JPH081275U - 車両のモール構造 - Google Patents

車両のモール構造

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JPH081275U
JPH081275U JP1067094U JP1067094U JPH081275U JP H081275 U JPH081275 U JP H081275U JP 1067094 U JP1067094 U JP 1067094U JP 1067094 U JP1067094 U JP 1067094U JP H081275 U JPH081275 U JP H081275U
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JP
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window glass
vehicle body
molding
body panel
lower lip
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宏樹 藤井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウインドウガラスの車体パネルへの取付誤差
によって、ウインドウガラスの縁端と車体パネルの側面
との間隔が短縮された場合でも、車体パネルに対して十
分な系着力を有する車体のモール構造を提供する。 【構成】 モール11の下部リップ部14が、断面形状にお
いて上方に屈曲したV字状をなし、かつ基部2の下端と
下部リップ部14の根元部分との間にウインドウガラス側
とは反対側の面から切り込まれたノッチ15が形成されて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、接着剤により車体開口縁部に取付けられるウインドウガラスの周縁 に嵌合装着される車両のモール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば車両のフロントウインドウガラスを車体に取付けるために図9に 示すような断面形状を有するプラスチック製のモールが用いられている。このモ ール1は、実開昭59-51611号公報にも開示されているもので、ウインドウガラス Gの周縁部をくわえこむ開口を形成するように、上辺2a、橋絡片2bおよび下 辺2cを備えてウインドウガラスGの周縁に沿って嵌合装着されるほぼコ字状の 断面形状を有する基部2と、この基部の上辺2aおよび下辺2cの位置からそれ ぞれ上辺2aおよび下辺2cとは反対方向に、すなわち、ウインドウガラスG側 とは反対側に延出して形成された弾性を有する上部リップ部3と弾性を有する下 部リップ部4とからなる。このように構成されたモール1を図10に示すようにウ インドウガラスGの周縁に嵌着し、さらにモール1の下面にプライマMを塗布し てからウインドウガラスGの周縁部と車体パネルPの開口縁部P1とを接着剤E で接着するが、その接着剤Eでモール1の基部2の下面も車体パネルPに接着さ れる。そしてモール1の上部リップ部3の先端の下面が車体パネルPの開口縁部 P1より一段と高い表面部P2(この部分は車体のAピラーあるいはルーフパネ ルの部分である)に弾接され、また下部リップ部4の先端は、車体パネルPの開 口縁部P1と表面部P2との間を連結するほぼ垂直の壁部P3の側面に弾接され るように構成されている。なお、Dは接着剤Eのはみ出しを防止するためのダム 部材である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、モール1の下部リップ部4についてみると、この下部リップ部4は 図10に示すように、ウインドウガラスGの面に対して角度θをもって傾斜した状 態で車体パネルPの壁部P3の側面に対し当接力Fをもって当接しているから、 モール1に対して点Aを支点とする反時計方向の回転力が作用する。そして図10 に示すようにθがあまり大きくない場合、壁部P3に対してほぼ垂直の分力Fx が大きく、上方への分力Fyが小さいから、下部リップ部4は壁部P3に対して 十分な系着力を有する。しかしながら、ウインドウガラスGと車体パネルPとの 間の取付誤差により、図11に示すように、ウインドウガラスGの縁端が車体パネ ルPの壁部P3の側面に接近した場合、上記角度θが大きくなり、これに伴って 、下部リップ部4の当接力Fの図の上方への分力Fyが大きくなり、図の横方向 の分力Fxが小さくなるから、点Aを支点としてモール1に作用する回転力も大 きくなる。そのため、接着剤Eが硬化しないうちにウインドウガラスGに振動等 が与えられると、それによってモール1が上方へ浮き上り、外観を損ねたり、あ るいは車体パネルPから外れ易くなる等の不具合があった。
