JP2006063498A - 緯糸ブレーキ装置の制御方法および緯糸ブレーキ装置 - Google Patents

緯糸ブレーキ装置の制御方法および緯糸ブレーキ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】緯糸に対して制動力を作用させる緯糸ブレーキ装置において、制動開始時期の設定を容易に行えるようにする。
【解決手段】緯入れ時に、係止ピン8の後退により緯糸測長貯留装置5の緯糸4を解舒し、解舒された緯糸4をメインノズル10によって開口17中に緯入れする過程で、決定された制動開始タイミングt3、θ3に達したとき、緯糸ブレーキ装置40により制動力を発生させ、係止ピン8の前進により緯糸4の引き出しを阻止して、緯入れを終了する流体噴射式織機1において、緯糸ブレーキ装置40には、制動開始時期を決定する入力値として最終緯糸到達位置までの残り緯入れ長さL1が予め入力され、緯糸ブレーキ装置40は、残り緯入れ長さL1に基づき制動開始タイミングt3、θ3を決定し、決定された制動開始タイミングt3、θ3に達したときに緯糸4に制動力を作用させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体噴射式織機において、緯入れの終了時期に緯糸に制動力を作用させる緯糸ブレーキ装置の制御方法および緯糸ブレーキ装置に関する。
特許文献1は、進退可能な係止ピンを備えた緯糸巻き付け方式の緯糸測長貯留装置に対して用いられる緯糸切断防止装置を開示する。その緯糸切断防止装置では、糸巻き付け面の近傍に制動シューが配設され、織機主軸の回転に同期して制動シューが糸巻付け面に接するようになっており、これにより糸巻付け面から引き出される緯糸に制動が掛かり、この動作によって緯糸の引き出し速度すなわち緯糸飛走速度が低減する。
上記の緯糸切断防止装置によれば、緯糸に制動をかける時期は、緯糸引き出し阻止時の少し手前から行われ、その結果、係止ピンによる引き出し阻止時の急激な緯糸張力の上昇が抑制されて、緯糸の切断が阻止される。
また特許文献2は、緯糸ブレーキ装置を備えたジェット織機を開示している。その織機では、緯糸係止ピンを備えた緯糸巻付け方式の緯糸測長貯留装置が設けられ、それとメインノズルとの間の位置に配置されている緯糸ブレーキ装置は、緯入れ終期とされる所定時期に制動ワイヤの回動により緯糸を屈曲させて、緯糸に制動力を作用させる。
特許文献2の技術で、メインノズルの噴射により緯糸測長貯留装置からの緯糸を引き出し、測長貯留装置から解舒されるバルーニング回数の検出によって、緯糸の引き出し量を検出するとともに、緯入れに必要な全緯糸引き出し量に相当する緯糸バルーニング回数よりも少ない数に予め設定されたバルーニング回数の緯糸が解舒されてから、予め設定される所定時間が経過したときに、制動ワイヤを介して、緯糸を屈曲させて、緯糸に制動力を作用させている。
特開昭56−93659公報 特許第3278874号公報
特許文献2の技術によると、緯糸の糸種、緯糸の状態、織り幅等に合せて、緯糸ブレーキ装置の作動開始時期を変える必要があるが、時間を尺度とする設定では、経験の少ない作業者にとってわかりにくく、制動開始時期の調整に手間取るという問題がある。また、入力した数値に対して実際に変更される度合いがわからないため、そのままの状態で調整を行えば、所望の状態に対して過不足の数値を入力することになる。この結果、数値入力の後、実機状態確認といった一連の作業を複数回繰り返すことになり、結果として調整に時間がかかるという問題があって、現場では利用しにくい装置である。
したがって、本発明の課題は、緯入れ中期以降より飛走状態の緯糸に対して制動力を作用させる流体噴射式織機の緯糸ブレーキ装置において、制動開始時期の設定を経験の浅い作業者でも容易に行えるようにすることである。
上記の課題のもとに、本発明は、進退可能な係止ピンを備えた緯糸巻き付け方式の緯糸測長貯留装置と、緯糸測長貯留装置と緯入れ用のメインノズルとの間に配置され緯糸測長貯留装置から引き出される緯糸に対して制動力を作用させる緯糸ブレーキ装置とを備え、緯入れ時に、係止ピンの後退によって緯糸測長貯留装置の糸巻き付け面上に巻き付け状態で貯留されている緯糸を解舒し、解舒された緯糸をメインノズルの噴射作用によって経糸の開口中に緯入れする過程で、決定された制動開始タイミングに達したときに、緯糸ブレーキ装置により前記制動力を発生させるとともに、係止ピンの前進によって緯糸の引き出しを阻止して、緯入れを終了する流体噴射式織機において、前記緯糸ブレーキ装置には、制動開始時期を決定する際の入力値として制動開始時における最終緯糸到達位置までの残り緯入れ長さが予め入力され、前記緯糸ブレーキ装置は、前記入力された残り緯入れ長さに基づき、前記制動開始タイミングを決定するとともに、流体噴射式織機の運転中、前記決定された制動開始タイミングに達したことにより、緯糸に対して制動力を作用させるようにしている。
上記のように、緯糸ブレーキの制動開始時期を決定する際の入力値として、制動開始時における最終緯糸到達位置までの残り緯入れ長さが予め入力されるとともに、入力された残り緯入れ長さに基づき、緯糸ブレーキの制動開始タイミングが決定される。ここでいう「最終緯糸到達位置」は特定範囲内に定められる位置であり、その特定範囲は、反緯入れ側織端位置から最終緯糸到達端位置までの範囲であって、好ましくは反緯入れ側織端位置または最終緯糸到達端位置とするが、この範囲内の任意の位置例えばキャッチコードの位置、フィーラヘッドの位置、捨て耳カッタの位置に定めることもできる。
また、「残り緯入れ長さ」は、(1)制動開始時における緯糸の先端位置から最終緯糸到達位置までの距離、または(2)制動開始時における緯糸測長貯留装置での残り解舒長さとして与えられる。これらの距離または長さは、それに対応する実際の長さの数値を入力するか、あるいはその長さが反映される他の値、例えば1ピック長さを100としたときの割合とされる数値により入力される。実際の長さを数値入力する場合には、緯入れ1ピック分の緯入れ長さが必須となるので、この緯入れ1ピック分の緯入れ長さも入力設定される。
緯糸ブレーキ装置は、緯糸に制動力を作用させる装置であるが、制動の具体的な手法について、屈曲式に限らず、緯糸に対する接圧を変えるもの、緯糸に気流により制動力を付与するものなど公知の手段を採用できる。緯糸ブレーキ装置において、緯糸ブレーキの制動動作は、上記決定された制動開始タイミングに従って開始するほか、解舒信号入力との協働により開始することもできる。
