JP6404894B2 - 中子型のランフラットタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、パンクによりタイヤの空気圧が減少しても走行可能な中子型のランフラットタイヤに関する。
従来、パンクしても一定距離走行可能にしたランフラットタイヤが知られている。このようなランフラットタイヤとして、サイドウォールを肉厚にして、パンクした際にはサイドウォールの強度により車重を支えて一定距離の走行を可能にしたものがある。このタイプのランフラットタイヤはサイドウォールを肉厚にして強度を高める構造となっているため、振動の吸収能が低く、乗り心地に難がある。
一方、タイヤの内部に中子を装着してパンク時には中子により車重を一時的に支えて一定距離の走行を可能にした中子型のランフラットタイヤがある(特許文献1)。このタイプのものは、通常の走行時、従来のタイヤと同様に振動吸収能が高く、乗り心地も良好である。
しかし、パンクによりタイヤの空気圧が下がるとタイヤとホイールとの一体化が解除されるため、長距離の走行が困難となる。
特開2004−75039号公報
そこで、本発明は、タイヤがパンクしてもタイヤと中子とホイールとの一体化が持続され長距離の走行を可能とした中子型のランフラットタイヤを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る中子型のランフラットタイヤは、タイヤの内部に輪状の中子を有し、ホイールのリムに前記タイヤと中子を装着し、前記タイヤの内周部と中子の外周部との間に空間部が形成される中子型のランフラットタイヤであって、前記ホイールはインナーホイールとアウターホイールとからなり、中子は中実の弾性体からなり外周面が外側に凸に形成され内周面がホイールのリム面に沿う面に形成され、前記タイヤと中子とが一体に形成され、中子の中央部が径方向に延びる面でタイヤの幅方向内側の中子とタイヤの幅方向外側の中子とに分割されてなり、前記インナーホイールとアウターホイールとを締結して一体化した際に、ホイールのフランジ間にタイヤのビード部と中子の基部とが挟圧され、ホイールとタイヤと中子とが一体化されてなること、を特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、ホイールはインナーホイールとアウターホイールとからなり、中子は中実の弾性体からなり外周面が外側に凸に形成され内周面がホイールのリム面に沿う面に形成され、前記インナーホイールとアウターホイールとを締結して一体化した際に、ホイールのフランジ間にタイヤのビード部と中子の基部とが挟圧され、ホイールとタイヤと中子とが一体化されてなるので、パンクした際に空間部の空気圧が低下しても、ホイールとタイヤと中子との一体化が保持され、駆動輪であってもホイールに追随してタイヤの回転も維持されることになる。このため、長距離の走行が可能となり、現場でタイヤ交換する必要がなく、スペアタイヤも必要なくなりスペアタイヤの収納スペースも必要なくなる。
また、タイヤと中子とが一体に形成され、中子の中央部が径方向にインナー側とアウター側とに分割されてなるので、タイヤと中子とを別々にホイールに装着する必要がなく、ホイールへの取付け作業が容易となる。
第1実施例によるランフラットタイヤ装着状態の一部切欠斜視図である。 第1実施例によるランフラットタイヤ装着状態の縦断面図である。 第1実施例によるランフラットタイヤ装着状態の正面図である。 第1実施例によるランフラットタイヤ装着状態の側面図である。 第1実施例によるランフラットタイヤ装着状態のパンク前後の様子を説明する縦断面図である。 第1実施例によるランフラットタイヤ装着状態のバルブ部の断面図である。 第2実施例によるランフラットタイヤ装着状態の縦断面図である。 第3実施例によるランフラットタイヤのホイール締結前の状態の縦断面図である。 第3実施例によるランフラットタイヤのホイール締結後の装着状態の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。本発明によるランフラットタイヤ1は、タイヤ2の内部に輪状の中子3を有し、ホイール4のリム5にタイヤ2と中子3を装着し、タイヤ2の内周部と中子3の外周部との間に空間部6が形成される中子型のランフラットタイヤである。ホイール4はインナーホイール4aとアウターホイール4bとからなり、両ホイール4a,4bを締結して一体化する分割型のホイールである。
