JPH06183139A - 感圧性記録材料 - Google Patents

感圧性記録材料

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JPH06183139A
JPH06183139A JP5157886A JP15788693A JPH06183139A JP H06183139 A JPH06183139 A JP H06183139A JP 5157886 A JP5157886 A JP 5157886A JP 15788693 A JP15788693 A JP 15788693A JP H06183139 A JPH06183139 A JP H06183139A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】感圧記録材に用いる発色性組成物を提供する。 【構成】発色性物質を溶解するビヒクルとして周囲温度
で固体又は半固体状の比較的高融点の特定な植物油を用
いた発色性組成物に関し、特に発色性能が高く且つ貯蔵
中及び印刷後の変色が少ない前記発色性組成物からなる
感圧性記録材料を提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧性記録材料に関する
もので、詳述するとこのような記録材料に用いられる発
色性組成物に関する。記録材とは主にノーカーボン複写
紙として知られる感圧複写紙である。感圧複写紙はビジ
ネス用記録紙セットの製造に広く使用されている。種々
の感圧複写紙が知られているが、最も広く利用されてい
るのは転移型である。転移型の感圧記録紙を使用したビ
ジネス用複写紙セットは、少なくとも1種の発色剤の油
性溶媒溶液を含有するマイクロカプセルを下面に塗布し
た上用紙(CBシートとも呼ばれる)と、顕色剤組成物
を上面に塗布した下用紙(CFシートとも呼ばれる)と
で構成されている。1枚以上のコピーが必要な場合に
は、下面が前記のマイクロカプセルで、上面が顕色剤組
成物で塗布された1枚以上の中用紙(CFBシートとも
呼ばれる)が使用される。筆記、タイプまたはインパク
トプリンティング(例えば、ドットマトリックスプリン
ターまたはディジホイールプリンター)にて、記録紙上
に印字圧力が加わると、マイクロカプセルが圧壊されて
発色剤溶液が顕色剤組成物と接触して反応し、発色性物
質が発色する結果、複写像が形成される。上述以外の方
法で、発色性物質溶液は非連続の圧力破壊型マイクロカ
プセルにではなく、連続した圧力破壊型マトリックスに
分散小滴として存在することもある。通常自己保有型ま
たは自己発色型として知られている別の種類の感圧複写
紙では、マイクロカプセル及び顕色共反応体をシートの
同一面に塗布し、この塗布されたシートの上に置かれた
シート上で筆記またはタイプによってマイクロカプセル
を圧壊し発色性物質溶液を放出させ、これによりシート
に塗布された顕色剤と反応し発色像を形成する。上述の
感圧複写紙の発色性物質を溶解するために用いられる溶
剤は主に石油または石炭の析出物から得られる例えば一
部水素化されたテルフェニル、アルキルナフタリン、ジ
アリールメタン誘導体、ジベンジルベンゼン誘導体また
は塩素化パラフィンのような炭化水素物の誘導体から得
られる。これらの所謂地塗り溶剤は通常灯油等の安い稀
釈剤またはエクテンダと混合して用いるがこれらは溶解
能力に劣るが経済的な溶剤組成物として重用されてい
る。前記石油化学系溶剤組成物の代わりに感圧複写紙用
溶剤として植物油が知られている。しかしながら知る限
りではこれらの植物油を感圧性複写紙に用いることは殆
どなかった。かつて例えば米国特許第2712507
号、同第2730457号及び同3016308号に開
示されている如く植物油の溶剤を用いる試みがなされた
だけである。最近に至っては、感圧複写紙用植物油溶剤
の使用について例えば米国特許第4783196号及び
同第4923641号(双方とも6段目参照)及びヨー
ロッパ特許出願第86636A号(4ページ参照)、同
第155593A号(11ページ参照)及び特に同第2
62569A号に開示されている。これら先行文献は植
物油溶剤についてはついでに記載したに過ぎず、溶剤組
成物については全く要旨としたものではない。植物油溶
剤についてはさらにヨーロッパ特許出願第262569
A号にも記載されているがこの場合は特に感圧複写紙に
用いられる動物性あるいは鉱物性溶剤と並んで植物性溶
剤についても記載したものである。前記ヨーロッパ特許
出願第262569A号の記載に従えばトリフェニルメ
タンロイコ染料発色性物質を植物性動物性あるいは鉱物
性溶剤に対して用いることが要件になっている。このロ
イコ染料は好ましくはカルビノールまたはカルビノール
のC1からC4のアルコクシ誘導体である。このような
カルビノールまたはその誘導体は代表的に例えばクリス
タル バイオレット ラクトン(CVL)として知られ
