JPH06225853A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH06225853A
JPH06225853A JP5015468A JP1546893A JPH06225853A JP H06225853 A JPH06225853 A JP H06225853A JP 5015468 A JP5015468 A JP 5015468A JP 1546893 A JP1546893 A JP 1546893A JP H06225853 A JPH06225853 A JP H06225853A
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JP
Japan
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bending
tube
tip
angle
treatment instrument
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5015468A
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English (en)
Inventor
Hideo Ito
秀雄 伊藤
Fumiaki Ishii
文昭 石井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は湾曲部の湾曲角度の増加にともなう被
覆チューブの変形抵抗を軽減し、湾曲部の湾曲角度を増
加させても、手元側の湾曲操作ノブを軽い操作力で操作
することを最も主要な特徴とする。 【構成】湾曲部6の被覆チューブ44に挿入部2の軸心
方向に沿って厚肉部55と薄肉部56とを交互に配置し
てチューブ44のチューブ壁に湾曲部6の変形時の抵抗
を低減する凹凸部57を形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遠隔操作により湾曲操作
可能な湾曲部が挿入部に配設された内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡には挿入部の先端部と可
撓管部との間に遠隔操作により湾曲操作可能な湾曲部が
配設され、挿入部の基端部に連結された手元側の操作部
に配設された湾曲操作ノブの操作に連動して挿入部の湾
曲部が上下の2方向、或いは上下左右の4方向に適宜湾
曲操作される構成になっている。
【0003】この場合、湾曲部には挿入部の軸心方向に
沿って短管状の複数の湾曲駒が並べられ、隣接する湾曲
駒同士が回動自在に連結された湾曲管が設けられてい
る。さらに、湾曲管の外周面には弾性の被覆チューブが
配設されている。
【0004】また、例えば、特開平2−271817号
公報、或いは特開昭62−292134号公報には湾曲
部の被覆チューブにおける先端部側の部分にチューブ壁
の肉厚を薄くした薄肉部を設け、被覆チューブの先端部
側を後端部側に比べて湾曲しやすくする構成にした技術
が開示されている。
【0005】さらに、特開平1−204638号公報に
は湾曲部の被覆チューブの表面に梨地状の微小な凹凸を
つけることにより、被覆チューブの表面のべとつきを防
止する構成にしたものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あっては湾曲部の湾曲操作時には湾曲部の湾曲動作にと
もない被覆チューブは湾曲の内部側では収縮状態、湾曲
の外部側では伸長状態にそれぞれ弾性変形するようにな
っている。そのため、湾曲部の湾曲角度の増加にともな
い被覆チューブの伸縮量が増大するので、湾曲部を所望
の方向に向ける際の被覆チューブの変形抵抗が大きくな
り、湾曲操作ノブの操作力が大きくなる問題がある。
【0007】また、特開平2−271817号公報、特
開昭62−292134号公報の場合には湾曲部の湾曲
操作時には被覆チューブの先端部側の薄肉部が大きな変
形量で変形し、後端部側は先端部側に比べて小さな変形
量で変形するようになっている。しかしながら、この場
合も湾曲部の湾曲角度の増加にともなう被覆チューブの
変形抵抗を格別に軽減することはできないので、湾曲部
の湾曲角度の増加にともない湾曲操作ノブの操作力も大
きくなる問題がある。
【0008】さらに、特開平1−204638号公報の
ように湾曲部の被覆チューブの表面に形成された梨地状
の微小な凹凸部では湾曲部の湾曲角度の増加にともなう
被覆チューブの変形抵抗を実質的に軽減することはでき
ないので、この場合も同様に湾曲部の湾曲角度の増加に
ともない湾曲操作ノブの操作力も大きくなり、術者の使
い勝手が悪い問題がある。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、湾曲部の湾曲角度の増加にともなう被
覆チューブの変形抵抗を軽減することができ、湾曲部の
湾曲角度を増加させても、手元側の湾曲操作ノブを軽い
操作力で操作することができる内視鏡を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は挿入部の先端部
と可撓管部との間に遠隔操作により湾曲操作可能な湾曲
部が配設され、前記湾曲部の外周面に弾性の被覆チュー
ブが配設された内視鏡において、前記被覆チューブに前
記挿入部の軸心方向に沿って厚肉部と薄肉部とを交互に
配置して前記チューブのチューブ壁に前記湾曲部の変形
時の抵抗を低減する凹凸部を形成したものである。
【0011】
【作用】湾曲部の湾曲操作時に湾曲の内部側で被覆チュ
ーブが収縮状態、湾曲の外部側で伸長状態にそれぞれ弾
性変形した際に、湾曲部の被覆チューブの厚肉部と薄肉
