JP2001277805A - 操安性向上ホイール - Google Patents
操安性向上ホイールInfo
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- JP2001277805A JP2001277805A JP2000094378A JP2000094378A JP2001277805A JP 2001277805 A JP2001277805 A JP 2001277805A JP 2000094378 A JP2000094378 A JP 2000094378A JP 2000094378 A JP2000094378 A JP 2000094378A JP 2001277805 A JP2001277805 A JP 2001277805A
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- side member
- disk
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 操安性を向上させたホイールの提供。
【解決手段】 リム20と、リム20とホイール半径方
向に隔てられたディスク30と、リム20とディスク3
0との間に設けられリム20とディスク30との回転を
許容する関節嵌め合い方式の回転部40と、からなる操
安性向上ホイール19。回転部40はゴムまたは樹脂シ
ートからなる回転緩衝材43を有する。リム20はイン
ナーリムとアウターリムの結合リムからなり、ドロップ
レスリムからなる。
向に隔てられたディスク30と、リム20とディスク3
0との間に設けられリム20とディスク30との回転を
許容する関節嵌め合い方式の回転部40と、からなる操
安性向上ホイール19。回転部40はゴムまたは樹脂シ
ートからなる回転緩衝材43を有する。リム20はイン
ナーリムとアウターリムの結合リムからなり、ドロップ
レスリムからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操安性を向上させ
た自動車用ホイールに関する。
た自動車用ホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】ホイールのリムとディスクは、「一体鋳
造」あるいは「嵌合して溶接」により結合されており、
両者の相対動きを封じた「剛結合」である。この構造で
は、以下のような操縦安定性(以下、操安性という)不
良の問題を生じる。 「轍」取られ 「轍」取られは、幅広タイヤなど、トレッド面の剛性が
高いタイヤを装着した車が、轍などの傾斜面にさしかか
った際発生する。通常のタイヤでは、図19に示すよう
に、重力による落ち込み力1がキャンバースラスト力2
でキャンセルされるので轍取られは発生しにくいが、ト
レッド面剛性が高い幅広タイヤでは、図20に示すよう
に、接地面が路面傾斜に馴染まないのでキャンバースラ
スト力2が小さく、落ち込み力1が優位となって轍取ら
れが発生する。ここで、キャンバースラストとは、図2
1、図22に示すように、タイヤ3が地面に対して傾い
ていると、回転半径が左右で異なって円錐形状となり、
まっすぐ転がらなくなる。これを無理やりまっすぐ走ら
せようとすると、図22の矢印方向の力4が発生する。
この力をキャンバースラストという。 ロール時のグリップ低下 図23のように直進していた車5が、図24のように急
旋回で車体がロールすると、車体の傾きにつれて車輪6
が傾き地面との間にキャンバー角7がつく。車輪にキャ
ンバー角がつくと、図25に示すように、それにつれて
リム8の角度が傾き、タイヤ9も傾く。そのため、タイ
ヤの接地圧10が均一でなくなる。その結果、タイヤの
効率が下がって、横力が出なくなる。つまり、ロールが
大きくなると、タイヤのグリップ(=遠心力に抗する
力)が低下する。特に、旋回外輪には旋回時大きな力が
かかるので、キャンバー角がつくと影響が大きい。ロー
ル時にはキャンバー角が付かないようにサスペンション
の設計にはいろいろな工夫がされているが、ロールが大
きくなり過ぎると補償できない。 操舵時の唐突な舵の効き 高性能タイヤは同一操舵角に対する横力が大きく、ま
た、横剛性が高いので、図26に示すように、横力の立
ち上がりも速い。一方、操舵系には普通「遊び、(図2
6参照)」があり、ある操舵角までは舵が効かない。そ
の結果、高性能タイヤでは、遊びのあとで唐突に舵が効
くことになり、度が過ぎると、舵のゲインが人間の操作
と合わなくなって危険である。普通タイヤ用にチューニ
ングされた車に、高性能タイヤを装着すると、この現象
が出やすい。上記の操安性問題の解決法としてあ、ディ
スクとリムを柔らかく結合して、リムがディスクに対し
てある程度動けるようにすればよい。そのような効果を
奏するホイールとして、本出願人は、先に、リム11と
ディスクとの間にゴムダンパー13を配したダンパー付
きホイール14を提案した(特願平11−148289
号、現時点で未公開段階にある)。上記提案のダンパー
付きホイール14により、上記従来の操安性問題はつぎ
のように解決された。 轍取られ ダンパー付きホイール14では、ダンパー13が変形す
ることでリム11が地面に沿って傾き、タイヤ15も傾
くので、図27、図28に示すように、キャンバースラ
スト2が稼げ、轍取られは軽減する。すなわち、幅広タ
イヤでもキャンバースラスト2が稼げ、轍落ち込み力1
とバランスして轍取られは軽減する。 ロール時のグリップ低下 図29のダンパー付きホイール14では、ロールにより
車輪にキャンバー角がついても、図30に示すように、
リム11角度が地面に沿って傾き、接地面圧力が変わら
ないので、グリップ低下は起こらない。 操舵時の唐突な舵の効き 図31、図32は、平面図で見た時のダンパー付きホイ
ール14である。操舵時には、前後のダンパー13が図
32のように撓んで操舵角を若干緩和する。ダンパー1
3はゴム製なので、操舵に対してタイムラグを伴って舵
が切れる。したがって、操舵特性は図33のようにな
り、唐突な舵の効きは緩和される。図33で、点線は通
常のタイヤを示し、実線の細線は従来の幅広タイヤを示
し、実線の太線はダンパー付きホイールを示す。
造」あるいは「嵌合して溶接」により結合されており、
両者の相対動きを封じた「剛結合」である。この構造で
は、以下のような操縦安定性(以下、操安性という)不
良の問題を生じる。 「轍」取られ 「轍」取られは、幅広タイヤなど、トレッド面の剛性が
高いタイヤを装着した車が、轍などの傾斜面にさしかか
った際発生する。通常のタイヤでは、図19に示すよう
に、重力による落ち込み力1がキャンバースラスト力2
でキャンセルされるので轍取られは発生しにくいが、ト
レッド面剛性が高い幅広タイヤでは、図20に示すよう
に、接地面が路面傾斜に馴染まないのでキャンバースラ
スト力2が小さく、落ち込み力1が優位となって轍取ら
れが発生する。ここで、キャンバースラストとは、図2
1、図22に示すように、タイヤ3が地面に対して傾い
ていると、回転半径が左右で異なって円錐形状となり、
まっすぐ転がらなくなる。これを無理やりまっすぐ走ら
せようとすると、図22の矢印方向の力4が発生する。
この力をキャンバースラストという。 ロール時のグリップ低下 図23のように直進していた車5が、図24のように急
旋回で車体がロールすると、車体の傾きにつれて車輪6
が傾き地面との間にキャンバー角7がつく。車輪にキャ
ンバー角がつくと、図25に示すように、それにつれて
リム8の角度が傾き、タイヤ9も傾く。そのため、タイ
ヤの接地圧10が均一でなくなる。その結果、タイヤの
効率が下がって、横力が出なくなる。つまり、ロールが
大きくなると、タイヤのグリップ(=遠心力に抗する
力)が低下する。特に、旋回外輪には旋回時大きな力が
かかるので、キャンバー角がつくと影響が大きい。ロー
ル時にはキャンバー角が付かないようにサスペンション
の設計にはいろいろな工夫がされているが、ロールが大
きくなり過ぎると補償できない。 操舵時の唐突な舵の効き 高性能タイヤは同一操舵角に対する横力が大きく、ま
た、横剛性が高いので、図26に示すように、横力の立
