JP2500710Y2 - タイヤ駆動式クロ―ラベルト装置 - Google Patents

タイヤ駆動式クロ―ラベルト装置

Info

Publication number
JP2500710Y2
JP2500710Y2 JP1990039244U JP3924490U JP2500710Y2 JP 2500710 Y2 JP2500710 Y2 JP 2500710Y2 JP 1990039244 U JP1990039244 U JP 1990039244U JP 3924490 U JP3924490 U JP 3924490U JP 2500710 Y2 JP2500710 Y2 JP 2500710Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
crawler belt
inclined surface
side guide
tires
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1990039244U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03129584U (ja
Inventor
咲吉 畠山
孝夫 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP1990039244U priority Critical patent/JP2500710Y2/ja
Publication of JPH03129584U publication Critical patent/JPH03129584U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2500710Y2 publication Critical patent/JP2500710Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、複数の車輪タイヤにクローラベルトを掛装
してなるタイヤ駆動式クローラベルト装置に関し、特に
クローラベルトのサイドガイド部に当接するタイヤ側面
部に設けるパターンに関するものである。
[従来の技術] 複数の車輪タイヤにゴム製のクローラベルトを掛装し
てなるタイヤ駆動式クローラベルト装置を装備した不整
地走行車両が実公昭52-28258号公報により公知となって
おり、そのクローラベルトの側部内方にタイヤ側面部と
対向するサイドガイド部が備えられている。
[考案が解決しようとする課題] 従来のタイヤ駆動式クローラベルト装置では、クロー
ラベルトのサイドガイド部とタイヤ側面部との間に面圧
が局部的に高い部分ができ、これにより摩擦抵抗が増大
する。
従って旋回時等のサイドフォースを受けた場合や縁石
等のギャップ乗り越え時において、サイドガイド部上方
からタイヤが接触したり、タイヤ側面部がサイドガイド
部を包み込むように弾性変形して、サイドガイド部上に
タイヤがせり上がり、クローラベルトからタイヤが外れ
易いものとなっていた。
そこで本考案の目的は、クローラベルトのサイドガイ
ド部にタイヤがせり上がるのを抑えられ、クローラベル
トからのタイヤの外れを回避できるタイヤ駆動式クロー
ラベルト装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を解決すべく本考案は、複数の可撓性材料
からなるタイヤ間に可撓性材料からなるクローラベルト
を掛装し、このクローラベルトの両側に前記タイヤに対
するサイドガイド部を起設したタイヤ駆動式クローラベ
ルト装置において、前記タイヤのショルダー部を傾斜面
とし、この傾斜面の略全面に弾性変形可能な凸状パター
ンを一体に形成し、前記サイドガイド部の内面を前記タ
イヤのショルダー部の傾斜面に平行な傾斜面とし、この
傾斜面に前記タイヤ側の凸状パターンを密に当接する構
成としたことを特徴とする。
[作用] クローラベルトの幅方向の一側へ偏ったタイヤが、サ
イドガイド部の傾斜面に強く当接した場合に、サイドガ
イド部の傾斜面に凸状パターンの当接部が圧接して弾性
変形し、せり上がり力を吸収する。従って、タイヤのせ
り上がりを防止できる。
このため、旋回時等のサイドフォースを受けた場合や
縁石等のギャップ乗り越え時において、タイヤ側面部の
凸状パターンがサイドガイド部との当接により弾性変形
して、サイドガイド部にタイヤがせり上がろうとするの
が抑えられる。
[実施例] 以下に添付図面を基に実施例を説明する。
本考案の適用例として軽トラックタイプのクローラベ
ルト式6輪車の構成を示す第1図乃至第3図において、
