JP2834455B2 - 織機の送出し制御装置 - Google Patents
織機の送出し制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、織機の送出し制御装置、殊に再起動後、
数サイクル内の短時間に停台した場合であっても、引き
続く再起動の際に織段が生じることがないように工夫し
た織機の送出し制御装置に関する。
数サイクル内の短時間に停台した場合であっても、引き
続く再起動の際に織段が生じることがないように工夫し
た織機の送出し制御装置に関する。
従来の技術 正常に運転していた織機が停台したときは、直ちに自
動逆転動作をかけて織機を所定の機械回転角位置に設定
し、たとえば織工による不良緯糸の抜取り操作等の停台
原因の修復操作に便利な状態にして待機するのが普通で
あり、この動作は、一般に自動口出し動作と呼ばれてい
る。停台原因が緯止りの場合、織機は、その後、織工に
よって最大開口角度位置まで寸動逆転され、不良緯糸を
抜き取り、さらに所定の起動用の回転角度位置にまで手
動逆転して再起動がかけられる。
動逆転動作をかけて織機を所定の機械回転角位置に設定
し、たとえば織工による不良緯糸の抜取り操作等の停台
原因の修復操作に便利な状態にして待機するのが普通で
あり、この動作は、一般に自動口出し動作と呼ばれてい
る。停台原因が緯止りの場合、織機は、その後、織工に
よって最大開口角度位置まで寸動逆転され、不良緯糸を
抜き取り、さらに所定の起動用の回転角度位置にまで手
動逆転して再起動がかけられる。
このような逆転動作を行なうに際しては、経糸ビーム
の送出しモータを逆回転操作することにより織前位置を
常に正規の状態に移動させる必要があり、このときの送
出しモータの所要逆回転量は、一般に、織機の機械回転
角が0度を横切る都度、経糸の1ピック分送出し量相当
とすればよく、これにより、緯糸の抜取り操作と、その
後の再起動に必要な逆転動作を伴う織段(以下、停止段
という)を有効に防止することができる。
の送出しモータを逆回転操作することにより織前位置を
常に正規の状態に移動させる必要があり、このときの送
出しモータの所要逆回転量は、一般に、織機の機械回転
角が0度を横切る都度、経糸の1ピック分送出し量相当
とすればよく、これにより、緯糸の抜取り操作と、その
後の再起動に必要な逆転動作を伴う織段(以下、停止段
という)を有効に防止することができる。
一方、織機は、起動直後の数サイクル内において十分
な筬打力が得られず、また、織機の停台中において経糸
に伸びが生じるために、これらに起因する織段(以下、
起動段という)が発生する。起動段を防止するには、織
機の再起動に際して送出しモータのみをさらに逆回転
し、織前位置を正規の織前位置よりも経糸ビーム側に後
退させる必要があり、これを特にキックバック動作とい
う。一般に、このときのキックバック量は、織組織や経
糸の種類等により、経糸の長さ方向に経糸の1ピック分
送出し量以上の所要量に設定しなければならない。
な筬打力が得られず、また、織機の停台中において経糸
に伸びが生じるために、これらに起因する織段(以下、
起動段という)が発生する。起動段を防止するには、織
機の再起動に際して送出しモータのみをさらに逆回転
し、織前位置を正規の織前位置よりも経糸ビーム側に後
退させる必要があり、これを特にキックバック動作とい
う。一般に、このときのキックバック量は、織組織や経
糸の種類等により、経糸の長さ方向に経糸の1ピック分
送出し量以上の所要量に設定しなければならない。
いま、織機が緯止りによって停台したときを考えると
(第5図)、織機の停台直後においては、織布Wに打ち
込まれた緯糸Wo、W1、W2…のうち、正規の織前位置Aに
最も近い位置にある緯糸Woが緯止りの原因となった不良
緯糸である(同図(1))。そこで、口出し動作によっ
てほぼ経糸Y1、Y2が閉口する所定の機械回転角にまで織
機を自動逆転すれば、これに伴って送出しモータの逆回
転操作が行なわれるので、緯糸Woは、1ピック分送出し
量だけ後退する(同図(2))。そこで、織工により、
織機をさらに寸法逆転して経糸Y1、Y2を最大開口に開く
ことによって、緯糸Woを抜き取ることができる。
(第5図)、織機の停台直後においては、織布Wに打ち
込まれた緯糸Wo、W1、W2…のうち、正規の織前位置Aに
最も近い位置にある緯糸Woが緯止りの原因となった不良
緯糸である(同図(1))。そこで、口出し動作によっ
てほぼ経糸Y1、Y2が閉口する所定の機械回転角にまで織
機を自動逆転すれば、これに伴って送出しモータの逆回
転操作が行なわれるので、緯糸Woは、1ピック分送出し
量だけ後退する(同図(2))。そこで、織工により、
織機をさらに寸法逆転して経糸Y1、Y2を最大開口に開く
ことによって、緯糸Woを抜き取ることができる。
つづいて、織機を再逆転し、起動のための所定の機械
回転角位置にセットすると、送出しモータも、再び逆回
転操作される(同図(3))。
回転角位置にセットすると、送出しモータも、再び逆回
転操作される(同図(3))。
次いで、織機の再起動に際し、キックバッグ動作を行
なう(同図(4))。すなわち、再起動直後の数サイク
ルにおける筬打力が弱いので、たとえば再起動後の第1
サイクルにおけるビートラインは、同図中B1によって示
す位置に留まり、以下、第2、第3…サイクルにおける
ビートラインは、それぞれ同図のB2、B3…によって示す
位置となり、起動直後の各サイクルにおける織前位置は
徐々に正規の織前位置Aに近付いて行く。そこで、再起
動に際し、第1サイクルのビートラインB1に合わせたキ
ックバック量Kによるキックバック動作を行なうことに
より起動段の発生を有効に防止することができる。な
お、第2サイクル以降において、織前位置が徐々に正規