ち上がりも速い。一方、操舵系には普通「遊び、(図2
6参照)」があり、ある操舵角までは舵が効かない。そ
の結果、高性能タイヤでは、遊びのあとで唐突に舵が効
くことになり、度が過ぎると、舵のゲインが人間の操作
と合わなくなって危険である。普通タイヤ用にチューニ
ングされた車に、高性能タイヤを装着すると、この現象
が出やすい。上記の操安性問題の解決法としてあ、ディ
スクとリムを柔らかく結合して、リムがディスクに対し
てある程度動けるようにすればよい。そのような効果を
奏するホイールとして、本出願人は、先に、リム11と
ディスクとの間にゴムダンパー13を配したダンパー付
きホイール14を提案した(特願平11−148289
号、現時点で未公開段階にある)。上記提案のダンパー
付きホイール14により、上記従来の操安性問題はつぎ
のように解決された。 轍取られ ダンパー付きホイール14では、ダンパー13が変形す
ることでリム11が地面に沿って傾き、タイヤ15も傾
くので、図27、図28に示すように、キャンバースラ
スト2が稼げ、轍取られは軽減する。すなわち、幅広タ
イヤでもキャンバースラスト2が稼げ、轍落ち込み力1
とバランスして轍取られは軽減する。 ロール時のグリップ低下 図29のダンパー付きホイール14では、ロールにより
車輪にキャンバー角がついても、図30に示すように、
リム11角度が地面に沿って傾き、接地面圧力が変わら
ないので、グリップ低下は起こらない。 操舵時の唐突な舵の効き 図31、図32は、平面図で見た時のダンパー付きホイ
ール14である。操舵時には、前後のダンパー13が図
32のように撓んで操舵角を若干緩和する。ダンパー1
3はゴム製なので、操舵に対してタイムラグを伴って舵
が切れる。したがって、操舵特性は図33のようにな
り、唐突な舵の効きは緩和される。図33で、点線は通
常のタイヤを示し、実線の細線は従来の幅広タイヤを示
し、実線の太線はダンパー付きホイールを示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案のダ
ンパー付きホイール14にも、なお、つぎの操安性の問
題があった。従来のダンパー付きホイール14は、乗り
心地、ロードノイズ等の音・振動改善を意図したものな
ので、上下のばねが柔らかく取れるように剪断式構造を
とっていて、操安性を指向した車には必ずしも適してい
るとはいえない。すなわち、 (a)操舵時のタイムラグは大きくて、ダイレクト感に
欠ける。 (b)スポーツ走行等、ダンパー13に大きな負荷がか
かる場合は、信頼性に不安がある。また、上記提案のダ
ンパー付きホイール14ではダンパー13を組み込むス
ペースとして、径方向に20mm余りのスペースが必要
である。その結果、 (c)リムとディスクには2インチの呼び径差が必要で
ある。図34に示すように、たとえば、13インチディ
スクには15インチ以上のリムが必要になる。その結果
装着できるタイヤの偏平度が大きくなり、タイヤ種類の
選定が限定されるため、コストや収納スペース上の問題
がある。また、意匠上はホイールが小さく見える欠点が
ある。本発明の目的は、上記(a)の問題を解決でき
る、操安性を向上させたホイールを提供することにあ
る。本発明のもう一つの目的は、上記(a)、(b)の
問題を解決できる、操安性を向上させたホイールを提供
することにある。本発明のもう一つの目的は、上記
(a)、(c)の問題を解決できる、操安性を向上させ
たホイールを提供することにある。
ンパー付きホイール14にも、なお、つぎの操安性の問
題があった。従来のダンパー付きホイール14は、乗り
心地、ロードノイズ等の音・振動改善を意図したものな
ので、上下のばねが柔らかく取れるように剪断式構造を
とっていて、操安性を指向した車には必ずしも適してい
るとはいえない。すなわち、 (a)操舵時のタイムラグは大きくて、ダイレクト感に
欠ける。 (b)スポーツ走行等、ダンパー13に大きな負荷がか
かる場合は、信頼性に不安がある。また、上記提案のダ
ンパー付きホイール14ではダンパー13を組み込むス
ペースとして、径方向に20mm余りのスペースが必要
である。その結果、 (c)リムとディスクには2インチの呼び径差が必要で
ある。図34に示すように、たとえば、13インチディ
スクには15インチ以上のリムが必要になる。その結果
装着できるタイヤの偏平度が大きくなり、タイヤ種類の
選定が限定されるため、コストや収納スペース上の問題
がある。また、意匠上はホイールが小さく見える欠点が
ある。本発明の目的は、上記(a)の問題を解決でき
る、操安性を向上させたホイールを提供することにあ
る。本発明のもう一つの目的は、上記(a)、(b)の
問題を解決できる、操安性を向上させたホイールを提供
することにある。本発明のもう一つの目的は、上記
(a)、(c)の問題を解決できる、操安性を向上させ
たホイールを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) リムと、リムとホイール半径方向に隔てられた
ディスクと、前記リムと前記ディスクとの間に設けら
れ、前記リムと前記ディスク間のピボット回転を許容す
る、関節嵌め合い方式の、回転部と、からなる操安性向
上ホイール。 (2) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成されるリム側部材と、前記ディスクに固定または一体
に形成されるディスク側部材と、前記リム側部材と前記
ディスク側部材との間に配置される回転緩衝材と、から
なり、前記リム側部材と前記ディスク側部材とは前記リ
ム側部材と前記ディスク側部材とがホイール軸方向に相
対移動した時に互いに干渉する位置に設けられている
(1)記載の操安性向上ホイール。 (3) 前記リムは、ホイール軸方向に2分割されたイ
ンナーリムとアウターリムとの連結構造からなり、タイ
ヤをホイール軸方向から前記インナーリム外周に装着可
能として前記インナーリムがドロップレスとしてある
(1)記載の操安性向上ホイール。 (4) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディスクに
固定または一体に形成され弧状断面を有するディスク側
部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材との間に
配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に加硫接
着されたゴム部材からなる回転緩衝材と、からなる
(1)記載の操安性向上ホイール。 (5) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディスクに
固定または一体に形成され弧状断面を有するディスク側
部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材との間に
配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に滑り接
触された樹脂シートからなる回転緩衝材と、からなる
(1)記載の操安性向上ホイール。 (6) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディスクに
固定または一体に形成され弧状断面を有するディスク側
部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材との間に
配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に滑り接
触された樹脂シートからなる回転緩衝材と、からなり、
前記リム側部材と前記ディスク側部材の一方の部材は他
方の部材を抜け外れ不能に包み込んでいる(1)記載の
操安性向上ホイール。 (7) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディスクに
固定または一体に形成され弧状断面を有するディスク側
部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材との間に
