JPH0673301A - 分散染料混合物 - Google Patents
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Abstract
0.1〜10重量倍の式〔2〕で示される染料を配合し
てなる橙〜赤味青色分散染料混合物及び、これに特定の
黄色分散染料及び青色分散染料を配合してなる分散染料
混合物。 【化1】 (式中、Xはニトロ、シアノ、スルホメチル又はハロゲ
ンを、Y及びZは水素、シアノ、ニトロ、トリフルオロ
メチル、ハロゲン又スルホメチルを、Wは水素、ハロゲ
ン、C1 〜C2 のアルキル又はアルコキシを表わし、R
1 及びR2 は夫々独立に特定の基で置換されていてもよ
いアルキル基を表わす) 【効果】 本発明の橙〜赤味青色分散染料混合物は耐光
堅牢度、温度依存性及び染着性が良好である。更にこれ
に黄色及び青色分散染料を配合してなる混合物は、耐光
堅牢度、昇華堅牢度が良好である。
Description
度依存性の両方に優れ、ポリエステル系繊維を良好な橙
〜赤味青色に染色することができる分散染料混合物及び
該分散染料混合物に黄色、青色の分散染料を配合した染
料混合物に関するものである。
ポリエステル繊維よりなる布が多く使用されているが、
近年、自動車内装のファッション化に伴い、シートの色
もカラフルなものが要求されるようになった。しかし、
自動車用シートの場合密閉室内で高温下で直射日光に曝
されることが多いので、シートの色あせが起こりやす
く、長期間美しい色を維持することは難しい。従って、
自動車シート用のポリエステル繊維を染色するための染
料としては、耐久堅牢度及び温度依存性の両方が優れた
ものを用いるのが望ましい。
の両方に優れた染料は少なく、自動車シート用の染料と
して満足できるものは見いだされていない。例えば、請
求項2の構造式〔3〕および構造式〔4〕に含まれる下
記化合物(イ)〜(ニ)は特公昭61−39347号公
報の実施例261、実施例121、実施例110及び実
施例46によりそれぞれ公知であり、これらの染料単独
では耐光堅牢度の面では優れているものの染色温度依存
性及び染着性が不十分である。
良好である分散染料として、例えば下記構造式(ホ)〜
(ト)などの染料が知られている。しかしながら、下記
構造式(ホ)の黄色分散染料、下記構造式(ヘ)の赤色
分散染料、下記構造式(ト)の青色分散染料を混合して
作ったブラウン色やグレー色等の実用色用の分散染料混
合物は、耐光堅牢度が著しく劣るものであり、混合して
も耐光堅牢度の劣化しない混合物が望まれている。
に鑑み、耐光堅牢度とともに温度依存性にも優れ、自動
車シート用のポリエステル繊維を染色するのに適した分
散染料を提供することを目的とし種々検討の結果、本発
明の特定の染料混合物が上記目的を達成することを見い
出した。
鑑み、前示式〔1〕で示される橙〜赤味青色の分散染料
の優れた耐光堅牢度を維持しつつ、温度依存性および染
着性を向上させる方法について種々検討を行った結果、
前示式〔1〕の染料と前示式〔2〕の橙〜赤味青色の染
料とを混合して用いると、単独使用の場合に比べて著し
く染色特性が向上することを見い出し本発明を完成し
た。
で示されるモノアゾ染料に該染料に対して0.1〜10
重量倍の前示式〔2〕で示されるモノアゾ染料を配合し
てなる分散染料混合物に存する。また、前示式〔1〕及
び〔2〕のR1 及びR2 が共にヒドロキシエトキシエチ
ル基である分散染料混合物の場合、驚くべきことに前示
式〔1〕のR1 がヒドロキシエトキシエチル基である染
料、即ち前示式〔3〕の化合物が、前示式〔3〕で示さ
れるモノアゾ染料及び前示式〔4〕で示されるモノアゾ
染料の混合物中に20〜40重量%の限られた範囲内で
含有する場合には染色特性が著しく向上することを見出
し、本願の第2発明に到達した。
で示されるモノアゾ染料に該染料に対して1.5〜4倍
の前示式〔4〕で示されるモノアゾ染料が配合してなる
