JP2011105091A - ゴムクローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を低減するとともに、芯金の組立作業の簡素化を図ること。
【解決手段】ゴム材料で形成された無端帯状のクローラ本体21と、該クローラ本体21にクローラ周方向に間隔をあけて配設された複数の芯金22と、を備え、該芯金22は、クローラ本体21に埋設された翼部25と、該翼部25からクローラ本体21の内周面21a側に向けて突出する突起部26と、を備え、翼部25および突起部26のうちのいずれか一方には、他方に向けて突出して該他方に形成された挿入孔33内に挿入されるとともに、該挿入孔33内に配設された接合ゴム34を介して該挿入孔33の内周面21aに接合される挿入突起35が配設されているゴムクローラ20を提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、油圧ショベル等の建設機械や農機、その他のクローラ式車両に装着されるゴムクローラに関する。
従来より、この種のゴムクローラとして、例えば下記特許文献1に示されるような、ゴム材料で形成されるとともに駆動輪と従動輪との間に巻回される無端帯状のクローラ本体と、該クローラ本体にクローラ周方向に間隔をあけて配設された複数の芯金と、を備える構成が知られている。このゴムクローラでは、芯金は、クローラ本体に埋設された翼部と、該翼部からクローラ本体の内周面側に向けて突出するとともにクローラ幅方向に間隔をあけて配置された一対の突起部と、を備えている。そして、一対の突起部と、これらの突起部を連結する連結部と、が一体に形成されてなる片部が、翼部と異なる別部材で形成されており、これらの片部と翼部とが互いにボルトおよびノックピンで連結されることで、芯金が形成されている。
実開平5−65780号公報
しかしながら、前記従来のゴムクローラでは、片部と翼部との連結にボルトおよびノックピンを用いることから、部品点数が多く、組み立てに手間がかかるという問題がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、部品点数を低減するとともに、芯金の組立作業の簡素化を図ることができるゴムクローラを提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るゴムクローラは、ゴム材料で形成された無端帯状のクローラ本体と、該クローラ本体にクローラ周方向に間隔をあけて配設された複数の芯金と、を備え、該芯金は、前記クローラ本体に埋設された翼部と、該翼部から前記クローラ本体の内周面側に向けて突出する突起部と、を備えるゴムクローラであって、前記翼部および前記突起部のうちのいずれか一方には、他方に向けて突出して該他方に形成された挿入孔内に挿入されるとともに、該挿入孔内に配設された接合ゴムを介して該挿入孔の内周面に接合される挿入突起が配設されていることを特徴とする。
この発明によれば、挿入突起が、接合ゴムを介して挿入孔の内周面に接合されているので、翼部と突起部とを例えばノックピンや締結部材等を用いて連結する場合と比べて、部品点数を低減することができる。
またこのように、挿入突起が、接合ゴムを介して挿入孔の内周面に接合されているので、挿入突起を挿入孔内に挿入した状態で未加硫の接合ゴムを加硫することで、翼部と突起部とを接合することが可能になり、例えば両者をノックピンや締結部材等を用いて連結する場合に比べて、芯金の組立作業の簡素化を図ることができる。
なお前記接合ゴムが、クローラ本体を形成するゴム材料の一部とされ、クローラ本体を加硫して形成するのと同時に挿入突起を挿入孔の内周面に接合しても良い。
また、前記挿入孔は、前記翼部に形成されるとともに該翼部を前記クローラ本体の厚さ方向に貫通していても良い。
この場合、挿入孔が、翼部に形成されるとともに該翼部を前記厚さ方向に貫通しているので、挿入突起を挿入孔内に挿入して翼部と突起部とを組み合わせ、かつ挿入孔におけるクローラ本体の外周面側の開口部上に未加硫の接合ゴムを配置した状態で、未加硫の接合ゴムを翼部側に押し付けて加硫することで、この未加硫の接合ゴムを挿入孔内に進入させながら加硫して挿入突起を挿入孔の内周面に接合することが可能になり、芯金の組立作業の一層の簡素化を図ることができる。
また、前記挿入突起の外周面と前記挿入孔の内周面との間の隙間は、前記クローラ本体の内周面側から外周面側に向かうに従い漸次、大きくなっていても良い。
この場合、挿入突起の外周面と挿入孔の内周面との間の隙間が、クローラ本体の内周面側から外周面側に向かうに従い大きくなっているので、挿入孔におけるクローラ本体の外周面側の開口部から挿入孔内に未加硫の接合ゴムを進入させ易くするとともに、挿入突起におけるクローラ本体の内周面側の端部を挿入孔の内周面に支持させることで、挿入突起が挿入孔内でがたつくのを規制することができる。したがって、挿入孔内に未加硫の接合ゴムを確実に進入させるとともに、翼部と突起部とのクローラ周方向およびクローラ幅方向の相対的な移動を規制することが可能になり、翼部と突起部とを強固に接合することができる。