配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に加硫接
着されたゴム部材からなる回転緩衝材と、からなり、前
記回転緩衝材がゴム厚が厚くされて上下方向振動のばね
としても働かされている(1)記載の操安性向上ホイー
ル。 (8) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成されテーパ状断面を有するリム側部材と、前記ディス
クに固定または一体に形成されテーパ状断面を有するデ
ィスク側部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材
との間に配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材
に加硫接着されたゴム部材からなる回転緩衝材と、から
なる(1)記載の操安性向上ホイール。
明はつぎの通りである。 (1) リムと、リムとホイール半径方向に隔てられた
ディスクと、前記リムと前記ディスクとの間に設けら
れ、前記リムと前記ディスク間のピボット回転を許容す
る、関節嵌め合い方式の、回転部と、からなる操安性向
上ホイール。 (2) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成されるリム側部材と、前記ディスクに固定または一体
に形成されるディスク側部材と、前記リム側部材と前記
ディスク側部材との間に配置される回転緩衝材と、から
なり、前記リム側部材と前記ディスク側部材とは前記リ
ム側部材と前記ディスク側部材とがホイール軸方向に相
対移動した時に互いに干渉する位置に設けられている
(1)記載の操安性向上ホイール。 (3) 前記リムは、ホイール軸方向に2分割されたイ
ンナーリムとアウターリムとの連結構造からなり、タイ
ヤをホイール軸方向から前記インナーリム外周に装着可
能として前記インナーリムがドロップレスとしてある
(1)記載の操安性向上ホイール。 (4) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディスクに
固定または一体に形成され弧状断面を有するディスク側
部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材との間に
配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に加硫接
着されたゴム部材からなる回転緩衝材と、からなる
(1)記載の操安性向上ホイール。 (5) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディスクに
固定または一体に形成され弧状断面を有するディスク側
部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材との間に
配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に滑り接
触された樹脂シートからなる回転緩衝材と、からなる
(1)記載の操安性向上ホイール。 (6) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディスクに
固定または一体に形成され弧状断面を有するディスク側
部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材との間に
配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に滑り接
触された樹脂シートからなる回転緩衝材と、からなり、
前記リム側部材と前記ディスク側部材の一方の部材は他
方の部材を抜け外れ不能に包み込んでいる(1)記載の
操安性向上ホイール。 (7) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディスクに
固定または一体に形成され弧状断面を有するディスク側
部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材との間に
配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に加硫接
着されたゴム部材からなる回転緩衝材と、からなり、前
記回転緩衝材がゴム厚が厚くされて上下方向振動のばね
としても働かされている(1)記載の操安性向上ホイー
ル。 (8) 前記回転部が、前記リムに固定または一体に形
成されテーパ状断面を有するリム側部材と、前記ディス
クに固定または一体に形成されテーパ状断面を有するデ
ィスク側部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材
との間に配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材
に加硫接着されたゴム部材からなる回転緩衝材と、から
なる(1)記載の操安性向上ホイール。
【0005】上記(1)の操安性向上ホイールでは、回
転部を設けたので、剪断ゴムダンパーによらずに、リム
がディスクに対して角度を変えることができ、轍取ら
れ、ロール時のグリップ低下、操舵時の唐突な舵の効き
を解決でき、操安性を向上させることができる。上記
(2)の操安性向上ホイールでは、リム側部材と前記デ
ィスク側部材が、リム側部材とディスク側部材とがホイ
ール軸方向に相対移動した時に互いに干渉する位置に設
けられているので、回転緩衝材が損傷しても、リムとデ
ィスクとが外れることはなく、信頼性が高い。上記
(3)の操安性向上ホイールでは、インナーリムがドロ
ップレスとしてあるので、リムとディスクとの間隔を小
さくでき、リムとディスクとは1インチの呼び径差で済
むようになる。上記(4)〜(8)の操安性向上ホイー
ルは、上記(1)の操安性向上ホイールの種々の実施態
様を示している。
転部を設けたので、剪断ゴムダンパーによらずに、リム
がディスクに対して角度を変えることができ、轍取ら
れ、ロール時のグリップ低下、操舵時の唐突な舵の効き
を解決でき、操安性を向上させることができる。上記
(2)の操安性向上ホイールでは、リム側部材と前記デ
ィスク側部材が、リム側部材とディスク側部材とがホイ
ール軸方向に相対移動した時に互いに干渉する位置に設
けられているので、回転緩衝材が損傷しても、リムとデ
ィスクとが外れることはなく、信頼性が高い。上記
(3)の操安性向上ホイールでは、インナーリムがドロ
ップレスとしてあるので、リムとディスクとの間隔を小
さくでき、リムとディスクとは1インチの呼び径差で済
むようになる。上記(4)〜(8)の操安性向上ホイー
ルは、上記(1)の操安性向上ホイールの種々の実施態
様を示している。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図10は本発明の、課題解
決のための構造の要部を示している。図11、図12は
本発明の第1実施例の操安性向上ホイールとその製造方
法を示し、図13は本発明の第2実施例の操安性向上ホ
イールを示し、図14は本発明の第3実施例の操安性向
上ホイールを示し、図15、図16は本発明の第4実施
例の操安性向上ホイールとその製造方法を示し、図1
7、図18は本発明の第5実施例の操安性向上ホイール
とその製造方法を示している。本発明の要部構成および
本発明の第1実施例〜第5実施例に共通または類似する
部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付し
てある。
決のための構造の要部を示している。図11、図12は
本発明の第1実施例の操安性向上ホイールとその製造方
法を示し、図13は本発明の第2実施例の操安性向上ホ
イールを示し、図14は本発明の第3実施例の操安性向
上ホイールを示し、図15、図16は本発明の第4実施
例の操安性向上ホイールとその製造方法を示し、図1
7、図18は本発明の第5実施例の操安性向上ホイール
とその製造方法を示している。本発明の要部構成および
本発明の第1実施例〜第5実施例に共通または類似する
部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付し
