JP2007106259A - リム - Google Patents

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Hiroki Sawada
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Abstract

【課題】一対の外側ビード部の内側に一対の隔壁を有する空気入りタイヤのリム組み作業を改善すると共に、装着する車両に対する汎用性を確保する。
【解決手段】リム12に装着する空気入りタイヤ10は、左右の外側ビード部16の間に各々独立したタイヤ気室をタイヤ幅方向に3室形成する一対の隔壁部24を有する。リムは、外側ピース12Aと内側ピース12Bからなる2ピース分割構造とされ、外側ピースは、車両装着時外側から、フランジ50、外側ビード部16を装着する外側ビードシート46、段部52、隔壁部を装着する小径の内側ビードシート48及びドロップ部54、を設ける。内側ピースは、車両装着時内側から、フランジ、外側ビードシートを設ける。外側ビードシートの径をDo、内側ビードシートの径をDi、外側ピースの分割面13の最外径をDbとしたときに、0.01<(Do−Di)/Do<0.12、及びDi<Db<Doを満足させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ軸方向に複数の気室を形成する空気入りタイヤを装着するリムに関する。
従来一般のタイヤをリムに装着して得られる、空気を充填できるタイヤ気室は1室である。
このため、タイヤが釘踏みや、縁石サイドカット等によりパンクしたときは、内圧の低下により著しく走行が困難となり、直ちにスペアタイヤへの交換が必要であり、交換作業が煩雑となる問題がある。
また、冬季に山道の連続するカーブを走行中に所々に氷雪路面がある状況においては、タイヤ気室が1室の従来のタイヤでは、内圧を低下させて接地面積をアップさせる事でグリップ性能をアップさせたいが、内圧ダウンに伴いタイヤ剛性がダウンするという面からは操縦安定性は不利になる。
さらに、未舗装で凹凸の大きな山道の連続するカーブを走行している状況において、タイヤ気室が1室の従来のタイヤでは、内圧を低下させタイヤの縦方向剛性をダウンさせて振動乗心地性能を良くさせたいが、内圧ダウンに伴い、タイヤの横剛性及び前後剛性も一緒にダウンしてしまい、操縦安定性には不利になる。
これらの問題を解決するために、幅方向に複数の気室を設けたタイヤ・リム組立体が提案されていた(特許文献1参照。)。
ところで、特開2003―39914号に記載のタイヤ・リム組立体では、空気入りタイヤにおいて外側のビード部の内径と内側の隔壁部の内径とが同一に設定され、リムにおいて外側のビードシートの径と内側のビードシートの径とが同一に設定されていたため、隣接する気室の内圧が異なる場合等、隔壁部が動いてしまい空気漏れを生ずる場合があった。
そこで、実際には、隔壁部を固定するため、一定径のリムでは接着剤を用いて固定せざるを得ず、また、接着剤を使用しない場合には、隔壁部の移動を阻止するための背の高いハンプ44を隔壁部の横に配置した特殊形状のリムを使用しなければならず、リム組みの際に隔壁部がハンプに引っ掛かり、また、タイヤ内側も見えないため、隔壁部を所定の位置に配置することが困難で、リム組み作業が非常に困難であった。
これらの問題を解決するために、本発明者により、2ピース分割構造のリムが提案された(特許文献2参照)。特許文献2に開示されているリムでは、リムを左右2つのピースから構成したためリム組みが容易になったが、分割位置がリム幅の中央に位置するドロップ部であったため、リム内周部分が装着車両のディスクブレーキのブレーキキャリパー最外径部分に干渉する場合があり、装着可能な車両がかなり制約され、汎用性に乏しいものであった。
発明者によるその後の研究により、装着車両のブレーキキャリパー最外径部分との干渉を抑えるには、分割位置、ドロップ部の径等が非常に重要であることが新たに判明した。