緯糸ブレーキ装置の制動開始タイミングは、以下のようにして決定される。(1)緯入れ期間における緯糸の飛走速度と緯入れ1ピック当たりの緯糸長さとに関係する数値および残り緯入れ長さとに関係する数式に基づいて演算により決定する。ある例は、緯入れタイミング、目標到達タイミングの関係から緯糸の飛走速度を求める。また、他の例は、緯糸解舒信号の発生周期から緯糸の飛走速度を求める。なお、1ピック当たりの緯糸長さに関係する数値について、正確には緯糸測長貯留装置の1ピック当たりの解舒長さが考えられるが、多少精度が悪くとも同等に扱える数値、例えば作業者に馴染みやすいため利便性高い筬通し幅を使用する。緯糸解舒信号は、他の検出信号例えは経糸開口内に設けた緯糸センサ等からの信号により代用可能である。(2)緯糸の飛走速度および残り緯入れ長さに対する制動開始タイミングを予めデータベース化しておき、入力された残り緯入れ長さの時に対応する制動開始タイミングを検索して決定することもできる。
本発明によると、以下の特有の効果が得られる。緯糸ブレーキ装置の制動開始タイミングを変えるための入力値が残り緯入れ長さとされているから、作業者にとってその入力値が捉えやすく、制動開始時期の遅速調整が容易となる。しかも、残り緯入れ長さの入力により、緯糸ブレーキの制動開始タイミングが自動的に決定される。このため、作業者は飛走状態の緯糸に対する制動を速やかに所望の状態に設定できる。緯糸ブレーキ装置の制動開始タイミングを変えるための残り緯入れ長さが緯糸に対する制動期間長さに直接対応する値であるため、仮に、織り幅(筬通し幅)のみが異なる織物に変更されるようなことがあっても、制動期間長さを変える必要がなければ、先の設定値をそのまま用いることが可能となり、従来に比べて、設定の頻度も少なくて済む。従来のように緯糸ブレーキ装置の制動開始時期の設定値が時間を尺度として設定されると、所望の制動期間を得るために、筬通し幅の変更にあわせて、制動開始時期を再設定しなければならないが、本発明では、その必要がなくなるため、筬通し幅の変更時の作業が改善できる。
〔流体噴射式織機1およびその緯糸ブレーキ装置40のブレーキ制御装置41の構成〕
図1は、本発明に係る流体噴射式織機1として空気噴射式織機を示している。流体噴射式織機1は一例として2色の緯入れとなっている。このため、2つの緯糸4は、それぞれホルダ2により支持されているそれぞれの給糸体3から引き出され、緯糸巻き付け方式のものとしてドラム式の緯糸測長貯留装置5の回転糸ガイド6に導かれ、静止状態のドラム7の外周面による糸巻き付け面上で係止ピン8により係止されながら、回転糸ガイド6の回転運動によってドラム7の糸巻き付け面に巻き付けられることによって、測長されかつ緯入れ時まで貯留されている。なお、回転糸ガイド6は、駆動モータ34によって駆動されるようになっている。
緯入れ時点で緯入れ動作のために、係止ピン8が操作器9によって駆動されて、ドラム7の糸巻き付け面から後退すると、ドラム7の糸巻き付け面に巻き付けられていた緯糸4は、1回の緯入れに必要な長さだけドラム7上で解舒され、ガイド36、緯糸ブレーキ装置40を経て、緯入れ用のメインノズル10に導かれる。
緯糸ブレーキ装置40は、緯糸測長貯留装置5と緯入れ用のメインノズル10との間の位置に配置され、緯入れ過程で、緯入れ用のメインノズル10の噴射によって緯糸測長貯留装置5から引き出される緯糸4に対して、決定された制動開始タイミングに達したときに制動力を作用させるために、一例として屈曲式の緯糸ブレーキ42およびブレーキ駆動用のアクチュエータ43を有している。屈曲式の緯糸ブレーキ42は、緯糸4に制動力を作用させないとき、緊張状態の緯糸4を直線状に保持しているが、その緯糸4に制動力を作用させるとき、緯糸ブレーキ42を所定の角度だけ回転させることにより、緯糸4の経路を屈曲させ、緯糸4の屈曲部分と緯糸ブレーキ42との間で接触(摩擦)抵抗を高め、このときの抵抗を制動力とする。
メインノズル10は、緯入れ動作のために、噴射期間(噴射開始タイミングから噴射終了タイミングまでの期間)で、圧力空気15を経糸16の開口17内に噴射することによって、1回の緯入れに必要な長さの緯糸4を開口17中に緯入れする。これにより、緯糸4は、開口17内の飛走経路に沿って飛走し、開口17中に緯入れされる。なお、圧力空気15は、圧力空気源11から圧力調整弁14、空気供給管路12、この空気供給管路12中の電磁開閉弁13を経て、緯入れのための噴射期間中に供給される。なお、圧力調整弁14は、メインノズル10に対する圧力空気15の供給圧力を所定の圧力値に設定するために設けられている。
緯糸4の飛走過程で、1または2以上のグループのサブノズル18は、緯糸4の飛走方向に向けて、圧力空気15を一斉噴射、または緯糸4の飛走速度と調和しながらリレー噴射を行うことによって、開口17内で飛走中の緯糸4を緯入れ方向に付勢する。サブノズル18の圧力空気15は、圧力空気源11から圧力調整弁19、空気供給管路22、この空気供給管路22中の電磁開閉弁23を経て、サブノズル18に供給される。圧力調整弁19は、サブノズル18に対する圧力空気15を所定の圧力値に設定する。
メインノズル10および複数グループのサブノズル18の噴射動作により、正常に緯入れされた緯糸4は、筬20によって織布21の織り前21aに筬打ちされ、織布20として織り込まれた後、緯入れ側で給糸カッタ25によって切断される。なお、反緯入れ側の織り端に数本のキャッチコード24があり、緯糸4は、緯入れ後、これらのキャッチコード24のねじり部分に保持されているため、緊張状態を維持するが、織布20として織り込まれた後、捨て耳カッタ63によって切断され、捨て耳となってキャッチコード24とともに捨てられる。
緯入れ時に、緯入れの成否は、緯糸フィーラ27によって検出される。緯糸フィーラ27は、反緯入れ側の織り端部分の近傍で緯糸4の飛走路に対向し、正常に緯入れされた緯糸4の到達し得る位置に設けられ、所定の検出(チェック)期間内に緯糸4の到達を検出し、緯入れの成否を判断して、正常な緯入れ時に緯糸到達信号を出力し、また緯入れ不良時に緯止め信号を出力し、これらの信号を1ピック毎に主制御装置32に送る。なお、緯糸フィーラ27は、緯糸4の飛走経路(変形筬の筬溝)に向けて投光素子と受光素子とで構成するが、もちろん、反射型または透過型のものとして構成することもできる。
