JPH0719868Y2 - 窓ガラス周縁のモール取付構造 - Google Patents

窓ガラス周縁のモール取付構造

Info

Publication number
JPH0719868Y2
JPH0719868Y2 JP1988112025U JP11202588U JPH0719868Y2 JP H0719868 Y2 JPH0719868 Y2 JP H0719868Y2 JP 1988112025 U JP1988112025 U JP 1988112025U JP 11202588 U JP11202588 U JP 11202588U JP H0719868 Y2 JPH0719868 Y2 JP H0719868Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
panel
fastener
panel contact
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988112025U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0232422U (ja
Inventor
辰也 千葉
智義 大貫
Original Assignee
加藤発条株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 加藤発条株式会社 filed Critical 加藤発条株式会社
Priority to JP1988112025U priority Critical patent/JPH0719868Y2/ja
Publication of JPH0232422U publication Critical patent/JPH0232422U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0719868Y2 publication Critical patent/JPH0719868Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車窓ガラス周縁に装飾材としてモールを
配設するための取付構造に関するものである。
[従来の技術] この窓ガラス周縁のモール取付構造としては、従来技術
として実公昭49-10567号に開示され第4図に示すものが
ある。
即ち、接着剤3によりウインドガラス1を自動車ボディ
ー4に直接接着するとともに、ウインドガラス1の周縁
部と自動車ボディー4との間の空隙部に、モール2を装
着してなるもので、該モール2は、装飾面としての表面
2aと、位置決め2cを有する取付面2bとから形成されてい
るものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、本従来例のような構成では、自動車ボデ
ィー4に当接しているモール2の制御部2dは、走行中や
エンジン駆動中は自動車の各種の振動により、ボディー
4の前記弾性部分4aに対して絶えず衝突を繰返すことと
なり、経年的に該当接部分の表面塗装が剥がれてしま
い、錆、腐食の原因となる問題があった。
また、モール2自体に誤差吸収能力がほとんどないた
め、組付工程においてウインドガラス1やボディー4の
製作寸法に誤差があった場合、該ウインドガラス1とボ
ディー4との間隙寸法にバラツキを生じ、特に該間隙寸
法が設計より大きくなったときには、モール2を装着し
た場合にボディー4との間に隙間を生じてしまい、防水
性能を満足することができなくなるおそれがあった。
また、かかる従来の技術になるモール2は、ウインドガ
ラス1の下端周縁部ではその断面形状からして該モール
2単独ではウインドガラス1の重量を支持することは不
可能である。
よって、組付工程においては、前記接着剤3が硬化して
該接着剤3によりウインドガラス1を確実に支持しうる
ようになるまでの間、モール2とは別にウインドガラス
1の周縁部と自動車ボディー4との間の空隙部に、図示
しない所定の支持部材を複数個設置することによりウイ
ンドガラス1の重量を支持する必要があった。
ところが、特にウインドガラス1の立上り勾配があまり
急でない例では、ウインドガラス1からモール2を外側
に押圧する力が大きく作用することとなり、また、前記
