JP2502080Y2 - クロ―ラベルト式車両 - Google Patents

クロ―ラベルト式車両

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JP2502080Y2
JP2502080Y2 JP3924390U JP3924390U JP2502080Y2 JP 2502080 Y2 JP2502080 Y2 JP 2502080Y2 JP 3924390 U JP3924390 U JP 3924390U JP 3924390 U JP3924390 U JP 3924390U JP 2502080 Y2 JP2502080 Y2 JP 2502080Y2
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crawler belt
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咲吉 畠山
法彦 伊藤
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車体の左右両側に夫々配設される駆動輪と
遊転輪とにクローラベルトを掛装してなるクローラベル
ト式車両に関するものである。
[従来の技術] 駆動輪と遊転輪とにゴム製のクローラベルトを掛装し
てなるクローラベルト式走行装置を車体の左右両側に装
備するようにした車両は実開昭57-24185号公報により公
知となっている。
[考案が解決しようとする課題] 以上のクローラベルト式車両において、比較的高速で
のコーナリング走行を考えた場合、クローラベルトの接
地面圧が低くなること、サイドフォースによりクローラ
ベルトのトレッド面が不安定になり易いことから、クロ
ーラベルトの接地グリプ力が不充分になりがちである。
そこで本考案の目的は、比較的高速でのコーナリング
走行時におけるクローラベルトの接地グリップ力が高め
られ、クローラベルトによる比較的高速でのコーナリン
グ時の走行安定性が得られるようにしたクローラベルト
式車両を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を解決すべく本考案は、車体の左右両側に
夫々配設される駆動輪と遊転輪とにクローラベルトを掛
装した車両において、駆動輪及び遊転輪の両車軸をとも
に水平線に対して外側先端部が上向きとなるよう傾斜さ
せて懸架支持し、クローラベルトを接地面からの鉛直線
に対して車体内側方向へ傾斜させたことを特徴とする。
[作用] クローラベルトが掛装される駆動輪及び遊転輪の両車
軸をともに水平線に対して外側先端部が上向きとなるよ
う傾斜させて懸架支持することで、クローラベルトが接
地面からの鉛直線に対して車体内側方向へ傾斜し、即ち
クローラベルトにマイナスのキャンバ角度が与えられ
る。
従って比較的高速でのコーナリング走行時において、
マイナスのキャンバ角度によってクローラベルトの接地
グリップ力が高まり、走行安定性が得られる。
[実施例] 以下に添付図面を基に実施例を説明する。
本考案の適用例として軽トラックタイプのクローラベ
ルト式6輪車の構成を示す第1図乃至第4図において、
1は車体、11は前輪、13は後輪、15は遊転輪、17はクロ
ーラベルトである。
車体1はキャビン2と荷台3で構成され、図示の如く
前輪11と後輪13との間に遊転輪15が配設されており、各
車輪にはタイヤ12,14,16が夫々装着されている。そして
キャビン2内のハンドル4から左右一対の前輪11,11へ
操舵力を伝達する操舵装置5が構成されている。操舵装
置5はステアリングシャフト6、ギヤボックス7、ステ
アリングアーム8及びタイロッド9等からなり、タイロ
ッド9が前輪11を軸承するナックル21に連結されてい
る。更に前輪11を車体1に対し独立懸架支持するフロン
トサスペンション22が設けられており、即ち車体1のキ
ャビン2下と前輪用ナックル21との間にラジアスロッド
23及び油圧ダンパ24等のサスペンション構成部品が架設
されている。
一方、車体1の荷台3下にエンジン25が搭載支持され
ており、このエンジン25の左右両側方に後輪13と遊転輪
