JPH0673795B2 - 回転長尺材の送り装置 - Google Patents

回転長尺材の送り装置

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JPH0673795B2
JPH0673795B2 JP63263705A JP26370588A JPH0673795B2 JP H0673795 B2 JPH0673795 B2 JP H0673795B2 JP 63263705 A JP63263705 A JP 63263705A JP 26370588 A JP26370588 A JP 26370588A JP H0673795 B2 JPH0673795 B2 JP H0673795B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23B13/02Arrangements for automatically conveying or chucking or guiding stock for turning-machines with a single working-spindle
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、長手方向軸中心に回転する長尺材を、長手方
向に送るための装置に関する。
(従来の技術) 長尺材をその長手方向軸中心に回転させ、その一端から
加工するような場合、長尺材を長手方向に送る装置が必
要となる。
このような装置としては、U字状の上方開口パイプに長
尺材を挿入して支持し、そのU字状パイプ内で長尺材が
回転しつつ長手方向に送られるようにしたものが従来例
よりある。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の送り装置では、長尺材が回転によってU字状
パイプと摺擦し、長尺材が傷付くという問題があった。
また、長尺材の径が異なると、U字状パイプの高さも変
更する必要があり、その高さ調節が面倒なものであり、
さらに、長尺材の送り機構自体の高さ調節をする必要が
あった。
さらに、長尺材が回転すると、いわゆる振れ回り現象を
生じるため、加工を行なうような場合には精度が低下す
るという問題がある。
また、長尺材でも大径のものは大重量で撓み易く、人手
でU字状パイプに挿入するのは困難なものとなる。
本発明は上記課題を解決することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明の特徴とするところは、レール5に複数の支持体
6が、レール長手方向に移動自在に取付けられ、この支
持体6それぞれに、ハウジング7がレール長手方向に直
角な支軸22中心に回転自在に取付けられ、このハウジン
グ7に接触リング8が、前記支軸22と直交する軸中心に
回転自在に取付けられ、各接触リング8に、レール長手
方向に沿うと共に長手方向軸中心に回転される長尺材31
が挿通可能とされ、前記ハウジング7の支軸22中心の回
転により、長尺材31の回転軸と接触リング8の回転軸と
の相対的な傾斜角度が変更自在とされ、接触リング8の
内周の軸方向一端と他端とにより長尺材31の外周が支持
され、さらに、接触リング8に支持されて回転する長尺
材31の、長手方向への送り機構60が備えられている点に
ある。
さらに、レール長手方向に直角な支軸34中心に回転する
と共に長尺材31を載置可能な複数の回転体32が、レール
長手方向に並列されると共に供給位置と待機位置とに位
置変更自在とされ、供給位置では、長尺材31を載置した
回転体32の回転により、長尺材31が長手方向に搬送され
て接触リング8に挿通されることが好ましい。
(作 用) 長尺材31は、接触リング8に支持されることになり、こ
の接触リング8は長尺材31の回転に伴なって回転する。
長尺材31の接触リング8による支持は、接触リング8の
内周の軸方向一端と他端とでなされる。これにより、長
尺材31の回転による触れ回り運動が低減される。すなわ
ち、第22図のように、固定枠129の径方向に長さ調節可
能な複数の支持具130により、長尺材31の外周を長手方
向に関して一位置で支持すると、第21図のように、その
支持点の前後で長尺材31は大きく振れ廻ることになる。
これに対し、接触リング8により、第11図のように、長
尺材31の外周を長手方向に関し二位置で支持すると、長
尺材31の振れ回りは小さくなる。しかも、接触リング8
