JPH0542644Y2 - - Google Patents

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JPH0542644Y2
JPH0542644Y2 JP1987045619U JP4561987U JPH0542644Y2 JP H0542644 Y2 JPH0542644 Y2 JP H0542644Y2 JP 1987045619 U JP1987045619 U JP 1987045619U JP 4561987 U JP4561987 U JP 4561987U JP H0542644 Y2 JPH0542644 Y2 JP H0542644Y2
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JP
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molding
window glass
base
vehicle body
body panel
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JP1987045619U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、接着剤により車体開口縁部に取付け
られるウインドウガラスの周縁に嵌合挿着される
車両のモール構造に関する。
(従来技術) 従来、例えば車両のフロントウインドウガラス
を車体に取付けるために第9図に示すような断面
形状を有するプラスチツク製のモールが用いられ
ている。このモール1は、実開昭59−51611号公
報にも開示されているもので、ウインドウガラス
Gの周縁部をくわえこむ開口を形成するように、
上辺2a、橋絡片2bおよび下辺2cを備えてウ
インドウガラスGの周縁に沿つて嵌合挿着される
ほぼコ字状の断面形状を有する基部2と、この基
部2の上辺2aおよび下辺2cの位置からそれぞ
れ上辺2aおよび下辺2cとは反対方向に、すな
わち、ウインドウガラスG側とは反対側に延出し
て形成された弾性を有する上部リツプ部3と弾性
を有する下部リツプ部4とからなる。このように
構成されたモール1を第10図に示すようにウイ
ンドウガラスGの周縁に嵌着し、さらにモール1
の下面にプライマMを塗布してからウインドウガ
ラスGの周縁部と車体パネルPの開口縁部p1と
を接着剤Eで接着するが、その接着剤Eでモール
1の基部2の下面も車体パネルPに接着される。
そしてモール1の上部リツプ部3の先端の下面が
車体パネルPの開口縁部p1より一段と高い表面
部p2(この部分は車体のAピラーあるいはルー
フパネルの部分である)に弾接され、また下部リ
ツプ部4の先端は、車体パネルPの開口縁部p1
と表面部p2との間を連結するほぼ垂直の壁部p
3の側面に弾接されるように構成されている。な
お、Dは接着剤Eのはみ出しを防止するためのダ
ム部材である。
ところで、モール1の下部リツプ部4について
みると、この下部リツプ部4は、第10図に示す
ように、ウインドウガラスGの面に対して角度θ
をもつて傾斜した状態で車体パネルPの壁部p3
の側面に対し当接力Fをもつて当接しているか
ら、モール1に対して点Aを交点とする反時計方
向の回転力が作用する。そして第10図に示すよ
うにθがあまり大きくない場合、壁部p3に対し
てほぼ垂直の分力Fxが大きく、上方への分力Fy
が小さいから、下部リツプ部4は壁部p3に対し
て十分な係着力を有する。しかしながら、ウイン
ドウガラスGと車体パネルPとの間の取付誤差に
より、第11図に示すように、ウインドウガラス
Gの縁端が車体パネルPの壁部p3の側面に接近
した場合、上記角度θが大きくなり、これに伴つ
て、下部リツプ部4の当接力Fの上方への分力
Fyが大きくなり、点Aを支点としてモール1に
作用する回転力も大きくなる。そのため、接着剤
Eが硬化しないうちにウインドウガラスGに振動
等が与えられると、それによつてモール1が上方
へ浮き上り、外観を損ねたり、あるいは車体パネ
ルPから外れ易くなる等の不具合があつた。
(考案の目的) そこで本考案は、ウインドウガラスの車体パネ
ルへの取付誤差によつて、ウインドウガラスの縁
端と車体パネルの側面との間の距離が短縮された
場合でも、車体パネルに対して十分な係着力を有
する車両のモール構造を提供することを目的とす
る。
(考案の構成) 本考案による車両のモール構造は、その下部リ
ツプ部が、基部の下端から斜め下方に延出し、か
つ所定の中間位置から上方に屈曲するとともに、
上記基部の下端と上記下部リツプ部の根元部分と
の間に上記基部のウインドウガラス側とは反対側
の面から切り込まれたノツチが介在する断面形状
を有するように形成されていることを特徴とす
る。
(考案の効果) 本考案によれば、下部リツプ部が、基部の下端
から斜め下方に延出し、かつ所定の中間位置から
上方に屈曲する断面形状を有し、かつ下部リツプ