部とを交互に配置させた凹凸部によって被覆チューブの
変形抵抗を低減するようにしたものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1乃至図7
を参照して説明する。図2は電子内視鏡1全体の概略構
成を示すものである。この内視鏡1には例えば体腔内に
挿入される挿入部2と、この挿入部2の基端部に連結さ
れた手元側の操作部3と、この操作部3に連結されたユ
ニバーサルコード4とが設けられている。
【0013】さらに、挿入部2には基端部が操作部3に
連結された長尺の可撓管部5が設けられている。この可
撓管部5の先端部には湾曲変形可能な湾曲部6を介して
先端構成部7が連結されている。
【0014】また、操作部3には湾曲部6を上下方向お
よび左右方向にそれぞれ遠隔的に湾曲操作する上下アン
グル操作ノブ8、左右アングル操作ノブ9が設けられて
いるとともに、処置具挿入口部10および各種の操作ス
イッチ11…等が配設されている。そして、上下アング
ル操作ノブ8、左右アングル操作ノブ9の操作にともな
い挿入部2の湾曲部6が後述するように上下左右の各方
向に湾曲操作されるようになっている。
【0015】また、ユニバーサルコード4の先端部には
コネクタ12が設けられている。このコネクタ12は内
部に図示しない送気送水装置や照明用光源装置等を内蔵
したビデオプロセッサ13に対して着脱自在に接続され
るようになっている。このビデオプロセッサ13には洗
浄液を貯留してある送水タンク14と、観察画像を写し
出すTVモニタ15とが接続されている。
【0016】さらに、図1に示すように挿入部2の先端
側に配設された硬質の先端構成部7の本体16には観察
窓17、図示しない照明窓、処置具挿通口18等が設け
られている。ここで、観察窓17の内面側には対物レン
ズ系19が配設されている。この対物レンズ系19の結
像位置には例えばCCDなどの固体撮像素子20が配置
されている。
【0017】そして、固体撮像素子20で撮像された信
号はケーブル21を通してビデオプロセッサ13へ伝送
され、撮像信号に変換されるようになっている。さら
に、TVモニタ15にはその撮像信号を受けて内視鏡1
の観察視野像が写し出されるようになっている。
【0018】さらに、照明窓の内面側には光ファイバか
らなる図示しないライトガイドの先端面が対向配置され
ている。このライトガイドの基端部側は挿入部2、操作
部3およびユニバーサルコード4の内部を経由してコネ
クタ12に接続されている。そして、コネクタ12をビ
デオプロセッサ13に接続することにより、ビデオプロ
セッサ13の内部の照明用光源装置からの照明光がライ
トガイドを通して伝送され、照明窓から被写体へ向けて
照射されるようになっている。
【0019】また、先端構成部本体16の処置具挿通口
18の後端部には挿入部2内に挿通された可撓性の処置
具挿通用チャンネルチューブ23の先端部が接続口金2
2を介して接続されている。この場合、接続口金22に
は図3に示すように先端部側に外周面の外径寸法が小さ
い小径部22a、後端部側に外周面の外径寸法が大きい
大径部22bがそれぞれ形成されており、これらの小径
部22aと大径部22bとの間には段差部24が形成さ
れている。そして、この接続口金22の小径部22aが
処置具挿通口18内に嵌着され、大径部22bの外周面
にチャンネルチューブ23の先端部が外嵌されている。
【0020】さらに、接続口金22の段差部24は処置
具挿通口18から外部側に突出された突出位置に配置さ
れており、この段差部24と先端構成部本体16の後端
面との間には適宜の間隙が形成されている。そして、こ
の段差部24と先端構成部本体16の後端面との間に形
成されるリング状の凹陥部によってハンダ受部25が形
成されており、先端構成部本体16と接続口金22との
間をハンダで固着する際に大径部22bの外周面におけ
るチャンネルチューブ23との接合部位にハンダが流出
することを防止するようになっている。
【0021】なお、本実施例では先端構成部本体16と
接続口金22との間の接合部位はハンダで固定している
が接着剤で接着固定する構成にしても良い。さらに、接
続口金22と処置具挿通用チャンネルチューブ23との
間は接着剤のみで接着固定しているが、チャンネルチュ
ーブ23の接続端部の外周面にさらに糸を巻いて、その
上から接着剤をぬり、より強固に接着固定する構成にし
ても良い。
【0022】また、処置具挿通用チャンネルチューブ2
3は図4に示すように湾曲部6側のチャンネルチューブ
23aと可撓管部5側のチャンネルチューブ23bとの
間が連結管26を介して連結される構成になっている。
この場合、可撓管部5側のチャンネルチューブ23bは
肉厚が厚く、内径寸法が小さく、湾曲部6側のチャンネ
ルチューブ23aは肉厚が薄く、内径寸法が大きくなっ
ている。
【0023】さらに、連結管26には先端部側に外周面
の外径寸法が小さい小径部26a、後端部側に外周面の
外径寸法が大きい大径部26bがそれぞれ形成されてお
り、これらの小径部26aと大径部26bとの間には段
差部27が形成されている。この場合、連結管26の小
径部26aの外径寸法は湾曲部側チューブ23aの内径
寸法、連結管26の大径部26bの外径寸法は可撓管部
5側のチャンネルチューブ23bの内径寸法に合わせて
それぞれ設定されている。そして、この連結管26の小
径部26aに湾曲部側チューブ23aの後端部が外嵌さ
れ、大径部26bに可撓管部側チューブ23bの先端部
が外嵌された状態でそれぞれ接着固定されている。な
お、各チューブ23a,23bの外周面に糸を巻いて、
接着剤をぬり、より強固に接着固定する構成にしても良
い。
【0024】また、処置具挿通用チャンネルチューブ2
3の基端部は手元側の処置具挿入口部10側に延出され