は複数備えられているため、その振れ回りはさらに抑制
される。
複数の接触リング8に支持される長尺材31は、その径が
異なっても、中心位置のレール5に対する高さは常に一
定となる。これは、接触リング8をハウジング7に対し
支軸22中心に回転させることで、長尺材31の回転軸と接
触リング8の回転軸との相対的な傾斜角度を変更できる
ため、長尺材31の径に応じてでその傾斜角度を変更すれ
ば、長尺材31の中心軸の高さは一定のままで、接触リン
グ8の内周の軸方向一端と他端とで長尺材31を支持でき
ることによる。
各ハウジング7はレール5上を移動自在であるため、異
なる長さの長尺材31を支持できる。また、ハウジング7
は長尺材31の長手方向送りに伴って移動可能であるた
め、ハウジング7の存在による送り量の制限が可及的に
小さなものとなる。
複数の回転体32に待機位置で長尺材31を載置し、回転体
32を移動させて供給位置とし、しかる後に回転体32を回
転させれば、長尺材31は接触リング8に挿入される。そ
して、回転体31を再び移動させて待機位置とすれば、各
ハウジング7の長尺材31の支持位置までの移動が、回転
体31により邪魔されることはない。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
第1図の送り装置1は、長尺材を長手方向軸中心に回転
させながら切削加工する周知の加工機2に用いられるも
ので、その全体側面を示している。この送り装置1は、
一対の支柱3に基台4が支持され、この基台4の上面に
レール5が敷設されている。その基台4は第8図に示す
ように断面エ形とされている。
レール5には、3つの支持体6がそれぞれレール長手方
向(図面では左右方向)に移動自在に取付けられ、第5
図、第6図に示すようにその位置変更が可能とされてい
る。
第8図に示すように、支持体6はレール5に対し、回転
ボール9を介して支持されることで、円滑かつ精密にレ
ール長手方向に移動するものとされている。
また、支持体6の移動は、第12図および第13図に示す支
持体駆動機構10によりなされる。すなわち、各支持体6
はチェーン11により連結され、このチェーン11の一端は
レール5に取付けられ、他端はレール5の長手方向に沿
うようにガイド12により支持されている。このガイド12
は第8図に示すように、パイプ材を長手方向に切欠いた
もので、その切欠部13にチェーン11を嵌合させること
で、チェーン11を長手方向に案内する。
そして、チェーン11に噛合するスプロケット14が、前記
基台4に軸15中心に回転自在に取付けられている。この
軸15には歯車16が取付けられ、この歯車16と、モータ17
の出力軸18に取付けられた歯車18aとに、可動歯車19が
噛合する。これにより、モータ17の出力軸18の回転でス
プロケット14が回転し、チェーン11がレール長手方向に
動かされ、このチェーン11の動きに伴なって支持体6が
移動する。
なお、3つの支持体6がレール5の前端(第1図で右
端、第12図で左端)に位置した場合、チェーン11は、相
隣接する支持体6の間、及び最前端の支持体6とレール
5の前端との間で、第12図中仮想線で示すように垂下す
る。これは、各支持体6が後方に移動した場合、第5
図、第6図に示すように、各支持体6の間隔が一定間隔
でひろがるようにするためである。
また、前記可動歯車19は、揺動板20に取付けられ、この
揺動板20はモータ17の出力軸18中心に揺動自在とされて
いる。そして、揺動板20の一端には空圧シリンダ21の伸
縮ロッドが軸中心に回動自在に取付けられ、その空圧シ
リンダ21の基端は基台4に軸中心に回転自在に取付けら
れている。これにより、空圧シリンダ21の伸縮で、揺動
板20が揺動すると、可動歯車19と歯車16とは噛合状態と
噛合解除状態とに切換られ、動力伝達を断接できる。
各支持体16には、それぞれハウジング7が取付けられて
いる。第8図に示すように、そのハウジング7は円筒状
であって、その径方向はレール長手方向に直角とされて
いる。また、ハウジング7の外周から支軸22が突設され
ている。この支軸22は、レール長手方向に対し直角とさ
れ、支持体6に回転自在に取付けられている。すなわ
ち、レール5上に円筒形ケース23が固着され、このケー
ス23にウレタンゴム製の円筒形吸振材24が嵌合され、こ
の吸振材24に軸受メタル25を介して支軸22が回転自在に
嵌合されている。
