JPH0523291A - 内視鏡の湾曲管 - Google Patents
内視鏡の湾曲管Info
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- JPH0523291A JPH0523291A JP3207438A JP20743891A JPH0523291A JP H0523291 A JPH0523291 A JP H0523291A JP 3207438 A JP3207438 A JP 3207438A JP 20743891 A JP20743891 A JP 20743891A JP H0523291 A JPH0523291 A JP H0523291A
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- operation wire
- bending
- inner peripheral
- peripheral surface
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C53/00—Shaping by bending, folding, twisting, straightening or flattening; Apparatus therefor
- B29C53/02—Bending or folding
- B29C53/08—Bending or folding of tubes or other profiled members
- B29C53/083—Bending or folding of tubes or other profiled members bending longitudinally, i.e. modifying the curvature of the tube axis
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/005—Flexible endoscopes
- A61B1/0051—Flexible endoscopes with controlled bending of insertion part
- A61B1/0055—Constructional details of insertion parts, e.g. vertebral elements
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B1/00—Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
- A61B1/005—Flexible endoscopes
- A61B1/0051—Flexible endoscopes with controlled bending of insertion part
- A61B1/0057—Constructional details of force transmission elements, e.g. control wires
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C53/00—Shaping by bending, folding, twisting, straightening or flattening; Apparatus therefor
- B29C53/80—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C53/82—Cores or mandrels
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29L2023/22—Tubes or pipes, i.e. rigid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内視鏡の湾曲管内に挿通される操作ワイヤが
切断されるのを防止する。 【構成】 湾曲管３Ａを構成する関節筒３１の内周面の
操作ワイヤ５に沿う部分を円弧面とする。この円弧面の
曲率半径ｒについては、湾曲管３Ａの最大湾曲時におけ
る曲率半径をＲとしたとき、ｒ＜Ｒとする。これによっ
て、操作ワイヤ５が円弧面の端部Ｂ2（Ｂ3）と中央部Ｂ
1との間のいずれかの箇所において外接するようにす
る。