るフタリド発色性物質とか当業界で広く発色剤として用
いられてきたフルオラン発色性物質とは異なる性質を有
する。カルビノールまたはその誘導体からなる発色性物
質はいまだ確立されたものではなく既に確立された前記
フタリド及びフローラン発色性物質に代わって植物油溶
剤に対して用いることはその効果がいまだ未確認であ
る。従って植物用溶剤は既に確立されたフタリド及びフ
ローラン型発色性物質に用いれば、良好な結果が得られ
るという前提のもとに評価が進められた。最も広く用い
られている前記フタリド及びフルオラン型発色物質を植
物油製溶剤と用いた場合の効果は、従来の炭化水素溶剤
と用いた場合の効果よりやや劣るが、溶解性及び発色能
力に関して何ら問題がないことが判明した。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】1.乳化時の小滴の大きさの分布 植物油をカプセル化するためには、まず水性媒体に乳化
させなければならない。その時の乳化小滴の大きさは最
終的に得られるマイクロカプセルの大きさを決定する重
要な要因である。乳化小滴の大きさはさらにはマイクロ
カプセルの大きさに大きな変化があると特に大きすぎる
マイクロカプセルの場合好ましくない。大きすぎるマイ
クロカプセルは破損したり偶発的に破壊しやすくさらに
は比較的小さなカプセルに較べて浸透性が高いのでマイ
クロカプセルの壁から滲み出やすくなるので好ましくな
い。その結果、塗装装置から巻き上げられるCFBシー
トはそのシートは隣接するCB、CFシートが互いに接
触してCFBシートに変色を生じさせる。その変色は点
在して製品としての感圧複写紙セットに表れることがあ
る。この場合球型の小滴に溶解された発色性物質の容積
は該小滴の半径の3乗に比例し比較的わずかでも小滴の
大きさが過大である場合最終製品に大きな影響を与える
ことを明記しなければならない。従って、小滴の大きさ
の分布が広い場合は印刷後の発色問題を悪化する原因に
なる。2.印刷後の変色 CBあるいはCFB記録紙を業務用様式セットの製造に
当たり印刷工程にかけるとマイクロカプセルがわずかに
破損し、発色性物質の溶液が放出し色斑点のような変色
が生じることがある。これを印刷後の変色または印刷後
の黒または青の発色として知られる。3.貯蔵時の変色 CFB記録紙はしばしば使用以前に貯蔵中除々に変色す
ることがある。その原因はマイクロカプセル塗料中に非
カプセル化発色性物質の存在とかマイクロカプセルの壁
を通して発色性物質溶液が除々に浸透するとかさらには
巻き取りリールの張力及び積み重ねられた記録紙の重さ
によりカプセルが偶発的に破損する等によるものであ
る。いずれの場合でも遊離状態にある発色性物質溶液は
潜在的に紙を通して上面の顕色剤塗料と接触しその結果
概して灰色の発色を偶発的に生じせしめる。これは一般
に貯蔵時の変色と呼ばれる。
【0003】
【課題を解決するための手段】上述の変色問題は植物油
溶剤をある種の有機酸のエステルに対して用いることに
より解決されさらに複写強度も向上されることも判明し
た。この組み合わせはヨーロッパ特許出願第52063
9A号の要旨である。(優先権日では公開されていなか
った)該有機酸は少なくとも3個の炭素原子をもつ飽和
または不飽和直鎖又は分岐鎖状炭化水素を有する非芳香
族モノ−カルボン酸である。
【0004】しかしながら、記録材が使用される通常の
状態で固体または半固体である植物油を評価した際(周
囲温度(20乃至25°C)またはそれ以上の融点を有
する植物油)、主小滴サイズの広い分布が乳化時に得ら
れたが、プリント後の変色及び貯蔵時の変色は融点の低
い植物油を用いたときより著しく減少したということが
判明した。比較的高価なエステル剤を用いづにプリント
後の変色及びまたは貯蔵時の変色を生じさせないまたは
減少させることは当業界に於いて十分進歩性を有すると
言える。高融点の植物油を用いた際のさらなる利点は低
融点の植物油を用いた時得られる複写像より変色しにく
い複写像が得られ且つより鮮明な像が得られるというこ
とである。液状植物油と非相溶性である少なくとも1つ
の発色性物質(変色させ悪臭を放つので)は高融点の植
物油と相溶性があるということも判明した。
【0005】既に参照した米国特許第4783196号
及びそれに続く同第4923641号には発色性物質に
ついて主に記載されているがこれら先行文献(6段目参
照)にはこれら発色性物質と伴に用いられる溶剤が分類
されている。この分類には11例が挙げられているがそ
のうちの1つが植物油である。そのうちの1つであるヤ
シ油は上述の周囲温度で固体または半固体である。しか
しながら、ヤシ油の融点は比較的高くさらに周囲温度で
固体または半固体であるということは記載されていな
い。同様に上述のヨーロッパ特許出願第262569A
号にも植物油の一覧表が記載されておりそのうちの1つ
のヤシ油は上述の周囲温度で固体または半固体である。
