JP2681026B2 - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2681026B2
JP2681026B2 JP8140198A JP14019896A JP2681026B2 JP 2681026 B2 JP2681026 B2 JP 2681026B2 JP 8140198 A JP8140198 A JP 8140198A JP 14019896 A JP14019896 A JP 14019896A JP 2681026 B2 JP2681026 B2 JP 2681026B2
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bending
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bending tube
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明 鈴木
達也 山口
広昭 窪川
浩司 神原
久雄 矢部
伸之 松浦
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、体腔内に挿入さ
れる挿入部を備えた内視鏡に係わり、特に挿入部の湾曲
部が相対的に大きい角度に亙って湾曲操作される内視鏡
に関する。 【0002】 【従来の技術】最近の内視鏡では、体腔内の観察を容易
にするために、挿入部の湾曲部が大きい角度に亙つて湾
曲するように設計され、湾曲部が湾曲する際の曲率半径
はできるだけ小さく設計されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】挿入部の湾曲部が大き
く湾曲することにより、直視型の内視鏡では、湾曲部を
180度以上湾曲させた際に、また、側視型の内視鏡で
は、湾曲部を90度以上湾曲させた際に、内視鏡の視野
の中央が挿入部のチューブによって遮られる問題が生じ
ている。 【0004】また、最近の内視鏡では、湾曲部が最少の
曲率半径で湾曲するように設計されているために、湾曲
部を湾曲させた際に、挿入部の先端部と挿入部のチュー
ブとの距離が短縮され、内視鏡の視野がチューブによっ
て遮られる割合は一層拡大されている。 【0005】従って、典型的な内視鏡では、湾曲部を大
きく湾曲させた際に、視野の中央が挿入部のチューブに
よって死角になり、観察性能が著しく損なわれている。
また、視野が挿入部のチューブによって遮られた際に
は、体腔内を観察できる視野は、視野全体の両端に2箇
所確保される小さい視野となる。そのため、小さな視野
では、被観察体の全体像が把握し難く、病変を見落とす
おそれがある。 【0006】また、湾曲部の湾曲角度が小さい内視鏡で
は、上述の問題は起こらないが、内視鏡の操作がむずか
しく、観察性能が上述の内視鏡に比べて劣る。本発明は
上記事情に着目してなされたものであり、その目的とす
るところは、挿入部の湾曲部を大きく湾曲させた際に、
観察視野の中央が挿入部のチューブによって遮られるこ
とがない内視鏡を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、互いに回動自在に連結された複数の節輪
からなり且つ4方向に湾曲操作される湾曲管、を有する
挿入部を備えた内視鏡において、湾曲管の内周面に、湾
曲管の周方向に沿って所定の間隔で配置された4つのワ
イヤガイドと、前記湾曲管の先端部近傍にその一端が固
着されるとともに、その他端側部分が前記ワイヤガイド
を介して前記挿入部の基端側に延出され、牽引操作され
ることにより前記湾曲管を湾曲動作させる湾曲操作ワイ
ヤと、前記湾曲管内を貫通して延びる内蔵物とを具備
し、前記湾曲管をその長手軸方向から見た時に、湾曲管
の中心から4つのワイヤガイドのそれぞれの中心に向け
て延びる4つの半直線によって湾曲管の内部領域を4つ