の織前位置Aに近付くのは、各サイクルにおける経糸張
力を検出し、送出しモータの送出し量を最適に制御する
送出し制御系が作動するからである。
なう(同図(4))。すなわち、再起動直後の数サイク
ルにおける筬打力が弱いので、たとえば再起動後の第1
サイクルにおけるビートラインは、同図中B1によって示
す位置に留まり、以下、第2、第3…サイクルにおける
ビートラインは、それぞれ同図のB2、B3…によって示す
位置となり、起動直後の各サイクルにおける織前位置は
徐々に正規の織前位置Aに近付いて行く。そこで、再起
動に際し、第1サイクルのビートラインB1に合わせたキ
ックバック量Kによるキックバック動作を行なうことに
より起動段の発生を有効に防止することができる。な
お、第2サイクル以降において、織前位置が徐々に正規
の織前位置Aに近付くのは、各サイクルにおける経糸張
力を検出し、送出しモータの送出し量を最適に制御する
送出し制御系が作動するからである。
かかる一連の制御において、キックバック量Kは、経
糸ビームの巻径Dを計測し、θ=K/Dによって表わされ
る逆回転量θだけ送出しモータを逆回転させることによ
り簡単に実現することができる(特開昭61−83355号公
報)。さらに、経糸Y1、Y2の伸びを考慮するときは、織
機の停台から再起動までの経過時間を逆回転量θに反映
させればよく、また、送出しモータの1ピック分送出し
量相当の回転量θpを計測記憶し、これを単位としてθ
=aθp(aは適当な定数)により逆回転量θを定めれ
ば、経糸ビームの巻径Dを計測することなく、キックバ
ック量Kを所定値に制御することができる(同公報)。
糸ビームの巻径Dを計測し、θ=K/Dによって表わされ
る逆回転量θだけ送出しモータを逆回転させることによ
り簡単に実現することができる(特開昭61−83355号公
報)。さらに、経糸Y1、Y2の伸びを考慮するときは、織
機の停台から再起動までの経過時間を逆回転量θに反映
させればよく、また、送出しモータの1ピック分送出し
量相当の回転量θpを計測記憶し、これを単位としてθ
=aθp(aは適当な定数)により逆回転量θを定めれ
ば、経糸ビームの巻径Dを計測することなく、キックバ
ック量Kを所定値に制御することができる(同公報)。
発明が解決しようとする課題 かかる従来技術によるときは、織機の再起動後、数サ
イクル内の極く短時間に織機が停台する場合において、
却って織段が発生するおそれがある。すなわち、織機の
再起動直後の数サイクル内において、キックバック動作
によって後退させられた織前位置が正規の織前位置にま
で復帰していないという事情があるから、これに対し、
長時間運転後の停台再起動におけると同様に、織機逆転
に伴う送出しモータの逆回転操作とキックバック動作と
を実行すれば、再起動時における織前の後退量が過大と
なり、却って厚段を発生させることになるからである。
イクル内の極く短時間に織機が停台する場合において、
却って織段が発生するおそれがある。すなわち、織機の
再起動直後の数サイクル内において、キックバック動作
によって後退させられた織前位置が正規の織前位置にま
で復帰していないという事情があるから、これに対し、
長時間運転後の停台再起動におけると同様に、織機逆転
に伴う送出しモータの逆回転操作とキックバック動作と
を実行すれば、再起動時における織前の後退量が過大と
なり、却って厚段を発生させることになるからである。
一般に、織機は、緯糸飛走用の流体ジェットを作る緯
入れ弁や、ドラム式緯糸測長装置の係止ピン等の緯入れ
用部材の故障など、各種の機械的原因による開口不良等
が一過性でないことが多いために、停台原因の除去が不
完全であると、再起動直後に停台してしまうことが少な
くない。したがって、これらの停台原因が除去されずに
織機の起動操作が繰り返されると、正規の織前位置から
の偏移が累積され、一層顕著な厚段が形成される結果と
なる。
入れ弁や、ドラム式緯糸測長装置の係止ピン等の緯入れ
用部材の故障など、各種の機械的原因による開口不良等
が一過性でないことが多いために、停台原因の除去が不
完全であると、再起動直後に停台してしまうことが少な
くない。したがって、これらの停台原因が除去されずに
織機の起動操作が繰り返されると、正規の織前位置から
の偏移が累積され、一層顕著な厚段が形成される結果と
なる。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の実情に
鑑み、直前の織機再起動から停台までの織機回転量を計
測し、これに基づいてキックバック量または口出し動作
を伴う送出しモータの逆回転量を補正することにより、
再起動から停台までの時間が数サイクル内の短時間であ
る場合であっても、織前位置を最適に保持し、織段の発
生を有効に防止することができる織機の送出し制御装置
を提供することにある。
鑑み、直前の織機再起動から停台までの織機回転量を計
測し、これに基づいてキックバック量または口出し動作
を伴う送出しモータの逆回転量を補正することにより、
再起動から停台までの時間が数サイクル内の短時間であ
る場合であっても、織前位置を最適に保持し、織段の発
生を有効に防止することができる織機の送出し制御装置
を提供することにある。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためにこの発明の構成は、織機
の再起動に際し、所定のキックバック量相当の送出しモ
ータの逆回転により起動段を防止する織機の送出し制御
装置において、織機回転量を検出する回転量検出器と、
回転量検出器からの織機回転量によってキックバック補
正量を決定する補正量演算器とを備えるキックバック量
補正手段を付設し、キックバック量補正手段は、直前の
織機再起動から停台までの織機回転量に応じてキックバ