緯糸測長貯留装置5の位置で、緯糸4の解舒状態は解舒センサ26により検出される。この例の解舒センサ26は、一対の投光素子および受光素子からなり、これらの投光素子および受光素子は、緯糸4の解舒経路(バルーン形成経路)に設けられ、ドラム7の直径方向で対向しており、解舒された緯糸4の通過を検出して、パルス状の解舒信号S7を発生している。
緯糸測長貯留装置5の駆動モータ34、および緯糸測長貯留装置5の操作器9は緯入れ制御装置30の内部の測長制御部35によって制御され、緯糸ブレーキ装置40のアクチュエータ43は緯入れ制御装置30の内部のブレーキ制御装置41によって制御され、メインノズル10に対応する電磁開閉弁13およびサブノズル18に対応する電磁開閉弁23は緯入れ制御装置30の内部の緯入れ噴射制御部37によって制御される。
緯入れ制御装置30は、流体噴射式織機1の主軸28に連結された角度検出器29から主軸28の回転角度θの信号、主制御装置32からの運転信号S1、緯糸選択信号発生部33からの緯糸選択信号S8、設定器31により設定されている各種の入力値にもとづき対応のものを制御する。緯入れ制御装置30、設定器31、主制御装置32および緯糸選択信号発生部33は、コントロールバス38によって双方向に交信可能となっている。なお設定器31は、タッチパネル式の入力器44、表示器45、CPU46、このCPU46に接続されているメモリ47を有し、これらはポート39によりコントロールバス38に接続されている。
測長制御部35は、主制御装置32からの運転信号S1の存在を前提として、主軸28の回転角度θの信号および緯糸選択信号発生部33からの緯糸選択信号S8に基づき、選択された緯糸4に対応する駆動モータ34のオンオフ、回転速度、回転量を制御するとともに、緯入れ開始時に操作器9により係止ピン8を後退させて、緯糸4を解舒し、必要な巻き数の解舒後に操作器9により係止ピン8を前進させて、緯糸4を係止し、緯糸4の解舒を停止する。
また、ブレーキ制御装置41は、主制御装置32からの運転信号S1の存在を前提として主軸28の回転角度θの信号、緯糸選択信号発生部33からの緯糸選択信号S8、および緯糸ブレーキ装置40の制動開始時期を決定する際の入力値として制動開始時における最終緯糸到達位置までの残り緯入れ長さL1を設定器31から入力して、選択された緯糸4に対応する緯糸ブレーキ装置40のアクチュエータ43のオンオフ、回転速度、回転量を制御する。なお、残り緯入れ長さL1は、設定器31により予め入力されている。したがって、緯糸ブレーキ装置40は、残り緯入れ長さL1に基づき、緯糸ブレーキ42の制動開始タイミングを決定するとともに、流体噴射式織機1の運転中、決定された制動開始タイミングに達したときに、緯糸4に対して制動力を作用させる。
緯入れ噴射制御部37は、主制御装置32からの運転信号S1の存在を前提として、主軸28の回転角度θの信号、緯糸選択信号発生部33からの緯糸選択信号S8、設定器31からの噴射期間(噴射開始角度および噴射終了角度)などを入力として、選択された緯糸4に対応する電磁開閉弁13および各電磁開閉弁23を主軸28の回転角度θに対応する各噴射期間に動作させ、圧力空気15を一斉噴射、またはリレー噴射を行わせる。
上記のように、流体噴射式織機1は、緯入れ時に、係止ピン8の後退によって緯糸測長貯留装置5の糸巻き付け面上に巻き付け状態で貯留されている緯糸4を解舒し、解舒された緯糸4を緯入れ用のメインノズル10の噴射作用によって経糸16の開口17中に緯入れする過程において、決定された制動開始タイミングに達したときに、緯糸ブレーキ装置40の緯糸ブレーキ42により緯糸4に対して制動力を発生させるとともに、係止ピン8の前進によって緯糸4の引き出しを阻止して、緯入れを終了する。
そして、緯糸ブレーキ装置40のブレーキ制御装置41には、緯糸ブレーキ42の制動開始時期を決定する際の入力値として制動開始時における最終緯糸到達位置までの残り緯入れ長さL1が設定器31を介して予め入力されている。ブレーキ制御装置41は、入力された残り緯入れ長さL1に基づき、緯糸ブレーキ42の制動開始タイミングを決定するとともに、流体噴射式織機1の運転中、前記決定された制動開始タイミングに達したことにより、緯糸4に対して制動力を作用させる。
ここで上記「制動開始時における最終緯糸到達位置までの残り緯入れ長さL1」の表現において「最終緯糸到達位置」は特定範囲内に定められる位置を指す。その特定範囲は、反緯入れ側織端位置から最終緯糸到達端位置までの範囲であり、好ましくは図1に示すように、反緯入れ側織端の位置p1または最終緯糸到達端の位置p2とするが、またこの範囲内の任意の位置例えばキャッチコードの位置p3、フィーラヘッドの位置p4、捨て耳カッタ6の位置p5に定めることもできる。図1の例で、制動開始時における最終緯糸到達位置は反緯入れ側織端位置p1となっている。
また、「制動開始時における最終緯糸到達位置までの残り緯入れ長さL1」の表現において「残り緯入れ長さL1」は、(1)制動開始時における緯糸4の先端位置から最終緯糸到達位置までの長さもしくは距離、または(2)制動開始時における緯糸測長貯留装置5での残り解舒長さとして与えられる。図1で、制動開始時における最終緯糸到達位置は反緯入れ側織端位置p1となっていることにともない、「残り緯入れ長さL1」は制動開始時における緯糸4の先端位置から最終緯糸到達位置としての反緯入れ側織端の位置p1までの距離となっている。したがって、この時の「緯入れ長さL2」は緯入れ側織端位置から緯糸4の先端位置までであり、「残り緯入れ長さL1」「緯入れ長さL2」との和1ピック当たりの緯入れ長さに関係する数値(筬通し幅)L0となる。
上記(1)、(2)の長さまたは距離は、それに対応する実際の長さの数値を設定器31により入力するか、あるいはその長さが反映される他の値、例えば1ピック長さを100としたときの割合とされる数値により設定器31により入力される。実際の長さを数値入力する場合には、緯入れ1ピック分の緯入れ長さが必須となるので、この緯入れ1ピック分の緯入れ長さも設定器31により入力設定される。
ブレーキ制御装置41は、2色緯入れの流体噴射式織機1で、主軸28の回転角度θを尺度として決定される設定角度(オンオフタイミング)で制御される緯糸ブレーキ装置40において、緯入れ期間における緯糸4の飛走速度と緯入れ1ピック当たりの緯糸長さに関係する数値としての筬通し幅L0および残り緯入れ長さL1とに関係する数式に基づいて、制動開始タイミングt3または制動開始タイミングθ3を演算により決定する。
