JPH10273075A - 自動車用クローラの車輪構造 - Google Patents

自動車用クローラの車輪構造

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JPH10273075A
JPH10273075A JP8164097A JP8164097A JPH10273075A JP H10273075 A JPH10273075 A JP H10273075A JP 8164097 A JP8164097 A JP 8164097A JP 8164097 A JP8164097 A JP 8164097A JP H10273075 A JPH10273075 A JP H10273075A
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JP
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endless belt
wheel
crawler
tire
wheels
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JP8164097A
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Yoshimasa Kimura
嘉昌 木村
Naoki Nishimura
直紀 西村
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Bridgestone Corp
Toyota Motor Corp
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Bridgestone Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面からの突き上げ荷重を減少させ、且つ、
無端ベルトと中間転輪との横ズレを防止できる自動車用
クローラの転輪構造。 【解決手段】 クローラの転輪板に軸支された支軸38
にホイール42が取り付けられている。ホイール42の
リム46には、ゴムで成形され、内部に空気が封入され
て袋状とされたタイヤ54が取り付けられており、路面
からの突き上げ荷重を、弾性変形によって吸収する。リ
ム46の径方向外側に向かって張り出した環状のガイド
盤50が、突条32と所定の間隔をあけて配置されてい
る。通常走行時には、ガイド盤50が無端ベルト28の
内周面又は突条32に接触しないが、無端ベルト28が
タイヤ54に対して軸方向に相対移動すると、突条32
がガイド盤50に当たって、無端ベルト28のタイヤ5
4に対する相対移動が一定範囲内に制限される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用クローラ
の車輪構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には、エンジン等の駆動手段の駆
動力を受けて駆動輪を回転させ、この駆動輪及び転輪に
巻き掛けた無端ベルトを移動させる、いわゆるクローラ
によって走行するものがある(一例として、特開平6−
305456号公報参照)。
【0003】図4には、一般的なクローラ110の概略
構造が示されている。無端ベルト112が、車体のエン
ジン(共に図示省略)の駆動力を受けて回転する駆動輪
114、駆動輪114の下方に配置された前転輪11
6、後転輪118及び、前転輪116と後転輪118と
の間の中間転輪120に巻き掛けられている。前転輪1
16、後転輪118及び、中間転輪120は、無端ベル
ト112を介して、車両の上下荷重を支持している。駆
動輪114が回転すると、無端ベルト112が移動し、
車両が走行する。
【0004】また、図5に示すように、中間転輪120
は、軸方向に並べて配置された一対の側輪122で構成
されている。この側輪120の間に、無端ベルト112
の内周から突設された突条124が入り込んで、無端ベ
ルト112と中間転輪120、122との軸方向へのズ
レが防止されている。
【0005】ところが、クローラ110の中間転輪12
0は、上記したように、無端ベルト112と中間転輪1
20との軸方向へのズレを確実に防止するために、金属
あるいは硬質樹脂等の硬質の材料で成形されている。こ
のため、クローラ110が凹凸の多い路面G2を通過す
る際、この凹凸による上下動が吸収されず、中間転輪1
20は路面G2の凸部分の上端に乗り上げる。このた
め、クローラ110全体が持ち上げられ、路面G2の凸
部分からの突き上げ荷重が吸収されることなく車体に作
用し、車体に大きな負担が掛かる。また、無端ベルト1