ている。この場合、処置具挿入口部10側には図5
(A)に示すように分岐管体28が配設されている。こ
の分岐管体28には先端部側に第1の接続口28a、後
端部側に第2,3の接続口28b,28cがそれぞれ形
成されている。そして、この分岐管体28の第1の接続
口28aに処置具挿通用チャンネルチューブ23の基端
部が口金29を介して連結されている。
【0025】また、図5(B)は分岐管体28の第1の
接続口28aと処置具挿通用チャンネルチューブ23と
の連結部を示すものである。この場合、分岐管体28の
第1の接続口28aには口金29の一端部が嵌着されて
いる。そして、この口金29の他端部外周面には先細テ
ーパ状の接合面29aが形成されており、この接合面2
9aにチャンネルチューブ23の基端部が被嵌されてい
る。
【0026】さらに、口金29とチャンネルチューブ2
3の基端部との嵌合部の上には締付け用のテーパ管30
が配設されている。そして、口金29の外周面に形成さ
れた雄ねじ部29bに螺着される固定管31によってテ
ーパ管30を口金29とチャンネルチューブ23の基端
部との嵌合部に締付けることで固定されている。
【0027】また、固定管31の外周面にはローレット
加工部31aが形成されている。さらに、この固定管3
1の先端部外周面にはローレット加工部31aよりも外
径寸法を小さくして後述するアングル操作用の操作ワイ
ヤとの接触を避ける逃げ部31bが形成されている。
【0028】なお、チャンネルチューブ23の基端側近
傍の外周面には厚肉部32と薄肉部33とが交互に並設
された波形の凹凸部34が形成されており、湾曲部6の
湾曲操作時におけるチャンネルチューブ23の軸心方向
の移動量をこの凹凸部34の薄肉部33によって吸収す
るようになっている。
【0029】また、分岐管体28は操作部3の内部に配
設された管状の連結部本体35に固定されている。この
連結部本体35の先端側は可撓管部5の口金36の基端
部に形成された大径部37に固定されている。この場
合、口金36の大径部37の外周面には先細状のテーパ
面37aが形成され、さらにこのテーパ面37aの先端
側には雄ねじ部37bが形成されている。そして、この
雄ねじ部37bに螺着される固定ねじ38により連結部
本体35の先端側が口金36の大径部37のテーパ面3
7aに押しつけられる状態で固定されている。
【0030】また、処置具挿入口部10には処置具挿入
口体39が配設されている。この処置具挿入口体39の
一端部には処置具挿入口を開閉自在に閉塞する鉗子栓4
0が装着されている。さらに、この処置具挿入口体39
の他端部は分岐管体28の第2の接続口28bに連結さ
れている。なお、分岐管体28の第3の接続口28cは
例えば吸引管路の吸引源側の管路41に連結されてい
る。そして、処置具を処置具挿入口部10から処置具挿
通用チャンネルチューブ23を通じて内視鏡1の内部に
挿入し、処置具挿通口18から内視鏡1の外に突き出せ
るようになっている。
【0031】また、湾曲部6は図1に示すように湾曲管
42と、この湾曲管42に被嵌される網管43と、この
網管43の外周面に配設された例えばゴムや合成樹脂製
の被覆チューブ44とによって構成されている。この場
合、湾曲管42には4方向湾曲部45とこの4方向湾曲
部45の先端側に配置された2方向湾曲部46とが設け
られている。
【0032】さらに、4方向湾曲部45には上下方向に
湾曲する1つの上下湾曲駒47aと、左右方向に湾曲す
る1つの左右湾曲駒47bとからなる4方向湾曲要素4
7が複数組交互に枢着して連結されている。また、2方
向湾曲部46には複数の上下湾曲駒48が上下方向のみ
に回動するように枢着して連結されている。
【0033】さらに、湾曲管42の内側には4本の操作
ワイヤ49が配設されている。これら4本の操作ワイヤ
49は左右湾曲用の一対の操作ワイヤ49,49と、上
下湾曲用の一対の操作ワイヤ49,49とによって構成
されている。
【0034】また、これら4本の操作ワイヤ49の先端
は最先端位置に配置された上下湾曲駒48aの周壁の一
部をそれぞれ内方に切り起こして突出形成された突片部
50に銀ろう51によって固定されている。この場合、
最先端位置の上下湾曲駒48aは先端構成部7の本体7
aに固定されている。
【0035】さらに、湾曲管42の各湾曲駒47a、4
7b、48の内周面における上下方向および左右方向の
各湾曲方向に対応する各部分にはそれぞれワイヤガイド
リング52が例えば銀ロー又はハンダ付け等の手段によ
って固定されている。そして、各湾曲方向に対応する各
組のワイヤガイドリング52にはそれぞれ左右湾曲用お
よび上下湾曲用の各一対の操作ワイヤ49が挿通されて
いる。
【0036】また、操作ワイヤ49の基端側は挿入部2
の可撓管部5内を通じて操作部3側に導かれている。図
6(A)は湾曲部6の後端部と可撓管部5の先端部との
間の連結部を示すものである。この場合、可撓管部5の
先端部には前側口金53が固定されている。そして、こ
の前側口金53には湾曲部6の湾曲管42の最後端部お
よび被覆チューブ44の後端部がそれぞれ外嵌された状
態で固定されている。
【0037】さらに、可撓管部5の内側には左右湾曲用
の一対の操作ワイヤ49,49および上下湾曲用の一対
の操作ワイヤ49,49をそれぞれ挿通する4本のワイ
ヤガイドコイル54が配設されている。これら4本のワ
イヤガイドコイル54の先端部は前側口金55の内周面
に例えば銀ロー又はハンダ付け等の手段によって固定さ
れている。
【0038】また、図6(A)に示すようにワイヤガイ
ドコイル54と可撓管部5の前側口金53との間の接合
部の軸方向の長さM1 は湾曲管42とワイヤガイドリン
グ52との間の接合部の軸方向の長さM2 に比べて非常
に長くなっている。この場合、図6(B),(C)に示
