JP2009149146A - 車両用タイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両用ホイール11と、トレッド部12と、タイヤ弾性支持体14と、車両用ホイールに連設されると共に、車両用ホイールの幅方向に沿って設けられた区分壁55とを備え、トレッド部12が区分壁によって車両用ホイールの周回方向の移動が抑制されている。
【選択図】図1
Description
先ず、車両用タイヤが回転(或いは回転している車両用タイヤが停止)するためには、車両用ホイールに回転力が付与され(或いは車両用ホイールに付与されている回転力が停止され)、車両用ホイールに取り付けられた接地部に車両用ホイールの回転力(或いは回転力の停止)が伝達されることとなる。
ここで、車両用ホイールに回転力が付与される際(或いは車両用ホイールに付与されている回転力が停止される際)や、車両が方向転換する際には、接地部が外部から荷重を受けることとなるために、接地部を所定位置に配置せしめる箇所が車両用ホイールの半径方向内側に行くに従ってその影響が大きくなる。
即ち、接地部の移動を抑制する位置制御体が車両用ホイールの半径方向では無く、車両用ホイールの周回方向若しくは幅方向に沿って設けられることによって、車両用ホイールに回転力が付与される際(或いは車両用ホイールに付与されている回転力が停止される際)に受ける影響力が小さくなる。
従って、位置制御体が車両用ホイールに連設されると共に、車両用ホイールの周回方向若しくは幅方向の少なくとも一方向に沿って設けられており、更には、接地部が位置制御体により車両用ホイールの周回方向の移動若しくは幅方向の移動の少なくとも一方が抑制可能に構成されていることによって、上記の通り、車両が急発進や急停止をした場合、或いは急な方向転換をした場合であっても大きな負荷が一点に集中するといった現象を抑制することができる。同様に、第1の位置制御体が車両用ホイールに連設されると共に、車両用ホイールの幅方向に沿って設けられており、更には、接地部若しくは接地部と一体的に変位する部材に設けられた第2の位置制御体が第1の位置制御体に設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、第1の位置制御体に設けられた凹部に挿入されることにより接地部の車両用ホイールの周回方向の移動若しくは幅方向の移動の少なくとも一方が抑制可能に構成されていることによって、上記の通り、車両が急発進や急停止をした場合、或いは急な方向転換をした場合であっても大きな負荷が一点に集中するといった現象を抑制することができる。また同様に、位置制御体が接地部若しくは接地部と一体的に変位する部材に連設されると共に、車両用ホイールの幅方向に沿って設けられており、更には、位置制御体が車両用ホイールに設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、車両用ホイールに設けられた凹部に挿入されることにより接地部の車両用ホイールの周回方向の移動若しくは幅方向の移動の少なくとも一方が抑制可能に構成されていることによって、上記の通り、車両が急発進や急停止をした場合、或いは急な方向転換をした場合であっても大きな負荷が一点に集中するといった現象を抑制することができる。
即ち、接地部が移動可能(接地部が部分的若しくは全体的に傾斜可能)に構成された車両用タイヤでは、接地部の移動を前提としていない車両用タイヤと比べると、車両用ホイールと接地部との強固な一体性が求められ、強固な一体性を実現するためにも大きな負荷が一点に集中するといった現象については極力避ける必要が生じることとなり、(1)位置制御体が車両用ホイールに連設されると共に、車両用ホイールの周回方向若しくは幅方向の少なくとも一方向に沿って設けられており、更には、接地部が位置制御体により車両用ホイールの周回方向の移動若しくは幅方向の移動の少なくとも一方が抑制可能に構成されることによって、若しくは、(2)第1の位置制御体が車両用ホイールに連設されると共に、車両用ホイールの幅方向に沿って設けられており、更には、接地部若しくは接地部と一体的に変位する部材に設けられた第2の位置制御体が第1の位置制御体に設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、第1の位置制御体に設けられた凹部に挿入されることにより接地部の車両用ホイールの周回方向の移動若しくは幅方向の移動の少なくとも一方が抑制可能に構成されることによって、若しくは、(3)位置制御体が接地部若しくは接地部と一体的に変位する部材に連設されると共に、車両用ホイールの幅方向に沿って設けられており、更には、車両用ホイールに設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、車両用ホイールに設けられた凹部に挿入されることで、接地部の車両用ホイールの周回方向の移動若しくは幅方向の移動の少なくとも一方が抑制可能に構成されることによって、大きな負荷が一点に集中するといった現象を抑制することができるのである。
図1は本発明を適用した車両用タイヤの一例を説明するための模式図、図2は本発明を適用した車両用タイヤにおける車両用ホイールを説明するための模式図であり、ここで示す車両用タイヤ10は、自動車である車両の車軸に固定される車両用ホイール11と、車両用ホイール11より車両用ホイールの半径方向外側に離間して配置され、車両用タイヤの接地部分を構成するトレッド部(接地部の一例)12と、トレッド部12の内周側に配置されトレッド部12と分離可能に固着されたトレッド内側補強体50(接地部と一体的に変位する部材の一例)と、トレッド内側補強体50と車両用ホイールのリムベース13との間隙に配置され、トレッド部12から伝わる車両の荷重を支持するゴム部材から成るタイヤ弾性支持体14とを備えている。なお、ここではゴム部材から成るタイヤ弾性支持体14を例に挙げているが、ばね(例えばコイルばね)、空気等の気体を詰めたチューブなどを採用しても良い。
11 車両用ホイール
12 トレッド部
13 リムベース
14 タイヤ弾性支持体
15 リム
17 ディスク部
18 フランジ
19 埋め込み補強部材
20 環状板ばね
21 横板ばね
50 トレッド内側補強体
55 区分壁
56 周回棒状体
57 棒状体
57a 位置決め体
57b 抜け防止部材
58 横ピン
101 貫通孔
Claims (26)
- 車両用ホイールと、
該車両用ホイールより同車両用ホイールの半径方向外側へ離間して配置され、部分的若しくは全体的に傾斜可能に構成された接地部と、
該接地部と前記車両用ホイールのリムベースとの間に形成される開放された間隙に配置され、前記接地部を前記車両用ホイールの半径方向外側に押圧する弾性支持体と、
前記車両用ホイールに連設されると共に、前記車両用ホイールの周回方向若しくは幅方向の少なくとも一方向に沿って設けられた位置制御体とを備え、
前記接地部は、前記位置制御体により前記車両用ホイールの周回方向の移動若しくは幅方向の移動の少なくとも一方が抑制された
ことを特徴とする車両用タイヤ。 - 前記位置制御体は、前記車両用ホイールの周回方向に沿って設けられた幅方向位置制御体であり、
該幅方向位置制御体が、前記接地部に設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、前記接地部に設けられた凹部に挿入され、若しくは、前記接地部と一体的に変位する部材に設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、前記接地部と一体的に変位する部材に設けられた凹部に挿入されることで、前記接地部の前記車両用ホイールの幅方向の移動が抑制される
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用タイヤ。 - 前記接地部は、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値未満となる荷重が同接地部に印加されている第1の状態よりも、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値以上となる荷重が同接地部に印加されている第2の状態が、前記車両用ホイールの幅方向の移動量が大きく構成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用タイヤ。 - 前記位置制御体は、前記車両用ホイールのリムベースの両端に所定ピッチで突設された支柱若しくは前記車両用ホイールのリムベースの両端に設けられた環状のフランジに連設された
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用タイヤ。 - 前記位置制御体は、前記車両用ホイールの幅方向に沿って設けられ、前記間隙を前記車両用ホイールの周回方向に区分する周回方向位置制御体であり、
前記接地部若しくは前記接地部と一体的に変位する部材が前記周回方向位置制御体によって区分された区分間隙内に配置されることで、前記接地部の前記車両用ホイールの周回方向の移動が抑制される
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用タイヤ。 - 前記接地部は、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値未満となる荷重が同接地部に印加されている第1の状態よりも、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値以上となる荷重が同接地部に印加されている第2の状態が、前記車両用ホイールの周回方向の移動量が大きく構成されている
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用タイヤ。 - 前記接地部若しくは前記部材が前記区分間隙内に配置されると共に、
隣接する前記区分間隙内に配置された2以上の前記接地部若しくは前記部材は、前記車両用ホイールの半径方向外側端部若しくは前記車両用ホイールの半径方向内側端部の少なくとも一方で連設されている
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用タイヤ。 - 前記位置制御体は前記接地部若しくは前記部材によって挟まれると共に、
前記位置制御体を挟む前記接地部若しくは前記部材は、前記車両用ホイールの半径方向外側端部若しくは前記車両用ホイールの半径方向内側端部の少なくとも一方で連設されている
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用タイヤ。 - 前記車両用ホイールの周回方向における前記接地部の長さ、若しくは、前記車両用ホイールの周回方向における前記部材の長さは、前記車両用ホイールの周回方向における前記区分間隙の長さと略等しい
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用タイヤ。 - 前記周回方向位置制御体に連設されると共に、前記車両用ホイールの周回方向に沿って配置された幅方向位置制御体を備え、
該幅方向位置制御体が、前記接地部に設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、前記接地部に設けられた凹部に挿入され、若しくは、前記接地部と一体的に変位する部材に設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、前記接地部と一体的に変位する部材に設けられた凹部に挿入されることで、前記接地部の車両用ホイールの幅方向の移動が抑制される
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用タイヤ。 - 前記幅方向位置制御体は、前記車両用ホイールの周回方向において隣接する前記周回方向位置制御体同士を接続する
ことを特徴とする請求項10に記載の車両用タイヤ。 - 前記位置制御体は、前記車両用ホイールのリムベースの両端に所定ピッチで突設された支柱若しくは前記車両用ホイールのリムベースの両端に設けられた環状のフランジに連設された
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用タイヤ。 - 前記位置制御体は、前記車両用ホイールの幅方向に沿って設けられた周回方向位置制御体であり、
該周回方向位置制御体が、前記接地部に設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、前記接地部に設けられた凹部に挿入され、若しくは、前記接地部と一体的に変位する部材に設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、前記接地部と一体的に変位する部材に設けられた凹部に挿入されることで、前記接地部の車両用ホイールの周回方向の移動が抑制される
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用タイヤ。 - 前記接地部は、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値未満となる荷重が同接地部に印加されている第1の状態よりも、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値以上となる荷重が同接地部に印加されている第2の状態が、前記車両用ホイールの周回方向の移動量が大きく構成されている
ことを特徴とする請求項13に記載の車両用タイヤ。 - 前記位置制御体は、前記車両用ホイールのリムベースの両端に所定ピッチで突設された支柱若しくは前記車両用ホイールのリムベースの両端に設けられた環状のフランジに連設された
ことを特徴とする請求項13に記載の車両用タイヤ。 - 車両用ホイールと、
該車両用ホイールより同車両用ホイールの半径方向外側へ離間して配置され、部分的若しくは全体的に傾斜可能に構成された接地部と、
該接地部と前記車両用ホイールのリムベースとの間に形成される開放された間隙に配置され、前記接地部と前記車両用ホイールの半径方向外側に押圧する弾性支持体と、
前記車両用ホイールに連設されると共に、前記車両用ホイールの幅方向に沿って設けられた第1の位置制御体とを備え、
前記接地部若しくは前記接地部と一体的に変位する部材に設けられた第2の位置制御体が、前記第1の位置制御体に設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、前記第1の位置制御体に設けられた凹部に挿入されることで、前記接地部の前記車両用ホイールの周回方向の移動若しくは幅方向の移動の少なくとも一方が抑制された
ことを特徴とする車両用タイヤ。 - 前記接地部は、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値未満となる荷重が同接地部に印加されている第1の状態よりも、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値以上となる荷重が同接地部に印加されている第2の状態が、前記車両用ホイールの幅方向の移動量が大きく構成されている
ことを特徴とする請求項16に記載の車両用タイヤ。 - 前記接地部は、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値未満となる荷重が同接地部に印加されている第1の状態よりも、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値以上となる荷重が同接地部に印加されている第2の状態が、前記車両用ホイールの周回方向の移動量が大きく構成されている
ことを特徴とする請求項16に記載の車両用タイヤ。 - 前記位置制御体は、前記車両用ホイールのリムベースの両端に所定ピッチで突設された支柱若しくは前記車両用ホイールのリムベースの両端に設けられた環状のフランジに連設された
ことを特徴とする請求項16に記載の車両用タイヤ。 - 車両用ホイールと、
該車両用ホイールより同車両用ホイールの半径方向外側へ離間して配置され、部分的若しくは全体的に傾斜可能に構成された接地部と、
該接地部と前記車両用ホイールのリムベースとの間に形成される開放された間隙に配置され、前記接地部を前記車両用ホイールの半径方向外側に押圧する弾性支持体と、
前記接地部若しくは前記接地部と一体的に変位する部材に連設されると共に、前記車両用ホイールの幅方向に沿って設けられた位置制御体とを備え、
該位置制御体が、前記車両用ホイールに設けられた貫通孔に挿通され、若しくは、前記車両用ホイールに設けられた凹部に挿入されることで、前記接地部の前記車両用ホイールの周回方向の移動若しくは幅方向の移動の少なくとも一方が抑制された
ことを特徴とする車両用タイヤ。 - 前記接地部は、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値未満となる荷重が同接地部に印加されている第1の状態よりも、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値以上となる荷重が同接地部に印加されている第2の状態が、前記車両用ホイールの幅方向の移動量が大きく構成されている
ことを特徴とする請求項20に記載の車両用タイヤ。 - 前記接地部は、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値未満となる荷重が同接地部に印加されている第1の状態よりも、前記弾性支持体の前記車両用ホイールの半径方向内側への変位量が第1の所定値以上となる荷重が同接地部に印加されている第2の状態が、前記車両用ホイールの周回方向の移動量が大きく構成されている
ことを特徴とする請求項20に記載の車両用タイヤ。 - 前記貫通孔若しくは凹部は、前記車両用ホイールのリムベースの両端に所定ピッチで突設された支柱若しくは前記車両用ホイールのリムベースの両端に設けられた環状のフランジに設けられた
ことを特徴とする請求項20に記載の車両用タイヤ。 - 前記接地部には埋め込み部材が埋設され、該埋め込み部材には前記接地部の外周面若しくは側面若しくは内周面のうちの少なくとも1つに連結可能な構造が設けられた
ことを特徴とする請求項1〜請求項23のいずれか一項に記載の車両用タイヤ。 - 前記接地部の内周面には、同接地部と一体的に変位する部材の外周面の少なくとも一部と嵌合する嵌合部が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜請求項23のいずれか一項に記載の車両用タイヤ。 - 前記車両用ホイールのリムベースには、同リムベースと前記接地部との間に形成される開放された間隙に連通する開口部が設けられている
ことを特徴とする請求項1〜請求項23のいずれか一項に記載の車両用タイヤ。
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