なお挿入突起の断面最大幅が、クローラ本体の内周面側から外周面側に向かうに従い漸次、小さくなっている場合には、挿入突起を挿入孔内に容易に挿入することが可能になり、芯金の組立作業のより一層の簡素化を図ることができる。ここで、挿入突起の断面最大幅とは、挿入突起においてその軸線に直交する方向の大きさのうち、最大のものをいう。
また、前記挿入孔は、前記クローラ本体の外周面側から見た平面視で矩形状をなし、前記挿入突起は、四角柱状に形成されるとともに、その角部のうちの少なくとも1つに前記クローラ本体の外周面側に向けて開口する切り欠き部が形成されていても良い。
この場合、挿入突起の角部のうちの少なくとも1つに、クローラ本体の外周面側に向けて開口する切り欠き部が形成されているので、挿入孔におけるクローラ本体の外周面側の開口部から、挿入孔内に未加硫の接合ゴムを進入させ易くすることができる。一方、挿入突起において切り欠き部が形成されていない部分が、挿入孔の内周面に支持されることで、挿入突起が挿入孔内でがたつくのを確実に規制することができる。
したがって、挿入孔内に未加硫の接合ゴムを確実に進入させるとともに、翼部と突起部とのクローラ周方向およびクローラ幅方向の相対的な移動を規制することが可能になり、翼部と突起部とを強固に接合することができる。
なお切り欠き部が、挿入突起において、その軸線を挟んで位置する2つの角部のうちの少なくとも1つに形成され、これらの2つの角部とは異なる他の2つの角部に形成されていない場合には、前記他の2つの角部が挿入孔の内周面に支持されることで、挿入突起が、軸線回りに回転して挿入孔内でがたつくのを確実に規制することができる。
また、前記翼部は、鍛造により形成されるとともに、前記突起部は、鋳造により形成されていても良い。
この場合、翼部が、鍛造により形成されているので、例えば芯金全体が鋳造により形成される場合に比べて、翼部の強度を確保しつつ翼部を軽量化することが可能になり、このゴムクローラ全体の軽量化を図ることができる。
またこのように、翼部を軽量化することができるので、翼部の肉厚を小さくしてクローラ本体の肉厚を大きくすることが可能になり、このゴムクローラの耐久性を向上させることができる。
また、突起部が、鋳造により形成されているので、突起部が複雑な形状をなす場合であっても高精度かつ容易に形成することが可能になり、突起部の設計の自由度を確保することができる。
またこのように、突起部が複雑な形状をなす場合であっても高精度に形成することができるので、突起部において、製造上必要とされるものの使用時には不必要となる部分を低減することが可能になり、結果的に突起部の軽量化を図ることができる。
また、前記突起部は、前記翼部にクローラ幅方向に間隔をあけて一対配置され、これらの一対の突起部にはそれぞれ、クローラ周方向の一方側に向けて突出するとともにクローラ幅方向に沿ったクローラ本体の内側に位置する第1脱輪防止機構と、クローラ周方向の他方側に向けて突出するとともにクローラ幅方向に沿ったクローラ本体の外側に位置する第2脱輪防止機構と、が形成され、クローラ周方向で隣り合う突起部同士の第1脱輪防止機構と第2脱輪防止機構とは、クローラ幅方向で対向していても良い。
この場合、クローラ周方向で隣り合う突起部同士の第1脱輪防止機構と第2脱輪防止機構とが、クローラ幅方向で対向しているので、クローラ周方向で隣り合う芯金同士が、クローラ幅方向に相対的に位置ずれしようとしたときに、これらの芯金が備える一対の突起部同士のうち、クローラ周方向で隣り合う一方の突起部同士の第1脱輪防止機構および第2脱輪防止機構において互いに対向する部分同士が当接し合うことで、芯金同士の相対的な位置ずれを規制することができる。
また、第1脱輪防止機構および第2脱輪防止機構が、鋳造により形成される突起部に形成されているので、これらの脱輪防止機構を容易かつ高精度に形成することができる。
またこのように、第1脱輪防止機構および第2脱輪防止機構が、突起部に形成されているので、これらの脱輪防止機構が翼部に形成されクローラ本体に埋設されている場合に比べて、クローラ本体のうち駆動輪上あるいは従動輪上に位置して曲げられている部分の外周面側に生ずる歪みを抑えることが可能になり、このゴムクローラの耐久性をより向上させることができる。
本発明に係るゴムクローラによれば、部品点数を低減するとともに、芯金の組立作業の簡素化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るゴムクローラの一部断面を含む斜視図である。 図1に示すゴムクローラが備える芯金の斜視図である。 図1に示すゴムクローラのクローラ幅方向に沿った断面図である。 図1に示すゴムクローラが備える芯金の底面図である。 図1に示すゴムクローラの製造方法を説明するための概略図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るゴムクローラを説明する。
