JPH0687148B2 - ハロゲン化銀写真感光材料の現像方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の現像方法

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JPH0687148B2
JPH0687148B2 JP62320705A JP32070587A JPH0687148B2 JP H0687148 B2 JPH0687148 B2 JP H0687148B2 JP 62320705 A JP62320705 A JP 62320705A JP 32070587 A JP32070587 A JP 32070587A JP H0687148 B2 JPH0687148 B2 JP H0687148B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料及びその現像方法
に関し、更にくわしくは実質的に明室と呼ぶ得る環境下
で取扱うことが可能な写真感光材料及びその現像方法に
関する。
(従来技術) 印刷用製版工程において、比較的低感度の感光材料を使
用する密着露光工程(いわゆる返し工程)を明るい部屋
で行ないたいという要望から、ハロゲン化銀を感光素子
として用いながら、実質的に明室と呼ぶ得る環境下で取
扱うことが可能な写真感光材料が開発されている。これ
は可視光線に対する感度を極度に低下させた感光材料を
実質的に紫外線を含まない安全光下で、400〜420nm以下
の光源にて露光することによって達成される。
一方いわゆる返し工程には単純な一枚密着返し(一枚の
現像処理ずみフイルムを原稿として、返し用感光材料を
密着露光・現像してネガ像/ポジ像変換を行なう)のみ
でなく、いわゆる抜き文字と呼ばれる高度な画像変換作
業が行なわれる。この抜き文字とは印刷物においてイン
クが網点状に紙にのつている部分(網点部)及びインク
が全面に紙にのつている部分(ベタ部分と称するの中に
あるインクののらない文字・記号などの部分を称する。
より具体的に写真製版工程における抜き文字の作り方を
述べるならば、第1図に示すごとく透明もしくは半透明
の貼付ベース3(通常数100μm厚のポリエチレンテレ
フタレートが使用される)に網点の形成された現像処理
ずみフイルム(網点原稿)4を貼付けたものと、同様に
貼付ベース1に文字や記号などのいわゆる線画ポジ像の
形成された現像処理ずみフイルム(線画原稿)2を貼付
けたものとを重ね合せたものを原稿とし、その網点画像
部に返し用感光材料5の乳剤面を密着させて露光現像処
理して網点画像中に線画の白抜け部分を形成させるもの
である。この工程において重要な点は、網点画像及び線
画が各々その網点面積及び画線巾に従ってネガ/ポジ像
変換が行なわれなければならないことである。例えば50
%の黒面積を有する網点画像は50%の白面積に、50μm
の黒線巾を有する線画は50μmの白線巾に正確に変換さ
れなければならない。しかるに第1図にて明きらかな如
く、網点画像は返し用感光材料の乳剤面に直接密着させ
て露光するのに対し、線画像が網点原稿4(通常約110
μmの厚さを有す)及び当該網点原稿用の貼付ベース3
(数100μm厚)を中間に介して返し用感光材料に露光
されることとなる。すなわち線画像は数100μmの透明
もしくは半透明のスペーサを介したボケ露光となって返
し用感光材料に与えられることになる。このため通常の
露光量(網点面積を忠実にネガ/ポジ変換させる露光
量)を与えるとボケ露光の影響により線画像の白線巾が
細くなつてしまう。一方ボケ露光の影響を少なくし線画
像の線巾を忠実にネガ/ポジ変換させるべく露光量を小
さくすると網点面積が露光不足のため細くなつてしま
う。この現象には感光材料のみならず、露光光源の寄与
が大きい。すなわち露光光源が点光源と呼べる程小さい
ならば前記ボケ露光の程度が小さくなるからである。し
かるに本発明の如き明室用感光材料では大光量の露光装
置を用いなければならぬため、従来の明室型露光装置よ
り光源が大きく、抜文字品質が劣化する原因となつてい
た。
かかる抜き文字品質の劣化をなくす手段について、特開
昭58-190943に述べられている。しかしながら、ここの
実施例で述べられているハロゲン化銀の粒子サイズの感
材では、乳剤膜中での粒子の散乱により、抜文字画質が
悪化するという問題があり、光散乱の少ない微粒子のハ
ロゲン化銀乳剤が求められていた。又、螢光灯明室下
で、長時間放置できるようにするためにはできるだけ、
臭化銀の含量を下げる必要があり、その様なハロゲン化
銀粒子では、粒子サイズが小さくなるにつれて、その溶
解度が増すため、安定に調製する方法がなかつた。
一方、従来この目的のためには、リス現像液と呼ばれる
特別な現像液が用いられてきた。リス現像液は現像主薬
として、ハイドロキノンのみを含み、その伝染現像性を
阻害しない様に、保恒剤たる亜硫酸温をホルムアルデヒ
ドとの付加物の形にして用い、遊離の亜硫酸イオンの濃
度を極めて低く(通常0.1モル/l以下)してある。その
ため、リス現像液は、極めて空気酸化を受けやすく、3
日を越える保存に耐えられないという問題があつた。
又、現像時間も長いという欠点があつた。従って、迅速
で安定な現像方法が強く望まれていた。
