパルス発生器15dが動作して、所定の時間幅のパルス
信号を、目標タイミングとして、出力する(第5図の信
号波形(a)、以下、単に(a)のように記す)。
このパルス信号は、インバータ16aによって極性反転さ
れて(b)、モノマルチバイブレータ16bに入力される
から、その正出力と負出力には、それぞれ、第5図
(c)、(d)の信号が得られ、このパルス幅は、モノ
マルチバイブレータ16bの時定数で決まるものである。
一方、ウェフトフィーラ3によって緯糸Wの先端が検知
されると、緯糸到達信号3aが発生する(e)。緯糸到達
信号3aは、時定数の充分長いものと、充分短いものとの
2段のモノマルチバイブレータ17a、17bからなる波形整
形回路17を通過するから、緯糸到達信号3aの先端部にお
いて、緯糸Wの振動等に基づく信号波形の乱れがあって
も、最終的に、単発の短パルスとなる(f)。
いま、ワンショットパルス発生器15dの出力パルスの発
生時点である目標タイミングより、緯糸Wの到達の方が
早いときは、波形整形回路17の出力信号(以下、パルス
信号fという)の発生時点では、未だモノマルチバイブ
レータ16bは不動作であって、その正出力は低レベル、
負出力は高レベルの状態にある(第5図の左側縦列)。
したがって、前記パルス信号fによって駆動されるパル
ス発生器16hの出力は、インバータ16aの出力とともに、
アンドゲート16dを開くので、アップダウンカウンタ16e
のダウン端子には、パルス発生器16hによって発生され
る一定数のパルスが入力され(h)、その内容が減少す
る。
アップダウンカウンタ16eの内容は、比較器14bによっ
て、回転角信号4aと比較されて、次サイクルの緯入れ動
作における係止ピン1bの係止タイミングを決定するの
で、以下、同様に、緯糸Wの到達タイミングが目標タイ
ミングより早い限り、一回の緯入れごとに、パルス発生
器16hによって発生されるパルス数に相当する機械回転
角の補正量だけ、係止タイミングが、順次、早められて
補正されることになる。
逆に、緯糸Wの到達タイミングが目標タイミングより遅
いときは、パルス信号fの発生時点では、モノマルチバ
イブレータ16bは、インバータ16aの出力の立上りで動作
せしめられた後、動作継続中であって(第5図の右側縦
列)、したがって、パルス発生器16hで発生される補正
パルスは、アンドゲート16cを介して、アップダウンカ
ウンタ16eのアップ端子に印加されるので(g)、前記
係止タイミングは、順次、遅らせられる方向に補正され
ることになる。ただし、モノマルチバイブレータ16bの
時定数は、パルス発生器16hがすべての補正パルスを出
力するに要する時間より充分長い時間にわたって動作を
継続するように、選定してあるものとする。
ここで、パルス発生器16hの発生するパルス数は、一回
の緯入れごとの係止タイミングに対する補正量を決める
ものであるから、1個以上、任意の数に選定することが
できる。また、そのパルスレートは、充分に早いことが
好ましいことは、いうまでもない。
緯糸Wの到達タイミングが目標タイミングに充分近いと
き、すなわち、ワンショットパルス発生器15dの出力パ
ルスと、パルス信号fとが重なり合うときには(第5図
の中央縦列)、モノマルチバイブレータ16bが不動作で
あるため、アンドゲート16cが閉じている一方、インバ
ータ16aの出力によって、アンドゲート16dも閉じている
ので、パルス発生器16hからの補正パルスは、アップダ
ウンカウンタ16eのいずれの端子にも入力されることは
なく、したがって、係止タイミングに対する補正は行な
われない。すなわち、ワンショットパルス発生器15dの
出力パルス幅は、前記補正が有効に行なわれるための、
目標タイミングと緯糸Wの到達タイミングとの差の最小
値を決定することになる。
アップ禁止回路16f、ダウン禁止回路16gには、それぞ
れ、リミット値設定器16kと比較器16jとが含まれている
ので、前記係止タイミングに対する補正量が過大となっ
て、アップダウンカウンタの内容出力が、リミット値設
定器16kの設定値で決まる最大許容幅を越えるものとな
ると、アンドゲート16c、16dは、それぞれ、それを是正
する方向に対応するもののみが開くとともに他方が閉
じ、したがって、リミット値設定器16kは、前記係止タ
イミングの変動許容幅を定めるように働く。
他の実施例 係止ピン制御装置10は、割込み制御装置(INTR)21と、
入出力制御装置(IOP)22と、中央演算ユニット(CPU)
23と、記憶装置(MRY)24とを備えたマイクロコンピュ
ータ20によるソフトウェアによっても形成することがで
きる(第6図)。ただし、ウェフトフィーラ3からの緯
糸到達信号3aと、エンコーダ4からの回転角信号4aは、
ともに、割込み制御装置21を介して入力し、係止ピン1b
の駆動信号と、解舒タイミング設定器11a、遅れタイミ
ング設定器12a、係止タイミング設定器13aの各設定値と
は、入出力装置22を介して、それぞれ、中央演算ユニッ
ト23に入出力せしめるものとする。
マイクロコンピュータ20によって動作するプログラム
は、主ルーチンと、緯糸到達信号3aと回転角信号4aとで
割込み起動せられる割込みルーチンとからなる(第7
図、第8図)。
まず、主ルーチンを起動すると(第7図のステップ
(1)、以下、単に(1)のように記す)、係止タイミ
ング設定器13aの設定値を読み込み、これを係止タイミ