図1に示すように、例えば、油圧ショベル等の建設機械や農機、その他のクローラ式車両の下部に配設される左右一対のクローラ式走行体10にはそれぞれ、駆動輪11と図示しない従動輪との間に無端帯状に巻回されたゴムクローラ20が備えられている。
駆動輪11はスプロケットとされ、図示しない車両フレームに設けられた例えば油圧モータ等の駆動手段により回転自在に支持されている。
前記従動輪は前記車両フレームに回転自在に支持されている。
また、後述するクローラ本体21の内周面21a側において駆動輪11と前記従動輪との間に位置する部分には、前記車両フレームに回転自在に支持された複数の転輪12が配置されている。図示の例では、転輪12は、クローラ幅方向Hに延びる回転軸回りに回転自在に支持され、転輪12のクローラ幅方向Hの中央部における外周面には、全周にわたって延びる環状の内側ガイド凸部12aが突設されている。
ゴムクローラ20は、ゴム材料で形成されるとともに駆動輪11と前記従動輪との間に巻回される無端帯状のクローラ本体21と、該クローラ本体21にクローラ周方向に間隔をあけて配設された複数の芯金22と、を備えている。
クローラ本体21の外周面21bには、複数のラグ23が突設されるとともに、クローラ本体21においてクローラ周方向に隣り合う芯金22同士の間には、駆動輪11に対する噛み合い孔24が開口されている。
芯金22は、クローラ本体21に埋設された翼部25と、該翼部25からクローラ本体21の内周面21a側に向けて突出するとともに互いにクローラ幅方向Hに間隔をあけて配置され、間を駆動輪11および前記従動輪が通過する一対の突起部26と、を備えている。
翼部25は、クローラ幅方向Hに沿って延びており、翼部25のクローラ幅方向Hの中央部には、前記一対の突起部26が配設されている。なおクローラ本体21内において、翼部25よりもこのクローラ本体21の外周面21b側には、突起部26よりもクローラ幅方向Hに沿ったクローラ本体21の外側に位置する各部分に、クローラ周方向に連続して延びる一対のスチールコード層27が埋設されている。
図2に示すように、一対の突起部26にはそれぞれ、クローラ周方向の一方側に向けて突出するとともにクローラ幅方向Hに沿ったクローラ本体21の内側に位置する第1脱輪防止機構28と、クローラ周方向の他方側に向けて突出するとともにクローラ幅方向Hに沿ったクローラ本体21の外側に位置する第2脱輪防止機構29と、が形成されている。本実施形態では、第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29それぞれの突出量は、互いに同等となっている。
なお図示の例では、突起部26、第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29には、肉抜き部31が形成されている。肉抜き部31は、突起部26のクローラ周方向の中央部においてクローラ幅方向Hを向く両側面と、第1脱輪防止機構28のクローラ周方向の中央部においてクローラ幅方向Hに沿ったクローラ本体21の内側を向く側面と、第2脱輪防止機構29のクローラ周方向の中央部においてクローラ幅方向Hに沿ったクローラ本体21の外側を向く側面と、にそれぞれ形成されている。
そして図1に示すように、クローラ周方向で隣り合う突起部26同士の第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29は、クローラ幅方向Hで対向している。図示の例では、クローラ周方向で隣り合う突起部26同士において、クローラ周方向の他方側に位置する突起部26の第1脱輪防止機構28の先端部が、クローラ周方向の一方側に位置する突起部26の第2脱輪防止機構29の先端部に、クローラ幅方向Hに沿ったクローラ本体21の内側から近接している。
また図2に示すように、突起部26の頂面26aには、第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29それぞれの頂面28a、29aが、互いに段差なく滑らかに連なっている。そして図1に示すように、クローラ周方向で隣り合う各突起部26の頂面26a、および各突起部26に連なる脱輪防止機構28、29の各頂面28a、29aによって、クローラ周方向の全周にわたって連続して延びる左右一対の転輪通過面Sが構成されている。
これらの転輪通過面S上では、前記転輪12が、ゴムクローラ20のクローラ周方向に沿う送り移動に伴って転動させられるようになっている。本実施形態では、前記内側ガイド凸部12aが、一対の突起部26の間に配置され両突起部26にクローラ幅方向Hに沿ったクローラ本体21の内側から対向し、かつクローラ本体21の内周面21aから離間した状態で、転輪12が一対の転輪通過面S上で転動する。