1は車体、11は前輪、13は後輪、15は遊転輪、17はクロ
ーラベルトである。
車体1はキャビン2と荷台3で構成され、図示の如く
前輪11と後輪13との間に遊転輪15が配設されており、各
車輪にはゴム製空気入りタイヤ12,14,16が夫々装着され
ている。そしてキャビン2内のハンドル4から左右一対
の前輪11,11へ操舵力を伝達する操舵装置5が構成され
ている。操舵装置5はステアリングシャフト6、ギヤボ
ックス7、ステアリングアーム8及びタイロッド9等か
らなり、タイロッド9が前輪11を軸承するナックル21に
連結されている。更に前輪11を車体1に対し独立懸架支
持するフロントサスペンション22が設けられており、即
ち車体1のキャビン2下と前輪用ナックル21との間にラ
ジアスロッド23及び油圧ダンパ24等のサスペンション構
成部品が架設されている。
一方、車体1の荷台3下にエンジン25が搭載支持され
ており、このエンジン25の左右両側方に後輪13と遊転輪
15が配設されている。このエンジン25と一体のトランス
ミッションからの回転駆動力を左右一対の後輪13,13へ
伝達する後輪駆動装置26が構成されている。後輪駆動装
置26はエンジン25後部の差動装置27及び後輪駆動軸28か
らなり、後輪駆動軸28がスイングビーム31後部に支持し
た後輪車軸29に連結されている。
そして後輪13とその前方の遊転輪15は車軸支持部材を
なす前記スイングビーム31に軸承されており、このスイ
ングビーム31を車体1に対し独立懸架支持するリヤサス
ペンション32が設けられている。即ち車体1の荷台3下
に架設したリーフスプリング33にスイングビーム31中央
部を揺動自在に結合するとともに、このスイングビーム
31の前後部と荷台3下との間に油圧ダンパ34,35を架設
し、更に左右のスイングビーム31,31後部間にはトーシ
ョンフリーのアクスルビーム36を架設している。図中、
36aはアクスルビーム36中央部のトルクキャンセル部、3
7はリーフスプリング33中央部上のストッパーラバー、3
8はリーフスプリング33後端部のシャックルである。
また後輪タイヤ14と遊転輪タイヤ16とにはゴム製のク
ローラベルト17が掛装されており、このクローラベルト
17のトレッド部18の両側にはサイドガイド部をなす多数
のガーター19…,19…が内方に起設して備えられてい
る。そしてスイングビーム31の前部には偏心式のハブキ
ャリア41が備えられ、このハブキャリア41に遊転輪車軸
39が支持されている。この遊転輪車軸39を支持するハブ
キャリア41を偏心回動することによりクローラベルト17
の張力調整が行われる。以上のクローラベルト17,17は
車体1の幅方向寸法内に収められている。
更にエンジン25と一体のトランスミッションからの回
転駆動力を左右一対の前輪11,11へ伝達する前輪駆動装
置42が構成されている。前輪駆動装置42はエンジン25前
方に延びる推進軸43、差動装置44及び前輪駆動軸45,45
からなり、前輪駆動軸45がナックル21に支持した前輪車
軸46に連結されている。図中、47は燃料タンク、48はバ
ッテリー、49はマフラーである。
以上のクローラベルト式6輪車は、左右のクローラベ
ルト17,17による接地駆動力と前輪タイヤ12,12による接
地駆動力とにより、一般道路は勿論のこと、農地等の軟
弱地や砂、雪、砂利等の不整地での走破性に優れる。そ
してクローラベルト17を車体1の幅方向寸法内に収めた
ので、車体1の側方にクローラベルト17が張り出さず、
車両全幅を増大することなくコンパクトにして軽車両の
形式認定が得られ、更に一般車両と同様に比較的高速で
の公道走行が可能であるとともに、特に農地に乗り入れ
て農耕機械や肥料等の材料の運搬車両として利用でき
る。また前輪11を独立懸架するとともに、クローラベル
ト17を掛装する後輪13及び遊転輪15も独立懸架したの
で、乗心地の面でも優れている。
以上において、本考案のタイヤ駆動式クローラベルト
装置における後輪タイヤ14及び遊転輪タイヤ16とクロー
ラベルト17との関係を第4図に断面図で示し、両タイヤ
14,16の側面図を第5図に示している。
本実施例のタイヤ駆動式クローラベルト装置は、複数
の可撓性材料からなるタイヤ14,16間に可撓性材料から
なるクローラベルト17を掛装し、このクローラベルト17
の両側に、タイヤ14,16に対するサイドガイド部として
のガーター19,19を起設した構成である。そして、タイ
ヤ駆動式クローラベルト装置は、タイヤ14,16のショル
ダー部53,53を傾斜面とし、この傾斜面の略全面に弾性
変形可能な凸状パターンとしてのサイドパターン55,55
を一体に形成し、ガーター19,19(サイドガイド部)の