(発明の目的) 本発明の目的は、第一に抜き文字適性のある感光材料を
用いた現像方法を提供することにある。本発明の目的の
第二は、抜き文字適性がよく、かつ明室で取扱うことの
できる感光材料を用いた現像方法を提供することであ
る。本発明の目的の第3は、安定な処理液を用いて、迅
速に良好な抜き文字画像を得る方法を提供することであ
る。本発明の目的の第4は、カバーリングパワーの高い
ハロゲン化銀感光材料を用いた現像方法を提供すること
である。
(発明の開示) 本発明の上記目的は支持体上に少なくとも1層のハロゲ
ン化銀乳剤層を有する写真感光材料を画像露光後、ジヒ
ドロキシベンゼン系現像主薬を0.05〜0.5モル/l、補助
現像主薬を0〜0・05g/l及び遊離の亜硫酸イオンを0.2
5モル/l以上を含有しpHが10.5以上である現像液で処理
する現像方法において、該乳剤層中のハロゲン化銀粒子
のハロゲン組成が80モル%以上が塩化銀であり、かつ平
均粒子サイズが0.15μm以下であり、かつ該現像液中に
5−又は6−ニトロインダゾールを20mg/l以上含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の現像方法
により達成された。
本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料中のハロゲン
化銀は、その平均粒子サイズが0.15μm以下であること
が特徴であり、特に本発明で用いられる現像液の系で
は、その効果が顕著である。通常粒子サイズを下げてい
くとカバーリングパワーが上昇するが、本発明の現像液
の系では、特にその効果が大きい。又、粒子サイズを下
げていくと抜文字画質が著しく良化することが見出さ
れ、特に0.15μm以下でその効果が顕著であり、0.1μ
m以下はさらに好ましい。
晶癖は、特に制限はないが、好ましくは立方体がよい。
又ハロゲン組成においては80モル%以上が塩化銀である
ハロゲン化銀粒子が望ましい。さらに好ましくは、90モ
ル、さらに好ましくは96モル%以上が塩化銀からなる粒
子である。
この様に、ハロゲン化銀を微粒子化することにより、性
能が向上するが、従来この様なサイズのハロゲン化銀
を、安定に製造することは、その溶解度が高いために、
粒子形成時や、沈降水洗工程時に物理熟成がすすみやす
いため、困難であつた。特に、塩化銀の成分が多くなる
につれ、溶解度を増すため、ハロゲン化銀を調製がむず
かしかつた。本発明では、特願昭62-133020に述べられ
ている新しい調製法にて、乳剤を調製した。
即ち、平均粒子サイズが0.15μ以下の塩化銀を主体とし
たハロゲン化銀粒子は、その溶解度が高いため、サイズ
を小さくするのに、粒子形成時の温度を下げたり、添加
速度を早めたりして粒子形成を行うが、それでも、粒子
形成中や、粒子形成後、物理熟成がすすみ、特に脱塩工
程(沈降、水洗工程)や後熟工程で粒子サイズが大きく
なつたり、変形したりする問題があつた。又30℃以下の
低温で粒子形成を行う場合、製造上、温度を一定制御す
ることがむずかしく、安定に調製する方法が望まれてい
た。
又、微粒子の塩化銀を主体とした粒子では、粒子形成後
や、脱塩工程、後熟工程で粒子サイズの変化が大きい。
これを防止するため、ハロゲン化銀表面に吸着する化合
物を粒子成長抑制剤として加えると、粒子サイズの変化
が小さくなるが、晶ヘキが変化するという問題があり、
サイズも、晶ヘキも維持したまま、ハロゲン化銀を調製
する方法が望まれていた。
一方粒子成長抑制剤は、一般にカブリ防止剤ないし安定
剤とよばれる化合物でもあるため、これらの存在下で、
ハロゲン化銀粒子を調製した場合、水洗後も乳剤中に残
留していると、続いての化学増感剤による化学熟成を著
しく抑制したり、写真感度や、Dmaxが低下したりして使
用に耐えなくなるといつた問題や、分光増感色素の吸着
を著しく阻害するといつた問題があり、これらを解決す
る方法が強く望まれていた。
又、0.15μ以下の塩化銀粒子では、現像処理時にムラが
おこりやすいという問題がある。特に、自動現像機の現
像部のローラーのしぼりムラなどが大きい問題である。
これも、粒子の溶解度が高いためにおこると考えられ、
微粒子の塩化銀乳剤では、その現像が顕著におこり、こ
れを良化する方法が非常に望まれていた。
又、調製した原乳を冷蔵庫で長時間(1〜3ケ月)保存
しておくと0.15μ以下で80モル%以上が塩化銀であるハ
ロゲン化銀粒子においては粒子サイズが大きくなつた
り、粒子の変形がおこり、原乳剤の安定性に大きな問題
があつた。
さらに、原乳剤を溶解し、塗布液として長時間(2〜10
時間)溶解された状態におかれると、物理熟成がおこ
り、粒子サイズが大きくなつたり、粒子の変形がおこつ
たりして、写真性が変化するという大きな問題があつ
た。
この様に、0.15μ以下で80モル%以上が塩化銀であるハ
ロゲン化銀粒子は、その溶解度が非常に大きいため、粒
子サイズが大きくなつたり、粒子の形が変化したりする
という問題があり、これを解決する方法が非常に望まれ
ていた。
本発明の粒子サイズが0.15μ以下で80モル%以上が塩化
銀である微細なハロゲン化銀粒子の調製方法は、粒子形
成が行われる初期、即ち添加のはじめの核形成時におい
て、発生する核粒子を安定化すること、核粒子を多数発
生させることが微細粒子形成の基本事項となつている。