なお複数の転輪12のうち、一部はクローラ本体21の内周面21aにおいて地面側の下側に位置する部分をその上側から支持するように配置されるとともに、残りはクローラ本体21の内周面21aにおいて上側に位置する部分をその下側から支持するように配置されている。前者の転輪12により、クローラ本体21の外周面21bにおいて下側に位置する部分を地面に押し付けさせ、また後者の転輪12により、クローラ本体21において上側に位置する部分を弛まないように支持させるようになっている。
ここで本実施形態では、突起部26、第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29の各頂面26a、28a、29aが連なって構成される面は、クローラ周方向に沿った突起部26の外側から中央部側に向かうに従い漸次クローラ本体21の外周面21b側に向けて延びる凹曲面となっている。そしてこの凹曲面の曲率半径は、転輪12の外径以上となっている。
また図示の例では、突起部26は、クローラ本体21と一体に形成されたゴム膜32によって覆われている。
そして図3に示すように、本実施形態では、翼部25および突起部26は、互いに別部材で構成されており、突起部26には、翼部25に向けて突出して翼部25に形成された挿入孔33内に挿入されるとともに、該挿入孔33内に配設された接合ゴム34を介して該挿入孔33の内周面33aに接合される挿入突起35が配設されている。また、挿入突起35の外周面35aと挿入孔33の内周面33aとの間の隙間は、クローラ本体21の内周面21a側から外周面21b側に向かうに従い漸次、大きくなっている。
挿入孔33は、翼部25のクローラ幅方向Hの中央部に、クローラ幅方向Hに間隔をあけて一対形成されており、翼部25をクローラ本体21の厚さ方向Tに貫通するとともに、その幅が前記厚さ方向Tの全長にわたって同等となっている。また、翼部25においてクローラ本体21の内周面21a側を向く部分における挿入孔33の開口周縁部には、突起部26の底面26bが当接している。なお、挿入孔33の開口周縁部に、その全周にわたって突起部26の底面26bが当接することで、挿入孔33が、突起部26によって前記内周面21a側から閉塞されることが好ましい。
また図4に示すように、挿入孔33は、クローラ本体21の外周面21b側から見た平面視でクローラ周方向に長い長方形状(矩形状)をなしている。
図3に示すように、挿入突起35は、突起部26の底面26bにクローラ本体21の外周面21b側に向けて挿入孔33と同軸に突設されるとともに、挿入突起35の断面最大幅は、クローラ本体21の内周面21a側から外周面21b側に向かうに従い漸次、小さくなっている。なお、挿入突起35の断面最大幅とは、挿入突起35においてその軸線に直交する方向の大きさのうち、最大のものをいう。
また挿入突起35の突出量は、挿入孔33の前記厚さ方向Tに沿った大きさ以下になっており、図示の例では、挿入突起35におけるクローラ本体21の外周面21b側の端面は、挿入孔33におけるクローラ本体21の外周面21b側の開口面上に位置している。
また図4に示すように、挿入突起35は、四角柱状に形成されるとともに、その軸線を挟んで位置する2つの角部35bにクローラ本体21の外周面21b側に向けて開口する切り欠き部36が形成されている。図示の例では、切り欠き部36は、前記角部35b全体が切り欠かれることで形成されるとともに、挿入突起35の前記厚さ方向Tに沿った全長にわたって形成されている。またこれらの2つの角部35bとは異なる他の2つの角部35cには、切り欠き部36は形成されていない。
ここで、翼部25は、鍛造により形成されるとともに、突起部26は、鋳造により形成されている。翼部25は、例えば、軟鋼や硬鋼、合金鋼などで型鍛造により形成され、その硬度は、例えば、ロックウェル硬度でHRC25〜50となっている。また、突起部26は、例えば、鋳鉄や鋳鋼、銅合金、アルミニウム合金などで形成され、その硬度は、例えば、ブリネル硬度でHB300〜500となっている。
図3に示すように、接合ゴム34は、挿入突起35の外周面35aと挿入孔33の内周面33aとの間に隙間なく充填されるとともに、クローラ本体21を形成するゴム材料の一部とされている。なお、挿入突起35の外周面35aと挿入孔33の内周面33aとの間の隙間のうち、クローラ本体21の外周面21b側の端部における大きさは、例えば0.5mm以上、好ましくは1.0mm以上で、かつ挿入孔33の最大幅の1/2未満となっている。
次に、以上のように構成されたゴムクローラ20の製造方法の一例について、図5に基づいて説明する。
まず、クローラ本体21の外周面21b側を形成するキャップゴム41と、クローラ本体21の内周面21a側を形成するインナーゴム42と、クローラ本体21においてスチールコード層27と芯金22との間の部分を形成するゴムシート43と、をそれぞれ精練工程および圧延工程等により形成するとともに、スチールコード層27を構成するスチールコード27a、芯金22の翼部25および突起部26をそれぞれ形成する。なお、キャップゴム41、インナーゴム42およびゴムシート43はいずれも未加硫状態となっている。