分散染料混合物に存する。更に前示式〔1〕及び〔2〕
のモノアゾ染料を配合してなる橙〜赤味青色の分散染料
混合物に、前示式〔5〕ないし
前示式〔10〕ないし〔12〕の青色分散染料を配合し
た分散染料混合物は、耐光堅牢度が優れていることを見
出し、本願の第3の発明に到達した。
〔1〕で示されるモノアゾ染料に該染料の0.1〜10
重量倍の前示式〔2〕で示されるモノアゾ染料を配合し
てなる分散染料混合物、又は前示式〔3〕で示されるモ
ノアゾ染料に該染料の1.5〜4重量倍の前示式〔4〕
で示されるモノアゾ染料を配合してなる分散染料混合物
100重量部に、前示式〔5〕乃至
ら選ばれる1種又は2種以上の黄色分散染料2〜200
0重量部及び前示式〔10〕乃至〔12〕からなる群か
ら選ばれる1種又は2種以上の青色分散染料2〜200
0重量部を配合してなる分散染料混合物に存する。
第1の発明においては、前示式〔1〕と〔2〕とで示さ
れる分散染料を混合して使用するが、その混合割合は、
式〔1〕の染料に対して式〔2〕の染料が0.1〜10
重量倍、好ましくは0.3〜4重量倍である。式〔2〕
の染料の配合量があまり少ない場合又は多すぎる場合に
は、染着性及び温度依存性などの向上効果は小さい。
尚、前示式〔1〕の染料に配合される前示式〔2〕で示
される染料は、単一でも前示式〔2〕で示される染料の
混合物でもよい。
トロ基、シアノ基、スルホメチル基又はハロゲン原子で
ある。ハロゲン原子としては、塩素原子又は臭素原子が
好ましい。Xは特に好ましくは、ニトロ基である。Y及
びZは、水素原子、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロ
メチル基、ハロゲン原子又はスルホメチル基である。Y
及びZは互いに同じでも異なっていてもよい。Y及びZ
で示されるハロゲン原子としては塩素原子又は臭素原子
が好ましい。特にXがニトロ基、Yがシアノ基、Zが水
素原子の組合せが好ましい。Wは水素原子、ハロゲン原
子、C1 〜C2のアルキル基又は、アルコキシ基である
が、特に水素原子が好ましい。
キル基又はシアノ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒ
ドロキシアルコキシ基、C1 〜C4 アルコキシ基、ヒド
ロキシアルコキシアルコキシ基、アシルオキシアルコキ
シ基、アシルオキシアルコキシアルコキシ基若しくはア
ルコキシアルコキシ基で置換されたC2 〜C4 アルキル
基である。具体的にはC1 〜C4 アルキル基としてはメ
チル基、エチル基、直鎖および分岐鎖のプロピル基、ブ
チル基が例示でき、シアノ基、ハロゲン原子またはヒド
ロキシ基で置換されたC2 〜C4 アルキル基としてはシ
アノエチル基、クロロエチル基、ブロモエチル基、ヒド
ロキシエチル基、シアノプロピル基、クロロプロピル
基、ブロモプロピル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロ
キシブチル基等が例示でき、ヒドロキシアルコキシ基、
ヒドロキシアルコキシアルコキシ基、アシルオキシアル
コキシ基もしくはアシルオキシアルコキシアルコキシ基
で置換されたC2 〜C4 アルキル基としてはヒドロキシ
エトキシエチル基、ヒドロキシエトキシブチル基、ヒド
ロキシプロポキシエチル基、ヒドロキシプロポキシプロ
ピル基、ヒドロキシブトキシエチル基、ヒドロキシエト
キシエトキシエチル基、ヒドロキシプロポキシプロポキ
シプロピル基、ホルミルオキシエトキシエチル基、アセ
チルオキシエトキシエチル基、プロピオニルオキシエト
キシエチル基、アセチルオキシプロポキシプロピル基、
アセチルオキシプロポキシプロポキシプロピル基が例示
でき、C1 〜C4 アルコキシで置換されたC2 〜C4 ア
ルキル基としてはメトキシエチル基、ブトキシエチル
基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル基、メト