ック量を補正することをその要旨とする。
の再起動に際し、所定のキックバック量相当の送出しモ
ータの逆回転により起動段を防止する織機の送出し制御
装置において、織機回転量を検出する回転量検出器と、
回転量検出器からの織機回転量によってキックバック補
正量を決定する補正量演算器とを備えるキックバック量
補正手段を付設し、キックバック量補正手段は、直前の
織機再起動から停台までの織機回転量に応じてキックバ
ック量を補正することをその要旨とする。
なお、口出し動作に伴って経糸の1ピック分送出し量
相当の送出しモータの逆回転により停止段を防止するも
のにあっては、同様の構成による逆回転量補正手段を設
け、直前の織機再起動から停台までの織機回転量に応じ
て送出しモータの逆回転量を補正してもよい。
相当の送出しモータの逆回転により停止段を防止するも
のにあっては、同様の構成による逆回転量補正手段を設
け、直前の織機再起動から停台までの織機回転量に応じ
て送出しモータの逆回転量を補正してもよい。
さらに、キックバック動作と、口出し動作を伴う送出
しモータの逆回転との双方を行なうものにあっては、キ
ックバック量補正手段と逆回転量補正手段との双方を設
け、直前の織機再起動から停台までの織機回転量に応じ
て、キックバック量と送出しモータの逆回転量との双方
に対する補正を行なう。
しモータの逆回転との双方を行なうものにあっては、キ
ックバック量補正手段と逆回転量補正手段との双方を設
け、直前の織機再起動から停台までの織機回転量に応じ
て、キックバック量と送出しモータの逆回転量との双方
に対する補正を行なう。
作 用 かかる発明の構成によるときは、織機が再起動された
後、数サイクル内の短時間に織機が停台した場合、織前
位置は、先きの停台再起動の際のキックバック動作によ
る織前の後退動作の影響を残留している可能性がある
が、この影響は、キックバック量補正手段により、直前
の織機再起動から停台までの織機回転量に応じて、次回
の再起動におけるキックバック量を補正することによ
り、完全に消去することができる。このときのキックバ
ック量は、長時間運転後の通常の場合よりも小さくする
ことができるからである。
後、数サイクル内の短時間に織機が停台した場合、織前
位置は、先きの停台再起動の際のキックバック動作によ
る織前の後退動作の影響を残留している可能性がある
が、この影響は、キックバック量補正手段により、直前
の織機再起動から停台までの織機回転量に応じて、次回
の再起動におけるキックバック量を補正することによ
り、完全に消去することができる。このときのキックバ
ック量は、長時間運転後の通常の場合よりも小さくする
ことができるからである。
このことは、口出し動作を伴う送出しモータの逆回転
に対しても全く同様であり、したがって、逆回転量補正
手段の構成は、キックバック量補正手段のそれと全く同
一でよい。
に対しても全く同様であり、したがって、逆回転量補正
手段の構成は、キックバック量補正手段のそれと全く同
一でよい。
また、キックバック動作と、口出し動作に伴う送出し
モータの逆回転との双方を行なうものにあっては、キッ
クバック量と逆回転量とが織前位置の移動に対して同一
の効果を与えるから、同一構成のキックバック量補正手
段と逆回転量補正手段とにより、その双方に対して補正
を行なえばよい。
モータの逆回転との双方を行なうものにあっては、キッ
クバック量と逆回転量とが織前位置の移動に対して同一
の効果を与えるから、同一構成のキックバック量補正手
段と逆回転量補正手段とにより、その双方に対して補正
を行なえばよい。
実施例 以下、図面を以って実施例を説明する。
織機の送出し制御装置は、張力センサ11、巻径センサ
12を検出端とし、送出しモータMを操作端とする閉ルー
プ制御系であって(第1図)、制御装置本体13と、加え
合せ点14と、駆動増幅器15とを備えるとともに、キック
バック量補正手段30を含むキックバック制御装置20を付
設してなる。
12を検出端とし、送出しモータMを操作端とする閉ルー
プ制御系であって(第1図)、制御装置本体13と、加え
合せ点14と、駆動増幅器15とを備えるとともに、キック
バック量補正手段30を含むキックバック制御装置20を付
設してなる。
経糸Yは、送出しモータMによって駆動する経糸ビー
ムWBに巻かれており、テンションロールTRを介して図示
しないブレストロールに向けて引き出され、図示しない
綜絖により上経糸Y1と下経糸Y2に分離されて開口し、図
示しない筬によって筬打ちされて織布を形成する。経糸
ビームWBには、速度発電機TGと、ロータリエンコーダEN
とを有する送出しモータMが連結されている。
ムWBに巻かれており、テンションロールTRを介して図示
しないブレストロールに向けて引き出され、図示しない
綜絖により上経糸Y1と下経糸Y2に分離されて開口し、図
示しない筬によって筬打ちされて織布を形成する。経糸
ビームWBには、速度発電機TGと、ロータリエンコーダEN
とを有する送出しモータMが連結されている。
張力センサ11は、たとえばテンションロールTRに負荷
される力を検出するロードセル素子であり、その出力
は、経糸Yの張力Tとして制御装置本体13に入力されて
いる。巻径センサ12は、経糸ビームWBの巻径Dを検知す
る任意形式のセンサであって、その出力も、制御装置本
体13に入力されている。
される力を検出するロードセル素子であり、その出力
は、経糸Yの張力Tとして制御装置本体13に入力されて
いる。巻径センサ12は、経糸ビームWBの巻径Dを検知す
る任意形式のセンサであって、その出力も、制御装置本
体13に入力されている。
制御装置本体13の出力は、キックバック制御装置20に
含まれるリレー接点Rybを介して加え合せ点14の加算端