特開2003―39914号公報 特開2004―193851号
本発明は上記事実を考慮し、3気室を構成可能な空気入りタイヤの組み付け作業を容易にすると共に、車両に対する装着の汎用性を有するリムを提供することが目的である。
請求項1に記載の発明は、左右一対のビード部と、前記ビード部からタイヤ径方向外側へ延びるサイドウォール部と、一方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側端と他方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側端とを連結するトレッド部と、前記左右一対のビード部の間に前記ビード部とはタイヤ軸方向内側に離間して設けられ、前記サイドウォール部及び前記トレッド部の少なくとも一方のタイヤ内面側からタイヤ径方向内側に延び、タイヤ径方向内側端がリムに接触すると共に、リムに装着したときにリムとの間に各々独立したタイヤ気室をタイヤ幅方向に3室形成する一対の隔壁部と、を備えた空気入りタイヤを装着するリムであって、前記ビード部の内周面に接触する外側ビードシートと、前記外側ビードシートのリム軸方向外側に配置されるフランジと、前記外側ビードシートのリム軸方向内側に配置される外側ハンプと、前記外側ビードシートのリム軸方向内側に段部を介して設けられ、前記外側ビードシートよりも小径に設定されて前記隔壁部の内周面に接触する内側ビードシートと、前記内側ビードシートのリム軸方向内側に配置される内側ハンプと、一方の前記内側ハンプと他方の前記内側ハンプとの間に設けられ、前記内側ビードシートよりも小径に設定されたドロップ部と、を有し、かつ左右一方の前記外側ハンプと前記左右一方の外側ハンプと同じ側の前記内側ビードシートとの間で軸方向に分割される2ピース分割構造であり、前記外側ビードシートの径をDo、前記内側ビードシートの径をDi、前記ドロップ部を有する一方のピースにおける分割面の最外径をDbとしたときに、0.01<(Do−Di)/Do<0.12、及びDi<Db<Doを満足する、ことを特徴としている。
次に、請求項1に記載のリムの作用を説明する。
この請求項1に記載のリムに、一対のビード部と一対の隔壁部とを備えた空気入りタイヤを装着することで、タイヤ軸方向に独立した3つのタイヤ気室を備えたタイヤ・リム組立体を得ることができる。
以下に、リム組みの一例を説明する。
(手順1) 先ず、ドロップ部を有する一方のピースをリム組み機に固定し、タイヤ片側の外側のビード部と、同じ側の内側の隔壁の2つをリム中央部分に落とし込む。このとき、外側のビード部は、その最内周径(Do)が2ピース分割面の最外径(Db)よりも大きいので、難なく挿入できる。なお、内側の隔壁の最内周部分をリム中央部分(ドロップ部)まで落とし込む方法は、通常のタイヤのビード部を組み付ける方法と全く同じで良い。
(手順2) 手順1で組み付けたのと反対側の内側の隔壁の最内周部分を、ドロップ部に落とし込む。なお、内側の隔壁の最内周部分をドロップ部まで落とし込む方法は、通常のタイヤのビード部を組み付ける方法と全く同じで良い。
(手順3) ドロップ部を備えていない他方のピースを、ドロップ部を有するピースに組み付け、ボルト等で固定して一体化する。なお、一方のピースと他方のピースとの間から空気が漏れないように、一方のピースと他方のピースとの間にOリング等のシール部材を配置する。
(手順4) 通常の空気インフレーターにより、一対のビード部、及び一対の隔壁をそれぞれ外側ビードシート、及び内側ビードシートにフィットさせる。特に、フィットさせる順番はないが、例えば、まず最初に、タイヤ主気室(3つの内の中央の気室)の内圧充填により、左右2つの内側の隔壁の最内周部分を内側ビードシートにフィットさせ(内圧充填により、隔壁が軸方向外側に押圧され、最内周部分が内側ビードシートに載り、かつ側面が段差部分に当接する。)、次に、左右の外側の気室の内圧充填により外側のビード部を外側ビードシートにフィットさせる(内圧充填により、外側のビード部が軸方向外側に押圧され、最内周部分が外側ビードシートに載り、かつ側面がフランジに当接する。)。
