JPH0519344Y2 - - Google Patents

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JPH0519344Y2
JPH0519344Y2 JP1986195856U JP19585686U JPH0519344Y2 JP H0519344 Y2 JPH0519344 Y2 JP H0519344Y2 JP 1986195856 U JP1986195856 U JP 1986195856U JP 19585686 U JP19585686 U JP 19585686U JP H0519344 Y2 JPH0519344 Y2 JP H0519344Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は緯入ミス等の原因により織機が停止し
たのち、その修復を終えて再始動をするに当つて
織疵(停止段)が発生することを防止する装置に
関する。
〔従来の技術〕
上記停止段の発生は一般に、経糸を巻回貯留し
たヤーンビームから織前へ掛渡された経糸部分が
織機の停止中に伸びてその張力が次第に低下する
ことに起因する。すなわち、経糸張力が低下する
と織前が織布側から引張られて前進するので、再
始動に際してここへ緯糸を筬打すると、初回の筬
打力が弱いことと相いまつて緯糸密度の小さな領
域、いわゆる薄段が生じてしまうのである。
従来このような停止段の発生を防止する装置と
しては例えば特開昭61−83355号公報に掲載され
たものがある。この装置は電動式経糸送り出し用
のモータを利用して、織機の再始動に先立ちヤー
ンビームを所要の角度だけ逆転させて予め定量化
しておいた所定長の経糸を巻込むことにより、織
前を後退させてその位置をほぼ停止時の状態に調
整するものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、停止段の発生原因は前述したように
織前位置の前進にあるものと認識されてきたが、
本願の考案者らはこれとは反対に織前が後退して
しまうという事態を経験した。そしてこの現象を
詳細に観察した結果、原因が次の点にあることが
わかつた。
いま例えば経糸、緯糸共にナイロン生糸を用い
て製織をする場合、かかる糸条は弾性に富む故停
止中の張力低下が比較的少ない一方で、摩擦係数
が極めて小さなことから、織布に織込まれた緯
糸、特に織前近傍に在る緯糸が辷り出してこの織
前を後退させてゆくのである。すなわち第3図に
示したように、織布Cの織前CFを形成する緯糸
W1は、上、下の経糸Y,Yにより前側(織布C
側)からは挾角θ1をもつて、また後側(筬6側)
からは挾角θ2をもつてそれぞれ挾圧されるととも
に該挾角は常にθ1>θ2の関係にあるので、織機の
停止中に、この挾角差にもとづく挾圧力の分力差
により該緯糸W1が後側へ辷り出し、これにとも
ない挾角θ1が減少するので次位の緯糸W2がまた
辷り出してくる。このようにして緯糸W1,W2,
W3,……が順次辷出量を減少しながら移動して
ゆき、かかる現象が平衡して安定するまで織前
CFを押出して後退させるのである。
したがつて再始動に当りこの状態から新たな緯
糸を筬打すると、しばらくの間該部に厚段が生じ
てしまう。
そこで本考案の課題はこのような糸種によつて
あらわれる厚段の発生を防止する点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
この課題を解決した本考案の手段は、ヤーンビ
ーム1を駆動する送り出しモータ2と、サーフエ
スローラ8を駆動する牽引モータ37と、経糸Y
の張力を検出する経糸張力検出器18とを有する
織機において、織機の停止信号に基づいて計時を
開始しこの計時に関連して引戻し量δを出力する
関数発生器33を有し、この引戻し量δに相応す
る時間だけ回転信号Rを出力する回転角度設定回
路25と、始動準備信号Pに基づいてビーム径検
出器15からのヤーンビーム1の直径Dを取込ん
で送り出しモータ2の回転速度Vを設定するとと
もに、始動信号STに基づいて前記送り出しモー
タ2を前記回転速度Vで駆動する速度制御回路1
1と、前記始動準備信号Pに基づいて前記経糸張
力検出器18からの張力信号Tと基準張力Toと
を比較して張力信号Tが基準張力Toになるまで
牽引モータ37を作動させてサーフエスローラ8
を正転する張力調整回路40と、前記牽引モータ
37の動作時間を計測する計時器46と、前記回
転角度設定回路30の回転信号Rの出力時間から
前記計時器46の計時時間を減算する減算器35
と、この減算器35の出力時間に基づいて送り出
しモータ2を動作させることとした織機の停止段
防止装置にある。
〔作用〕
この手段によれば、再始動時には緯糸に適当な
張力が付与され、またこの張力調整の際に織前が
ある程度引き戻されるが、その分回転信号の出力
時間が短縮されてヤーンビームからの送出量が補
正されるので織前を当初に設定した位置へ持来た
すことができる。
〔実施例〕
第1図を参照して本考案の一実施例を説明す
る。
ヤーンビーム1は送り出しモータ2から伝動機
構3を介して正転駆動されつつこれに巻回貯留さ
れた経糸を送り出す。この送り出された経糸Yの