支持部材はウインドガラス1の鉛直荷重を支える機能し
かないため、接着剤3が硬化する間にウインドガラス
1、ひいてはモール2の取付位置が外側にずれて固定さ
れるおそれがあった。
而して、本考案は、かかる従来の自動車窓ガラスの周縁
モールの取付構造の有する課題を有効に解決することを
目的として開発されたものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本願の第1の考案は、自動
車パネルに窓枠を形成し、当該窓枠にはガラス周縁部を
配設するためのパネル当接壁面と、当該パネル当接壁面
と直角方向に立上ったパネル接面部とを凹設し、当該パ
ネル当接壁面に窓ガラスを接着剤を介して接着固定し、
かつ、あらかじめ前記ガラス周縁部にモール体を接着し
てなる窓ガラス周縁のモール取付構造において、前記パ
ネル接面部に前記モール体に対向してファスナーを配設
し、前記モール体は、表面を曲面とした外面部と、この
外面部を略直角に折曲し、L状に延設したガラス保持部
とを具備し、前記ファスナーには、前記パネル当接壁面
側に可撓性を有する係止突片を一体に突設するととも
に、前記モール体のガラス保持部の対応位置に前記係止
突片が嵌着しうる嵌合溝を形成し、前記ファスナーの外
端には、前記モール体の外面部に弾接される弾性片が形
成され、表面パネル側には、該表面パネルに弾接して追
従性をもつ曲面部が形成され、前記ファスナーの曲面部
と、弾性片との間に凹陥した空間部が形成されたことを
特徴としている。
また、上記目的を達成するため、本願の第2の考案は、
自動車パネルに窓枠を形成し、当該窓枠にはガラス周縁
部を配設するためのパネル当接壁面と、当該パネル当接
壁面と直角方向に立上ったパネル接面部とを凹設し、当
該パネル当接壁面に窓ガラスを接着剤を介して接着固定
し、かつ、あらかじめ前記ガラス周縁部にモール体を接
着してなる窓ガラス周縁のモール取付構造において、前
記パネル接面部にファスナーを配設接着し、前記モール
体は、表面を曲面とした外面部と、この外面部を略直角
に折曲し、L状に延設したガラス保持部とを具備し、ガ
ラス保持部に前記ファスナーに対向して硬質部材を固着
するとともに該硬質部材の内端に係止部を形成し、前記
ファスナーの上部には、表面パネル側に、該表面パネル
に弾接して追従性をもつ曲面部が形成され、前記モール
体側には舌片部が形成され、該舌片部を前記硬質部材に
弾接し、該ファスナーの前記パネル当接壁面側に形成さ
れた固定部の先端を前記係止部側に曲折して立ち上げて
弾性掛止片を設け、該弾性掛止片を前記係止部に掛止し
てなることを特徴としている。
また、上記目的を達成するため、本願の第2の考案は、
自動車パネルに窓枠を形成し、当該窓枠にはガラス周縁
部を配設するためのパネル当接壁面と、当該パネル当接
壁面と直角方向に立上ったパネル接面部とを凹設し、当
該パネル当接壁面に窓ガラスを接着剤を介して接着固定
し、かつ、あらかじめ前記ガラス周縁部にモール体を接
着してなる窓ガラス周縁のモール取付構造において、前
記モール体は、表面を曲面として外面部と、この外面部
を略直角に折曲し、L状に延設したガラス保持部とを具
備し、前記パネル接面部にファスナーを配設接着すると
ともに該ファスナーの上部には、表面パネル側に、該表
面パネルに弾接して追従性をもつ曲面部が形成され、前
記モール体側には、立上り舌片を形成し、前記モール体
のガラス保持部から前記立上り舌片に先端が水密状に嵌
着、係止される弾性腕部を突出形成し、該弾性腕部と前
記ガラス保持部との間に内方に凹陥した空間部が形成さ
れていることを特徴としている。
[実施例] 以下、本考案の実施例について、図面を参考に詳述す
る。
第1図は本考案の一実施例を示すものであり、本実施例
に係るガラス周縁の取付構造は、自動車前面パネルに窓
枠Wを形成し、該窓枠Wには、ガラスGの周縁部G1を配
設するためのパネル当接壁面P2と、当該パネル当接壁面
2と直角方向に立上ったパネル接面部P3とを凹設してい
る。
即ち、窓枠Wを構成するパネルは、表面パネルP1を窓ガ
ラスGが配設される大きさに穿設したもので、この窓枠
W周縁に段差をつけ、前記表面パネルP1から直角方向に
曲折したパネル接面部P3を形成し、更にこれを延設し、