また、第12図にも示すように、支軸22の先端には歯車26
が取付けられている。そして、前記ケース23に取付けら
れたブラケット27に、空圧シリンダ28が取付けられ、こ
の空圧シリンダ28の伸縮ロッドにラック29が取付けら
れ、このラック29が歯車26と噛合される。これにより、
空圧シリンダ28が伸縮することで、ハウジング7が支軸
12中心に回転する。
そして、ハウジング7には接触リング8が軸受30を介し
て回転自在に取付けられている。この接触リング8の回
転軸心は、前記支軸22と直交するものとされている。接
触リング8の材質は本実施例ではウレタンゴムとした
が、合成樹脂や銅のような軟質金属製としてもよい。ま
た、本実施例では接触リング8は一体的に形成されてい
るが、軸方向一端側と他端側とに分割してもよい。
第9図に示すように、上記接触リング8には、その長手
方向軸中心に回転される長尺材31が挿入され、ハウジン
グ7が支軸22中心に回転されると、長尺材31の回転軸と
接触リング8の回転軸とが相対的に傾斜し、長尺材31の
外周は接触リング8の内周の軸方向一端と他端とにより
支持されることになる。
また、第10図に示すように、第9図とは異なった径の長
尺材31を接触リング8に挿通する場合は、ハウジング7
の支軸22中心の回転により、長尺材31の回転軸と接触リ
ング8の回転軸との相対的な傾斜角度が第9図のものか
ら変更されることで、長尺材31は接触リング8により支
持される。この傾斜角度の設定は、本実施例では、長尺
材31の径に応じ、空圧シリンダ28の伸縮量を設定するこ
とで行なう。
次に、第1図に示すように、レール5の長手方向に沿っ
て、長尺材31を載置する3つの回転体32が並列されてい
る。各回転体32は、L字形アーム33の一端に、レール長
手方向に直角な支軸34中心に回転自在に取付けられてい
る。各L字形アーム33は、その屈曲部分において、基台
4に軸35中心に揺動自在に取付けられている。
そして、第8図に示すように、各回転体32の外周はV溝
36とされ、また、各回転体32の中心軸34と、各L字形ア
ーム33の支軸35とにはそれぞれタイミングプーリ37,38
が嵌合され、両プーリ37,38にはタイミングベルト39が
巻掛けられている。また、各支軸35の端部にはそれぞれ
ベベルギヤ40が嵌合され、この各ベベルギヤ40それぞれ
に噛合するベベルギヤ41が、一本の伝動軸42に嵌合され
ている。その伝動軸42は、第14図に示すように基台4に
軸受を介して支持されると共に、一端にベベルギヤ43が
嵌合され、このベベルギヤ43に嵌合するベベルギヤ44
が、基台4に取付けられたモータ45の出力軸に噛合され
ている。これにより、モータ45によって各回転体32が回
転駆動される。
また、第1図に示すように、各L字形アーム33の他端に
は、空圧シリンダ46の伸縮ロッドの先端が支軸47中心に
回転自在に取付けられ、空圧シリンダ46の基端は基台4
にブラケット48を介して支軸49中心に揺動自在に取付け
られている。これにより、空圧シリンダ46の伸縮でL字
形アーム33が支軸35中心に揺動する。このL字形アーム
33の揺動で回転体32は、第1、2、5、6図のような待
機位置と、第3図示のような供給位置とに位置変更自在
とされている。その供給位置で回転体32が回転すること
で、回転体32に載置された長尺材31は長手方向に搬送さ
れ、前記接触リング8に挿通される。
なお、第20図に示すように、各L字形アーム33とシリン
ダ46の伸縮ロッドとを連結する支軸47を、隣接の支軸47
と連結板50,51により連結するようにしてもよい。すな
わち、前方の連結板50は、最前方の支軸47が移動自在に
挿入される長孔52を備えると共に、中央の支軸47に回転
自在に連結され、後方の連結板51は、中央の支軸47が移
動自在に挿入される長孔53を備えると共に、最後尾の支
軸47に回転自在に連結される。ここで、各長孔52,53に
対し各支軸47は、図示待避位置で最前端位置とされてい
る。
そして、各アーム33を揺動させて各回転体32を待避位置
から供給位置とする際、3つの空圧シリンダ44を最前方
のものから順番に起動させることとする。これにより、
すべてのシリンダ44が伸長動作を始めるまでは、連結板
50,51によりアーム33の揺動が規制されるため、3つの
アーム33はすべて同時に揺動する。よって、各アーム33
が互いに時間差を有して揺動するのが防止され、各回転