以上により、空気入りタイヤがリムに装着され、使用可能なタイヤ・リム組立体の完成となる。このタイヤ・リム組立体は、釘踏み等による接地面でのパンクや、縁石擦れなどによるサイドウォール部のパンク等の何れにおいても、他のパンクしていないタイヤ気室が荷重を支持するので、問題なく安全に走行を続けることが出来る。
なお、外側ビードシートの径Doは所謂リム径のことであり、内側ビードシートの径Diも外側ビードシートの径Doと同様の概念で内側ビードシートを計測した径である。
また、本発明のリムによれば、0.01<(Do−Di)/Do<0.12、及びDi<Db<Doを満足しているので、(1)タイヤのリムへの組み付け作業が容易になる、(2)タイヤのリムフィット性が容易になる、(3)装着車両のブレーキキャリパー最外径部分との干渉を抑えられる、の3点について良好なバランスが取れる。
ここで、(Do−Di)/Do≦0.01となると、内側ビードシート径と、外側ビードシート径とが殆ど同じとなり、外側ハンプ〜内側ビードシート間の段差がほぼ零となってしまうので、新たにフランジに相当する凸部を設ける必要が生ずる。
3気室を構成するための内側の隔壁を内側ビードシートにしっかり嵌合させて外れないようにするためには、内側ビードシートから凸部の高さが、例えば、乗用車用のリムであれば、少なくとも3mm程度以上は必要となる。このような凸部がある為に、前述した手順1において、外側のビード部の最内周部分が凸部を乗り越える作業が非常に困難となり、リム断面形状において、ドロップ部深さをかなり深くしなければタイヤを容易に組み付けることが出来なくなる。
次に、0.12≦(Do−Di)/Doとなると、タイヤをリムに組み付ける作業は容易になるが、タイヤ外径に対するホイール内容積(リム内径)が小さくなる。この結果、通常の汎用リム対比で、リム内側でのブレーキ径、及びキャリパー径が小さなものでなければならず、装着可能な車両が限られてしまう。リムの内径を小さくしてブレーキの径を小さくすると、車両運動性能を低下させる要因となる可能性があり好ましくない。
以上の理由により0.01<(Do−Di)/Do<0.12が必要であるが、0.01<(Do−Di)/Do<0.12とすることが更に好ましい。
次に、Do≦Dbの場合は、形状的に不可能となる。即ち、分割位置が外側ビードシート部よりもさらに径方向外側となる場合であり、これは1ピースホイール相当であるので該当しない。
次に、Db≦Diの場合は、分割位置が、内側ビードシートよりもドロップ部側に位置することを意味する。このようなリムにおいて、一方のピースと他方のピースとの間を例えばOリングでシールし、一方のピースと他方のピースとをボルトで固定する場合考えると、Oリング取り付け部分、及びボルト固定部分は、ドロップ部よりもリム径方向内側とならざるを得ない。その結果、リム形状が必然的に、タイヤ外径に対しホイール内容積(ブレーキが入る部分の容積。内径)がかなり小さくなるため、通常の汎用リム対比の装着可能なブレーキ径、及びキャリパー径を小さくする必要があり、装着可能な車両が限られてしまう。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリムにおいて、前記内側ビードシートと前記内側ハンプの半径差をhとしたときに、0<h≦2.5mmを満足する、ことを特徴としている。
本発明のリムにおいて、h≦0の場合は、仮に3気室の内の中央の主気室がパンク後に連続走行が必要な状況において、両側の副気室の内圧を保持し、かつ荷重支持して連続走行しなければならないが、h≦0では内側の隔壁の最内周部分が内側ビードシートから容易に外れる場合があり好ましくない。
また、h≧2.5mmの場合は、タイヤをリムに組み付ける最後の手順4において、内側の隔壁の最内周部分を内側ビードシートにフィットさせるに必要な充填内圧として非常に高圧(目安として400kPa以上)が必要となり、作業の安全上好ましくない。