の領域に区分した際、互いに隣接しない2つの領域
に、少なくとも、処置具を挿通するための挿通管と、挿
入部の先端部に水を送るための送水チューブと、挿入部
の先端部に空気を送るための送気チューブとを配分して
設けたものである。したがって、湾曲管を大きく湾曲さ
せても、観察視野を遮る挿入部の中心軸が視野の中心か
ら周辺に移動され、観察視野が常に確保される。 【0008】 【発明の実施の形態】以下図面を参照しながらこの発明
に係わる内視鏡の実施例を説明する。図1には、この発
明に係わる内視鏡全体が開示されている。この内視鏡2
は、操作部4、挿入部6及びライトガイドケーブル8を
備えている。挿入部6は、可撓管10と、可撓管10の
先端に接続された湾曲管12と、湾曲管12の先端に接
続された先端構成部14とを備えている。操作部4に
は、湾曲管12を操作するための湾曲操作装置16が設
けられ、湾曲操作装置16の操作レバ一18は、操作部
4のケーシング5の外部に設けられている。操作者が湾
曲操作装置16の操作レバ−18を操作することによ
り、湾曲管12は、遠隔的に操作され、先端構成部14
の向きが上下左右の方向に変更される。また、第1図に
示すように、操作レバ−18の中心軸は、ライトガイド
ケーブル8の基端部の縦軸に対して、紙面に平行な平面
上で距離L=約20mmの間隔を置いて配置されてい
る。 【0009】次に、図2を参照しながらこの発明に係わ
る内視鏡の実施例について説明する。図2の(a)に示
すように、一般的に、内視鏡の挿入部6の湾曲管12の
中には、内蔵物として挿入部6の先端部から像を伝達す
るための第1伝達部材42と、先端部に照明光を伝達す
るための第2伝達部材44と、処置具を挿通するための
挿通管46と、先端部に水を送るための送水チューブ4
8と、先端部に空気を送るための送気チューブ54と、
鉗子起立装置操作用のワイヤ 56が内蔵されている。 【0010】図2の(b)に示すように湾曲管12の断
面は、上下及び左右に配置されたワイヤガイド36B,
36D及び36A,36Cを結んだ2本の直線で、A,
B,C,Dの4つの領域に分割される。そして、この実
施例では、相対的に高い剛性を有する挿通管46と送水
チューブ48と送気チューブ54と鉗子起立装置操作用
のワイヤ56が、隣接しない2つの領域,例えばA,C
の領域内に配置されている。 【0011】4本の湾曲操作ワイヤ38A,38B,3
8C,38Dのいずれかを引張れば、各ワイヤが配置さ
れた方向に湾曲管12が湾曲され、その際、各内蔵物の
先端部から湾曲管12の後端までの長さ,即ち経路長は
各内蔵物の配置位置によって異なる。湾曲管12を湾曲
させた際に、曲率中心に近い領域と遠い領域に湾曲管1
2内の空間を2等分して区別すると、曲率中心に近い領
域に位置する内蔵物については経路長が短縮され、曲率
中心から遠い領域内に位置する内蔵物については、経路
長が延長される。この経路長の変化に対応するために、
各内蔵物は、縦軸方向に移動する場合と、曲率中心方向
に移動する場合と、内蔵物自身が伸び縮みする場合が想
定される。しかしながら、最近の内視鏡は、挿入部の外
径を細くして患者の苦痛を軽減するとともに、各内蔵物
を太くして性能を向上させることが求められ、この相反
する要求を達成するために湾曲管内には、必要最少限の
空間を除いて内蔵物が詰込まれている。そのため、ーつ
の内蔵物の移動は、他の内蔵物によって制限され、各内
蔵物が縦軸方向に移動し、又は曲率中心方向に移動する
量は微少な範囲に限定される。従って、主に内蔵物自身
が伸縮される。その場合、相対的に低い剛性を有する内
蔵物は、容易に伸び縮みするが、相対的に高い剛性を有
する内蔵物は、伸び縮みし難い。よって、剛性の大きい
内蔵物は、湾曲時における経路長の変化量を吸収しきれ
ずに、湾曲管12の縦軸を通る平面から垂直方向に湾曲
管12を曲げる作用を起こす。 【0012】次に、上記構成の内視鏡2の作用について
