JPH05221345A - ゴムクロ−ラ用芯金 - Google Patents
ゴムクロ−ラ用芯金Info
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- JPH05221345A JPH05221345A JP19861091A JP19861091A JPH05221345A JP H05221345 A JPH05221345 A JP H05221345A JP 19861091 A JP19861091 A JP 19861091A JP 19861091 A JP19861091 A JP 19861091A JP H05221345 A JPH05221345 A JP H05221345A
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- Japan
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- rubber crawler
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- corner
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 建設機械や土木作業機械の走行部に供せられ
るゴムクロ−ラの芯金に関し、転輪の落ち込みによる振
動を防止し、脱輪の発生を少なくする。 【構成】 ゴムクロ−ラの幅方向に向かって埋入される
左右の翼部11と、この翼部間を連結する中央部12
と、一対の角部A,Bとよりなり、角部A,Bが前後に
膨出した芯金において、角部A,Bの前側膨出部に一対
の切り欠き状段部Cを形成して内側膨出部Dとなし、一
方、後側膨出部に一対の切り欠き状段部Eを形成して外
側膨出部Fとなし、段部E内に内側膨出部Dが嵌り合う
形状とし、かつ各膨出部D,Fの先端は段部C,Eに臨
んだ側を大きな湾曲面となし、更に、角部Aの内側膨出
部D側の前面と角部Bの外側膨出部F側の後面とに緩勾
配の傾斜を施すと共に、角部Aの外側膨出部F側の前面
と角部Bの内側膨出部C側の後面とに急勾配の傾斜を施
す。
るゴムクロ−ラの芯金に関し、転輪の落ち込みによる振
動を防止し、脱輪の発生を少なくする。 【構成】 ゴムクロ−ラの幅方向に向かって埋入される
左右の翼部11と、この翼部間を連結する中央部12
と、一対の角部A,Bとよりなり、角部A,Bが前後に
膨出した芯金において、角部A,Bの前側膨出部に一対
の切り欠き状段部Cを形成して内側膨出部Dとなし、一
方、後側膨出部に一対の切り欠き状段部Eを形成して外
側膨出部Fとなし、段部E内に内側膨出部Dが嵌り合う
形状とし、かつ各膨出部D,Fの先端は段部C,Eに臨
んだ側を大きな湾曲面となし、更に、角部Aの内側膨出
部D側の前面と角部Bの外側膨出部F側の後面とに緩勾
配の傾斜を施すと共に、角部Aの外側膨出部F側の前面
と角部Bの内側膨出部C側の後面とに急勾配の傾斜を施
す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として建設機械や
土木作業機械の走行部に供せられるゴムクロ−ラの芯金
に関し、転輪の落ち込みによる振動の防止と、脱輪の発
生を少なくしたゴムクロ−ラの芯金に係るものである。
土木作業機械の走行部に供せられるゴムクロ−ラの芯金
に関し、転輪の落ち込みによる振動の防止と、脱輪の発
生を少なくしたゴムクロ−ラの芯金に係るものである。
【0002】
【従来技術】近年、ゴムクロ−ラが建設機械や土木作業
機械の走行部に広く使用されるようになり、これは鉄シ
ュ−クロ−ラとの履き替えが可能なように、機体に備え
られた転輪がゴムクロ−ラに埋設された角部上を転動す
る構造となっている。しかしながら、ゴムクロ−ラの長