したがって、0<h≦2.5mmを満足することが好ましい。なお、1.0mm≦h≦2.0mmとすることが更に好ましい。
以上説明したように本発明のリムによれば、左右一対のビード部、及び隔壁部を備えた空気入りタイヤの組み付け作業を容易にする共に、通常のリムと同様の高い汎用性を有する、という優れた効果を有する。
以下に、本発明のリムを用いたタイヤ・リム組立体の一実施形態を図1乃至図12にしたがって説明する。
図1には、リム12に空気入りタイヤ10(乗用車用で、サイズは225/55R17)を装着したタイヤ・リム組立体14のタイヤ回転軸に沿った断面が示されている。
(空気入りタイヤの構成)
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10は、一般の空気入りタイヤと同様に、リム12に装着するための外側ビード部16を一対備えている。
外側ビード部16には、ビードコア18、及びビードフィラー33が埋設されている。
外側ビード部16のタイヤ径方向外側には、サイドウォール部20が一体的に設けられている。
タイヤ赤道面CLを挟んで一方のサイドウォール部20のタイヤ径方向外側端と他方のサイドウォール部20のタイヤ径方向外側端との間にはトレッド部22が設けられている。
本実施形態では、両ショルダー部のタイヤ内面側から、夫々タイヤ径方向内側に傾斜して延びる一対の隔壁部24が、外側ビード部16のタイヤ幅方向内側に互いに離間して設けられている。
この隔壁部24のタイヤ径方向内側部分を、以後、内側ビード部25と呼ぶ。
内側ビード部25には、ビードコア31、及びビードフィラー34が埋設されている。
空気入りタイヤ10とリム12との間には、隔壁部24と隔壁部24との間に主気室26、車両装着時内側(矢印IN方向側)の外側ビード部16と隔壁部24との間に第1副気室28、車両装着時外側(矢印OUT方向側)の外側ビード部16と隔壁部24との間に第2副気室30が形成されている。
内側ビード部25のタイヤ径方向内側端は、リム12に密着しているため、主気室26、第1副気室28、及び第2副気室30は各々独立している。
空気入りタイヤ10の内部には、一方のビードコア18から他方のビードコア18に向けてトロイド状に跨る第1のカーカスプライ32が埋設されている。
第1のカーカスプライ32は、幅方向一端側が一方のビードコア18にタイヤ内側から外側へ向けて巻き上げられており、幅方向他端側が他方のビードコア18にタイヤ内側から外側へ向けて巻き上げられている。
なお、外側ビード部16では、第1のカーカスプライ32の巻上部32Aと本体部32Bとの間に、ビードコア18からタイヤ径方向外側に延びるビードフィラー33が埋設されている。
第1のカーカスプライ32は、ラジアル配列とされたポリエステルコードやナイロンコード等の互いに平行に並べられた複数の有機繊維コードをゴムコーティングした通常のものであり、外側ビード部16、サイドウォール部20、及びトレッド部22を補強している。
さらに、空気入りタイヤ10の内部には、一方のビードコア31から他方のビードコア31に向けてトロイド状に跨る第2のカーカスプライ37が、第1のカーカスプライ32のタイヤ径方向内側に埋設されている。
第2のカーカスプライ37は、幅方向一端側が一方のビードコア31にタイヤ内側から外側へ向けて巻き上げられており、幅方向他端側が他方のビードコア31にタイヤ内側から外側へ向けて巻き上げられている。
なお、内側ビード部25では、第2のカーカスプライ37の巻上部37Aと本体部37Bとの間に、ビードコア31からタイヤ径方向外側に延びるビードフィラー34が埋設されている。
第2のカーカスプライ37は、第1のカーカスプライ32と同様に、ラジアル配列とされたポリエステルコードやナイロンコード等の互いに平行に並べられた複数の有機繊維コードをゴムコーティングした通常のものであり、隔壁部24、及びトレッド部22を補強している。
第1のカーカスプライ32のタイヤ径方向外側には、ベルト36が配置されている。
このベルト36は、例えば、2層以上のスチールコード交錯層から構成されている。
