JPH07246767A - 立体画像ラベルおよび立体画像ラベル形成方法 - Google Patents

立体画像ラベルおよび立体画像ラベル形成方法

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JPH07246767A
JPH07246767A JP6038355A JP3835594A JPH07246767A JP H07246767 A JPH07246767 A JP H07246767A JP 6038355 A JP6038355 A JP 6038355A JP 3835594 A JP3835594 A JP 3835594A JP H07246767 A JPH07246767 A JP H07246767A
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JP
Japan
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label
layer
foamed
dimensional image
heat
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JP6038355A
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Mikio Imaeda
幹雄 今枝
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体画像形成後、剥離シートを剥がしとるだ
けで直ちに任意の場所に貼り付けを行うことができる。 【構成】 立体画像ラベル10は、基材12の一方の面
に熱膨張性層11が、他方の面に粘着剤層14が形成さ
れ、剥離シート13が貼付されてなる。この立体画像ラ
ベル10に光吸収性の画像を熱転写により形成し、これ
に光を照射すると画像部分だけが加熱されて熱膨張性層
11が膨張し、立体画像が形成される。この後、剥離シ
ート13を剥がしとれば粘着剤層14が露出して、立体
画像ラベル10を任意の場所に貼り付けることが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体画像ラベルおよび
立体画像ラベル形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、立体画像形成シートの製造法が提
案されている。例えば特公昭59-35359号公報に記載され
た方法では、熱膨張性シート表面に該シートよりも光吸
収性の高い材料で所望の画像を形成させ、ついで該シー
ト表面に光照射を行い光吸収の差により画像部を選択的
に加熱隆起させる。
【0003】さらに特開昭61-72589号公報に記載された
画像形成方法によれば、熱転写方式により光吸収性の高
い画像を形成し、この画像を利用して光照射を行って発
泡記録体上に画像信号に応じた凹凸パターンを形成して
いる。
【0004】これらの方法によれば、簡単な操作で、シ
ート上に凹凸パターンを形成する事ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法で得られた立体画像が形成されたシートを、家庭内あ
るいは職場等において、各種設備あるいは什器等に貼付
しようとする場合、難点がある。
【0006】すなわち、これらのシートを什器等に貼り
付ける場合、立体画像が形成されたシートの必要な部分
を切り取り、裏面に糊を付けてから貼り付けるか、粘着
テープ等を用いて貼り付ける事が必要である。
【0007】シートの裏面に糊を付けることを考えてみ
ると、糊を均一に塗布する作業は煩雑であり、また塗布
を行う場合に、糊が衣服や他の用紙を汚す可能性があ
る。
【0008】一方、前記シートの表面に粘着テープを貼
り付けて固定するのであれば、作業は比較的容易である
が、その反面美観を損ないやすいため、好ましくない。
【0009】さらに、両面粘着テープを用いる方法もあ
る。前記シートの裏面に所定の大きさに両面粘着テープ
を切って貼り付ける作業は、糊付けと比較すれば容易で
あるものの、やはり作業性が悪い。数枚程度の数量であ
ればまだ負担は少ないものの、枚数が多くなれば、大変
めんどうな作業となってくる。
【0010】本発明は、凹凸パターンを担持した立体画
像シートを容易に什器等に貼り付けることができる立体
画像ラベルおよび立体画像ラベル形成方法を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため本発明の請求項
1に記載の立体画像ラベルでは、第1の支持体の一方の
