JP7056505B2 - ブレーキダストカバー - Google Patents

ブレーキダストカバー Download PDF

Info

Publication number
JP7056505B2
JP7056505B2 JP2018191646A JP2018191646A JP7056505B2 JP 7056505 B2 JP7056505 B2 JP 7056505B2 JP 2018191646 A JP2018191646 A JP 2018191646A JP 2018191646 A JP2018191646 A JP 2018191646A JP 7056505 B2 JP7056505 B2 JP 7056505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
shaped member
dust cover
brake dust
brake
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018191646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020060247A (ja
Inventor
貴広 小川
哲也 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2018191646A priority Critical patent/JP7056505B2/ja
Priority to CN201910761605.5A priority patent/CN111022528B/zh
Priority to US16/571,784 priority patent/US11181157B2/en
Publication of JP2020060247A publication Critical patent/JP2020060247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7056505B2 publication Critical patent/JP7056505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/005Components of axially engaging brakes not otherwise provided for
    • F16D65/0081Brake covers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D55/00Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/78Features relating to cooling
    • F16D65/84Features relating to cooling for disc brakes
    • F16D65/847Features relating to cooling for disc brakes with open cooling system, e.g. cooled by air
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D55/00Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
    • F16D2055/0004Parts or details of disc brakes
    • F16D2055/0037Protective covers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