列は弾性的に支持されたバツクローラ4に係合し
て変向させられたのち綜絖5によつて開閉口運動
が与えられ、その開口内に例えば空気噴射ノズル
によつて緯入された緯糸Wを筬6により織前CF
へ筬打して織布Cを製織する。織布Cはブレスト
ビーム7を経たのち、織機の主軸から定速度で回
転駆動されるサーフエスローラ8と、1対のプレ
スローラ9,9とで挾圧されて牽引されながらク
ロスローラ10に巻取られる。
一方速度制御回路11には当該織機の初期始動
時における経糸送り出し速度、したがつて送り出
しモータ2の初期回転速度が前記サーフエスロー
ラ8による牽引速度との関連のもとに設定されて
いて、該回路からの速度信号Vが駆動増巾回路1
2により増巾処理され、送り出しモータ2が該増
巾回路12の出力に応じた速度で送り出し方向へ
正転する。そしてこの送り出しにともないヤーン
ビーム1の巻径が減少してゆくとき、この直径D
を該ビーム1に対向設置した距離センサ13と、
直径演算器14とからなるビーム径検出器15に
より検出し、速度制御回路11は速度信号Vをこ
の直径Dに反比例するように補正してゆく。これ
によつて送り出し速度が一定となるように制御さ
れ、その結果としての経糸張力を前記弾性的に支
持したバツクローラ4に連係させたロードセル1
6と、増巾器17とからなる経糸張力検出器18
が検出してその検出張力Tを速度制御回路11へ
帰還する。このようにして帰還ループ制御をおこ
ないながら経糸張力を所定の範囲内に保持してゆ
く。
始動準備スイツチ19は初期始動および再始動
に先立つて一時的に閉結するもので、その始動準
備信号Pにより織機の補器類が作動するほか、回
転方向指示器20から正転指示Nが発せられる。
速度制御回路11はこの正転指示を受けて送り出
しモータ2を正転させるべく回路を切換え、ある
いはこの切換がなされていることを確認して待機
する。そしてその後に始動スイツチ21を閉結す
ると織機のメインモータが起動すると同時に、速
度制御回路11が始動信号STを受けて上述した
制御動作を開始する。
また回転角度設定回路30はデレイ31とタイ
マ32と関数発生器33とクロツク34と減算器
35とダイオード36とを備える。
デレイ31は上記始動準備信号Pを受けて是を
所定の時間だけ保留したのち作動信号を発信する
もので、この保留時間を速度制御回路11が前記
正転への切替動作を終えて提起するまでの時間を
基準にして設定しておく。タイマ32はデレイ3
1からの作動信号を受けてこの時間から関数発生
器33の設定した時間だけ回転信号Rを出力する
ものである。
この回転信号Rをダイオード36を介したのち
前記始動信号の送信電路を経て速度制御回路11
へ入力する。そしていま、第2図に示すように、
停止時間tの経過とともに織前CFの後退量δ′が
カーブX′のように推移してゆくものとすれば、
このカーブX′を基準とし、かつ、前記初回の筬
打力等を勘案して再始動時点での適正な織前ひき
戻量δを求め、このt−δ関数Xを関数発生器3
3に設定しておく。そしてクロツク34は織機の
停止信号SPを受けてこの時点から停止時間tを
出力し、関数発生器33がこの停止時間を入力し
ながらひき戻量δを出力してゆく。上記タイマ3
2はこの出力δを受けてその値に相応する時間だ
け前記の回転信号Rを出力する。この信号Rを後
述する減算器35、ダイオード36および前記始
動信号STの電路を介して前記速度制御回路11
へ入力する。
以上の構成により速度制御回路11は実施例1
の場合と同様にして再始動に先立つ経糸Yの送り
出し制御をおこなうとともに、その送出量、した
がつて織前CFのひき戻量が停止時間の関数とし
て適正に制御される。
更にこの例の織機は前記サーフエスローラ8を
電動の牽引用モータ37から伝動機構38を介し
て一定の周速度(≒経糸送出速度)で回転駆動す
るようにしてあり、その電源ブレーカ39は前記
停止信号SPによつて開放される。
一方張力調節回路40の張力設定器41には再
始動に当つての適当な経糸張力値、例えば前記所
定の範囲内の最低張力値を基準張力T0として設
定しておく。比較器42はこの基準張力と前記経
糸張力検出器18が検出した実張力Tとを比較し
てT0<Tのとき信号を発信する。また保持器4
3は前記始動準備スイツチ19から始動準備信号
Pが1パルスとして発信されたとき、これを保持
して所定の時間中だけ信号を発信する。アンドゲ
ート44は比較器42および保持器43からの各
信号が重つたとき導通し、スイツチング回路45
がこの導通信号を受けて電源ブレーカ39の上記
開放された接点を短絡する。これによつて牽引用
モータ37が起動し、織布Cを牽引して織前CF
を前方へ移動させつつ経糸Yの張力Tを増加させ
る。そしてこの張力Tが基準張力T0に達すると
比較器42からの信号が断たれるので、スイツチ
ング回路45がブレーカ39の上記短絡を解除し
て上記の牽引動作を停止させる。計時器46はこ
の牽引動作時間を計測してこの動作時間を回転角
度設定回路30の前記減算器35へ送信する。そ
して減算器35はこの動作時間分だけ回転信号R
を消去して該信号Rの出力時間を短縮させる。
上記構成によつて再始動時には経糸Yに適当な
張力が附与され、またこの張力調整の際に織前
CFが或る程度ひき戻されるが、その分回転信号