直角方向に曲折したパネル当接壁面P2がそれぞれ形成さ
れているものである。
しかして、パネル当接壁面P2にガラスGを接着剤Sを介
して接着固定して、あらかじめ前記ガラスGの周縁部G1
に接着された弾性材よりなるモール体10に、前記パネル
接面部P3に配設接着された長尺状のファスナー20の具備
する弾性片52が弾接するように保持し固定したものであ
る。
そして、前記パネル当接壁面P2には、窓ガラスGが接着
剤Sにより接着され、また前記パネル接面部P3にはファ
スナー20が弾接される。
モール体10は、表面を曲面とした外面部13が装飾体とし
てのモール部分であり、外面部13を略直角に折曲し、L
状に伸びたガラス保持部11を具備している。
外面部13とガラス保持部11とで形成されるL状固定面12
に接着剤Sをつけた状態で、モール体10が前記ガラスG
の端末周縁に固定されるようになっている。
また、ガラス保持部11の内方端部がファスナー20側に直
角に延設されており、該延設部11aに嵌合溝51が形成さ
れている。
一方、ファスナー20は、前記パネル接面部P3側にモール
体10に対向して配設されており、該ファスナー20の前記
パネル当接壁面P2側(第1図において下側)に可撓性を
有する係止突片50が一体に突設されて、モール体10の延
設部11aに形成された前記嵌合溝51に嵌着しうるように
なっている。
なお、係止突片50は、先端が球面形状に形成されて、前
記嵌合溝51に抜け止め的に嵌着しうるようになってお
り、基端に形成されたヒンジ部50aが可撓性を有して弾
性変形可能である。
また、ファスナー20の外端には、モール体10の外面部13
に弾接される弾性片52が形成されており、表面パネルP1
側には、カーブを描いて肉薄となり、表面パネルP1に対
して追従性をもつ曲面部23が形成されている。
そして、本実施例では、ファスナー20の曲面部23と、弾
性片52との間に凹陥した空間部Bが形成されたことを特
徴としている。
また、本実施例ではファスナー本体21は、上記従来例の
ように両面テープでパネル接面部P3に接着固定されてお
らず、モール体10をガラスGに接着固定した後に前記係
止突片50を前記嵌合溝51に抜け止め的に嵌着することに
より、その係止力でファスナー20が後付け装着されるよ
うに構成されている。
また、本実施例では、モール本体10及びファスナー20と
も第1図に示すような断面形状で長手方向に連続形成さ
れている。
そして、前記モール10もファスナー20もいずれも弾性材
であるゴム材或は軟質の合成樹脂材により形成される。
次に、上記した本実施例の組立状態につき説明する。
先ず、ファスナー20は押出成型機によって長尺体に成型
される。これはほぼ窓枠Wと同一寸法に切断される。
ガラスGには、モール体10が自己のL状固定面12に接着
剤をつけた状態で前記ガラスGの端末周縁に固定され
る。
これにより、モール体10は、ガラスG面で強固に固定さ
れたモールとして使用される。
しかして、当該ガラスGの裏面にはその周縁部G1に沿っ
て所定のダムラバーDが固定された後、その外周面にガ
ラスGのための接着剤Sが付着され、このままの状態で
パネル当接壁面P2に強制して押圧し、密着される。
ガラスGは、重量が重いので、従来例と同様に適宜係止
具を利用することにより上下寸法を保持する。
かかる構成からなる本実施例では、ファスナー20の曲面
部23と弾性片52との間に凹陥した空間部Bが形成される
ため、窓枠Wの両側面部分では、該空間部Bが樋の役割
をして、雨天時の雨水等の液体の下方への流出を助長し
うる作用を有し、雨水が内部に侵入するのを確実に防止
しうるため、防水性能が格段に向上する。
また、弾性片52がモール体10に弾接しているため、通常
の状態では雨水が侵入することはないが、強風を伴う大
雨等の際に万が一、弾性片52とモール体10との接合部か
ら雨水が侵入したとしても、係止突片50が嵌合溝51に抜
け止め的に嵌着されているため、この部分から内部には
雨水は入り込むことがなく、防水性能はさらに向上す
る。
さらに、上記した自動車の振動については、係止突片50
のヒンジ部50aが弾性変形することにより該振動吸収を
なし、ファスナー20の曲面部23には振動を伝達すること
がない。
また、弾性片52が可撓性を有して弾性変形可能であるた