キシブチル基が例示でき、アルコキシアルコキシ基で置
換されたC2 〜C4 アルキル基としてはメトキシエトキ
シプロピル基、エトキシエトキシエチル基等が例示でき
る。
び〔2〕において、特にR1 およびR2 が共にヒドロキ
シエトキシエチル基の場合、すなわち前示式〔3〕およ
び〔4〕の分散染料を混合して使用する場合であって、
特に好ましい混合比率は式〔3〕の染料に対して式
〔4〕の染料が1.5〜4重量倍である。かかる混合比
率の範囲では特に染着性及び温度依存性が著しく向上す
る。
く、前示式〔1〕及び〔2〕で示されるモノアゾ染料を
配合してなる橙〜赤味青色の分散染料混合物に、前示式
〔5〕乃至
し〔12〕の青色分散染料を配合してなる。前示式
〔5〕で示される化合物において、R5 は具体的には、
−C2 H4 OH、−CH2 CH(CH3 )OH、−C3
H6 OH、−C2 H4 CN、−C3 H6CNを表わす
が、特に、−C2 H4 OH、−C2 H4 CNが好まし
い。
合物においてR6 またはR10で表わされるハロゲン原子
としては、弗素原子、塩素原子、臭素原子が挙げられる
が、特に塩素原子、臭素原子が好ましい。前示式〔8〕
で示された化合物においてR8 の具体例としては、メチ
ル基、エチル基、(n)−プロピル基、i−プロピル
基、−C2 H4 OH、−CH2 CH(CH3 )OH、−
C3 H6 OH、−C2 H4 CN、−C3 H6 CN基が挙
げられ、特に、−C2 H4 OH、−C2 H4 CN基が好
ましい。
物において、R9 又はR12で示されるC1 〜C2 アルキ
ル基はメチル基又はエチル基である。前示式〔10〕に
おいてR10のうちのヒドロキシC2 〜C3 低級アルキル
基は−C2 H4 OH、−C3 H6 OH等のヒドロキシ低
級アルキル基を表わし、特に−C2 H4 OHが好まし
い。
OCH3 、−C3 H6 OC3 H7 等の低級アルコキシ低
級アルキル基、又は、−C2 H4 OC2 H4 OC
2 H5 、−C2 H4 OC2 H4 OCH3 等の低級アルコ
キシ低級アルコキシ低級アルキル基が挙げられるが、低
級アルコキシ低級アルキル基が好ましい。本発明の第3
の発明における分散染料混合物の混合比率は、前示式
〔1〕及び〔2〕で示されるモノアゾ染料を配合してな
る橙色〜赤味青色の分散染料混合物100重量部に対
し、前示式〔5〕ないし
1種又は2種以上の黄色分散染料を合計で2〜2000
重量部、好ましくは10〜1000重量部及び、前示式
〔10〕ないし〔12〕からなる群から選ばれた1種又
は2種以上の青色分散染料を合計で2〜2000重量
部、好ましくは10〜1000重量部である。
分散染料混合物100重量部に対して、前示黄色分散染
料30〜500重量部、及び前示青色分散染料30〜5
00重量部である。前示式〔1〕及び〔2〕で示される
分散染料は、特公昭61−39347号公報記載の方法
に従って製造することができる。又、配合方法としては
単一構造の染料を混合して混合染料を得ることもできる
が、染料合成時にカップリング成分を2種以上混合し
て、カップリング反応をすることによっても得ることが
できる。
も公知であり、公知の方法に従って製造できる。本発明
の分散染料混合物により染色しうる繊維としては、通常
ポリエチレンテレフタレート、テレフタル酸と1,4−
ビス−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンとの重縮合
物などよりなるポリエステル繊維、あるいは木綿、絹、
羊毛、レーヨン、ポリアミド、ポリウレタンなどの繊維
と上記ポリエステル繊維との混紡品、混織品が挙げられ
る。特に、繊維が自動車シート用のポリエステル繊維の
場合は、太さ2〜5デニールのポリエステル繊維が、
又、衣料用ファインデニールポリエステル生地の場合に
は太さ0.1〜1デニールのポリエステル繊維が好まし
い。
テル繊維を染色するには、本発明の分散染料混合物が水