子に導かれ、加え合せ点14の出力は、駆動増幅器15を介
して送出しモータMに接続されている。加え合せ点14の
減算端子には、速度発電機TGの出力がフィードバックさ
れている。
含まれるリレー接点Rybを介して加え合せ点14の加算端
子に導かれ、加え合せ点14の出力は、駆動増幅器15を介
して送出しモータMに接続されている。加え合せ点14の
減算端子には、速度発電機TGの出力がフィードバックさ
れている。
キックバック制御装置20は、キックバック量補正手段
30の他に、キックバック量設定器21、キックバック量演
算器22、比較器23、カウンタ26を主要部材として構成さ
れている。
30の他に、キックバック量設定器21、キックバック量演
算器22、比較器23、カウンタ26を主要部材として構成さ
れている。
キックバック量演算器22には、キックバック量設定器
21、巻径センサ12の各出力が接続され、その出力は、キ
ックバック量補正手段30に含まれる掛算器33を介して比
較器23に接続されている。また、比較器23には、カウン
タ26を介し、ロータリエンコーダENの出力が併せて接続
されている。
21、巻径センサ12の各出力が接続され、その出力は、キ
ックバック量補正手段30に含まれる掛算器33を介して比
較器23に接続されている。また、比較器23には、カウン
タ26を介し、ロータリエンコーダENの出力が併せて接続
されている。
比較器23の出力は、フリップフロップ24のリセット端
子Rに接続され、そのセット端子Sには、図示しない織
機制御回路からのキックバック指令信号S1が入力されて
いる。フリップフロップ24の出力端子Qは、リレーRy、
ワンショットパルス発生器25に分岐接続され、後者の出
力は、カウンタ26のクリア端子Cに接続されている。加
え合せ点14の他の加算端子には、リレー接点Ryaを介し
て速度設定器STが接続され、リレー接点Ryaは、リレー
接点Rybとともに、リレーRyによって駆動される。
子Rに接続され、そのセット端子Sには、図示しない織
機制御回路からのキックバック指令信号S1が入力されて
いる。フリップフロップ24の出力端子Qは、リレーRy、
ワンショットパルス発生器25に分岐接続され、後者の出
力は、カウンタ26のクリア端子Cに接続されている。加
え合せ点14の他の加算端子には、リレー接点Ryaを介し
て速度設定器STが接続され、リレー接点Ryaは、リレー
接点Rybとともに、リレーRyによって駆動される。
キックバック量補正手段30は、起動カウンタ31、補正
量演算器32、前述の掛算器33をこの順に縦続してなる。
起動カウンタ31には、図示しない織機の機械回転角検出
用のエンコーダを信号源とする零度信号S2と、図示しな
い織機制御回路からの織機運転信号S3とが入力されてい
る。
量演算器32、前述の掛算器33をこの順に縦続してなる。
起動カウンタ31には、図示しない織機の機械回転角検出
用のエンコーダを信号源とする零度信号S2と、図示しな
い織機制御回路からの織機運転信号S3とが入力されてい
る。
織機の正常運転中は、リレーRyが復帰しており、した
がって、リレー接点Rybは閉成し、リレー接点Ryaは開放
されている。そこで、制御装置本体13は、張力センサ11
からの経糸Yの張力T、巻径センサ12からの経糸ビーム
WBの巻径Dを使用して送出しモータMを駆動制御するこ
とにより、経糸Yの張力Tを所定値に維持することがで
きる。なお、一般に、張力Tは、筬打ち時においてピー
クとなるから、張力Tを所定値に保つことは、織前位置
を正規の位置に保持するように、送出しモータMによる
経糸Yの送出し制御を実行することに相当する。ただ
し、巻径Dは、送出しモータMの一定回転量に対する経
糸Yの送出し量が巻径Dによって変動することを防止
し、制御系の閉ループゲインを一定にするために使用さ
れている。
がって、リレー接点Rybは閉成し、リレー接点Ryaは開放
されている。そこで、制御装置本体13は、張力センサ11
からの経糸Yの張力T、巻径センサ12からの経糸ビーム
WBの巻径Dを使用して送出しモータMを駆動制御するこ
とにより、経糸Yの張力Tを所定値に維持することがで
きる。なお、一般に、張力Tは、筬打ち時においてピー
クとなるから、張力Tを所定値に保つことは、織前位置
を正規の位置に保持するように、送出しモータMによる
経糸Yの送出し制御を実行することに相当する。ただ
し、巻径Dは、送出しモータMの一定回転量に対する経
糸Yの送出し量が巻径Dによって変動することを防止
し、制御系の閉ループゲインを一定にするために使用さ
れている。
何らかの織機停台原因が発生して織機が停台すると、
制御装置本体13は、図示しない織機制御回路からの停台
信号によって作動を停止するから、送出しモータMを停
止し、したがって、織前位置は、その時点における位置
のままとなる。一方、織機停台後の口出し動作と、その
後の手動逆転動作とに伴い、送出しモータMは、図示し
ない逆回転制御回路によって、その時点における経糸Y
の1ピック分送り出し量相当の逆回転動作を行ない、不
良緯糸の抜取り等による織前位置の変動に対処する。
制御装置本体13は、図示しない織機制御回路からの停台
信号によって作動を停止するから、送出しモータMを停
止し、したがって、織前位置は、その時点における位置
のままとなる。一方、織機停台後の口出し動作と、その
後の手動逆転動作とに伴い、送出しモータMは、図示し
ない逆回転制御回路によって、その時点における経糸Y
の1ピック分送り出し量相当の逆回転動作を行ない、不
良緯糸の抜取り等による織前位置の変動に対処する。
つづいて、織機再起動に先き立ち、キックバック指令
信号S1が発生するので、フリップフロップ24がセットさ
れ、リレーRyが作動する。したがって、リレー接点Rya