手方向に向う角部の長さが短いと、転輪が1つの角部か
ら隣りの角部の上に乗り移る際、転輪がその間で一度落
ち込むこととなり、このため、振動の発生を生じてい
た。従って、この角部の長さを長くし、しかも転輪がで
きるだけ長時間角部上を連続して転動するように工夫さ
れてきた。
機械の走行部に広く使用されるようになり、これは鉄シ
ュ−クロ−ラとの履き替えが可能なように、機体に備え
られた転輪がゴムクロ−ラに埋設された角部上を転動す
る構造となっている。しかしながら、ゴムクロ−ラの長
手方向に向う角部の長さが短いと、転輪が1つの角部か
ら隣りの角部の上に乗り移る際、転輪がその間で一度落
ち込むこととなり、このため、振動の発生を生じてい
た。従って、この角部の長さを長くし、しかも転輪がで
きるだけ長時間角部上を連続して転動するように工夫さ
れてきた。
【0003】図1はこのために工夫され、実用に供され
ているゴムクロ−ラにおける、芯金を取り上げて示した
平面図であり、図2はその側面図である。図にあって、
1は芯金を示し、2は芯金1の左右に張り出す翼部であ
り、この翼部2が主としてゴムクロ−ラ中に埋設される
ことになる。そして中央部は図示しないスプロケットと
の係合部3であり、この係合部3をはさんで両側に角部
4が形成されている。この角部4、5上を転輪6が転動
することとなるが、転輪6が、角部4、5上を転動しや
すいように、隣り合う芯金1の角部4、5同士に凹凸
7、8をつけることによって転輪6が常に角部上を転動
するように設計されている。
ているゴムクロ−ラにおける、芯金を取り上げて示した
平面図であり、図2はその側面図である。図にあって、
1は芯金を示し、2は芯金1の左右に張り出す翼部であ
り、この翼部2が主としてゴムクロ−ラ中に埋設される
ことになる。そして中央部は図示しないスプロケットと
の係合部3であり、この係合部3をはさんで両側に角部
4が形成されている。この角部4、5上を転輪6が転動
することとなるが、転輪6が、角部4、5上を転動しや
すいように、隣り合う芯金1の角部4、5同士に凹凸
7、8をつけることによって転輪6が常に角部上を転動
するように設計されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ゴムクロ−
ラが走行部に供される走行面は、平坦な面ばかりではな
くて、傾斜面であったり、砂地、砂利、或いは石材等が
散乱している場所であることが多い。そして特に問題と
なるのは、ゴムクロ−ラが石の上に乗り上げた時に生ず
るいわゆる逆曲げ現象である。即ち、石の上に乗り上げ
た場合、ゴムクロ−ラ中に埋入されている隣り合う芯金
間に石が位置する時に、ゴムクロ−ラの接地面側が石を
囲む形となるため、芯金の角部4、5側が開いた状態と
なる。この芯金の状態を図3で示す。
ラが走行部に供される走行面は、平坦な面ばかりではな
くて、傾斜面であったり、砂地、砂利、或いは石材等が
散乱している場所であることが多い。そして特に問題と
なるのは、ゴムクロ−ラが石の上に乗り上げた時に生ず
るいわゆる逆曲げ現象である。即ち、石の上に乗り上げ
た場合、ゴムクロ−ラ中に埋入されている隣り合う芯金
間に石が位置する時に、ゴムクロ−ラの接地面側が石を
囲む形となるため、芯金の角部4、5側が開いた状態と
なる。この芯金の状態を図3で示す。
【0005】勿論、ゴムクロ−ラの走行時にあっては、
前記したように平坦面でない場合が多いため、ゴムクロ
−ラに横ずれが生じたり、ねじれが生ずることは常であ
る。従って、図3で示すように隣り合う芯金1の角部
4、5の先端に開きを生じた場合、ゴムクロ−ラに横ず
れやねじれが同時に生ずるのは常であるところ、隣り合
う芯金1の角部4同士が元の嵌め合わせの位置にもどら
ず、角部4、5の先端同士が接触しあうことが生じ、こ
のため局部的に異常な力が発生し、芯金の破損や、抗張