なお、制動開始タイミングt3は時間t上の制動開始タイミングであり、制動開始タイミングθ3は主軸28の回転角度θ上の制動開始タイミングである。以下の説明でも、時間t上の各種のタイミングを「t」に添字を付けて表示し、また主軸28の回転角度θ上の各種のタイミングを「θ」に添字を付けて表示するものとする。
〔制動開始タイミングt3、θ3の求め方〕
図2は本発明による動作原理、特に制動開始タイミングt3、θ3の求め方を示している。図2の(1)は緯入れ開始タイミングθ1(60°)、目標到達タイミングθ2(230°)、筬通し幅L0(210cm)、残り緯入れ長さL1および緯入れ長さL2の関係を示しており、また図の(2)は横軸xに時間tまたは回転角度θをとり、縦軸yに緯糸4の到達長さ(到達距離)Lを示している。
1)図2のように、緯入れを緯入れ開始タイミングθ1(60°)で開始し、目標到達タイミングθ2(230°)で緯糸4の先端が筬通し幅L0(210cm)に到達するように、緯入れが調整されている場合を想定する。
2)緯入れ時に、緯糸4の先端が一定の飛走速度で飛走しているものと仮定すれば、緯糸4の先端の飛走特性は直線により表されるから、それは1次関数y=ax+bの関係により表せるものと考えられる。ここで係数(直線の傾き)aは緯入れ過程において、開口17中での緯糸4の飛走速度を表している。この1次関数の式において、2つの係数a、bを求めるために、2点(x1,y1)、(x2,y2)を通る直線の式を利用すると、その式はy=〔(y2−y1)/(x2−x1)〕×(x−x1)+y1とされる。
3)織機回転数N=600rpmでこれに変動がない状態を想定して、緯入れ開始タイミングθ1を起点とし、緯入れ開始タイミングt1=0msとすると、目標到達タイミングt2は、式t2=(0.1ms/360°)×(230°−60°)=47.2msとなる。そこで、(x1,y1)=(0,0)、(x2,y2)=(47.2,210)を代入すると、y=4.449xとなり、係数a=4.449、係数b=0が得られる。
4)ここで、補正後の制動開始タイミングt3を求める必要があるため、1次関数の式y=ax+bをxについて整理すると、x=(y−b)/aとなり、yに代入する緯入れ長さL2=L0−L1であるから、補正後の制動開始タイミングt3=〔(L0−L1)−b〕/aとなる。
5)制動開始タイミングt3=〔(L0−L1)−b〕/aの式に各係数a、bを代入すると、t3=(L0−L1)/4.449となるから、織機回転数N=600rpm、緯入れ開始タイミングθ1(60°)、目標到達タイミングθ2(230°)、筬通し幅L0(210cm)のときに、時間tを尺度として、残り緯入れ長さL1(cm)に対する制動開始タイミングt3(ms)は緯入れ開始タイミングθ1(60°)を起点(t3=0)として下記のようになる。なお、参考までに緯入れ長さL2(cm)も付記してある。
L1(cm) L2(cm) t3(ms)
40 170 38.2
30 180 40.5
20 190 42.7
10 200 45.0
0 210 47.2
6)また時間tを尺度とする代わりに、主軸28の回転角度θを尺度とする制動開始タイミングθ3(°)は、同様に織機回転数N=600rpm、緯入れ開始タイミングθ1(60°)、目標到達タイミングθ2(230°)、筬通し幅L0(210cm)のときにθ3=(x×3600°/1s)+60°の換算式から下記のようになる。なお、参考までに緯入れ長さL2(cm)も付記してある。
L1(cm) L2(cm) θ3(°)
40 170 197.5
30 180 205.8
20 190 213.7
10 200 222.0
0 210 230.0
なお、実際の緯糸4の飛走特性は、図5や図8に見られるように、初期速度を次第に減少させ、2次曲線に近い曲線となっている。このため、必要に応じて、制動開始タイミングt3、θ3は、その曲線を考慮する。より具体的には、2次関数以上の高次関数の数式を用いるか、または実際の飛走特性の実験データを参考にしながら補正することによって実際の飛走特性(初期速度の減少)に適合させることもできる。
前記のように、緯糸ブレーキ装置40のブレーキ制御装置41は、残り緯入れ長さL1に基づき、上記の数式を利用して、制動開始タイミングt3(ms)または制動開始タイミングθ3(°)を決定するとともに、流体噴射式織機1の運転中、決定された制動開始タイミングt3(ms)または制動開始タイミングθ3(°)に達したときに、緯糸ブレーキ装置40の緯糸ブレーキ42を働かせて、緯糸4に対して制動力を作用させ、飛走中の緯糸4を減速するとともに、緯入れ終了後、適当なタイミングで制動力を解除する。このように飛走中の緯糸4が残り緯入れ長さL1となったときに、緯糸4に制動力が作用するため、制動開始タイミングt3、θ3の後に、係止ピン8がドラム7の巻き付け面で緯糸4を急激に係止したとしても、緯糸4の張力の急激な高まりが充分に緩和される。したがって、この係止時の緯糸4の切断は確実に防止できる。
〔実施例1(図3、図4および図5)〕
図3は実施例1によるブレーキ制御装置41を示している。ブレーキ制御装置41は、緯糸ブレーキ装置40の動作を制御するために、信号変換器48、タイミング信号発生器49、制動開始タイミング決定部50内の遅延時間演算部51、制動開始タイミング決定部50内の制動開始タイミング信号発生部52、制動開始タイミング決定部50内のパルス発生器53、パルス発生器54、ゲート信号発生器55、フリップフロップ56、駆動回路57および増幅回路58からなる。これらは、ステッピングモータなどのアクチュエータ43の駆動を制御することにより、制動期間に緯糸ブレーキ装置40の緯糸ブレーキ42を働かせる。
図4は設定器31のタッチパネル式の入力器44および表示器45の例を示しており、そのうち(1)は数値入力時の表示画面で、(2)は数値設定完了時の画面である。なお残り緯入れ長さL1は、緯糸ブレーキ42を作動させる位置でもあるので、画面上、「ブレーキ位置」として表示されている。