次に、挿入突起35を挿入孔33内に挿入し翼部25と突起部26とを組み合わせて芯金22を形成し、この芯金22の外表面に下地処理を施す。その後、インナーゴム42と、芯金22と、ゴムシート43と、スチールコード層27と、キャップゴム41と、をこの順に積層してゴムクローラ20の成形体を形成するとともに図示しない金型内に配置し、この成形体をその積層方向に加圧した状態で加熱下に置いて加硫する。
ここで本実施形態では、挿入孔33が、翼部25を前記厚さ方向Tに貫通しているので、ゴムシート43およびキャップゴム41のうちの少なくともゴムシート43において挿入孔33におけるクローラ本体21の外周面21b側の開口部上に位置する部分が、挿入孔33内に進入し、挿入突起35の外周面35aと挿入孔33の内周面33aとの間に充填された状態で加硫されることで接合ゴム34を形成し、挿入突起35と挿入孔33の内周面33aとを接合する。
以上により、ゴムクローラ20の成形体を構成する各部材が一体になり、ゴムクローラ20が形成される。
以上説明したように、本実施形態に係るゴムクローラ20によれば、挿入突起35が、接合ゴム34を介して挿入孔33の内周面33aに接合されているので、翼部25と突起部26とを例えばノックピンや締結部材等を用いて連結する場合と比べて、部品点数を低減することができる。
またこのように、挿入突起35が、接合ゴム34を介して挿入孔33の内周面33aに接合されているので、挿入突起35を挿入孔33内に挿入した状態でゴムシート43(未加硫の接合ゴム)を加硫することで、翼部25と突起部26とを接合することが可能になり、例えば両者をノックピンや締結部材等を用いて連結する場合に比べて、芯金22の組立作業の簡素化を図ることができる。
また、接合ゴム34が、クローラ本体21を形成するゴム材料の一部とされ、クローラ本体21を加硫して形成するのと同時に挿入突起35を挿入孔33の内周面33aに接合しているので、接合ゴム34を形成する別部材を新たに設ける必要がなく、部品点数の更なる低減および組立作業の更なる簡素化を図ることができる。
また、挿入孔33が、翼部25に形成されるとともに該翼部25を前記厚さ方向Tに貫通しているので、挿入突起35を挿入孔33内に挿入して翼部25と突起部26とを組み合わせ、かつ挿入孔33におけるクローラ本体21の外周面21b側の開口部上にゴムシート43を配置した状態で、ゴムシート43を翼部25側に押し付けて加硫することで、このゴムシート43の一部を挿入孔33内に進入させながら加硫して挿入突起35を挿入孔33の内周面33aに接合することが可能になり、芯金22の組立作業の一層の簡素化を図ることができる。
また、挿入突起35の外周面35aと挿入孔33の内周面33aとの間の隙間が、クローラ本体21の内周面21a側から外周面21b側に向かうに従い大きくなっているので、挿入孔33におけるクローラ本体21の外周面21b側の開口部から挿入孔33内にゴムシート43の一部を進入させ易くするとともに、挿入突起35におけるクローラ本体21の内周面21a側の端部を挿入孔33の内周面33aに支持させることで、挿入突起35が挿入孔33内でがたつくのを規制することができる。
したがって、挿入孔33内にゴムシート43の一部を確実に進入させるとともに、翼部25と突起部26とのクローラ周方向およびクローラ幅方向Hの相対的な移動を規制することが可能になり、翼部25と突起部26とを強固に接合することができる。
さらに、挿入突起35の角部35bに、クローラ本体21の外周面21b側に向けて開口する切り欠き部36が形成されているので、挿入孔33におけるクローラ本体21の外周面21b側の開口部から、挿入孔33内にゴムシート43の一部をより進入させ易くすることができる。一方、挿入突起35において切り欠き部36が形成されていない部分が、挿入孔33の内周面33aに支持されることで、挿入突起35が挿入孔33内でがたつくのを確実に規制することができる。
したがって、挿入孔33内にゴムシート43の一部をより確実に進入させるとともに、翼部25と突起部26とのクローラ周方向およびクローラ幅方向Hの相対的な移動を確実に規制することが可能になり、翼部25と突起部26とをより一層強固に接合することができる。
また本実施形態のように、切り欠き部36が、挿入突起35において、その軸線を挟んで位置する2つの角部35bに形成され、これらの2つの角部35bとは異なる他の2つの角部35cに形成されていない場合には、前記他の2つの角部35cが挿入孔33の内周面33aに支持されることで、挿入突起35が、軸線回りに回転して挿入孔33内でがたつくのを確実に規制することができる。
また、挿入突起35の断面最大幅が、クローラ本体21の内周面21a側から外周面21b側に向かうに従い漸次、小さくなっているので、挿入突起35を挿入孔33内に容易に挿入することが可能になり、芯金22の組立作業のより一層の簡素化を図ることができる。
また本実施形態では、挿入突起35の外周面35aと挿入孔33の内周面33aとの間の隙間のうち、クローラ本体21の外周面21b側の端部における大きさが、0.5mm以上となっているので、挿入突起35を確実に容易に挿入させることができる。すなわち、前記大きさが、0.5mmよりも小さい場合、挿入突起35を容易に挿入できないおそれがある。
さらに本実施形態では、前記大きさが、1.0mm以上で、かつ挿入孔33の最大幅の1/2未満となっているので、接合ゴム34による挿入突起35と挿入孔33とをより一層確実に強固に接合することができる。すなわち、前記大きさが、1.0mmよりも小さい場合には、前記隙間にゴムシート43の一部を進入させにくくなるおそれがある。一方、前記大きさが、挿入孔33の最大幅の1/2以上となっている場合には、挿入孔33内に多量の接合ゴム34が配設されることとなり、挿入突起35が挿入孔33内でがたつき易くなるおそれがある。
また、翼部25が、鍛造により形成されているので、例えば芯金22全体が鋳造により形成される場合に比べて、翼部25の強度を確保しつつ翼部25を軽量化することが可能になり、このゴムクローラ20全体の軽量化を図ることができる。
またこのように、翼部25を軽量化することができるので、翼部25の肉厚を小さくしてクローラ本体21の肉厚を大きくすることが可能になり、このゴムクローラ20の耐久性を向上させることができる。例えば、クローラ本体21において内周面21a側に位置する部分の肉厚を大きくすることで、この部分の耐久性を向上させることができる。
また、突起部26が、鋳造により形成されているので、突起部26が複雑な形状をなす場合であっても高精度かつ容易に形成することが可能になり、突起部26の設計の自由度を確保することができる。例えば本実施形態のように、第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29が突起部26に形成されている場合であっても、これらの脱輪防止機構28、29を容易かつ高精度に形成することができる。
またこのように、突起部26が複雑な形状をなす場合であっても高精度に形成することができるので、突起部26において、製造上必要とされるものの使用時には不必要となる部分を低減することが可能になり、結果的に突起部26の軽量化を図ることができる。
また、クローラ周方向で隣り合う突起部26同士の第1脱輪防止機構28と第2脱輪防止機構29とが、クローラ幅方向Hで対向しているので、クローラ周方向で隣り合う芯金22同士が、クローラ幅方向Hに相対的に位置ずれしようとしたときに、これらの芯金22が備える一対の突起部26同士のうち、クローラ周方向で隣り合う一方の突起部26同士の第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29において互いに対向する部分同士が当接し合うことで、芯金22同士の相対的な位置ずれを規制することができる。
また、第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29が、突起部26に形成されているので、これらの脱輪防止機構28、29が翼部25に形成されクローラ本体21に埋設されている場合に比べて、クローラ本体21のうち駆動輪11上あるいは前記従動輪上に位置して曲げられている部分の外周面21b側に生ずる歪みを抑えることが可能になり、このゴムクローラ20の耐久性をより向上させることができる。
また本実施形態では、突起部26、第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29の各頂面26a、28a、29aが連なって構成される凹曲面の曲率半径が、転輪12の外径以上となっているので、ゴムクローラ20のクローラ周方向に沿う送り移動に伴って、転輪通過面S上で転輪12が転動させられる際、転輪12の突起部26に対する落ち込み量を低減することが可能になり、振動の発生を抑えて乗り心地性を向上させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、転輪通過面Sは、クローラ周方向の全周にわたって連続して延びているものとしたが、これに限られるものではなく、連続して延びていなくても良い。また、一対の突起部26にはそれぞれ、第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29が形成されているものとしたが、これらはなくても良い。さらに、突起部26、第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29には、肉抜き部31が形成されているもとしたが、肉抜き部31はなくても良い。
また、スチールコード層27はなくても良い。