切断されるのを防止する。 【構成】 湾曲管３Ａを構成する関節筒３１の内周面の
操作ワイヤ５に沿う部分を円弧面とする。この円弧面の
曲率半径ｒについては、湾曲管３Ａの最大湾曲時におけ
る曲率半径をＲとしたとき、ｒ＜Ｒとする。これによっ
て、操作ワイヤ５が円弧面の端部Ｂ2（Ｂ3）と中央部Ｂ
1との間のいずれかの箇所において外接するようにす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、内視鏡に用いられる
湾曲管に係り、特に内部に挿通された操作ワイヤを切断
しないように改良した内視鏡の湾曲部に関する。
湾曲管に係り、特に内部に挿通された操作ワイヤを切断
しないように改良した内視鏡の湾曲部に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の内視鏡の湾曲管としては、例えば
実開昭６１ー１８８７０１号公報に記載のものがある。
この公報に記載の湾曲管Ａは、図１１に示すように、一
列状に配置された多数の関節筒（関節片）ａを備えてお
り、各関節筒ａは、隣接するものどうしが軸ｂを介して
回動自在に連結されている。また、各関節筒ａの壁部に
は、その一部が内側に向かって切り起こされることによ
り挿通片ｃが形成されている。この挿通片ｃと関節筒ａ
の内周面との間には、操作ワイヤｄが挿通されている。
実開昭６１ー１８８７０１号公報に記載のものがある。
この公報に記載の湾曲管Ａは、図１１に示すように、一
列状に配置された多数の関節筒（関節片）ａを備えてお
り、各関節筒ａは、隣接するものどうしが軸ｂを介して
回動自在に連結されている。また、各関節筒ａの壁部に
は、その一部が内側に向かって切り起こされることによ
り挿通片ｃが形成されている。この挿通片ｃと関節筒ａ
の内周面との間には、操作ワイヤｄが挿通されている。
【０００３】上記構成において、２つの操作ワイヤｄ，
ｄのうちのいずれか一方の操作ワイヤｄを引っ張り、他
方の操作ワイヤｄを緩めると、例えば図１１において下
側の操作ワイヤｄを引っ張り、上側の操作ワイヤｄを緩
めると、各関節筒ａが回動し、これによって湾曲管Ａが
下側に湾曲する。勿論、上側の操作ワイヤｄを引っ張る
と、湾曲管Ａは上側に湾曲する。
ｄのうちのいずれか一方の操作ワイヤｄを引っ張り、他
方の操作ワイヤｄを緩めると、例えば図１１において下
側の操作ワイヤｄを引っ張り、上側の操作ワイヤｄを緩
めると、各関節筒ａが回動し、これによって湾曲管Ａが
下側に湾曲する。勿論、上側の操作ワイヤｄを引っ張る
と、湾曲管Ａは上側に湾曲する。
【０００４】上記の湾曲管Ａにおいて、操作ワイヤｄが
切断すると、湾曲操作不能に陥る。したがって、湾曲管
Ａは操作ワイヤｄの切断事故が発生しないような構造と
することが要望される。
切断すると、湾曲操作不能に陥る。したがって、湾曲管
Ａは操作ワイヤｄの切断事故が発生しないような構造と
することが要望される。
【０００５】そのために、湾曲管Ａにおいては、図１２
に示すように、挿通片ｃの両端部にＲ面取ｅを施した
り、あるいは図１３に示すように、挿通片ｃの関節筒ａ
の内周面と対向する面全体を凸曲面ｆとしている。これ
は、操作ワイヤｄが挿通片ｃの両端部によって擦過切断
されるとの判断に基づくものであり、Ｒ面取ｅまたは凸
曲面ｆによって操作ワイヤｃに対する摩擦を軽減し、こ
れによって操作ワイヤｄの切断事故を防止しようとする
ものである。
に示すように、挿通片ｃの両端部にＲ面取ｅを施した
り、あるいは図１３に示すように、挿通片ｃの関節筒ａ
の内周面と対向する面全体を凸曲面ｆとしている。これ
は、操作ワイヤｄが挿通片ｃの両端部によって擦過切断
されるとの判断に基づくものであり、Ｒ面取ｅまたは凸
曲面ｆによって操作ワイヤｃに対する摩擦を軽減し、こ
れによって操作ワイヤｄの切断事故を防止しようとする
ものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記湾
曲管Ａは、操作ワイヤｄの切断防止にほとんど効果がな
かった。図１１に示すように、湾曲管Ａを下側に湾曲さ
せた場合には、下側の操作ワイヤｄを引っ張り、上側の
操作ワイヤｄを緩めるのであるから、切断するおそれが
あるのは下側の操作ワイヤｄである。しかるに、下側の
操作ワイヤｄは、挿通片ｃに接触することがない。した
がって、挿通片ｃにＲ面取ｅまたは曲面ｆを形成したと
しても操作ワイヤｄの切断防止には何等寄与し得ないの
である。