タッチパネル式の入力器44および表示器45による数値の入力設定時に、作業員は設定器31の入力器44の操作によって、表示器45に図4の(1)の画面を表示させ、この表示画面中のテンキー・フアンクションキー59に対するタッチ入力により1ピック当たりの緯入れ長さに関係する数値としての筬通し幅L0→210cm、残り緯入れ長さ(ブレーキ位置)L1→105cm、緯糸ブレーキ装置40の緯糸ブレーキ42の動作量(回転ストローク)SL→11mm、ドラム7のドラム径D→700mm、ブレーキ制御オン設定タイミングθ4→60°、ブレーキ制御オフ設定タイミングθ5→250°のほかに、緯入れ開始タイミングθ1→60°、緯糸4の目標の位置への目標到達タイミングθ2→230°、織機回転数N→600rpmなどの数値データを入力する。
必要な数値データの入力が完了すると、それらの入力数値のうち、1ピック当たりの緯入れ長さに関係する数値としての筬通し幅L0→210cm、ブレーキ位置すなわち残り緯入れ長さ(ブレーキ位置)L1→105cm、緯糸ブレーキ装置40の緯糸ブレーキ42の動作量(ストローク)SL→11mm、ドラム径D→700mm、ブレーキ制御オン設定タイミングθ4→60°およびブレーキ制御オフ設定タイミングθ5→250°などは、図4の(2)の入力設定完了時の画面により表示される。
入力時の数値データは、設定器31のメモリ47に記憶されるとともに、ポート39、コントロールバス38を経て、ブレーキ制御装置41の信号変換器48によりそれぞれ適切な信号に変換され、各部に送られる。残り緯入れ長さL1、筬通し幅L0、緯入れ開始タイミングθ1、緯糸4の目標の位置への目標到達タイミングθ2、織機回転数N、ドラム径Dのデータは、遅延時間演算部51に入力される。遅延時間演算部51は、ゲート信号発生器55からのゲート信号S9の存在を条件として、前記1)〜4)から導き出された前記5)〜6)の数式のうちいずれかによる演算を行って、制動開始タイミングt3または制動開始タイミングθ3を算出し、基準タイミングTsに対する遅延時間Tdを算出し、制動開始タイミング信号発生部52に送る。
なおゲート信号発生器55は、流体噴射式織機1に対する運転信号S1、緯糸選択信号S8、オンオフタイミング信号S2のすべての入力時にゲート信号S9を出力している。このため選択されていないブレーキ制御装置41は作動しないことになる。なお、オンオフタイミング信号S2は、設定器31によって設定されたブレーキ制御オン設定タイミングθ4→60°およびブレーキ制御オフ設定タイミングθ5→250°にもとづいて、タイミング信号発生器49により出力され、回転角度θにして60°から250°までの期間でHレベルの信号である。ブレーキ制御オン設定タイミングθ4(60°)およびブレーキ制御オフ設定タイミングθ5(250°)はともに入力設定値であり、ブレーキ制御オフ設定タイミングθ5は変更されないが、ブレーキ制御オン設定タイミングθ4は上記の遅延時間Tdによって時間遅れの方向に補正され、制動開始タイミングt3、θ3となる。
図5は横軸に時間tを、また縦軸に緯糸4の到達長さLをとり、緯糸4の飛走特性とともに各種の信号の変化を示している。なお緯糸4の飛走特性は、図2のように、理想的には飛走速度一定で直線のグラフとなるが、実際には飛走速度の減衰のために直線の傾きに沿った2点鎖線の曲線となる。
図5に見られるように、基準タイミングTsは、この例によると、緯入れ開始タイミングt1、θ1やブレーキ制御オン設定タイミングθ4(60°)と一致しており、緯入れ開始タイミングt1、θ1から遅延時間Tdを経過した時点は制動開始タイミングt3、θ3となっている。この制動開始タイミングt3、θ3は、緯糸4の先端が緯入れ長さL2だけ緯入れされ、このあと残り緯入れ長さL1となっているときと対応しており、動作指令信号S6の立ち上がり点である。なお、ブレーキ制御オフ設定タイミングθ5(250°)は動作指令信号S6の立ち下がり点となっている。
一方、緯糸ブレーキ42の動作量(ストローク)SLはパルスモータなどのアクチュエータ43の正回転時のストローク、逆回転ストロークを決定するために駆動回路57に送られる。通常、緯糸ブレーキ42は、ブレーキ制御オンオフタイミング信号S2によって動作期間(60°〜250°)の前期に指定されたストロークで正回転し、その後、動作期間の後期に、正回転時と同じストロークで逆回転し、初期の状態にもどる。
また、ブレーキ制御オン設定タイミングθ4およびブレーキ制御オフ設定タイミングθ5のデータは、ブレーキ制御オンオフタイミング信号S2としてタイミング信号発生器49に送られる。このため、タイミング信号発生器49はブレーキ制御オン設定タイミングθ4からブレーキ制御オフ設定タイミングθ5までのブレーキ制御期間を設定するために、その期間に渡ってHレベルのオンオフタイミング信号S2を発生し、パルス発生器53、54のほか、ゲート信号発生器55に送っている。
パルス発生器53は、ブレーキ制御期間に対応するオンオフタイミング信号S2の立ち上がり時点(60°)でパルス信号S4を発生し、制動開始タイミング信号発生部52を作動させる。このとき、制動開始タイミング信号発生部52は、遅延時間Tdを経過した時点つまり制動開始タイミングt3、θ3で制動開始タイミング信号S3を発生し、フリップフロップ56をセットして、その出力としての動作指令信号S6により駆動回路57を作動させる。またパルス発生器54は、ブレーキ制御期間に対応するオンオフタイミング信号S2の立ち下がり時点(250°)でパルス信号S5を発生し、このパルス信号S4によりフリップフロップ56をリセットする。結局、動作指令信号S6は、制動開始タイミングt3、θ3からオンオフタイミング信号S2の立ち下がり時点(250°)までの期間で駆動回路57を動作させることになる。
駆動回路57は、モータ34を制動期間の初期に指定されたストロークで正回転させ、制動状態とし、制動期間中この状態を維持し、その後、制動期間の終期に正回転時と同じストロークで逆回転させ、初期の状態に戻す。このため、緯糸ブレーキ装置40は制動開始タイミングt3、θ3からオンオフタイミング信号S2の立ち下がり時点(250°)までの期間で、緯糸ブレーキ42の回転により緯糸4を屈曲させ、制動力を働かせ、これにより飛走中の緯糸4を減速する。このように飛走中の緯糸4が残り緯入れ長さL1となったときに、緯糸4に制動力が作用するから、制動開始タイミングt3、θ3の後に、係止ピン8がドラム7の巻き付け面で緯糸4を急激に係止したとしても、急激な張力の高まりが充分に緩和されているから、この係止時の緯糸4の切断は確実に防止できる。