内面をタイヤ14,16のショルダー部53,53の傾斜面に平行
な傾斜面とし、この傾斜面にタイヤ14,16側のサイドパ
ターン55,55(凸状パターン)を密に当接する構成とし
たものである。以下、これを詳述する。
即ち第4図に示すように両タイヤ14,16はトレッド部5
1外周面のトレッドパターン52と左右のショルダー部53
外周面からサイドウォール部54外周面にかけての各サイ
ドパターン55,55とを有している。トレッドパターン52
は適宜の凸部により構成されている。
そしてサイドパターン55は第5図の側面図にも示すよ
うに円周方向に延びる四種類の各リブ状凸部56…,57…,
58…,59…を欠円状としてショルダー部53外周面からサ
イドウォール部54外周面近傍にわたり一体に起設したも
のとなっている。
このようにゴム製のタイヤ14,16の側面部に、クロー
ラベルト17のガーター19内側面と当接可能なリブ状凸部
56…,57…,58…,59…を一体に形成しておくことで、旋
回時等のサイドフォースを受けた場合や縁石等のギャッ
プ乗り越え時において、タイヤ14,16側面部のリブ状凸
部56…,57…,58…,59…が、芯金が埋設されたガーター1
9内側面との当接によって夫々上方に屈曲する如く弾性
変形し、ガーター19へのタイヤ14,16のせり上がりが抑
えられる。
従ってクローラベルト17からの両タイヤ14,16の外れ
回避対策の面で優れたものとなっている。
実施例においては、タイヤのショルダー部からサイド
ウォール部近傍にわたる凸状パターンとしたが、クロー
ラベルトのガーター(サイドガイド部)の高さに合わせ
てサイドウォール部外周面にまで凸状パターンを設けて
も良く、またガーター(サイドガイド部)をクローラベ
ルトの一側部にのみ設けるようにしたものでは、タイヤ
の一側面にだけ凸状パターンを設けておけば良い。
尚、実施例では軽トラックに本考案を適用したが、ワ
ンボックスタイプ等の軽車両や他の形式の車両にも本考
案は適用可能である。また遊転輪と後輪の配置を前後逆
にしても良い。そしてクローラベルト及びタイヤの材質
としてはゴムの他の可撓性材料でも良く、タイヤは空気
入りタイヤでなくとも良い。更にタイヤ側面部の凸状パ
ターンとしては実施例のリブ状凸部の他にブロック状凸
部でも良い。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、タイヤのショルダー部
を傾斜面とし、この傾斜面の略全面に弾性変形可能な凸
状パターンを一体に形成し、サイドガイド部の内面をタ
イヤのショルダー部の傾斜面に平行な傾斜面とし、この
傾斜面にタイヤ側の凸状パターンを密に当接する構成と
したことにより、クローラベルトの幅方向の一側へ偏っ
たタイヤが、サイドガイド部の傾斜面に強く当接した場
合に、サイドガイド部の傾斜面に凸状パターンの当接部
が圧接して弾性変形し、せり上がり力を吸収する。従っ
て、タイヤのせり上がりを防止できる。このため、旋回
時等のサイドフォースを受けた場合や縁石等のギャップ
乗り越え時において、タイヤ側面部の凸状パターンをサ
イドガイド部との当接により弾性変形させて、サイドガ
イド部にタイヤがせり上がろうとするのが抑えられ、従
ってクローラベルトからのタイヤの外れを回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の適用例としてクローラベルト式6輪車
を示した概略側面図、第2図はその駆動装置及びサスペ
ンション等を示す側面図、第3図は同平面図、第4図は
本考案に係るタイヤ駆動式クローラベルト装置のタイヤ
とクローラベルトとの関係を示す要部断面図、第5図は
タイヤの概略側面図である。 尚、図面中、13,15は車輪、14,16はタイヤ、17はクロー
ラベルト、19はサイドガイド部(ガーター)、53……シ
ョルダー部、55……凸状パターン(サイドパターン)、
56,57,58,59……リブ状凸部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の可撓性材料からなるタイヤ間に可撓
    性材料からなるクローラベルトを掛装し、このクローラ
    ベルトの両側に前記タイヤに対するサイドガイド部を起
    設したタイヤ駆動式クローラベルト装置において、前記
    タイヤのショルダー部を傾斜面とし、この傾斜面の略全
    面に弾性変形可能な凸状パターンを一体に形成し、前記
    サイドガイド部の内面を前記タイヤのショルダー部の傾
    斜面に平行な傾斜面とし、この傾斜面に前記タイヤ側の
    凸状パターンを密に当接する構成としたことを特徴とす