説明する。図2の(b)に示すように、湾曲管の両端に
配置されたワイヤガイド36A,36C及び36B,3
6Dを結ぶ2本の直線によって湾曲管12内を4つの領
域に分け、各領域を周方向右回りに領域A,領域B,領
域C,領域Dと仮定する。湾曲管12を矢印Dで示す任
意の方向に湾曲させた際に、曲率中心に最も近く配置さ
れたワイヤガイド36Bは、領域Aと領域Dの間に位置
している。剛性の大きい内蔵物が領域Aあるいは領域D
に配置されている場合には、湾曲管12を湾曲させた際
に、剛性の大きい内蔵物には、圧縮力が加わるので、こ
の圧縮力によって湾曲管12は、剛性の大きい内蔵物と
は反対の方向に曲げられる。一方、剛性の大きい内蔵物
が領域Bあるいは領域Cに配置されている場合には、湾
曲管12を矢印Dの方向に湾曲させた際に、剛性の大き
い内蔵物には、引張り力が加わるので、この引張り力に
よって湾曲管12は、剛性の大きい内蔵物が配置されて
いる方向に曲げられる。 【0013】剛性の大きい内蔵物が領域A及び領域Cを
合せた領域、あるいは領域B及び領域Dを合せた領域の
どちらかに集中して配置されている場合には、湾曲管1
2を任意の方向に湾曲させた際に、組合わせ領域内に配
置された剛性の大きい全ての内蔵物は、湾曲管12を湾
曲方向とは垂直の一方向に曲げるように作用する。よっ
て、湾曲管12はその方向に曲げられ、内蔵物の経路長
の変化が吸収される。同時に、この曲がりによって内視
鏡の視野内に見える可撓管10の位置が視野の中心から
周辺に移動され、観察視野が確保される。 【0014】本実施例に係わる内視鏡では、湾曲管を所
定の方向に曲げる際に、剛性の大きい内蔵物(すなわ
ち、少なくとも、挿通管46と、送水チューブ48と、
送気チューブ54)に加わる圧縮力又は引張り力は、湾
曲管を所定の湾曲方向に対して垂直の方向に曲げ、それ
らの余分な力が解消される。そのため、湾曲管を操作す
る際に、内蔵物自体に無理な力が加わらず、内蔵物に与
えるダメージが軽減される。 【0015】図3ないし図8には、前述した実施例と同
様、湾曲操作ワイヤの他端が引かれた際に挿入部の中心
軸が観察視野の中心から逸脱するように湾曲管を湾曲さ
せる手段が開示されている。 【0016】図3に開示されているように、湾曲管12
は、複数の節輪を有している。基本的な形状を有する節
輪20は、両端に各々2本のアーム22を有し、各アー
ム22は、図5に示すように、隣接する節輪20と回動
自在にリベット24で連結されている。基本的な形状を
有する複数の節輪20は、互いに回動自在に順次連結さ
れ、一列に連結された節輪の一端は、口金26を介して
可撓管10に固定され、また、他端は、第1の変形節輪
28及び第2の変形節輪30を介して先端構成部14に
連結されている。第1の変形節輪28は、節輪2Oと同
様に両端部に各々2本のアームを有しているが、アーム
の取付け位置が節輪20と異なっている。即ち、第1の
変形節輪28の一端には、節輪20と同じ位置にアーム
22を有し、他端には、図3及び図4に示すように、ア
ーム22の位置に対して右回転又は左回転方向に角度θ
ねじれた位置にアーム32が形成されている。第2の変
形節輪30の一端には、変形節輪28のアーム32に対
してリベット24で接続されたアーム34が形成され、
他端は、先端構成部14に固定されている。 【0017】各節輪20及び第1の変形節輪28の内側
には、円筒状の複数のワイヤガイド36が固定され、ワ
イヤガイド36には、湾曲操作ワイヤ38が挿通され、
湾曲操作ワイヤ38の一端は、第2の変形節輪30に固
定され、他端は、図1に示す湾曲操作装置16の操作レ
バ−18に接続されている。 【0018】従って、操作レバ−18が回転されると、
湾曲操作ワイヤ38が基端部の方向に引かれ、各節輪2
0はリベット24を中心に回転され、湾曲管12は、基
端部から先端部に向かって次第に湾曲される。その際、
可撓管10に隣接した基端部の節輪20から湾曲が開始