上記のように緯糸ブレーキ装置40の制動開始タイミングt3、θ3は、緯入れ期間における緯糸飛走速度、緯入れ1ピック当たりの緯糸長さに関係する数値L0および残り緯入れ長さL1とに関係する数式に基づいて演算により決定される。緯入れ期間における緯糸飛走速度は緯入れ開始タイミングt1、θ1と目標到達タイミングt2、θ2との差および緯入れ1ピック当たりの緯糸長さに関係する数値L0の関係から求められる。なお、1ピック当たりの緯糸長さに関係する数値L0は、正確には緯糸測長貯留装置5での1ピック当たりの解舒長さに一致するが、多少精度が悪くともこれと同等に扱える数値例えば筬通し幅など作業者に馴染みやすく利便性高いものを使用する。
このように、緯糸ブレーキ装置40の制動開始タイミングt3、θ3を変えるための入力値が残り緯入れ長さL1とされているから、作業者にとってその入力値が捉えやすく、制動開始時期の遅速調整が容易となる。しかも、残り緯入れ長さL1の入力により、緯糸ブレーキ42の制動開始タイミングt3、θ3が演算により自動的に決定されるので、作業者は飛走状態の緯糸4に対する制動を速やかに所望の状態に設定できる。このため、飛走中の緯糸4が残り緯入れ長さL1となったときに、緯糸4に制動力が作用するから、制動開始タイミングt3、θ3の後に、係止ピン8がドラム7の巻き付け面で緯糸4を急激に係止したとしても、緯糸4の急激な張力の高まりが充分に緩和されているから、この係止時の緯糸4の切断は確実に防止できる。
緯糸ブレーキ装置40の制動開始タイミングt3、θ3を変えるための残り緯入れ長さL1が緯糸4に対する制動期間長さに直接対応する値であるため、仮に織り幅(筬通し幅L0)のみが異なる織物に変更されるようなことがあっても、制動期間長さを変える必要がなければ、先の設定値をそのまま用いることが可能となり、従来に比べて、設定の頻度も少なくて済む。これに対して、従来のように緯糸ブレーキ装置40の制動開始時期の設定値が時間を尺度として設定されると、所望の制動期間を得るために、筬通し幅の変更にあわせて、制動開始時期を再設定しなければならない。しかし、本発明では、その必要がなくなるため、筬通し幅の変更時の作業が改善できる。
〔実施例2(図6)〕
図6は実施例2によるブレーキ制御装置41を示している。図6のブレーキ制御装置41は、演算式により制動開始タイミングt3、θ3を求める代わりに、予め作成されたデータテーブル(データベース)から飛走中の緯糸4の残り緯入れ長さL1に対する制動開始タイミングt3、θ3を読み出す例である。
前記の制動開始タイミングt3、θ3の求め方の計算でみられるように、織機回転数N(600rpm)、緯入れ開始タイミングθ1(60°)、目標到達タイミングθ2(230°)、筬通し幅L0(210cm)などの織機の制御条件が決定されていると、残り緯入れ長さL1に対する制動開始タイミングt3、θ3は前記の5)〜6)のようにデータテーブル(データベース)として予め作成できる。なお、ここでのデータテーブル(データベース)は、実際の飛走特性に基づいて必要に応じて補正しておくこともできる。
図6のように、緯糸ブレーキ装置40の動作制御のために、ブレーキ制御装置41は、信号変換器48、タイミング信号発生器49、制動開始タイミング決定部50、駆動回路57および増幅回路58からなる。制動開始タイミング決定部50は、データテーブル(データベース)の記憶・抽出のために、図3での遅延時間演算部51、制動開始タイミング信号発生部52やパルス発生器53に代わって、記憶部60、制動開始タイミング抽出部61を有している。
この例で記憶部60は予測される制御条件での多数のデータテーブル(データベース)を格納している。データテーブル(データベース)は、前記の5)の時間tを尺度するデータを用いることもできるが、ここでは一例として前記の6)の主軸28の回転角度θを尺度として制御するものを採用している。
入力設定時に、作業員は、設定器31の入力器44の操作によって、表示器45に図4の(1)の画面を表示させ、この表示画面中のテンキー・フアンクションキー59に対するタッチ入力により1ピック当たりの緯入れ長さに関係する数値としての筬通し幅L0→210cm、ブレーキ位置すなわち残り緯入れ長さ(ブレーキ位置)L1→105cm、緯糸ブレーキ装置40の緯糸ブレーキ42の動作量(回転ストローク)SL→11mm、ドラム径D→700mm、ブレーキ制御オン設定タイミングθ4→60°、ブレーキ制御オフ設定タイミングθ5→250°のほか、緯入れ開始タイミングθ1→60°、緯糸4の目標の位置への目標到達タイミングθ2→230°、織機回転数N→600rpmなどのデータを入力する。
必要な数値データの入力が完了すると、それらの入力数値のうち、1ピック当たりの緯入れ長さに関係する数値としての筬通し幅L0→210cm、ブレーキ位置すなわち残り緯入れ長さ(ブレーキ位置)L1→105cm、緯糸ブレーキ装置40の緯糸ブレーキ42の動作量(ストローク)SL→11mm、ドラム径D→700mm、ブレーキ制御オン設定タイミングθ4→60°およびブレーキ制御オフ設定タイミングθ5→250°は、図4の(2)の入力設定完了時の画面により表示される。
入力時の数値データは、設定器31のメモリ47に記憶されるとともに、ポート39、コントロールバス38を経て、ブレーキ制御装置41の信号変換器48によりそれぞれ適切な信号に変換され、各部に送られる。残り緯入れ長さL1、筬通し幅L0、緯入れ開始タイミングθ1、緯糸4の目標の位置への目標到達タイミングθ2、織機回転数N、およびブレーキ制御オン設定タイミングθ4などのデータは、制動開始タイミング抽出部61に入力される。
緯入れ開始タイミング抽出部61は、入力データに基づいてデータベースから入力データにに適合する制動開始タイミングθ3を読み出し、これをタイミング信号発生器49に送る。一方、緯糸ブレーキ42の動作量(ストローク)SLは駆動モータ34の正回転時のストローク、逆回転ストロークを決定するために駆動回路57に送られる。
またブレーキ制御オフ設定タイミングθ5の設定データはタイミング信号発生器49に送られる。このため、タイミング信号発生器49は制動開始タイミングθ3からブレーキ制御オフ設定タイミングθ5までのブレーキ制御期間を設定するために、その期間に渡ってHレベルの動作指令信号S6を発生し、この動作指令信号S6によって駆動回路57を作動させる。駆動回路57は、アクチュエータ43を制動期間に指定されたストロークで正回転させ、その後、正回転時と同じストロークで逆回転させ、初期の状態に戻す。