安定な核が、多くなればなるほど、後から添加されて形
成される、ハロゲン化銀は、これらの核の上に沈積され
ていくため、添加終了後の粒子のサイズは微細になる。
安定な核にすることは、粒子形成時に物理熟成を最小限
に抑えることで、即ち、できた核が再溶解しない様にす
ることが重要なことである。
従って粒子形成時の温度は、できるだけ低い方がよく、
45℃以下が好ましい。又仕込時の電位(比較電極:飽和
カロメロ電極)は、+80mV〜+600mVの範囲で行うこと
がよく、特に核形成時においては+250mV〜+600mVの範
囲にするのが好ましい。
又バインダーの濃度は、核粒子の安定化のために重要で
あり、0.2%〜4%の範囲で使用することが好ましい。
又多数の核を発生させるためには、高濃度の溶液を単時
間に添加することが重要である。そのためには、添加時
間は30分以内に完了するのがよく、好ましくは20分以
内、さらに好ましくは15分以内がよい。
攪拌はどの様な方法を用いてもよいが、攪拌効率がよ
く、均一な攪拌を行うものであるのが好ましい。
粒子形成の方法は、Single Jet法、Double Jet法あるい
はその併用の他、コントロールダブルジエツト法など、
どの様な方法を用いてもよい。
又核を安定化させたり、粒子の成長を抑制したり、物理
熟成を抑制したりするために、テトラザインデン化合物
を粒子形成前、あるいは粒子形成中あるいは粒子形成後
に添加するのがよい。好ましくは粒子形成直后がよい。
添加量はAg1モル当り0.1〜10g、好ましくは0.2〜8gがよ
い。
粒子形成時のpHはテトラザインデン化合物を吸着させる
ために、2.0以上、好ましくは4.0以上であるのがよい。
通常ハロゲン化銀乳剤は、粒子形成後、不要な塩を除去
するため、ゼラチンと相互作用をして、フロツクを作る
沈降剤を添加し、pHを最適化してハロゲン化銀粒子とゼ
ラチンを沈降させ、その上澄液を除去した後、あらたに
水を加えて水洗する沈降水洗工程(脱塩工程ともいう)
を2〜3回行う。
粒子サイズが0.15μ以下で80モル%以上が塩化銀である
ハロゲン化銀粒子では、この脱塩工程で、物理熟成がす
すみ、粒子サイズが大きくなつたり粒子の変形がおこ
り、製造上不安定であるだけでなく必要な写真性能がえ
られない。
特に沈降水洗時のpHが、3.1未満であると粒子サイズ、
形の変化が大きい。しかし、それ以上のpH値では変化が
小さく、さらにテトラザインデン化合物が、前熟段階で
添加されている場合、さらに変化は小さくなる。
つまり、脱塩工程のpHが高くて、テトラザインデン化合
物が添加されている場合、粒子サイズが変化しないだけ
でなく、粒子形即ち立方体も保たれている。
この現象は、従来知られていない事実で、粒子サイズが
0.15μ以下で80モル%以上が塩化銀であるハロゲン化銀
粒子で、顕著である。これは溶解度が微粒子のため低く
なつているおり、テトラザインデン化合物やゼラチンの
脱着あるいは吸着力が弱くなつたため、物理熟成がすす
んだためと考えられるが、詳細な原因については、今後
の解明を待たなければならない。
脱塩工程のpHは3.2〜4.8が好ましく、さらに好ましくは
3.4〜4.8であるのがよい。
本発明のハロゲン化銀乳剤を調製するときに用いられる
ゼラチンは石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、フタル
化ゼラチンなど、どの様なゼラチンでも、それらを組合
せてもかまわない。
粒子形成後あるいは物理熟成後の乳剤から可溶性塩類を
除去する(脱塩工程)ためにはアニオン性界面活性剤、
アニオン性ポリマー(たとえばポリスチレンスルホン
酸)、あるいはゼラチン誘導体(たとえばアシル化ゼラ
チン、カルバモイル化ゼラチンなど)を利用した沈降法
(フロキユレーシヨン法)を用いるのがよい。
本発明で好ましく用いられるテトラザインデン化合物
は、下記一般式〔I〕で示される化合物が好ましい。
一般式〔I〕 R1、R2及びR3は水素原子、アルキル基、アミノ基、アル
キル基の誘導体、アミノ基の誘導体、ハロゲン原子、ア
リール基、アリール基の誘導体あるいは−CONH−R4(R4
は水素原子、アルキル基、アミノ基、アルキル基の誘導
体、アミノ基の誘導体、ハロゲン原子、アリール基、ア
リール基の誘導体)を表わす。
次に本発明に係わるテトラザインデン化合物の具体例を
示す。
テトラザインデン化合物の特徴は、ハロゲン化銀に吸着
して物理熟成を抑制するが、沈降水洗工程において、pH
を下げたとき、全量ではないが脱着して系外に排出され
ることである。これは、分光増感剤による化学熟成を抑
制したり、増感色素の吸着を阻害したりすることが、実
質的にないことを意味している。つまり0.15μ以下の微
細なハロゲン化銀を後工程に実質的に影響なくつくる上
で、重要な技術である。
平均粒径とは、ハロゲン化銀写真科学の分野の専門家に
は常用されており、容易に理解される用語である。粒径
とは粒子が球状又は球に近似できる粒子の場合には粒子
直径を意味する。粒子が立方体である場合には を粒径とする。平均粒子投影面積にもとづく代数平均又
は幾何平均により求める。平均粒径を求める方法の詳細
については、C.E.MessとT.H.James著:The(ザ)theory
(セオリー) of (オブ)the(ザ)photographic(フ