てある。
【0007】まず、本発明の、課題解決のための要部構
造を図1〜図10を参照して説明する。既提案のダンパ
ー付きホイールの、 (a)操舵時のタイムラグは大きくて、ダイレクト感に
欠ける。 (b)スポーツ走行等、ダンパー13に大きな負荷がか
かる場合は、信頼性に不安がある。 (c)リムとディスクには2インチの呼び径差が必要で
ある。の問題点は、つぎの解決手段で解決できる。
(a)に対して、 I.リムがディスクに対して角度を変えられる構造にす
る。(b)に対して II. 弾性部分が破損してもリムがホイールから外れない
構造にする。(c)に対して III. ドロップ部を不要にした構造のリムを使う。
造を図1〜図10を参照して説明する。既提案のダンパ
ー付きホイールの、 (a)操舵時のタイムラグは大きくて、ダイレクト感に
欠ける。 (b)スポーツ走行等、ダンパー13に大きな負荷がか
かる場合は、信頼性に不安がある。 (c)リムとディスクには2インチの呼び径差が必要で
ある。の問題点は、つぎの解決手段で解決できる。
(a)に対して、 I.リムがディスクに対して角度を変えられる構造にす
る。(b)に対して II. 弾性部分が破損してもリムがホイールから外れない
構造にする。(c)に対して III. ドロップ部を不要にした構造のリムを使う。
【0008】上記I.とII. のための構造 上記I.とII. は同じ構造で同時に達成できる。すなわ
ち、嵌め合い方式にして、回転方向に動ける構造にす
る。具体的には図1の第1案、図2の第2案、図3の第
3案、図4の第4案、図5の第5案、のように、関節に
類似したピボット回転構造をもつ回転部40を設ける。
すなわち、本発明の操安性向上ホイール19は、リム2
0と、リム20とホイール半径方向に隔てられたディス
ク30と、回転部40とからなる。回転部40は、リム
20とディスク30との間に設けられ、リム20とディ
スク30間のピボット回転を許容する、関節嵌め合い方
式の、回転構造部からなる。回転部40は、リム20に
固定または一体に形成されるリム側部材41と、ディス
ク30に固定または一体に形成されるディスク側部材4
2と、リム側部材41とディスク側部材42との間に配
置される回転緩衝材43と、からなり、リム側部材41
とディスク側部材42とはリム側部材41とディスク側
部材42とがホイール軸方向に相対移動した時に互いに
干渉する位置に設けられている。回転緩衝材43は、図
1の第1案、図2の第2案のように、リム側部材41、
ディスク側部材42に加硫接着されたゴムでもよいし、
図3の第3案に示すように、リム側部材41、ディスク
側部材42に対して滑る、ナイロン、テフロン(登録商
標)等の樹脂シートから構成されてもよい。図1の第1
案と図2の第2案の相違はリム20とディスク30の関
係が逆になっていることである。リム側部材41とディ
スク側部材42とはリム側部材41とディスク側部材4
2とがホイール軸方向に相対移動した時に互いに干渉す
る位置に設けられていることにより、回転緩衝材43が
破損しても、リム20とディスク30が外れることはな
い。図3の第3案に示すように、オーバーラップ量を増
やすと、外れ防止はより確実になる。図4の第4案のよ
うに、加硫接着タイプの回転緩衝材43のゴムを厚く柔
らかくすれば、乗り心地低減やロードノイズ低減をはか
ることができる。しかし、リムの操舵角方向に「逃げ」
が生じるので、「舵の唐突な効き」が無くなる反面、ス
ポーツ車に求められる操舵の「ダイレクト感」が失われ
る。また、加硫接着タイプの回転緩衝材43のゴムが厚
くなれば、図5の第5案のような角形断面のゴムでも回
転の動きを吸収できる。この案では回転緩衝材43の中
央の圧縮部分を無くして、上下方向のばねを柔らかくし
てあり、防音、防振効果がさらに大きくなる。
ち、嵌め合い方式にして、回転方向に動ける構造にす
る。具体的には図1の第1案、図2の第2案、図3の第
3案、図4の第4案、図5の第5案、のように、関節に
類似したピボット回転構造をもつ回転部40を設ける。
すなわち、本発明の操安性向上ホイール19は、リム2
0と、リム20とホイール半径方向に隔てられたディス
ク30と、回転部40とからなる。回転部40は、リム
20とディスク30との間に設けられ、リム20とディ
スク30間のピボット回転を許容する、関節嵌め合い方
式の、回転構造部からなる。回転部40は、リム20に
固定または一体に形成されるリム側部材41と、ディス
ク30に固定または一体に形成されるディスク側部材4
2と、リム側部材41とディスク側部材42との間に配
置される回転緩衝材43と、からなり、リム側部材41
とディスク側部材42とはリム側部材41とディスク側
部材42とがホイール軸方向に相対移動した時に互いに
干渉する位置に設けられている。回転緩衝材43は、図
1の第1案、図2の第2案のように、リム側部材41、
ディスク側部材42に加硫接着されたゴムでもよいし、
図3の第3案に示すように、リム側部材41、ディスク
側部材42に対して滑る、ナイロン、テフロン(登録商
標)等の樹脂シートから構成されてもよい。図1の第1
案と図2の第2案の相違はリム20とディスク30の関
係が逆になっていることである。リム側部材41とディ
スク側部材42とはリム側部材41とディスク側部材4
2とがホイール軸方向に相対移動した時に互いに干渉す
る位置に設けられていることにより、回転緩衝材43が
破損しても、リム20とディスク30が外れることはな
い。図3の第3案に示すように、オーバーラップ量を増
やすと、外れ防止はより確実になる。図4の第4案のよ
うに、加硫接着タイプの回転緩衝材43のゴムを厚く柔
らかくすれば、乗り心地低減やロードノイズ低減をはか
ることができる。しかし、リムの操舵角方向に「逃げ」
が生じるので、「舵の唐突な効き」が無くなる反面、ス
ポーツ車に求められる操舵の「ダイレクト感」が失われ
る。また、加硫接着タイプの回転緩衝材43のゴムが厚
くなれば、図5の第5案のような角形断面のゴムでも回
転の動きを吸収できる。この案では回転緩衝材43の中
央の圧縮部分を無くして、上下方向のばねを柔らかくし
てあり、防音、防振効果がさらに大きくなる。
【0009】上記III.のための構造 上記III.は、図6〜図10の構造を採用して、リム20
からドロップ部を無くすことにより達成できる。ドロッ
プ部はタイヤをリム20に装着する際の「逃げ」スペー
スである。タイヤのビード部直径は、リムから外れない
ようリムフランジの外径より小さくなっているので、タ
イヤをリムに嵌め込む際は、タイヤビードの一方の端を
このドロップ部に入れて直径方向の余裕を稼ぎ、その間
に他端がリムフランジを乗り越えることができるように
してある。ドロップを設ける代わりに、リム20をホイ
ール軸方向に2分割されたインナーリム23とアウター
リム22との連結構造とし、タイヤ50をホイール軸方
向からインナーリム外周に装着可能とし、インナーリム
23をドロップレスとする。これにより、タイヤを無理
にねじこまなくても、水平方向に押し込むだけで装着で
きる。具体的には、図6〜図8に示すように、溝24を
設けて、インナーリム23に嵌めこむタイプのアウター
リム22を設定する。インナーリム23には引っ掛かり
部位25を一定角度ごとに設けて、挿入後にアウターリ
ム22を回転させて止める。27は回り止めねじであ
る。タイヤ空気の漏れ止めシール26はインナーリム2
3の外周に入れ、タイヤ50が拡がる力でシール26を
押さえつけて、気密性を確保する。引っ掛かり部位25
の形状や、回り止めねじ27の止め方は図9、図10の
ようにいろいろなタイプが考えられる。また、この考案
のリムはアウターフランジ22が別部品となるので、最
も目立つこの部位の形状を自由に造形したり、塗色やメ
ッキをすることができ、意匠上ホイールを大きく見せる
ことが可能になる利点がある。以上により、ドロップ部
が無くなるので、そのスペースをダンパーの配置スペー
スに利用できる。その結果、リム20とディスク30の
呼び径差が1インチあればダンパー付きホイールを構成
できる。
からドロップ部を無くすことにより達成できる。ドロッ
プ部はタイヤをリム20に装着する際の「逃げ」スペー