曲管Ａは、操作ワイヤｄの切断防止にほとんど効果がな
かった。図１１に示すように、湾曲管Ａを下側に湾曲さ
せた場合には、下側の操作ワイヤｄを引っ張り、上側の
操作ワイヤｄを緩めるのであるから、切断するおそれが
あるのは下側の操作ワイヤｄである。しかるに、下側の
操作ワイヤｄは、挿通片ｃに接触することがない。した
がって、挿通片ｃにＲ面取ｅまたは曲面ｆを形成したと
しても操作ワイヤｄの切断防止には何等寄与し得ないの
である。
【０００７】そこで、操作ワイヤｄの切断の原因を究明
したところ、関節筒ａの内周面の両端部によって操作ワ
イヤｄが切断されることが判明した。すなわち、湾曲管
Ａを下側に湾曲させた場合において、各関節筒ａの回動
量が同一であるものとすると、各関節筒ａは、仮想円に
沿って位置する。しかるに、関節筒ａの内周面は、操作
ワイヤｄが沿う部分の形状が直線になっている。このた
め、下側の操作ワイヤｄは、各関節筒ａの内周面の両端
部Ａ1，Ａ2によって折り曲げられることになり、その折
り曲げられた箇所には多大の接触圧が作用する。このよ
うな折り曲げの繰り返しおよび多大の接触圧によって操
作ワイヤｄが切断されることが判明した。
したところ、関節筒ａの内周面の両端部によって操作ワ
イヤｄが切断されることが判明した。すなわち、湾曲管
Ａを下側に湾曲させた場合において、各関節筒ａの回動
量が同一であるものとすると、各関節筒ａは、仮想円に
沿って位置する。しかるに、関節筒ａの内周面は、操作
ワイヤｄが沿う部分の形状が直線になっている。このた
め、下側の操作ワイヤｄは、各関節筒ａの内周面の両端
部Ａ1，Ａ2によって折り曲げられることになり、その折
り曲げられた箇所には多大の接触圧が作用する。このよ
うな折り曲げの繰り返しおよび多大の接触圧によって操
作ワイヤｄが切断されることが判明した。
【０００８】この発明は、上記事情を考慮してなされた
もので、内部に挿通された操作ワイヤが切断されるのを
防止することができる内視鏡の湾曲管を提供することを
目的とする。
もので、内部に挿通された操作ワイヤが切断されるのを
防止することができる内視鏡の湾曲管を提供することを
目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、一列状に配置され、かつ隣接するも
のどうしが互いに回動自在に連結された複数の関節片を
備え、関節片の内周面に沿って配置された操作ワイヤを
引っ張って各関節片を互いに回動させことにより湾曲す
るように構成された内視鏡の湾曲管において、前記関節
片の内周面における前記操作ワイヤが沿う部分を、その
中央部が両端部より関節片の内側に向かって突出する凸
曲面とし、この凸曲面を、引っ張られた操作ワイヤが凸
曲面のいずれかの箇所において外接するよう、操作ワイ
ヤが沿う方向における中央部から湾曲中心までの距離を
両端部から湾曲中心までの距離と同等以上にしたことを
特徴とするものである。
を達成するために、一列状に配置され、かつ隣接するも
のどうしが互いに回動自在に連結された複数の関節片を
備え、関節片の内周面に沿って配置された操作ワイヤを
引っ張って各関節片を互いに回動させことにより湾曲す
るように構成された内視鏡の湾曲管において、前記関節
片の内周面における前記操作ワイヤが沿う部分を、その
中央部が両端部より関節片の内側に向かって突出する凸
曲面とし、この凸曲面を、引っ張られた操作ワイヤが凸
曲面のいずれかの箇所において外接するよう、操作ワイ
ヤが沿う方向における中央部から湾曲中心までの距離を
両端部から湾曲中心までの距離と同等以上にしたことを
特徴とするものである。
【００１０】
【作用】凸曲面のうちの操作ワイヤが沿う方向における
中央部から湾曲中心までの距離が両端部から湾曲中心ま
での距離と同等以上になっており、引っ張られた操作ワ
イヤは凸曲面のいずれかの箇所において外接する。つま
り、操作ワイヤは凸曲面に対してそのいずれかの箇所に
おいて接する接線上に位置する。したがって、操作ワイ
ヤは、関節片の両端部において折り曲げられることがな
い。
中央部から湾曲中心までの距離が両端部から湾曲中心ま
での距離と同等以上になっており、引っ張られた操作ワ
イヤは凸曲面のいずれかの箇所において外接する。つま
り、操作ワイヤは凸曲面に対してそのいずれかの箇所に
おいて接する接線上に位置する。したがって、操作ワイ
ヤは、関節片の両端部において折り曲げられることがな
い。
【００１１】
【実施例】以下、この発明の実施例について図１〜図１