    るタイヤ駆動式クローラベルト装置。
JP1990039244U 1990-04-12 1990-04-12 タイヤ駆動式クロ―ラベルト装置 Expired - Lifetime JP2500710Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990039244U JP2500710Y2 (ja) 1990-04-12 1990-04-12 タイヤ駆動式クロ―ラベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990039244U JP2500710Y2 (ja) 1990-04-12 1990-04-12 タイヤ駆動式クロ―ラベルト装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03129584U JPH03129584U (ja) 1991-12-26
JP2500710Y2 true JP2500710Y2 (ja) 1996-06-12

Family

ID=31547983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990039244U Expired - Lifetime JP2500710Y2 (ja) 1990-04-12 1990-04-12 タイヤ駆動式クロ―ラベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2500710Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5168804B2 (ja) * 2006-03-16 2013-03-27 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP5684493B2 (ja) * 2010-05-12 2015-03-11 トピー工業株式会社 走行装置およびロボット

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6145286U (ja) * 1984-08-30 1986-03-26 三菱農機株式会社 運搬車におけるタイヤクロ−ラ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03129584U (ja) 1991-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU743566B2 (en) Modular track-laying system
US5575347A (en) Suspension device for crawler vehicle
JPH072151A (ja) クローラベルト式車両
RU2410277C1 (ru) Способ повышения проходимости вездехода и вездеход
JP2500710Y2 (ja) タイヤ駆動式クロ―ラベルト装置
JP2514351Y2 (ja) クロ―ラベルト
JPH088891Y2 (ja) タイヤ駆動式クローラベルト
JP2558910B2 (ja) タイヤ駆動式クローラベルト装置
JPH0726170Y2 (ja) タイヤ駆動式クローラベルト装置
JP2500709Y2 (ja) タイヤ駆動式クロ―ラベルト及びタイヤ駆動式クロ―ラ走行装置
JP2904294B2 (ja) タイヤ駆動式クローラベルト装置
JP2502080Y2 (ja) クロ―ラベルト式車両
JPH085908Y2 (ja) クローラベルト式走行装置の懸架装置
JPS6259144A (ja) ダンプトラツク
JPH0744482Y2 (ja) クローラベルト
JPH03253414A (ja) クローラベルト式走行装置の懸架装置
JPH03246109A (ja) クローラベルト式走行装置の懸架装置
JPH03246174A (ja) クローラベルト式6輪車
JPH085909Y2 (ja) クローラベルト式走行装置の懸架装置
JP3299625B2 (ja) クローラベルト式車両の懸架装置
JP2888319B2 (ja) クローラベルト式走行装置の懸架装置
JPS5970267A (ja) 車両用雪上車装置
JP3585196B2 (ja) クローラベルト式車両の懸架装置
JP3365894B2 (ja) クローラベルト式車両
CA3161345A1 (en) Track system and vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term