体であるスチ−ルコ−ドの伸びが生じることとなり、ゴ
ムクロ−ラとしての寿命を短くするケ−スがある。
前記したように平坦面でない場合が多いため、ゴムクロ
−ラに横ずれが生じたり、ねじれが生ずることは常であ
る。従って、図3で示すように隣り合う芯金1の角部
4、5の先端に開きを生じた場合、ゴムクロ−ラに横ず
れやねじれが同時に生ずるのは常であるところ、隣り合
う芯金1の角部4同士が元の嵌め合わせの位置にもどら
ず、角部4、5の先端同士が接触しあうことが生じ、こ
のため局部的に異常な力が発生し、芯金の破損や、抗張
体であるスチ−ルコ−ドの伸びが生じることとなり、ゴ
ムクロ−ラとしての寿命を短くするケ−スがある。
【0006】更に、この角部4、5同士が開いている間
にゴムクロ−ラに大きな横ずれやねじれを生じた場合に
は、角部4、5の先端同士の接触をこえて芯金が横ずれ
してしまい、この場合に合っては転輪6の正規な転動が
得られず脱輪発生の起因ともなる。一方、隣り合う芯金
1の角部4、5が開いた部位の1つ隣りの芯金1の角部
4、5同士は、こんどは逆に角部4、5同士が極めて近
接し、場合によっては角部4、5同士が衝突を繰り返す
事態となる。
にゴムクロ−ラに大きな横ずれやねじれを生じた場合に
は、角部4、5の先端同士の接触をこえて芯金が横ずれ
してしまい、この場合に合っては転輪6の正規な転動が
得られず脱輪発生の起因ともなる。一方、隣り合う芯金
1の角部4、5が開いた部位の1つ隣りの芯金1の角部
4、5同士は、こんどは逆に角部4、5同士が極めて近
接し、場合によっては角部4、5同士が衝突を繰り返す
事態となる。
【0007】このような場合、角部4、5の嵌め合わせ
先端が破損を生じることとなり、ここにあってもゴムク
ロ−ラの寿命はを縮める原因にもなっている。このよう
な隣り合う芯金1の角部4、5の衝突は、他の場合でも
おこり得るものであり、ゴムクロ−ラがスプロケットや
アイドラ−に巻回される際にあっても、ゴムクロ−ラの
芯金の埋設の間隔、言い換えれば隣り合う芯金1の角部
4、5の間隔と巻回の半径との関係にあって、半径が小
さいと角部4、5の間隔がせまくなり、小石等のかみこ
みがあると角部4、5同士の衝突は容易に起ることとな
り、このため角部4、5の破損につながることもある。
先端が破損を生じることとなり、ここにあってもゴムク
ロ−ラの寿命はを縮める原因にもなっている。このよう
な隣り合う芯金1の角部4、5の衝突は、他の場合でも
おこり得るものであり、ゴムクロ−ラがスプロケットや
アイドラ−に巻回される際にあっても、ゴムクロ−ラの
芯金の埋設の間隔、言い換えれば隣り合う芯金1の角部
4、5の間隔と巻回の半径との関係にあって、半径が小
さいと角部4、5の間隔がせまくなり、小石等のかみこ
みがあると角部4、5同士の衝突は容易に起ることとな
り、このため角部4、5の破損につながることもある。
【0008】本発明にあっては、従来技術における係る
課題を解決することをその目的としており、ゴムクロ−
ラにいわゆる逆曲げ現象が生じた場合であっても、隣り
合う芯金が元のはめ合わせの位置に戻るように角部の形
状を変更したものである。
課題を解決することをその目的としており、ゴムクロ−
ラにいわゆる逆曲げ現象が生じた場合であっても、隣り
合う芯金が元のはめ合わせの位置に戻るように角部の形
状を変更したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
従来技術の課題解決の要請を受けて鋭意開発されたもの
であって、次の構成を採用することにより解決をみたも
のである。即ち、本発明の要旨は、ゴムクロ−ラの幅方
向に向かって埋入される左右の翼部と、この翼部間を連
結する中央部と、この中央部を挟んで一対の角部(A)
(B)とよりなり、角部(A)(B)が翼部幅方向の前
後に膨出したゴムクロ−ラの芯金において、前記角部