オトグラフイツク) process(プロセス),3rd ed.p.36
〜p.43,(1966年,McMillan社刊)を参照すればよい。
本発明において用いられる水溶性ロジウム塩は代表的に
はロジウムクロライド、ロジウムトリクロライド、ロジ
ウムアンモニウムクロライドなどが用いられるが、さら
に錯塩を用いることもできる。本発明におけるロジウム
塩の添加時間は乳剤製造時の第一熟成終了前に限定さ
れ、特に粒子形成中に添加されるのが望ましく、その添
加量は銀1モルあたり1×10-6モル以上が望ましく、さ
らに1×10-5以上が望ましく、5×10-5ないし1×10-3
の範囲が特に好ましい。
写真乳剤の結合剤または保護コロイドとしては、ゼライ
ンを用いるのが有利であるが、それ以外の親水性コロイ
ドも用いることができる。たとえばゼラチン誘導体、ザ
ラチンと他の高分子とのグラフトポリマー、アルブミ
ン、カゼイン等の蛋白質;ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、セルローズ硫酸エス
テル類等の如きセルロース誘導体、アルギン酸ソーダ、
澱粉誘導体などの糖誘導体;ポリビニルアルコール、ポ
リビニルアルコール部分のアセタール、ポリ−N−ビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビニ
ルピラゾール等の単一あるいは共重合体の如き多種の合
成親水性高分子物質を用いることができる。
ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほか、酸処理ゼラ
チンを用いてもよく、ゼラチン加水分解物、ゼラチン酵
素分解物も用いることができる。ゼラチン誘導体として
は、ゼラチンにたとえば酸ハライド、酸無水物、イソシ
アナート類、ブロモ酢酸、アルカンサルトン類、ビニル
スルホンアミド類、マレインイミド化合物類、ポリアル
キレンオキシド類、エポキシ化合物類等種々の化合物を
反応させて得られるものが用いられる。バインダーとし
ては、酸化剤(例えば過酸化水素)で処理されたゼラチ
ンを好ましく用いることができる。
本発明の方法で用いるハロゲン化銀乳剤は化学増感して
いても、していなくとも良い。明室での取扱い性を良化
する観点からは分光増感していない方がむしろ望まし
い。分光増感する場合は通常のイオウ増感、還元増感及
び金増感のいずれかもしくはそれらの組合わせが用いら
れる。
本発明に用いるポリアルキレンオキサイド化合物は、炭
素数2〜4のアルキレンオキサイド、たとえばエチレン
オキサイド、プロピレン−1,2−オキサイド、ブチレン
−1,2−オキサイドなど、好ましくはエチレンオキサイ
ドの少くとも10単位から成るポリアルキレンオキサイド
と、水、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、脂肪
酸、有機アミン、ヘキシトール誘導体などの活性水素原
子を少くとも1個有する化合物との縮合物あるいは二種
以上のポリアルキレンオキサイドのブロツクコポリマー
などを包含する。すなわち、ポリアルキレンオキサイド
化合物として、具体的には ポリアルキレングリコール類 ポリアルキレングリコールアルキルエーテル類 ポリアルキレングリコールアリールエーテル類 〃 〃 (アルキルアリール) エーテル類 ポリアルキレングリコールエステル類 ポリアルキレングリコール脂肪酸アミド類 ポリアルキレングリコールアミン類 ポリアルキレングリコール・ブロツク共重合体 ポリアルキレングリコールグラフト重合物 などを用いることができる。分子量は600以上であるこ
とが必要である。
ポリアルキレンオキサイド鎖は分子中に一つとは限ら
ず、二つ以上含まれてもよい。その場合個々のポリアル
キレンオキサイド鎖が10より少いアルキレンオキサイド
単位から成ってもよいが、分子中のアルキレンオキサイ
ド単位の合計は少くとも10でなければならない。分子中
に二つ以上のポリアルキレンオキサイド鎖を有する場
合、それらの各々は異るアルキレンオキサイド単位、た
とえばエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドから
成っていてもよい。本発明で用いるポリアルキレンオキ
サイド化合物は、好ましくは14以上100までのアルキレ
ンオキサイド単位を含むものである。
本発明で用いるポリアルキレンオキサイド化合物の具体
例をあげると次の如くである。
ポリアルキレンオキサイド化合物例 III−1 HO(CH2CH2O)90H III−2 C4H9O(CH2CH2O)15H III−3 C12H25O(CH2CH2O)15H III−4 C18H37O(CH2CH2O)15H III−5 C18H37O(CH2CH2O)40H III−6 C8H17CH=CHC8H16O(CH2CH2O)15H III−10 C11H23COO(CH2CH2O)80H III−11 C11H23COO(CH2CH2O)24OCC11H23 III−13 C11H23CONH(CH2CH2O)15H III−15 C14H29N(CH2)(CH2CH2O)24H a+b+c=50 b:a+c=10:9 III−20 HO(CH2CH2O)a(CH2CH2CH2CH2O)b(CH2CH2O)cH a+b+c=30,b=14 b=8,a+c=50 III−24 HOOCH2CH2O34H など特開昭50-156423号、特開昭52-108130号および特開