す湾曲管42の内径寸法H1 と前側口金53の内径寸法
2 とは略等しく設定され、かつワイヤガイドリング5
2の外径寸法D1 とワイヤガイドコイル54の外径寸法
2 とは略等しく設定されている。
【0039】そして、湾曲管42における隣接する一対
のワイヤガイドリング52,52間の開き角F1 は前側
口金53における隣接する一対のワイヤガイドコイル5
4,54間の開き角F2 よりも小さくなるように設定す
る(F1 <F2 )ことにより、湾曲管42における隣接
する一対のワイヤガイドリング52,52間の間隔G1
よりも前側口金53における隣接する一対のワイヤガイ
ドコイル54,54間の間隔G2 の方が大きくなるよう
に設定されている(G1 <G2 )。
【0040】また、湾曲部6から可撓管部5側に延出さ
れた4本の操作ワイヤ49はそれぞれ各ワイヤガイドコ
イル54内を通り、操作部3側に延出されている。ここ
で、上下湾曲用の一対の操作ワイヤ49の基端部は上下
アングル操作ノブ8によって駆動される図示しない上下
湾曲駆動機構に連結されている。さらに、左右湾曲用の
一対の操作ワイヤ49の基端部は左右アングル操作ノブ
9によって駆動される図示しない左右湾曲駆動機構に連
結されている。そして、これら各アングル操作ノブ8,
9を操作してそれぞれ対応する各対の操作ワイヤ49を
押し引き操作することにより、湾曲部6を上下方向、ま
たは左右方向に湾曲操作できるようになっている。
【0041】また、被覆チューブ44の外周面には挿入
部2の軸心方向に沿って厚肉部55と薄肉部56とを交
互に配置して被覆チューブ44の外周面に湾曲部6の変
形抵抗を低減する波形の凹凸部57が形成されている。
この場合、凹凸部57の厚肉部55と薄肉部56との間
の間隔は任意に変えることができる。さらに、薄肉部5
6の肉厚も変化させることが可能である。
【0042】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、湾曲部6の湾曲操作時には操作部3の上下アング
ル操作ノブ8、或いは左右アングル操作ノブ9のうちの
少なくともいずれか一方が回動操作される。ここで、例
えば上下アングル操作ノブ8が回動操作された場合には
この操作ノブ8の操作にともない上下湾曲駆動機構を介
して上下湾曲用の一対の操作ワイヤ49が押し引き操作
されて湾曲部6が図7に示すように上下方向に湾曲操作
される。
【0043】また、湾曲部6の湾曲動作中、被覆チュー
ブ44における湾曲の内側に配置されている部分Win
はこの被覆チューブ44のチューブ壁に圧縮方向の力が
作用し、湾曲の外側に配置されている部分Wout ではこ
の被覆チューブ44のチューブ壁に伸長方向の力が作用
する。このとき、被覆チューブ44における内側の縮み
側の部分Winでは凹凸部57の薄肉部56の部分が鋭角
的に屈曲され、前後の厚肉部55間が接触する状態に変
形するとともに、被覆チューブ44における外側の伸び
側の部分Wout では凹凸部57の薄肉部56の部分が比
較的軽い力で伸び、前後の厚肉部55間のピッチが広が
る状態に変形する。
【0044】さらに、湾曲部6の湾曲動作中は湾曲部6
の湾曲管42内の内蔵物はその湾曲管42内の位置に応
じて軸方向に移動する。すなわち、湾曲の内側に配置さ
れている湾曲半径の小さい側では湾曲部6の湾曲動作に
ともない湾曲管42内の収容空間の長さが短くなるた
め、その位置に配置されている内蔵物は操作部3側に移
動する。
【0045】また、逆に湾曲の外側に配置されている湾
曲半径の大きい側では湾曲部6の湾曲動作にともない湾
曲管42内の収容空間の長さが長くなるため、その位置
に配置されている内蔵物は先端構成部7側に引っ張られ
ることになる。なお、湾曲管42の軸心付近に配置され
ている内蔵物は格別に軸方向に移動することはなく、元
のままの移動しない状態で保持される。
【0046】そこで、上記構成のものにあっては被覆チ
ューブ44に厚肉部55と薄肉部56とを交互に配置し
た凹凸部57を形成したので、湾曲部6の湾曲動作時に
は被覆チューブ44における湾曲の内側に配置されてい
る部分Winに作用する圧縮方向の力によってこの部分W
inの前後の厚肉部55間を接触させ、凹凸部57の薄肉
部56の部分を鋭角的に屈曲させる状態に変形させるこ
とができるとともに、被覆チューブ44における湾曲の
外側に配置されている部分Wout に作用する伸長方向の
力によってこの部分Wout の前後の厚肉部55間のピッ
チを広げる状態に凹凸部57の薄肉部56の部分を伸ば
すことができる。
【0047】そのため、湾曲部6の湾曲動作時に被覆チ
ューブ44を従来に比べて軽い操作力で湾曲変形させる
ことができるので、湾曲部6の湾曲角度の増加にともな
う被覆チューブ44の変形抵抗を軽減することができ、
湾曲部6の湾曲角度を増加させても、手元側の湾曲操作
ノブ8、または9を軽い操作力で操作することができ
る。
【0048】また、被覆チューブ44の薄肉部56と厚
肉部55のそれぞれの肉厚を任意に変化させてよく、例
えば湾曲部6の一部の薄肉部56の肉厚を他の部分より
も相対的に薄肉とすることにより、その部分の変形抵抗
をさらに軽減することができ、湾曲部6の一部を局部的
に大きく曲げることもできる。
【0049】さらに、内視鏡1の挿入部2を体腔内に挿
入した際に、体腔の内壁面に対して被覆チューブ44の
表面の凹凸部57によって湾曲部6を点接触、あるいは
線接触の状態で接触させることができる。そのため、従
来のように体腔の内壁面に対して湾曲部6の表面が面接
触する場合に比べて内視鏡1の挿入部2のすべり易さを
向上させ、挿入性の向上を図ることができる。
【0050】また、本実施例では処置具挿通用チャンネ
ルチューブ23の基端側近傍の外周面に厚肉部32と薄