ングの初期値kとして、記憶する(2)。以下、同様
に、解舒タイミング設定器11aと遅れタイミング設定器1
2aの各設定値r、dを読み込んで記憶し((3)、
(4))、目標タイミングsを、s=k+dとして演算
し、緯糸Wの到達を待つ(6)。
ウェフトフィーラ3から緯糸Wの到達による緯糸到達信
号3aが発せられると、割込みルーチン(第8図)が起動
され(21)、緯糸到達であることを確認した上(22)、
(28)、別途、ステップ(23)で更新記憶されている、
現在を織機の機械回転角θwを読み込み(29)、到達フ
ラグをセットする(30)。
到達フラグがセットされたことによって、主ルーチン
(第7図)は、緯糸Wの到達を判断するから(6)、こ
のフラグをリセットした後(7)、ステップ(29)を読
み込んだ機械回転角θwと、前記目標タイミングsとの
誤差eを見出し(8)、これを累積加算する(9)。ス
テップ(3)ないし(9)の動作を所定回数の緯入れ動
作回数にわたって繰り返し(10)、その間の平均誤差e0
を算出する(11)。平均誤差e0が、一定値以上であって
(12)、しかも、最大許容幅内にあることを確認した上
で(13)、k=k+e0として、係止タイミングkの書き
換えを行なう(14)。
なお、係止タイミングkを書き換えるためのステップ
(14)の詳細内容は、第9図に示すとおりである。すな
わち、kの現在値をk0として保存するとともに、k=k
+e0を演算し(14a)、その結果が、係止タイミングk
の変動許容幅kmin〜kmax内にあるか否かによって(14
b)、実際に係止タイミングkの書換えを行なうか(14
c)、書換えを行なうことなく、係止タイミングkを元
の値に復元するのみに留めるか(14d)の選択を行なう
ものである。
回転角信号4aによって割込みルーチンが起動されたとき
は(21)、(22)、織機の機械回転角θを更新記憶する
とともに(23)、現在の機械回転角θが解舒タイミング
rであれば(24)、係止ピン1bに対する後退駆動信号を
発し(25)、また、現在の機械回転角θが、主ルーチン
のステップ(14)で補正された係止タイミングkであれ
ば(26)、前進駆動信号を発する(27)。係止タイミン
グkは、ステップ(14)で、順次書換えがなされている
から、係止ピン1bの前進駆動タイミングも、順次、これ
に従って補正される。
この実施例では、係止タイミングkに対する補正量が所
定回の連続する緯入れ動作に対する誤差eの平均値e0
以って行なわれるから、係止タイミングkの最適値への
収束が、一層速やかで、且つ、安定である。
また、ここで、係止タイミングkに対する補正量として
は、平均値e0を使用する代わりに、e0/n(ただし、nは
1以上の任意の正の数とする)とすることもできるもの
とする。
一般に、反緯入れ側において得られる、緯糸Wの到達タ
イミングと目標タイミングsとの誤差eは、緯入れ側で
の誤差、すなわち、ドラム1a上から1ピック分の緯糸W
が、緯入れノズル2によってすべて解舒されるに要する
時間の変化量が拡大されて現われるものである。そこ
で、係止タイミングkに対する補正量として、誤差e、
ないし、その平均値e0を使用するときは、補正量が過大
となるおそれがあるので、補正量を平均値e0より小さく
選定し、係止タイミングkの最適値への収束が振動的に
なることを防止することによって、より一層速やかで、
しかも、安定な制御を実現することができるものであ
る。
第7図と第8図のフローチャートを第1図に対比せしめ
れば、ステップ(23)、(24)、(26)が比較手段14
に、ステップ(5)が目標タイミング発生手段15に、ス
テップ(6)ないし(14)とステップ(28)ないし(3
0)とが補正手段16に、それぞれ、対応することは明ら
かである。
なお、ステップ(12)は、第3図のワンショットパルス
発生器15dの出力パルス幅に対応し、ステップ(14)、
殊にステップ(14b)は、同図のアップ禁止回路16f、ダ
ウン禁止回路16gに対応するものであるが、これらのス
テップは、システムの安全性を高めるためのものである
から必らずしも設けなければならないものではなく、こ
れらを削除するときは、ステップ(12)、(14b)にお
ける各制限値を、充分大きな値に選定するだけで足る。
また、解舒タイミングと遅れタイミングと係止タイミン
グの各設定器11a、12a、13aは、あらかじめ、各設定デ
ータを、共通をキーボードのようなデータ入力装置を介
してマイクロコンピュータ20に入力し、記憶装置24内に
記憶しておくことによって、ソフトウェア的に、それぞ
れ、解舒タイミング設定手段11、遅れタイミング設定手
段12、係止タイミング設定手段13の各機能を実現するこ
とができる。
なお、緯糸到達信号3aは、マイクロコンピュータ20に入
力せしめるに当って、前実施例における波形整形回路1
7、または、それと同等の回路を経由させ、単発の短パ
ルスに変換した方がよいことはいうまでもない。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、回転角信号と
実際の緯糸到達信号とを入力とし、目標タイミング発生
手段によって係止ピンの係止タイミングから標準遅れだ
け遅れた目標タイミングを定めるとともに、この目標タ
イミングと緯糸の到達タイミングとの遅速によって係止
タイミングを前後に補正する補正手段と、この補正され