スである。タイヤのビード部直径は、リムから外れない
ようリムフランジの外径より小さくなっているので、タ
イヤをリムに嵌め込む際は、タイヤビードの一方の端を
このドロップ部に入れて直径方向の余裕を稼ぎ、その間
に他端がリムフランジを乗り越えることができるように
してある。ドロップを設ける代わりに、リム20をホイ
ール軸方向に2分割されたインナーリム23とアウター
リム22との連結構造とし、タイヤ50をホイール軸方
向からインナーリム外周に装着可能とし、インナーリム
23をドロップレスとする。これにより、タイヤを無理
にねじこまなくても、水平方向に押し込むだけで装着で
きる。具体的には、図6〜図8に示すように、溝24を
設けて、インナーリム23に嵌めこむタイプのアウター
リム22を設定する。インナーリム23には引っ掛かり
部位25を一定角度ごとに設けて、挿入後にアウターリ
ム22を回転させて止める。27は回り止めねじであ
る。タイヤ空気の漏れ止めシール26はインナーリム2
3の外周に入れ、タイヤ50が拡がる力でシール26を
押さえつけて、気密性を確保する。引っ掛かり部位25
の形状や、回り止めねじ27の止め方は図9、図10の
ようにいろいろなタイプが考えられる。また、この考案
のリムはアウターフランジ22が別部品となるので、最
も目立つこの部位の形状を自由に造形したり、塗色やメ
ッキをすることができ、意匠上ホイールを大きく見せる
ことが可能になる利点がある。以上により、ドロップ部
が無くなるので、そのスペースをダンパーの配置スペー
スに利用できる。その結果、リム20とディスク30の
呼び径差が1インチあればダンパー付きホイールを構成
できる。
【0010】つぎに、本発明の各実施例の操安性向上ホ
イール19を説明する。本発明の第1実施例は前述の第
1案、第2案に対応する。本発明の第1実施例では、図
11、図12に示すように、リム20はインナーリム2
3とアウターリム22との連結構造からなるアルミ製の
ドロップレスリムで、軸方向中間部に回転部40のリム
側部材41がリム20に一体に形成されている。インナ
ーリム23とアウターリム22との接触部は、タイヤ5
0により押されたシール26によりシーされる。ディス
ク30はアルミまたは樹脂製で、その外周部には回転部
40のディスク側部材42が形成されている。ディスク
側部材42は、ディスク40と一体に形成された部分4
2aと別体に形成されて溶接接合されたリテーナ42b
とからなる。回転部40は、ホイール半径方向内側へ凸
の弧状断面をもつリム側部材41と、ホイール半径方向
内側へ凹の弧状断面をもつディスク側部材42と、それ
らの間に配置されたゴムの回転緩衝材43とからなる。
回転緩衝材43は、リム側部材41とディスク側部材4
2に加硫接着されている。回転緩衝材43の加硫形成
は、図12に示すように、リム側部材41とディスク側
部材42との間に間隔を設け、該間隔の両端を金型6
0、61で覆い、ディスク30に設けた湯道62からゴ
ムと加硫剤を流し込むことにより行う。リム20の引っ
掛かり部25の半径方向内方への突出量が小さいので金
型60との干渉が防止される。組み付け手順は、つぎの
通りである。 1.リム20をディスク30に嵌め、リテーナ42bで
止める。リテーナ42bは部分42aに溶接する。 2.リム側部材41とディスク側部材42との間にゴム
を流し込んで加硫接着する。 3.タイヤ50とシール26を挿入し、アウターリム2
2で押し込む。 4.アウターリム22を回してねじ27で回り止めす
る。
イール19を説明する。本発明の第1実施例は前述の第
1案、第2案に対応する。本発明の第1実施例では、図
11、図12に示すように、リム20はインナーリム2
3とアウターリム22との連結構造からなるアルミ製の
ドロップレスリムで、軸方向中間部に回転部40のリム
側部材41がリム20に一体に形成されている。インナ
ーリム23とアウターリム22との接触部は、タイヤ5
0により押されたシール26によりシーされる。ディス
ク30はアルミまたは樹脂製で、その外周部には回転部
40のディスク側部材42が形成されている。ディスク
側部材42は、ディスク40と一体に形成された部分4
2aと別体に形成されて溶接接合されたリテーナ42b
とからなる。回転部40は、ホイール半径方向内側へ凸
の弧状断面をもつリム側部材41と、ホイール半径方向
内側へ凹の弧状断面をもつディスク側部材42と、それ
らの間に配置されたゴムの回転緩衝材43とからなる。
回転緩衝材43は、リム側部材41とディスク側部材4
2に加硫接着されている。回転緩衝材43の加硫形成
は、図12に示すように、リム側部材41とディスク側
部材42との間に間隔を設け、該間隔の両端を金型6
0、61で覆い、ディスク30に設けた湯道62からゴ
ムと加硫剤を流し込むことにより行う。リム20の引っ
掛かり部25の半径方向内方への突出量が小さいので金
型60との干渉が防止される。組み付け手順は、つぎの
通りである。 1.リム20をディスク30に嵌め、リテーナ42bで
止める。リテーナ42bは部分42aに溶接する。 2.リム側部材41とディスク側部材42との間にゴム
を流し込んで加硫接着する。 3.タイヤ50とシール26を挿入し、アウターリム2
2で押し込む。 4.アウターリム22を回してねじ27で回り止めす
る。
【0011】本発明の第2実施例は前述の第3案に対応
する。本発明の第2実施例では、図13に示すように、
リム20はインナーリム23とアウターリム22との連
結構造からなるスチール製のドロップレスリムで、軸方
向中間部に回転部40のリム側部材41がリム20に溶
接により固定されている。インナーリム23とアウター
リム22との接触部は、タイヤ50により押されたシー
ル26によりシーされる。ディスク30はアルミまたは
樹脂製で、その外周部には回転部40のディスク側部材
42が形成されている。ディスク側部材42は、ディス
ク40と一体に形成された部分42aと別体に形成され
て溶接接合されたリテーナ42bとからなる。回転部4
0は、ホイール半径方向内側へ凸の弧状断面をもつリム
側部材41と、ホイール半径方向内側へ凹の弧状断面を
もつディスク側部材42と、それらの間に配置された樹
脂製シートの回転緩衝材43とからなる。回転緩衝材4
3は、リム側部材41とディスク側部材42に対して接
触部で滑る。組み付け手順は、つぎの通りである。 1.リム20に半円管のリム側部材41を嵌め、溶接す
る。 2.リム側部材41に樹脂製シートの回転緩衝材43を
かぶせる。 3.リム20をディスク30に嵌め、リテーナ42bで
止める。リテーナ42bは部分42aに溶接する。 4.タイヤ50とシール26を挿入し、アウターリム2
2で押し込む。 5.アウターリム22を回してねじ27で回り止めす
る。
する。本発明の第2実施例では、図13に示すように、
リム20はインナーリム23とアウターリム22との連
結構造からなるスチール製のドロップレスリムで、軸方
向中間部に回転部40のリム側部材41がリム20に溶
接により固定されている。インナーリム23とアウター
リム22との接触部は、タイヤ50により押されたシー
ル26によりシーされる。ディスク30はアルミまたは
樹脂製で、その外周部には回転部40のディスク側部材
42が形成されている。ディスク側部材42は、ディス
ク40と一体に形成された部分42aと別体に形成され
て溶接接合されたリテーナ42bとからなる。回転部4
0は、ホイール半径方向内側へ凸の弧状断面をもつリム
側部材41と、ホイール半径方向内側へ凹の弧状断面を
もつディスク側部材42と、それらの間に配置された樹
脂製シートの回転緩衝材43とからなる。回転緩衝材4
3は、リム側部材41とディスク側部材42に対して接
触部で滑る。組み付け手順は、つぎの通りである。 1.リム20に半円管のリム側部材41を嵌め、溶接す
る。 2.リム側部材41に樹脂製シートの回転緩衝材43を
かぶせる。 3.リム20をディスク30に嵌め、リテーナ42bで
止める。リテーナ42bは部分42aに溶接する。 4.タイヤ50とシール26を挿入し、アウターリム2
2で押し込む。 5.アウターリム22を回してねじ27で回り止めす
る。