ここで、外側ビード部16の内径は後述するリム12の外側ビードシート46の径Doと同一径であり、内側ビード部25の内径は後述するリム12の内側ビードシート48の径Diと同一径である。
(リムの構成)
本実施形態のリム12は、2ピース分割構造であり、車両装着時に車両外側に配置される外側ピース(アウターリム)12A(図2,3参照。)と、車両内側に配置される内側ピース(インナーリム)12B(図4,5参照。)とを備えている。
図2、及び図3に示すように、外側ピース12Aの内周部には、車両装着時外側方向(矢印OUT方向側)にディスク部60Aが一体的に設けられている。外側ピース12Aの車両装着時の車両内側方向の端面は、リム12の分割面13となっており、この分割面13には、複数(本実施形態では24個)のねじ孔(雌ねじ)66が等間隔で形成されている。また、分割面13には、ねじ孔66の径方向外側に、オーリング72が装着される環状の溝68が形成されている。
図4、及び図5に示すように、内側ピース12Bの内周部には、外側ピース側(矢印OUT方向側)の端面から車両装着時内側(矢印IN方向側)へ若干ずれた位置にリング状の取付部60Bが一体的に設けられており、この取付部60Bには外側ピース12Aのねじ孔66と対向する位置に孔(丸孔)62が形成されている。
図1乃至図5に示すように、外側ピース12Aと内側ピース12Bとは、孔62を挿通させたアッセンブリーボルト70をねじ孔66に螺合させて締め付けることで外側ピース12Aの分割面13が取付部60Bの側面に密着して互いに固定される。なお、外側ピース12Aの溝68には、オーリング72が嵌め込まれ、このオーリング72が溝壁面、及び内側ピース12Bの取付部60Bの側面に密着することで外側ピース12Aと内側ピース12Bとの間のシールが行なわれる。
図2に示すように、外側ピース12Aの外周部には、車両装着時外側(矢印OUT方向側)から内側(矢印IN方向側)へ向けて、フランジ50、外側ビード部16を配置する外側ビードシート46、なだらかな山形状の外側ハンプ73、段部52、内側ビード部25を配置する内側ビードシート48、なだらかな山形状の内側ハンプ74、溝底の径が内側ビードシート48よりも小径に設定されたドロップ部(ウエル)54、段部52、なだらかな山形状の内側ハンプ74、内側ビードシート48、及び内側ビードシート48よりも大径に形成され、内側ピース12Bの内周部分(前述した内側ピース12Bの外側ピース側の端部と取付部60Bとの間)に挿入される挿入部49が形成されている。
図4、及び図5に示すように、内側ピース12Bの外周部には、外側ピース12Aと同様に、車両装着時の内側から外側へ向けて、フランジ50、外側ビード部16を配置する外側ビードシート46、なだらかな山形状の外側ハンプ73が形成されている。
フランジ50は外側ビードシート46に装着された外側ビード部16の軸方向外側への移動を阻止し、外側ハンプ73は外側ビード部16の軸方向内側への移動を阻止し、これによって外側ビード部16は外側ビードシート46の所定位置に位置決めされる。
また、段部52は内側ビードシート48に装着された内側ビード部25の軸方向外側への移動を阻止し、内側ハンプ74は内側ビード部25の軸方向内側への移動を阻止し、これによって内側ビード部25は内側ビードシート48の所定位置に位置決めされる。
なお、外側ビードシート46、及び内側ビードシート48には、それぞれ数度(本実施形態では5度)のテーパーがつけられている。
ここで、図1、及び図2に示すように、外側ビードシート46の径をDo、内側ビードシート48の径をDi、外側ピース12Aの分割面13の最外径をDbとしたときに、0.01<(Do−Di)/Do<0.12、及びDi<Db<Doを満足する必要があり、中でも0.01<(Do−Di)/Do<0.06を満足することが好ましい。
図6に示すように、内側ビードシート48と内側ハンプ74との半径差((内側ハンプ74の外径Dt−内側ビードシート48の径Di)/2)をhとしたときに、リム12が本実施形態のように乗用車用の場合、0<h≦2.5mmを満足することが好ましく、1.0mm≦h≦2.0mmとすることが更に好ましい。