(A)(B)の翼部幅方向の前側膨出部にあって、翼部
側に対称的に一対の切り欠き状段部(C)を形成して内
側膨出部(D)となし、一方、前記角部(A)(B)の
翼部幅方向の後側膨出部にあって、中央部側に対称的に
一対の切り欠き状段部(E)を形成して外側膨出部
(F)となし、外側膨出部(F)(F)間の段部(E)
内に、内側膨出部(D)が嵌り合う形状とし、かつ各膨
出部(D)(F)の先端は、段部(C)(E)に臨んだ
側を大きな湾曲面となし、更に、角部(A)の内側膨出
部(D)側の前面と、角部(B)の外側膨出部(F)側
の後面とに、緩勾配の傾斜を施すと共に、角部(A)の
外側膨出部(F)側の前面と、角部(B)の内側膨出部
(C)側の後面とに、急勾配の傾斜を施すことを特徴と
するゴムクロ−ラの芯金であって、好ましくは、これが
ゴムクロ−ラのスプロケットへの巻回時、ゴムクロ−ラ
中に隣り合って埋入されている芯金の角部の嵌り合い面
にあって、夫々の角部が対向する面がほぼ平行となるよ
うなゴムクロ−ラの芯金にかかるものである。
従来技術の課題解決の要請を受けて鋭意開発されたもの
であって、次の構成を採用することにより解決をみたも
のである。即ち、本発明の要旨は、ゴムクロ−ラの幅方
向に向かって埋入される左右の翼部と、この翼部間を連
結する中央部と、この中央部を挟んで一対の角部(A)
(B)とよりなり、角部(A)(B)が翼部幅方向の前
後に膨出したゴムクロ−ラの芯金において、前記角部
(A)(B)の翼部幅方向の前側膨出部にあって、翼部
側に対称的に一対の切り欠き状段部(C)を形成して内
側膨出部(D)となし、一方、前記角部(A)(B)の
翼部幅方向の後側膨出部にあって、中央部側に対称的に
一対の切り欠き状段部(E)を形成して外側膨出部
(F)となし、外側膨出部(F)(F)間の段部(E)
内に、内側膨出部(D)が嵌り合う形状とし、かつ各膨
出部(D)(F)の先端は、段部(C)(E)に臨んだ
側を大きな湾曲面となし、更に、角部(A)の内側膨出
部(D)側の前面と、角部(B)の外側膨出部(F)側
の後面とに、緩勾配の傾斜を施すと共に、角部(A)の
外側膨出部(F)側の前面と、角部(B)の内側膨出部
(C)側の後面とに、急勾配の傾斜を施すことを特徴と
するゴムクロ−ラの芯金であって、好ましくは、これが
ゴムクロ−ラのスプロケットへの巻回時、ゴムクロ−ラ
中に隣り合って埋入されている芯金の角部の嵌り合い面
にあって、夫々の角部が対向する面がほぼ平行となるよ
うなゴムクロ−ラの芯金にかかるものである。
【0010】
【作用】本発明にあって、芯金の内側膨出部の緩傾斜が
施された側はその分だけやや後退しているが、一方の急
傾斜が施されている側はその分だけ前方に出ていること
になる。即ち両者間に長短差があり、このことは、外側
膨出部においても同じであり、従って、これらの芯金が
嵌り合った場合には、左右の角部が交互に転輪が転動す
る角部頂面を形成していることになる。従って、転輪が
芯金から次の芯金に乗り移る際の落ち込みは低減される
ことになる。
施された側はその分だけやや後退しているが、一方の急
傾斜が施されている側はその分だけ前方に出ていること
になる。即ち両者間に長短差があり、このことは、外側
膨出部においても同じであり、従って、これらの芯金が
嵌り合った場合には、左右の角部が交互に転輪が転動す
る角部頂面を形成していることになる。従って、転輪が
芯金から次の芯金に乗り移る際の落ち込みは低減される
ことになる。
【0011】又、ゴムクロ−ラが石等の上に乗り上がっ
た際の芯金の横ずれに対しては、隣り合う芯金の膨出部
の特に段部に対する側が大きな湾曲面となっているため
に、これを元の嵌り合いの位置に戻そうとする傾向にあ
り、脱輪が阻止されるものである。
た際の芯金の横ずれに対しては、隣り合う芯金の膨出部
の特に段部に対する側が大きな湾曲面となっているため