面に、加熱により発泡する材料により成る発泡層が形成
され、且つこの支持体の他方の面に、感圧接着性を有す
る粘着剤層が形成された加熱発泡ラベル材と、該粘着剤
層に剥離可能に貼着される剥離層が第2の支持体上に形
成された剥離紙とから構成されたことを特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項2に記載の立体画像
ラベルでは、第1の支持体の一方の面に、加熱により発
泡する材料により成る発泡層が形成された加熱発泡ラベ
ル材と、第2の支持体上に、表面エネルギーの低い剥離
剤層と、前記加熱発泡ラベル材の他方の面に貼着される
感圧接着性を有する粘着剤層とが積層形成された剥離紙
と、前記加熱発泡ラベル材の発泡層の反対側の面とが重
ねられて貼付形成されたことを特徴とする。
【0013】更に、本発明の請求項4に記載の立体画像
ラベル形成方法では、立体画像ラベルと、第3の支持体
上に前記シートよりも光吸収性の高い材料で構成された
インク層が形成された熱転写シートとを、発泡層とイン
ク層とが対向するように重ね、前記熱転写シートを、画
像信号に基づいて加熱手段により加熱した後、前記熱転
写シートを発泡記録体から剥離することによって、発泡
層上に画像信号に応じたインク像を形成し、ついで発泡
記録体に赤外線を含む光の照射を施すことにより発泡記
録体上のインク付着部下の発泡層を発泡させ、発泡記録
体上に画像信号に応じた凹凸パターンを形成することを
特徴とする。
【0014】
【作用】上記の構成を有する本発明の立体画像ラベルお
よび立体画像形成方法では、熱転写により発泡層上に光
吸収性のインク像が形成される。そして、この発泡記録
体に赤外線を含む光の照射が施されると、発泡記録体上
のインク付着部分だけが光吸収して発熱することによ
り、この部分の下にある発泡層が加熱されて発泡する。
このために発泡記録体上のインク付着部だけが隆起す
る。
【0015】以上の工程により作製された立体画像を担
持したシートから剥離紙を分離すれば、粘着剤層が露出
するから、作製された立体画像シートを任意の場所に容
易に貼り付けることが可能である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0017】本発明の立体画像ラベルの断面図を図1に
示す。立体画像ラベル10は、基材12の一方の面に熱
膨張層11が形成され、さらにもう一方の面には粘着剤
層14が形成され、この粘着層14に剥離シート13が
ラミネートされたものである。
【0018】熱膨張層11は、熱可塑性樹脂中に発泡剤
15が分散されてなる。
【0019】発泡剤15には、炭酸水素ナトリウム等の
重炭酸塩、各種過酸化物、ジアゾアミノベンゼン、パラ
ジカルボン酸アルミニウム、アゾビスイソブチロニトリ
ル等のアゾ化合物などの熱分解により無毒性のガスを発
生するものが好適に用いられる。
【0020】また、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エ
ステル、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエン、ある
いはそれらの共重合体からなる殻材の内部にプロパンや
ブタン、プロパン等の低沸点の気化性物質を封入して、
直径10〜20μmのマイクロカプセル化した熱膨張性
カプセルを、発泡剤として用いても良い。
【0021】これらの発泡剤を、バインダーとして用い
る樹脂の溶液あるいはエマルジョン中に、ロールミル、
サンドミル等の公知の分散装置を用いて分散する。この
分散液が、公知の塗布装置を用いて、基材12上に塗布
され、さらに乾燥されて熱膨張層11が形成される。
【0022】前記バインダー用の樹脂には、発泡剤が加
熱されて熱分解してガスを発生したとき、あるいは熱膨
張性カプセルが熱膨張したときに、同時に熱軟化して安
定な発泡層を形成できるように、酢酸ビニル系ポリマ
ー、アクリル系ポリマー等の熱可塑性樹脂が好適に用い
られる。
【0023】ここで、基材12に要求される特性として
は、平滑であること、耐水性のあること、引張強度のあ
ることの他、発泡剤が発泡した時に、熱膨張層11の反
対側に隆起してしまわない剛性を持っていることがあげ
られる。これらの特性を備えたものとして、例えば紙の
他に、ポリプロピレン等の合成紙、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)等の各種プラスチックフィルムが好適に用いられ
る。なかでも発泡処理され気泡を内部に多数持つPET
フィルムを用いると、断熱効果が高いためにより低エネ