に不溶ないし難溶であるので、常法により、分散剤とし
てナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合
物、高級アルコール硫酸エステル、高級アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩などを使用して水性媒質中に分散させた
染色浴または捺染糊を調製し、浸染または捺染により行
なうことができる。
ヤー染色法、サーモゾル染色法などの通常の染色処理法
を適用すれば、ポリエステル繊維ないしは、その混紡品
に堅牢度のすぐれた染色を施すことができる。その際、
場合により、染色浴にギ酸、酢酸、リン酸あるいは硫酸
アンモニウムなどの公知の酸性物質を添加すれば、さら
に好結果が得られる。また、染色浴のpHは、通常5.
0〜9.5の範囲に調節するのが好ましい。そして、染
色温度は例えば、120〜140℃程度である。
料の混合物は、吸尽染色法に適用した場合に特に優れた
染着性及び温度依存性を示す。吸尽染色における染色条
件は特に限定されず、例えば染色温度は120〜140
℃程度であり、又、染色時間は30〜60分程度であ
り、染色浴のpHは4.0〜9.5程度である。
よび/または紫外線吸収剤を併用しても良い。
説明するが、本発明は以下の実施例により何等限定され
るものではない。 実施例1〜17及び比較例1〜17 下記表−1に記載の〔1−1〕〜〔1〜12〕の赤色系
分散染料又は表−2に記載の〔2−1〕〜〔2〜12〕
の赤色系分散染料を夫々単独で、又は表−1に記載の染
料と表−2に記載の染料を表−3に記載した割合で配合
した染料混合物1gをナフタレンスルホン酸−ホルムア
ルデヒド縮合物1gおよび高級アルコール硫酸エステル
2gを含む水3リットルに分散させて調製した染色浴
に、ポリエステル繊維100gを浸漬し、130℃で6
0分間染色した後、ソーピング、水洗および乾燥を行な
ったところ、赤色の染布が得られた。得られた染布の耐
光堅牢度、昇華堅牢度および水堅牢度、ならびに上記染
料の染色時の温度安定性、pH安定性はいずれも良好で
あった。
ミド溶液を用いて染布に染着した染料を溶解抽出して比
色定量し、No.1の例No.1−1における染着濃度
を100(基準)として実施例各染布の染着染料濃度
(相対値)を算出し、表−3に示した。又、染色温度を
120℃とした以外前述と同様な染色条件で染色した染
布につき、同様に染着染料濃度を算出し、下記式に従っ
て、温度依存性を求めた。結果を表−3に示した。
での染着染料濃度/130℃×60分間染色での染着染
料濃度)×100
る。)及び表−2のNo.〔2−1〕(前示式〔4〕に
含まれる。)の各赤色分散染料を用い、混合比率を表−
4の比率とした他は実施例1〜17と同様にした。結果
を表−4に示す。
〔3〕及び〔4〕の分散染料の場合、混合比率が1:
1.5〜4の範囲において著しく染着性及び温度依存性
が向上する。
表−2のNo.〔2−1〕のモノアゾ染料75重量部と
からなる分散染料混合物60gに、リグニンスルホン酸
ホルマリン縮合物140gと水650gを混合し、サン
ドグラインダーで湿式粉砕しスプレー乾燥した。この粉
末状分散染料混合物0.07gにノニオン系均染剤(ダ
イアサーバー(登録商標)LR−PSL:三菱化成
(株)製)を0.08g、紫外線吸収剤(商品名サンラ
イフLP−100:日華化学(株)製)を0.10g、
水150mlを加え、染色浴をpH5.5に調節し、こ
のものにポリエステル生地5gを入れて130℃で1時
間吸尽染色を行ない、次いでソーピング、水洗、乾燥し
て赤色染色布を得た。
験法(JIS L−0843)をベースとし自動車用に
修正した試験法(温度を89℃±5℃とし、試験布の裏
側に軟質ポリウレタンフォーム(10mm)を張りあわ
せ、しかもJISで規定される変退色スケールにより判
定する)で測定したところ、4−5級であった。 実施例25 実施例24に準じて製造した粉末状分散染料混合物0.