しかしこのことに関しての記載はない。上記3つの先行
文献に記載されている全ての油即ち植物油または非植物
油は周囲温度では液状であり、これら全てはそれぞれ例
を挙げて参照されている。上述の要因から米国特許第4
783196号及び同第4923641号に記載のヤシ
油及びヨーロッパ特許出願第262569A号に記載の
ヤシ油は実用的ではなく且つ技術的な事に関しても何ら
示されていない(実際にヤシ油を使うことについて)。
【0006】本発明の目的は感圧記録材に用いる発色性
組成物を提供することであり、前記組成物は植物油ビヒ
クル内の発色性物質からなりビヒクルは a)20乃至25°Cの周囲温度では固体または半固体
である融点を有する。 b)前記周囲温度で固体また
は半固体である比較的高融点の植物油の大部分
から製せられる。 c)実質的に動物または植物油から得られる酸のエステ
ルを有しない。ということを特徴としている。
【0007】本発明はさらにマイクロカプセル化された
際の発色性組成物及びマイクロカプセルまたは圧力圧壊
障害壁内に単離された小滴の状態で存在する発色性組成
物からなる感圧性記録材料に関するものである。
【0008】何故、高融点の植物油を用いた場合低融点
の油より良好な効果を発揮するかということは完全に明
らかにされていない。しかしながら、このことは油が固
体または半固体状態であるということに関連し、固体ま
たは半固体の油で満たされているマイクロカプセルは不
意の圧力下では破裂しにくく、仮に破裂したとしても固
体または半固体の油は不慮のマイクロカプセルの破壊に
よって容易に流出しないということが推測される。従っ
て変色は最小限に抑えられる。他の低融点の植物油と比
較した場合像を発生させることに於いて幾分劣るという
ことが判明したが、像を発生させるための圧力によるマ
イクロカプセルの含有物の強制放出(不慮にマイクロカ
プセルを破壊させる圧力よりより高い圧力)は許容でき
る範囲内のものである。しかしながら、このことは色々
な方法で例えば溶剤組成物の発色性物質の濃度を僅かに
高めることによって補われる。
【0009】本発明に用いられる好適な高融点の植物油
としてヤシ油、パーム油、パーム核油及び硬化大豆油ま
たは硬化ヤシ油のような適した融点を有する完全にまた
は部分的に硬化された植物油を例示する。中でもヤシ油
が最も適している。
【0010】パーム油を用いた場合従来のゼラチンコア
セルベート法ではマイクロカプセル化することは困難で
あるということが判明した。これはゼラチン及び同様の
マイクロカプセルのプリカーサ剤と不都合に反応する比
較的高いモノ グリセリド及びヂ グリセリド留分がパ
ーム油に含まれていることが原因であると推測する。従
って、パーム油を使用する場合アミノプラストまたは他
の合成カプセル壁剤を用いるのが好ましい。このような
合成壁を有するカプセルの製造は公知であり、特許明細
書にも記載されている。
【0011】カプセル化行程に於いて、マイクロカプセ
ル壁が形成されるまで本発明に用いられる油の融点より
高い温度でカプセル化が行われるので比較的高融点の植
物油が周囲温度で半固体または固体状態であっても問題
にはならない。(多くの商業化されたカプセル化工程に
於いて既に、この条件は満たされている。)従って、油
はカプセル化工程中、液状である。その後冷やされると
植物油は固体または半固体状態に戻るが好適な顕色剤と
接触して色を発生させる組成物の能力は劣化しない。
【0012】本発明の発色性物質は上述したように比較
的高融点の植物油で実質的に大部分が組成されているの
が好ましい。しかしながら、固体または半固体の油の利
点を損なわない程度に組成物またはその大半が上述の周
囲温度で固体または半固体の状態に維持される程度に少
量の液体植物油を加えることも可能である。
【0013】ヨーロッパ特許第262569A号に開示
されている発色性組成物とは対称的に本発明の発色性組
成物はトリフェニルメタンカルボニルまたはトリフェニ
ルメタン カルビノールエーテル発色性物質を実質的に
有していない。
【0014】本発明の発色性物質ビヒクルの他に他の添
加物例えばカプセル化及び使用される発色性物質と相溶
性がある酸化防止剤を用いて酸化により植物油が劣化す
るのを防ぐようにすることも好ましい。
【0015】本発明の発色性物質はマイクロカプセル化
され紙のようなシート状の支持体に感圧記録剤を製する
従来の方法で塗布し用いる。マイクロカプセルは米国特
許第2800457号、同第2800458号、同第3
041289号に記載の如く、1または1以上のポリマ
ートゼラチンをコアセルベート法により製せられること
ができる。または米国特許第4001140号、同第4
100103号、同第4105823号、同第4396
670号に記載の如くポリマー先駆物質をイン・シツ重
合法または米国特許第4379071号、同第4428
983号、同第4412959号、同第4402856
号、同第4253682号、同第4181639号に記