される。即ち、図7に示すように湾曲管12が最も湾曲
された場合に、第1の変形節輪28と第2の変形節輪3
0の接続部が回動される。この接続部の回転軸は、他の
節輪20の回転軸に対して所定の角度ねじれているため
に、図6に示すように湾曲管12の先端のみが他の部分
の湾曲方向とは異なった方向に湾曲される。 【0019】次に、上述の構造を備えた内視鏡の視野に
ついて説明する。直視型の内視鏡では、湾曲角度が18
0度、側視型の内視鏡では、湾曲角度が90度を越える
と、図8に示す内視鏡の視野31内に可撓管10が見え
始める。更に湾曲管12を湾曲させると、次第に視野3
1内に占める可撓管10の割合が大きくなる。しかし、
第2の変形節輪30が第1の変形節輪28に対して回転
されると、内視鏡の視野内における可撓管10の位置が
図8に示すように中央から右又は左方向にずれる。 【0020】以上説明した構成の内視鏡では、湾曲管1
2の湾曲角度が小さい時には、湾曲管12は、湾曲管1
2の縦軸を通る平面内で湾曲する。そして、湾曲角度が
最大に近付いた時に、湾曲管の先端部の湾曲方向が右又
は左方向に変更され、内視鏡の視野が確保される。 【0021】図9および図10は、図3ないし図8に示
した内視鏡の変形例を示している。この変形例では、複
数の節輪 20におけるアーム22の位置が全て異なっ
ている。即ち、各節輪20の縦軸方向の両端部には、ね
じれた位置にアーム22が各々形成され、そのアーム2
2を備えた節輪20が一列に連結されることによって、
基端部の節輪20Aの連結部の中心を通って可撓管の縦
軸と平行に延出する直線Mに対するねじれ量は、可撓管
10に近い節輪ほど小さく、先端構成部14に近い節輪
ほど大きくなる。 【0022】従って、図3ないし図8に示した内視鏡で
は、湾曲管12を湾曲させた際に、最大湾曲時にのみ先
端部の湾曲方向が右又は左に変更されるが、図10に示
すようにこの変形例では、湾曲管12を湾曲させる際
に、湾曲管12は基端部から順次ねじれ、内視鏡の視野
内に見える可撓管10の位置も順次視野の中心からずれ
る。また、この変形例では、視野内に可撓管10が見え
始める程度の湾曲状態では、湾曲管12は、あまり横方
向に湾曲されないが視野内に占める可撓管10の割合が
小さいので、視野は充分確保される。そして、湾曲角度
を増すと次第に視野内の可撓管10の占める割合は増え
るが、それに伴って湾曲管12の湾曲方向が左又は右に
次第に大きく変更されるので、常に視野が確保される。 【0023】更に、この変形例では、湾曲管12の湾曲
方向が湾曲にともなって徐々に変更されるので、急激な
視野の移動によって病変を見落とすおそれがない。第1
1図及び第12図には、湾曲操作ワイヤの他端が引かれ
た際に挿入部の中心軸が観察視野の中心から逸脱するよ
うに湾曲管を湾曲させる他の手段が開示されている。図
示のように、湾曲管12は、複数の節輪20を有し、各
節輪20の周壁の両端部から凸状に形成されたアーム2
2は、隣接する節輪20のア−ムに対してリベット24
で回動自在に連結されている。そして、最先端の節輪5
0は、先端構成部14に固定され、最後端の節輪52
は、可撓管10に接続固定されている。各節輪20の内
周面には、4個の筒状のワイヤガイド36A,36B,
36C,36Dが固定され、これらのワイヤガイドに
は、4本の湾曲操作ワイヤ38A,38B,38C,3
8Dが挿通されている。そして、湾曲操作ワイヤの一端
は、最先端の節輪50に固定され、他端は、湾曲操作装
置16に接続されている。従って、4本の湾曲操作ワイ
ヤ38A,38B,38C,38Dのいずれかを基端部
の方向に引張れば、引張られたワイヤが配置されている
方向に湾曲管12を湾曲させることができる。 【0024】この構成の内視鏡では、図12に示すよう
に、4個のワイヤガイド36A,36B,36C,36
Dは、節輪20の内周面の周方向に略90度の間隔で付