図3に示すように、外側ピース12Aには、第1のバルブ穴78、第2のバルブ穴80、及び第3のバルブ穴82が形成され、第1のバルブ穴78には第1副気室28に気体を充填するための第1エアバルブ(図示せず)、第2のバルブ穴80には第2副気室30に気体を充填するための第2エアバルブ(図示せず)、第3のバルブ穴82には主気室26に気体を充填するための第3エアバルブ(図示せず)が取付けられている。なお、第1〜3エアバルブは、いずれも、一般のリムに取り付けられている汎用品である。
図7に示すように、第1のバルブ穴78には、第1空気通路84の一端が連結されており、第1空気通路84の他端は、挿入部49の外周部分に開口している。図8に示すように、第2のバルブ穴80には、第2空気通路86の一端が連結されており、第2空気通路86の他端は、段部52と外側ハンプ73との間のリム外周面に開口している。図9に示すように、第3のバルブ穴82には、第3空気通路88の一端が連結されており、第3空気通路88の他端は、ドロップ部54の側面に開口している。
図1、及び図4に示すように、内側ピース12Bには、外側ピース12Aの挿入部49の外周に形成された第3空気通路88の開口部分と対向した位置に、空気孔90が形成されている。
なお、ディスク部60Aには、車両の車軸に取り付けられたボルトを挿入する複数のボルト穴64が形成されている。
(作用)
先ず、本実施形態のリム12へ空気入りタイヤ10を組み付ける手順を説明する。
(手順1) 先ず、図10に示すように、外側ピース12Aをリム組み機(図示せず)に固定し、空気入りタイヤ10の片側の外側ビード部16と、同じ側の内側ビード部25の2つをリム中央部分に落とし込む。本実施形態では、外側ピース12Aは、挿入部49を上側に向けて軸を鉛直方向としている。
ここで、外側ビード部16は、その内径(Do)が、外側ピース12Aの分割面の最外径(Db)よりも大きいので、難なく挿入することができる。
一方、内側ビード部25の内径(Di)は、挿入部49の最外径(Db)よりも若干小さいので、ドロップ部54に落とし込む最には、通常のタイヤのビード部を組み付ける方法を採用する。即ち、内側ビード部25を傾斜させて内側ビード部25の一部分をドロップ部54に落とし込み、その後、内側ビード部25の残りの部分をリム組み機のローラー(またはレバー等)で押し付けながらローラー(またはレバー等)を周方向に旋回させて順次落とし込む。
(手順2) 手順1で組み付けたのと反対側の内側ビード部25を、手順1と同様にしてドロップ部54に落とし込む(図11参照。)。
(手順3) 外側ビード部16の溝68にオーリング72を嵌め、内側ピース12Bを外側ビード部16に組み付け、アッセンブリーボルト70で固定する。これにより、内側ピース12Bと外側ビード部16とが一体化し、内側ピース12Bと外側ビード部16との間がシールされる(図12参照。)。
(手順4) 次に、第3エアバルブより主気室26に空気を充填する。これにより、左右の内側ビード部25がそれぞれ軸方向外側へ押圧されて内側ビードシート48に載り、かつ側面が段部52に当接する。
次に、第1エアバルブから第1副気室28に空気を充填する。これにより、第1副気室28に隣接する外側ビード部16が軸方向外側に押圧されて外側ビードシート46に載り、かつ側面がフランジ50に当接する。
次に、第2エアバルブから第2副気室30に空気を充填する。これにより、第2副気室30に隣接する外側ビード部16が軸方向外側に押圧されて外側ビードシート46に載り、かつ側面がフランジ50に当接する。
以上により、図1に示すように空気入りタイヤ10がリム12に装着され、車両に装着して使用可能なタイヤ・リム組立体の完成となる。
このようにして完成したタイヤ・リム組立体は、釘踏み等による接地面でのパンクや、縁石擦れなどによるサイドウォール部のパンク等の何れにおいても、他のパンクしていないタイヤ気室が荷重を支持することができ、車両は問題なく安全に走行を続けることが出来る。
本実施形態のリム12によれば、0.01<(Do−Di)/Do<0.12、及びDi<Db<Doを満足しているので、(1)空気入りタイヤ10のリム12への組み付け作業が容易になる、(2)空気入りタイヤ10のリムフィット性が容易になる、(3)装着車両のブレーキキャリパー最外径部分との干渉を抑えられる、の3点について良好なバランスが取れる。
なお、(Do−Di)/Do≦0.01となると、段部52がほぼ零となってしまうので、新たにフランジに相当する凸部を設ける必要が生ずる。一方、0.12≦(Do−Di)/Doとなると、リム組みは容易になるが、タイヤ外径に対するホイール内容積(リム内径)が小さくなり、通常の汎用リム対比でリム内側でのブレーキ径、及びキャリパー径が小さなものでなければならず、装着可能な車両が限られてしまう。また、リム12の内径を小さくしてブレーキの径を小さくすると、車両運動性能を低下させる要因となる可能性があり好ましくない。
次に、Do≦Dbの場合は、形状的に不可能となる。即ち、分割位置が外側ビードシート46よりもさらに径方向外側となる場合であり、これは1ピースホイール相当であるので該当しない。一方、Db≦Diの場合は、分割位置が内側ビードシート48よりもドロップ部側に位置することになり、タイヤ外径に対しホイール内容積(リム内径)がかなり小さくなるため、通常の汎用リム対比の装着可能なブレーキ径、及びキャリパー径を小さくする必要があり、装着可能な車両が限られてしまう。また、リム12の内径を小さくしてブレーキの径を小さくすると、車両運動性能を低下させる要因となる可能性があり好ましくない。
次に、h≦0の場合は、主気室26がパンクし、第1副気室28、及び第2副気室30が内圧を保持しつつ荷重支持して連続走行する場合、ハンプ高さが低くなることを意味し、内側ビード部25が内側ビードシート48から容易に外れる場合があり好ましくない。
また、h≧2.5mmの場合は、リム組み工程において、主気室26に空気を充填して内側ビード部25を内側ビードシート48にフィットさせる際、充填内圧として非常に高圧(目安として400kPa以上)を必要とし、作業の安全上好ましくない。
なお、上記実施形態では、空気の充填を第1副気室28を先に、第2副気室30を後にしたが、順番は逆でも良い。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、従来例のタイヤ・リム組立体を1種類、比較例のタイヤ・リム組立体を2種類、本発明の適用された実施例のタイヤ・リム組立体を5種類を用意し、リム組み作業性、及びホイール内容積保持性、及び副気室内圧保持性の各項目について比較を行なった。
供試タイヤは、乗用車用で、サイズが225/55R17である。
リム組み作業性については4段階評価、ホイール内容積保持性については3段階評価、、副気室内圧保持性については4段階評価を行なった。
・リム組み作業性:通常のリム組み機を用いて、ノーマルタイヤ同等にリム組み出来る場合を「良」とした。それより劣る場合を「劣」、優れる場合を「優」、市販されているリム組み機で不可能、又は何とか組めたとしてもタイヤに安全上問題となるダメージが起きるような場合「不可」とした。
・ホイール内容積保持性:17インチのノーマルホイールよりも広くなる場合を「優」、1インチダウンの16インチホイール以上で17インチのノーマルホイール未満の場合を「良」、16インチホイール未満の場合を「劣」とした。
・副気室内圧保持性:主気室、及び左右どちらかの一方の副気室の内圧を零(バルブコア無し状態)として、片側1つの副気室のみJAMAの標準内圧(200kPa)を充填する。そのまま、丸1日放置した後に、副気室の内圧を測定して、内圧低下が1%未満の場合を「優」、1%以上5%未満の場合を「良」、5%以上の場合を「劣」、リム外れして内圧零の場合を「悪」として評価した。
結果は以下の表1、2に示す通りであった。
Figure 2007106259
Figure 2007106259
試験の結果、実施例1〜5は、リム組み作業性、ホイール内容積保持性、及び片側副気室内圧保持性の何れも問題となる事項は無かった。
本発明の一実施形態に係るリムを用いたタイヤ・リム組立体の断面図である。 外側ピースの回転軸に沿った断面図である。 外側ピースの正面図である。 内側ピースの回転軸に沿った断面図である。 内側ピースの車両内側から見た正面図である。 外側ハンプ、及び外側ビードシート付近の拡大断面図である。 図2に示す外側ピースの一部を拡大した断面図である。 図3に示す外側ピースの8−8線断面図である。 図3に示す外側ピースの9−9線断面図である。 外側ピースにタイヤを装着しているところを示す説明図である。 図10よりもさらにタイヤを押し込んだところを示す説明図である。 外側ピースに内側ピースを取り付けた状態を示す説明図である。
符号の説明
10 空気入りタイヤ
12 リム
12A 外側ピース
12B 内側ピース
14 タイヤ・リム組立体
16 外側ビード部
24 隔壁部
25 内側ビード部
26 主気室
28 第1副気室
30 第2副気室
46 外側ビードシート
48 内側ビードシート
50 フランジ
52 段部
54 ドロップ部

Claims (2)

  1. 左右一対のビード部と、前記ビード部からタイヤ径方向外側へ延びるサイドウォール部と、一方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側端と他方のサイドウォール部のタイヤ径方向外側端とを連結するトレッド部と、前記左右一対のビード部の間に前記ビード部とはタイヤ軸方向内側に離間して設けられ、前記サイドウォール部及び前記トレッド部の少なくとも一方のタイヤ内面側からタイヤ径方向内側に延び、タイヤ径方向内側端がリムに接触すると共に、リムに装着したときにリムとの間に各々独立したタイヤ気室をタイヤ幅方向に3室形成する一対の隔壁部と、を備えた空気入りタイヤを装着するリムであって、
    前記ビード部の内周面に接触する外側ビードシートと、
    前記外側ビードシートのリム軸方向外側に配置されるフランジと、
    前記外側ビードシートのリム軸方向内側に配置される外側ハンプと、
    前記外側ビードシートのリム軸方向内側に段部を介して設けられ、前記外側ビードシートよりも小径に設定されて前記隔壁部の内周面に接触する内側ビードシートと、
    前記内側ビードシートのリム軸方向内側に配置される内側ハンプと、
    一方の前記内側ハンプと他方の前記内側ハンプとの間に設けられ、前記内側ビードシートよりも小径に設定されたドロップ部と、を有し、かつ左右一方の前記外側ハンプと前記左右一方の外側ハンプと同じ側の前記内側ビードシートとの間で軸方向に分割される2ピース分割構造であり、
    前記外側ビードシートの径をDo、前記内側ビードシートの径をDi、前記ドロップ部を有する一方のピースにおける分割面の最外径をDbとしたときに、0.01<(Do−Di)/Do<0.12、及びDi<Db<Doを満足する、ことを特徴とするリム。
  2. 前記内側ビードシートと前記内側ハンプの半径差をhとしたときに、0<h≦2.5mmを満足する、ことを特徴とする請求項1に記載のリム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101277413B1 (ko) 2013-03-28 2013-06-20 안창호 안전 타이어 및 이에 사용되는 차량용 휠
CN106061755A (zh) * 2014-03-12 2016-10-26 成都优阳机电产品设计有限公司 一种轮胎钢圈结构及轮胎
CN111806158A (zh) * 2020-08-04 2020-10-23 厦门正新橡胶工业有限公司 一种免充气轮胎的车轮结构
CN114126894A (zh) * 2019-07-25 2022-03-01 株式会社普利司通 轮胎-轮组件、轮胎以及无线受电系统

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