ルギーで画像を立体化することができる。
【0024】一方基材12のもう一方の面には、粘着剤
層14が形成される。粘着剤層14は、ワックス系、ア
クリル系、シリコン系及びゴム系などの粘着剤がトルエ
ン、メチルエチルケトンなどの溶剤に溶解された塗工
液、あるいはエマルジョン化された塗工液が公知の塗布
装置を用いて、前記基材12に塗布乾燥されて形成され
る。
【0025】粘着剤層14が形成された後、粘着剤層1
4に剥離紙13がラミネートされる。剥離紙13は、紙
あるいはPETなどのプラスチックフィルム基材にシリ
コーン系あるいはポリエチレン、PVA、アルキッド樹
脂などの剥離層を形成したもので、特にシリコーン系の
ものが好適に用いられる。
【0026】なお、立体画像ラベル10は、上記の作成
法によるものの他、同様の材料を用いて、基材12に熱
膨張層11が塗布形成されたものと、剥離層が形成され
た剥離シート13上に粘着層14が塗布形成されたもの
とを張り合わせても、同形態になる。これは、上記の立
体画像ラベル10と全く同様に取り扱うことが可能であ
る。
【0027】以上の構成の立体画像ラベルの形態として
は、図2に示すようなシート状のもの、図3に示すよう
なシート状で剥離シート以外にハーフカットされたも
の、図4に示すように一定幅で長尺に裁断され、芯材に
巻き付けられたものなどがある。
【0028】さらに、図5に示すようにシート状の立体
画像ラベルにハーフカットを行った後に、不用部を取り
去ることによって、1枚の剥離シート31上に多数の立
体画像ラベル32が形成された立体画像ラベルラベルシ
ート30を作製することができる。
【0029】また、図2に示すようなシート状の立体画
像ラベルや図3に示す芯材に巻き付けられた立体画像ラ
ベルでは、剥離シートにハーフカットを施すと、剥離紙
の剥離が容易になる。
【0030】以上の構成のラベル用紙を用いる立体画像
の作成方法を、図6および7を参照して説明する。
【0031】まず図6に示すように、前記熱膨張層11
に熱転写リボン22を重ね、熱転写リボン22の背面か
ら、加熱手段としてのサーマルヘッド21を押し当て
る。サーマルヘッド21は、画像信号に基づいて図示し
ない制御回路に制御されて発熱し、熱転写リボン22上
の対応する箇所のインク層が溶融し、熱膨張層11の表
面に融着する。インクが冷却した後で前記熱転写リボン
22を剥がし取れば、熱転写リボン22のインク層の画
像部だけが熱膨張層11へと転移して熱膨張層11上に
画像が形成される。
【0032】この時本実施例においては、熱膨張層11
上に画像を形成するのにサーマルヘッド21を用いた
が、加熱手段としてサーマルヘッド21以外のものを用
いることも可能である。例えば、熱転写リボン22の背
面を、画像信号に基づいて強度変調されたレーザ光を走
査して加熱し、強い強度のレーザ光が照射された熱転写
リボン22に対応する箇所のインク層を溶融させて熱膨
張層11の表面に融着させてもよい。
【0033】ここで、熱転写リボン22のインクには、
光を吸収して発熱する材料を使用する。たとえば、黒色
の印字像が得たい場合、カーボンブラックを用いれば良
い。カーボンブラックは可視光から近赤外までの光を吸
収して、その光エネルギーが熱に変わる。
【0034】一方、黒色以外の印字像が必要な場合に
は、例えば赤色、青色、黄色等の公知の染・顔料を用い
る。しかし、これらの染・顔料では赤外領域の光吸収が
少ないために、十分な光エネルギーを熱に変えることが
できない。そこで、スズ、アンチモン、あるいはインジ
ウムの酸化物を主成分とする複合酸化物を適宜混合する
ことにより、赤外領域の光吸収を大きくする事が必要で
ある。
【0035】以上の工程により、熱膨張層11の上に光
吸収性の画像が形成される。
【0036】次に、図7に示すように、光吸収性画像を
担持した立体画像ラベル10が、ランプ23により光を
照射される。ランプ23にはタングステンランプ、ハロ
ゲンランプ、キセノンランプなど可視光から近赤外線ま
での光を放射できるランプが用いられる。
【0037】ランプ23により、熱膨張層11上の光吸
収性の画像16に光が照射されると、光は前記画像16
に吸収されて、熱エネルギーに変わる。このため、前記
画像16の下の熱膨張層11が加熱されるから、発泡剤
を使用した場合には発泡剤の加熱分解による発泡によ
り、熱膨張層11の表面が隆起する。あるいは熱膨張性
カプセルを使用した場合には、カプセルの膨張により熱
膨張層11の表面が隆起する。
【0038】このとき、ランプ23によって光照射を行
うと同時に、ファン24で前記熱膨張層11の表面付近