着されているが、可撓管12を最大に湾曲させる,例え
ば矢印Aの方向に対して垂直な平面上に配置された2個
のワイヤガイド36A,36Cは、どちらか一方が矢印
Aの方向に偏って配置されている。そのため、最大湾曲
方向の側面に配置された湾曲操作ワイヤ38Bが基端部
の方向に引張られ、湾曲管12が矢印Aの方向に湾曲さ
れると、偏って配置された複数のワイヤガイド36Aに
よって形成されるワイヤの通路は短縮され、通路内に挿
通されている湾曲操作ワイヤ38Aは、その短縮された
長さだけワイヤガイド36A及びガイドパイプ40内を
可撓管10の方向に移動しようとする。しかし、湾曲操
作ワイヤ38Aは、可撓管10内のガイドパイプ40と
の摩擦抵抗が大きく、可撓管10内で移動できず、湾曲
管12は、湾曲操作ワイヤ38Aが配置されている側面
と反対の方向,即ち矢印Bの方向に曲げられ、ワイヤの
通路は元の長さに戻される。その結果、湾曲管12を最
大に湾曲させる際に、先端部の湾曲方向は垂直方向に変
更され、第1実施例と同様に内視鏡の視野内に見える可
撓管10の位置は、視野の中心から周辺に移動される。 【0025】図13には、図11および図12に示した
内視鏡の第1変形例が開示されている。この変形例で
は、図12に矢印Aで示す最大湾曲方向に対して垂直な
平面上に配置されたワイヤガイド36A,36Cの一方
が最大湾曲方向と反対方向に偏って配置されている。 【0026】従って、この内視鏡では、最大湾曲方向の
内側面に配置された湾曲操作ワイヤ38Bが引かれる
と、偏って配置された複数のワイヤガイド36Aによっ
て形成されたワイヤの通路が長くなり、湾曲操作ワイヤ
38Aは、通路が延長された長さだけ可撓管10内のワ
イヤを引出そうとする。しかし、可撓管10内の湾曲操
作ワイヤ38Aは、ガイドパイプ40との摩擦抵抗が大
きく、可撓管10内を移動できず、湾曲管12は湾曲操
作ワイヤ38Aが配置されている方向,即ち矢印Cの方
向に曲げられ、ワイヤの通路は元の長さに戻される。図
11および図12に示した内視鏡と同様の効果を得るこ
とができる。 【0027】図14には、図11および図12に示した
内視鏡の第2変形例が開示されている。この変形例で
は、最大湾曲方向に対して垂直な平面上に配置された一
方のワイヤガイド36Aが、最大湾曲方向に偏り、他方
のワイヤガイド36Cが最大湾曲方向と反対の方向に偏
って配置されている。従って、この第2変形例では、内
視鏡の視野内に見える可撓管10の位置は、視野の中心
から周辺に大きく移動される。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る内視
鏡では、挿入部の内蔵物の中では剛性の大きい内蔵物す
なわち処置具挿通管と送水チューブと送気チューブと
が、湾曲管の4つの区分領域のうち対角的に位置する
(互いに隣接しない)2つの領域内に配分して設けられ
ているため、ワイヤガイドを牽引すると、剛性の高い前
記チューブや管が、湾曲管を湾曲操作方向とは垂直の一
方向に曲げるように作用する。すなわち、湾曲管を所定
の方向に大きく曲げる際に、剛性の高い前記チューブや
管に加わる圧縮力又は引張り力は、湾曲管を所定の湾曲
方向に対して垂直の方向に(湾曲操作方向から逸れるよ
うに)曲げる。この曲がりによって内視鏡の視野内に見
える(観察視野を遮る)挿入部のチューブの位置が視野
の中心から周辺(右または左)に移動され、観察視野が
常に確保される。 【0029】また、最近の内視鏡の視野は広画角化され
ているために、この発明に係わる内視鏡では、視野の周
辺に移動された挿入部のチューブは見かけ上細くなり、
更に広い視野が確保される。 【0030】さらに、本発明に係わる内視鏡では、湾曲
管を所定の方向に曲げる際に、剛性の大きい内蔵物に加
わる圧縮力又は引張り力は、湾曲管を所定の湾曲方向に
対して垂直の方向に曲げ、それらの余分な力が解消され
る。そのため、湾曲管を操作する際に、内蔵物自体に無