2gに水150mlを加え、染色浴をpH7に調製し、
これにファインデニールポリエステル生地5g(糸の太
さ0.8デニール)を入れて135℃で60分間吸尽染
色を行ない、次いで常法に従い還元洗浄、水洗、乾燥し
て赤色の染色布を得た。このものの耐光堅牢度は6級
(J−L0843法 40hr)であった。
(比較例19〜25は次番) 表−5に記載の橙〜赤味青色系、分散染料を夫々単独
で、又は表−5に記載の割合で配合した染料混合物を用
いた他は実施例1〜17と同様に染色し、評価した。得
られた染布の耐光堅牢度、昇華堅牢度および水堅牢度な
らびに染色時の温度安定性、pH依存性はいずれも良好
であった。また、実施例1〜17と同様にして求めた染
料染着濃度および温度依存性を表−5に示した。なお、
表−5中、例えばNo.28のWの欄のm−Brは、B
rがフェニルアミノ基のアミノ基に対してm−位に置換
していることを示す。
重量%と、下記構造式〔2−60〕で表わされるモノア
ゾ染料75重量%とからなる分散染料混合物
合物140gと水650gを混合し、サンドグラインダ
ーで湿式粉砕しスプレー乾燥した。この粉末状分散染料
混合物0.09gにノニオン系均染剤(ダイアサーバー
(登録商標)LR−PSL:三菱化成(株)製)を0.
08g、紫外線吸収剤(商品名サンライフLP−10
0:日華化学(株)製)を0.10g、水150mlを
加え、染色浴をpH5.5に調節し、このものにポリエ
ステル生地5gを入れて130℃で1時間吸尽染色を行
ない、次いでソーピング、水洗、乾燥して青味赤色染色
布を得た。
験法(JIS L−0843)をベースとし自動車用に
修正した試験法(温度を89℃±5℃し、試験布の裏側
に軟質ポリウレタンフォーム(10mm)を張りあわ
せ、しかもJISで規定される変退色スケールにより判
定する)で測定したところ、4−5級であった。
5gに水150mlを加え、染色浴をpH7に調製し、
このものにファインデニールポリエステル生地5g(糸
の太さ0.8デニール)を入れて135℃で60分間吸
尽染色を行ない、次いで常法に従い還元洗浄、水洗、乾
燥して青味赤色の染色布を得た。このものの耐光堅牢度
は6級(J−L0843法 40hr)であった。
0g、実施例1の構造式〔1−1〕で示される染料40
重量部と実施例1の構造式〔2−1〕で示される染料6
0重量部からなる赤色分散染料混合物20g及び下記構
造式〔10−1〕
物に、リグニンスルホン酸ホルマリン縮合物140gと
水650gを混合し、サンドグラインダーで湿式粉砕し
スプレー乾燥した。この粉末状分散染料組成物0.08
5gにノニオン系均染剤(ダイアサーバー(商標登録)
LR−PSL:三菱化成(株)製)を0.08g、紫外
線吸収剤(商品名サンライフLP−100:日華化学
(株)製)を0.10g、水150mlを加え、染色浴
をpH5.5に調節し、このものにポリエステル生地5
gを入れて130℃で1時間吸尽染色を行ない、次いで
ソーピング、水洗、乾燥してブラウン色の染色布を得
た。
験法(JIS L−0843)をベースとし自動車用に
修正した試験法(温度を89℃±5℃とし、試験布の裏
側に軟質ポリウレタンフォーム(10mm)を張りあわ
せ、しかもJISで規定される変退色スケールにより判
定する)で測定したところ、4−5級であった。又、昇