を介して速度設定器STが加え合せ点14に接続され、送出
しモータMは、速度設定器STに設定される一定速度で逆
回転することができる。一方、カウンタ26は、ワンショ
ットパルス発生器25の出力により、リレーRyの作動と同
時にクリアされた後、ロータリエンコーダENの出力によ
り、送出しモータMの逆回転量θを計測することができ
る。また、カウンタ26からの逆回転量θは、比較器23に
おいて、掛算器33の出力として与えられる設定逆回転量
θoと比較される。
信号S1が発生するので、フリップフロップ24がセットさ
れ、リレーRyが作動する。したがって、リレー接点Rya
を介して速度設定器STが加え合せ点14に接続され、送出
しモータMは、速度設定器STに設定される一定速度で逆
回転することができる。一方、カウンタ26は、ワンショ
ットパルス発生器25の出力により、リレーRyの作動と同
時にクリアされた後、ロータリエンコーダENの出力によ
り、送出しモータMの逆回転量θを計測することができ
る。また、カウンタ26からの逆回転量θは、比較器23に
おいて、掛算器33の出力として与えられる設定逆回転量
θoと比較される。
比較器23は、逆回転量θと設定逆回転量θoと対比
し、θ=θoとなったときに出力を発生してフリップフ
ロップ24をリセットする。そこで、リレーRyが復帰し、
その後、直ちに織機が再起動される。また、制御装置本
体13は、同時に、送出しモータMによる送出し制御を開
始することができる。すなわち、このとき、送出しモー
タMによって行なわれるキックバック動作は、送出しモ
ータMを逆回転量θ=θoだけ逆回転させるものとなっ
ている。
し、θ=θoとなったときに出力を発生してフリップフ
ロップ24をリセットする。そこで、リレーRyが復帰し、
その後、直ちに織機が再起動される。また、制御装置本
体13は、同時に、送出しモータMによる送出し制御を開
始することができる。すなわち、このとき、送出しモー
タMによって行なわれるキックバック動作は、送出しモ
ータMを逆回転量θ=θoだけ逆回転させるものとなっ
ている。
設定逆回転量θoは、キックバック量設定器21に設定
されるキックバック量設定値aに基づき、キックバック
量演算器22、キックバック量補正手段30によって算出さ
れる。すなわち、いま、経糸Yの1ピック分送出し量y
を単位としてキックバック量設定値aを設定するものと
すれば、キックバック量演算器22は、巻径センサ12から
の巻径Dを使用して、θ1o=ay/Dとして基準設定逆回転
量θo1を算出することができる。ただし、ここで、Ko=
ayは、このときの設定キックバック量を表わすから、掛
算器33に入力されるキックバック補正量δがδ=1であ
るときは、θo=θo1となって、設定キックバック量Ko
=ayのキックバック動作を実現することができる。
されるキックバック量設定値aに基づき、キックバック
量演算器22、キックバック量補正手段30によって算出さ
れる。すなわち、いま、経糸Yの1ピック分送出し量y
を単位としてキックバック量設定値aを設定するものと
すれば、キックバック量演算器22は、巻径センサ12から
の巻径Dを使用して、θ1o=ay/Dとして基準設定逆回転
量θo1を算出することができる。ただし、ここで、Ko=
ayは、このときの設定キックバック量を表わすから、掛
算器33に入力されるキックバック補正量δがδ=1であ
るときは、θo=θo1となって、設定キックバック量Ko
=ayのキックバック動作を実現することができる。
一方、キックバック量補正手段30の起動カウンタ31
は、零度信号S2と織機運転信号S3とを入力することによ
り、織機の機械回転角360度を単位として、前回の織機
停台時点までの織機回転量を計測し、記憶している。す
なわち、起動カウンタ31は、前回の織機停台時点までの
織機の運転サイクル数nを出力することができる。そこ
で、たとえば第2図のように補正量演算器32の入出力特
性を定めれば、補正量演算器32は、運転サイクル数nに
対応するキックバック補正量δを出力することができ、
掛算器33は、θo=δθo1として設定逆回転量θoを出
力ることができる。すなわち、再起動直後のサイクルご
とのビートラインB1、B2…の移動特性(第5図)に適合
するように補正量演算器32の入出力特性を設定すれば、
前回の再起動時に行なわれたキックバック動作の影響を
有効に消去することができる。また、このときのキック
バック量補正手段30は、織機起動後の運転サイクル数n
に応じて送出しモータMの逆回転量θを補正することに
より、キックバック量Kを補正するように動作してい
る。
は、零度信号S2と織機運転信号S3とを入力することによ
り、織機の機械回転角360度を単位として、前回の織機
停台時点までの織機回転量を計測し、記憶している。す
なわち、起動カウンタ31は、前回の織機停台時点までの
織機の運転サイクル数nを出力することができる。そこ
で、たとえば第2図のように補正量演算器32の入出力特
性を定めれば、補正量演算器32は、運転サイクル数nに
対応するキックバック補正量δを出力することができ、
掛算器33は、θo=δθo1として設定逆回転量θoを出
力ることができる。すなわち、再起動直後のサイクルご
とのビートラインB1、B2…の移動特性(第5図)に適合
するように補正量演算器32の入出力特性を設定すれば、
前回の再起動時に行なわれたキックバック動作の影響を
有効に消去することができる。また、このときのキック
バック量補正手段30は、織機起動後の運転サイクル数n
に応じて送出しモータMの逆回転量θを補正することに
より、キックバック量Kを補正するように動作してい
る。
他の実施例 キックバック量演算器22は、巻径Dを使用することな
く、キックバック動作における基準設定逆回転量θo1を