部の根元部分にノツチが形成されているから、下
部リツプ部の長さが従来のモールの下部リツプ部
よりも長くなり、ウインドウガラスの車体パネル
への取付誤差を吸収する能力が増大する。すなわ
ち、上記取付誤差により、ウインドウガラスの縁
端と車体パネルの側面との間の距離が狭まつて
も、下部リツプ部が途中から折れ曲がり、先端部
分の車体パネルの側面に対する摩擦力が増大する
のみでなく、その場合でも車体パネルに対する当
接角度θを小さく保つことができるから、車体パ
ネルの側面に対する十分な係着力を保持すること
ができる。また、下部リツプ部が基部の下端から
斜め下方に延出していることにより、下部リツプ
部に対する作用点がモールの支点から遠ざけるこ
とができ、これによつて、モールの車体パネルに
対する係合方向のモーメントが増大してモールの
浮き上りを防止することができる。しかも、下部
リツプ部が上述のように屈曲した断面形状を有
し、それに加えて下部リツプ部の根元部分にノツ
チが形成されていることによつて、下部リツプ部
のコンプライアンスが増大して、モールの車体パ
ネルへの挿入が容易になり、組付性が向上する利
点がある。さらに、下部リツプ部が基部の下端か
ら斜め下方に延出していることにより、ノツチの
角度を広くとり易く、モールの加工性が向上する
という利点もある。
(実施例) 以下、本考案の実施例について詳細に説明す
る。
第1図は本考案による車両のモール構造を第9
図に対応させて示す断面図である。第1図に示す
モール11の場合、その下部リツプ部14の構造
が異なり、かつこの下部リツプ部14の根元部分
にノツチ15が形成されていることを除いては、
第9図に示した従来のモール1と同様の構造を有
する。したがつて、第9図と同一構造部分につい
ては同一符号を付し、重複する説明は省略する
が、第1図に示すモール11の下部リツプ部14
は、基部2の下端から斜め下方に延出する根元側
の第1部分14aと、所定の中間位置から上方に
屈曲する先端側の第2部分14bとによつて、浅
いV字状の断面形状を有するように形成されてい
る。しかも、第1部分14aの根元にノツチ15
が形成されていることにより、下部リツプ部14
はその長さが長くなり、かつ上方へ折れ曲り易く
なつている。
第2図、第3図はモール11の取付状態をそれ
ぞれ第10図、第11図と対応させて示す図で、
第2図から明らかなように、下部リツプ部14に
対する作用点(下部リツプ部14の第2部分14
bの先端が車体パネルPの壁部p3に接触する
点)が、第10図に示す従来のモール1の下部リ
ツプ部4に対する作用点よりも下方に位置するこ
とになり、それだけ上記作用点がモール11の支
点(第10図の点Aに対応する点)から遠ざける
ことが、これによつて、モール11の車体パネル
Pに対する係合方向のモーメントが増大してモー
ル11の浮き上りを防止することができる。特に
第3図から明らかなように、ウインドウガラスG
の縁端が車体パネルPの壁部p3の側面に接近し
た場合、下部リツプ部14の先端側の第2部分1
4bが壁部p3の側面に添着された状態となり、
また根元側の第1部分14aの壁部p3の側面へ
の当接角度θは小さい値に保たれるから、壁部p
3に対する係着力が従来のモール1よりも増大す
ること明らかである。そして、下部リツプ部14
の根元にノツチ15が形成されていることによつ
て、ウインドウガラスGの縁端と車体パネルPの
壁部p3の側面とが第3図の場合よりさらに接近
した場合でも、下部リツプ部14の第1部分14
aがさらに上方へ折れ曲つてこの取付誤差を吸収
できることは明らかである。
なお、本実施例においては、ウインドウガラス
Gを車体パネルPに接着剤Eで接着するのに先立
つて、プライマMをモール11の下面のみでな
く、モール11の基部2のウインドウガラスGに
接する下辺2cの上面および橋絡片2bの側面に
まで連続して塗布している。その理由は下記の通
りである。すなわち、ウインドウガラスGを車体
パネルPに接着する際、接着剤Eがモール11と
ウインドウガラスGとの間の間隙を通つて橋絡片
2bの側面にまで侵入するが、この部分に侵入し
た接着剤Eの量が少ないため、1時間程度で硬化
する(接着剤Eの他の部分の硬化時間よりもはる
かに短時間である)。したがつて、この部分にプ
ライマMを塗布しておけば、モール14をウイン
ドウガラスGに早期に固着することができるから
である。
次に第4図は、本考案によるモール11を用い
てウインドウガラスGを車体パネルPに装着する
場合の分解斜視図を示し、モール11はウインド
ウガラスGの両側縁および上縁の3方の縁部に亘
つて取付けられるように連接されており、ウイン
ドウガラスGの下縁にはロアモール16が取付け
られる。モール11のウインドウガラスGの上縁
に嵌着される部分の中央の符号Vで示される部分
には、第5図に示すように、下部リツプ部14の
一部が切欠かれてそこに取付基準となるマーク部
17が設けられている。そしてモール11は、こ
のマーク部17がウインドウガラスGの上縁中央
