JPH0625332A - オレフィンの重合用成分および触媒 - Google Patents

オレフィンの重合用成分および触媒

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JPH0625332A
JPH0625332A JP3012887A JP1288791A JPH0625332A JP H0625332 A JPH0625332 A JP H0625332A JP 3012887 A JP3012887 A JP 3012887A JP 1288791 A JP1288791 A JP 1288791A JP H0625332 A JPH0625332 A JP H0625332A
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magnesium halide
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ウムベルト、ジアンニーニ
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ルイサ、バリノ
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ライモンド、スコルダマグリア
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 オレフィン重合用の高活性立体特異性触媒成
分を提供する。 〔構成〕 活性形態のマグネシウムハライド上に担持さ
れたチタンハライドまたはハロゲンアルコラートおよび
式 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 はヒドロカルビル
基である)のケイ素化合物から選ばれる電子供与体化合
物を含むオレフィンの重合用触媒成分。前記触媒成分と
Al−アルキル化合物とから得られた触媒、並びに活性
マグネシウムハライド上に担持されたチタンハライドま
たはハロゲンアルコラートおよびAl−トリエチルでの
抽出性の特殊な特性を有する電子供与体化合物を含む固
体触媒成分とAl−アルキル化合物と前記式に包含され
るケイ素化合物との反応によって得られる触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、オレフィンの重合用成分および
触媒および特にCH2 =CHRオレフィン(式中、Rは
炭素数1〜6のアルキル基、アリール基または水素原子
である)の重合における使用に関する。活性形態のマグ
ネシウムハライド上に担持されたチタン化合物を含む触
媒は、分野で周知である。この種の触媒は、例えば、米
国特許第4,278,718号明細書に記載されてい
る。前記触媒は、エチレン並びに他のα−オレフィン、
例えば、プロピレンの重合において高度に活性である
が、十分には立体特異性ではない。
【0002】立体特異性は、電子供与体化合物をチタン
化合物を含む固体成分に加えることによって改善した
(米国特許第4,544,713号明細書)。更なる改
善は、固体成分に加えた電子供与体化合物(内部供与
体)並びにAl−アルキル化合物に加えたもの(外部供
与体)を使用することによって得た(米国特許第4,1
07,414号明細書)。活性と立体特異性との両方に
関して非常に高い性能は、欧州特許第0045977号
明細書に記載の触媒によって与えられる。前記触媒は、
固体成分として、活性形態のマグネシウムハライドを含
有し、このマグネシウムハライド上にはチタンハライド
(TiCl4 )および特定の種類のカルボン酸エステル
(フタレートが代表例)から選ばれる電子供与体化合物
が担持されている。使用する助触媒は、Al−アルキル
化合物であり、このAl−アルキル化合物には少なくと
も1個のSi−OR結合(R=ヒドロカルビル基)を含
有するケイ素化合物が添加されている。
【0003】米国特許第4,522,930号明細書に
は固体触媒成分がAl−トリエチル(標準抽出条件下)
で少なくとも70モル%抽出できる電子供与体化合物を
含有すること、および抽出後に表面積少なくとも20 m
2 /gを有することという事実によって特徴づけられる
触媒が記載されている。前記触媒は、助触媒として、所
定の反応条件下で電位差滴定によって検出できるAl−
トリエチル錯化反応を与えない性質を有するAl−トリ