０を参照して説明する。図１〜図６は、この発明の一実
施例を示すものであり、この実施例の内視鏡Ｂは図２に
示すように、操作基体１、この操作基体１の先端部から
延び出す挿入部２、この挿入部２の先端部に設けられた
湾曲部３、および湾曲部３の先端部に設けられた先端構
成部４を備えている。操作基体１には、操作ハンドル１
１および接眼部１２が設けられている。操作ハンドル１
１を正逆方向へ回動操作すると、後述する操作ワイヤ５
を介して湾曲部３が湾曲せしめられ、先端構成部４の向
きが変わる。これによって、接眼部１２から所望の箇所
を観察し得るようになっている。
０を参照して説明する。図１〜図６は、この発明の一実
施例を示すものであり、この実施例の内視鏡Ｂは図２に
示すように、操作基体１、この操作基体１の先端部から
延び出す挿入部２、この挿入部２の先端部に設けられた
湾曲部３、および湾曲部３の先端部に設けられた先端構
成部４を備えている。操作基体１には、操作ハンドル１
１および接眼部１２が設けられている。操作ハンドル１
１を正逆方向へ回動操作すると、後述する操作ワイヤ５
を介して湾曲部３が湾曲せしめられ、先端構成部４の向
きが変わる。これによって、接眼部１２から所望の箇所
を観察し得るようになっている。
【００１２】湾曲部３は、図１（Ａ）に示すように、湾
曲管３Ａとその外部を覆う樹脂製の保護筒３Ｂとから構
成されている。湾曲管３Ａは、多数の関節筒（関節片）
３１からなるものであり、各関節筒３１は、図４〜図６
に示すように、筒部３１ａを有している。筒部３１ａの
一端面には、２つの突出片３１ｂ，３１ｂが周方向へ互
いに１８０°離間して形成されている。筒部３１ａの他
端面には、筒部３１ａの周方向において突出片３１ｂ，
３１ｂと同一位置に位置する２つの突出片３１ｃ，３１
ｃが形成されている。
曲管３Ａとその外部を覆う樹脂製の保護筒３Ｂとから構
成されている。湾曲管３Ａは、多数の関節筒（関節片）
３１からなるものであり、各関節筒３１は、図４〜図６
に示すように、筒部３１ａを有している。筒部３１ａの
一端面には、２つの突出片３１ｂ，３１ｂが周方向へ互
いに１８０°離間して形成されている。筒部３１ａの他
端面には、筒部３１ａの周方向において突出片３１ｂ，
３１ｂと同一位置に位置する２つの突出片３１ｃ，３１
ｃが形成されている。
【００１３】上記構成の各関節筒３１は、図１（Ａ）に
示すように、一列状に配置されている。そして、一の関
節筒３１は、その突出片３１ｂ，３１ｂが前方において
隣接する関節筒３１の突出片３１ｃ，３１ｃに軸３２を
介して回動自在に連結され、突出片３１ｃ，３１ｃが後
方において隣接する関節筒３１の突出片３１ｂ，３１ｂ
に軸３２を介して回動自在に連結されている。
示すように、一列状に配置されている。そして、一の関
節筒３１は、その突出片３１ｂ，３１ｂが前方において
隣接する関節筒３１の突出片３１ｃ，３１ｃに軸３２を
介して回動自在に連結され、突出片３１ｃ，３１ｃが後
方において隣接する関節筒３１の突出片３１ｂ，３１ｂ
に軸３２を介して回動自在に連結されている。
【００１４】また、関節筒３１の内周面の中央部には、
突出片３１ｂ，３１ｃに対して周方向へほぼ９０°離間
した２箇所に、半筒状をなす案内筒３３，３３がその軸
線を関節筒３１の軸線と同一方向に向けてそれぞれ固定
されている。各案内筒３３と関節筒３１の内周面との間
には、操作ワイヤ５，５がそれぞれ挿通されている。操
作ワイヤ５，５の一端部は、先端構成部４または最も先
端側に位置する関節筒３１に固定されている。操作ワイ
ヤ５，５の他端部は、上記操作ハンドル１１に連結され
ている。そして、操作ハンドル１１を一方向へ回動させ
ると、一方の操作ワイヤ５が引っ張られるとともに、他
方の操作ワイヤ５が緩められる。これによって、各関節
筒３１が回動し、湾曲管３Ａが湾曲するようになってい
る。なお、隣接する関節筒３１，３１の突出片３１ｂと
突出片３１ｃとが突き当たることによって関節筒３１の
最大回動量が規制され、これによって関節筒３Ａの最大
湾曲量が規制されている。
突出片３１ｂ，３１ｃに対して周方向へほぼ９０°離間
した２箇所に、半筒状をなす案内筒３３，３３がその軸
線を関節筒３１の軸線と同一方向に向けてそれぞれ固定
されている。各案内筒３３と関節筒３１の内周面との間
には、操作ワイヤ５，５がそれぞれ挿通されている。操
作ワイヤ５，５の一端部は、先端構成部４または最も先
