JP7339777B2 - ホイール - Google Patents

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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Description

本発明は、自動車等の車両に設けられるホイールに関するものである。
乗用車等の自動車のホイールは、空気入りゴムタイヤなどのタイヤと、タイヤのビード部を保持するリムとを有して構成される。
リムは、その内径側に設けられるディスクを介して、車両のサスペンション装置に設けられたハブに締結され、車軸回りにハブとともに回転する。
リム及びディスク(これらのみがホイールと称される場合もあるが、本明細書、特許請求の範囲等においては、タイヤを含めたものをホイールと称して以下説明する。)は、例えば、アルミニウム系合金等の金属材料によって一体に、あるいは、別部品を締結、溶接等により固定して構成されることが一般的である。
このようなホイールに関する従来技術として、特許文献1には、防振性、防音性、制動性能、対偏摩耗性能を向上する目的で、リムとディスクとの間に、ホイールの半径方向に対して所定の方向に傾斜した接合面部を有する弾性体を介在させることが記載されている。
また、特許文献2には、車両のサスペンション側に、車輪のキャンバ自由度を確保するための湾曲スライダを設けることが記載されている。
国際公開WO2002/030684号公報 特開2003-118338号公報
従来、ホイールは、主に旋回時を考慮したタイヤ横力に対する高剛性化と軽量化とを両立させることを考慮して設計される場合が多く、以下説明するタイヤ接地荷重によるリムの変形に対する配慮には乏しかった。
通常、リムの内径側には、ハブやブレーキ装置の各種部品を収容する必要があることから、ディスク及びそのリムとの接合箇所は、リム幅の中央に対して車幅方向外側にオフセットされている場合が多い。
このような構成とした場合、タイヤの接地荷重によってリムの周上における接地箇所付近の部分において、リム幅方向におけるディスク側とは反対側の端部(一般的には車幅方向内側の端部)が持ち上がる方向のねじりモーメントが発生し、リムがディスクに対して回動するモードの変形が生じる場合がある。
このような変形が発生した場合、接地荷重の変動に応じてキャンバ(タイヤの傾き)が変動し、タイヤの接地面形状や接地面圧分布が変動する不安定な状態となり、さらにキャンバスラスト(キャンバ角に起因するタイヤ横力)が発生し、例えば直進時にふらつきが発生するなどして車両の走行安定性が損なわれてしまう。
また、リムがディスクに拘束されていることにより、路面にアンジュレーション(うねり)が存在する場合には、対地キャンバが変動して接地面の状態変動が生じてしまう。
これに対し、例えば特許文献1に記載された技術のように、リムとディスクとの間にゴムなどの弾性体を介在させ、弾性体の変形を利用してキャンバ変化を抑制することも考えられるが、車両の接地荷重を負担することを考慮すると、この弾性体は相当剛性を高くする必要があり、その変形によって十分なキャンバ抑制効果を得ることは困難であると考えられる。
また、仮に弾性体の剛性を低下させることが可能であったとしても、この場合キャンバ剛性やトー剛性などの確保が困難となり、操縦性としてもダイレクト感に乏しいものとなることが懸念される。
また、特許文献2に記載された技術は、車両のサスペンション自体を特殊な構造のものとする必要があり、既存の車両の取り付けることが困難であって汎用性が著しく低い。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、タイヤの接地状態を効果的に安定化したホイールを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1に係る発明は、外周面部に形成されたトレッド及び内周縁部に設けられた一対のビード部を有するタイヤと、円環状に形成され軸方向における両端部で前記一対のビード部を保持するリムと、車両に設けられたハブに締結されるディスクとを備え、前記ディスクと前記リムとの連結箇所に設けられ、前記リムを前記ディスクに対して前記リムの接線方向に沿った軸回りに回動可能に支持する回転支承部を有し、前記回転支承部の回転中心を、前記リムの本体部及び前記タイヤのビードに対して外径側に張り出した位置に配置したことを特徴とするホイールである。
これによれば、ディスクからリムを回転支承部を介して支持することにより、リムのねじり方向の変形がディスクにより拘束されることがない。
このため、接地荷重の変動や、路面のアンジュレーションがあった場合であっても、タイヤのトレッド(接地面)が路面に沿うように、リムがディスクに対して相対回転することにより接地面の状態を安定化し、接地荷重によるディスクに対するリムの倒れに起因するキャンバ変化や、路面のアンジュレーションに起因する接地状態の変化を抑制することができる。
これによって、直進状態におけるキャンバスラスト力及びその変動を小さくすることができ、車両のふらつきを防止して直進安定性を向上することができる。