体32に載置される長尺材31が傾斜して落下してしまうの
が防止される。
次に、基台4には、複数の長尺材31を保持すると共に、
回転体32に一本ずつ順次供給するマガジン装置54が取付
けられている。このマガジン装置54は、第1図に示すよ
うに、3つの支持台55を有し、各支持台55はブラケット
56を介して基台4に取付けられている。第8図に示すよ
うに、各支持台55の上面は、複数の長尺材31が並列状に
載置されると共に、待機位置にある回転体32の外周V溝
36の中央より上方に位置され、また、V溝36からレール
直角方向に離れるに従って上方に向かって傾斜してい
る。また、その支持台55のV溝36上方には位置決めブロ
ック57が取付けられている。この位置決めブロック57
は、その支持台55に載置される長尺材31が転がり落ちる
のを防止すると共に、最下方位置の長尺材51をV溝36の
上方に位置決めする。これにより、回転体32が待機位置
から供給位置に向かって上昇すると、その最下方位置の
長尺材31が、回転体32のV溝36に挿入されることにな
る。
また、支持台55の下方には空圧シリンダ58が取付けら
れ、その伸縮ロッドにはストッパー59が取付けられてい
る。このストッパー59は、回転体32が待機位置から供給
位置に上昇する際に、空圧シリンダ58の伸長によって支
持台55の上方に突出し、最下方位置の長尺材31以外の長
尺材31が、支持台55上を転がるのを規制する。そして、
回転体32が最下方位置の長尺材31を接触リング8に挿入
して再び待機位置に復帰したならば、空圧シリンダ58の
縮小で支持台55の下方に没入する。これにより、それま
で最下方位置から2番目の位置にあった長尺材31は最下
方位置に転動され、順次その動きが繰返される。
次に、送り装置1は、接触リング8に支持されて回転す
る長尺材31を、長手方向に送るための送り機構60を有す
る。この送り機構60は、第1図に示すように送り筒61を
有する。この送り筒61はレール長手方向に沿うもので、
レール長手方向に並列する2つの保持体62,63を介し、
レール長手方向に移動自在とされている。
後方(第1図中左方)の保持体62は、レール5に前記支
持体6と同様にボール(図示省略)を介してレール長手
方向移動自在で、第15、16図に示すように、その上面に
は前後に対向するブラケット64,65が取付けられてい
る。この両ブラケット64,65には、レール長手方向に沿
う軸66が取付けられ、この軸66中心に回転自在に前後一
対のアーム67,68が送り筒61を保持するため取付けられ
ている。この両アーム67,68は連結片69で連結され、こ
の連結片69に空圧シリンダ70の伸縮ロッドが球継手を介
して枢着されている。その空圧シリンダ70の基端は前記
ブラケット64に軸71中心に回転自在に取付けられてい
る。これにより、空圧シリンダ70の伸縮でアーム67,68
は軸66中心に回転し、送り筒61が上下動する。また、両
アーム67,68にはそれぞれ通孔72が開口され、この通孔7
2に送り筒61の後端が挿入されている。さらに、その通
孔72に連通する割り溝73が形成され、この割り溝73の間
隔をボルト74で狭めることで、通孔72によって送り筒61
が締め付け保持される。
そして、後方の保持体62の移動は、保持体駆動機構75に
よりなされる。すなわち、後方の保持体62にはチェーン
76が連結され、このチェーン76は、基台4の前後に取付
けられた前後スプロケット77,78に巻掛けられている。
後方のスプロケット78は遊転され、前方のスプロケット
77は、第13図に示すように、前記モータ17により駆動さ
れる。すなわち、この駆動は、モータ17の出力軸18に取
付けられた歯車79に可動歯車80が噛合され、この可動歯
車80に噛合する歯車81がスプロケット77の軸82に取付け
られ、これにより、モータ17の回転で後方の保持体62は
レール長手方向に駆動される。
なお、可動歯車80は前記支持体駆動機構10と同様の構成
によって出力軸18中心に揺動自在とされ、空圧シリンダ
83によって歯車81と噛合する状態と噛合解除される状態
とに選択自在で、スプロケット77への動力伝達が断接自
在とされている。
また、チェーン76には複数のテンションスプロケット8
4,85,86が噛合され、前端のテンションスプロケット84
は位置変更自在とされてチェーン76の張り調節ができ
る。
前方の保持体63は、第15、17図に示すように、後方の保