アルキル化合物(この化合物には電子供与体化合物が添
加されている)を含む。前記電子供与体化合物として
は、Si−OR結合を有するケイ素化合物;2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、2,2,5,5−テ
トラメチルピロリジン、Al−ジエチル−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジド、Al−ジクロロモノフェ
ノキシ、および他の化合物が挙げられる。
【0004】今や予想外なことに、新しい種類の電子供
与体化合物が見出され、それらの幾つかは米国特許第
4,522,930号明細書に記載の特性を有する固体
触媒成分との組み合わせで高活性立体特異性触媒を形成
するためにAl−アルキルと併用でき、且つ他のもの
は、固体成分に加える時に、電子供与体化合物をAl−
アルキル化合物に加えずに高活性立体特異性触媒を与え
ることができる。
【0005】本発明の化合物は、下記一般式
【化3】 〔式中、R1 およびR2 は同じであるか異なり、炭素数
1〜18のアルキル、脂環式、アリール、アルカリー
ル、およびアラルキル基(場合によってO、N、S、
P、またはハロゲンを含有)であり;R3 およびR4
同じであるか異なり、炭素数1〜18のアルキル、脂環
式、アリール、アルカリール、およびアラルキル基、特
に炭素数1〜6のアルキル、更に特に、メチルである〕
のシランである。
【0006】特に、R1 およびR2 は、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチ
ル、s−ブチル、ネオペンチル、2−エチルヘキシル、
シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、フェニル、ベ
ンジル、p−クロロフェニル、1−ナフチル、1−デカ
ヒドロナフチルである。
【0007】前記式に包含されるシランの代表例は、2
−エチルヘキシル−トリメトキシメチルシラン、イソプ
ロピル−トリメトキシメチルシラン、メチル−トリメト
キシメチルシラン、n−ブチル−トリメトキシメチルシ
ラン、イソブチル−トリメトキシメチルシラン、s−ブ
チル−トリメトキシメチルシラン、t−ブチル−トリメ
トキシメチルシラン、シクロヘキシル−トリメトキシメ
チルシラン、フェニル−トリメトキシメチルシラン、ク
ミル−トリメトキシメチルシラン、フェニルエチル−ト
リメトキシメチルシラン、シクロヘキシルエチル−トリ
メトキシメチルシラン、p−クロロフェニル−トリメト
キシメチルシラン、1−ナフチル−トリメトキシメチル
シラン、p−フルオロフェニル−トリメトキシメチルシ
ラン、1−デカヒドロナフチル−トリメトキシメチルシ
ラン、p−t−ブチルフェニル−トリメトキシメチルシ
ラン、ジシクロヘキシル−ジメトキシメチルシラン、ジ
メチル−ジメトキシメチルシラン、ジエチル−ジメトキ
シメチルシラン、ジ−n−プロピル−ジメトキシメチル
シラン、ジ−イソプロピル−ジメトキシメチルシラン、
ジ−n−ブチル−ジメトキシメチルシラン、ジ−イソブ
チル−ジメトキシメチルシラン、ジ−s−ブチル−ジメ
トキシメチルシラン、ジ−t−ブチル−ジメトキシメチ
ルシラン、ジメチル−ジエトキシメチルシラン、ジエチ
ル−ジエトキシメチルシラン、ジ−n−プロピル−ジエ
トキシメチルシラン、ジ−イソプロピル−ジエトキシメ
チルシラン、ジ−n−ブチル−ジエトキシメチルシラ
ン、ジ−イソブチル−ジエトキシメチルシラン、ジ−s
−ブチル−ジエトキシメチルシラン、ジ−t−ブチル−
ジエトキシメチルシラン、メチル−エチル−ジメトキシ
メチルシラン、メチル−プロピル−ジメトキシメチルシ
ラン、メチル−ベンジル−ジメトキシメチルシラン、メ
チル−フェニル−ジメトキシメチルシラン、メチル−シ
クロヘキシル−ジメトキシメチルシラン、メチル−シク
ロヘキシルメチル−ジメトキシメチルシラン、ビス(p
−クロロフェニル)−ジメトキシメチルシラン、ビス
(フェニルエチル)−ジメトキシメチルシラン、ビス
(シクロエチル)−ジメトキシメチルシラン、メチル−
イソブチル−ジメトキシメチルシラン、メチル−2−エ
チルヘキシル−ジメトキシメチルシラン、ビス(2−エ
チルヘキシル)−ジメトキシメチルシラン、ビス(p−
メチルフェニル)−ジメトキシメチルシラン、メチル−
イソプロピル−ジメトキシメチルシラン、ジフェニル−
ジメトキシメチルシラン、シクロヘキシル−t−ブチル