12は、中間転輪120によって上方から車体の荷重を
受けると共に、路面G2の凸部分によって下方から突き
上げ荷重を受けるので損傷しやすくなる。さらに、車両
の乗員の乗り心地も悪化する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事実を
考慮し、路面からの突き上げ荷重を減少させることがで
きる自動車用クローラの車輪構造を得ることを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、駆動力を受けて回転する駆動輪と、この駆動輪の下
方位置に軸支され前記駆動輪の軸心を中心に旋回可能な
一対の第1転輪と、前記駆動輪と前記一対の第1転輪へ
巻き掛けられ、一対の第1転輪間が接地部とされた無端
ベルトと、前記一対の第1転輪間に配置され半径方向に
弾性変形可能な環状で外周が前記無端ベルトの接地部裏
側へ当接されて無端ベルトを案内する中間転輪と、を有
することを特徴とする。
【0008】駆動輪が回転すると、無端ベルトの接地部
が順次移動し、自動車が走行する。無端ベルトが路面の
凹凸や斜面等に差しかかると、第1転輪が駆動輪の軸心
を中心に旋回し、接地部と路面との接地面積が広くなる
ようにする。
【0009】また、路面の凸部の上端が中間転輪の下方
に位置すると、凸部からの突き上げ荷重が無端ベルトを
介して中間転輪に作用する。中間転輪は弾性変形し、突
き上げ荷重を吸収する。このため、自動車の車体に作用
する突き上げ荷重が小さくなり車体の強度を高くする必
要がなくなる。また、乗員の乗り心地も向上する。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記無端ベルトの内周面に無端ベル
トの長手方向に沿って形成された突部と、前記中間転輪
へ同軸的に固定され、前記突部と対向して中間転輪と無
端ベルトとの軸方向相対移動を制限するガイド盤と、を
有することを特徴とする。
【0011】ガイド盤が突部と対向し、中間転輪と無端
ベルトとの軸方向相対移動を制限するので、中間転輪が
無端ベルトの突部に乗り上げない。このため、無端ベル
トの損傷や、中間転輪からの離脱を防止できる。
【0012】突部は無端ベルトの内周面に無端ベルトの
長手方向に沿って形成されているので、無端ベルトが進
行しても、常に突部の一部分がガイド盤と対向する。す
なわち、無端ベルトが進行してもガイド盤が突部と対向
した状態が維持され、中間転輪が無端ベルトに乗り上げ
ない。
【0013】請求項3に記載の発明では、駆動力を受け
て回転する駆動輪と、一部がこの駆動輪へ巻き掛けられ
て駆動力を伝える無端ベルトと、半径方向に弾性変形可
能な環状で、前記無端ベルトの他の部分が巻き掛けられ
ると共に、この巻き掛け部を介して接地する被駆動輪
と、を有することを特徴とする。
【0014】駆動輪の回転により、駆動輪と被駆動輪に
巻きかけられた無端ベルトが移動して、自動車が走行す
る。
【0015】路面の凸部の上端が被駆動輪の下方に位置
し、凸部からの突き上げ荷重が無端ベルトを介して被駆
動輪に作用すると、被駆動輪は弾性変形し、突き上げ荷
重を吸収する。このため、自動車の車体に作用する突き
上げ荷重が小さくなり車体の強度を高くする必要がなく
なる。また、乗員の乗り心地も向上する。
【0016】なお、被駆動輪は、この被駆動輪の軸心が
駆動輪の軸心等を中心として旋回する転輪のみならず、
被駆動輪の軸心が車体との相対位置を変更しない車輪へ
も適用できる。
【0017】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記無端ベルトの内周面に無端ベル
トの長手方向に沿って形成された突部と、前記被駆動輪
へ同軸的に固定され、前記突部と対向して被駆動輪と無
端ベルトとの軸方向相対移動を制限するガイド盤と、を
有することを特徴とする。
【0018】ガイド盤が突部と対向し、被駆動輪と無端
ベルトとの軸方向相対移動を制限するので、無端ベルト
の損傷や、被駆動輪からの離脱を防止できる。
【0019】突部は無端ベルトの内周面に無端ベルトの
長手方向に沿って形成されているので、無端ベルトが進
行しても、常に突部の一部分がガイド盤と対向する。す
なわち、無端ベルトが進行してもガイド盤が突部と対向
した状態が維持される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施の形態
に係る自動車用クローラの車輪構造を採用したクローラ
10が示されている。
【0021】このクローラ10は、車体(図示省略)に
支持された駆動軸12を有している。駆動軸12は、車
体に搭載されたエンジン(図示省略)の駆動力を受けて
回転する。また、駆動軸12には、スプロケット状の駆
動輪14が同軸的に固定されている。従って、この駆動
輪14が駆動軸12と共に、エンジンの駆動力によって
回転する。
【0022】駆動軸12には、転輪板16が軸支されて
いる。この転輪板16は、側面視にて略二等辺三角形状
で、頂角の近傍の軸孔18に駆動軸12が挿通されてい
る。これによって、転輪板16は、駆動軸12周りに回
転可能となっている。なお、軸孔18及び後述する支持
孔20、22、34、36の周囲は、転輪板16が部分
的に円弧状に膨出されて補強されている。
【0023】転輪板16の底角の近傍には、それぞれ支
持孔20、22が、図1左右対称の位置に形成されてい
る。前方側(図1左側)の支持孔20には、前転輪24
が回転可能に軸支され、同様に、後方側(図1右側)の
支持孔22には、前転輪24と略同形の後転輪26が回
転可能に軸支されている。これらの前転輪24と後転輪
26とで、一対の第1転輪を構成している。また、転輪
板16が駆動軸12周りに回転すると、前転輪24と後
転輪26とが相互の位置関係を一定に保ったまま、駆動
軸12周りに旋回する。
【0024】駆動輪14と、前転輪24及び後転輪26
には、無端ベルト28が巻き掛けられており、無端ベル
ト28は側面視にて略二等辺三角形状になっている。無
端ベルト28のうち、前転輪24と後転輪26との間の
部分が接地部30とされて、路面Gに接している。
【0025】図2に示すように、無端ベルト28の内周
面の幅方向(図2左右方向)略中央には、長手方向に沿
って突条32が形成され、さらに突条32の幅方向略中
央に、無端ベルト28の長手方向に沿って所定間隔で、
複数の係合凹部(図示省略)が形成されている。この係
合凹部に、駆動輪14から径方向外側に向かって突設さ
れた歯15(図1参照)が係合する。このため、駆動輪
14が回転すると、無端ベルト28も、駆動輪14、前
転輪24及び後転輪26の周りを回転しながら移動す
る。これにより、接地部30が車両前方側(図1左側)
に順次移動し、クローラ10が進行する。
【0026】転輪板16には、支持孔20、22の間
に、さらに2つの支持孔34、36が、図1左右対称の
位置に形成されている。支持孔34、36には、図2に
示す支軸38が軸支されている。支軸38の一端は拡径
されて円板状の取付板部40とされ、この取付板部40
に、金属製のホイール42がボルト44によって取り付
けられている。
【0027】ホイール42は、略円筒状に形成されたリ
ム46と、このリム46の一端側(図2左側)でリム4
6の径方向内側に形成された円板状のディスク48及
び、リム46の他端側(図2右側)からリム46の径方
向外側に向かって張り出した環状のガイド盤50とで一
体成形されている。(なお、このホイール42及び後述
するタイヤ54は、無端ベルト28の幅方向中心線Jを
対称軸として図2左右対称に設けられているが、図2で
は、その一方のみを示し、他方は省略している。)ディ
スク48には取付孔52が形成されており、この取付孔
52にボルト44が挿通されて、ホイール42がディス
ク48に取り付けられる。
【0028】リム46の外周には、中間転輪としてのタ
イヤ54が、ホイール42と同軸的に取り付けられてお
り、タイヤ54とホイール42とが一体で回転する。タ
イヤ54はゴムで成形され、内部に空気が封入されて袋
状とされ、且つ、全体として前転輪24及び後転輪26
よりも小径の環状に成形されている。図1にも示すよう
に、タイヤ54の外周は無端ベルト28の接地部30の
内面(上面)に当接して、無端ベルト28を前転輪24
から後転輪26へ案内している。また、タイヤ54は、
トレッド面が無端ベルト28との接触部分とされて、車
両の荷重を支持している。このタイヤ54は、一般の車
両に用いられて、外周が接地面とされる空気入りタイヤ
と同様の構造とすることができる。
【0029】ガイド盤50は、その直径がタイヤ54の
直径よりも小さくなるように形成されている。このた
め、図2に示すように、ガイド盤50の外周と無端ベル
ト28との間には所定の隙間があいている。また、ガイ
ド盤50と突条32との間にも所定の隙間があくよう
に、リム46の軸方向長さが決められている。従って、
図3にも示すように、2枚のガイド盤50が、突条32
と所定の間隔をあけて対向して配置されて、突条32の
両側に位置していることになる。このため、通常走行時
には、ガイド盤50が無端ベルト28の内周面又は突条
32に接触することはない。しかし、例えば路面の状態
等によって、無端ベルト28がタイヤ54に対して軸方
向に相対移動すると、突条32がガイド盤50に当たっ
て、無端ベルト28のタイヤ54に対する相対移動が一
定範囲内で阻止される。
【0030】ガイド盤50の外縁は、リム46と同方向
に直角に折り曲げられて補強されている。
【0031】次に、本実施の形態に係る自動車用クロー
ラの車輪構造の作用を説明する。通常走行時には、図1
に示すように、前転輪24と後転輪26との間の接地部
30に、中間転輪を構成するタイヤ54が無端ベルト2
8の内側から接している。タイヤ54はゴムで成形さ
れ、内部に空気が封入されて袋状とされているので、図
2に示すように、弾性変形して内側に若干凹み、図示し
ない車両の荷重を支持している。また、車両が、例えば
進行方向に向かって上昇又は降下する斜面に差しかかっ
た場合には、転輪板16が駆動軸12周りに回転し、前
転輪24と後転輪26とが相互の位置関係を一定に保っ
たまま駆動軸12周りに旋回する。これにより、接地部
30が斜面と平行になって斜面に面接触するので、接地
面積を広く保つことができる。
【0032】無端ベルト28が、凹凸のある路面を進行
する場合には、路面の凸部分からの突き上げ荷重が、無
端ベルト28の接地部30を介して、タイヤ54に作用
する。タイヤ54は、この突き上げ荷重が作用した部分
が特に部分的に弾性変形して内側に凹み、突き上げ荷重
を吸収する。このため、車体に作用する突き上げ荷重は
小さくなるので、大きな突き上げ荷重を考慮して、あら
かじめ車体の強度を高めておく必要がなくなる。また、
乗員の乗り心地もよくなる。
【0033】また、無端ベルト28に、幅方向(駆動軸
12の軸方向)の力が作用して、無端ベルト28がタイ
ヤ54に対して相対移動すると、ガイド盤50が突条3
2に当たって、この相対移動を制限する。タイヤ54が
突条32に乗り上げることがないので、無端ベルト28
の損傷や、タイヤ54に対する無端ベルト28の横ズ
レ、離脱を防止できる。
【0034】突条32は、無端ベルト28の長手方向に
沿って形成されているので、無端ベルト28が進行して
も、常に突条32の一部分がガイド盤50に対向した状
態が維持され、タイヤ54が突条32に乗り上げること
はない。
【0035】図3に示すように、車両の走行方向(図3
紙面手前側から奥側に向かう方向あるいはその反対方
向)に対して横方向に傾斜した斜面G1を車両が走行す
る場合には、斜面G1の上方側に位置するタイヤ54が
大きく凹み、無端ベルト28の横方向への傾斜を許容す
る。これによって、無端ベルト28の接地部30が斜面
G1に面接触する。
【0036】また、無端ベルト28が横方向に所定の角
度だけ傾斜すると、斜面G1の上方側に位置したガイド
盤50の外縁が無端ベルト28に当接する。これによっ
て、無端ベルト28の横方向への傾斜角度が一定の範囲
に制限され、ロール方向(矢印A方向)への回転が抑え
られる。
【0037】同様に、車両が旋回する場合でも、遠心力
によって車両がロールしようとすると、旋回の外側のガ
イド盤が無端ベルトに当接し、車両のロールを制限す
る。
【0038】さらに、パンク等によりタイヤ54内部の
空気圧が減少した場合には、タイヤ54が全体的に凹
み、ガイド盤50の外縁が無端ベルト28に当接する。
これにより、ガイド盤50が車体の荷重の一部を支持す
るので、タイヤ54がパンクしても車両の走行が可能と
なる。
【0039】また、ガイド盤50は、リム46と一体成
形されて、全体としてホイール42を構成している。こ
のため、部品点数が増大せず、製造コストを低く抑える
ことができる。
【0040】なお、上記説明においては、タイヤ54に
は、内部に空気が封入されて袋状とされているものを例
としたが、袋状とされずに内部までゴムで成形された総
ゴムタイヤであってもよい。さらに、路面の凸部分から
の突き上げ荷重を吸収して、この突き上げ荷重を車体に
作用させないようにするものであれば、形状や材質は上
記したものに限られない。
【0041】また、ガイド盤50としても、上記したも
のに限られず、突条32と所定間隔を開けて対向して配
置され、無端ベルト28のタイヤ54に対する軸方向の
相対移動を突条32に当接して所定範囲に制限するもの
であればよい。例えば、リム46から径方向外側に向か
って放射状に複数のスポークが突設され、これらスポー
クの先端を結ぶリング状のガイドリングが形成されたも
のであってもよい。このような形状とすることで、実質
的に、ガイド盤50に略扇形状の孔が複数形成されてい
ることになり、軽量化を図ることができる。さらに、こ
れらのスポークを幅広に形成して、ガイドリングを省略
してもよい。いずれの場合でも、ガイド盤はリム46及
びディスク48と一体で成形できる。
【0042】さらに、突部としても、上記した突条32
のように、無端ベルト28の長手方向に沿って連続して
いる必要はなく、ガイド盤50に当接してこの相対移動
を制限するものであればよい。例えば、無端ベルト28
の長手方向に沿って断続的に形成されたブロックであっ
てもよい。また、無端ベルト28の長手方向に沿って、
連続した凹部が形成され、この凹部の底面及び側面と所
定間隔をあけて、ガイド盤50が収容されるようにして
もよい。この場合には、収容凹部の側面が実質的に突部
として作用する。すなわち、無端ベルト28のタイヤ5
4に対する軸方向の相対移動によって、収容凹部の側面
がガイド盤50に当接して、この相対移動を所定範囲に
制限する。
【0043】また、上記説明においては、中間転輪をタ
イヤ54で構成すると共に、このタイヤ54と同軸的に
ガイド盤50を設けた場合を例として説明したが、前転
輪24や後転輪26をタイヤで構成し、このタイヤと同
軸的にガイド盤50を設けてもよい。この場合であって
も、路面の凸部からの突き上げ荷重を、タイヤの弾性変
形によって吸収できる。また、無端ベルト28に、幅方
向(駆動軸12の軸方向)の力が作用しても、ガイド盤
50が突条32に当たって、この相対移動を制限するの
で、無端ベルト28の損傷や、タイヤに対する横ズレ、
離脱を防止できる。
【0044】特に、前転輪24をタイヤで構成した場合
には、クローラ10が路面の段差に当たった際に作用す
る車両前後方向の荷重も吸収することができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明では、中間転輪を弾性変
形可能としたので、路面からの突き上げ荷重を中間転輪
の弾性変形によって吸収することができる。
【0046】請求項2の発明では、無端ベルトの突条と
対向するガイド盤を設けたので、中間転輪と無端ベルト
との軸方向相対移動が制限される。
【0047】請求項3の発明では、被駆動輪を弾性変形
可能としたので、路面からの突き上げ荷重を被駆動輪の
弾性変形によって吸収することができる。
【0048】請求項4の発明では、無端ベルトの突条と
対向するガイド盤を設けたので、被駆動輪と無端ベルト
との軸方向相対移動が制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る自動車用クローラ
の車輪構造が採用されたクローラの側面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る自動車用クローラ
の車輪構造が採用されたクローラが斜面を進行する状態
の説明図である。
【図4】従来のクローラの側面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【符号の説明】
10 クローラ 14 駆動輪 24 前転輪(第1転輪、被駆動輪) 26 後転輪(第1転輪、被駆動輪) 28 無端ベルト 32 突条(突部) 50 ガイド盤 54 タイヤ(中間転輪)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を受けて回転する駆動輪と、 この駆動輪の下方位置に軸支され前記駆動輪の軸心を中
    心に旋回可能な一対の第1転輪と、 前記駆動輪と前記一対の第1転輪へ巻き掛けられ、一対
    の第1転輪間が接地部とされた無端ベルトと、 前記一対の第1転輪間に配置され半径方向に弾性変形可
    能な環状で外周が前記無端ベルトの接地部裏側へ当接さ
    れて無端ベルトを案内する中間転輪と、 を有することを特徴とする自動車用クローラの車輪構
    造。
  2. 【請求項2】 前記無端ベルトの内周面に無端ベルトの
    長手方向に沿って形成された突部と、 前記中間転輪へ同軸的に固定され、前記突部と対向して
    中間転輪と無端ベルトとの軸方向相対移動を制限するガ
    イド盤と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の自動車用ク
    ローラの車輪構造。
  3. 【請求項3】 駆動力を受けて回転する駆動輪と、 一部がこの駆動輪へ巻き掛けられて駆動力を伝える無端
    ベルトと、 半径方向に弾性変形可能な環状で、前記無端ベルトの他
    の部分が巻き掛けられると共に、この巻き掛け部を介し
    て接地する被駆動輪と、 を有することを特徴とする自動車用クローラの車輪構
    造。
  4. 【請求項4】 前記無端ベルトの内周面に無端ベルトの
    長手方向に沿って形成された突部と、 前記被駆動輪へ同軸的に固定され、前記突部と対向して
    被駆動輪と無端ベルトとの軸方向相対移動を制限するガ
    イド盤と、 を有することを特徴とする請求項3に記載の自動車用ク
    ローラの車輪構造。
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