載の如く界面重合法によっても製せられる。
【0016】マイクロカプセルに含まれる発色性物質と
は3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−6−
ジメチルアミノフタリドCCVL)及び3,3−ビス
(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)フ
タリドなどのフタリド誘導体、2´−アニリノ−6´−
ジエチルアミノ−3´−メチルフルオラン、6´−ジエ
チルアミノ−2´−(N−エチル−N−フェニールアミ
ノ−4´−メチルフルオラン)、2´−N−メチル−N
−フェニルアミノフルオラン−6´−N−エチル−N
(4−メチルフェニル−アミノフルオラン)又は3´−
クロロ−6´−シクロヘクシルアミノフルオラン等のフ
ルオラン誘導体、3´−i−プロピル−7−ジベンジル
アミノ−2,2´−スピロビ−(2H−1−ベンゾピラ
ン)等のスピロビピラン誘導体である。ヨーロッパ特許
出願第262569A 号に記載のトリフェニルメチル系発色性
物質も用いることができる。
【0017】発色剤含有マイクロカプセルが製せられる
と澱粉または澱粉とカルボキシルメチルセルローズの混
合物等の適当な結合剤を用いて塗料組成物に調整され
る。さらに、その場合粒子化助材(スチルト材)を添加
しこれにより偶発的なマイクロカプセルの破壊を防ぐこ
とも好ましい。このスチルト材の例として麦澱粉粒子ま
たは粉砕セルローズ繊維フロックあるいはこれらの混合
物が挙げられる。得られる塗料組成物は従来の例えば測
量ロール塗布またはエアーナイフ塗布技術を用いて紙に
塗布される。
【0018】本発明に用いる複写紙は特許または他の文
献により周智であるのでここにその詳細は省く。
【0019】本発明に用いる紙(カプセル塗布以前)の
厚さと坪量はそれぞれ周知の通り60〜90ミクロン及
び35〜50gm-2あるいはそれ以上である。この坪量
は使用する紙がCBかあるいはCFBシートに用いるか
によって変わる。高い坪量のものは通常特殊CB記録紙
にのみ用いられる。
【0020】使用する顕色剤物質は例えば米国特許第3
753761号に記載の酸性クレイ、米国特許第367
935号、同第4612254号に記載のフェノール樹
脂あるいは米国特許第3024927号、ヨーロッパ特
許出願第275107A号、同第428994A号また
はドイツ特許出願第4110354A号に記載の有機酸
または有機酸の金属塩等が用いられる。
【0021】進んで本発明を下記の実施例に従い詳述す
るが、表示の数値は特記しないかぎり全て重量で表した
もので融点は植物油の分野で通常用いられるスリップ融
点である。
【0022】
【実施例】
実施例1 この実施例では100%ヤシ油(CNO)からなる発色
性組成物を用いた。一方、100%ナタネ油(RS
O)、100%イモ油(GNO)、100%綿種油(C
SO)からなる発色性組成物を比較のため対照として用
いた。ヤシ油は周囲温度で固体または半固体であったが
(融点は24乃至26°Cの範囲)残りの油は全て液体
であった。
【0023】まず発色性物質を油に溶かし、カプセル化
用溶液を調整した。(ヤシ油は先に液状にするためにウ
ォーターバスを用いて30乃至35°Cに加熱され
る。)これらの発色性物質は周知のものであり、これら
は総濃度5%のCVL混合物、緑発生フルオラン、黒発
生フルオラン、赤色発生ビス−インドリル フタリドを
加えたものを用いた。これらの相対使用量は周知の如く
黒色印刷が得られるように選ばれた。
【0024】得られた発色性溶液を一般によく知られた
ゼラリンコアセルベート法により実験室スケールでカプ
セル化した。この方法は英国特許第870476おうに
記載の通りカルボキシメチルセルローズとビニルメチル
エステル/無水マレイン酸共重合体をアニオンコロイド
として用いたものである。カプセル化の最初の工程で発
色性溶液はゼラチン溶液内に攪拌下に分散した。得られ
た分散液を3.2±0.2μm(Coulterカウン
ターにより測定)の範囲に入る所定の小滴サイズに粉砕
した。Coulterカウンターを用いて小滴を異なる
大きさの範囲で測定したので小滴サイズの分布を得るこ
とができた。この小滴サイズ分布をIQD方法(4分位
点間距離測定方法)によっても測定した。IQDは小滴
サイズ分布の広がりを意味し4分位間小滴サイズの上限
下限の差を示す。このIQDの値が小であればある程小
滴サイズ分布は狭く(即ち良い)なる。主小滴サイズテ
ストの結果を下記の表1に示す。
【0025】 表1 中央値小滴サイズ ビヒクル組成物 (μm) I.Q.D.値 過大サイズ 100%CNO 3.2 1.8 2.6 100%RSO 3.2 1.9 1.6 100%GNO 3.2 2.0 1.7 100%CSO 3.1 1.9 2.0 *6.35μm以上の小滴サイズ この表によるとヤシ油が他の油より僅かに低いI.Q.