算出することができる(第3図)。
く、キックバック動作における基準設定逆回転量θo1を
算出することができる(第3図)。
すなわち、零度信号S2と織機運転信号S3とを入力する
アンドゲート22aによってバイナリカウンタ22bを駆動す
れば、バイナリカウンタ22bの出力は、運転中の織機の
1サイクルごとにレベルが反転する。そこで、ロータリ
エンコーダENの出力とバイナリカウンタ22bの出力とを
入力とする別のアンドゲート22cを設け、その出力をカ
ウンタ22dによって計数すれば、カウンタ22dは、織機の
1サイクルごとの送出しモータMの回転量θpを計測す
ることができ、回転量θpは、経糸Yの1ピック分送出
し量yに相当する。ただし、カウンタ22dは、ワンショ
ットパルス発生器22eを介し、バイナリカウンタ22bの出
力の立上りによってクリアされる。そこで、立下りで動
作する別のワンショットパルス発生器22gの出力によ
り、このようにして計測される送出しモータMの回転量
θpをラッチ22fに転送して記憶すれば、ラッチ22fの内
容として、停台直前における1ピック分送出し量yに相
当する送出しモータMの回転量θpを得ることができ、
掛算器22hを介し、θo1=aθpとして基準設定逆回転
量θo1を算出することができる。
アンドゲート22aによってバイナリカウンタ22bを駆動す
れば、バイナリカウンタ22bの出力は、運転中の織機の
1サイクルごとにレベルが反転する。そこで、ロータリ
エンコーダENの出力とバイナリカウンタ22bの出力とを
入力とする別のアンドゲート22cを設け、その出力をカ
ウンタ22dによって計数すれば、カウンタ22dは、織機の
1サイクルごとの送出しモータMの回転量θpを計測す
ることができ、回転量θpは、経糸Yの1ピック分送出
し量yに相当する。ただし、カウンタ22dは、ワンショ
ットパルス発生器22eを介し、バイナリカウンタ22bの出
力の立上りによってクリアされる。そこで、立下りで動
作する別のワンショットパルス発生器22gの出力によ
り、このようにして計測される送出しモータMの回転量
θpをラッチ22fに転送して記憶すれば、ラッチ22fの内
容として、停台直前における1ピック分送出し量yに相
当する送出しモータMの回転量θpを得ることができ、
掛算器22hを介し、θo1=aθpとして基準設定逆回転
量θo1を算出することができる。
起動カウンタ31は、零度信号S2を入力とするカウンタ
31aと、織機運転信号S3をカウンタ31aのクリア端子Cに
導くワンショットパルス発生器31Bとによって形成し
(第4図)、補正量演算器32は、デコーダ32a、リレーR
1、R2…Rn、設定器ST1、ST2…STnによって形成すること
ができる。カウンタ31aは、織機運転信号S3が発生した
後の運転サイクル数nを計測する一方、デコーダ32A
は、運転サイクル数nに対応してリレーR1、R2…Rnの1
個を作動させ、リレーR1、R2…Rnは、リレー接点R1a、R
2a…R2nを介し、設定器ST1、ST2…STnの設定値δ1、δ
2…δnの1個をキックバック補正量δとして選択出力
することができる。ただし、カウンタ31aの桁数が溢れ
ると、デコーダ32aは、リレーRnを作動させるものと
し、リレーRnによって選択される設定値δnは、δn=
1としておけばよい。
31aと、織機運転信号S3をカウンタ31aのクリア端子Cに
導くワンショットパルス発生器31Bとによって形成し
(第4図)、補正量演算器32は、デコーダ32a、リレーR
1、R2…Rn、設定器ST1、ST2…STnによって形成すること
ができる。カウンタ31aは、織機運転信号S3が発生した
後の運転サイクル数nを計測する一方、デコーダ32A
は、運転サイクル数nに対応してリレーR1、R2…Rnの1
個を作動させ、リレーR1、R2…Rnは、リレー接点R1a、R
2a…R2nを介し、設定器ST1、ST2…STnの設定値δ1、δ
2…δnの1個をキックバック補正量δとして選択出力
することができる。ただし、カウンタ31aの桁数が溢れ
ると、デコーダ32aは、リレーRnを作動させるものと
し、リレーRnによって選択される設定値δnは、δn=
1としておけばよい。
以上の説明において、零度信号S2は、単に織機の機械
回転角360度を単位とする織機の運転サイクル数nを計
数するためのものであるから、現実の機械回転角0度に
対応している必要はなく、0〜360度内の他の任意の角
度を示すものであってもよい。
回転角360度を単位とする織機の運転サイクル数nを計
数するためのものであるから、現実の機械回転角0度に
対応している必要はなく、0〜360度内の他の任意の角
度を示すものであってもよい。
また、起動カウンタ31は、機械回転角360度を単位と
して、前回の機械起動後、織機停台までの機械回転量を
計測し、直前の織機再起動から停台までの織機回転量を
計測するものである。そこで、このものは、織機の機械
回転角検出用のエンコーダの分解能を最小単位とする任
意の機械回転角を単位として織機回転量を計測してもよ
い。さらに、織機の起動曲線が固定されているときは、
適当なタイマを設け、織機起動後の経過時間を計測して
もよい。さらには、織機移動時と停台時とにおける各機
械回転角の差を以って織機回転量としてもよい。すなわ
ち、起動カウンタ31は、機械起動後の織機回転量、また
は、これに代わる量を適確に検出することができる回転
量検出器であれば足り、その出力が整数でないときは、
補正量演算器32の入出力特性(第2図)を連続的な曲線
として与えればよい。織機起動後のを織機回転量に応じ
て精密なキックバック補正量δを決定することができる
から、一層精密な補正動作を実現することができる。
して、前回の機械起動後、織機停台までの機械回転量を