第1実施例においては、タイヤ2と中子3とが別体に形成される。中子3は内部が中実の弾性体(ゴム質)からなる。中子3は外周面3aが外側に凸の凸面に形成され、内周面3bはホイールのリム面5aに沿う面に形成される。タイヤのビード部2dに接する中子の基部側面3cはタイヤのビード部2dの内周面に沿う面に形成される。
そして、タイヤのビード部2dと中子の基部3dとを併せた幅が、インナーホイール4aとアウターホイール4bとを締結した際のホイールの左右フランジ4c,4c間の幅よりも若干広幅となるように中子の基部3dの幅を決める。これにより、インナーホイール4aとアウターホイール4bのリム5にタイヤ2と中子3を装着し、インナーホイール4aとアウターホイール4bとを締結して一体化した際に、ホイールの左右フランジ4c,4c間にタイヤのビード部2dと中子の基部3dとが挟圧され、ホイール4(4a,4b)とタイヤ2と中子3とが一体化(固定)されることになる。
ここで用いるタイヤ2は、通常のタイヤと同様の構造で、路面に接地するトレッド部2a、ショルダー部2b、衝撃を吸収するサイドウォール部2c、ホイール4との接続部となるビード部2dからなる。
タイヤ2の内周面は、ゴムライニングを施したチューブレス仕様としてある。中子3が気密性のあるゴム質で形成されている場合は不要であるが、気密性が不十分な場合は、中子3の内周面3b、側面3cと外周面3aにもゴムライニングを施しておくのが好ましい。
ホイール4は、インナーホイール4aとアウターホイール4bとからなる分割型のホイールからなる。インナーホイール4a側のディスク7とアウターホイール4b側のディスク8とをボルト9とナット10で締結して、ホイール4a,4bを一体に固定する。このとき、ホイールのリム5にタイヤ2と中子3を装着して両ホイール4a,4bを締結すれば、ホイールの左右フランジ4c,4c間にタイヤのビード部2dと中子の基部3dとが挟圧され、タイヤ2と中子3とホイール4(4a,4b)とが一体に固定されることになる。
タイヤ2の内周部と中子3の外周部との間の空間部6には所定圧の空気を充填する。これにより、通常のタイヤと同様に、空間部6の空気圧により適度な衝撃吸収性を保持する。
タイヤ2がパンクして空間部6の空気圧が低下した際には、図5の仮想線で示すように、タイヤ2はひしゃげるが、ホイールのフランジ4c,4c間にタイヤのビード部2dと中子の基部3dとが挟圧された状態はそのまま維持されるため、タイヤ2と中子3とホイール4(4a,4b)との一体化は維持される。このため、駆動輪であってもホイール4の回転に追随してタイヤ2も回転するので、走行が可能となる。この際、タイヤ2は中子3の凸状の外周面3aにより支持されつつ回転することになる。衝撃吸収性は低下するが、ホイール4(4a,4b)とタイヤ2と中子3との一体化は保持されるので、長距離の走行が可能である。このため、パンクした現場でタイヤを交換する必要はなく、安全で極めて便利である。
なお、図において、符号11は車軸側のボルトを挿通するボルト挿通孔である。また、符号12はリムバルブである。
第2実施例による中子型のランフラットタイヤ1は、中子3の基部3dの中央部に幅方向に広幅の芯材13を介在させたものである。それ以外は第1実施例と略同様である。中子の基部3dの中央部に幅方向に広幅の芯材13を介在させることにより、中子の基部3dの幅方向の強度が高まる。このため、幅広のタイヤの場合でも、中子3によりタイヤのビード部2dを強固に挟圧することができ、タイヤ2と中子3とホイール4(4a,4b)の一体化を保持できる。芯材13の材質としては金属や炭素繊維などが好ましい。芯材13は輪状に形成するのが好ましい。