Rの出力時間が短縮されてヤーンビーム1からの
送出量が補正されるので織前CFを当初に設定し
た位置へ持来たすことができる。
この実施例のものは前記自動修復作業のやり直
しが予想される場合、あるいはこの作業を人手に
よつておこなう場合等、停止時間が長びくときに
適用すると有効である。
尚、上記のような経糸送り出し量の調整は微妙
で有るので回路定数などの変動抑制手段を講じて
おくのがよく、特に緯入ミス等の修復作業を自動
化した場合にはこの作業が織機の停止直後から開
始されるので、運転中における回路の温度上昇を
抑制すべく冷却手段を設けることが望ましい。こ
のため、上記の各回路を収納するコントロールボ
ツクスには蛇管を配置してこの蛇管に空気噴射ノ
ズルに供給する空気を流通させることにより温度
上昇を抑制するとよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、ヤーンビ
ームの回転量のみならずサーフエスローラの回転
量も制御することにより、織前の位置を適正位置
に設定することができるとともに、ヤーンビーム
も正転することにより張力を速やかに適正に設定
できるから織段を生じることがないという効果を
奏する。また、本願発明によれば、ヤーンビーム
の回転量を減算器により予めサーフエスローラの
回転による織前の移動量を勘案して設定するので
迅速な起動準備が可能であり、再起動までの時間
が短縮できるから、繊細な伸び易い糸等を使用す
る場合は再起動準備後起動までの時間に織前が移
動してしまつて、織段を生じるという問題をも解
消できるという大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示したブロツク線
図、第2図は第1図の要部についての作用を説明
するグラフ、第3図は第2図の要部についての作
用を説明するグラフである。 1……ヤーンビーム、2……送り出しモータ、
11……経糸送出速度の速度制御回路、19……
始動準備スイツチ、20……回転方向指示器、2
1……始動スイツチ、30……回転角度設定回
路、40……張力調節回路、Y……経糸、C……
織布、CF……織前、SP……停止信号、P……始
動準備信号、ST……始動信号、N……正転指示。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ヤーンビーム1を駆動する送り出しモータ2
    と、サーフエスローラ8を駆動する牽引モータ3
    7と、経糸Yの張力を検出する経糸張力検出器1
    8とを有する織機において、 織機の停止信号に基づいて計時を開始しこの計
    時に関連して引戻し量δを出力する関数発生器3
    3を有し、この引戻し量δに相応する時間だけ回
    転信号Rを出力する回転角度設定回路30と、 始動準備信号Pに基づいてビーム径検出器15
    からのヤーンビーム1の直径Dを取込んで送り出
    しモータ2の回転速度Vを設定するとともに、始
    動信号STに基づいて前記送り出しモータ2を前
    記回転速度Vで駆動する速度制御回路11と、 前記始動準備信号Pに基づいて前記経糸張力検
    出器18からの張力信号Tと基準張力Toとを比
    較して張力信号Tが基準張力Toになるまで牽引
    モータ37を作動させてサーフエスローラ8を正
    転する張力調整回路40と、 前記牽引モータ37の動作時間を計測する計時
    器46と、 前記回転角度設定回路30の回転信号Rの出力
    時間から前記計時器46の計時時間を減算する減
    算器35と、 この減算器35の出力時間に基づいて送り出し
    モータ2を動作させることを特徴とする織機の停
    止段防止装置。
JP1986195856U 1986-12-22 1986-12-22 Expired - Lifetime JPH0519344Y2 (ja)

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JPS63102792U JPS63102792U (ja) 1988-07-04
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6017152A (ja) * 1983-07-02 1985-01-29 津田駒工業株式会社 織機の織段防止方法
JPS6221845A (ja) * 1985-07-22 1987-01-30 株式会社豊田自動織機製作所 織機における止段発生防止方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6017152A (ja) * 1983-07-02 1985-01-29 津田駒工業株式会社 織機の織段防止方法
JPS6221845A (ja) * 1985-07-22 1987-01-30 株式会社豊田自動織機製作所 織機における止段発生防止方法

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JPS63102792U (ja) 1988-07-04

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