肉部33とが交互に並設された波形の凹凸部34が形成
されているので、湾曲部6の湾曲操作時におけるチャン
ネルチューブ23の軸心方向の移動量をこの凹凸部34
の薄肉部33によって吸収することができる。そのた
め、湾曲管42の軸心位置から離れた位置に配置されて
いる処置具挿通用チャンネルチューブ23が湾曲部6の
湾曲動作にともない軸方向に移動する場合であってもそ
のチャンネルチューブ23の軸心方向の移動量をこの凹
凸部34の薄肉部33によって吸収してチャンネルチュ
ーブ23を挿入部2内の略定位置で保持することができ
るので、チャンネルチューブ23が軸心方向に移動する
ことで他の内蔵物を圧迫することを減少させることがで
き、内蔵物の耐久性を向上させることができる。
【0051】また、湾曲管42における隣接する一対の
ワイヤガイドリング52,52間の開き角F1 を前側口
金53における隣接する一対のワイヤガイドコイル5
4,54間の開き角F2 よりも小さくなるように設定す
る(F1 <F2 )ことにより、湾曲管42における隣接
する一対のワイヤガイドリング52,52間の間隔G1
よりも前側口金53における隣接する一対のワイヤガイ
ドコイル54,54間の間隔G2 の方が大きくなるよう
に設定した(G1 <G2 )ので、処置具挿通用チャンネ
ルチューブ23のように外径寸法が比較的大きい内蔵物
がワイヤガイドリング52,52間や、ワイヤガイドコ
イル54,54間に挾まれる状態に配置されるレイアウ
トに設定した場合であってもこの内蔵物をワイヤガイド
コイル54,54間に組付ける際の組付け作業性を高め
ることができる。
【0052】また、図8(A),(B)は湾曲部6と可
撓管部5側の前側口金53との連結部の第1の変形例を
示すものである。これは、湾曲部6の湾曲管42の内径
寸法H1 と可撓管部5側の前側口金53の内径寸法H2
とを略等しく設定し、かつ湾曲管42における隣接する
一対のワイヤガイドリング52,52間の開き角F1
前側口金53における隣接する一対のワイヤガイドコイ
ル54,54間の開き角F2 とを略等しく設定するとと
もに、ワイヤガイドリング52の外径寸法D1をワイヤ
ガイドコイル54の外径寸法D2 よりも大きくなるよう
に設定する(D1 >D2 )ことにより、湾曲管42にお
ける隣接する一対のワイヤガイドリング52,52間の
間隔G1 よりも前側口金53における隣接する一対のワ
イヤガイドコイル54,54間の間隔G2 の方が大きく
なるように設定した(G1 <G2)ものである。
【0053】この場合も第1の実施例と同様に処置具挿
通用チャンネルチューブ23のように外径寸法が比較的
大きい内蔵物がワイヤガイドリング52,52間や、ワ
イヤガイドコイル54,54間に挾まれる状態に配置さ
れるレイアウトに設定した場合であってもこの内蔵物を
ワイヤガイドコイル54,54間に組付ける際の組付け
作業性を高めることができる。
【0054】また、図8(C),(D)は湾曲部6と可
撓管部5側の前側口金53との連結部の第2の変形例を
示すものである。これは、湾曲管42における隣接する
一対のワイヤガイドリング52,52間の開き角F1
前側口金53における隣接する一対のワイヤガイドコイ
ル54,54間の開き角F2 とを略等しく設定し、かつ
ワイヤガイドリング52の外径寸法D1 とワイヤガイド
コイル54の外径寸法D2 とを略等しく設定するととも
に、湾曲管42の内径寸法H1 を前側口金53の内径寸
法H2 よりも小さくなるように設定する(H1 <H2
ことにより、湾曲管42における隣接する一対のワイヤ
ガイドリング52,52間の間隔G1 よりも前側口金5
3における隣接する一対のワイヤガイドコイル54,5
4間の間隔G2 の方が大きくなるように設定した(G1
<G2 )ものであり、この場合も第1の実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0055】なお、可撓管部5内にワイヤガイドコイル
54に代えてワイヤガイドパイプを配設する構成にして
もよい。さらに、第1の実施例のF1 <F2 、第1の変
形例のD1 >D2 、第2の変形例のH1 <H2 のどれか
を組合わせて湾曲管42における隣接する一対のワイヤ
ガイドリング52,52間の間隔G1 よりも前側口金5
3における隣接する一対のワイヤガイドコイル54,5
4間の間隔G2 の方が大きくなるように設定する(G1
<G2 )構成にしてもよい。
【0056】また、図9(A),(B)は湾曲部6のさ
らに別の変形例を示すものである。これは、湾曲部6の
湾曲管42に配設されている4方向湾曲部45の4方向
湾曲要素47と2方向湾曲部46の上下湾曲駒48とを
湾曲部6の軸心方向に沿って交互に配置したものであ
る。ここで、2方向湾曲部46の上下湾曲駒48は以下
2方向湾曲駒48と称する。
【0057】例えば、図9(B)に示すように先端構成
部本体7aに接着固定された最先端湾曲駒61の後端部
に2方向湾曲駒48の先端部がリベット62を介して回
動自在に連結され、この2方向湾曲駒48の後端部に4
方向湾曲要素47の先端部(4方向湾曲要素47の上下
湾曲駒47aの先端部)がリベット62を介して回動自
在に連結され、続いてこの4方向湾曲要素47の後端部
(4方向湾曲要素47の左右湾曲駒47bの後端部)に
2方向湾曲駒48の先端部がリベット62を介して回動
自在に連結されている。
【0058】さらに、以下同様に2方向湾曲駒48と4
方向湾曲要素47とが交互に複数組連結され、最後に可
撓管部5の先端に固定された最終端湾曲駒63の先端部
に4方向湾曲要素47の後端部(4方向湾曲要素47の
左右湾曲駒47bの後端部)がリベット62を介して回
動自在に連結されている。