め、振動吸収性能を係止突片50のヒンジ部50aとの協働
作用でさらに高めることが可能となる。
よって、上記従来例のように経年的に表面パネルP1の当
接部材の表面塗装が剥がれてしまうのを確実に防止で
き、錆、腐食の発生を有効に解消しうる。
また、係止突片50のヒンジ部50aが弾性変形可能なこと
からして寸法誤差吸収能力があり、組付工程においてウ
インドガラス1やボディー4の製作寸法に誤差があった
場合、該ウインドガラス1とボディー4との間隙寸法の
バラツキを確実に吸収することができ、さらに、ファス
ナー20の外端に形成された前記弾性片52が前記モール体
10の外面部13に弾接されて水密性を確保している。
さらに、係止突片50が嵌合溝51に抜け止め的に嵌着され
ているため、組付け時に該ガラスGからモール体10を外
側に押圧する力が大きく作用しても、組付工程で接着剤
Sが硬化する間にガラスG、モール体10の取付位置が外
側にずれて固定されるおそれがなくなる。
次に、第2図は本考案の第2実施例を示すものであり、
本実施例は、前記パネル接面部P3にファスナー20を配設
して、両面テープ30で接着し、前記モール体10のガラス
保持部11に前記ファスナー20に対向して硬質部材70を固
着するとともに該硬質部材70の内端に係止部71を形成し
ている。
一方、前記ファスナー20に形成された舌片部24を前記硬
質部材70に弾接し、該ファスナー20の前記パネル当接壁
面P2側に形成された固定部22先端を内方に円弧状に曲折
して弾性掛止片72を設け、該弾性掛止片72を前記係止部
71に掛止してなることを特徴としている。
他の上記第1実施例と同一構成要素には同一符号を付し
て説明を省略する。
前記硬質部材70はモール体10とは異なる硬質樹脂で成形
されており、本実施例ではモール体10のガラス保持部11
との接合面に相互に係合歯73、74が形成され、接着剤を
介して相互の係合歯73、74が噛合することにより強固に
一体化されている。
また、前記弾性掛止片72は、前記固定部22の先端を前記
係止部71側に曲折して立ち上げてなり、所定の弾性と剛
性とを有している。
かかる構成からなる本実施例においては、弾性掛止片72
が係合している係止部71は、上記の如く硬質部材70の一
部として形成されているため、従来の軟質部材相互の係
合に比較して強固な係合を保つことができる。
また、間隙寸法が設計より大であるか小であるかに拘ら
ず、舌片部24は硬質部材70の側面に水密に弾接すること
となるから、防水性能の点でも上記従来例に比較して格
段に向上するものである。
さらに、ファスナー20の舌片部24とモール体10との間に
凹陥した空間部Aが形成されるため、窓枠Wの両側面部
分では、該空間部Aが樋の役割をして、雨天時の雨水等
の液体の下方への流出を助長しうる作用を有する。
さらに、弾性掛止片72は、前記固定部22の先端を前記係
止部71側に曲折して立ち上げているため、硬質部材70と
舌片部24との係合部から万が一雨水が侵入したとして
も、弾性掛止片72が水返し機能を有するため、ここより
内部に雨水が入り込むことがなく、防水性能がより向上
する。
また、弾性変形可能な舌片部24が硬質部材70に弾接して
配置されているため、走行中やエンジン駆動中に発生す
る自動車の各種の振動は、該舌片部24の弾性変形により
これをすべて吸収し、ファスナー20の曲面部23には該振
動は作用しない。
また、舌片部24が弾性変形可能であり、あらかじめある
程度変形した態様で硬質部材70に弾接しているため、図
中左右方向の寸法誤差吸収能力があり、組付工程におい
てウインドガラス1やボディー4の製作寸法に誤差があ
った場合、該ウインドガラス1とボディー4との間隙寸
法のバラツキを確実に吸収することができる。
さらに、組付工程時にガラスGからモール体10を外方に
押圧する力が作用しても、ファスナー20の弾性掛止片72
が硬質部材70の係止部71と係合しているため、接着剤S
が硬化する前にガラスG及びモール体10が外側にずれる
といった不具合を解消しうるから、上記第1実施例に準
じた作用効果を奏しうる。
また、モール本体10とファスナー20との相対的な取付位
置に図中上下方向の施工誤差が生じたとしても、弾性掛
止片72が図中上下方向への弾性変形能力を有しているた