−ジメトキシメチルシラン、イソプロピル−t−ブチル
−ジメトキシメチルシラン、ジベンジル−ジメトキシメ
チルシラン、ビス(シクロヘキシルメチル)−ジメトキ
シメチルシラン、ジ−イソブチル−ジイソブトキシメチ
ルシラン、イソブチル−イソプロピル−ジメトキシメチ
ルシラン、ジ−シクロペンチル−ジメトキシメチルシラ
ン、ジ−ネオ−ペンチル−ジメトキシメチルシラン、イ
ソペンチル−イソプロピル−ジメトキシメチルシラン、
フェニル−ベンジル−ジメトキシメチルシラン、シクロ
ヘキシル−シクロヘキシルメチル−ジメトキシメチルシ
ラン、イソプロピル−t−ブチル−ジメトキシメチルシ
ラン、イソプロピル−t−ブチル−ジ−n−ブトキシメ
チルシラン、イソプロピル−t−ブチル−ジイソブトキ
シメチルシラン、イソプロピル−t−ブチル−ジ−t−
ブトキシメチルシラン、メチル−シクロヘキシル−ジエ
トキシメチルシラン、メチル−シクロヘキシル−ジ−n
−ブトキシメチルシラン、メチル−シクロヘキシル−ジ
−イソブトキシメチルシラン、メチル−シクロヘキシル
−ジ−t−ブトキシメチルシラン、テトラメトキシメチ
ルシラン、テトラエトキシメチルシラン、テトラ−n−
ブトキシメチルシラン、テトラ−i−ブトキシメチルシ
ラン、テトラ−t−ブトキシメチルシランである。
【0008】本発明のケイ素化合物の一般的製法は、ジ
アルキルジクロロシランまたはジアルキルジメトキシシ
ランをメチルクロロメチルエーテルのグリニャールと反
応させるか、ジアルキルビス(クロロメチル)シランを
ナトリウムメチレートと反応させることからなる。反応
は、温度40℃〜100℃で不活性溶媒中で実施する。
既述のように、本発明の電子供与体化合物は、米国特
許第4,522,930号明細書に記載の触媒成分との
組み合わせで高活性立体特異性触媒を形成するためにA
l−アルキル化合物と併用できる。この米国特許に記載
の触媒成分としては、Ti−ハロゲン結合を含有するチ
タン化合物および標準抽出条件下でAl−トリエチルで
少なくとも70モル%抽出できる電子供与体化合物が挙
げられる。抽出後、固体は、表面積(BET)少なくと
も20 m2 /g、通常100〜300 m2 /gを有す
る。
【0009】前記米国特許に記載の触媒成分の調製で使
用できる電子供与体化合物としては、エーテル、ケト
ン、ラクトン、N、Pおよび/またはS原子を含有する
化合物、および特定の種類のエステルが挙げられる。米
国特許第4,522,930号明細書のエステルに加え
て、欧州特許第0045977号明細書に記載の種類の
エステルも、使用できる。
【0010】フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジオクチ
ル、フタル酸ジフェニル、フタル酸ベンジルブチルなど
のフタル酸エステル;マロン酸ジイソブチル、マロン酸
ジエチルなどのマロン酸エステル;ピバル酸アルキルお
よびピバル酸アリール、マレイン酸アルキル、マレイン
酸シクロアルキルおよびマレイン酸アリール、炭酸アル
キルおよび炭酸アリール、例えば、炭酸ジイソブチル、
炭酸エチルフェニルおよび炭酸ジフェニル;コハク酸モ
ノエチル、コハク酸ジエチルなどのコハク酸エステル
が、特に適当であることが見出された。フタル酸エステ
ルが、好ましい。
【0011】本発明に係るケイ素化合物を含有する触媒
成分の調製は、各種の方法を使用して実施する。例え
ば、マグネシウムハライド(水1%未満を含有する無水
状態で使用)、チタン化合物およびケイ素化合物を、マ
グネシウムハライドが活性化される条件下で一緒に粉砕
する。次いで、粉砕物を、温度80〜135℃で過剰の
TiCl4で1回以上処理し、次いで、すべての塩素イ
オンが消えるまで、炭化水素(ヘキサン)で繰り返して
洗浄する。
【0012】別法によれば、無水マグネシウムハライド
を、既知の方法に従って予備活性化し、次いで、溶液中
にケイ素化合物を含有する過剰のTiCl4 と反応させ
る。また、この場合には、操作は、温度80〜135℃
で生ずる。TiCl4 での処理は、場合によって繰り返
し、次いで、固体は、ヘキサンまたはヘプタンで洗浄し
て未反応TiCl4 のすべての痕跡を排除する。
【0013】別法によれば、nが一般に1〜3であり且
つROHがエタノール、ブタノールまたはイソブタノー
ルであるMgCl2 ・nROH付加物(特に回転楕円面
状粒子の形態)を、溶液中にケイ素化合物を含有する過