に送風を行うと、熱膨張層11の近くの雰囲気温度の上
昇を防ぐことができる。これにより、光吸収して昇温す
る部分と、光反射して昇温しない部分とでの温度差を大
きくすることができる。このため熱膨張性層11の隆起
させたい箇所だけを隆起させることができ、立体画像の
分解能を高めることができる。
【0039】以上の工程で、立体画像ラベル10上に立
体画像が形成される。この後図8に示されるように、立
体画像のラベルから剥離紙13を剥がしとれば、立体画
像ラベル10の粘着剤層14が露出する。この後、この
立体画像ラベルは粘着剤層14を用いて、任意の什器等
様々な場所に貼り付けることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の立体画像ラベルおよび立体画像ラベル形成方法
は、基材の一方の面に熱膨張層を担持し、他方の面に粘
着剤層が形成され、さらに粘着剤層側に剥離シートが貼
付されてなる。このため、熱膨張層上に光吸収性の熱転
写像を形成後、熱膨張層全体に赤外光を含む光を照射す
ることにより、選択的に表面を膨張させて立体化させた
後、剥離紙を分離すれば粘着剤が露出し、作製された立
体画像シートを任意の場所に容易に貼り付けることが可
能であり、またその作成方法も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体画像ラベルの断面図である。
【図2】本発明の立体画像ラベルの形態例のうちシート
状の立体画像ラベルを示す図である。
【図3】本発明の立体画像ラベルの形態例のうちシート
状で、ハーフカットされた立体画像ラベルを示す図であ
る。
【図4】本発明の立体画像ラベルの形態例のうち一定幅
で長尺に裁断され、芯材に巻き付けられた立体画像ラベ
ルを示す図である。
【図5】本発明の立体画像ラベルの形態例のうち、1枚
の立体画像ラベルシート上に多数の立体画像ラベルが形
成された例を示す図である。
【図6】本発明の立体画像ラベルに、光吸収性の画像を
熱転写する工程を示す説明図である。
【図7】本発明の立体画像ラベルを立体化する工程を示
す説明図である。
【図8】立体化された立体画像ラベルから剥離シートを
剥離する工程を示す説明図である。
【符号の説明】
10 立体画像ラベル 11 熱膨張層 12 基材 13 剥離シート 14 粘着剤層 15 発泡剤 16 光吸収性画像 21 サーマルヘッド 22 熱転写リボン 23 ランプ 24 ファン 30 立体画像ラベルシート 31 剥離シート 32 立体画像ラベル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の支持体の一方の面に、加熱により
    発泡する材料により成る発泡層が形成され、且つこの支
    持体の他方の面に、感圧接着性を有する粘着剤層が形成
    された加熱発泡ラベル材と、 該粘着剤層に剥離可能に貼着される剥離層が第2の支持
    体上に形成された剥離紙とから構成されたことを特徴と
    する立体画像ラベル。
  2. 【請求項2】 第1の支持体の一方の面に、加熱により
    発泡する材料により成る発泡層が形成された加熱発泡ラ
    ベル材と、 第2の支持体上に、表面エネルギーの低い剥離剤層と、
    前記加熱発泡ラベル材の他方の面に貼着される感圧接着
    性を有する粘着剤層とが積層形成された剥離紙と、前記
    加熱発泡ラベル材の発泡層の反対側の面とが重ねられて
    貼付形成されたことを特徴とする立体画像ラベル。
  3. 【請求項3】 所定の幅に裁断された前記立体画像ラベ
    ルが、芯材に巻装されてなることを特徴とする請求項1
    または2に記載の立体画像ラベル。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載の立体画像ラベ
    ルと、第3の支持体上に前記シートよりも光吸収性の高
    い材料で構成されたインク層が形成された熱転写シート
    とを、発泡層とインク層とが対向するように重ね、前記
    熱転写シートを、画像信号に基づいて加熱手段により加
    熱した後、前記熱転写シートを発泡記録体から剥離する
    ことによって、発泡層上に画像信号に応じたインク像を
    形成し、ついで発泡記録体に赤外線を含む光の照射を施
    すことにより発泡記録体上のインク付着部下の発泡層を
    発泡させ、発泡記録体上に画像信号に応じた凹凸パター
    ンを形成することを特徴とする立体画像ラベル形成方
    法。
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