端側に位置する関節筒３１に固定されている。操作ワイ
ヤ５，５の他端部は、上記操作ハンドル１１に連結され
ている。そして、操作ハンドル１１を一方向へ回動させ
ると、一方の操作ワイヤ５が引っ張られるとともに、他
方の操作ワイヤ５が緩められる。これによって、各関節
筒３１が回動し、湾曲管３Ａが湾曲するようになってい
る。なお、隣接する関節筒３１，３１の突出片３１ｂと
突出片３１ｃとが突き当たることによって関節筒３１の
最大回動量が規制され、これによって関節筒３Ａの最大
湾曲量が規制されている。
【００１５】上記関節筒３１の筒部３１ａは、プレス成
形等により鼓状に形成されており、これに対応して筒部
３１ａの内周面も鼓状になっている。特に、この実施例
においては、図４に示すように、筒部３１ａの内周面の
軸線を含む断面における形状が半径ｒの円弧になるよ
う、筒部３１ａの内周面が円弧面に形成されている。し
たがって、筒部３１ａの内周面の操作ワイヤ５が沿う部
分の形状も円弧面（凸曲面）になっている。また、半径
ｒの円弧の中心Ｃ（図３参照）は、筒部３１ａの軸線方
向における中央部を通りかつ軸線と直交する線上に位置
している。この結果、操作ワイヤ５が沿う部分のうちの
中央部Ｂ1が両端部Ｂ2，Ｂ3より筒部３１ａの内側に位
置することとなる。
形等により鼓状に形成されており、これに対応して筒部
３１ａの内周面も鼓状になっている。特に、この実施例
においては、図４に示すように、筒部３１ａの内周面の
軸線を含む断面における形状が半径ｒの円弧になるよ
う、筒部３１ａの内周面が円弧面に形成されている。し
たがって、筒部３１ａの内周面の操作ワイヤ５が沿う部
分の形状も円弧面（凸曲面）になっている。また、半径
ｒの円弧の中心Ｃ（図３参照）は、筒部３１ａの軸線方
向における中央部を通りかつ軸線と直交する線上に位置
している。この結果、操作ワイヤ５が沿う部分のうちの
中央部Ｂ1が両端部Ｂ2，Ｂ3より筒部３１ａの内側に位
置することとなる。
【００１６】ここで、いま下側の操作ワイヤ５を引っ張
って湾曲管３Ａを図１（Ｂ）に示すように下側に最大限
度まで湾曲させたものとする。このとき、湾曲管３Ａの
湾曲中心Ｏ（図３参照）から中央部Ｂ1までの距離を湾
曲の曲率半径Ｒとすると、Ｒ＞ｒに設定されている。し
かも、半径ｒの円弧の中心Ｃが筒部３１ａの軸線方向に
おける中央部Ｂ1を通り、かつ軸線と直交する線上に位
置しているから、中心Ｏは中央部Ｂ1と中心Ｃを結ぶ線
上に位置することになる。したがって、図３に示すよう
に、下側の操作ワイヤ（引っ張られた操作ワイヤ）５
は、筒部３１ａの内周面の両端部Ｂ2，Ｂ3から離間し、
両端部Ｂ2，Ｂ3と中央部Ｂ1との間のいずれかの箇所に
おいて外接することになる。この場合、操作ワイヤ５の
外接箇所は、湾曲管３Ａの湾曲量が大きいほど端部
Ｂ2，Ｂ3側に近接した箇所になり、湾曲量が小さくなる
にしたがって中央部Ｂ1に近付く。なお、操作ワイヤ５
のうちの一方の外接箇所から他方の外接箇所までの間の
部分は、筒部３１ａの内周面に接触し、円弧状になって
延びることになる。
って湾曲管３Ａを図１（Ｂ）に示すように下側に最大限
度まで湾曲させたものとする。このとき、湾曲管３Ａの
湾曲中心Ｏ（図３参照）から中央部Ｂ1までの距離を湾
曲の曲率半径Ｒとすると、Ｒ＞ｒに設定されている。し
かも、半径ｒの円弧の中心Ｃが筒部３１ａの軸線方向に
おける中央部Ｂ1を通り、かつ軸線と直交する線上に位
置しているから、中心Ｏは中央部Ｂ1と中心Ｃを結ぶ線
上に位置することになる。したがって、図３に示すよう
に、下側の操作ワイヤ（引っ張られた操作ワイヤ）５
は、筒部３１ａの内周面の両端部Ｂ2，Ｂ3から離間し、
両端部Ｂ2，Ｂ3と中央部Ｂ1との間のいずれかの箇所に
おいて外接することになる。この場合、操作ワイヤ５の
外接箇所は、湾曲管３Ａの湾曲量が大きいほど端部
Ｂ2，Ｂ3側に近接した箇所になり、湾曲量が小さくなる
にしたがって中央部Ｂ1に近付く。なお、操作ワイヤ５
のうちの一方の外接箇所から他方の外接箇所までの間の
部分は、筒部３１ａの内周面に接触し、円弧状になって
延びることになる。
【００１７】上記のように、この発明の内視鏡の湾曲管
３Ａにおいては、操作ワイヤ５が筒部３１の内周面に対
し端部Ｂ2，Ｂ3と中央部Ｂ1との間において外接する。
したがって、操作ワイヤ５は端部Ｂ2，Ｂ3によって折り
曲げられることがない。よって、操作ワイヤ５が切断さ
れるのを防止することができる。