【0004】 そこで本考案は、ウインドウガラスの車体パネルへの取付誤差によって、ウイ ンドウガラスの縁端と車体パネルの側面との間の距離が短縮された場合でも、車 体パネルに対して十分な系着力を有する車両のモール構造を提供することを目的 とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案による車両のモール構造は、その下部リップ部が、上方に屈曲したV字 状をなし、かつ上記基部の下端と上記下部リップ部の根元部分との間に上記基部 のウインドウガラス側とは反対側の面が切り込まれたノッチが介在する断面形状 を有することを特徴とする。
【0006】
【作用および考案の効果】
本考案によれば、下部リップ部が上方に屈曲したV字状をなし、かつ下部リッ プ部の根元部分にノッチが介在する断面形状を有するから、下部リップ部の長さ が従来のモールの下部リップ部よりも長くなり、ウインドウガラスの車体パネル への取付誤差を吸収する能力が増大する。すなわち、上記取付誤差により、ウイ ンドウガラスの縁端と車体パネルの側面との間の距離が狭まっても、下部リップ 部が途中から折れ曲がり、先端部分の車体パネルの側面に対する摩擦力が増大す るのみでなく、その場合でも車体パネルに対する当接角度θを小さく保つことが できるから、車体パネルの側面に対する当接力Fの上記分力Fxが大きくなり、 車体パネルに対する十分な系着力を保持することができるとともに、下部リップ 部の作用点をモールの支点から遠ざけることができ、これによって、モールの車 体パネルに対する係合方向のモーメントが増大してモールの浮き上りを防止する ことができる。
【0007】 さらに、下部リップ部が上述のようにV字状に屈曲した断面形状を有し、それ に加えて下部リップ部の根元部分にノッチが形成されていることによって、下部 リップ部のコンプライアンスが増大して、モールの車体パネルへの挿入が容易に なり、組付性が向上する利点がある。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例について詳細に説明する。
【0009】 図1は本考案による車両のモール構造を図9に対応させて示す断面図である。 図1に示すモール11の場合、その下部リップ部14の構造が異なり、かつこの下部 リップ部14の根元部分にノッチ15が形成されていることを除いては、図9に示し た従来のモール1と同様の構造を有する。したがって、図9と同一構造部分につ いては同一符号を付し、重複する説明は省略するが、図1に示すモール11の下部 リップ部14は、基部2の下端から斜め下方に延出する根元側の第1部分14aと、 所定の中間位置から上方に屈曲する先端側の第2部分14bとによって、浅いV字 状の断面形状を有するように形成されている。しかも、第1部分14aの根元にノ ッチ15が形成されていることにより、下部リップ部14はその長さが長くなり、か つ上方へ折れ曲り易くなっている。
【0010】 図2、図3はモール11の取付状態をそれぞれ図10、図11と対応させて示す図で 、図2から明らかなように、下部リップ部14に対する作用点(下部リップ部14の 第2部分14bの先端が車体パネルPの壁部P3に接触する点)が、図10に示す従 来のモール1の下部リップ部4に対する作用点よりも下方に位置することになり 、それだけ上記作用点をモール11の支点(図10の点Aに対応する点)から遠ざけ ることができ、これによって、モール11の車体パネルPに対する係合方向のモー メントが増大してモール11の浮き上りを防止することができる。特に図3から明 らかなように、ウインドウガラスGの縁端が車体パネルPの壁部P3の側面に接 近した場合、下部リップ部14の先端側の第2部分14bが壁部P3の側面に添着さ れた状態となり、また根元側の第1部分14aの壁部P3の側面への当接角度θは 小さい値に保たれるから、壁部P3に対する当接力Fの上記分力Fxが大きくな り、壁部P3に対する系着力が従来のモール1よりも増大すること明らかである 。そして、下部リップ部14の根元にノッチ15が形成されていることによって、ウ インドウガラスGの縁端と車体パネルPの壁部P3の側面とが図3の場合よりさ らに接近した場合でも、下部リップ部14の第1部分14aがさらに上方へ折れ曲っ てこの取付誤差を吸収できるとともに、これによってモールの車体パネルに対す る係合方向のモーメントが増大してモールの浮き上りを防止することができる。
【0011】 なお、本実施例においては、ウインドウガラスGを車体パネルPに接着剤Eで 接着するのに先立って、プライマMをモール11の下面のみでなく、モール11の基 部2のウインドウガラスGに接する下片2cの上面および橋絡片2bの側面にま で連続して塗布している。その理由は下記の通りである。すなわち、ウインドウ ガラスGを車体パネルPに接着する際、接着剤Eがモール11とウインドウガラス Gとの間の間隙を通って橋絡片2bの側面にまで侵入するが、この部分に侵入し た接着剤Eの量が少ないため、1時間程度で硬化する(接着剤Eの他の部分の硬 化時間よりもはるかに短時間である)。したがって、この部分にプライマMを塗 布しておけば、モール11をウインドウガラスGに早期に固着することができるか らである。