【0059】また、4方向湾曲要素47の上下湾曲駒4
7aと左右湾曲駒47bとの間は上下方向の回動支軸と
して機能するリベット62に対して周方向に90゜ずれ
た位置に配置されたリベット63を中心に回動可能に連
結されており、このリベット63によって左右方向の回
動支軸が形成されている。この場合、4方向湾曲要素4
7の上下湾曲駒47aおよび左右湾曲駒47bには先端
部側にそれぞれ直径方向に対向した一対のリベット装着
部が形成されており、後端部側には先端部側のリベット
装着部とは周方向に90゜ずれた位置にそれぞれ直径方
向に対向した一対のリベット装着部が形成されている。
そして、上下湾曲駒47aの後端部のリベット装着部と
左右湾曲駒47bの先端部のリベット装着部との間が左
右方向の回動支軸となるリベット63によって回動自在
に連結されている。
【0060】また、2方向湾曲駒48には先端部側にそ
れぞれ直径方向に対向した一対のリベット装着部が形成
されており、後端部側には先端部側のリベット装着部と
対応する位置にそれぞれ直径方向に対向した一対のリベ
ット装着部が形成されている。
【0061】さらに、2方向湾曲駒48の前後両端部に
は図9(A)に示すように直径方向に互いに対向する一
対のリベット装着部の両側に湾曲部6の軸心方向と直交
する方向に対して傾斜させた一対の傾斜端縁64,65
が形成されている。ここで、湾曲部6の軸心方向と直交
する方向に対する一方の傾斜端縁64のなす角をθ1
他方の傾斜端縁65のなす角をθ2 とした場合には0゜
≦θ2 ≦θ1 <90゜の関係に設定されている。
【0062】また、湾曲部6の軸心方向と直交する方向
に対する4方向湾曲要素47の上下湾曲駒47aおよび
左右湾曲駒47bの傾斜端縁66,66のなす角をθ3
とした場合には本実施例では0゜≦θ1 ≦θ3 <90゜
の関係に設定されているが、0゜≦θ1 =θ3 ≦90
゜、あるいは0゜≦θ3 ≦θ1 ≦90゜の関係に設定し
てもよい。
【0063】さらに、2方向湾曲駒48の一方の前後の
傾斜端縁64,64間の長さN1 および他方の前後の傾
斜端縁65,65間の長さN2 と、4方向湾曲要素47
の前後の傾斜端縁66,66間の長さ(上下湾曲駒47
aの前部傾斜端縁66と左右湾曲駒47bの後部傾斜端
縁66との間の長さ)N3 との関係は本実施例ではN1
<N2 <N3 に設定されているが、N1 <N2 =N3
あるいはN1 ≦N3 <N2 の関係に設定してもよい。
【0064】なお、最先端湾曲駒61と最終端湾曲駒6
3との間の2方向湾曲駒48と4方向湾曲要素47との
配列、個数等の条件は医学的、機能的に任意に決めるこ
とができる。
【0065】さらに、最先端湾曲駒61には上下左右に
配置された各操作ワイヤ49の先端がそれぞれ固定され
ており、これらの操作ワイヤ49の操作にともない湾曲
部6が上下方向、または左右方向に湾曲操作されるよう
になっている。
【0066】次に、湾曲部6の湾曲操作について説明す
る。まず、図9(A)中で上側の操作ワイヤ49が引っ
張り操作されると、最先端湾曲駒61の上側の後部傾斜
端縁と2方向湾曲駒48の上側の前部傾斜端縁64との
間、2方向湾曲駒48の上側の後部傾斜端縁64と4方
向湾曲要素47の上下湾曲駒47aの上側の前部傾斜端
縁66との間、4方向湾曲要素47の左右湾曲駒47b
の上側の後部傾斜端縁66と2方向湾曲駒48の上側の
前部傾斜端縁64との間、および4方向湾曲要素47の
左右湾曲駒47bの上側の後部傾斜端縁66と最終端湾
曲駒63の上側の前部傾斜端縁との間がそれぞれ当接す
る最大湾曲角度まで湾曲する。
【0067】ここで、湾曲部6の実際の湾曲角度は各湾
曲駒61、48、47a、47b、63の加工精度、お
よびそれらの軸方向の変位を規制する網管43のはり方
の程度によって変わるので、所望の最大湾曲角度として
例えば210゜を得る場合には予め220゜、或いは2
30゜程度の最大湾曲角度が設定されている。
【0068】また、最先端湾曲駒61と最終端湾曲駒6
3との間は2方向湾曲駒48と4方向湾曲要素47の上
下湾曲駒47a、左右湾曲駒47bとが交互に配置され
ているので、湾曲部6の湾曲操作時には湾曲部6はアッ
プ、ダウン、ライト、レフトの各方向に全長にわたって
略均一の円弧形状に沿って湾曲される。
【0069】すなわち、湾曲部6の湾曲角を例えば21
0゜の最大湾曲角度に設定した場合であっても湾曲部6
は全長にわたって略均一の湾曲形状となり、内蔵物であ
る処置具挿通用チャンネルチューブ23も同様に、湾曲
部6にそって略均一の円弧形状に沿って湾曲される。そ
のため、湾曲部6の湾曲角を最大湾曲角度まで湾曲させ
た場合であっても処置具挿通用チャンネルチューブ23
の一部が極端に屈曲されるおそれがないので、処置具挿
通用チャンネルチューブ23の損傷を防止することがで
きる。
【0070】さらに、湾曲部6が湾曲操作されている状
態で処置具挿通用チャンネルチューブ23内に処置具を
挿通する際、処置具挿通用チャンネルチューブ23は略
均一の円弧形状に沿って湾曲されているので、処置具が
処置具挿通用チャンネルチューブ23の途中で引っかか
ることなく、なめらかに挿通することができる。そのた
め、処置具が処置具挿通用チャンネルチューブ23に与
えるダメージも極力少なくすることができる。
【0071】また、湾曲部6を下向きに湾曲させる際の
下側の最大湾曲角度は例えば120゜程度に設定されて
いる。この場合、湾曲部6の湾曲形状は全長にわたり上
向きに湾曲させる場合と比較してゆるやかな湾曲形状と
なる。このとき、処置具挿通用チャンネルチューブ23
も同様に、下側に向けて曲がるため、略均一の湾曲形状
となる。そして、湾曲部6を上側に最大湾曲角度で湾曲
させた場合の処置具挿通用チャンネルチューブ23の曲