【0012】本発明の第3実施例は前述の第2案、第3
案に対応する。本発明の第3実施例では、図14に示す
ように、リム20はインナーリム23とアウターリム2
2との連結構造からなるスチール製のドロップレスリム
で、軸方向中間部に回転部40のリム側部材41がリム
20に溶接により固定されている。リム側部材41は中
央で2分割されて2つの部分41a、41bからなり、
2つの部分41a、41bはリム20に溶接接合されて
いる。インナーリム23とアウターリム22との接触部
は、タイヤ50により押されたシール26によりシーさ
れる。ディスク30はアルミまたは樹脂製で、その外周
部には回転部40のディスク側部材42が形成されてい
る。ディスク側部材42は、ディスク40と一体に形成
されている。回転部40は、ホイール半径方向内側へ凹
の弧状断面をもつリム側部材41と、ホイール半径方向
外側へ凸の弧状断面をもつディスク側部材42と、それ
らの間に配置された樹脂製シートの回転緩衝材43とか
らなる。回転緩衝材43は、リム側部材41とディスク
側部材42に対して接触部で滑る。組み付け手順は、つ
ぎの通りである。 1.リム20に部分41aを組み付けて溶接する。 2.ディスク側部材42に樹脂製シートの回転緩衝材4
3をかぶせ、部分41aに押し込む。 3.部分41bで回転緩衝材43を押さえ部分41bを
リム20に溶接する。 4.タイヤ50とシール26を挿入し、アウターリム2
2で押し込む。 5.アウターリム22を回してねじ27で回り止めす
る。
案に対応する。本発明の第3実施例では、図14に示す
ように、リム20はインナーリム23とアウターリム2
2との連結構造からなるスチール製のドロップレスリム
で、軸方向中間部に回転部40のリム側部材41がリム
20に溶接により固定されている。リム側部材41は中
央で2分割されて2つの部分41a、41bからなり、
2つの部分41a、41bはリム20に溶接接合されて
いる。インナーリム23とアウターリム22との接触部
は、タイヤ50により押されたシール26によりシーさ
れる。ディスク30はアルミまたは樹脂製で、その外周
部には回転部40のディスク側部材42が形成されてい
る。ディスク側部材42は、ディスク40と一体に形成
されている。回転部40は、ホイール半径方向内側へ凹
の弧状断面をもつリム側部材41と、ホイール半径方向
外側へ凸の弧状断面をもつディスク側部材42と、それ
らの間に配置された樹脂製シートの回転緩衝材43とか
らなる。回転緩衝材43は、リム側部材41とディスク
側部材42に対して接触部で滑る。組み付け手順は、つ
ぎの通りである。 1.リム20に部分41aを組み付けて溶接する。 2.ディスク側部材42に樹脂製シートの回転緩衝材4
3をかぶせ、部分41aに押し込む。 3.部分41bで回転緩衝材43を押さえ部分41bを
リム20に溶接する。 4.タイヤ50とシール26を挿入し、アウターリム2
2で押し込む。 5.アウターリム22を回してねじ27で回り止めす
る。
【0013】本発明の第4実施例は前述の第4案に対応
する。本発明の第4実施例では、図15、図16に示す
ように、リム20はインナーリム23とアウターリム2
2との連結構造からなるアルミ製のドロップレスリム
で、軸方向中間部に回転部40のリム側部材41がリム
20に一体に形成されている。インナーリム23とアウ
ターリム22との接触部は、タイヤ50により押された
シール26によりシーされる。ディスク30はアルミま
たは樹脂製で、その外周部には回転部40のディスク側
部材42が形成されている。ディスク側部材42は、デ
ィスク40と一体に形成された部分42aと別体に形成
されて溶接接合されたリテーナ42bとからなる。回転
部40は、ホイール半径方向内側へ凸の弧状断面をもつ
リム側部材41と、ホイール半径方向内側へ凹の弧状断
面をもつディスク側部材42と、それらの間に配置され
た厚肉(本発明の第1実施例に比べて厚さが大)のゴム
の回転緩衝材43とからなる。回転緩衝材43は、リム
側部材41とディスク側部材42に加硫接着されてい
る。回転緩衝材43の加硫形成は、図16に示すよう
に、リム側部材41とディスク側部材42との間に間隔
を設け、該間隔の両端を金型60、61で覆い、ディス
ク30に設けた湯道62からゴムと加硫剤を流し込むこ
とにより行う。リム20の引っ掛かり部25の半径方向
内方への突出量が小さいので金型60との干渉が防止さ
れる。組み付け手順は、つぎの通りである。 1.リム20をディスク30に嵌め、リテーナ42bで
止める。リテーナ42bは部分42aに溶接する。 2.リム側部材41とディスク側部材42との間にゴム
を流し込んで加硫接着する。 3.タイヤ50とシール26を挿入し、アウターリム2
2で押し込む。 4.アウターリム22を回してねじ27で回り止めす
る。
する。本発明の第4実施例では、図15、図16に示す
ように、リム20はインナーリム23とアウターリム2
2との連結構造からなるアルミ製のドロップレスリム
で、軸方向中間部に回転部40のリム側部材41がリム
20に一体に形成されている。インナーリム23とアウ
ターリム22との接触部は、タイヤ50により押された
シール26によりシーされる。ディスク30はアルミま
たは樹脂製で、その外周部には回転部40のディスク側
部材42が形成されている。ディスク側部材42は、デ
ィスク40と一体に形成された部分42aと別体に形成
されて溶接接合されたリテーナ42bとからなる。回転
部40は、ホイール半径方向内側へ凸の弧状断面をもつ
リム側部材41と、ホイール半径方向内側へ凹の弧状断
面をもつディスク側部材42と、それらの間に配置され
た厚肉(本発明の第1実施例に比べて厚さが大)のゴム
の回転緩衝材43とからなる。回転緩衝材43は、リム
側部材41とディスク側部材42に加硫接着されてい
る。回転緩衝材43の加硫形成は、図16に示すよう
に、リム側部材41とディスク側部材42との間に間隔
を設け、該間隔の両端を金型60、61で覆い、ディス
ク30に設けた湯道62からゴムと加硫剤を流し込むこ
とにより行う。リム20の引っ掛かり部25の半径方向
内方への突出量が小さいので金型60との干渉が防止さ
れる。組み付け手順は、つぎの通りである。 1.リム20をディスク30に嵌め、リテーナ42bで
止める。リテーナ42bは部分42aに溶接する。 2.リム側部材41とディスク側部材42との間にゴム
を流し込んで加硫接着する。 3.タイヤ50とシール26を挿入し、アウターリム2
2で押し込む。 4.アウターリム22を回してねじ27で回り止めす
る。
【0014】本発明の第5実施例は前述の第5案に対応
する。本発明の第5実施例では、図17、図18に示す
ように、リム20はインナーリム23とアウターリム2
2との連結構造からなるアルミ製のドロップレスリム
で、軸方向中間部に回転部40のリム側部材41がリム
20に一体に形成されている。インナーリム23とアウ
ターリム22との接触部は、タイヤ50により押された
シール26によりシーされる。ディスク30はアルミま
たは樹脂製で、その外周部には回転部40のディスク側
部材42が装着されている。ディスク側部材42は、デ
ィスク40と別体に形成されてディスク40にリベット
止めされたリテーナ42aと、ディスク40と別体に形
成されてディスク40に押し付け固定されたリテーナ4
2bとからなる。回転部40は、ホイール半径方向内側
へ凸のテーパ状断面をもつリム側部材41と、ホイール
半径方向内側へ凹のテーパ状受面をもつディスク側部材
42と、それらの間に配置された厚肉(本発明の第1実
施例に比べて厚さが大)の一対のゴムの回転緩衝材43
と、からなる。回転緩衝材43は、リム側部材41とデ
ィスク側部材42に加硫接着されている。回転緩衝材4
3の加硫形成は、図18に示すように、リム側部材41
とディスク側部材42との間に間隔を設け、該間隔の両
端を金型60、61で覆い、湯道62からゴムと加硫剤
を流し込むことにより行う。リム20の引っ掛かり部2
5の半径方向内方への突出量が小さいので金型60との
干渉が防止される。組み付け手順は、つぎの通りであ
る。 1.リム20とリテーナ42a、リテーナ42bを、ダ