計測し、直前の織機再起動から停台までの織機回転量を
計測するものである。そこで、このものは、織機の機械
回転角検出用のエンコーダの分解能を最小単位とする任
意の機械回転角を単位として織機回転量を計測してもよ
い。さらに、織機の起動曲線が固定されているときは、
適当なタイマを設け、織機起動後の経過時間を計測して
もよい。さらには、織機移動時と停台時とにおける各機
械回転角の差を以って織機回転量としてもよい。すなわ
ち、起動カウンタ31は、機械起動後の織機回転量、また
は、これに代わる量を適確に検出することができる回転
量検出器であれば足り、その出力が整数でないときは、
補正量演算器32の入出力特性(第2図)を連続的な曲線
として与えればよい。織機起動後のを織機回転量に応じ
て精密なキックバック補正量δを決定することができる
から、一層精密な補正動作を実現することができる。
以上の各実施例によるキックバック制御装置20は、同
一構成により、口出し動作に伴う送出しモータMの逆回
転動作にそのまま適用することができる。すなわち、た
とえば第1図において、キックバック指令信号S1を逆回
転指令信号S4とし、キックバック量設定器21、キックバ
ック量演算器22、キックバック量設定値a、キックバッ
ク補正量δを、それぞれ逆回転量設定器21、逆回転量演
算器22、逆回転量設定値a、逆回転補正量δと読み替え
ることにより、逆回転制御装置20を形成することがで
き、このときのキックバック量補正手段30も、逆回転量
補正手段30となる。口出し動作に際し、図示しない織機
制御回路から逆回転指令信号S4を出力することにより、
送出しモータMを所定の逆回転量θ=θoだけ逆回転制
御することができる。
一構成により、口出し動作に伴う送出しモータMの逆回
転動作にそのまま適用することができる。すなわち、た
とえば第1図において、キックバック指令信号S1を逆回
転指令信号S4とし、キックバック量設定器21、キックバ
ック量演算器22、キックバック量設定値a、キックバッ
ク補正量δを、それぞれ逆回転量設定器21、逆回転量演
算器22、逆回転量設定値a、逆回転補正量δと読み替え
ることにより、逆回転制御装置20を形成することがで
き、このときのキックバック量補正手段30も、逆回転量
補正手段30となる。口出し動作に際し、図示しない織機
制御回路から逆回転指令信号S4を出力することにより、
送出しモータMを所定の逆回転量θ=θoだけ逆回転制
御することができる。
一般に、口出し動作に伴う送出しモータMの逆回転量
θは、経糸Yの1ピック分送出し量yに相当させればよ
いから、逆回転量設定値aは、a=1に設定される。再
起動の際のキックバック量Kが、経糸Yの1ピック分送
出し量yを越えない値に設定される場合は、再起動後の
織機回転量が数サイクル内であったときのキックバック
動作による影響も、1ピック分送出し量yを超えること
がなく、したがって、口出し動作に伴う送出しモータM
の逆回転量θを補正することにより、これを有効に消去
することができる。
θは、経糸Yの1ピック分送出し量yに相当させればよ
いから、逆回転量設定値aは、a=1に設定される。再
起動の際のキックバック量Kが、経糸Yの1ピック分送
出し量yを越えない値に設定される場合は、再起動後の
織機回転量が数サイクル内であったときのキックバック
動作による影響も、1ピック分送出し量yを超えること
がなく、したがって、口出し動作に伴う送出しモータM
の逆回転量θを補正することにより、これを有効に消去
することができる。
また、送出しモータMは、これらの逆回転制御装置2
0、キックバック制御装置20の双方を備えてもよい。直
前の織機再起動から停台までの織機回転量に対応して、
口出し動作の際の送出しモータMの逆回転量θと、キッ
クバック動作におけるキックバック量Kとの双方を補正
することができるから、キックバック量が経糸Yの1ピ
ック分送出し量yを超えるものであっても、何ら支障な
く対処することができるばかりでなく、それぞれに対す
る補正量を適切に組み合わせることにより、一層精確な
補正動作を実現することができる。
0、キックバック制御装置20の双方を備えてもよい。直
前の織機再起動から停台までの織機回転量に対応して、
口出し動作の際の送出しモータMの逆回転量θと、キッ
クバック動作におけるキックバック量Kとの双方を補正
することができるから、キックバック量が経糸Yの1ピ
ック分送出し量yを超えるものであっても、何ら支障な
く対処することができるばかりでなく、それぞれに対す
る補正量を適切に組み合わせることにより、一層精確な
補正動作を実現することができる。
発明の効果 以上説明したように、この発明によれば、機械回転量
を検出する回転量検出器と、回転量検出器からの織機回
転量によりキックバック補正量を決定する補正量演算器
とを備え、直前の織機再起動から停台までの織機回転量
に応じてキックバック量を補正するキックバック量補正
手段を設けることによって、再起動後数サイクル内の短
時間に織機が停台し、前回のキックバック動作の影響が
残留している場合であっても、これを消去するように今
回のキックバック量を補正設定することができるから、
再起動による織段の発生を有効に阻止することができる
という優れた効果がある。
を検出する回転量検出器と、回転量検出器からの織機回
転量によりキックバック補正量を決定する補正量演算器
とを備え、直前の織機再起動から停台までの織機回転量
に応じてキックバック量を補正するキックバック量補正
手段を設けることによって、再起動後数サイクル内の短
時間に織機が停台し、前回のキックバック動作の影響が
残留している場合であっても、これを消去するように今
回のキックバック量を補正設定することができるから、
再起動による織段の発生を有効に阻止することができる