また、回転支承部をタイヤの接地箇所付近ではリムの本体部に対して低い位置(路面に近い位置)に配置することが可能となり、上述した効果を促進することができる。
請求項2に係る発明は、前記回転支承部はボールジョイントを有することを特徴とする請求項1に記載のホイールである。
これによれば、簡単な構成により上述した効果を確実に得ることができる。
また、鉛直方向や車幅方向の荷重に対しては高い剛性を確保することが可能であり、ディスクに対するリムの並進方向への変位等による操縦安定性への悪影響を防止することができる。
さらに、衝突時にはボールジョイントが破断してディスクからリムが外れることにより、リムが車室に衝突して車室を変形させたり、リムが車室内に侵入することによる乗員の傷害を抑制することができる。
請求項3に係る発明は、前記回転支承部の回転中心は、前記リムのリム幅方向における中央部に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のホイールである。
これによれば、タイヤの接地荷重の作用中心と、回転支承部の回転中心とのリム幅方向における位置を近づけることにより、接地荷重によるリムのねじりモーメントを低減し、リムの挙動を安定化してキャンバ変化をよりいっそう抑制することができる。
請求項4に係る発明は、前記タイヤの接地面から前記回転支承部の回転中心までの高さをaとし、前記タイヤの接地幅をbとし、前記タイヤに作用するコーナリングフォースの最大値をCFmaxとし、前記CFmaxが発生する際の前記タイヤの接地荷重をWとしたときに、
a/b < 0.5W/CFmax
を充足することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のホイールである。
これによれば、車両の旋回時に、タイヤの接地面の旋回外側の端部に作用する接地荷重とコーナリングフォースとの合力が、タイヤを路面から浮き上がらせる方向のねじりモーメントとしてリムに作用することがなく、タイヤの接地状態をさらに安定化させることができる。
請求項5に係る発明は、前記リムの周方向における前記回転支承部から離間した領域において、前記回転支承部が設けられる領域に対して相対的に剛性を高くしたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のホイールである。
これによれば、回転支承部が設けられディスクによって支持される領域以外の領域を補剛することにより、回転支承部の周囲でリムがディスクに対して回動し、リムのねじり変形が発生した場合であっても、ホイール全周でのリムのねじれ剛性の変動を小さくし、接地性の変動及びこれによる振動を抑制することができる。
請求項に係る発明は、前記リムが前記ディスクに対して前記リムの接線方向に沿った軸回りに回動可能な範囲を規制する回動角度規制部を有することを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のホイールである。
これによれば、例えば悪路走行や段差の乗り上げなどで突発的に著大な接地荷重等が作用した場合であっても、リムがディスクに対して過剰に変位することを防止できる。
請求項に係る発明は、前記リムと前記ディスクとの少なくとも一方を炭素繊維強化樹脂により形成したことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のホイールである。
これによれば、ホイールを軽量化するとともに適度な弾性を与えることが可能となり、上述した効果をより一層促進することができる。
請求項に係る発明は、前記ディスクは、車両のハブに締結される中央部、及び、前記中央部から外径側に放射状に突出したスポーク部を有し、前記回転支承部は、前記スポーク部の突端部に設けられることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載のホイールである。
これによれば、周方向に離散的に設けられるスポークの先端部に回転支承部を設けてリムを支持することにより、回転支承部の回転に伴う適度なリムのねじり変形を許容しつつリムを適切に支持することができ、上述した効果を確保することができる。
以上説明したように、本発明によれば、タイヤの接地状態を効果的に安定化したホイールを提供することができる。
本発明を適用したホイールの実施形態を車軸方向から見た図である。 図1のII-II部矢視断面図である。 図1のIII-III部矢視断面図である。 実施形態のホイールに作用する力の関係を模式的に示す図である。
以下、本発明を適用したホイールの実施形態について説明する。
実施形態のホイールは、例えば、乗用車等の四輪の自動車の左右前後輪として用いられるものである。
図1は、実施形態のホイールを車軸方向から見た図である。
図2、図3は、図1のII-II部、III-III部矢視断面図である。
ホイール1は、タイヤ10、リム20、ディスク30、ボールジョイント40等を備えて構成されている。