理な力が加わらず、内蔵物に与えるダメージが軽減され
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係わる内視鏡の全体を示す側面図。 【図2】(a)は本発明の実施例に係わる内視鏡の挿入
部を概略的に示す横断面図、(b)は本発明の実施例に
係わる内視鏡の構造を説明するための略図。 【図3】湾曲操作ワイヤの他端が引かれた際に挿入部の
中心軸が観察視野の中心から逸脱するように湾曲管を湾
曲させる手段を有する内視鏡の挿入部を概略的に示す縦
断面図。 【図4】図3に描かれた挿入部をI−I線に沿って破断
した横断面図。 【図5】図3に描かれた挿入部をII−II線に沿って破断
した横断面図。 【図6】図3の内視鏡の挿入部の湾曲管が湾曲された状
態を示す平面図。 【図7】図6に示す挿入部の側面図。 【図8】図3の内視鏡の視野を示す略図。 【図9】図3の内視鏡の変形例に係わる内視鏡の挿入部
を概略的に示す縦断面図。 【図10】図9の変形例に係わる挿入部の湾曲管が湾曲
された状態を示す平面図。 【図11】湾曲操作ワイヤの他端が引かれた際に挿入部
の中心軸が観察視野の中心から逸脱するように湾曲管を
湾曲させる他の手段を有する内視鏡の挿入部を概略的に
示す縦断面図。 【図12】図11に示す挿入部をIII −III 線に沿って
破断した横断面図。 【図13】図11および図12に示した内視鏡の第1変
形例に係わる内視鏡の挿入部を示す横断面図。 【図14】図11および図12に示した内視鏡の第2変
形例に係わる内視鏡の挿入部を示す横断面図。 【符号の説明】 6…挿入部 12…湾曲管 36,36A,36B,36C,36D…ワイヤガイド 38,38A,38B,38C,38D…湾曲操作ワイ
ヤ 42…第1伝達部材(内蔵物) 44…第2伝達部材(内蔵物) 46…挿通管(内蔵物) 48…送水チューブ(内蔵物) 54…送気チューブ(内蔵物) 56…ワイヤ(内蔵物)
フロントページの続き (72)発明者 神原 浩司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 矢部 久雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 松浦 伸之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中島 茂 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.互いに回動自在に連結された複数の節輪からなり且
    つ4方向に湾曲操作される湾曲管、を有する挿入部を備
    えた内視鏡において、 湾曲管の内周面に、湾曲管の周方向に沿って所定の間隔
    で配置された4つのワイヤガイドと、 前記湾曲管の先端部近傍にその一端が固着されるととも
    に、その他端側部分が前記ワイヤガイドを介して前記挿
    入部の基端側に延出され、牽引操作されることにより前
    記湾曲管を湾曲動作させる湾曲操作ワイヤと、 前記湾曲管内を貫通して延びる内蔵物と、 を具備し、 前記湾曲管をその長手軸方向から見た時に、湾曲管の中
    心から4つのワイヤガイドのそれぞれの中心に向けて延
    びる4つの半直線によって湾曲管の内部領域を4つの領
    域に区分した際、互いに隣接しない2つの領域内に、少
    なくとも、処置具を挿通するための挿通管と、挿入部の
    先端部に水を送るための送水チューブと、挿入部の先端
    部に空気を送るための送気チューブとを配分して設けた
    ことを特徴とする内視鏡。
JP8140198A 1996-06-03 1996-06-03 内視鏡 Expired - Lifetime JP2681026B2 (ja)

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