D.値を示し高い“過大”小滴値を示した。
【0026】マイクロカプセル化工程は周知の方法で完
了し、この場合分散液を水で稀釈したのちビニルメチル
エーテル/無水マレイン酸共重合体溶液を加えた。50
〜55°Cに加熱した後、カルボキシメチルセルローズ
溶液を加えた。酢酸を加えてpHを約4.2に調製しコ
アセルベーションを生じさせた。乳化油小滴の周りにコ
アセルベートが付着し液体壁マイクロカプセルを形成し
た。混合物を約10°Cに冷却し、液体コアセルベート
壁を固化した後硬化剤(グルタアルデヒト)を加えて、
該壁を架橋(温度上昇時の再溶解)を防いだ。次にビニ
ルエチルメーテル/無水マレイン酸共重合体をさらに加
えた。得られたマイクロカプセル分散液のpHを水酸化
ナトリウム溶液を加えて7に調整した。
【0027】ゼラチン化された澱粉結合剤と粉砕セルロ
ーズ繊維フロックをマイクロカプセルの早期破壊を防ぐ
ために加えて従来のCB塗料組成物を調製した。このC
B塗料組成物を小型スケールのロールコースターを用い
て一定の塗布量の範囲で市販の46gm2 CFシートの
面に塗布した。CFシートには顕色剤として酸洗浄ジオ
クタヘドラルモントモリナイトクレーを用いた。
【0028】得られた記録紙に対し次の実験を行った。 1.カレンダー印刷強度試験(CI) カレンダー印刷強度試験とはカプセル化発色材溶液を塗
布した紙(CB紙)を本実施例で制作された被塗布紙試
片に重ね合せ、これを試験室カレンダーに通しカプセル
を破壊し、その結果試片上に色を発色させ、該試片
(I)のリフレクタンスを測定することにある。測定結
果(I/Io)を未使用対照試片(Io)のリフレクタ
ンスの百分率で表わす。カレンダー印刷強度値(I/I
o)は低いほど顕色強度が高い。リフレクタンス測定は
カレンダー掛け後それぞれ2分後と48時間後に行っ
た。その間試片は暗室に放置した。カレンダー印刷強度
値はいずれの場合もマイクロカプセル塗布紙の顕色能力
を表わすものである。 2.印刷後の変色−ラムテスト この試験は先に述べたように印刷後の変色効果をシュミ
レートするために行う。20枚のCFBシートを重ね合
せた各サンプルを油圧ラムの下側に置き、1724KP
a(250P.S.i.)ラム圧力を30分間加えた。
その結果生じる変色の度合いを可視的に評価した。 3.貯蔵中の変色試験 i.接触貯蔵 20枚のCFBシートを重ね合せた各サンプルをCF面
を全て上向きにし2kgの荷重下に40°Cのオーブン
に入れ3週間放置した。同じ様な試験を60°C3週間
の条件で行った。その結果のCF面に生じる変色を可視
的に評価した。 ii.促進老化試験 各サンプルのCFBシートを下記の条件でオーブンに放
置した。これたの条件は貯蔵時に変色が激しい例えば高
温気象の使用地域に長期に亘って貯蔵された場合の変化
をシュミレートするのに適切である。放置条件 a)40°C、3週間 b)60°C、3週間 c)32°C、90%相対湿度、3日間 d)32°C、90%相対湿度、1週間 CF面の変色は度合を視覚評価した。カレンダー印刷強
度試験の結果を表2に示す。
【0029】 表2 (gm-2 カレンダー強度 ビヒクル組成物 乾式CBコート量 2 分 48時間 100% 5.1 71.4 66.4 CNO 4.6 71.2 67.5 4.3 73.1 67.4 100% 5.0 67.4 62.7 RSO 4.3 67.6 62.8 (対照例) 4.2 67.6 63.0 100% 4.7 74.0 66.9 GNO 4.3 73.8 69.2 (対照例) 4.0 73.6 67.6 100% 4.8 68.1 63.1 CSO 4.4 69.0 64.0 (対照例) 4.1 69.4 64.4
【0030】CB塗布量が異なるので正確な比較は困難
であるが、通常ヤシ油がイモ油を除いた他の油より低い
変色度を示したことがこの表から判明する。退色試験は
行わなかった。
【0031】長期ラムテストでは、ヤシ油の変色は菜種
油及び綿種油より低く、イモ油と同等であった。
【0032】接触貯蔵試験では、(視覚評価)ヤシ油の
サンプルが他の油を用いたサンプルより著しく低い変色
度合を示した。
【0033】促進老化試験では、(視覚評価)40°C
の貯蔵温度で全てのサンプルのシート材は低い変色度合
を示した。60°Cではヤシ油のサンプルは他の油を用
いたサンプルより著しく低い変色度合を示した。しかし
ながら、この結果は32°Cで90%の相対湿度の条件
下では得られなかった。
【0034】ヤシ油は試験された他の植物油と同様また
は劣る主要小滴サイズの特徴を有するが、1度カプセル
化し且つ感圧複写紙に用いて試験した場合他の植物油よ
りヤシ油の変色度合は低いという結論が得られる。
【0035】実施例2 ここでは更に三つの比較的高融点の植物油についての実
施例を挙げる。 植 物 油 融点(℃) パーム油 (PO) 30−38 パーム核油(PKO) 31−33 硬化大豆油(HSBO) 20−26 なたね油(RSO,室温で液状)とヤシ油(CNO,融