率半径R1 と、下側に最大湾曲角度で湾曲させた場合の
チャンネルチューブ23の曲率半径R2 との関係はR1
≦R2 となる。
【0072】したがって、湾曲部6を下側に最大湾曲角
度で湾曲させた場合も上側に最大湾曲角度で湾曲させた
場合と同様に、処置具挿通用チャンネルチューブ23に
与えるダメージを極めて少なくすることができ、処置具
をなめらかに挿通して処置具が処置具挿通用チャンネル
チューブ23に与えるダメージを極力少なくすることが
できる。
【0073】そこで、上記構成のものにあっては湾曲部
6を最大湾曲角度で湾曲させた場合であっても湾曲部6
の一部分が局部的に急激に曲がらないようにしたので、
湾曲部6の繰り返し曲げによる処置具挿通用チャンネル
チューブ23のダメージを軽減させることができる。
【0074】そのため、直視型の上部消化管内視鏡など
のように、アップ湾曲とダウン湾曲の最大湾曲角が大き
く違う場合(例えばアップ210゜、ダウン90゜)で
あっても処置具挿通用チャンネルチューブ23へのダメ
ージを軽減させ、処置具挿通性を向上させることができ
る。また、2方向湾曲駒48と4方向湾曲要素47の上
下湾曲駒47aおよび左右湾曲駒47bの交互配列なの
で、誤組立を減少させることができる。
【0075】次に、本発明の第2の実施例を図10乃至
図15を参照して説明する。これは、本発明を図10に
示す側視形の内視鏡71に適用したものである。図中、
72はこの側視形内視鏡71の挿入部、73は手元側の
操作部、74はこの操作部73に連結されたユニバーサ
ルコードである。
【0076】また、挿入部72には基端部が操作部73
に連結された長尺の可撓管部75が設けられている。こ
の可撓管部75の先端部には湾曲変形可能な湾曲部76
を介して先端構成部77が連結されている。
【0077】さらに、操作部73には湾曲部76を上下
方向および左右方向にそれぞれ遠隔的に湾曲操作する上
下アングル操作ノブ78、左右アングル操作ノブ79が
設けられているとともに、鉗子起立レバー80が配設さ
れている。
【0078】また、図11に示すように先端構成部77
の本体81の外周面には略平面状の側視面82が形成さ
れている。この側視面82には対物レンズ83および照
明レンズ84が組み込まれているとともに、送気送水ノ
ズル85が取付けられている。この送気送水ノズル85
には送気送水管路86の先端部が連結されている。
【0079】さらに、先端構成部77の本体81には図
12に示すように処置具挿通用管路87に連通された鉗
子出口88が形成されている。なお、鉗子出口88に隣
接して図示しないイメージガイドファイバおよびライト
ガイドファイバの各先端部がそれぞれ固定されている。
この場合、イメージガイドファイバの先端面は対物レン
ズ83、ライトガイドファイバの先端面は照明レンズ8
4にそれぞれ連結されている。
【0080】また、先端構成部77の本体81における
鉗子出口88にはこの鉗子出口88から導出される処置
具の向きを起上させる鉗子起上台89が設けられてい
る。この鉗子起上台89の基端部は枢支ピン90を介し
て先端構成部本体81に回動自在に枢支されている。
【0081】さらに、この鉗子起上台89の先端部には
起上台操作ワイヤ91の先端が固定されている。この起
上台操作ワイヤ91の基端側は先端構成部本体81に形
成された挿通孔92内を通して湾曲部76側に導かれ、
さらに可撓管部75内を経て操作部73内に配設された
鉗子起上機構に連結されている。この鉗子起上機構は鉗
子起立レバー80によって駆動されるようになってい
る。そして、この鉗子起立レバー80の操作時には鉗子
起上機構を介して起上台操作ワイヤ91が引っ張り操作
され、鉗子起上台89が枢支ピン90を中心に回動操作
されるようになっている。
【0082】また、先端構成部77の本体81には先端
構成部77の外周面を被覆する合成樹脂製の先端カバー
93が装着されている。この先端カバー93の先端−側
部には鉗子出口88に連結される開口部94が形成され
ている。
【0083】さらに、先端構成部本体81の後端部には
図13および図14に示すように先端カバー93を回動
可能に保持する円柱形状の先端カバー保持部95が設け
られている。この先端カバー保持部95には先端カバー
93を使用位置で係止する一対の第1の係止穴96a,
96b、および先端カバー93を洗浄位置で係止する一
対の第2の係止穴97a,97bがそれぞれ先端構成部
本体81の後端側段部95aの近傍に形成されている。
この場合、第1の係止穴96a,96bと第2の係止穴
97a,97bとは周方向に沿って180°の間隔を存
して配置されている。
【0084】また、図15に示すように先端カバー93
の後端部には先端カバー保持部95に摺接するリング状
の摺接部98が設けられている。この摺接部98の内周
面には先端カバー保持部95の係止穴96a,96b、
または97a,97bのいずれか一方に係合するくさび
状の係止突起99a、99bが突設されている。
【0085】そして、これらの係止突起99a、99b
が第1の係止穴96a,96bに係止されている場合に
は先端カバー93が図12に示す使用位置で係止される
ようになっている。この場合には先端カバー93の開口
部94が先端構成部本体81の側視面82と対向配置さ
れるようになっている。
【0086】さらに、図12に示す使用位置で係止され
ている先端カバー93に周方向に沿って回転力を加える
ことにより、先端カバー93の係止突起99a、99b
は第1の係止穴96a,96bから抜け出してこの先端
カバー93が周方向に沿って回転操作されるようになっ
ている。そして、係止突起99a、99bが第2の係止
穴97a,97bに係止された場合には先端カバー93
の開口部94が側視面82と反対側の面、すなわち鉗子