このようにして緯糸ブレーキ装置40は、制動開始タイミングθ3からブレーキ制御オフ設定タイミングθ5までの期間で、緯糸ブレーキ42により緯糸4を屈曲させ、制動力を働かせ、飛走中の緯糸4を減速する。この結果、飛走中の緯糸4が残り緯入れ長さL1となったときに、緯糸4に制動力が作用するから、その後に、係止ピン8がドラム7の巻き付け面で緯糸4を急激に係止したとしても、急激な張力の高まりが充分に緩和されているから、この係止時の緯糸4の切断は確実に防止できる。
上記のように、実施例2のブレーキ制御装置41は、緯糸飛走速度に影響を与える織機の製織条件、および残り緯入れ長さL1に対する制動開始タイミングθ3を予めデータベース化しておき、入力された残り緯入れ長さL1の時に対応する制動開始タイミングθ3を検索して、制動開始時点を決定するから、緯入れの都度、演算による求める実施例1に比較して、制動開始タイミング決定部50の負担が少なく、タイミング決定も早くなる。
〔実施例3(図7および図8)〕
図7は実施例3によるブレーキ制御装置41を示している。図7のブレーキ制御装置41は、緯糸測長貯留装置5の解舒動作に連動して、制動開始タイミングt3、θ3を演算により求める例である。この動作のために、制動開始タイミング決定部50は、図3のものと同様に、遅延時間演算部51、制動開始タイミング信号発生部52を有するほか、解舒信号周期演算部62を有している。
また図8は横軸に時間tを、また縦軸に緯糸4の到達長さLをとり、緯糸4の2次曲線の飛走特性とともに各種の信号の変化を示している。到達長さLの軸上に、緯糸測長貯留装置5での1巻解舒完了、2巻解舒完了、1巻解舒完了とともに1/4ターン、3/4ターン、5/4ターン、7/4ターン、9/4ターン、11/4ターンが付記されている。これらの分数ターンは解舒センサ26によって1巻解舒毎に2回検出される緯糸4の解舒信号S7の発生と対応しており、その分母は係止ピン8の位置と解舒センサ26の位置とのずれ角度90°(緯糸巻き付け周の4分の1)に対応している。1ピック当たりの緯入れ長さに関係する数値としての筬通し幅L0→210cmで1ピック当たりの解舒数3巻の場合、ドラム径Dは700mmとなる。
運転中に、解舒信号周期演算部62は、ゲート信号S9の存在を条件として緯糸4の解舒信号S7を取り込み、遅延時間演算部51に送る。多色緯入れのため、緯糸選択信号S8が入力の条件となり、これがなければ、つまり当該緯糸4が選択されていなければ、制動開始タイミング決定部50は動作しない。解舒信号周期演算部62はゲート信号S9の存在中に解舒センサ26によって検出される解舒信号S7を測定して遅延時間演算部51に出力している。
遅延時間演算部51は、解舒信号周期演算部62と同様に、ゲート信号S9の存在を条件として、解舒信号S7のほか、残り緯入れ長さL1、筬通し幅L0、ドラム径D、解舒巻数n、解舒センサ26の取り付け位置情報PSなどを入力とし、基準パルス数npを決定するとともに、遅延時間Tdを数式を用いて算出し、制動開始タイミング信号発生部52に送る。上記基準パルス数npは(L0−L1)の長さ(距離)に相当する時間に発生する解舒信号S7のパルス数nから決定される。図8の例では、(L0−L1)=L2=105cmとなり、基準パルス数npは「3」となる。また、遅延時間Tdは基準パルス数np=3のパルスを受けた後、つまり3番目のパルスを受けた時点からの時間であり、直前の緯糸飛走速度v(2番目のパルスから3番目のパルスまでの緯糸飛走速度v=L4/T2)、遅延時間Td、長さ(距離)L2、L4、L5の関係式を用いることにより、Td=(L2−L5)×(T2/L4)=(17.5/35)×T2=0.5×T2として算出される。
そこで、制動開始タイミング信号発生部52は、基準パルスnp=3を数えた時点、すなわち3番目のパルスを受けた時点から遅延時間Tdの経過後に、パルス状の制動開始タイミング信号S3を発生し、この制動開始タイミング信号S3によりフリップフロップ56をセットし、その出力としての動作指令信号S6により駆動回路57を作動させる。またパルス発生器54は、ブレーキ制御期間に対応するオンオフタイミング信号S2の立ち下がり時点(250°)でパルス信号S5を発生し、このパルス信号S5によりフリップフロップ56をリセットする。結局、動作指令信号S6は、制動開始タイミングt3、θ3からオンオフタイミング信号S2の立ち下がり時点(250°)までの期間で駆動回路57を動作させることになる。
このような解舒信号S7に基づくブレーキ制御によれば、緯糸4の解舒状態や飛走状態に緯入れの度に大きなばらつきが発生したときでも、そのばらつきの影響を受けながらブレーキ制御が実行されるから、緯糸4の解舒状態や飛走状態に適合した制動効果が得られる。
なお、上記のように、緯糸4の解舒信号S7の発生周期から緯糸飛走速度vが求められるが、緯糸飛走速度vは、緯糸4の飛走状態を検出する他の検出信号、例えば経糸16の開口17内に設けた1または2以上の緯糸センサなどにより緯入れ毎に検出することもできる。また、基準タイミングTsを発生させる解舒センサ26は、緯糸測長貯留装置5の解舒側に配置されているが、それに限定されず、例えば、開口17内に設けられ、飛走状態の緯糸4を検出する緯糸センサの信号を利用することもできる。
以上のすべての実施例において、残り緯入れ長さL1は、緯糸4の先端位置からの距離に着目して決定されているが、これに代えて緯糸測長貯留装置5における残り緯糸引出し長さとして設定することもできる。また、設定器31に入力する長さ単位について、実測長単位〔cm、mm〕の代わりに、全体に対する割合、例えば全体(筬通し幅L0)を100としたとき、残り緯入れ長L1を20として比により入力する形式としてもよい。
ちなみに、決定される制動開始タイミングt3、θ3には、一般的な応答遅れ(信号の入力からモータなどのアクチュエータ43が制動力を発生させるまでの回路的な遅れ時間)を補正する時間や角度を含んでもよいし、回路的にこれを補償するように構成される場合には、上記遅れを含まないようにすればよい。緯糸ブレーキ装置40の制御について、時間を尺度として制御してもよく、また主軸28の回転角を尺度として制御されるように構成してもよい。
本発明は、空気噴射式織機に限らず、水噴射式織機にも利用できる。