華堅牢度については、ポリエステル白布を染色布にはさ
み、180℃で30秒コンタクトさせ白布の汚染をグレ
ースケールにて判定した結果4級であった。
構造式〔1−1〕及び〔2−1〕で示される赤色分散染
料混合物から前記構造式〔ヘ〕で表わされる分散染料9
5gに替えた以外は同様にして染色を行ない、ブラウン
色の染色布を得た。実施例62と同様に評価を行なった
ところ耐光堅牢度2級、昇華堅牢度3級であった。
の染料に変えた以外は実施例62と同様にしてポリエス
テル生地を染色し、評価した。染色布の色相、耐光堅牢
度及び昇華堅牢度を表−6に示す。
の染料に変えた以外は実施例62と同様にしてポリエス
テル生地を染色した染色布の色相、耐光堅牢度、昇華堅
牢度を表−7に示す。
〔1−1〕および〔2−1〕の染料の混合比率(重量割
合)を下記表−8の如く変化させた以外は実施例62と
同様にしてポリエステル生地を染色し、評価した。結果
を表−8に示す。
0.25gに水150mlを加え染色浴をpH8.2に
調製し、このものにファインデニールポリエステル生地
5g(糸の太さ0.8デニール)を入れて135℃で6
0分間吸尽染色を行ない、次いで常法に従い、還元洗
浄、水洗、乾燥してダークレッド色の染色布を得た。こ
のものの耐光堅牢度(J−L0843法40hr)は6
級(ブルースケール)であった。
の使用量を下記表−9に記載の割合に変えた以外は実施
例62に準じて、ポリエステル生地を染色し、評価し
た。結果を表−9に示す。
び構造式〔2−1〕で示される染料からなる赤色分散染
料混合物を前記式〔1〕において、Xが−NO 2 、Yが
−CN、ZがH、R1 が−C3 H6 OC2 H4 OC
H3 、WがHであるモノアゾ染料40重量%と前記式
〔2〕において、Xが−NO2 、Yが−CN、ZがH、
R2 が−C3 H6 OC2 H4 OCH3 であるモノアゾ染
料60重量%からなる赤色分散染料混合物20gに変え
た他は実施例62と同様にして染色を行ないブラウン色
の染色布を得た。実施例62と同時に耐光堅牢度及び昇
華堅牢度を評価した。結果を表−10に示す。
〔ヘ〕で表わされる分散染料47.5gに替えた以外は
同様にして染色を行ない、ブラウン色の染色布を得た。
実施例62と同様に耐光堅牢度及び昇華堅牢度を評価し
た。結果を表−10に示す。
黄色分散染料に変えた以外は実施例89と同様にしてポ
リエステル生地を染色し評価した。染色布の色相、耐光
堅牢度及び昇華堅牢度を表−11に示す。
の青色分散染料に変えた以外は実施例−89と同様にし
てポリエステル生地を染色,評価した。染色布の色相、
耐光堅牢度及び昇華堅牢度を表−12に示す。
13〕を表−13に記載した赤色分散染料混合物(配合
割合〔1〕:〔2〕=4:6(重量比))に変えた以外
は実施例62と同様にしてポリエステル生地を染色し評
価した。染色布の色相、耐光堅牢度、昇華堅牢度を表−
13に示す。
る染料に、これと類似構造である前示式〔2〕で示され
る染料を配合することにより、良好な耐光堅牢度を維持
しつつ、温度依存性及び染着性を各染料を単独で使用し
た場合に比べて大幅に向上させることができる。
合物に特定の黄色分散染料及び青色分散染料を混合した
分散染料混合物は耐光堅牢度及び昇華堅牢度が良好であ