タイヤ10は、例えばスチールベルテッドラジアル等の空気入りゴム製チューブレスタイヤである。
図2等において、タイヤ10のプライコード、ベルト、ベルト補強層や各種ゴム層等の公知の内部構造に関しては図示を省略する。
タイヤ10は、トレッド11、サイドウォール12、ビード13等を有して構成されている。
トレッド11は、タイヤ10が路面RSと接する踏面(接地面)を有する略円筒状の部分である。
サイドウォール12は、トレッド11の幅方向(車軸方向)における両端部から内径側に張り出して形成された部分である。
サイドウォール12の内周縁部は、リム20のフランジ部22に沿って配置されている。
ビード13は、サイドウォール12の内周縁部に埋設された円環状の構造部材である。
ビード13は、例えばスチールワイヤを巻きまわして形成された芯材である。
リム20は、タイヤ10が取り付けられる円環状の部材である。
リム20は、本体部21、フランジ部22、マウント部23、ドロップ部24等を有して構成されている。
本体部21は、車軸と同心に配置された円筒状の部分であって、タイヤ10の内径側に配置されている。
フランジ部22は、本体部21の幅方向(車軸方向)における両端部から外径側に張り出して形成された部分である。
フランジ部22は、タイヤ10のビード13の周辺部を、タイヤ幅方向における外側から支持するとともに、タイヤ10の内圧によりビード13周辺のゴムが圧着され、タイヤ内部の空気を保持する機能(タイヤ10とリム20との隙間をシールする機能)を有する。
マウント部23は、ボールジョイント40のボール41が取り付けられる部分である。
図2に示すように、マウント部23は、本体部21の幅方向における中央部を、外径側に張り出させて構成されている。
マウント部23は、リム20の内径側から見たときに、ボックス状の凹部が形成されるよう構成されている。
マウント部23のリム20の本体部21からの突出量は、車両の走行時にトレッド11の内面(インナーライナ面)が干渉しない程度に設定されている。
図1に示すように、マウント部23は、ホイール1の周方向において、スポーク31の突端部32が設けられる箇所に配置されている。
例えば、実施形態の場合には、マウント部23は、ホイール1の中心軸(車軸)回りに、120°間隔で3箇所に設けられている。
ドロップ部24は、リム20の本体部21の幅方向における中央部を、内径側に張り出させて構成されている。
図1に示すように、ドロップ部24は、リム20の周方向において、マウント部23の間隔の領域(マウント部23が設けられない領域)に配置されている。
ドロップ部24は、リム20を外径側に見たときに、周方向に沿って伸びた溝状となるように構成されている。
ドロップ部24は、リム20にタイヤ10を着脱する際に、ビード13の周辺部を溝内に落とし込むことにより、ビード13を過度に引張することなくフランジ部22を乗り越えられる状態とするものである。
ドロップ部24が設けられた領域は、ドロップ部24が存在することで極断面係数、断面係数が増加することなどにより、マウント部23が設けられた領域などの他の領域に対して、リム20のねじり剛性及び曲げ剛性が高くなるようになっている。
ディスク30は、リム20の内径側に設けられ、図示しないボルト穴を用いて車両の図示しないハブに締結される円盤状の部分である。
ディスク30は、外径側に放射状に突出して形成された複数のスポーク31を有する。
スポーク31は、実施形態の場合には、例えば3本が、周方向に等間隔に分散して配置されている。
スポーク31の突端部32(ディスク30の外径側の端部)は、ボールジョイント40を介してリム20と連結されている。
ディスク30は、通常リム幅の中央に対して、車幅方向外側にオフセットして配置されている。
スポーク31の突端部32は、リム幅の中央に配置されており、このためスポーク31は、図2に示すように、湾曲した断面形状を有する。
スポーク31の突端部32の表面は、車両の通常走行時において、リム20のマウント部23の内面と、所定の間隔を隔てて対向して配置されている。
これらは、スポーク31とリム20との、リム20の接線方向(接地箇所付近においてはホイール1の進行方向)に沿った軸回りにおける相対回転が所定の角度に達したときに当接し、過度な相対回転を防止するストッパとして機能するよう設定されている。
ボールジョイント40は、リム20のマウント部23と、スポーク31の突端部32とを、所定の回転中心回りに相対回動可能な状態で連結するものである。
ボールジョイント40は、ボール41、レース42を有するスフェリカルベアリングとして構成されている。
ボール41は、リム20のマウント部23の凹部内に配置された球体状の部材である。
ボール41は、外周面部の一部からホイール1の外径側に張り出した突起を、マウント部23の凹部の底面部に取り付けて固定されている。
レース42は、ボール41の外面(凸曲面)に沿って形成された凹曲面状の内面を有し、ボール41を受容する部材である。
ボール41とレース42とは、接触面部が摺動することにより、ボール41の中心回りに相対回動可能となっている。