点24-26 ℃)も比較のため評価した。以下の事柄を い
て実施例1の方法に従った。 (a)カプセル化はパイロット・プラント規模で行い、
コーティングは比較的大きな測量ロールを有するコータ
ーを用いて行った。 (b)目的中央値小滴サイズに到達するまでに要する粉
砕時間を調べた。 (c)発色性物質はCVL、緑色及び黒色フルオランと
赤色ビス−インドリルフタリドの総濃度6.4 %の混合物
で、混合割合は黒色プリントが得られるように選んだ。 (d)各CBコーティング組成物は一定範囲内のコート
量で塗布した。 粉砕時間と主小滴サイズ測定結果を表3に示す。
【0036】 表3 粉砕時間 中央値小滴サイズ ビヒクル組成物 (分) (μm) I.Q.D.値 過大サイズ PO 37 3.2 2.1 3.3 PKO 53 3.1 1.9 2.3 HSBO 70 3.2 2.2 3.8 CNO 45 3.1 2.0 3.4 RSO 50 3.2 2.2 4.0 *6.35μm以上の小滴サイズ
【0037】低融点RSOが最も高い過大サイズと高い
IQD値(HSBOより高くないが)を示したが、上記
のデータから確証的結論は導くことはできない。最終塗
布生成物の試験結果は次の通りである。 1.カレンダー印刷強度 結果を表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】低融点なたね油程ではないが、全ての高融
点植物油は像形成能に於て良い結果が得られることが判
明した。 2.プリント後の変色 長期ラム テストに於て15分ラム圧力負荷後、CNO、
PKO及びHSBOはRSOに比し変色は少なかった。
特にCNOの変色は最も少なかった。しかしながら、P
OはRSOとほぼ変色度合は同じであった。30分圧力負
荷後の変色度合の差異は、恐らくテストが酷すぎたため
か、明確に現れなかった。実際にプリントされたサンプ
ルを視覚評価したところ、CNO、PKO及びHSBO
はRSOより変色が少なかった。POはほぼ同じであっ
た。 3.貯蔵中の変色 接触貯蔵試験及び促進老化試験(32℃,90%相対湿度)
の結果は、CNO、PKO及びHSBOは全てRSOに
比べて変色が少なかった。POはRSOとほぼ同じであ
った。以上の通り高融点油即ちCNO、PKO及びHB
SOは低融点RSOより優れており、POの良くない結
果は恐らくそれに多く含まれるモノ及びジ クリセロイ
ドがカプセル化とゼラチンのカプセル壁を保持するのを
困難にしている組成上の原因によるものと考えられる。 4.退色 POを含む全ての高融点植物油は低融点RSOに比し得
られる像の退色が少ないことが判明した。
【0040】実施例3 この実施例に於て硬化ヤシ油(HCNO)を非硬化ヤシ
油(CNO)と比較して調べた。HCNOの融点は32-3
5 ℃であった。実施例2の方法と発色性物質と同じもの
を用いた。粉砕時間と主小滴サイズテストの結果を表5
に示す。
【0041】 表5 粉砕時間 中央値小滴サイズ ビヒクル組成物 (分) (μm) I.Q.D.値 過大サイズ HCNO 58 3.1 1.9 2.2 CNO 50 3.2 1.9 1.9 *6.35μm以上の小滴サイズ
【0042】最終の塗布生成物の試験結果は次の通りで
あった。 1.カレンダー印刷強度 この試験結果を表6に示す。
【0043】 表6 (gm-2 カレンダー強度 ビヒクル組成物 乾式CBコート量 2 分 48時間 4.1 70.3 64.5 4.8 69.3 63.1 HCNO 5.3 67.7 61.5 6.1 67.6 61.7 6.6 67.2 61.1 4.1 67.7 61.5 5.0 66.6 60.4 CNO 5.2 65.2 59.1 6.0 67.0 61.0 6.8 64.5 58.1 HCNOはCNOに比べてわずか印刷強度が落ちるが、
差は大きくない。CNOは先行の実施例で像形成能が優
れていることが判明しているが、HCNOもまた像形成
能が優れている。 2.印刷後の変色 長期ラム テストに於て、HCNOの変色度合はCNO
に比べわずかに少なかった。実際に印刷されたサンプル
の視覚評価ではHCNOはCNOに比べかなり変色が少
なかった。 3.貯蔵中の変色 接触貯蔵試験及び促進老化試験(32℃,90 %相対湿度)
に於てHCNOの変色はCNOより少なかった。 4.退色 HCNOとCNOは退色に関しては同等であった。
【0044】実施例4 この実施例では周囲温度で液状の植物油(RSO)の固
形植物油(CNO)に及ぼす影響について調べた。三つ
の植物油即ち100%CNO、90:10CNO:RS
O及び75:25CNO:RSOについて調べた。方法
は実施例1に従った。発色性物質とその濃度は実施例2
と同じであった。粉砕時間及び主小滴サイズテストの結
果は表7に示す。