本発明に係る流体噴射式織機、緯糸ブレーキ装置およびブレーキ制御装置の系統図である。 本発明に係るブレーキ制御装置において制動開始タイミングの求め方の説明図である。 本発明の実施例1によるブレーキ制御装置の要部のブロック線図である。 本発明の緯糸ブレーキ装置の入力器および表示器の説明図である。 本発明の実施例1において緯糸の飛走特性と各部の信号の説明図である。 本発明の実施例2によるブレーキ制御装置の要部のブロック線図である。 本発明の実施例3によるブレーキ制御装置の要部のブロック線図である。 本発明の実施例3において緯糸の飛走特性と各部の信号の説明図である。
符号の説明
1 流体噴射式織機 2 ホルダ
3 給糸体 4 緯糸
5 緯糸測長貯留装置 6 回転糸ガイド
7 ドラム 8 係止ピン
9 操作器 10 メインノズル
11 圧力空気源 12 空気供給管路
13 電磁開閉弁 14 圧力調整弁
15 圧力空気 16 経糸
17 開口 18 サブノズル
19 圧力調整弁 20 筬
21 織布 21a 織り前 22 空気供給管路
23 電磁開閉弁 24 キャッチコード
25 給糸カッタ 26 解舒センサ
27 緯糸フィーラ 28 主軸
29 角度検出器 30 緯入れ制御装置
31 設定器 32 主制御装置
33 緯糸選択信号発生部 34 駆動モータ
35 測長制御部 36 ガイド
37 緯入れ噴射制御部 38 コントロールバス
39 ポート 40 緯糸ブレーキ装置
41 ブレーキ制御装置 42 緯糸ブレーキ
43 アクチュエータ 44 入力器
45 表示器 46 CPU
47 メモリ 48 信号変換器
49 タイミング信号発生器 50 制動開始タイミング決定部
51 遅延時間演算部 52 制動開始タイミング信号発生部
53 パルス発生器 54 パルス発生器
55 ゲート信号発生器 56 フリップフロップ
57 駆動回路 58 増幅回路
59 テンキー・フアンクションキー 60 記憶部
61 制動開始タイミング抽出部 62 解舒信号同期演算部
63 捨て耳カッタ
θ 回転角度 n 解舒巻数
t 時間 Ps 位置情報
x 横軸 np 基準パルス
y 縦軸 v 緯糸飛走速度
a、b 係数 D ドラム径
L 到達長さ S1 運転信号
L0 筬通し幅 S2 オンオフタイミング信号
L1 残り緯入れ長さ S3 制動開始タイミング信号
L2 緯入れ長さ S4、S5 パルス信号
L3、L4、L5 長さ(距離) S6 動作指令信号
N 織機回転数 S7 解舒信号
Ts 基準タイミング S8 緯糸選択信号
Td 遅延時間 S9 ゲート信号
SL 移動量(ストローク) T1、T2 時間
t1、θ1 緯入れ開始タイミング p1、p2、p3、p4、p5 位置
t2、θ2 目標到達タイミング θ4 ブレーキ制御オン設定タイミング
t3、θ3 制動開始タイミング θ5 ブレーキ制御オフ設定タイミング
x1、x2、y1、y2 座標上の点

Claims (4)

  1. 進退可能な係止ピン(8)を備えた緯糸巻き付け方式の緯糸測長貯留装置(5)と、緯糸測長貯留装置(5)と緯入れ用のメインノズル(10)との間に配置され緯糸測長貯留装置(5)から引き出される緯糸(4)に対して制動力を作用させる緯糸ブレーキ装置(40)とを備え、緯入れ時に、係止ピン(8)の後退によって緯糸測長貯留装置(5)の糸巻き付け面上に巻き付け状態で貯留されている緯糸(4)を解舒し、解舒された緯糸(4)を緯入れ用のメインノズル(10)の噴射作用によって経糸(16)の開口(17)中に緯入れする過程で、決定された制動開始タイミング(t3、θ3)に達したときに、緯糸ブレーキ装置(40)により前記制動力を発生させるとともに、係止ピン(8)の前進によって緯糸(4)の引き出しを阻止して、緯入れを終了する流体噴射式織機(1)において、
    前記緯糸ブレーキ装置(40)には、制動開始時期を決定する際の入力値として制動開始時における最終緯糸到達位置までの残り緯入れ長さ(L1)が予め入力され、前記緯糸ブレーキ装置(40)は、前記入力された残り緯入れ長さ(L1)に基づき、前記制動開始タイミング(t3、θ3)を決定するとともに、流体噴射式織機(1)の運転中、前記決定された制動開始タイミング(t3、θ3)に達したことにより、緯糸(4)に対して制動力を作用させることを特徴とする緯糸ブレーキ装置の制御方法。
  2. 進退可能な係止ピン(8)を備えた緯糸巻き付け方式の緯糸測長貯留装置(5)と、緯糸測長貯留装置(5)と緯入れ用のメインノズル(10)との間に配置され緯糸測長貯留装置(5)から引き出される緯糸(4)に対して制動力を作用させる緯糸ブレーキ装置(40)とを備え、緯入れ時に、係止ピン(8)の後退によって緯糸測長貯留装置(5)の糸巻き付け面上に巻き付け状態で貯留されている緯糸(4)を解舒し、解舒された緯糸(4)を緯入れ用のメインノズル(10)の噴射作用によって経糸(16)の開口(17)中に緯入れする過程で、決定された制動開始タイミング(t3、θ3)に達したときに、緯糸ブレーキ装置(40)により前記制動力を発生させるとともに、係止ピン(8)の前進によって緯糸(4)の引き出しを阻止して、緯入れを終了する流体噴射式織機(1)において、
    前記の緯糸ブレーキ装置(40)は、制動開始時期を決定する際の入力値として制動開始時における最終緯糸到達位置までの残り緯入れ長さ(L1)を入力する設定器(31)と、この設定器(31)に入力された残り緯入れ長さ(L1)に基づき制動開始タイミング(t3、θ3)を決定する制動開始タイミング決定部(50)と、流体噴射式織機(1)の運転中、前記決定された制動開始タイミング(t3、θ3)に達したときに、緯糸(4)に対して制動力を作用させる制御手段(49、56、57)とを具備することを特徴とする緯糸ブレーキ装置(40)。
  3. 緯入れ期間における緯糸(4)の飛走速度と緯入れ1ピック当たりの緯糸長さに関係する数値(L0)と残り緯入れ長さ(L1)とに関係する数式に基づいて演算により前記制動開始タイミング(t3、θ3)を決定することを特徴とする請求項2記載の緯糸ブレーキ装置(40)。
  4. 緯糸(4)の飛走速度および残り緯入れ長さ(L1)に対する制動開始タイミング(t3、θ3)を予めデータベース化しておき、入力された残り緯入れ長さ(L1)のときに対応する制動開始タイミング(t3、θ3)を検索して決定することを特徴とする請求項2記載の緯糸ブレーキ装置(40)。
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