剰のTiCl4 と反応させる。温度は、通常、80〜1
20℃である。反応後、固体を、TiCl4 ともう1回
反応させ、次いで、分離し、塩素イオンが消えるまで、
炭化水素で洗浄する。
【0014】なお別の方法によれば、マグネシウムアル
コラートおよびクロロアルコラート(クロロアルコラー
トは特に米国特許第4,220,554号明細書に記載
のように生成できる)を、この場合にも、既述の反応条
件下で操作して溶液中にケイ素化合物を含有する過剰の
TiCl4 と反応させる。
【0015】別法によれば、チタンアルコラートとのマ
グネシウムハライド錯体(MgCl2 ・2Ti(OC4
9 4 錯体は代表例である)を、炭化水素溶液におい
て、溶液中にケイ素化合物を含有する過剰のTiCl4
と反応させる。分離された固体生成物は、再度、過剰の
TiCl4 と反応させ、次いで、分離し、ヘキサンで洗
浄する。TiCl4 との反応は、温度80〜120℃で
実施する。
【0016】変法によれば、MgCl2 とチタンアルコ
ラートとの間の錯体を、炭化水素溶液中でメチルヒドロ
ポリシロキサンと反応させる。分離された固体生成物
を、50℃で、溶液中にケイ素化合物を含有する四塩化
ケイ素と反応させる。次いで、固体を、80〜120℃
で操作して過剰のTiCl4 と反応させる。
【0017】最後に、有機溶媒に可溶性のMg化合物ま
たは錯体の溶液が含浸された、部分架橋され且つ回転楕
円面状のスチレン−ジビニルベンゼン樹脂などの多孔性
樹脂またはシリカ、アルミナなどの多孔性無機酸化物
を、溶液中にケイ素化合物を含有する過剰のTiCl4
と反応させることが可能である。
【0018】使用できる多孔性樹脂は、公開欧州特許出
願EP−A第0344755号明細書に記載されてい
る。TiCl4 との反応は、80〜120℃で実施す
る。過剰のTiCl4 を分離した後、反応を繰り返し、
次いで、固体を炭化水素で洗浄する。前記反応で使用す
るMgCl2 /電子供与体化合物のモル比は、通常、
2:1から12:1である。電子供与体化合物は、一般
に、通常5〜20モル%の量でマグネシウムハライド上
に固定する。しかしながら、樹脂および無機酸化物上に
担持された成分の場合には、ケイ素化合物とマグネシウ
ムとの間のモル比は、異なり、通常0.1〜1である。
【0019】触媒成分においては、Mg/Tiモル比
は、一般に、30:1〜4:1である。樹脂または無機
酸化物上に担持された成分においては、比率は異なり、
通常10:1〜2:1である。触媒成分の調製に使用で
きるチタン化合物は、ハロゲン化物およびハロゲンアル
コラートである。好ましい化合物は、四塩化チタンであ
る。チタントリハライド、特にTiCl3 HR、TiC
3 ARAおよびTiCl3 OR(式中、Rはフェニル
基である)などのハロゲンアルコラートを使用しても、
満足な結果が得られる。前記反応は、活性形態のマグネ
シウムハライドの生成をもたらす。ハロゲン化物とは異
なるマグネシウム化合物から出発して活性形態のマグネ
シウムハライドの生成をもたらす反応は、文献で周知で
ある。
【0020】触媒成分中の活性形態のマグネシウムハラ
イドは、触媒成分のX線回折スペクトルにおいて、非活
性化マグネシウムハライド(3 m2 /gよりも小さい表
面積を有する)のスペクトルで現われる主要強度反射が
もはや存在しないが、その場所に主要強度反射の部分に
対してシフトされた最大強度を有するハロがあるという
事実により、または主要強度反射が強度が減少し且つ非
活性化Mgハライドのスペクトルで現われる主要強度反
射のものよりも少なくとも30%多く半値幅を提示する
という事実により認識できる。
【0021】最も活性の形態のマグネシウムハライド
は、ハロが固体触媒成分のX線スペクトルで現われるも
のである。マグネシウムハライドのうち、塩化物が好ま
しい化合物である。最も活性の形態の塩化マグネシウム
の場合には、触媒成分のX線スペクトルにおいて、塩化
物スペクトルにおいて平面間距離2.56オングストロ
ームに配置された反射の位置におけるハロが現われる。
前記方法は、米国特許第4,544,713号明細書に
記載の特性を有する電子供与体を含有する触媒成分の場
合にも使用できる。
【0022】本発明に係るケイ素化合物を含有する固体
触媒成分は、Al−アルキル化合物との反応によって、
CH2 =CHRオレフィン(式中、Rは水素または炭素