という優れた効果がある。
また、同様の構成の逆回転量補正手段を設ければ、口
出し動作に伴う送出しモータの逆回転量を補正すること
によって同様の場合における織段の発生を阻止すること
ができ、さらに、逆回転量補正手段とキックバック量補
正手段との双方を併用することにより、一層精確な補正
動作を実現することができるという優れた効果がある。
出し動作に伴う送出しモータの逆回転量を補正すること
によって同様の場合における織段の発生を阻止すること
ができ、さらに、逆回転量補正手段とキックバック量補
正手段との双方を併用することにより、一層精確な補正
動作を実現することができるという優れた効果がある。
第1図と第2図は実施例を示し、第1図は全体系統説明
図、第2図は補正量演算器の入出力特性図である。 第3図と第4図は、それぞれ別の実施例を示す要部系統
説明図である。 第5図は従来例を示す動作線図である。 M……送出しモータ K……キックバック量 θ……逆回転量 δ……キックバック補正量、逆回転補正量 30……キックバック量補正手段、逆回転量補正手段 32……補正量演算器
図、第2図は補正量演算器の入出力特性図である。 第3図と第4図は、それぞれ別の実施例を示す要部系統
説明図である。 第5図は従来例を示す動作線図である。 M……送出しモータ K……キックバック量 θ……逆回転量 δ……キックバック補正量、逆回転補正量 30……キックバック量補正手段、逆回転量補正手段 32……補正量演算器
Claims (3)
- 【請求項1】織機の再起動に際し、所定のキックバック
量相当の送出しモータの逆回転により起動段を防止する
織機の送出し制御装置において、織機回転量を検出する
回転量検出器と、該回転量検出器からの織機回転量によ
ってキックバック補正量を決定する補正量演算器とを備
えるキックバック量補正手段を付設し、該キックバック
量補正手段は、直前の織機再起動から停台までの織機回
転量に応じてキックバック量を補正することを特徴とす
る織機の送出し制御装置。 - 【請求項2】織機の停台後の口出し動作に伴って経糸の
1ピック分送出し量相当の送出しモータの逆回転により
停止段を防止する織機の送出し制御装置において、織機
回転量を検出する回転量検出器と、該回転量検出器から
の織機回転量によって送出しモータの逆回転補正量を決
定する補正量演算器とを備える逆回転量補正手段を付設
し、該逆回転量補正手段は、直前の織機再起動から停台
までの織機回転量に応じて送出しモータの逆回転量を補
正することを特徴とする織機の送出し制御装置。 - 【請求項3】織機の停台後の口出し動作に伴って経糸の
1ピック分送出し量相当の送出しモータの逆回転により
停止段を防止するとともに、織機の再起動に際し、所定
のキックバック量相当の送出しモータの逆回転により起
動段を防止する織機の送出し制御装置において、特許請
求の範囲第1項記載のキックバック量補正手段と、特許
請求の範囲第2項記載の逆回転量補正手段とを付設し、
前記キックバック量補正手段、逆回転量補正手段は、直
前の織機再起動から停台までの織機回転量に応じて、そ
れぞれキックバック量、送出しモータの逆回転量を補正
することを特徴とする織機の送出し制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63289788A JP2834455B2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 織機の送出し制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63289788A JP2834455B2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 織機の送出し制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02139458A JPH02139458A (ja) | 1990-05-29 |
JP2834455B2 true JP2834455B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=17747777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63289788A Expired - Fee Related JP2834455B2 (ja) | 1988-11-16 | 1988-11-16 | 織機の送出し制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2834455B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60155757A (ja) * | 1984-01-20 | 1985-08-15 | 津田駒工業株式会社 | 織機の電動送り出し・巻取制御方法およびその装置 |
JPH0730490B2 (ja) * | 1984-09-06 | 1995-04-05 | 津田駒工業株式会社 | 織機の電動送り出し制御装置 |
JPS63270842A (ja) * | 1987-04-24 | 1988-11-08 | 株式会社豊田自動織機製作所 | 織機における織段発生防止方法 |
-
1988
- 1988-11-16 JP JP63289788A patent/JP2834455B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02139458A (ja) | 1990-05-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |