JP4842087B2 - クローラ式走行体の転輪 - Google Patents
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Description
ところが、このようなクローラ式走行体では、走行中に、前記外周部に径方向内方に向けた押圧力が作用した状態で、その外周面が転輪通過面上を摺動するので、この外周面上で発生した熱が前記外周部に蓄積されて劣化し易くなり、転輪の寿命が短くなるおそれがあった。
そこで、転輪の放熱性を向上させるための手段として、例えば下記特許文献1に示されるような、前記外周部に、軸方向に延びる貫通孔を周方向に間隔をあけて複数形成することが提案されている。
この発明によれば、前記外周部の外周面に第1放熱部が形成されているので、この外周面の表面積を増大させることが可能になり、しかもこの第1放熱部が、前記外周部の内部ではなく外周面に形成されているので、転輪の転動時に空気を確実に第1放熱部上で流動させることができ、外周部の熱を外部に良好に放熱することができる。さらに、このように第1放熱部が前記外周部の内部ではなく外周面に形成されているので、この第1放熱部を有する外周部を容易に形成することが可能になり、放熱性の向上された転輪の製造コストが増大するのを抑えることができる。また、転輪の外周部がゴム材料で形成されているので、クローラ式走行体の走行中に、前記外周部の外周面と転輪通過面との間に例えば石等が噛み込まれ、前記外周部に局所的に大きな衝撃力や押圧力が加わっても、この外周部が割れるのを防ぐこともできる。
また、前記本体部に第2放熱部が形成されているので、前記外周部の熱を、その外周面側からのみならず、本体部との界面側からも放熱することが可能になり、この外周部の熱をより一層確実に外部に放熱することができる。すなわち、クローラ式走行体の走行中に外周部の外周面で発生した熱のうち、第1放熱部で放熱されず外周部に蓄積された熱が本体部に伝導したときに、この熱を第2放熱部から外部に放熱することができる。
さらに、クローラ式走行体の走行中に、前記外周部の外周面に作用する径方向内方に向けた押圧力により、支持筒部においてフランジ状部が連結された部分から離れた部分が、径方向内方に向けて撓もうとしたときに、リブ状体の第2放熱部がこの撓み変形に抗するリブとして作用することになる。したがって、この転輪の放熱性のみならず剛性も向上させることが可能になり、転輪のさらなる長寿命化を図ることができる。
例えば、油圧ショベル等の建設機械、その他のクローラ式車両においてその下部に装着される左右一対のクローラ式走行体20はそれぞれ、図1に示されるように、駆動輪21と図示されない従動輪との間にクローラベルト22が無端帯状に巻回された概略構成とされている。
駆動輪21はスプロケットとされ、車両フレームに設けられた例えば油圧モータ等の駆動手段により回転可能に支持されている。また、従動輪は前記車両フレームに回転自在に支持されている。
図示の例では、軸受筒部11の両端開口部にそれぞれ、その径方向外方に延びる円板状のフランジ状部15が連結されている。そして、各フランジ状部15の外周縁部に、このフランジ状部15を挟んで軸受筒部11が配置されている側と反対方向に向けて支持筒部14が立設されている。また、フランジ状部15、支持筒部14および軸受筒部11は同軸上に配置されている。
ここで、第1放熱部16の幅gは、例えばこの第1放熱部16のピッチ間隔wの10%より大きく、かつ50%より小さくなっている。また、第1放熱部16の深さdは、例えば外周部13の厚さhの10%より大きく、かつ30%より小さくなっている。
例えば、前記実施形態では、第1放熱部16として、外周部13の全周にわたって連続して延在した溝部を示したが、これに代えて、幅方向に延在した溝部、または幅方向および周方向の双方に傾斜する方向に延びる溝部を採用してもよいし、さらには、これらの溝部を適宜組み合わせてもよい。また、第1放熱部16として凹状の溝部を示したが、これに代えて、例えば凸状、若しくは凹凸状の第1放熱部を採用してもよい。この第1放熱部として、例えば外周部13の外周面を粗面化することによってその表面粗さを大きくした粗面部を採用してもよい。なお、この粗面部は、例えば、加硫成形時に用いるキャビティの内面に微小な凹凸部を設けておく等の適宜手段によって形成することができる。
さらにまた、前記実施形態で示した第2放熱部17に代えて、例えば支持筒部14の内周面およびフランジ状部15の表面の双方に跨って連結されたリブ状体が転輪10の全周にわたって延設された構成を採用してもよい。また、本体部12に第2放熱部を設けなくてもよい。
また、前記実施形態では、転輪通過面Sとして、ベルト本体23の内周面において、芯金突起24aよりもベルト幅方向外側に位置する部分に、その全周にわたって連続して延びる偏平な構成を示したが、これに代えて、例えば、ベルト周方向に間隔をあけて複数配置された芯金突起24aの突端面をベルト本体23と一体に連なるゴム材料で被覆して、この突端面上を被覆するゴム材料の表面を転輪通過面としてもよい。なお、この転輪通過面では、ベルト本体23の内周面にその全周にわたって断続的に延在している。
11 軸受筒部
12、18 本体部
13 外周部
14 支持筒部
15 フランジ状部
16 第1放熱部
17 第2放熱部
20 クローラ式走行体
21 駆動輪
22 クローラベルト
S 転輪通過面
Claims (2)
- 駆動輪と従動輪との間にクローラベルトが無端帯状に巻回されてなるクローラ式走行体において、前記クローラベルトの内周面にその全周にわたって設けられた転輪通過面上で、クローラベルトの送り移動に伴ってこのクローラベルトに対して転動させられるクローラ式走行体の転輪であって、
内部に支軸が挿入される軸受筒部と、軸受筒部よりも大径とされるとともに、外周面に前記転輪通過面上に接触する外周部が設けられた支持筒部と、軸受筒部と支持筒部とを連結するフランジ状部と、を有する本体部が備えられ、
前記外周部はゴム材料で、内周面が前記支持筒部の外周面に接着された円環板状に形成されるとともに、この外周部の外周面に凸状、凹状若しくは凹凸状の第1放熱部が形成され、
前記軸受筒部の外周面、支持筒部の内周面、およびフランジ状部の表面の少なくとも一つに凸状、凹状若しくは凹凸状の第2放熱部が形成され、
前記第2放熱部は、前記支持筒部の内周面および前記フランジ状部の表面の双方に跨って連結されたリブ状体とされていることを特徴とするクローラ式走行体の転輪。 - 請求項1記載のクローラ式走行体の転輪であって、
前記外周部は、前記本体部をインサート品としたインサート成形により射出成形された成形品を、この射出成形時のキャビティと同一のキャビティ内で加硫して形成することを特徴とするクローラ式走行体の転輪。
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