め、かかる施工誤差をも確実に吸収しうるという特有の
作用効果を奏しうるものである。
なお、本実施例では、モール本体10及びファスナー20と
も第8図に示すような断面形状で長手方向に連続形成さ
れているが、硬質部材70及び弾性掛止片72は長手方向に
沿って所定嵌合毎に断続的に形成してもよい。
次に、第3図は本考案の第3実施例を示すものであり、
本実施例は、前記パネル接面部P3にファスナー20を配設
して、両面テープ30で接着するとともに該ファスナー20
の本体上面21aに立上り舌片80を形成し、前記モール体1
0のガラス保持部11から前記立上り舌片80に先端が水密
状に嵌着、係止される弾性腕部81を突出形成したことを
特徴とし、他の上記第1実施例と同一構成要素には同一
符号を付して説明を省略する。
また、本実施例では、前記弾性腕部81とガラス保持部11
との間に内方に凹陥した空間部Bが形成されている。
かかる構成からなる本実施例においては、弾性腕部81と
ガラス保持部11との間に内方に凹陥した空間部Bが形成
されているため、窓枠Wの両側面部分では、該空間部B
が樋の役割をして、雨天時の雨水等の液体の下方への流
出を助長しうる作用を有し、雨水が内部に侵入するのを
確実に防止しうるため、防水性能が格段に向上する。
また、モール体10に弾性腕部81が突出形成されているた
め、自動車の各種の振動は、該弾性腕部81の弾性変形に
よりこれをすべて吸収し、ファスナー20の曲面部23には
該振動は作用しない。
また、弾性腕部81が弾性変形可能であるため寸法誤差吸
収能力があり、組付工程においてウインドガラス1やボ
ディー4の製作寸法に誤差があった場合、該ウインドガ
ラス1とボディー4との間隙寸法のバラツキを確実に吸
収することができ、さらに、該間隙寸法が設計より大で
あるか小であるかに拘らず、弾性腕部81は立上り舌片80
に水密に弾接、係合することとなるから、防水性能の点
でも上記従来例に比較して格段に向上するものである。
よって、上記第1実施例に準じた作用効果を奏しうるも
のである。
また、本実施例では、モール体10及びファスナー20とも
第9図に示すような断面形状で長手方向に連続形成され
ているが、弾性腕部81は長手方向に沿って所定間隔毎に
断続的に形成してもよい。
なお、本考案は上記各実施例に限定されるものではな
く、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形例が
可能なことは言うまでもない。
[考案の効果] 上記の如く構成された本願の請求項1記載の考案によれ
ば、以下の効果を奏し得る。
(1) ファスナーの曲面部と弾性片との間に凹陥した
空間部が形成されているため、窓枠の両側面部分では、
該空間部が樋の役割をして、雨天時の雨水等の液体の下
方への流出を助長しうる作用を有し、雨水が内部に侵入
するのを確実に防止しうるため、防水性能が格段に向上
する。
(2) 万が一、弾性片とモール体との接合部から雨水
が侵入したとしても、係止突片が嵌合溝に抜け止め的に
嵌着されているため、この部分から内部には雨水は入り
込むことがなく、防水性能がさらに向上する。
(3) 自動車の振動については、係止突片のヒンジ部
が弾性変形することにより該振動吸収をなし、ファスナ
ー20の曲面部には振動を伝達することがなく、経年的に
表面パネルの当接部分の表面塗装が剥がれてしまうのを
確実に防止でき、錆、腐食の発生を有効に解消しうる。
(4) 係止突片が嵌合溝に抜け止め的に嵌着されてい
るため、組付け時にガラスからモール体を外側に押圧す
る力が大きく作用しても、組付工程で接着剤が硬化する
間にガラス、モール体の取付位置が外側にずれて固定さ
れるおそれがなくなる。
また、上記の如く構成された本願の請求項2記載の考案
によれば、次のような特有の効果を奏し得る。
(1) 弾性掛止片が係合している係止部は、硬質部材
の一部として形成されているため、従来の軟質部材相互
の係合に比較して強固な係合を保つことができる。
(2) 間隙寸法が設計より大であるか小であるかに拘
らず、舌片部は硬質部材の側面に水密に弾接することと
なるから、防水性能が格段に向上する。
(3) ファスナーの舌片部とモール体との間に凹陥し
た空間部が形成されるため、窓枠の両側面部分では、該
空間部が樋の役割をして、雨天時の雨水等の液体の下方