に、これを元の嵌り合いの位置に戻そうとする傾向にあ
り、脱輪が阻止されるものである。
【0012】更に又、ゴムクロ−ラの逆曲がりを生ずる
前後にあっての隣り合う芯金の角部の衝突等にあって
は、角部が対向する面の内、一方を緩勾配として後退し
てあるために衝突が大きく低減されることとなり、芯金
の接触による破損等がなくなったものである。このこと
は、ゴムクロ−ラがスプロケットやアイドラ−に巻回し
た際、隣り合う芯金の角部が近接した状態で巻回される
ことになるが、これに小石等が挟まった場合には角部同
士が接触し合うことともなが、かかる場合の芯金の破損
防止ともなるものである。
前後にあっての隣り合う芯金の角部の衝突等にあって
は、角部が対向する面の内、一方を緩勾配として後退し
てあるために衝突が大きく低減されることとなり、芯金
の接触による破損等がなくなったものである。このこと
は、ゴムクロ−ラがスプロケットやアイドラ−に巻回し
た際、隣り合う芯金の角部が近接した状態で巻回される
ことになるが、これに小石等が挟まった場合には角部同
士が接触し合うことともなが、かかる場合の芯金の破損
防止ともなるものである。
【0013】
【具体例】以下、本発明を具体例をもって更に詳細に説
明する。図4は本発明のゴムクロ−ラの芯金の平面図で
あり、図5はゴムクロ−ラがスプロケットへ巻回される
際の芯金の状態を示す側面図である。
明する。図4は本発明のゴムクロ−ラの芯金の平面図で
あり、図5はゴムクロ−ラがスプロケットへ巻回される
際の芯金の状態を示す側面図である。
【0014】本発明の芯金10は、ゴムクロ−ラの幅方
向に向かって埋入される左右の翼部11と、この翼部1
1間を連結する中央部12と、この中央部12を挟んで
一対の角部(A)(B)とよりなり、角部(A)(B)
が翼部11の幅方向の前後に膨出したゴムクロ−ラの芯
金である。そして、前記角部(A)(B)の翼部11幅
方向の前側膨出部にあって、翼部11側に対称的に一対
の切り欠き状段部(C)を形成して内側膨出部(D)と
なし、一方、前記角部(A)(B)の翼部11幅方向の
後側膨出部にあって、中央部12側に対称的に一対の切
り欠き状段部(E)を形成して外側膨出部(F)とな
し、外側膨出部(F)(F)間の段部(E)内に、内側
膨出部(D)が嵌り合う形状とされている。
向に向かって埋入される左右の翼部11と、この翼部1
1間を連結する中央部12と、この中央部12を挟んで
一対の角部(A)(B)とよりなり、角部(A)(B)
が翼部11の幅方向の前後に膨出したゴムクロ−ラの芯
金である。そして、前記角部(A)(B)の翼部11幅
方向の前側膨出部にあって、翼部11側に対称的に一対
の切り欠き状段部(C)を形成して内側膨出部(D)と
なし、一方、前記角部(A)(B)の翼部11幅方向の
後側膨出部にあって、中央部12側に対称的に一対の切
り欠き状段部(E)を形成して外側膨出部(F)とな
し、外側膨出部(F)(F)間の段部(E)内に、内側
膨出部(D)が嵌り合う形状とされている。
【0015】かかる各膨出部(D)(F)の先端は、段
部(C)(E)に臨んだ側を大きな湾曲面Gとなし、更
に、角部(A)の内側膨出部(D)側の前面14と、角
部(B)の外側膨出部(F)側の後面15とに、緩勾配
の傾斜を施すと共に、角部(A)の外側膨出部(F)側
の後面16と、角部(B)の内側膨出部(D)側の前面
17とに、急勾配の傾斜を施すものである。一方、芯金
10をゴムクロ−ラ中に埋入した際、緩勾配の傾斜をな
す膨出部(D)の全面14と、膨出部(F)の後面15
とに対向する段部(E)面18と段部(C)面19とを
急勾配の傾斜を施すものとし、他方、急勾配の傾斜をな
す膨出部(F)の後面16と膨出部(D)の前面17と
に対向する段部(C)面20と段部(E)面21とに緩
勾配の傾斜を施すものである。
部(C)(E)に臨んだ側を大きな湾曲面Gとなし、更