３Ａにおいては、操作ワイヤ５が筒部３１の内周面に対
し端部Ｂ2，Ｂ3と中央部Ｂ1との間において外接する。
したがって、操作ワイヤ５は端部Ｂ2，Ｂ3によって折り
曲げられることがない。よって、操作ワイヤ５が切断さ
れるのを防止することができる。
【００１８】次に、この発明の他の実施例について説明
する。図７に示す実施例は、湾曲管３Ａが最も大きく湾
曲したときに隣接する２つの関節筒３１，３１の各筒部
３１ａの内周面の端部Ｂ2（Ｂ3）とＢ3（Ｂ2）とが突き
当たるようにしたものである。この場合にも、Ｒ＞ｒを
満たすようにすれば、操作ワイヤ５は必ず端部Ｂ
2（Ｂ3）と中央部Ｂ1との間のいずれかの箇所において
外接することになる。
する。図７に示す実施例は、湾曲管３Ａが最も大きく湾
曲したときに隣接する２つの関節筒３１，３１の各筒部
３１ａの内周面の端部Ｂ2（Ｂ3）とＢ3（Ｂ2）とが突き
当たるようにしたものである。この場合にも、Ｒ＞ｒを
満たすようにすれば、操作ワイヤ５は必ず端部Ｂ
2（Ｂ3）と中央部Ｂ1との間のいずれかの箇所において
外接することになる。
【００１９】また、図８に示す実施例は、図７に示す実
施例の変形例であり、Ｒ＝ｒとされている。この実施例
においては、湾曲管３Ａの最大湾曲時、操作ワイヤ５は
関節筒３１の内周面に対し端部Ｂ2，Ｂ3において外接す
る。したがって、操作ワイヤ５は、一方の端部Ｂ2から
他方の端部Ｂ3までの全範囲において関節筒３１の筒部
３１ａの内周面と接触することになる。勿論、最大湾曲
時以外であれば、操作ワイヤ５は、端部Ｂ2，Ｂ3と中央
部Ｂ1との間のいずれかの箇所において外接することに
なる。
施例の変形例であり、Ｒ＝ｒとされている。この実施例
においては、湾曲管３Ａの最大湾曲時、操作ワイヤ５は
関節筒３１の内周面に対し端部Ｂ2，Ｂ3において外接す
る。したがって、操作ワイヤ５は、一方の端部Ｂ2から
他方の端部Ｂ3までの全範囲において関節筒３１の筒部
３１ａの内周面と接触することになる。勿論、最大湾曲
時以外であれば、操作ワイヤ５は、端部Ｂ2，Ｂ3と中央
部Ｂ1との間のいずれかの箇所において外接することに
なる。
【００２０】なお、この発明は、上記の実施例に限定さ
れることなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜
変更可能である。例えば、上記の実施例においては、操
作ワイヤ５を２本用いているが、１本若しくは３本以上
用いてもよい。一般に、ｎ（ｎ≧２）本の操作ワイヤ５
を用いる場合には、各操作ワイヤ５を関節筒３１の周方
向に３６０°／ｎ離間させて配置する。
れることなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜
変更可能である。例えば、上記の実施例においては、操
作ワイヤ５を２本用いているが、１本若しくは３本以上
用いてもよい。一般に、ｎ（ｎ≧２）本の操作ワイヤ５
を用いる場合には、各操作ワイヤ５を関節筒３１の周方
向に３６０°／ｎ離間させて配置する。
【００２１】また、上記の実施例は２方向に湾曲可能と
したものであるが、この発明は図９に示す実施例のよう
に４方向に湾曲可能なものにも適用することができる。
図９に示す実施例においては、任意の関節筒３１に対し
一方の側において隣接する関節筒３１の連結箇所と、他
方の側において隣接する関節筒３１の連結箇所とが周方
向に９０°離間しており、これによって上下左右の４方
向に湾曲可能になっている。勿論、４方向に湾曲させる
ために、操作ワイヤ５は４本用いられる。
したものであるが、この発明は図９に示す実施例のよう
に４方向に湾曲可能なものにも適用することができる。
図９に示す実施例においては、任意の関節筒３１に対し
一方の側において隣接する関節筒３１の連結箇所と、他
方の側において隣接する関節筒３１の連結箇所とが周方
向に９０°離間しており、これによって上下左右の４方
向に湾曲可能になっている。勿論、４方向に湾曲させる
ために、操作ワイヤ５は４本用いられる。
【００２２】なお、この実施例では、関節筒３１の内周
面の曲率半径ｒと、最大湾曲時における湾曲の曲率半径
Ｒとが等しくなっているにも拘わらず、隣接する２つの
関節筒３１，３１の隣接する端部Ｂ2，Ｂ3が若干離間し
ている。このため、図１０に示すように、操作ワイヤ５
は、端部Ｂ2，Ｂ3において関節筒３１の内周面と角度θ
をもって交差することになる。しかし、端部Ｂ2，Ｂ3の
間隔が非常に狭いので、θ≒０になる。したがって、操