昭53-3217号に記載されたポリアルキレンオキサイド化
合物を用いることができる。これらのポリアルキレンオ
キサイド化合物は一種類のみを用いても、二種類以上組
合せて用いてもよい。
これらのポリアルキレンオキサイド化合物をハロゲン化
銀乳剤に添加する場合には、適当な濃度の水溶液として
あるいは水と混和しうる低沸点の有機溶剤に溶解して、
塗布前の適当な時期、好ましくは、化学熟成の後に乳剤
に添加することができる。乳剤に加えずに非感光性の親
水性コロイド層、たとえば中間層、保護層、フイルター
層などに添加してもよい。
本発明に用いられるポリアルキレンオキサイド化合物
は、ハロゲン化銀1モルあたり1×10-5モルないし1×
10-2モルの範囲が望ましい。
また本発明においては通常カブリ防止剤として用いられ
るベンズトリアゾール化合物および/またはメルカプト
系化合物を併用すると抜文字画質がさらに良化すること
が発見された。これらの化合物は感光材料中に含有され
た場合にのみ有効であつた。この効果は単なるカブリ防
止効果ではなく、かつ特性曲線を硬調化する硬化でもな
く抜文字品質を良化するものであつた。好ましい化合物
の1つは、アルキル基(メチル、エチル、ヘプチルな
ど)、アルコキシ基、ハロゲン原子、アシル基、アシル
アミノ基、カルバモイル基、スルフアモイル基、アリー
ル基などから選ばれる一つ又はそれ以上の置換基で置換
されても良いベンゾトリアゾール化合物であつて特に炭
素数1〜3のアルキル置換ベンゾトリアゾールが有効で
あつた。かつその有効添加量範囲は銀1モルあたり1×
10-4ないし1×10-2モルであり、特に好ましいのは5×
10-4ないし5×10-3モルであつた。好ましい化合物の他
の1つは下記の如き一般式で表わされるものであつた。
式中Mは水素原子、−NH4基、アルカリ金属原子をあら
わし、 Xは−NR基、イオウ原子、酸素原子をあらわし、 Rは水素原子、置換されてよいアルキル基、置換されて
よいアリール基、置換されてよいアラルキル基をあらわ
し、Zは5員複素環(例えばテトラゾール、トリアゾー
ル、イミダゾール、チアジアゾール)又はベンゼン環と
縮合した5員の複素環基環(例えばベンズイミダゾー
ル、ベンズチアゾール、ベンズオキサゾール)を形成す
るのに必要な原子群をあらわしこれらの複素環はアルキ
ル基、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホ基、ヒドロ
キシル基、アミノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、カルバ
モイル基、アルキル中央基、メルカプト基などで置換さ
れていてもよい。これらの中で好ましいのはZがテトラ
ゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ベンズイミダ
ゾール、ベンズチアゾールであらわされる化合物であ
り、最も好ましいのはテトラゾール化合物である。好ま
しい化合物の具体例を以下に示す。
当該化合物の有効添加量範囲は銀1モルあたり5×10-5
ないし5×10-3モルの範囲であつた。
本発明の写真乳剤にはフイルター染料として、あるいは
イラジエーション防止その他種々の目的で、水溶性染料
を含有してよい。このような染料にはオキソノール染
料、ヘミオキソノール染料、スチリル染料、メロシアニ
ン染料、アニリン染料及びアゾ染料が包含される。中で
もオキソノール染料;ヘミオキソノール染料及びメロシ
アニン染料が有用である。用い得る染料の具体例は英国
特許584,609号、同1,177,429号、特開昭48-85130号、同
49-99620号、同49-114420号、米国特許2,274,782号、同
2,533,472号、同2,956,879号、同3,148,187号、同3,17
7,078号、同3,247,127号、同3,540,887号、同3,575,704
号、同3,653,905号、同3,718,472号に記載されたもので
ある。
本発明の写真乳剤には無機または有機の硬膜剤を含有し
てよい。例えばクロム塩(クロム明ばん、酢酸クロムな
ど)、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、グリオキサー
ル、グリタールアルデヒドなど)、N−メチロール化合
物(ジメチロール尿素、メチロールジメチルヒダントイ
ンなど)、ジオキサン誘導体(2,3−ジヒドロキシジオ
キサンなど)、活性ビニル化合物(1,3,5−トリアクリ
ロイル−ヘキサヒドロ−s−トリアジン、ビス(ビニル
スルホニル)メチルエーテル、N,N′−メチレンビス−
〔β−(ビニルスルホニル)プロピオンアミド〕な
ど)、活性ハロゲン化合物(2,4−ジクロル−6−ヒド
ロキシ−s−トリアジンなど)、ムコハロゲン酸類(ム
コクロル酸、ムコフエノキシクロル酸など)イソオキサ
ゾール類、ジアルデヒドでん粉、2−クロル−6−ヒド
ロキシトリアジニル化ゼラチンなどを、単独または組合
せて用いることができる。その具体例は、米国特許1,87
0,354号、同2,080,019号、同2,726,162号、同2,870,013
号、同2,983,611号、同2,992,109号、同3,047,394号、