に、角部(A)の内側膨出部(D)側の前面14と、角
部(B)の外側膨出部(F)側の後面15とに、緩勾配
の傾斜を施すと共に、角部(A)の外側膨出部(F)側
の後面16と、角部(B)の内側膨出部(D)側の前面
17とに、急勾配の傾斜を施すものである。一方、芯金
10をゴムクロ−ラ中に埋入した際、緩勾配の傾斜をな
す膨出部(D)の全面14と、膨出部(F)の後面15
とに対向する段部(E)面18と段部(C)面19とを
急勾配の傾斜を施すものとし、他方、急勾配の傾斜をな
す膨出部(F)の後面16と膨出部(D)の前面17と
に対向する段部(C)面20と段部(E)面21とに緩
勾配の傾斜を施すものである。
【0016】このように構成したことにより、例えば小
石等に乗り上げかつ芯金が横ずれを起こし、角部の先端
同士が衝突しあっても、段部(C)(E)に臨んだ側を
大きな湾曲面Gとしてあるために、元の嵌り合いの位置
に滑り落ちることとなり脱輪の防止機能をなすものであ
る。
石等に乗り上げかつ芯金が横ずれを起こし、角部の先端
同士が衝突しあっても、段部(C)(E)に臨んだ側を
大きな湾曲面Gとしてあるために、元の嵌り合いの位置
に滑り落ちることとなり脱輪の防止機能をなすものであ
る。
【0017】又、隣り合う芯金の対向する角部面には、
一側に緩勾配の傾斜を、他側に急勾配の傾斜を施すもの
であり、しかもこの関係を交互に備えるように配置した
ために、言い換えれば左右の内側膨出部(C)(D)に
長短差Lがあり、このため転輪の転動面が常に確保さ
れ、しかも芯金の角部同士の衝突も低減されたものであ
って、例えば、図5で示すようにゴムクロ−ラのスプロ
ケットへの巻回時にあって、巻回された際に角部同士の
対向する面(15−19、16−20、14−18、1
7−21)は、ほぼ平行を保つものであって、このた
め、小石等が挟まって巻回された場合であっても、これ
らが接触することはほとんどなく、その衝突はほぼ避け
られることとなったものである。
一側に緩勾配の傾斜を、他側に急勾配の傾斜を施すもの
であり、しかもこの関係を交互に備えるように配置した
ために、言い換えれば左右の内側膨出部(C)(D)に
長短差Lがあり、このため転輪の転動面が常に確保さ
れ、しかも芯金の角部同士の衝突も低減されたものであ
って、例えば、図5で示すようにゴムクロ−ラのスプロ
ケットへの巻回時にあって、巻回された際に角部同士の
対向する面(15−19、16−20、14−18、1
7−21)は、ほぼ平行を保つものであって、このた
め、小石等が挟まって巻回された場合であっても、これ
らが接触することはほとんどなく、その衝突はほぼ避け
られることとなったものである。
【0018】
【効果】本発明は、以上のようにゴムクロ−ラ中に埋入
される隣り合う芯金の角部の関係を特定したものであっ
て、このために転輪の転動面が確保され、かつ脱輪の発
生も押さえられると共に、角部の接触による破損等も低
減される等ゴムクロ−ラの耐久性のアップにつながり、
産業上大きなメリットをもたらすものである。
される隣り合う芯金の角部の関係を特定したものであっ
て、このために転輪の転動面が確保され、かつ脱輪の発
生も押さえられると共に、角部の接触による破損等も低
減される等ゴムクロ−ラの耐久性のアップにつながり、
産業上大きなメリットをもたらすものである。
【図1】図1は従来のゴムクロ−ラにおける芯金の平面
図である。
図である。
【図2】図2は図1の芯金の側面図である。
【図3】図3は小石等に乗り上げた場合の芯金の状態を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図4】図4は本発明のゴムクロ−ラの芯金の平面図で
ある。
ある。
【図5】図5はゴムクロ−ラがスプロケットへ巻回され
る際の芯金の状態を示す側面図である。