【0045】 表7 粉砕時間 中央値小滴サイズ ビヒクル組成物 (分) (μm) I.Q.D.値 過大サイズ CNO 40 3.1 2.0 1.7 90:10 CNO:RSO 45 3.1 1.9 1.1 75:25 CNO:RSO 55 3.1 1.9 1.8 *6.35μm以上の小滴サイズ
【0046】粉砕時間はRSO量の増加に従い増加する
ことが判るが、中央値小滴サイズとI.Q.D.値には
ほとんど影響がなかった。最終塗布生成物の試験結果は
次の通りであった。 1.カレンダー印刷強度 この試験結果を表8に示す。同時にマイクロカプセル内
の100%RSOを用いた結果も示す。
【0047】 表8 (gm-2 カレンダー強度 ビヒクル組成物 乾式CBコート量 2 分 48時間 5.9 72.0 66.2 CNO 5.3 73.2 67.5 4.4 73.6 67.8 4.3 73.8 68.0 5.9 71.7 65.5 90:10 4.9 72.7 66.5 CNO:RSO 4.7 73.3 67.6 4.0 73.7 67.7 4.7 72.4 66.4 75:25 4.3 73.1 67.0 CNO:RSO 4.1 73.9 68.0 3.5 74.1 68.4 5.7 64.3 57.4 RSO 5.1 66.5 60.4 4.8 66.9 60.9 4.0 68.1 62.1
【0048】100%RSOの方が100%CNOより
良い結果が得られた。少量のRSOをCNOに加えると
少しではあるが測定可能なカレンダー印刷強度に改良が
見られた。 2.印刷後の変色 長期ラム テストに於て、100%RSOは変色度合が
最も悪く、100%CNOと90:10CNO:RSO
は最も良かった。25%RSOは10%RSOに比べ極
めて良好で、これらの結果から固形植物油が液状植物油
に比し有利であることが判明した。 3.貯蔵中の変色 接触貯蔵試験(60℃で1週間)と促進老化試験(32℃,9
0 %相対湿度)に於て、RSOの量が増加すると、変色
の度合も悪くなることが視覚で判断できた。 4.退色 RSOの量が増加すると退色もわずかではあるが悪くな
った。
【0049】実施例5 この実施例では前記実施例で用いた発色性物質と異るブ
レンドのものを用いた。即ち、CVL、緑色及び黒色フ
ルオラン、赤色ビス−インドリルフタリドと1%の2−
フェニル−4−(4−ジエチルアミノフェニル)−4−
(4−メトキシフェニル)−6−メチル−7−ジメチル
アミノ−4H−ベンズ−3,1−オキサジン(混合物中
の主たる異性体)からなる総6.4 %濃度混合物を用いた
この材料はバイエル社製“Baymicron Colour Former 0
1”で知られたものでヨーロッパ特許出願第187329A
(実施例17)に記載されている。実験によると、この発
色製材料を例えばRSOと併用した場合、変色した悪臭
を放つ溶液が生ずることが判明している。本実施例の発
色製物質ブレンドをCNOに溶解させ、溶液をカプセル
化し先行実施例と同じようにコーティングした。カプセ
ル化した溶液は変色もなく悪臭も放たなかった。コーテ
シングされた紙は圧力複写紙セットとして良好な機能を
有していた。
【0050】実施例6 この実施例に於て本発明発色剤組成物を先行実施例のゼ
ラチン マイクロカプセル系にではなく合成マイクロカ
プセル系に用いる場合を示し、特にこの場合適当なカプ
セル化によりパーム油が好適であることが判明した。合
成カプセル系はメラミンフォルムアルデヒドプリコンデ
ンセートをイン・シツ(in situ) 重合法により生成し
た。この重合法は出願人の英国特許第2073132B号に詳述
されている。固形油はCNOとPOでこれらは別個にカ
プセル化され以下説明する方法で試験を行った。この場
合比較例としてRSOも同試験を行った。用いた発色性
物質とその濃度は実施例2のものと同じであった。315
gの20%固形分アクリルアミド/アクリル酸共重合体
(英国ブラッドフォード所在Allied Colloids 社製“R1
144 ”)を1075gの水に30℃で撹拌しながら溶解した。
183.4 gの65.5%固形分メラミンフォルムアルデヒドプ
リコンデンセート(英国カムブリッジシャイヤ、ダック
スフォード所在Dyna-Chem U.K.社製“Dyna-Chem Resin
5110”)を撹拌下に加えた。pHを20%酢酸(約350ml )
を加えて4.0 に調整した。次に1750gの発色性物質溶液
を加え、分散液を5±0.5 μmの目的平均小滴サイズ
(Coulter カウンター測定)にミリングした。同時に先
行実施例同様I.Q.D.値及び%過大サイズ値を測定
した。その結果を表9に示す。
【0051】 表9 中央値小滴サイズ ビヒクル組成物 (μm) I.Q.D.値 過大サイズ CNO 4.2 2.1 0 PO 5.1 3.2 1.1 RSO 5.5 3.2 0 *14μm以上の小滴サイズ
【0052】CNO小滴サイズの意図した値より小さく
従ってI.Q.D.値が小さいのは恐らくミリング時間