持体62と同様に、レール5にボール(図示省略)を介し
てレール長手方向移動自在に取付けられ、その上面には
前後に対向するブラケット87,88が取付けられ、このブ
ラケット87,88にアーム89,90が軸91中心に回転自在に取
付けられ、両アーム89,90の連結片92に空圧シリンダ93
の伸縮ロッドが球継手を介して枢着され、この空圧シリ
ンダ93の基端はブラケット87に軸94中心に回転自在に取
付けられている。
そして、両アーム89,90にはそれぞれ通孔95が開口さ
れ、この通孔95に送り筒61が長手方向に摺動自在に挿通
されている。この送り筒61の通孔95に対する摺動を規制
して送り筒61と前方保持体63とを同行移動させるため、
L形の規制片96が設けられている。
すなわち、規制片96は前記アーム90に軸97中心に回転自
在に取付けられ、その先端には、送り筒61の外周に沿う
押圧面98が形成されている。そして、規制片96とアーム
90との間に掛張された引張バネ99により、押圧面98が送
り筒61の外周に押圧される。ここで、この押圧面98に押
圧される部分の送り筒61の外周部分の外径は、その前後
の部分よりも小寸とされ周溝100とされている。これに
より、規制片96の前後面がアーム90と周溝100とに当接
し、送り筒61の通孔95に対する摺動が規制される。ま
た、その規制の解除手段も設けられている。
すなわち、第17図に示すように、規制片96の基端には、
ピン101が下向き突出状に取付けられている。このピン1
01に係合するブロック102が基台4の上面に取付けられ
ている。このブロック102の長手方向位置は、第7図に
示すように、前方の保持体63が最も前方移動した位置の
直前とされている。そして、第18図に示すように、ブロ
ック102の上面には、前方に向かうに従い送り筒61に近
接するガイド溝103が形成されている。これにより、送
り筒61の前進に伴ない、このガイド溝103に前記ピン101
の下端が嵌入されてガイド溝103に沿って移動する。こ
のピン101の移動により、第17図に仮想線で示すように
規制片96が軸97中心に揺動し、送り筒61は通孔95に対し
長手方向に摺動自在となる。また、送り筒61の後退によ
り、前記周溝100が規制片96の押圧面98に押圧される位
置となると、送り筒61によって前方の保持体63は後方に
押され、ピン101がガイド溝103内を後退する。これによ
り、再び規制片96がアーム90と周溝100とに当接し、保
持体63と送り筒61とは同行移動する。
第15図に示すように、送り筒61の先端には、ホルダー10
4が長手方向軸中心に回転自在に取付けられている。こ
のホルダー104は、先端に割り溝105が形成され、弾性的
に拡開して長尺材31の後端をつかむ。
また、送り筒61にはロッド106が長手方向移動自在に内
嵌されている。このロッド106の後端は、圧縮バネ107を
介して送り筒61から後方突出されている。また、基台4
には、そのロッド106の後端に接当可能な当て板108が取
付けられる。これにより、送り筒61が後退すると、ロッ
ド106が当て板108に当接し、ロッド106はバネ107の弾性
力に抗して送り筒61に対して前進し、ホルダー104につ
かまれた長尺材31をホルダー104から突き出すことがで
きる。なお、109はマグネットで、保持体62の後退位置
を所定位置とする。
次に、第1図に示すように、基台4の前端にはアーム11
0が、空圧式ロータリアクチュエータ111を介し、軸102
中心に回転自在に取付けられている。このアーム110の
先端にはローラ式回転センサー113が取付けられ、アー
ム110の軸112中心の回転により長尺材31に接離する。そ
して、長尺材31の長手方向移動によって回転センサー11
3が回転することで、長尺材31の長手方向移動距離が検
知可能とされている。
第19図に示すように、基台4には残材排出機構114が設
けられている。これは、第1図のように、ホルダー104
からロッド106により突き出される残材31aの下方に位置
するもので、基台4に空圧シリンダ115が、レール長手
方向に直角な方向に伸縮自在に取付けられている。この
シリンダ115の基部と、基台4に形成された開口116とに
渡って案内ブラケット117が取付けられている。この案
内ブラケット117の上面に可動ブラケット118が、レール
長手方向に直角な方向に摺動自在に載置されている。こ
の可動ブラケット118からはピン119が下向き突出され、