位置に付されたマーク18に一致するような位置
関係でウインドウガラスGに取付けられる。従来
はモールに対してペイント等でこのマークを付し
ていたから不鮮明になつたり、消えたりする欠点
があつたが、第5図のようなマーク部17を設け
ることにより、上記欠点を回避される。また、第
4図に符号で示されているモール11のコーナ
ー部には、このコーナー部の変形を防止するため
に、第6図に示すような適当なスリツト19およ
びカツト20が複数箇所に設けられている。さら
に、第4図に符号で示されているモール11の
端部においても、下部リツプ部14にカツト21
が複数箇所設けられて、この部分のコンプライア
ンスを高め、車体パネルPへの挿入を容易にして
いる。
なお、本実施例によれば、モール11の下部リ
ツプ部14が浅いV字状の断面形状を有するた
め、これが外れる問題はほぼ解消するものである
が、このモール14をフロントウインドウガラス
等の取付けに用いる場合、さらに信頼性の向上を
図る必要を生じることがある。その場合は第8図
に示すように断面形状を有するプロテクタ22を
用いればよい。すなわち、このプロテクタ22
は、車体パネルPの壁部p3からモール11の下
部リツプ部14の下面にまわりこむような態様で
車体パネルPに沿つて配設されており、これに複
数の係止用フツク23がモール11側に向つてか
つ上下に間隔をおいて突設されている。そしてモ
ール11は、下部リツプ部14の先端がフツク2
3の下側に係止されるように取付けられる。これ
により、モールの取付強度の確保が十分行なわ
れ、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるモールの断面図、第2図
および第3図はその取付状態の説明に供する断面
図、第4図は分解斜視図、第5図〜第7図は第4
図に符号,、でそれぞれ示した部分の説明
図、第8図は本考案のモールをプロテクタととも
に用いた場合の取付状態を示す断面図、第9図は
従来のモールの断面図、第10図および第11図
はその取付状態の説明に供する断面図である。 1,11……モール、2……モールの基部、3
……上部リツプ部、4,14……下部リツプ部、
15……ノツチ、17……マーク部、19……ス
リツト、20,21……カツト、22……プロテ
クタ、23……フツク、G……ウインドウガラ
ス、P……車体パネル、E……接着剤。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 接着剤により車体開口縁部に取付けられるウイ
    ンドウガラスの周縁に沿つて嵌着されるほぼコ字
    状の断面形状を有する基部と、この基部の上下位
    置からウインドウガラス側とは反対側に延出して
    形成された上部リツプ部および下部リツプ部を備
    えた車両のモール構造において、 上記下部リツプ部が、上記基部の下端から斜め
    下方に延出し、かつ所定の中間位置から上方に屈
    曲するとともに、上記基部の下端と上記下部リツ
    プ部の根元部分との間に上記基部の上記ウインド
    ウガラス側とは反対側の面から切り込まれたノツ
    チが介在する断面形状を有するように形成されて
    いることを特徴とする車両のモール構造。
JP1987045619U 1987-03-30 1987-03-30 Expired - Lifetime JPH0542644Y2 (ja)

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JP1987045619U JPH0542644Y2 (ja) 1987-03-30 1987-03-30

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JP1987045619U JPH0542644Y2 (ja) 1987-03-30 1987-03-30

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JPS63152712U JPS63152712U (ja) 1988-10-06
JPH0542644Y2 true JPH0542644Y2 (ja) 1993-10-27

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ID=30864521

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JP1987045619U Expired - Lifetime JPH0542644Y2 (ja) 1987-03-30 1987-03-30

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JPS63152712U (ja) 1988-10-06

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