作ワイヤ５は端部Ｂ2，Ｂ3において外接するといっても
過言ではなく、操作ワイヤが切断するおそれはない。Ｒ
＞ｒとするのが望ましいのは勿論である。
面の曲率半径ｒと、最大湾曲時における湾曲の曲率半径
Ｒとが等しくなっているにも拘わらず、隣接する２つの
関節筒３１，３１の隣接する端部Ｂ2，Ｂ3が若干離間し
ている。このため、図１０に示すように、操作ワイヤ５
は、端部Ｂ2，Ｂ3において関節筒３１の内周面と角度θ
をもって交差することになる。しかし、端部Ｂ2，Ｂ3の
間隔が非常に狭いので、θ≒０になる。したがって、操
作ワイヤ５は端部Ｂ2，Ｂ3において外接するといっても
過言ではなく、操作ワイヤが切断するおそれはない。Ｒ
＞ｒとするのが望ましいのは勿論である。
【００２３】また、湾曲管３Ａを構成する関節片として
関節筒３１を用いているが、必ずしも筒状のものを用い
ることなく、例えば半筒状のものを用いてもよい。その
場合には、半筒状の関節片の向きを交互に変えて順次連
結することにより、全体として管状をなす湾曲管を構成
する。
関節筒３１を用いているが、必ずしも筒状のものを用い
ることなく、例えば半筒状のものを用いてもよい。その
場合には、半筒状の関節片の向きを交互に変えて順次連
結することにより、全体として管状をなす湾曲管を構成
する。
【００２４】さらに、上記の実施例においては、筒部３
１ａの内周面のうちの操作ワイヤ５が沿う部分を円弧面
としているが、他の曲面にしてもよい。例えば、中央部
Ｂ1近傍と端部Ｂ2，Ｂ3近傍とで曲率半径を変えてもよ
い。この場合には、中央部Ｂ1近傍の曲率を端部Ｂ2，Ｂ
3近傍の曲率半径より大きくしてもよく、小さくしても
よい。また、凸曲面の曲率半径を中央部Ｂ1から両端部
Ｂ2，Ｂ3に接近するにしたがって漸次大きく、または小
さくしてもよい。
１ａの内周面のうちの操作ワイヤ５が沿う部分を円弧面
としているが、他の曲面にしてもよい。例えば、中央部
Ｂ1近傍と端部Ｂ2，Ｂ3近傍とで曲率半径を変えてもよ
い。この場合には、中央部Ｂ1近傍の曲率を端部Ｂ2，Ｂ
3近傍の曲率半径より大きくしてもよく、小さくしても
よい。また、凸曲面の曲率半径を中央部Ｂ1から両端部
Ｂ2，Ｂ3に接近するにしたがって漸次大きく、または小
さくしてもよい。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の内視鏡
の湾曲管によれば、関節片の内周面における前記操作ワ
イヤが沿う部分を、その中央部が両端部より関節片の内
側に向かって突出する凸曲面とし、この凸曲面を、引っ
張られた操作ワイヤが外接するよう、操作ワイヤが沿う
方向における中央部から湾曲中心までの距離を両端部か
ら湾曲中心までの距離と同等以上にしたものであるか
ら、操作ワイヤが関節片の内周面に外接することにな
り、関節片の両端部によって折り曲げられることがな
い。しかも、従来の内視鏡の湾曲部では多大であった関
節片の両端部における操作ワイヤの接触圧が、この発明
の内視鏡の湾曲部では関節片の接触部分に分散される。
したがって、操作ワイヤの切断事故を確実に防止するこ
とができるという効果が得られる。
の湾曲管によれば、関節片の内周面における前記操作ワ
イヤが沿う部分を、その中央部が両端部より関節片の内
側に向かって突出する凸曲面とし、この凸曲面を、引っ
張られた操作ワイヤが外接するよう、操作ワイヤが沿う
方向における中央部から湾曲中心までの距離を両端部か
ら湾曲中心までの距離と同等以上にしたものであるか
ら、操作ワイヤが関節片の内周面に外接することにな
り、関節片の両端部によって折り曲げられることがな
い。しかも、従来の内視鏡の湾曲部では多大であった関
節片の両端部における操作ワイヤの接触圧が、この発明
の内視鏡の湾曲部では関節片の接触部分に分散される。
したがって、操作ワイヤの切断事故を確実に防止するこ
とができるという効果が得られる。
【図１】図１（Ａ），（Ｂ）はこの発明に係る湾曲管の
一実施例の拡大断面図を示すもので、図１（Ａ）は湾曲
管を真っすぐな状態にして示す図であり、図１（Ｂ）は
湾曲管を最も大きく湾曲させた状態で示す図である。
一実施例の拡大断面図を示すもので、図１（Ａ）は湾曲
管を真っすぐな状態にして示す図であり、図１（Ｂ）は
湾曲管を最も大きく湾曲させた状態で示す図である。
【図２】この発明に係る湾曲管を備えた内視鏡の全体を
示す図である。
示す図である。
【図３】この発明に係る湾曲管を最大に湾曲させた場合
における関節筒の内周面と操作ワイヤとの関係を示す図
である。
における関節筒の内周面と操作ワイヤとの関係を示す図
である。
【図４】この発明に係る関節筒の拡大断面図である。
【図５】図４のＡ矢視図である。
【図６】図４のＢ矢視図である。
【図７】この発明に係る他の湾曲管を最大に湾曲させた
場合における関節筒の内周面と操作ワイヤとの関係を示
す図である。
場合における関節筒の内周面と操作ワイヤとの関係を示
す図である。
【図８】この発明に係る他の湾曲管を最大に湾曲させた
場合における関節筒の内周面と操作ワイヤとの関係を示
す図である。
場合における関節筒の内周面と操作ワイヤとの関係を示
す図である。
【図９】この発明に係る他の湾曲管を最大に湾曲させた
状態で示す断面図である。
状態で示す断面図である。
【図１０】図９のＡ円部の拡大図である。
【図１１】従来の湾曲管の一例を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図１２】図１１に示す湾曲管の一部を拡大して示す図
である。
である。
【図１３】図１１に示す湾曲管の一部の他の例を拡大し
て示す図である。
て示す図である。
Ｂ 内視鏡 Ｂ1 湾曲筒の内周面のうちの操作ワイヤが沿う部分の
中央部 Ｂ2 湾曲筒の内周面のうちの操作ワイヤが沿う部分の
端部 Ｂ3 湾曲筒の内周面のうちの操作ワイヤが沿う部分の
端部 ３ 湾曲部 ３Ａ 湾曲管 ３１ 関節筒（関節片） ５ 操作ワイヤ
中央部 Ｂ2 湾曲筒の内周面のうちの操作ワイヤが沿う部分の
端部 Ｂ3 湾曲筒の内周面のうちの操作ワイヤが沿う部分の
端部 ３ 湾曲部 ３Ａ 湾曲管 ３１ 関節筒（関節片） ５ 操作ワイヤ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 一列状に配置され、かつ隣接するものど
うしが互いに回動自在に連結された複数の関節片を備
え、各関節片の内周面に沿って配置された操作ワイヤを
引っ張って各関節片を互いに回動させることにより湾曲
するように構成された内視鏡の湾曲管において、前記関
節片の内周面における前記操作ワイヤが沿う部分を、そ
の中央部が両端部より関節片の内側に向かって突出する
凸曲面とし、この凸曲面を、引っ張られた操作ワイヤが
外接するよう、操作ワイヤが沿う方向における中央部か
ら湾曲中心までの距離を両端部から湾曲中心までの距離
と同等以上にしたことを特徴とする内視鏡の湾曲管。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3207438A JPH0523291A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 内視鏡の湾曲管 |
| US07/910,460 US5271382A (en) | 1991-07-24 | 1992-07-08 | Bending device |
| EP92306388A EP0524755A1 (en) | 1991-07-24 | 1992-07-13 | Bending device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3207438A JPH0523291A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 内視鏡の湾曲管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0523291A true JPH0523291A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16539772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3207438A Pending JPH0523291A (ja) | 1991-07-24 | 1991-07-24 | 内視鏡の湾曲管 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5271382A (ja) |
| EP (1) | EP0524755A1 (ja) |
| JP (1) | JPH0523291A (ja) |
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