ンパーゴム2個で加硫接着する。 1.リム20と回転部40をディスク30に嵌め、リベ
ットで止める。 3.タイヤ50とシール26を挿入し、アウターリム2
2で押し込む。 4.アウターリム22を回してねじ27で回り止めす
る。
する。本発明の第5実施例では、図17、図18に示す
ように、リム20はインナーリム23とアウターリム2
2との連結構造からなるアルミ製のドロップレスリム
で、軸方向中間部に回転部40のリム側部材41がリム
20に一体に形成されている。インナーリム23とアウ
ターリム22との接触部は、タイヤ50により押された
シール26によりシーされる。ディスク30はアルミま
たは樹脂製で、その外周部には回転部40のディスク側
部材42が装着されている。ディスク側部材42は、デ
ィスク40と別体に形成されてディスク40にリベット
止めされたリテーナ42aと、ディスク40と別体に形
成されてディスク40に押し付け固定されたリテーナ4
2bとからなる。回転部40は、ホイール半径方向内側
へ凸のテーパ状断面をもつリム側部材41と、ホイール
半径方向内側へ凹のテーパ状受面をもつディスク側部材
42と、それらの間に配置された厚肉(本発明の第1実
施例に比べて厚さが大)の一対のゴムの回転緩衝材43
と、からなる。回転緩衝材43は、リム側部材41とデ
ィスク側部材42に加硫接着されている。回転緩衝材4
3の加硫形成は、図18に示すように、リム側部材41
とディスク側部材42との間に間隔を設け、該間隔の両
端を金型60、61で覆い、湯道62からゴムと加硫剤
を流し込むことにより行う。リム20の引っ掛かり部2
5の半径方向内方への突出量が小さいので金型60との
干渉が防止される。組み付け手順は、つぎの通りであ
る。 1.リム20とリテーナ42a、リテーナ42bを、ダ
ンパーゴム2個で加硫接着する。 1.リム20と回転部40をディスク30に嵌め、リベ
ットで止める。 3.タイヤ50とシール26を挿入し、アウターリム2
2で押し込む。 4.アウターリム22を回してねじ27で回り止めす
る。
【0015】
【発明の効果】請求項1および請求項4〜8の操安性向
上ホイールによれば、回転部を設けたので、剪断ゴムダ
ンパーによらずに、リムがディスクに対して角度を変え
ることができ、轍取られ、ロール時のグリップ低下、操
舵時の唐突な舵の効きを解決でき、操安性を向上させる
ことができる。請求項2の操安性向上ホイールによれ
ば、リム側部材と前記ディスク側部材が、リム側部材と
ディスク側部材とがホイール軸方向に相対移動した時に
互いに干渉する位置に設けられているので、回転緩衝材
が損傷しても、リムとディスクとが外れることはなく、
信頼性が高い。請求項3の操安性向上ホイールによれ
ば、インナーリムがドロップレスとしてあるので、リム
とディスクとの間隔を小さくでき、リムとディスクとは
1インチの呼び径差で済むようになる。
上ホイールによれば、回転部を設けたので、剪断ゴムダ
ンパーによらずに、リムがディスクに対して角度を変え
ることができ、轍取られ、ロール時のグリップ低下、操
舵時の唐突な舵の効きを解決でき、操安性を向上させる
ことができる。請求項2の操安性向上ホイールによれ
ば、リム側部材と前記ディスク側部材が、リム側部材と
ディスク側部材とがホイール軸方向に相対移動した時に
互いに干渉する位置に設けられているので、回転緩衝材
が損傷しても、リムとディスクとが外れることはなく、
信頼性が高い。請求項3の操安性向上ホイールによれ
ば、インナーリムがドロップレスとしてあるので、リム
とディスクとの間隔を小さくでき、リムとディスクとは
1インチの呼び径差で済むようになる。
【図1】本発明の第1案の操安性向上ホイールの回転部
の断面図である。
の断面図である。
【図2】本発明の第2案の操安性向上ホイールの回転部
の断面図である。
の断面図である。
【図3】本発明の第3案の操安性向上ホイールの回転部
の断面図である。
の断面図である。
【図4】本発明の第4案の操安性向上ホイールの回転部
の断面図である。
の断面図である。
【図5】本発明の第5案の操安性向上ホイールの回転部
の断面図である。
の断面図である。
【図6】本発明の操安性向上ホイールのドロップレスリ
ムのアウターリムとインナーリムの結合部の1/4部分
の正面図である。
ムのアウターリムとインナーリムの結合部の1/4部分
の正面図である。
【図7】本発明の操安性向上ホイールのドロップレスリ
ムのアウターリムとインナーリムの結合部の、引っ掛か
り部がある部分の、断面図である。
ムのアウターリムとインナーリムの結合部の、引っ掛か
り部がある部分の、断面図である。
【図8】本発明の操安性向上ホイールのドロップレスリ
ムのアウターリムとインナーリムの結合部の、引っ掛か
り部が無い部分の、断面図である。
ムのアウターリムとインナーリムの結合部の、引っ掛か
り部が無い部分の、断面図である。
【図9】本発明の操安性向上ホイールのドロップレスリ
ムのアウターリムとインナーリムの結合部の、回り止め
ねじがホイール軸方向に延びている場合の、引っ掛かり
部がある場合の、断面図である。
ムのアウターリムとインナーリムの結合部の、回り止め
ねじがホイール軸方向に延びている場合の、引っ掛かり
部がある場合の、断面図である。
【図10】本発明の操安性向上ホイールのドロップレス
リムのアウターリムとインナーリムの結合部の、回り止
めねじがホイール軸方向に延びている場合の、引っ掛か
り部がある部分の、断面図である。
リムのアウターリムとインナーリムの結合部の、回り止
めねじがホイール軸方向に延びている場合の、引っ掛か
り部がある部分の、断面図である。
【図11】本発明の第1実施例の操安性向上ホイールの
半断面図である。
半断面図である。
【図12】本発明の第1実施例の操安性向上ホイールの
加硫成形中の回転部近傍の断面図である。
加硫成形中の回転部近傍の断面図である。
【図13】本発明の第2実施例の操安性向上ホイールの
半断面図である。
半断面図である。
【図14】本発明の第3実施例の操安性向上ホイールの
半断面図である。
半断面図である。
【図15】本発明の第4実施例の操安性向上ホイールの
半断面図である。
半断面図である。
【図16】本発明の第4実施例の操安性向上ホイールの
加硫成形中の回転部近傍の断面図である。
加硫成形中の回転部近傍の断面図である。
【図17】本発明の第5実施例の操安性向上ホイールの
半断面図である。
半断面図である。
【図18】本発明の第5実施例の操安性向上ホイールの
加硫成形中の回転部近傍の断面図である。
加硫成形中の回転部近傍の断面図である。
【図19】普通タイヤを装着したホイールの轍への落ち
込み力とキャンバースラストとの関係を示す、車の概略
正面図である。
込み力とキャンバースラストとの関係を示す、車の概略
正面図である。
【図20】幅広タイヤを装着したホイールの轍への落ち
込み力とキャンバースラストとの関係を示す、車の概略
正面図である。
込み力とキャンバースラストとの関係を示す、車の概略
正面図である。
【図21】車輪のキャンバーを示す、車輪の概略正面図
である。
である。
【図22】車輪のキャンバースラストの発生を示す、車
輪の概略正面図である。
輪の概略正面図である。
【図23】車の直進時の正面図である。
【図24】車の旋回時の正面図である。
【図25】車の旋回時のリムの傾きとタイヤの接地面圧
を示すリムおよびタイヤの断面図である。
を示すリムおよびタイヤの断面図である。
【図26】車の回頭速さ対操舵角の関係を示すグラフで
ある。
ある。
【図27】ダンパー付きホイールの、轍への落ち込み力
とキャンバースラストとの関係を示す、リムおよびタイ
ヤの断面図である。
とキャンバースラストとの関係を示す、リムおよびタイ
ヤの断面図である。
【図28】ダンパー付きホイールに幅広タイヤを装着し
た場合の、轍への落ち込み力とキャンバースラストとの
関係を示す、車の概略正面図である。
た場合の、轍への落ち込み力とキャンバースラストとの
関係を示す、車の概略正面図である。
【図29】ダンパー付きホイールの、ロールグリップを
示す、リムおよびタイヤの断面図である。
示す、リムおよびタイヤの断面図である。
【図30】ダンパー付きホイールでキャンバー角がつい