このピン119はシリンダ115の伸縮ロッドの先端に取付け
られたブロック120に遊びを有して挿入されている。ま
た、ブロック120と可動ブラケット118とはセンサー121
により連結されている。
これにより、シリンダ115の伸長で可動ブラケット118が
進出して図中破線位置とされることで、可動ブラケット
118はチャック104につかまれた残材31aの下方に位置す
る。そして、残材31aがロッド106に突き出されて可動ブ
ラケット118内に落下すると、可動ブラケット118は残材
重量で先端が下向き揺動し、この動きでセンサー121が
作動し、シリンダ115を縮小させる信号が出る。このシ
リンダ115の縮小で可動ブラケット118が元の位置に戻る
と共に、残材31aは開口116を通って図外残材タンクに排
出され、また、センサー121からの信号でシリンダ115は
再び伸長する。
次に、上記構成の動作順序を説明する。
まず、第1図に示すように、各支持体6をレール5に対
して再前方位置とし、各回転体32を待機位置とし、送り
機構60をレール5に対し最後方位置とすると共に送り筒
61を上方位置とし、また、回転センサー113も上方位置
とした状態を初期状態とする。
次に、第2図に示すように、マガジン装置54に長尺材31
を供給し、しかる後に、第3図示のように空圧シリンダ
46が伸長されて各回転体32が供給位置となる。
次に、第4図のように、回転体32が回転駆動され、長尺
材31は前方に搬送されて接触リング8に挿通される。こ
の際、長尺材31の後端が送り筒61よりも前方に位置され
るまで回転体32は駆動される。次に、最後尾の回転体32
は、空圧シリンダ46により待機位置とされ、しかる後に
空圧シリンダ70、93が作動されて送り筒61は下方位置と
される。
次に、第5図に示すように、空圧シリンダ46が作動さ
れ、最前方と中間の回転体32が待機位置とされる。次
に、駆動機構10が作動され、各支持体6が後方に向かっ
て移動されると共に互いに前述のように一定間隔を有し
て配置される。
次に、第6図に示すように、各ハウジング7が空圧シリ
ンダ28により支軸22中心に回転される。これにより、長
尺材31の外周は各接触リング8の内周の軸方向一端と他
端とにより支持される。また、この支持により長尺材31
の軸心高さは一定のものとされる。しかる後に、駆動機
構75が作動され、後方の保持体62が移動されて送り筒61
が前進され、長尺材31はホルダー104でつかまると共に
前方に送られる。この際、前方の保持体63も規制片96を
介して送り筒61と共に前進され、送り筒61は離間した2
位置で安定的に支持される。
そして、長尺材31は前方に送られることで、加工機2の
チャック122に挿通され、加工機2の切削バイト123に対
し所定の位置まで送られた状態でチャック122により保
持される。この際、ロータリアクチュエータ11が作動さ
れ、回転センサー113が下降され、加工機2に対する長
尺材31の送り量が検出される。
そして、長尺材31をチャック122により保持したなら
ば、加工機2は長尺材31を長手方向軸中心に回転させる
と共に、長手方向に切削に適した速度で送り、切削バイ
ト123により所望の加工を行なう。なお、この加工の
際、長尺材31の長手方向の送りは、送り機構60でなく加
工機2によりなされる。しかし、送り筒61が長尺材31を
僅かな力で押す力を発生させるため、送り筒61は加工中
も長手方向に送られる。これは、長尺材31がホルダー10
4から抜け出てしまうのを防止するためである。
そして、第7図に示すように、長尺材31の加工に伴なっ
て送り筒61が前進され、長尺材31が短かくなって振れ回
り防止が不要となると、ハウジング7が支軸22中心に回
転して元の位置に復帰する。また、前方の保持体63が最
前端位置となると、前述のように規制片96が揺動し、前
方の保持体63に対し送り筒61が前進し、送り筒61は接触
リング8内を通過する。
そして、長尺材31の加工が完了したならば、送り筒61が
後退して第1図のように元の位置に復帰する。これによ
り、前述のようにロッド106がホルダー104につかまれた
残材31aを突き出し、この残材31aは残材排出機構114に
より残材タンクに排出される。そして、以上の動きを繰
返すことで、マガジン装置4の長尺材31をすべて加工す
ると停止する。
なお、上記送り装置1の作動は人手により順次行っても
よいし、例えばシーケンス制御装置により無人で行なう