第3実施例による中子型のランフラットタイヤ1は、タイヤ2と中子3とが一体に形成され、中子3の中央部が径方向にインナー側3eとアウター側3fとに分割されてなるものである。タイヤ2のビード部と中子3の基部側面部とが連続して一体化されたものである。中子3は外周面3aが外側に凸に形成され、内周面3bはリム面5aに沿う面に形成される。
そして、タイヤ2のビード部2dと中子3の基部3dとを併せた幅が、インナーホイール4aとアウターホイール4bとを締結した際のホイール4の左右フランジ4c,4c間の幅よりも若干広幅となるようにしてある。
インナーホイール4aのリムにインナー側の中子3eを、アウターホイール4bのリムにアウター側の中子3fをそれぞれ装着し、インナーホイール4aとアウターホイール4bとを締結具(ボルト9とナット10)で締結することにより、インナー側とアウター側とに分割された中子3e,3fの対向面3g,3gが押圧されて中子3が一体化される。これに伴い、ホイール4(4a,4b)と中子3とタイヤ2とが一体に固定される。
中子3の外周面3aとタイヤ2の内周面との間に空間部6が形成され該空間部6に圧縮空気が充填され、通常のタイヤと同様の衝撃吸収性が確保される。
タイヤ2がパンクして空間部6の空気圧が低下した際には、図9の仮想線で示すように、タイヤ2はひしゃげるが、第1実施例と同様、ホイール4(4a,4b)のフランジ4c,4c間にタイヤのビード部2dと中子の基部3dとが挟圧された状態はそのまま維持されるため、タイヤ2と中子3とホイール4(4a,4b)との一体化は維持される。このため、駆動輪であってもホイール4の回転に追随してタイヤ2も回転するので、走行が可能となる。この際、タイヤ2は中子3の凸状の外周面3aにより支持されつつ回転することになる。衝撃吸収性は低下するが、ホイール4(4a,4b)とタイヤ2と中子3との一体化は保持されるので、長距離の走行が可能である。このため、パンクした現場でタイヤを交換する必要はなく、安全で極めて便利である。
この第3実施例による中子型のランフラットタイヤ1によれば、タイヤ2と中子3とが一体に形成されてなるので、タイヤと中子とをそれぞれ別々にホイールに装着する必要がなく、ホイール4(4a,4b)への取付け作業が容易となる。
かかる中子3を分割するタイプのものは、比較的幅の狭いタイヤ、例えば、オートバイ用のタイヤなどに適する。
1 中子型のランフラットタイヤ
2 タイヤ
2a トレッド部
2b ショルダー部
2c サイドウォール部
2d ビード部
3 中子
3a 外周面
3b 内周面
3c 基部側面
3d 基部
3e インナー側の中子
3f アウター側の中子
3g 対向面
4 ホイール
4a インナーホイール
4b アウターホイール
4c フランジ
5 リム
5a リム面
6 空間部
7,8 ディスク
9 ボルト
10 ナット
11 ボルト挿通孔
12 リムバルブ
13 芯材


Claims (1)

  1. タイヤの内部に輪状の中子を有し、ホイールのリムに前記タイヤと中子を装着し、前記タイヤの内周部と中子の外周部との間に空間部が形成される中子型のランフラットタイヤであって、前記ホイールはインナーホイールとアウターホイールとからなり、中子は中実の弾性体からなり外周面が外側に凸に形成され内周面がホイールのリム面に沿う面に形成され、前記タイヤと中子とが一体に形成され、中子の中央部が径方向に延びる面でタイヤの幅方向内側の中子とタイヤの幅方向外側の中子とに分割されてなり、前記インナーホイールとアウターホイールとを締結して一体化した際に、ホイールのフランジ間にタイヤのビード部と中子の基部とが挟圧され、ホイールとタイヤと中子とが一体化されてなることを特徴とする中子型のランフラットタイヤ。
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