【0012】 次に図4は、本考案によるモール11を用いてウインドウガラスGを車体パネル Pに装着する場合の分解斜視図を示し、モール11はウインドウガラスGの両側縁 および上縁の3方の縁部に亘って取付けられるように連接されており、ウインド ウガラスGの下縁にはロアモール16が取付けられる。モール11のウインドウガラ スGの上縁に嵌着される部分の中央の符号Vで示される部分には、図5に示すよ うに、下部リップ部14の一部が切欠かれてそこに取付基準となるマーク部17が設 けられている。そしてモール11は、このマーク部17がウインドウガラスGの上縁 中央位置に付されたマーク18に一致するような位置関係でウインドウガラスGに 取付けられる。従来はモールに対してペイント等でこのマークを付していたから 不鮮明になったり、消えたりする欠点があったが、図5のようなマーク部17を設 けることにより、上記欠点が回避される。また、図4に符号VIで示されているモ ール11のコーナー部には、このコーナー部の変形を防止するために、図6に示す ような適当なスリット19およびカット20が複数箇所に設けられている。さらに、 図4に符号VII で示されているモール11の端部においても、下部リップ部14に図 7に示すようなカット21が複数箇所設けられて、この部分のコンプライアンスを 高め、車体パネルPへの挿入を容易にしている。
【0013】 なお、本考案によれば、モール11の下部リップ部14が浅いV字状の断面形状を 有するため、これが外れる問題はほぼ解消されるのであるが、このモール14をフ ロントウインドウガラス等の取付けに用いる場合、さらに信頼性の向上を図る必 要を生じることがある。その場合は図8に示すような断面形状を有するプロテク タ22を用いればよい。すなわち、このプロテクタ22は、車体パネルPの壁部P3 からモール11の下部リッブ部14の下面にまわりこむような態様で車体パネルPに 沿って配設されており、これに複数の係止用フック23がモール11側に向ってかつ 上下間隔をおいて突設されている。そしてモール11は、下部リップ部14の先端が フック23の下側に係止されるように取付けられる。これにより、モールの取付強 度の確保が十分行われ、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるモールの断面図
【図2】ウインドウガラスの縁端と車体パネルの側面と
の間隔が広い場合における図1のモールの取付状態の説
明に供する断面図
【図3】ウインドウガラスの縁端と車体パネルの側面と
の間隔が狭い場合における図1のモールの取付状態の説
明に供する断面図
【図4】分解斜視図
【図5】図4に符号V で示した部分の説明図
【図6】図4に符号VIで示した部分の説明図
【図7】図4に符号VII で示した部分の説明図
【図8】本考案のモールをプロテクタとともに用いた場
合の取付状態を示す断面図
【図9】従来のモールの断面図
【図10】ウインドウガラスの縁端と車体パネルの側面
との間隔が広い場合における図9のモールの取付状態の
説明に供する断面図
【図11】ウインドウガラスの縁端と車体パネルの側面
との間隔が狭い場合における図9のモールの取付状態の
説明に供する断面図
【符号の説明】
1,11 モール 2 モールの基部 3 上部リップ部 4,14 下部リップ部 15 ノッチ 17 マーク部 19 スリット 20,21 カット 22 プロテクタ 23 フック G ウインドウガラス P 車体パネル E 接着剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤により車体開口縁部に取付けられ
    るウインドウガラスの周縁に沿って嵌着されるほぼコ字
    状の断面形状を有する基部と、この基部の上下位置から
    ウンイドウガラス側とは反対側に延出して形成された上
    部リップ部および下部リップを備えた車両のモール構造
    において、 上記下部リップ部が、上方に屈曲したV字状をなし、か
    つ上記基部の下端と上記下部リップ部の根元部分との間
    に上記基部の上記ウインドウガラス側とは反対側の面か
    ら切り込まれたノッチが介在する断面形状を有するよう
    に形成されていることを特徴とする車両のモール構造。
JP1994010670U 1994-08-29 1994-08-29 車両のモール構造 Expired - Lifetime JP2550213Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004510629A (ja) * 2000-10-10 2004-04-08 サン−ゴバン グラス フランス 開口部に設置する賦形ビードを備えた窓ガラスの使用

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS634819U (ja) * 1986-06-30 1988-01-13

Patent Citations (1)

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JP2004510629A (ja) * 2000-10-10 2004-04-08 サン−ゴバン グラス フランス 開口部に設置する賦形ビードを備えた窓ガラスの使用

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