ようにしてもよい。そのように無人で制御する場合は、
加工機2も例えばNC装置により制御し、また、支持体
6、ハウジング7、回転体32、送り機構60、マガジン装
置54の動きを検知してシーケンス制御装置に信号を送る
ためのセンサーを設ける。
また、長尺材31は中実丸棒としたが、中空材でもよく、
角材でもよい。
(発明の効果) 本発明による送り装置によれば、長尺材は接触リングに
支持され、長尺材の回転に伴なって接触リングも回転す
るため、長尺材が傷付くことはない。
また、長尺材の外周は接触リングの内周の軸方向一端と
他端とで支持され、しかも、接触リングは複数であるた
め、長尺材の振れ回りは小さなものとなる。
さらに、接触リングによる長尺材の支持は、接触リング
を支軸中心に回転させるだけでよいので、極めて簡単で
あり、しかも、その支持された長尺材の中心高さは長尺
材の径に拘らず一定となり、径の相違による長尺材の中
心高さの調節が不要となる。
また、回転体を設けることで、長尺材を送り装置にセッ
ティングするための作業労力が軽減される。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第20図は本発明の実施例に係り、第1図乃至
第7図は送り装置のそれぞれ相異なった状態での右側面
図、第8図は送り装置の背断面図、第9図及び第10図は
それぞれ相異なった径の長尺材の接触リングによる支持
状態を示す断面図、第11図は長尺材の振れ回り防止作用
を説明する図、第12図は送り装置の前部の左側面図、第
13図は支持体と保持体の駆動機構の概略構成図、第14図
は回転体の駆動機構の概略構成図、第15図は送り機構の
右側面図、第16図は同背断面図、第17図は同正断面図、
第18図は同部分平面図、第19図は残材排出機構の背断面
図、第20図は異なった実施例に係る送り装置の右側面
図、第21図は従来例に係る長尺材の振れ回り防止装置の
作用説明図、第22図は同正断面図である。 5……レール、6……支持体、7……ハウジング、8…
…接触リング、31……長尺材、32……回転体、34……
軸、60……送り機構。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レール(5)に複数の支持体(6)が、レ
    ール長手方向に移動自在に取付けられ、この支持体
    (6)それぞれに、ハウジング(7)がレール長手方向
    に直角な支軸(22)中心に回転自在に取付けられ、この
    ハウジング(7)に接触リング(8)が、前記支軸(2
    2)と直交する軸中心に回転自在に取付けられ、各接触
    リング(8)に、レール長手方向に沿うと共に長手方向
    軸中心に回転される長尺材(31)が挿通可能とされ、前
    記ハウジング(7)の支軸(22)中心の回転により、長
    尺材(31)の回転軸と接触リング(8)の回転軸との相
    対的な傾斜角度が変更自在とされ、接触リング(8)の
    内周の軸方向一端と他端とにより長尺材(31)の外周が
    支持され、さらに、接触リング(8)に支持されて回転
    する長尺材(31)の、長手方向への送り機構(60)が備
    えられていることを特徴とする回転長尺材の送り装置。
  2. 【請求項2】レール長手方向に直角な支軸(34)中心に
    回転すると共に長尺材(31)を載置可能な複数の回転体
    (32)が、レール長手方向に並列されると共に供給位置
    と待機位置とに位置変更自在とされ、供給位置では、長
    尺材(31)を載置した回転体(32)の回転により、長尺
    材(31)が長手方向に搬送されて接触リング(8)に挿
    通されることを特徴とする請求項1記載の回転長尺材の
    送り装置。
JP63263705A 1988-10-18 1988-10-18 回転長尺材の送り装置 Expired - Lifetime JPH0673795B2 (ja)

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AT89105733T ATE93428T1 (de) 1988-10-18 1989-03-31 Zufuehreinrichtung fuer stangenmaterial.
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