起上台89の枢支部側と対向配置される洗浄位置で係止
されるようになっている。
【0087】また、湾曲部76は図12に示すように湾
曲管100と、この湾曲管100に被嵌される網管10
1と、この網管101の外周面に配設された例えばゴム
や合成樹脂製の被覆チューブ102とによって構成され
ている。この場合、湾曲管100には複数の湾曲駒10
3がそれぞれ回動可能に連結されている。そして、最先
端湾曲駒103aが先端構成部本体81の後端部に固定
されており、この先端湾曲駒103aに固定された操作
ワイヤ104の操作にともない湾曲部76が湾曲操作さ
れるようになっている。
【0088】さらに、被覆チューブ102の内周面には
挿入部72の軸心方向に沿って厚肉部105と薄肉部1
06とを交互に配置して被覆チューブ102の内周面に
湾曲部76の変形抵抗を低減する波形の凹凸部107が
形成されている。
【0089】そこで、上記構成のものにあっては被覆チ
ューブ102に厚肉部105と薄肉部106とを交互に
配置した凹凸部107を形成したので、湾曲部76の湾
曲動作時には被覆チューブ102における湾曲の内側に
配置されている部分に作用する圧縮方向の力によってこ
の部分の前後の厚肉部105間を接触させ、凹凸部10
7の薄肉部106の部分を鋭角的に屈曲させる状態に変
形させることができるとともに、被覆チューブ102に
おける湾曲の外側に配置されている部分に作用する伸長
方向の力によってこの部分の前後の厚肉部105間のピ
ッチを広げる状態に凹凸部107の薄肉部106の部分
を伸ばすことができる。
【0090】そのため、湾曲部76の湾曲動作時に被覆
チューブ102を従来に比べて軽い操作力で湾曲変形さ
せることができるので、湾曲部76の湾曲角度の増加に
ともなう被覆チューブ102の変形抵抗を軽減すること
ができ、湾曲部76の湾曲角度を増加させても、手元側
の湾曲操作ノブ78、または79を軽い操作力で操作す
ることができる。
【0091】また、先端カバー93を使用位置から18
0゜回転させ、係止突起99a、99bを第2の係止穴
97a,97bに嵌合させることにより、先端カバー9
3の開口部94を先端構成部本体81の底部側に位置さ
せることができる。そのため、使用済みの内視鏡71を
洗浄、消毒する際に、鉗子台89の底部側に付着してい
る汚物を簡単に洗浄することができる。さらに、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施でき
ることは勿論である。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば湾曲部の被覆チューブに
挿入部の軸心方向に沿って厚肉部と薄肉部とを交互に配
置してチューブのチューブ壁に湾曲部の変形時の抵抗を
低減する凹凸部を形成したので、湾曲部の湾曲角度の増
加にともなう被覆チューブの変形抵抗を軽減することが
でき、湾曲部の湾曲角度を増加させても、手元側の湾曲
操作ノブを軽い操作力で操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の要部構成を示す縦断
面図。
【図2】 電子内視鏡全体の概略構成を示す側面図。
【図3】 先端構成部の処置具挿通口への処置具挿通用
チャンネルチューブの接続部を示す要部の縦断面図。
【図4】 処置具挿通用チャンネルチューブにおける湾
曲部側チューブと可撓管部側チューブとの連結部を示す
要部の縦断面図。
【図5】 (A)は処置具挿通用チャンネルチューブに
おける可撓管部側チューブと分岐管体との連結部を示す
要部の縦断面図、(B)は(A)の要部を拡大して示す
縦断面図。
【図6】 (A)は湾曲部と可撓管部側の前側口金との
連結部を示す要部の縦断面図、(B)は(A)のL1
1 線断面図、(C)は(A)のL2 −L2線断面図。
【図7】 湾曲部の湾曲状態を示す被覆チューブの縦断
面図。
【図8】 湾曲部と可撓管部側の前側口金との連結部の
変形例を示すもので、(A)は第1の変形例の湾曲部の
横断面図、(B)は第1の変形例の可撓管部側の前側口
金の横断面図、(C)は第2の変形例の湾曲部の横断面
図、(D)は第2の変形例の可撓管部側の前側口金の横
断面図である。
【図9】 湾曲部のさらに別の変形例を示すもので、
(A)は湾曲駒の接続状態を示す要部の縦断面図、
(B)は湾曲部全体の湾曲駒の接続状態を示す縦断面
図。
【図10】 本発明の第2の実施例の側視形内視鏡の概
略構成を示す斜視図。
【図11】 側視形内視鏡の先端構成部を示す平面図。
【図12】 側視形内視鏡の要部構成を示す縦断面図。
【図13】 先端カバーの取付け状態を示す側面図。
【図14】 図13のL3 −L3 線断面図。
【図15】 先端カバーの縦断面図。
【符号の説明】
2,72…挿入部、5,75…可撓管部、6,76…湾
曲部、7,77…先端構成部、44,102…被覆チュ
ーブ、55,105…厚肉部、56,106…薄肉部、
57,107…凹凸部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部の先端部と可撓管部との間に遠隔
    操作により湾曲操作可能な湾曲部が配設され、前記湾曲
    部の外周面に弾性の被覆チューブが配設された内視鏡に
    おいて、前記被覆チューブに前記挿入部の軸心方向に沿
    って厚肉部と薄肉部とを交互に配置して前記チューブの
    チューブ壁に前記湾曲部の変形抵抗を低減する凹凸部を
    形成したことを特徴とする内視鏡。
JP5015468A 1993-02-02 1993-02-02 内視鏡 Withdrawn JPH06225853A (ja)

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