り、大変有用である。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記一般式〔1〕で示されるモノアゾ染
料に、該染料に対して0.1〜10重量倍の下記一般式
〔2〕で示されるモノアゾ染料を配合してなる分散染料
混合物。 【化1】 (式中、Xはニトロ基、シアノ基、スルホメルチ基又は
ハロゲン原子を、Y及びZは水素原子、シアノ基、ニト
ロ基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子、又はスル
ホメチル基を表わし、Wは水素原子、ハロゲン原子、C
1 〜C2 のアルキル基又はアルコキシ基を表わし、R1
及びR2 は夫々独立にC1 〜C4 アルキル基またはシア
ノ基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルコ
キシ基、C 1 〜C4 アルキル基、ヒドロキシアルコキシ
アルコキシ基、アシルオキシアルコキシ基、アシルオキ
シアルコキシアルコキシ基若しくはアルコキシアルコキ
シ基で置換されたC2 〜C4 アルキル基を表わす。) - 【請求項2】 下記一般式〔3〕で示されるモノアゾ染
料に、該染料に対して1.5〜4倍の下記一般式〔4〕
で示されるモノアゾ染料を配合してなる分散染料混合
物。 【化2】 (式中、Xはニトロ基、シアノ基、スルホメチル基又は
ハロゲン原子を、Y及びZは、水素原子、シアノ基、ニ
トロ基、トリフルオロメチル基、ハロゲン原子又はスル
ホメチル基を表わす。) - 【請求項3】 請求項1または2の分散染料混合物にお
いて、式〔1〕乃至〔4〕中のXがニトロ基であること
を特徴とする分散染料混合物。 - 【請求項4】 請求項1または2の分散染料混合物にお
いて、式〔1〕乃至〔4〕中のXがニトロ基、Yがシア
ノ基又はハロゲン原子、Z及びWが水素原子であること
を特徴とする分散染料混合物。 - 【請求項5】 請求項1乃至4の分散染料混合物100
重量部に、下記一般式〔5〕乃至〔9〕からなる群から
選ばれる1種又は2種以上の黄色分散染料2〜2000
重量部、及び下記一般式〔10〕乃至〔12〕からなる
群から選ばれる1種又は2種以上の青色分散染料2〜2
000重量部を配合してなる分散染料混合物。 【化3】 (式〔5〕中、R5 は水酸基またはシアノ基で置換され
たC2 〜C3 アルキル基を、式〔6〕中、R6 は水素原
子、メチル基またはハロゲン原子を、式〔7〕中、R7
は水素原子またはメチル基を、式〔8〕中、R8 は水酸
基またはシアノ基で置換されていてもよいC1 〜C3 ア
ルキル基を、式〔9〕中、R9 は水素原子またはC1 〜
C2 アルキル基をそれぞれ表わす。) 【化4】 (式〔10〕中、R10は水素原子、ハロゲン原子、ヒド
ロキシ基又はヒドロキシC2 〜C3 低級アルキル基を、
式〔11〕中、Aは酸素原子又は−NH−を表わし、R
11は低級アルコキシ低級アルキル基または低級アルコキ
シ低級アルコキシ低級アルキル基を、式〔12〕中、R
12はC1 〜C2 のアルキル基をそれぞれ表わす。) - 【請求項6】 請求項1乃至5の分散染料混合物で染色
されたポリエステル繊維。
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