への流出を助長しうる作用を有する。
(4) 弾性掛止片は、固定部の先端を係止部側に曲折
して立ち上げているため、硬質部材と舌片部との接合部
から万が一雨水が侵入したとしても、弾性掛止片が水返
し機能を有するため、ここより内部に雨水が入り込むこ
とがなく、防水性能がより向上する。
(5) 弾性変形可能な舌片部が硬質部材に弾接して配
置されているため、走行中やエンジン駆動中に発生する
自動車の各種の振動は、該舌片部の弾性変形によりこれ
をすべて吸収し、ファスナーの曲面部には該振動は作用
しない。
(6) 舌片部が弾性変形可能であるため、寸法誤差吸
収能力があり、組付工程においてウインドガラスやボデ
ィーの製作寸法に誤差があった場合、該ウインドガラス
とボディーとの間隙寸法のバラツキを確実に吸収するこ
とができる。
また、上記の如く構成された本願の請求項3記載の考案
によれば、次のような特有の効果を奏し得る。
(1) 弾性腕部とガラス保持部との間に内方に凹陥し
た空間部が形成されているため、窓枠の両側面部分で
は、該空間部が樋の役割をして、雨天時の雨水等の液体
の下方への流出を助長しうる作用を有し、雨水が内部に
侵入するのを確実に防止しうるため、防水性能が格段に
向上する。
(2) モール体に弾性腕部が突出形成されているた
め、自動車の各種の振動は、該弾性腕部の弾性変形によ
りこれをすべて吸収し、ファスナーの曲面部には該振動
は作用しない。
(3) 弾性腕部が弾性変形可能であるため寸法誤差吸
収能力があり、組付工程においてウインドガラスやボデ
ィーの製作寸法に誤差があった場合、該ウインドガラス
とボディーとの間隙寸法のバラツキを確実に吸収するこ
とができ、さらに、該間隙寸法が設計より大であるか小
であるかに拘らず、弾性腕部は立上り舌片に水密に弾
接、係合することとなるから、防水性能の点でも上記従
来例に比較して各段に向上するものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の第1実施例に係る自動車窓ガラス周縁
のモール取付構造を示す側面の断面図、第2図は本考案
の第2実施例に係るモール取付構造を示す側面の断面
図、第3図は本考案の第3実施例に係る自動車窓ガラス
周縁のモール取付構造を示す側面の断面図、第4図は従
来技術を断面の状態で示した説明図である。 P1……表面パネル、P2……パネル当接壁面、P3……パネ
ル接面部、G……ガラス、G1……ガラス周縁部、W……
窓枠、A、B……空間部、10……モール体、11……ガラ
ス保持部、12……L状固定面、13……外面部、14……弾
性舌片、20……ファスナー、21……ファスナー本体、22
……固定部、23……曲面部、24……舌片部、25……ファ
スナー本体裏面、26……係止突片、30……両面接着テー
プ、50……係止突片、51……嵌合溝、52……弾性片、70
……硬質部材、71……係止部、72……弾性掛止片、80…
…立上り舌片、81……弾性腕部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−138709(JP,U) 実開 昭62−115920(JP,U) 実開 昭62−191520(JP,U) 実開 昭60−152527(JP,U) 実開 昭62−185120(JP,U) 実開 昭62−128960(JP,U) 実公 昭58−46889(JP,Y1)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車パネルに窓枠Wを形成し、当該窓枠
    Wにはガラス周縁部G1を配設するためのパネル当接壁面
    P2と、当該パネル当接壁面P2と直角方向に立上ったパネ
    ル接面部P3とを凹設し、当該パネル当接壁面P2に窓ガラ
    スGを接着剤Sを介して接着固定し、かつ、あらかじめ
    前記ガラス周縁部G1にモール体10を接着してなる窓ガラ
    ス周縁のモール取付構造において、前記パネル接面部P3
    に前記モール体10に対向してファスナー20を配設し、前
    記モール体10は、表面を曲面とした外面部13と、この外
    面部13を略直角に折曲し、L状に延設したガラス保持部
    11とを具備し、前記ファスナー20には、前記パネル当接