た係止タイミング、および、解舒タイミングと回転角信
号とを比較して係止ピンの駆動タイミングを定める比較
手段とを設けることによって、係止タイミングが、織布
の反緯入れ側への緯糸の実際の到達タイミングをベース
にして前後に補正され、常に、最適の係止タイミングを
実現することができるので、緯入れの都度、または、緯
入れの過程において緯糸の飛走速度が変動したとして
も、繰り出される緯糸の長さのばらつきを極少に維持す
ることができるという、極めて優れた効果がある。
加えて、回転角信号と緯糸到達信号とは、いずれも、パ
ルス信号であるため、マイクロコンピュータによるデー
タ処理の対象としてなじみ易く、したがって、マイクロ
コンピュータによるソフトウェアによって、全体システ
ムを容易に実現できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は実施例を示し、第1図は全体概略
ブロック図、第2図は係止ピンの動作を示す模式説明
図、第3図は詳細ブロック図、第4図は第3図の要部詳
細図、第5図は第3図の要部の動作タイミングチャート
である。 第6図ないし第9図は他の実施例を示し、第6図はハー
ドウェア構成図、第7図ないし第9図はプログラムフロ
ーチャートである。 W……緯糸 1……ドラム式緯糸貯留装置 1a……ドラム 1b……係止ピン 3a……緯糸到達信号 4a……回転角信号 10……係止ピン制御装置 11……解舒タイミング設定手段 12……遅れタイミング設定手段 13……係止タイミング設定手段 14……比較手段 15……目標タイミング発生手段 16……補正手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に緯糸を巻き付けて貯留するドラム
    と、該ドラムの周面に対して進退運動をなすことによっ
    て緯糸の解舒と係止とを司る係止ピンとを備えるドラム
    式緯糸貯留装置の係止ピン制御装置であって、織機の機
    械回転角を示す回転角信号と、織布の反緯入れ側への緯
    糸の到達を示す緯糸到達信号とを入力とし、且つ、前記
    係止ピンの解舒タイミングを設定する解舒タイミング設
    定手段と、前記係止ピンの係止タイミングの初期値を設
    定する係止タイミング設定手段と、前記係止ピンの係止
    タイミングから前記緯糸の到達タイミングまでの標準遅
    れを設定する遅れタイミング設定手段とを有するととも
    に、比較手段と、目標タイミング発生手段と、補正手段
    とを備え、前記比較手段は、前記解舒タイミング設定手
    段および前記補正手段の各出力と前記回転角信号とを比
    較して前記係止ピンの駆動タイミングを定め、前記目標
    タイミング発生手段は、前記係止ピンの係止タイミング
    から前記標準遅れだけ遅れた目標タイミングを定め、前
    記補正手段は、前記目標タイミングと前記緯糸の到達タ
    イミングとの遅速によって、前記係止ピンの係止タイミ
    ングに補正を加えるようにしてなるドラム式緯糸貯留装
    置の係止ピン制御装置。
  2. 【請求項2】前記標準遅れは、前記回転角信号の最少分
    解能を以って計測することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のドラム式緯糸貯留装置の係止ピン制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記補正は、前記目標タイミングと前記緯
    糸の到達タイミングとの差が一定値以上であるときにの
    み行なわれることを特徴とする特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載のドラム式緯糸貯留装置の係止ピン制御
    装置。
  4. 【請求項4】前記補正は、前記係止タイミングの変動許
    容幅が定められていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項ないし第3項のいずれか記載のドラム式緯糸貯留
    装置の係止ピン制御装置。
  5. 【請求項5】前記補正は、緯入れ動作ごとに一定量ずつ
    行なわれることを特徴とする特許請求の範囲第1項ない
    し第4項のいずれか記載のドラム式緯糸貯留装置の係止
    ピン制御装置。
  6. 【請求項6】前記補正は、引き続く所定回の緯入れ動作
    に対する前記目標タイミングと前記緯糸の到達タイミン
    グとの差の平均値を以って行なわれることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか記載のド
    ラム式緯糸貯留装置の係止ピン制御装置。
  7. 【請求項7】前記補正は、前記平均値の1/n(ただし、
    nは1以上の任意の正数)を以って行なわれることを特
    徴とする特許請求の範囲第6項記載のドラム式緯糸貯留
    装置の係止ピン制御装置。
JP61315758A 1985-12-28 1986-12-24 ドラム式緯糸貯留装置の係止ピン制御装置 Expired - Lifetime JPH075222B2 (ja)

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