数1〜6のアルキル基またはアリールである)またはそ
れらの混合物または前記オレフィンの1種以上とジオレ
フィンとの混合物の重合で使用できる触媒を形成する。
CH2 =CHRオレフィン(式中、Rは水素または炭素
数1〜6のアルキル基またはアリールである)の重合の
場合、特にオレフィンがプロピレンである時には、使用
できるAl−アルキル化合物は、Al−トリエチル、A
l−トリイソブチル、Al−トリ−n−ブチルなどのA
l−トリアルキル、OまたはN原子またはSO4 および
SO3 基を介して一緒に結合された2個以上のAl原子
を含有する線状または環式Al−アルキル化合物から選
ばれる。
【0023】前記化合物の例は、
【化4】 (式中、nは1〜20の数である)である。
【0024】AlR2 OR′化合物(式中、R′は2位
および/または6位で置換されたアリール基であり、R
は炭素数1〜8のアルキル基である)も、AlR2 H化
合物(式中、Rは既述の意味を有する)と同様に使用で
きる。Al−アルキル化合物は、Al/Tiモル比通常
1〜1000で使用される。プロピレンおよび同様のα
−オレフィンの重合の場合には、トリアルキル化合物
は、AlEt2 Cl、Al2 Et3 Cl3 などのAl−
アルキルハライドとの混合物で使用できる。前記Al−
アルキル化合物は、本発明のケイ素化合物が外部供与体
として使用され、即ち、Al−アルキル化合物に加える
場合にも使用できる。この場合には、既述のように、固
体成分は、米国特許第4,522,930号明細書に記
載のものと同じ特性を有する電子供与体化合物を含有す
る。
【0025】オレフィンの重合は、1種以上の単量体に
より、または脂肪族または芳香族炭化水素溶媒中の単量
体の溶液により構成される液相中、または気相中で操作
するか、また液相中の重合段階と気相中の重合段階とを
組み合わせることにより既知の方法に従って実施する。
重合(共重合)温度は、通常、0〜150℃、特に60
〜100℃である。それは、大気圧以上で操作する。触
媒は、少量のオレフィンと予備接触できる(予備重
合)。予備重合は、触媒の性能並びに重合体の形態を改
善する。予備重合は、触媒を炭化水素溶媒(ヘキサン、
ヘプタンなど)中の懸濁液中に維持しながら実施し、室
温〜60℃の温度で重合して、一般に触媒の重量の0.
5〜3倍の量の重合体を生成する。また、予備重合は、
液体プロピレン中で前記温度条件下で実施して、触媒成
分1g当たり1000gに達することができる量の重合
体を生成する。オレフィンの立体規則性重合の場合に
は、電子供与体化合物をAl−アルキルに加えるなら
ば、Al−アルキル化合物と電子供与体化合物との間の
モル比は、通常、5:1〜100:1である。下記例
は、本発明を例示するために与えるものであって、限定
するものではない。
【0026】例1〜6 n−ヘプタン1000ml、Al(C2 5 3 5ミリモ
ル、触媒成分30mgおよび電子供与体化合物1ミリモル
を馬蹄形攪拌機を有する2000mlのステンレス鋼製オ
ートクレーブにプロピレン流中で25℃において導入す
る。オートクレーブを密閉し、圧力はプロピレンを供給
することによって1気圧にした後、水素過圧0.2気圧
を導入する。次いで、それを70℃に加熱し、全圧をプ
ロピレンで7気圧にする。単量体を連続的に供給しなが
ら、2時間重合する。次いで、得られた重合体を濾過に
よって単離する。濾液に残る重合体をメタノールで沈殿
し、真空乾燥し、n−ヘプタン抽出の全残渣を測定する
際に考慮する。使用する電子供与体、重合収量および得
られた重合体の性質を表1に示す。
【0027】使用した触媒成分は次の通り調製したもの
である。濾過邪魔板を備えた500mlの反応器にTiC
4 225mlを0℃で導入する。攪拌しながら、米国特
許第4,469,648号明細書の例1に記載の方法に
従って得られた微小回転楕円面状MgCl2 ・2,1C
2 5 OH 10.1g(54ミリモル)を15分で加
える。添加が完了したら、温度を40℃にし、フタル酸
ジイソブチル9ミリモルを導入する。温度を1時間で1
00℃にする。それを2時間反応させた後、TiCl4
を濾過によって除去し、次いで、別の200mlのTiC
4 を加え、120℃で1時間反応させる。この時間の
終わりに、それを濾過し、濾液中のすべての塩素イオン
が消えるまで、60℃においてn−ヘプタンで洗浄す
る。
【0028】例7〜12 冷却器、機械攪拌機および温度計を備えた1 lのガラス