    壁面P2側に可撓性を有する係止突片50を一体に突設する
    とともに、前記モール体10のガラス保持部11の対応位置
    に前記係止突片50が嵌着しうる嵌合溝51を形成し、前記
    ファスナー20の外端には、前記モール体10の外面部13に
    弾接される弾性片52が形成され、表面パネルP1側には、
    該表面パネルP1に弾接して追従性をもつ曲面部23が形成
    され、前記ファスナー20の曲面部23と、弾性片52との間
    に凹陥した空間部Bが形成されたことを特徴とする窓ガ
    ラス周縁のモール取付構造。
  2. 【請求項2】自動車パネルに窓枠Wを形成し、当該窓枠
    Wにはガラス周縁部G1を配設するためのパネル当接壁面
    P2と、当該パネル当接壁面P2と直角方向に立上ったパネ
    ル接面部P3とを凹設し、当該パネル当接壁面P2に窓ガラ
    スGを接着剤Sを介して接着固定し、かつ、あらかじめ
    前記ガラス周縁部G1にモール体10を接着してなる窓ガラ
    ス周縁のモール取付構造において、前記パネル接面部P3
    にファスナー20を配設接着し、前記モール体10は、表面
    を曲面とした外面部13と、この外面部13を略直角に折曲
    し、L状に延設したガラス保持部11とを具備し、ガラス
    保持部11に前記ファスナー20に対向して硬質部材70を固
    着するとともに該硬質部材70の内端に係止部71を形成
    し、前記ファスナー20の上部には、表面パネルP1側に、
    該表面パネルP1に弾接して追従性をもつ曲面部23が形成
    され、前記モール体10側には舌片部24が形成され、該舌
    片部24を前記硬質部材70に弾接し、該ファスナー20の前
    記パネル当接壁面P2側に形成された固定部22の先端を前
    記係止部71側に曲折して立ち上げて弾性掛止片72を設
    け、該弾性掛止片72を前記係止部71に掛止してなること
    を特徴とする窓ガラス周縁のモール取付構造。
  3. 【請求項3】自動車パネルに窓枠Wを形成し、当該窓枠
    Wにはガラス周縁部G1を配設するためのパネル当接壁面
    P2と、当該パネル当接壁面P2と直角方向に立上ったパネ
    ル接面部P3とを凹設し、当該パネル当接壁面P2に窓ガラ
    スGを接着剤Sを介して接着固定し、かつ、あらかじめ
    前記ガラス周縁部G1にモール体10を接着してなる窓ガラ
    ス周縁のモール取付構造において、前記モール体10は、
    表面を曲面とした外面部13と、この外面部13を略直角に
    折曲し、L状に延設したガラス保持部11とを具備し、前
    記パネル接面部P3にファスナー20を配設接着するととも
    に該ファスナー20の上部には、表面パネルP1側に、該表
    面パネルP1に弾接して追従性をもつ曲面部23が形成さ
    れ、前記モール体10側には、立上り舌片80を形成し、前
    記モール体10のガラス保持部11から前記立上り舌片80に
    先端が水密状に嵌着、係止される弾性腕部81を突出形成
    し、該弾性腕部81と前記ガラス保持部11との間に内方に
    凹陥した空間部Bが形成されていることを特徴とする窓
    ガラス周縁のモール取付構造。
JP1988112025U 1988-08-25 1988-08-25 窓ガラス周縁のモール取付構造 Expired - Lifetime JPH0719868Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988112025U JPH0719868Y2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 窓ガラス周縁のモール取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988112025U JPH0719868Y2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 窓ガラス周縁のモール取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0232422U JPH0232422U (ja) 1990-02-28