同3,057,723号、同3,103,437号、同3,321,313号、同3,3
25,287号、同3,363,827号、同3,539,644号、同3,543,29
2号、英国特許676,628号、同825,544号、同1,270,578
号、ドイツ特許872,153号、同1,090,427号、特公昭34-
7,133号、同46-1872号などに記載がある。
本発明の写真乳剤には塗布助剤、帯電防止、スベリ性改
良、乳化分散、接着防止および写真特性改良など種々の
目的で種々の公知の界面活性剤を含んでもよい。
たとえばサポニン(ステロイド系)、ポリアルキレング
リコールアルキルアミンまたはアミド類、シリコンーの
ポリエチレンオキサイド付加物類)、グリシドール誘導
体(たとえばアルケニルコハク酸ポリグリセリド、アル
キルフエノールポリグリセリド)、多価アルコールの脂
肪酸エステル類、糖のアルキルエステル類、同じくウレ
タン類またはエーテル類などの非イオン性界面活性剤;
トリテルペノイド系サポニン、アルキルカルボン酸塩、
アルキルスルフオン酸塩、アルキルベンゼンスルフオン
酸塩、アルキルナフタレンスルフオン酸塩、アルキル硫
酸エステル類、アルキルリン酸エステル類、N−アシル
−N−アルキルウレタン類、スルホコハク酸エステル
類、スルホアルキルポリオキシエチレンアルキルフエニ
ルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エス
テル類などのような、カルボキシ基、スルホ基、ホスホ
基、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸性基を含む
アニオン界面活性剤;アミン酸類、アミノアルキルスル
ホン酸類、アミノアルキル硫酸または燐酸エステル類、
アルキルベタイン類、アミンイミド類、アミンオキシド
類などの両性界面活性剤;アルキルアミン塩類、脂肪族
あるいは芳香族第4級アンモニウム水類、ピリジニウ
ム、イミダゾリウムなどの複素環第4級アンモニウム塩
類、および脂肪族または複素環を含むホスホニウムまた
はスルホニウム塩類などのカチオン界面活性剤を用いる
ことができる。
本発明の写真乳剤には寸法安定性の改良などの目的で水
不溶または難溶性合成ポリマーの分散物を含むことがで
きる。たとえばアルキル(メタ)アクリレート、アルコ
キシアクリル(メタ)アクリレート、グリシジル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエ
ステル(例えば酢酸ビニル)、アクリロニトリル、オレ
フイン、スチレンなどの単独もしくは組合わせ、または
これらとアクリル酸、メタアクリル酸、α,β−不飽和
ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、スルフオアルキル(メタ)アクリレート、スチレン
スルフオン酸などの組合せを単量体成分とするポリマー
を用いることができる。
現像液に用いられる現像主薬としてはジヒドロキシベン
ゼン系現像主薬、1−フエニル−3−ピラゾリドン系現
像主薬、p−アミノフエノール系現像主薬などがあり、
これらを単独又は組合せて(例えば1−フエニル−3−
ピラゾリドン類とジヒドロキシベンゼン類又はp−アミ
ノフエノール類とジヒドロキシベンゼン類)用いること
ができる。また本発明の感光材料はカルボニルビサルフ
アイトなどの亜硫酸イオンバツフアーとハイドロキノン
を用いたいわゆる伝染現像液で処理されても良い。
上記において、ジヒドロキシベンゼン系現像主薬として
は、例えばハイドロキノン、クロロハイドロキノン、ブ
ロモハイドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、ト
ルヒドロハイドロキノン、メチルハイドロキノン、2,3
−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキ
ノンなどがあり、1−フエニル−3−ピラゾリドン系現
像主薬としては1−フエニル−3−ピラゾリドン、4,4
−ジメチル−1−フエニル−3−ピラゾリドン、4−ヒ
ドロキシメチル−4−メチル−1−フエニル−3−ピラ
ゾリドン、4,4−ジヒドロキシメチル−1−フエニル−
3−ピラゾリドンなどがあり、p−アミノフエノール系
現像主薬としてはp−アミノフエノール、N−メチル−
p−アミノフエノールなどが用いられる。
現像液には保恒剤として遊離の亜硫酸イオンを与える化
合物、例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、メタ
重亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム等が添加され
る。伝染現像液の場合は現像液中でほとんど遊離の亜硫
酸イオンを与えないホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウ
ムを用いても良い。
本発明に用いる現像液のアルカリ剤としては水酸化カリ
ウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、酢酸ナトリウム、第三リン酸カリウム、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン等が用いられる。