た時の、ロールグリップを示す、リムおよびタイヤの断
面図である。
た時の、ロールグリップを示す、リムおよびタイヤの断
面図である。
【図31】ダンパー付きホイールの、車直進時の、タイ
ヤおよびホイールの平面視方向の断面図である。
ヤおよびホイールの平面視方向の断面図である。
【図32】ダンパー付きホイールの、車操舵時の、タイ
ヤおよびホイールの平面視方向の断面図である。
ヤおよびホイールの平面視方向の断面図である。
【図33】ダンパー付きホイールの、回頭速さ対操舵角
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図34】ダンパー付きホイールの、半断面図である。
19 操安性向上ホイール 20 リム 22 アウターリム 23 インナーリム 24 溝 25 引っ掛かり部位 26 シール 27 回り止めねじ 30 ディスク 40 回転部 41 リム側部材 42 ディスク側部材 43 回転緩衝材 50 タイヤ 60、61 金型 63 湯道
Claims (8)
- 【請求項1】 リムと、 リムとホイール半径方向に隔てられたディスクと、 前記リムと前記ディスクとの間に設けられ、前記リムと
前記ディスク間のピボット回転を許容する、関節嵌め合
い方式の、回転部と、からなる操安性向上ホイール。 - 【請求項2】 前記回転部が、前記リムに固定または一
体に形成されるリム側部材と、前記ディスクに固定また
は一体に形成されるディスク側部材と、前記リム側部材
と前記ディスク側部材との間に配置される回転緩衝材
と、からなり、前記リム側部材と前記ディスク側部材と
は前記リム側部材と前記ディスク側部材とがホイール軸
方向に相対移動した時に互いに干渉する位置に設けられ
ている請求項1記載の操安性向上ホイール。 - 【請求項3】 前記リムは、ホイール軸方向に2分割さ
れたインナーリムとアウターリムとの連結構造からな
り、タイヤをホイール軸方向から前記インナーリム外周
に装着可能として前記インナーリムがドロップレスとし
てある請求項1記載の操安性向上ホイール。 - 【請求項4】 前記回転部が、前記リムに固定または一
体に形成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディ
スクに固定または一体に形成され弧状断面を有するディ
スク側部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材と
の間に配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に
加硫接着されたゴム部材からなる回転緩衝材と、からな
る請求項1記載の操安性向上ホイール。 - 【請求項5】 前記回転部が、前記リムに固定または一
体に形成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディ
スクに固定または一体に形成され弧状断面を有するディ
スク側部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材と
の間に配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に
滑り接触された樹脂シートからなる回転緩衝材と、から
なる請求項1記載の操安性向上ホイール。 - 【請求項6】 前記回転部が、前記リムに固定または一
体に形成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディ
スクに固定または一体に形成され弧状断面を有するディ
スク側部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材と
の間に配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に
滑り接触された樹脂シートからなる回転緩衝材と、から
なり、前記リム側部材と前記ディスク側部材の一方の部
材は他方の部材を抜け外れ不能に包み込んでいる請求項
1記載の操安性向上ホイール。 - 【請求項7】 前記回転部が、前記リムに固定または一
体に形成され弧状断面を有するリム側部材と、前記ディ
スクに固定または一体に形成され弧状断面を有するディ
スク側部材と、前記リム側部材と前記ディスク側部材と
の間に配置され前記リム側部材と前記ディスク側部材に
加硫接着されたゴム部材からなる回転緩衝材と、からな
り、前記回転緩衝材がゴム厚が厚くされて上下方向振動
のばねとしても働かされている請求項1記載の操安性向
上ホイール。 - 【請求項8】 前記回転部が、前記リムに固定または一
体に形成されテーパ状断面を有するリム側部材と、前記
ディスクに固定または一体に形成されテーパ状断面を有
するディスク側部材と、前記リム側部材と前記ディスク
側部材との間に配置され前記リム側部材と前記ディスク
側部材に加硫接着されたゴム部材からなる回転緩衝材
と、からなる請求項1記載の操安性向上ホイール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000094378A JP2001277805A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | 操安性向上ホイール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000094378A JP2001277805A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | 操安性向上ホイール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001277805A true JP2001277805A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18609438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000094378A Pending JP2001277805A (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | 操安性向上ホイール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001277805A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004110787A1 (ja) * | 2003-06-11 | 2004-12-23 | Topy Kogyo Kabushiki Kaisha | 横装填ホイール |
JP2006502050A (ja) * | 2002-10-07 | 2006-01-19 | テッツェン ホイール コーポレーション | 拡張された外側フランジを有するホイールおよび対応するタイヤ |
JP2020196360A (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 株式会社Subaru | ホイール |
-
2000
- 2000-03-30 JP JP2000094378A patent/JP2001277805A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100817819B1 (ko) * | 2003-06-11 | 2008-03-31 | 토피 고교 가부시키가이샤 | 가로 장전 휠 |
CN100443314C (zh) * | 2003-06-11 | 2008-12-17 | 都美工业株式会社 | 横向安装车轮 |
JP2020196360A (ja) * | 2019-06-04 | 2020-12-10 | 株式会社Subaru | ホイール |
JP7339777B2 (ja) | 2019-06-04 | 2023-09-06 | 株式会社Subaru | ホイール |
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