JP3032589B2 - 分散染料混合物 - Google Patents

分散染料混合物

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dyeing
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清 姫野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に、耐光堅牢度及び温
度依存性の両方に優れ、ポリエステル系繊維を良好な赤
色に染色することができる赤色分散染料混合物に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】従来、自動車用シートの材質としては、ポ
リエステル繊維よりなる布が多く使用されているが、近
年、自動車内装のファッション化に伴い、シートの色も
カラフルなものが要求されるようになった。しかし、自
動車用シートの場合密閉室内で高温下で直射日光に曝さ
れることが多いので、シートの色あせが起こりやすく、
長期間美しい色を維持することは難しい。従って、自動
車シート用のポリエステル繊維を染色するための染料と
しては、耐光堅牢度及び温度依存性の両方が優れたもの
を用いるのが望ましい。ところが、従来、耐光堅牢度と
温度依存性の両方に優れた染料は少なく、自動車シート
用の染料として満足できるものは見い出されていない。
例えば、下記構造式
【0003】
【化3】
【0004】で示される分散染料は特公昭61−393
47号報により公知であり、この染料は耐光堅牢度の面
では優れているものの温度依存性が不十分である。ま
た、前示式〔1〕で示される分散染料も耐光堅牢度は優
れているものの、同様に温度依存性及び染着性が不十分
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は上記実情
に鑑み、耐光堅牢度とともに温度依存性にも優れ、自動
車シート用のポリエステル繊維を染色するのに適した分
散染料を提供することを目的とし種々検討の結果、本発
明の特定の染料混合物が上記目的を達成することを見い
出した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記実情に
鑑み、前示式〔1〕で示される赤色分散染料の優れた耐
光堅牢度を維持しつつ、温度依存性および染着性を向上
させる方法について種々検討を行った結果、前示式
〔1〕の染料と前示式〔2〕の赤色系染料とを混合して
用いると、単独使用の場合に比べて著しく染色特性が向
上することを見い出し本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の要旨は、前示式〔1〕
で示される赤色分散染料に該染料に対して0.1〜10
重量倍の前示式〔2〕で示されるモノアゾ染料を配合し
てなる分散染料混合物に存する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいては、前示式〔1〕と〔2〕とで示される赤色系分
散染料を混合して使用するが、その混合割合は、式
〔1〕の染料に対して式〔2〕の染料が0.1〜10重
量倍、好ましくは0.3〜3重量倍である。式〔2〕の
染料の配合量があまり少ない場合又は多すぎる場合に
は、染着性及び温度依存性などの向上効果は小さい。
尚、前示式〔1〕の染料に配合される前示式〔2〕で示
される染料は、単一でも前示式〔2〕で示される染料の
混合物でもよい。
【0009】前示式〔2〕におけるXおよびYで表わさ
れるハロゲン原子としては、通常、塩素原子又は臭素原
子が好ましい。また、R1 およびR2 で表わされるC1
〜C 4 アルコキシC2 〜C3 アルキル基の具体例として
は、例えば、メトキシエチル基、エトキシエチル基、プ
ロポキシエチル基、ブトキシエチル基、メトキシプロピ
ル基、エトキシプロピル基などが挙げられる。但し、一
般式〔2〕において、XおよびYの一方がシアノ基で他
方が水素原子であり、しかも、R1 およびR2 の両者が
メトキシエチル基の場合には、前示式〔1〕の分散染料
と同一となり、異種構造の染料混合物となり得ないの
で、本発明ではこのようなケースは除外している。本発
明においては、前示式〔2〕におけるR1 およびR2
一方がメトキシエチル基以外のC1 〜C4 アルコキシC
2 〜C3 アルキル基のものを使用するのが特に好まし
い。また、XおよびYについては、一方がシアノ基で、