レース42は、スポーク31の突端部に固定されている。
ボールジョイント40のボール41、レース42は、例えばステンレス鋼などの金属材料により形成されている。
ボール41とレース42との摺動面部には、例えばPTFEなどの固体潤滑性を有する材料からなる図示しないライナが介在して設けられている。
リム20は、例えば炭素繊維強化プラスチック(CFPR)などの弾性を有する複合材により、一体に形成されている。
ディスク30及びスポーク31は、例えばCFRPなどの複合材により、一体に形成されている。
図4は、実施形態のホイールに作用する力の関係を模式的に示す図である。
図4は、車両の旋回時におけるホイール1の接地面近傍を、ホイール1の進行方向(リム20の接線方向)から見た状態を示している。
図4において、ボールジョイント40の回転中心のタイヤ接地面からの高さをa、タイヤ10のトレッド11の接地幅をbとする。
また、車両の走行時においてタイヤ10が発生するコーナリングフォースをCf、このときのタイヤの接地荷重をWとする。
例えば、車両の最大求心加速度(いわゆる横G)が1Gである場合には、コーナリングフォースCfの最大値は、接地荷重Wとほぼ等しくなる。(Cf:W≒1:1)
このとき、a/b<0.5となるように(θ<45°となるように)設定することにより、コーナリングフォースCfと荷重Wとの合力によりトレッド11の外側接地点回りに発生するモーメントMを、タイヤ10を路面に押し付ける(路面から浮かせない)方向に作用させて接地状態を改善することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)リム20を、ボールジョイント40を介してディスク30から支持することにより、リム20のねじり方向の変形がディスク30により拘束されることがない。
このため、タイヤ10のトレッド11が路面RSに沿うように、リム20がディスク30に対して相対回転することにより、接地面の状態を安定化し、接地荷重Wによるディスク30に対するリム20の倒れに起因するキャンバ変化や、路面RSのアンジュレーションに起因する対地キャンバ変化を抑制することができる。
これによって、直進状態におけるキャンバスラスト力及びその変動を小さくすることができ、車両のふらつきを防止して直進安定性を向上することができる。
(2)スポーク31の突端部32とリム20のマウント部23との接続箇所にボールジョイント40を有する構成としたことにより、簡単な構成により上述した効果を確実に得ることができる。
また、鉛直方向や車幅方向の荷重に対しては高い剛性を確保することが可能であり、ディスク30に対するリム20の並進方向への変位等による操縦安定性への悪影響を防止することができる。
さらに、衝突時にはボールジョイント40が破断してスポーク31からリム20が外れることにより、リム20が車室を変形させたり、車室内に侵入することによる乗員の傷害を抑制することができる。
(3)ボールジョイント40の回転中心をリム20の幅方向における中央部に配置したことにより、タイヤ10の接地荷重の作用中心と、回転支承部の回転中心とのリム幅方向における位置を近づけることができ、接地荷重によるリム20のねじりモーメントを低減し、リム20の挙動を安定化してキャンバ変化をよりいっそう抑制することができる。
(4)ボールジョイント40の回転中心の高さa、タイヤ10のトレッド11の幅bを、a/b<0.5となるよう設定したことにより、車両の旋回時に、タイヤ10の接地面の旋回外側の端部に作用する接地荷重WとコーナリングフォースCfとの合力が、タイヤ10を路面RSから浮き上がらせる方向のモーメントとしてリム20に作用することがなく、タイヤ10の接地状態をさらに安定化させることができる。
(5)リム20におけるマウント部23が設けられる領域に対して、ドロップ部24が設けられる領域のねじり剛性を相対的に高くしたことにより、ボールジョイント40の周囲でリム20がディスク30に対して回動し、リム20のねじり変形が発生した場合であっても、ホイール1の全周でのリム20のねじれ剛性の変動を小さくし、接地性の変動及びこれによる振動を抑制することができる。
(6)ボールジョイント40の回転中心を、リム20の本体部21に対して外径側に張り出した位置に配置したことにより、ボールジョイント40をタイヤ10の接地箇所付近ではリム20の本体部21に対して低い位置に配置することが可能となり、上述した効果を促進することができる。
(7)スポーク31の突端部32とマウント部23の内面とが、ボールジョイント40の揺動角度が所定の角度に達したときに当接するよう構成したことにより、悪路走行や段差の乗り上げなどで突発的に著大な接地荷重等が作用した場合であっても、リム20がディスク30に対して過剰に変位することを防止できる。
(8)リム20及びディスク30を炭素繊維強化樹脂により形成したことによって、ホイール1を軽量化するとともに適度な弾性を与えることが可能となり、上述した効果をより一層促進することができる。
(9)ボールジョイント40がディスク30から放射状に突出し周方向に離散的に配置されるスポーク31の突端部32に設けられることにより、ボールジョイント40の回転に伴う適度なリム20のねじり変形を許容しつつリム20を適切に支持することができ、上述した効果を確保することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)ホイールの構成は上述した実施形態に限定されず、適宜変更することが可能である。ホイールを構成する各部材の形状、構造、材質、製法などは、適宜変更することができる。
例えば、実施形態においては、リム及びディスクを炭素繊維強化樹脂によって形成しているが、これに限らず、例えばアルミニウム系合金、マグネシウム系合金などの金属材料による鍛造あるいは鋳造としてもよい。また、鋼板等の金属板を塑性加工してリム、ディスクを形成してもよい。
(2)実施形態においては、車両の最大求心加速度を例えば1Gとした場合について説明したが、車両の最大求心加速度がこれとは異なる場合であっても、タイヤの接地面から回転支承部の回転中心までの高さをaとし、タイヤの接地幅をbとし、タイヤに作用するコーナリングフォースの最大値をCFmaxとし、CFmaxが発生する際のタイヤの接地荷重をWとしたときに、a/b < 0.5W/CFmaxを充足するようa,bを設定すれば、実施形態と同様にコーナリングフォースと接地荷重との合力がタイヤを浮かせる方向のモーメントを発生することを防止できる。
(3)実施形態においては、回転支承部としてボールジョイントを用いているが、これに限らず、例えばリムの接線方向に沿った回転中心軸回りにリムとディスクとを相対回転可能とする構成としてもよい。
(4)実施形態においては、リムにおける回転支承部近傍以外の領域にドロップ部を設けることによって当該部位のねじり剛性、曲げ剛性を高めているが、剛性向上手法はこれに限らず、適宜変更することができる。
例えば、リムの表面にリブ等の補剛部を形成する構成としてもよい。
また、リムの肉厚を部分的に大きくした構成としてもよい。
1 ホイール 10 タイヤ
11 トレッド 12 サイドウォール
13 ビード 20 リム
21 本体部 22 フランジ部
23 マウント部 24 ドロップ部
30 ディスク 31 スポーク
32 突端部 40 ボールジョイント
41 ボール 42 レース
RS 路面

Claims (8)

  1. 外周面部に形成されたトレッド及び内周縁部に設けられた一対のビード部を有するタイヤと、
    円環状に形成され軸方向における両端部で前記一対のビード部を保持するリムと、
    車両に設けられたハブに締結されるディスクとを備え、
    前記ディスクと前記リムとの連結箇所に設けられ、前記リムを前記ディスクに対して前記リムの接線方向に沿った軸回りに回動可能に支持する回転支承部を有し、
    前記回転支承部の回転中心を、前記リムの本体部及び前記タイヤのビードに対して外径側に張り出した位置に配置したこと
    を特徴とするホイール。
  2. 前記回転支承部はボールジョイントを有すること
    を特徴とする請求項1に記載のホイール。
  3. 前記回転支承部の回転中心は、前記リムのリム幅方向における中央部に配置されること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のホイール。
  4. 前記タイヤの接地面から前記回転支承部の回転中心までの高さをaとし、前記タイヤの接地幅をbとし、前記タイヤに作用するコーナリングフォースの最大値をCFmaxとし、前記CFmaxが発生する際の前記タイヤの接地荷重をWとしたときに、
    a/b < 0.5W/CFmax
    を充足すること
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のホイール。
  5. 前記リムの周方向における前記回転支承部から離間した領域において、前記回転支承部が設けられる領域に対して相対的に剛性を高くしたこと
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のホイール。
  6. 前記リムが前記ディスクに対して前記リムの接線方向に沿った軸回りに回動可能な範囲を規制する回動角度規制部を有すること
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のホイール。
  7. 前記リムと前記ディスクとの少なくとも一方を炭素繊維強化樹脂により形成したこと
    を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のホイール。
  8. 前記ディスクは、車両のハブに締結される中央部、及び、前記中央部から外径側に放射状に突出したスポーク部を有し、
    前記回転支承部は、前記スポーク部の突端部に設けられること
    を特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のホイール。
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