る際の芯金の状態を示す側面図である。
【符号の説明】 1‥‥従来の芯金 2‥‥翼部 3‥‥係合部 4‥‥角部 5‥‥転輪 10‥‥本発明の芯金 11‥‥翼部 12‥‥中央部(係合部) 14‥‥角部Aの内側膨出部D側の前面 15‥‥角部Bの外側膨出部F側の後面 16‥‥角部Aの外側膨出部F側の前面 17‥‥角部Bの内側膨出部C側の後面 18‥‥角部Aの段部Eにおける急傾斜面 19‥‥角部Bの段部Cにおける急傾斜面 20‥‥角部Aの段部Cにおける緩傾斜面 21‥‥角部Bの段部Eにおける緩傾斜面 A、B‥‥角部 C‥‥前側膨出部の切り欠き状段部 D‥‥内側膨出部 E‥‥後側膨出部欠き状段部 F‥‥外側膨出部 G‥‥湾曲面 L‥‥内側膨出部C、Dの長短差
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴムクロ−ラの幅方向に向かって埋入さ
れる左右の翼部と、この翼部間を連結する中央部と、こ
の中央部を挟んで一対の角部(A)(B)とよりなり、
角部(A)(B)が翼部幅方向の前後に膨出したゴムク
ロ−ラの芯金において、前記角部(A)(B)の翼部幅
方向の前側膨出部にあって、翼部側に対称的に一対の切
り欠き状段部(C)を形成して内側膨出部(D)とな
し、一方、前記角部(A)(B)の翼部幅方向の後側膨
出部にあって、中央部側に対称的に一対の切り欠き状段
部(E)を形成して外側膨出部(F)となし、外側膨出
部(F)(F)間の段部(E)内に、内側膨出部(D)
が嵌り合う形状とし、かつ各膨出部(D)(F)の先端
は、段部(C)(E)に臨んだ側を大きな湾曲面とな
し、更に、角部(A)の内側膨出部(D)側の前面と、
角部(B)の外側膨出部(F)側の後面とに、緩勾配の
傾斜を施すと共に、角部(A)の外側膨出部(F)側の
前面と、角部(B)の内側膨出部(C)側の後面とに、
急勾配の傾斜を施すことを特徴とするゴムクロ−ラの芯
金。 - 【請求項2】 ゴムクロ−ラのスプロケットへの巻回
時、ゴムクロ−ラ中に隣り合って埋入されている芯金の
角部の嵌り合い面にあって、夫々の角部が対向する面が
ほぼ平行となる請求項第1項記載のゴムクロ−ラの芯
金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19861091A JPH05221345A (ja) | 1991-07-13 | 1991-07-13 | ゴムクロ−ラ用芯金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19861091A JPH05221345A (ja) | 1991-07-13 | 1991-07-13 | ゴムクロ−ラ用芯金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05221345A true JPH05221345A (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=16394057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19861091A Pending JPH05221345A (ja) | 1991-07-13 | 1991-07-13 | ゴムクロ−ラ用芯金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05221345A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1991
- 1991-07-13 JP JP19861091A patent/JPH05221345A/ja active Pending
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