また、前記実施形態では、突起部26、第1脱輪防止機構28および第2脱輪防止機構29の各頂面26a、28a、29aが連なって構成される面は、凹曲面となっているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、平坦面となっていても良い。また突起部26に脱輪防止機構28、29が形成されていない場合、突起部26の頂面26aが単独で、クローラ周方向に沿った突起部26の外側から中央部側に向かうに従い漸次クローラ本体21の外周面21b側に向けて延びる凹曲面となっていても良い。
また、前記実施形態では、挿入突起35は、その軸線を挟んで位置する2つの角部35bに切り欠き部36が形成されているものとしたが、角部35b、35cのうちの少なくとも1つに形成されていれば良い。例えば、前記2つの角部35bのうちの少なくとも1つに切り欠き部36が形成されていても良く、3つ以上の角部35b、35cに形成されていても良い。さらに、切り欠き部36は、角部35b全体が切り欠かれることで形成されるものとしたが、これに限られるものではなく、角部35bの一部が切り欠かれることで形成されていても良い。さらにまた、切り欠き部36はなくても良い。
また、前記実施形態では、挿入突起35は、四角柱状に形成されるものとしたが、これに限られるものではない。
さらに、前記実施形態では、挿入突起35の断面最大幅は、クローラ本体21の内周面21a側から外周面21b側に向かうに従い漸次、小さくなっているものとしたが、これに限られるものではない。
また、前記実施形態では、挿入孔33の幅は、前記厚さ方向Tの全長にわたって同等となっているものとしたが、これに限られるものではない。例えば、挿入孔33の最大幅が、クローラ本体21の内周面21a側から外周面21b側に向かうに従い漸次、大きくなっていても良い。
さらに、前記実施形態では、挿入孔33は、クローラ本体21の外周面21b側から見た平面視でクローラ周方向に長い長方形状をなしているものとしたが、前記平面視でその他の矩形状であっても良く、また、矩形状と異なるその他の形状であっても良い。
また、前記実施形態では、挿入突起35の外周面35aと挿入孔33の内周面33aとの間の隙間のうち、クローラ本体21の外周面21b側の端部における大きさは、例えば0.5mm以上、好ましくは1.0mm以上で、かつ挿入孔33の最大幅の1/2未満となっているものとしたが、これに限られるものではない。
さらに、前記実施形態では、挿入突起35の外周面35aと挿入孔33の内周面33aとの間の隙間は、クローラ本体21の内周面21a側から外周面21b側に向かうに従い漸次、大きくなっているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば前記隙間は前記厚さ方向Tの位置によらず同等であっても良い。
さらに、前記実施形態では、挿入孔33は、翼部25を前記厚さ方向Tに貫通しているものとしたが、これに限られるものではなく、貫通していなくても良い。
また、前記実施形態では、翼部25に挿入孔33が形成され、突起部26に挿入突起35が形成されているものとしたが、これに限られるものではなく、翼部25に挿入突起が形成され、突起部26に挿入孔が形成されていても良い。つまり、翼部25および突起部26のうちのいずれか一方に、他方に向けて突出して該他方に形成された挿入孔内に挿入される挿入突起が配設されていれば良い。
また、前記実施形態では、接合ゴム34は、挿入突起35の外周面35aと挿入孔33の内周面33aとの間に隙間なく充填されているものとしたが、これに限られるものではなく、挿入孔33内における一部に配設されていても良い。
さらにゴムクローラ20の製造方法は、前記実施形態に示したものに限られるものではない。例えば、スチールコード層27が、ゴムシート43やキャップゴム41、他のゴム部材等に埋設された構成を採用した上で、ゴムクローラ20の成形体を形成しても良い。さらに、ゴムシート43はなくても良い。この場合、例えばキャップゴム41を挿入孔33内に進入させて加硫することで接合ゴム34を形成しても良い。
さらにまた、接合ゴム34は、クローラ本体21を形成するゴム材料の一部とされているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、クローラ本体21とは別部材で形成されていても良い。
また、前記実施形態では、翼部25が鍛造で形成されるとともに、突起部26が鋳造で形成されるものとしたが、これに限られるものではない。
また、前記実施形態では、前記内側ガイド凸部12aが、一対の突起部26の間に配置され両突起部26にクローラ幅方向Hに沿ったクローラ本体21の内側から対向し、かつクローラ本体21の内周面21aから離間した状態で、転輪12が一対の転輪通過面S上で転動するものとしたが、これに限られるものではない。
例えば、転輪12のクローラ幅方向Hの両側端部が、一対の突起部26それぞれよりもクローラ幅方向Hに沿ったクローラ本体21の外側に位置し、これらの両側端部における外周面にそれぞれ、全周にわたって延びるとともに各突起部26にクローラ幅方向Hに沿ったクローラ本体21の外側から対向する環状の外側ガイド凸部が突設された構成を採用しても良い。なおこの場合、転輪12には、内側ガイド凸部12aが突設されていなくても良い。