製フラスコにTiCl4 625mlを無水窒素雰囲気中で
導入する。米国特許第4,469,648号明細書の例
1に記載の方法によって得られた球状MgCl2 ・2,
1C2 5 OH担体25gを攪拌下に0℃で供給する。
1時間で、それを100℃に加熱する。温度が40℃に
達した時に、表2に記載の電子供与体22ミリモルを導
入する。それを2時間100℃に維持し、沈降させ、次
いで、液体をサイフォンで排出する。TiCl4 550
mlを加え、次いで、1時間120℃に加熱する。終わり
に、それを沈降し、液体をサイフォンで排出する。残り
の固体を無水ヘキサン200ccで60℃において6回、
室温において3回洗浄する。触媒成分に関する分析デー
タを表2に示す。
【0029】例13〜18 馬蹄形攪拌機を有する2000mlのステンレス鋼製オー
トクレーブにn−ヘプタン1000ml、Al(C
2 5 3 2.5ミリモルおよび例7〜12で調製した
適量の触媒成分をプロピレン流中で25℃において導入
する。オートクレーブを密閉し、圧力をプロピレンを供
給することによって1気圧にした後、水素過圧0.2気
圧を導入する。次いで、それを70℃に加熱し、全圧を
プロピレンで7気圧にする。単量体を連続的に供給し且
つ温度を70℃に維持しながら、2時間重合する。次い
で、得られた重合体を濾過によって単離し、乾燥する。
濾液に残る重合体をメタノールで沈殿し、真空乾燥し、
n−ヘプタン抽出の全残渣を測定する際に考慮する。触
媒化合物の使用量、重合収量および得られた重合体の性
質を表3に示す。
【0030】 表1 例No. 使用する供与体 収量gPP/ I.I. I.V. g触媒成分 % dl/g 1 メチルフェニルジメトキシメチルシラン 1000 92.7 1.60 2 ジフェニルジメトキシメチルシラン 5000 95.3 1.50 3 メチルシクロヘキシルジメトキシメチル 3800 92.8 1.38 シラン 4 ジ−t−ブチルジメトキシメチルシラン 3500 92.7 1.30 5 シクロヘキシル−t−ブチルジメトキシ 5500 94.2 1.55 メチルシラン 6 イソプロピル−t−ブチルジメトキシメ 4800 95.5 1.50 チルシラン
【0031】 表2 例No. 使用する供与体 触媒成分 組成:重量% Mg Ti 供与体 7 メチルフェニルジメトキシメチルシラン 13.6 6.2 15.4 8 ジフェニルジメトキシメチルシラン 13.4 6.1 16.9 9 メチルシクロヘキシルジメトキシメチルシラン 18.0 2.5 16.7 10 ジ−t−ブチルジメトキシメチルシラン 15.1 5.3 15.8 11 シクロヘキシル-t- ブチルジメトキシメチルシラン 17.0 2.1 17.812 イソプロピル−t−ブチルジメトキシメチルシラン 17.5 2.4 15.0
【0032】 表3 例No. 触媒 収量 I.I. I.V. 例No. gPP/g触媒成分 % dl/g (使用量:mg) 13 7 13000 74.0 1.50 (15) 14 8 12200 72.2 1.68 (12) 15 9 22500 82.6 1.61 (10) 16 10 15100 77.1 1.57 (13) 17 11 16500 91.1 1.40 (11) 18 12 17000 91.7 1.60 (10)
【0033】例19 プロピレンの代わりにエチレンを使用して、例1〜6で
使用したのと同じオートクレーブに無水ヘキサン中の
0.5g/l Al−トリイソブチル溶液900mlを45
℃で軽(light)水素流中で導入した直後に、前記溶液1
00mlに懸濁された例12の触媒成分16mgを導入す
る。次いで、温度を迅速に75℃にした後、4.5気圧
の圧力に達するまで、水素を供給し、11.5気圧の全
圧に達するまで、エチレンを供給する。消費されたエチ
レンを連続的に補償して、これらの条件を3時間維持す
る。次いで、それを迅速にガス抜きし、室温に冷却す
る。重合体懸濁液を濾過し、固体を乾燥する。このよう
にして、重合体350gが得られる(収量22kg/触媒
gに対応)。下記特性を標準法によって測定。 (a)MIE=1.70g/10分(MIF/MIE=
26.5) (b)MIF=46g/10分 (c)〔η〕135℃THN−1.8dl/g EおよびFメルトインデックスをそれぞれASTM D