JPH0719868Y2 true JPH0719868Y2 (ja) 1995-05-10

Family

ID=31350597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988112025U Expired - Lifetime JPH0719868Y2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 窓ガラス周縁のモール取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0719868Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3041319B2 (ja) * 1991-06-24 2000-05-15 東海興業株式会社 自動車用ウインドモールディング
JP3024736B2 (ja) * 1995-05-22 2000-03-21 東海興業株式会社 自動車用ファスナー及びこれを用いたウインドガラスの取付方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5846889U (ja) * 1981-09-26 1983-03-29 株式会社荏原製作所 吸込ケ−シング
JPS60152527U (ja) * 1984-03-23 1985-10-11 トヨタ自動車株式会社 車両用ウインドガラスの周縁モ−ル固定構造
JPH044887Y2 (ja) * 1985-02-20 1992-02-13
JPS6251014U (ja) * 1985-09-19 1987-03-30
JPS6254810U (ja) * 1985-09-26 1987-04-04
JPS62115920U (ja) * 1986-01-17 1987-07-23
JPS62128960U (ja) * 1986-02-10 1987-08-15
JPS62185120U (ja) * 1986-05-19 1987-11-25
JPS62191520U (ja) * 1986-05-28 1987-12-05
JPH0517290Y2 (ja) * 1986-05-30 1993-05-10

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0232422U (ja) 1990-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH078313Y2 (ja) 車両用ルーフモールディングとそのクリップ
JP2002526316A (ja) 覆い付属物を備える特殊形状のビードを有する窓
JPH0719868Y2 (ja) 窓ガラス周縁のモール取付構造
JPS5950530B2 (ja) 車両用ウインドウモ−ルの装着装置
JP2977115B2 (ja) 自動車のカウルトップカバー
JPH0327882Y2 (ja)
JPH086578Y2 (ja) モールファスナーの取付構造
JPH0710905Y2 (ja) 合成樹脂製ウインドウモールディング
JPH0678164U (ja) 圧接用プロテクターを備えた車両用外装部品
JPH0218329Y2 (ja)
JP2000142474A (ja) 自動車のカウルトップカバー構造
JP2509788Y2 (ja) ガラスモ―ルの取付構造
JP4702786B2 (ja) 自動車用ウィンドモール
JP2013095271A (ja) 車両用窓板の装飾部材
KR960004746Y1 (ko) 자동차용후사경의고정용패킹
JP2602629Y2 (ja) ウインドウ仮止め用クリップ
JPH06836U (ja) ウインドウガラス用リテーナ
JPH081275U (ja) 車両のモール構造
JPH0640031Y2 (ja) ルーフモールディングの取付け構造
JP2579141Y2 (ja) 接着式ウインドガラスの留め具
JP2516994Y2 (ja) 車両ドア用コ−ナカバ−
JPH0313395Y2 (ja)
JPS6330564Y2 (ja)
JPH0565695U (ja) 自動車のヘッダトリムの取付構造
JPH0539926Y2 (ja)