15が配設されている。このエンジン25と一体のトランス
ミッションからの回転駆動力を左右一対の後輪13,13へ
伝達する後輪駆動装置26が構成されている。後輪駆動装
置26はエンジン25後部の差動装置27及び後輪駆動軸28か
らなり、後輪駆動軸28がスイングビーム31後部に支持し
た後輪車軸29に連結されている。
そして後輪13とその前方の遊転輪15は車軸支持部材を
なす前記スイングビーム31に軸承されており、このスイ
ングビーム31を車体1に対し独立懸架支持するリヤサス
ペンション32が設けられている。即ち車体1の荷台3下
に架設したリーフスプリング33にスイングビーム31中央
部を揺動自在に結合するとともに、このスイングビーム
31の前後部と荷台3下との間に油圧ダンパ34,35を架設
し、更に左右のスイングビーム31,31後部間にはトーシ
ョンフリーのアクスルビーム36を架設している。図中、
36aはアクスルビーム36中央部のトルクキャンセル部、3
7はリーフスプリング33中央部上のストッパーラバー、3
8はリーフスプリング33後端部のシャックルである。
また後輪タイヤ14と遊転輪タイヤ16とにはゴム製のク
ローラベルト17が掛装されており、このクローラベルト
17のトレッド部18の両側にはガーター19…,19…が内方
に起設して備えられている。そしてスイングビーム31の
前部には枢着結合により揺動可能な偏心式のハブキャリ
ア41が備えられ、このハブキャリア41に遊転輪車軸39が
支持されている。この遊転輪車軸39を支持するハブキャ
リア41を後述する如く偏心回動操作することによりクロ
ーラベルト17の張力調整が行われる。以上のクローラベ
ルト17,17は車体1の幅方向寸法内に収められている。
更にエンジン25と一体のトランスミッションからの回
転駆動力を左右一対の前輪11,11へ伝達する前輪駆動装
置42が構成されている。前輪駆動装置42はエンジン25前
方に延びる推進軸43、差動装置44及び前輪駆動軸45,45
からなり、前輪駆動軸45がナックル21に支持した前輪車
軸46に連結されている。図中、47は燃料タンク、48はバ
ッテリー、49はマフラーである。
以上のクローラベルト式6輪車は、左右のクローラベ
ルト17,17による接地駆動力と前輪タイヤ12,12による接
地駆動力とにより、一般道路は勿論のこと、農地等の軟
弱地や砂、雪、砂利等の不整地での走破性に優れる。そ
してクローラベルト17を車体1の幅方向寸法内に収めた
ので、車体1の側方にクローラベルト17が張り出さず、
車両全幅を増大することなくコンパクトにして軽車両の
形式認定が得られ、更に一般車両と同様に比較的高速で
の公道走行が可能であるとともに、特に農地に乗り入れ
て農耕機械や肥料等の材料の運搬車両として利用でき
る。また前輪11を独立懸架するとともに、クローラベル
ト17を掛装する後輪13及び遊転輪15も独立懸架したの
で、乗心地の面でも優れている。
以上のクローラベルト装置の支持構造を第5図に拡大
して示しており、51はスイングビーム31後部に固設のハ
ブキャリアであり、このハブキャリア51に後輪車軸29が
回転自在に支持されている。
そしてスイングビーム31及びリーフスプリング33の枢
着構造を第6図に示しており、52はピボットブラケッ
ト、53はピボットシャフト、54はピボットケースであ
る。即ちスイングビーム31中央部に固設のピボットケー
ス54にピボットシャフト53を介してピボットブラケット
52を枢着し、ピボットブラケット52上に図示では三枚重
ねのリーフスプリング33中央部をプレート55によりサン
ドイッチして、プレート55の前後を第5図の如くUボル
ト56,56によりピボットブラケット52に結合している。
第5図において、57はスイングビーム31前部に対する遊
転輪ハブキャリア41の枢着軸である。
以上のクローラベルト装置において、第4図及び第6
図に示す通り、左右両側とも車幅方向の水平線Lに対
し、後輪車軸29及び遊転輪車軸39ともに夫々の外側先端
部が上向きとなるように、図示例では夫々のハブキャリ
ア41,51を上下方向に傾斜させて、両車軸29,39の軸線l
と水平線Lとに角度αを設定する。