現像液にはカブリ防止剤又は現像抑制剤として知られて
いる有機化合物を含んでも良い。その例としてはアゾー
ル類たとえばベンゾチアゾリウム塩、ニトロインダゾー
ル類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロゲンズイミ
ダゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプト
チアゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカ
プトベンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニ
トロベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール流
量(特に1−フエニル−5−メルカプトテトラゾール)
など;メルカプトピリミジン類;メルカプトトリアジン
類;たとえばオキサゾリンチオンのようなチオケト化合
物;アザインデン類、たとえばトリアザインデン類、テ
トラアザインデン類(特に4−ヒドロキシ置換(1,3,3
a,7)テトラザインデン類)、ペンタアザインデン類な
ど;ベンゼンチオスルフオン酸、ベンゼンスルフイン
酸、ベンゼンスルフオン酸アミド、2−メルカプトベン
ツイミダゾール−5−スルフオン酸ナトリウムなどがあ
る。
本発明に用いられる現像液には、銀汚れ防止剤として、
特開昭56-24347号に記載の化合物、現像ムラ防止剤とし
て3−(5−メルカプトテトラゾール)ベンゼンスルホ
ン酸ナトリウムなどの、特開昭62-212,651号に記載の化
合物を用いることができる。
本発明現像液は補助現像主薬(例えば1−フエニル−3
−ピラゾリドン類又はp−アミノフエノール類)を全く
含まないか又は0.05g/l以下に抑え、主現像主薬として
ジヒドロキシベンゼン類を0.05〜0.5モル/l(特に0.1〜
0.4モル/l)含有する現像液であつて、遊離の亜硫酸イ
オン濃度が0.25モル/l以上あり、5−又は6−ニトロイ
ンダゾールを20mg/l以上含有し、かつpHを10.5以上(特
に11.5以上)にするに十分な量のアルカリを含有する現
像液である。この中でも補助現像主薬を含まないジヒド
ロキシベンゼン類(特にハイドロキノン)単独の使用が
好ましい。
この現像液は本発明の感光材料を使って抜き文字作業を
行う場合に優れた抜き文字品質を有する返し画像を迅速
に形成することを可能し、かつ亜硫酸イオンを多量に含
有し得るので極めて安定である。
本発明に使用し得る現像液には前述したと同種のポリア
ルキレンオキサイドを現像抑制剤として含有させるのが
好ましい。例えば分子量1000〜10000のポリエチレンオ
キサイドなどを0.1〜10g/lの範囲で含有させることがで
きる。
本発明に使用し得る現像液には硬水軟化剤としてニトリ
ロトリ酢酸、エチレンジアミンテトラアセテイツクアシ
ド、トリエチレンテトラミンヘキサアセテイツクアシ
ド、ジエチレンテトラアミンペンタアセテツクアシド等
を添加することが好ましい。
定着液としては一般に用いられる組成のものを用いるこ
とができる。
定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩のほか、定
着剤としての効果が知られている有機硫黄化合物を用い
ることができる。
定着液には硬膜剤として水溶性アルミニウム塩を含んで
もよい。
定着液には硫化剤としてエチレンジアミン四酢酸と三価
の鉄イオンとの錯体を含むこともできる。
処理温度や処理時間は適宜設定されるが普通18℃〜50℃
の処理温度が適当であり、一方いわゆる自動現像機を用
いた15〜120秒の迅速処理を行うのが好ましい。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明する。
比較例1 I液:水600ml、ゼラチン18g、pH3.0 II液:AgNO3 200g、水800ml 上記I液及びII液を用い、以下の方法により乳剤Mを調
製した。
乳剤M(Br5モル%、粒子サイズ0。25μ、Rh1×10-4
ル/モルAg) IIIM液:KBr 7g、NaCl 69g NH4RhCl6 40mg、水800ml 42℃に保つたI液中に、II液とIII液を同時に一定の速
度で30分間で添加した。この乳剤を当業界でよく知られ
た常法で、可溶性塩類を除去した後ゼラチンを加え、化
学熟成せずに安定剤として、2−メチル4−ヒドロキシ
−1,3,3a,7−テトラアザインデンを添加した。この乳剤
の平均粒子サイズは0.25μmであり、乳剤の収量は1k
g、含有するゼラチン量は60gであつた。
この乳剤に、硬膜剤2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−
1,3,5−トリアジン・ナトリウム塩及びポリアルキレン
オキサイド化合物III−7を1×10-4モル/モルAgさら
に1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールを1×10
-3モル/モルAg添加し、ポリエチレンテレフタレートフ
イルム上に1m2あたり銀量が4.5gになるようにし、さら
にこの上にゼラチン保護層を塗布した。このフイルムを
Mとする。