1238標準EおよびF条件に従って測定する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウムベルト、ジアンニーニ イタリー国ミラノ、ビア、シスモンディ、 53 (72)発明者 ルイサ、バリノ イタリー国ノバラ、チ、ソ、リソルジメン ト、338 (72)発明者 ライモンド、スコルダマグリア イタリー国ミラノ、ピアッツァ、ディオク レツィアノ、2 (72)発明者 エリザベタ、バルバッサ イタリー国パビア、ボゲーラ、エル、ゴ、 ペルシ、4

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チタンハライドまたはハロゲンアルコラー
    トおよび式 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は同じであるか異なり、炭素数
    1〜18のアルキル、シクロアルキル、アリール、アル
    カリール、およびアラルキル基(場合によってO、N、
    S、P、またはハロゲンを含有)であり、R3 およびR
    3 は同じであるか異なり、炭素数1〜18のアルキル、
    シクロアルキル、アリール、アルカリール、およびアラ
    ルキル基である〕のケイ素化合物を含み、前記チタンハ
    ライドまたはハロゲンアルコラートおよび前記ケイ素化
    合物が活性形態のマグネシウムハライド上に担持されて
    いることを特徴とするオレフィンの重合用触媒成分。
  2. 【請求項2】R1 およびR2 が、メチル、エチル、プロ
    ピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、s−ブ
    チル、ネオペンチル、2−エチルヘキシル、シクロヘキ
    シル、メチルシクロヘキシル、フェニル、ベンジル、p
    −クロロフェニル、1−ナフチル、および1−デカヒド
    ロナフチルからなる群から選ばれる、請求項1に記載の
    触媒成分。
  3. 【請求項3】チタン化合物が四塩化チタンであり且つマ
    グネシウムハライドが二塩化マグネシウムである、請求
    項1に記載の触媒成分。
  4. 【請求項4】ケイ素化合物が、メチルシクロヘキシルジ
    メトキシメチルシラン、シクロヘキシル−t−ブチルジ
    メトキシメチルシラン、およびイソプロピル−t−ブチ
    ルジメトキシメチルシランからなる群から選ばれる、請
    求項1に記載の触媒成分。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の触媒成分とAl−トリア
    ルキル化合物との反応生成物を含んで成る、オレフィン
    の重合用触媒。
  6. 【請求項6】請求項3に記載の触媒成分とAl−トリア
    ルキル化合物との反応生成物を含んで成る、オレフィン
    の重合用触媒。
  7. 【請求項7】活性形態のマグネシウムハライド、チタン
    ハライドまたはハロゲンアルコラート、および標準抽出
    条件下でAl−トリエチルで少なくとも70モル%抽出
    できる電子供与体化合物を含んで成る固体成分と、Al
    −トリアルキル化合物およびケイ素化合物との反応生成
    物を含んで成るオレフィンの重合用触媒であって、固体
    成分は、抽出後に、10 m2 よりも大きい表面積を有
    し、前記ケイ素化合物は式 【化2】 〔式中、R1 およびR2 は同じであるか異なり、炭素数
    1〜18のアルキル、シクロアルキル、アリール、アル
    カリール、およびアラルキル基(場合によってO、N、
    S、P、またはハロゲンを含有)であり、R3 およびR
    4 は同じであるか異なり、炭素数1〜18のアルキル、
    シクロアルキル、アリール、アルカリール、およびアラ
    ルキル基である〕を有することを特徴とするオレフィン
    の重合用触媒。
  8. 【請求項8】固体成分に存在する電子供与体化合物がフ
    タル酸エステルである、請求項7に記載の触媒。
  9. 【請求項9】ケイ素化合物が、ジフェニルジメトキシメ
    チルシラン、シクロヘキシル−t−ブチルジメトキシメ
    チルシランまたはイソプロピル−t−ブチルジメトキシ
    メチルシランである、請求項8に記載の触媒。
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