が少し長すぎた原因と思われる。一方、三つの植物油の
ミリングは同じであった。マイクロカプセル化は35℃で
500ml の水を加え混合物を60℃で2時間反応させて完了
した。硫酸アンモニウム溶液を加え存在した遊離フォル
ムアルデヒドを冷却し、pHを10にまで上昇させた。得ら
れたマイクロカプセル分散液をCB冷却組成物に調成
し、CFB紙を製し、これを先行実施例の通り試験し
た。その結果は下記の通りである。 1.カレンダー印刷強度 この試験結果を表10に示す。
【0053】 表10 (gm-2 カレンダー強度 ビヒクル組成物 乾式CBコート量 2 分 48時間 5.1 72.7 66.8 5.3 71.0 64.9 CNO 6.0 69.7 63.4 6.4 69.2 62.9 6.9 67.3 60.8 4.3 72.8 66.4 5.2 72.3 65.8 PO 6.2 71.4 64.7 6.7 69.9 63.2 7.5 69.0 62.2 4.6 68.3 62.2 4.9 67.4 61.4 RSO 5.7 65.5 59.2 6.2 64.6 58.1 7.0 63.6 56.5 先行実施例同様100 %RSOは固形油より強度(濃度)
の高い発色に貢献している。 2.印刷後の変色 長期ラム テスト(可視評価)に於て、CNOによる変
色は最も少なくRSOによる変色は最も悪かった。PO
は両者の中間であった。 3.貯蔵中の変色 促進老化試験(32℃,90 %相対湿度)の視覚評価で、変
色はCNOが最も少なく、RSOが最も悪く、POはそ
の中間であった。接触貯蔵テストはサンプル不足のため
行わなかった。 4.退色 24時間露出試験で、退色はCNOが最少、PO及びRS
Oはほぼ同じであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゴードン・バクスター・マッギネス イギリス、エヌ・ジー9 4エイチ・ユ ー、ノッティンガム、チルウェル、バーン クロフト、チャーチ ハウス(番地なし) (72)発明者 リチャード・デヴィッド・サンダース イギリス、エス・エル4 3ジェー・ゼッ ト、バークシャー、ウィンザー、ウッド クローズ 15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感圧性記録材料に用いる発色性組成物に
    於て、この組成物は植物油ビヒクルに分散した発色性物
    質からなり、前記ビヒクルがa)約20-25 ℃の周囲温度
    で固体又は半固体を呈する融点を有し、且つb)少なく
    とも大部分が前記周囲温度で固体又は半固体である比較
    的高融点の植物油からなり、更にc)少なくとも3個の
    炭素原子をもつ飽和又は不飽和の直鎖状または分岐状炭
    化水素鎖を有する非芳香族モノカルボキシル酸エステル
    を実質的に有しないことを特徴とする発色性組成物。
  2. 【請求項2】 前記ビヒクルが実質的に全体が比較的高
    融点の植物油からなることを特徴とする請求項1記載の
    発色性組成物。
  3. 【請求項3】 前記比較的高融点の植物油がヤシ油から
    なることを特徴とする請求項1又は2記載の発色性組成
    物。
  4. 【請求項4】 前記比較的高融点の植物油がパーム油か
    らなることを特徴とする請求項1又は2記載の発色性組
    成物。
  5. 【請求項5】 前記比較的高融点の植物油がパーム核油
    からなることを特徴とする請求項1又は2記載の発色性
    組成物。
  6. 【請求項6】 前記比較的高融点の植物油が硬化大豆
    油、硬化ヤシ油等の硬化植物油からなることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の発色性組成物。
  7. 【請求項7】 前記発色性物質が2−フェニル−4−
    (4−ジエチルアミノフェニル)−4−(4−メトキシ
    フェニル)−6−メチル−7−ジメチルアミノ−4H−
    ベンズ−3,1−オキサジンからなることを特徴とする
    前記請求項いずれか1項に記載の発色性組成物。
  8. 【請求項8】 前記比較的高融点の植物油がヤシ油であ
    ることを特徴とする請求項7記載の発色性組成物。
  9. 【請求項9】 前記組成物が実質的にトリフェニルメタ
    ンカルビノール又はトリフェニルメタンカルビノールエ
    ーテル発色性物質を含まないことを特徴とする前記請求
    項いずれか1項記載の発色性組成物。
  10. 【請求項10】 前記組成物がマイクロカプセル化され
    たことを特徴とする前記請求項いずれか1項記載の発色
    性組成物。
  11. 【請求項11】 前記請求項いずれか1項記載の発色性
    組成物からなる感圧性記録材料。
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