実施例1 38℃に保つたゼラチン水溶液(A)に、硝酸銀水溶液
(B)と塩化ナトリウム水溶液(C)を同時混合法にて
粒子形成を行った。(B)液は、B1、B2にして、前半約
4分間と後半の約8分間の2回に分け、計約12分間の定
流量添加を行つた。前半と後半の間には、1分間の添加
休止期間をもうけた。(C1)及び(C2)液の添加速度及
び、(B1),(C1)及び(B2)(C2)の添加のタイミン
グをずらすことにより粒子形成時の電位が表−1の範囲
になる様に調節した。
電位の測定は、金属銀電極とダブルジヤンクシヨン型飽
和カロメロ比較電極を用いた。
NH4Rhcl6は(C1)(C2)液に1×10-4モル/モルAgにな
る様に添加した。
粒子形成後2−メチル−4−ヒドロキシ1,3,3a,7−テト
ラザインデンを添加し、10分間放置した後、沈降剤とし
てナフタレンスルホン酸ソーダのホルマリン縮合物を加
え、pHを3.8に合せ、脱塩処理を2回行ない、その後、N
aOHとゼラチンとH2Oを加えて分散し、pH6.0、pAg7.2に
なる様に調製した。化学増感は行わなかった。
これら乳剤に、硬膜剤2−ヒドロキシ4,6−ジクロロ1,
3,5−トリアジン・ナトリウム塩及びポリアルキレンオ
キサイド化合物III−7を1×10-4モル/モルAgさらに
1−フエニル−5−メルカプトテトラゾールを1×10-3
モル/モルAg添加し、ポリエチレンテレフタレート上に
1m2あたり銀量が、3.0gになる様にし、さらにこの上に
ゼラチン保護層を塗布した。これらのフイルムを、A〜
Fとする。
第1図の構成から成る原稿を用いて大日本スクリーン社
製P−607型プリンターで露光した後富士写真フイルム
社製リス現像液HS−1をFG-25L自動現像機に入れて最適
現像時間(27℃、1分40秒)で処理した。さらに下記現
像液Iを富士写真フイルム社製自動現像機FG-25RAに入
れて最適現像時間(38℃、20秒)で処理した。
(現像I) 臭化カリウム 2.0g 水酸化カリウム 20g 炭酸カリウム 35g 亜硫酸カリウム 80g ハイドロキノン 20g トリエチレングリコール 30g ポリエチレングリコール (分子量4000) 2.0g 5−ニトロインダゾール 0.1g 水を加えて 1 (pH11.7) 結果を表−2に示す。
表−2における抜文字画質5とは第1図の如き原稿を用
いて50%の網点面積が返し用感光材料上に50%の網点面
積となる様に適性露光した時30μm巾の文字が再現され
る画質を言い非常に良好な抜文字画質である。一方抜文
字画質1とは同様な適性露光を与えた時150μm巾以上
の文字しか再現することのできない画質を言い良くない
抜文字品質であり、5と1の間に官能評価で4〜2のラ
ンクを設けた。2以上が実用し得るレベルである。
表2から明らかように、粒子サイズが、0.15μ以下にな
ると抜文字品質のレベルが一段と向上することがわか
る。
実施例2 実施例1で調製した乳剤1b、1d、1eの、ハロゲン組成の
みを表−3の様に変更して乳剤を調製し、実施例1と同
様にしてフイルムB−1〜5、D−1〜4、E−1〜4
を作製した。
これを実施例1と同様にして評価した。
ハロゲン組成で80モル%以上が、良好な性能を示し、さ
らには、96モル%以上が、さらに良好であることがわか
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は抜き文字作業に用いる原稿と返し用感光材料の
関係を示す図面である。図中1、3は貼付ベース、2は
線画ポジ像が形成されたフイルム(線画原稿)、4は網
点画像が形成されたフイルム(網点画像)及び5は返し
用感光材料を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−136740(JP,A) 特開 昭59−204037(JP,A) 特開 昭60−66248(JP,A) 特開 昭60−115933(JP,A) 特開 昭58−171036(JP,A) 特開 昭54−92235(JP,A) 特公 平5−79976(JP,B2) 特公 平5−73215(JP,B2) 特公 平4−73937(JP,B2) 特公 平4−69771(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀
    乳剤層を有する写真感光材料を画像露光後、ジヒドロキ
    シベンゼン系現像主薬を0.05〜0.5モル/l、補助現像主
    薬を0〜0.05モル/l及び遊離の亜硫酸イオンを0.25モル
    /l以上を含有しpHが10.5以上である現像液で処理する現
    像方法において、該乳剤層のハロゲン化銀粒子のハロゲ
    ン組成が80モル%以上が塩化銀であり、かつ平均粒子サ
    イズが0.15μm以下であり、かつ該現像液中に5−又は
    6−ニトロインダゾールを20mg/l以上含有することを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料の現像方法。
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JPH01161341A (ja) 1989-06-26

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