また、前記実施形態では、芯金22は、一対の突起部26を備えているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば1つの突起部26を、翼部25のベルト幅方向Hの中央部に備える構成であっても良い。この場合、例えば、前記噛み合い孔24に代えて、クローラ周方向で隣り合う突起部26同士の間を、駆動輪11に対する噛み合い凹部としても良い。またこの場合、転輪12のクローラ幅方向Hの中央部における外周面に内側ガイド凸部12aを突設するのではなく、転輪12のクローラ幅方向Hの中央部を突起部26上に配置して、転輪12のクローラ幅方向Hの両側端部における外周面に、間に突起部26を挟み込む環状の一対の外側ガイド凸部を突設しても良い。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
次に、翼部を鍛造により形成し、突起部を鋳造により形成した場合における前述の作用効果についての検証試験を実施した。
従来例として、翼部および一対の突起部が鋳造により一体に形成された芯金を採用し、実施例として、図1に示すゴムクローラが備える芯金を採用した。これらの従来例および実施例それぞれの芯金の翼部の強度が同等となるように両芯金を形成し、各芯金の重量と、各芯金の翼部において突起部の近傍に位置する根本部の肉厚と、をそれぞれ測定した。なおこの根本部は、翼部において一対の突起部の間に位置する部分にクローラ本体の内周面側から力が加えられたときに、最も大きなひずみが生じる部分である。
そして、従来例を評価基準(100)として、実施例の芯金について、重量および前記肉厚を指数で評価した。なお、重量および前記肉厚の指数は、数値が小さいほど良好であることを示している。
その結果、実施例では、重量が86、前記肉厚が67であった。これにより、実施例の芯金では、翼部の強度を確保しつつ芯金を軽量化し、かつ翼部の肉厚を小さくできることが確認された。
H クローラ幅方向
T 厚さ方向
11 駆動輪
12 転輪
20 ゴムクローラ
21 クローラ本体
21a クローラ本体の内周面
21b クローラ本体の外周面
22 芯金
25 翼部
26 突起部
28 第1脱輪防止機構
29 第2脱輪防止機構
33 挿入孔
33a 挿入孔の内周面
34 接合ゴム
35 挿入突起
35a 挿入突起の外周面
35b、35c 角部
36 切り欠き部

Claims (6)

  1. ゴム材料で形成された無端帯状のクローラ本体と、
    該クローラ本体にクローラ周方向に間隔をあけて配設された複数の芯金と、を備え、
    該芯金は、前記クローラ本体に埋設された翼部と、該翼部から前記クローラ本体の内周面側に向けて突出する突起部と、を備えるゴムクローラであって、
    前記翼部および前記突起部のうちのいずれか一方には、他方に向けて突出して該他方に形成された挿入孔内に挿入されるとともに、該挿入孔内に配設された接合ゴムを介して該挿入孔の内周面に接合される挿入突起が配設されていることを特徴とするゴムクローラ。
  2. 請求項1記載のゴムクローラであって、
    前記挿入孔は、前記翼部に形成されるとともに該翼部を前記クローラ本体の厚さ方向に貫通していることを特徴とするゴムクローラ。
  3. 請求項2記載のゴムクローラであって、
    前記挿入突起の外周面と前記挿入孔の内周面との間の隙間は、前記クローラ本体の内周面側から外周面側に向かうに従い漸次、大きくなっていることを特徴とするゴムクローラ。
  4. 請求項2又は3記載のゴムクローラであって、
    前記挿入孔は、前記クローラ本体の外周面側から見た平面視で矩形状をなし、
    前記挿入突起は、四角柱状に形成されるとともに、その角部のうちの少なくとも1つに前記クローラ本体の外周面側に向けて開口する切り欠き部が形成されていることを特徴とするゴムクローラ。
  5. 請求項1から4いずれか1項に記載のゴムクローラであって、
    前記翼部は、鍛造により形成されるとともに、前記突起部は、鋳造により形成されていることを特徴とするゴムクローラ。
  6. 請求項5記載のゴムクローラであって、
    前記突起部は、前記翼部にクローラ幅方向に間隔をあけて一対配置され、
    これらの一対の突起部にはそれぞれ、クローラ周方向の一方側に向けて突出するとともにクローラ幅方向に沿ったクローラ本体の内側に位置する第1脱輪防止機構と、クローラ周方向の他方側に向けて突出するとともにクローラ幅方向に沿ったクローラ本体の外側に位置する第2脱輪防止機構と、が形成され、
    クローラ周方向で隣り合う突起部同士の第1脱輪防止機構と第2脱輪防止機構とは、クローラ幅方向で対向していることを特徴とするゴムクローラ。
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