従って左右夫々のクローラベルト17,17が前後方向か
ら見て下開きの状態となり、即ちクローラベルト17の接
地面からの鉛直線Nに対してクローラベルト17のキャン
バ軸線Cが車体内側方向へ傾くように、クローラベルト
17にマイナスのキャンバ角度αが与えられている。
このようにして左右両側のクローラベルト17,17にと
もにマイナスのキャンバ角度α,αを設定したので、比
較的高速でのコーナリング走行時において、そのマイナ
スのキャンバ角度α,αによって左右両側のクローラベ
ルト17,17の接地グリップ力を高めて、走行安定性を得
ることができるものとなっている。
ここで、クローラベルト17にマイナスのキャンバ角度
αを付与する手法については、第7図のように水平線L
に軸線を一致させたピボットケース54を、予めスイング
ビーム31に対して角度αをなすよう傾斜させることで、
スイングビーム31に軸承する後輪車軸29及び遊転輪車軸
39の軸線lが水平線Lに対し先端上向きの角度αを持つ
よう設定しても良い。
また第8図のように例えばアクスルビーム36が架設さ
れた後輪用ハブキャリア51について、その後輪車軸29の
軸線lを予め水平線Lに対し先端上向きの角度αを持つ
よう組込んでも良く、同様に遊転輪用ハブキャリア41つ
いても、その遊転輪車軸39の軸線lが予め水平線Lに対
して先端上向きの角度αを持つよう組込む。
以上の如くクローラベルトに付与するマイナスキャン
バ角度の設定構造は任意である。
尚、実施例では軽トラックに本考案を適用したが、ワ
ンボックスタイプ等の軽車両や他の形式の車両にも本考
案は適用可能である。また遊転輪と後輪の配置を前後逆
にしても良く、更に本考案がスプロケット車輪による駆
動方式のクローラベルト装置にも適用可能であることは
勿論である。
[考案の効果] 以上のように本考案によれば、クローラベルトが掛装
される駆動輪及び遊転輪の両車軸をともに水平線に対し
て外側先端部が上向きとなるよう傾斜させて懸架支持
し、クローラベルトを接地面からの鉛直線に対して車体
内側方向へ傾斜させることで、クローラベルトにマイナ
スのキャンバ角度を与えてなるクローラベルト式車両の
ため、比較的高速でのコーナリング走行時におけるクロ
ーラベルトの接地グリップ力を、そのマイナスのキャン
バ角度によって高めることができ、従ってクローラベル
トによる比較的高速でのコーナリング時の走行安定性を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の適用例としてクローラベルト式6輪車
を示した概略側面図、第2図はその駆動装置及びサスペ
ンション等を示す側面図、第3図は同平面図、第4図は
同後面図、第5図はクローラベルト装置の支持構造を示
した拡大側面図、第6図は第5図の矢印A−A線に沿っ
た断面図、第7図はキャンバ角度を与えるための他の例
を示すスイングビーム部分の断面図、第8図は同じく他
の例を示すアクスルビーム部分の後面図である。 尚、図面中、1は車体、13は駆動輪、15は遊転輪、17は
クローラベルト、29は駆動輪車軸、39は遊転輪車軸、L
は水平線、lは車軸軸線、Nは鉛直線、Cはキャンバ軸
線、αはキャンバ角度である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の左右両側に夫々配設される駆動輪と
    遊転輪とにクローラベルトを掛装した車両において、駆
    動輪及び遊転輪の両車軸をともに水平線に対して外側先
    端部が上向きとなるよう傾斜させて懸架支持し、クロー
    ラベルトを接地面からの鉛直線に対して車体内側方向へ
    傾斜させたことを特徴とするクローラベルト式車両。
JP3924390U 1990-04-12 1990-04-12 クロ―ラベルト式車両 Expired - Lifetime JP2502080Y2 (ja)

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JPH03129505U JPH03129505U (ja) 1991-12-26
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