他方が水素原子であるもの、すなわち、前示式〔2〕の
染料のジアゾ成分が前示式〔1〕と同種のジアゾ成分と
なるのが好ましい。
【0010】本発明では赤色系成分として、前示式
〔1〕及び〔2〕の2種類の分散染料を併用するもので
あるが、希望する色調に染色するために、青色成分及び
黄色成分と配合して使用することも可能である。
【0011】前示式〔1〕及び〔2〕で示される分散染
料は、特公昭61−39347号公報記載の方法に従っ
て製造することができる。又、配合方法としては単一構
造の染料を混合して混合染料を得ることもできるが、染
料合成時にカップリング成分を2種以上混合し、カップ
リング反応をすることによっても得ることができる。
【0012】本発明の染料により染色しうる繊維として
は、通常ポリエチレンテレフタレート、テレフタル酸と
1,4−ビス−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンと
の重縮合物などよりなるポリエステル繊維、あるいは木
綿、絹、羊毛などの天然繊維と上記ポリエステル繊維と
の混紡品、混織品が挙げられる。本発明の染料を用いて
ポリエステル繊維を染色するには、前示一般式〔1〕で
示される染料が水に不溶ないし難溶であるので、常法に
より、分散剤としてナフタレンスルホン酸とホルムアル
デヒドとの縮合物、高級アルコール硫酸エステル、高級
アルキルベンゼンスルホン酸塩などを使用して水性媒質
中に分散させた染色浴または捺染糊を調製し、浸染また
は捺染により行なうことができる。
【0013】例えば、浸染の場合、高温染色法、キャリ
ヤー染色法、サーモゾル染色法などの通常の染色処理法
を適用すれば、ポリエステル繊維ないしは、その混紡品
に堅牢度のすぐれた染色を施すことができる。その際、
場合により、染色浴にギ酸、酢酸、リン酸あるいは硫酸
アンモニウムなどの公知の酸性物質を添加すれば、さら
に好結果が得られる。また、染色浴のpHは、通常5.
0〜9.0の範囲に調節するのが好ましい。そして、染
色温度は例えば、120〜140℃程度である。
【0014】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。 実施例 前示式〔1〕で示される赤色系分散染料を単独で、又は
これと表1に記載の〔2−1〕〜〔2−18〕の分散染
料を表2〜4に記載した割合で配合した染料混合物1g
をナフタレンスルホン酸−ホルムアルデヒド縮合物1g
および高級アルコール硫酸エステル2gを含む水3リッ
トルに分散させて調製した染色浴に、ポリエステル繊維
100gを浸漬し、130℃で60分間染色した後、ソ
ーピング、水洗および乾燥を行なったところ、赤色の染
布が得られた。得られた染布の耐光堅牢度、昇華堅牢度
および水堅牢度、ならびに上記染料の染色時の温度安定
性、pH安定性は良好であった。
【0015】また、0.1%リン酸のジメチルホルムア
ミド溶液を用いて染布に染着した染料を溶解抽出して比
色定量し、実施例1−1における染着濃度を100(基
準)として実施例各染布の染着染料濃度(相対値)を算
出し、表2〜4に示した。又、染色温度を120℃とし
た以外前述と同様な染色条件で染色した染布につき、同
様に染着染料濃度を算出し、下記式に従って、温度依存
性を求めた。結果を表2〜4に示した。 温度依存性(%)=(120℃×60分間染色での染着
染料濃度/130℃×60分間染色での染着染料濃度)
×100
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、前示式〔1〕で示され
る赤色系分散染料に、これと類似構造である前示式
〔2〕で表わされる特定の分散染料を配合することによ
り、良好な耐光堅牢度を維持しつつ、温度依存性及び染
着性を各染料を単独で使用した場合に比べて大幅に向上
させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09B 67/22 C09B 29/01 - 29/085 D06P 3/54 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式〔1〕で示される赤色分散染料に
    該染料に対して0.1〜10重量倍の下記式〔2〕で示
    されるモノアゾ染料を配合してなる分散染料混合物。 【化1】 【化2】
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