本発明は、車両の車輪に設けられるディスクブレーキ装置用のブレーキダストカバーに関するものである。
従来から、ディスクブレーキ装置のディスクロータに対して車両内側からの塵や異物の侵入を抑制するためにディスクロータの内側をブレーキダストカバーで覆うことが広く行われている。
この種のブレーキダストカバーでは、ブレーキダストカバー自体に開口部を設け、当該開口部を介して外部から導入されたブレーキ冷却用空気でディスクロータを冷却する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-59572号公報
ところで、近年の動力性能の向上により車速が上がり易くなったことに伴い、ブレーキがより厳しい条件で使用されるケースが増えているところ、車体重量低減のためディスクロータを大型化することなく、フェード(ディスクロータの過熱による制動力の低下)を抑えるために、ブレーキ冷却性能の更なる向上が求められている。
そこで、ブレーキ冷却用空気の導入量を増大させるべく、上記特許文献1のもののように、相対的に小さな開口部ではなく、相対的に大きな開口部をブレーキダストカバーに設けることが考えられる。
しかしながら、相対的に大きな開口部をブレーキダストカバーに設けると、ブレーキダストカバーの強度を確保することが困難になるという問題がある。
そこで、ブレーキダストカバーの強度を確保するべく、ブレーキダストカバーの板厚を相対的に厚くすることが考えられるが、これでは、車体重量が増大し、燃費が悪化するという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブレーキダストカバーにおいて、強度を確保しつつ、ブレーキ冷却性能の向上と燃費悪化の抑制とを両立させる技術を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るブレーキダストカバーでは、異物等の侵入を抑制する板状部材と、強度を付与する板状部材とを、両板状部材の間に開口部が形成されるように重ねることで、ブレーキダストカバーを構成するようにしている。
具体的には、本発明は、車軸と共に回転するディスクロータを車幅方向内側から覆うように、当該車軸を回転可能に支持する非回転体と当該ディスクロータとの間に配置されるブレーキダストカバーを対象としている。
そして、このブレーキダストカバーは、円環の一部が欠けたC字状の第1板状部材と、上記第1板状部材と結合される第2板状部材と、を備え、上記第2板状部材は、上記非回転体に固定される固定部と、当該固定部から放射状に延びる複数の支持部と、を有しており、上記第1板状部材は、車幅方向から見て、当該第1板状部材の内縁と上記固定部の外縁との間に開口部が形成されるように、上記複数の支持部に重ねられて溶接で結合されており、上記第1板状部材には、凸ビードが形成されている一方、上記第2板状部材には、肉抜き穴が上記支持部に形成されており、上記第1板状部材は、上記凸ビードの稜線が上記肉抜き穴に重なるように、上記複数の支持部に重ねられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、C字状の第1板状部材における円環の一部が欠けた箇所を、既存のディスクブレーキ装置のキャリパーと一致させることで、キャリパーと干渉することなく、異物等の侵入を抑制することができる。
また、第1板状部材は、車幅方向から見て、その内縁と第2板状部材の固定部の外縁との間に開口部が形成されるように複数の支持部に重ねられていることから、かかる開口部からブレーキ冷却用空気を導入することができ、これにより、ブレーキ冷却性能を向上させることができる。
しかも、2枚の板状部材を重ねていることから、開口部を相対的に大きく設定したとしても、ブレーキダストカバーの強度を確保することができる。
加えて、互いに形状の異なる、第1板状部材と第2板状部材とを組み合わせることで、換言すると、重ねられることで厚肉となる部位を限定することで、全体的に厚肉のブレーキダストカバーに比して、車体重量の増大を抑えることができ、これにより、燃費の悪化を抑制することができる。
さらに、この構成によれば、第2板状部材には、肉抜き穴が支持部に形成されていることから、車体重量の増大をより一層抑えることができる。もっとも、このような肉抜き穴を形成すると、支持部自体の強度が低下することになる。
この点、本発明では、第1板状部材に形成された凸ビードの稜線が肉抜き穴に重なるように、第1板状部材を複数の支持部に重ねることで、支持部自体の強度低下を凸ビードによって補うことができる。したがって、強度が低下するのを抑えつつ、ブレーキダストカバーのより一層の軽量化を図ることができる。
以上により、本発明によれば、ブレーキダストカバーの強度を確保しつつ、ブレーキ冷却性能の向上と燃費悪化の抑制とを両立させることができる。
また、上記ブレーキダストカバーでは、上記第2板状部材は、上記第1板状部材よりも板厚が厚くてもよい。
この構成によれば、非回転体に固定される部位(固定部)を相対的に厚肉の第2板状部材で構成していることから、例えば非回転体とハブベアリング等で固定部を挟み込むような構造を採用した場合にも、ブレーキダストカバーの共振時に力(加振力)が作用し易い固定部の強度を確保することができる。
さらに、相対的に薄肉の第1板状部材と相対的に厚肉の第2板状部材とを組み合わせることで、全体的に厚肉のブレーキダストカバーに比して、車体重量の増大を抑えることができる。
さらに、上記ブレーキダストカバーでは、上記固定部には、車幅方向に貫通する貫通開口部が形成されていてもよい。
この構成によれば、第1板状部材の内縁と固定部の外縁との間の開口部のみならず、固定部に形成された貫通開口部からもブレーキ冷却用空気を導入することができるので、ブレーキ冷却性能をより一層向上させることができる。
また、上記ブレーキダストカバーでは、上記複数の支持部は、少なくとも4方向に延びていてもよい。
この構成によれば、複数の支持部が少なくとも4方向に放射状に延びていることから、放射状に延びる4つ以上の支持部によって、共振時における第1板状部材の上下前後からの捲れ変形を抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係るブレーキダストカバーによれば、ブレーキダストカバーの強度を確保しつつ、ブレーキ冷却性能の向上と燃費悪化の抑制とを両立させることができる。
本発明の実施形態に係るブレーキダストカバーを模式的に示す正面図である。 図1のII-II線の矢視断面図である。 ブレーキダストカバーを車両の車輪に取り付けた状態を模式的に示す、車幅方向内側から見た図である。 ブレーキダストカバーの固定方法を模式的に説明する図である。 第1板状部材を模式的に示す正面図である。 第1板状部材を模式的に示す側面図である。 第2板状部材を模式的に示す正面図である。 第2板状部材を模式的に示す側面図である。 図1のVIII-VIII線の矢視断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態では、軸受け玉34aを有するハブベアリング34を介して、非回転体であるナックル33に回転可能に支持される車軸30に対し、ハブ35を介して連結されたディスクロータ31と、ディスクロータ31の両面を挟み込むように配置されるキャリパー32と、を備えるディスクブレーキ装置に本発明を適用した場合について説明する(図3Aおよび図3B参照)。また、図1、図4および図6の正面図は、ブレーキダストカバー1、第1板状部材10および第2板状部材20をそれぞれ車幅方向内側から見た図に相当する。
図1は、本実施形態に係るブレーキダストカバー1を模式的に示す正面図であり、図2は、図1のII-II線の矢視断面図である。また、図3Aは、ブレーキダストカバー1を車両の車輪に取り付けた状態を模式的に示す、車幅方向内側から見た図であり、図3Bは、ブレーキダストカバー1の固定方法を模式的に説明する図である。このブレーキダストカバー1は、図3Aおよび図3Bに示すように、車軸30と共に回転するディスクロータ31を車幅方向内側から覆うように、車軸30を回転可能に支持するナックル(非回転体)33とディスクロータ31との間に配置されるものである。ブレーキダストカバー1は、図1および図2に示すように、車幅方向内側に配置される板厚が相対的に薄い第1板状部材10と、車幅方向外側に配置される板厚が相対的に厚い第2板状部材20と、を車幅方向に重ねてスポット溶接(図1の×印参照)することで構成されている。
図4は、第1板状部材10を模式的に示す正面図であり、図5は、第1板状部材10を模式的に示す側面図である。なお、図4の斜線部SA1~SA4は、第2板状部材20とのスポット溶接予定箇所を示している。第1板状部材10は、図4に示すように、円環の一部が欠けたC字状の部材であり、相対的に薄肉(例えば0.7(mm))に形成されている。このように、第1板状部材10をC字状に形成することで、内縁10bの内側Aに後述する第2板状部材20の固定部25が位置するとともに、円環の一部が欠けた箇所Bにキャリパー32が収まるようになっている。
第1板状部材10は、図2および図5に示すように、その外周縁部10aが車幅方向内側に折り曲げられており、車両内側からの風を逃がさずブレーキダストカバー1の中央に寄せて、ブレーキ冷却用空気を増大させるようになっている。
また、第1板状部材10には、図4および図5に示すように、多数の凹凸15,16,17が形成されていて、その強度が高められている。特に、4つのスポット溶接予定箇所SA1,SA2,SA3,SA4の近傍には、車幅方向内側に凸の第1~第4凸ビード11,12,13,14がそれぞれ形成されている。
図6は、第2板状部材20を模式的に示す正面図であり、図7は、第2板状部材20を模式的に示す側面図である。なお、図6の斜線部SB1~SB4は、上記スポット溶接予定箇所SA1~SA4に対応する、第1板状部材10とのスポット溶接予定箇所を示している。第2板状部材20は、図6に示すように、中央に位置する固定部25と、固定部25から外側に延びる第1~第4支持部21,22,23,24と、を有していて、第1板状部材10よりも厚肉(例えば1.8(mm))に形成されている。このように、第2板状部材20は、相対的に厚肉に形成されることで、板厚により強度が高められていることから、図5と図7とを見比べれば分かるように、第1板状部材10とは異なり、起伏がほとんどないフラットな形状に形成されている。
固定部25には、その中央部に円形の貫通孔26が形成されているとともに、貫通孔26の周縁部における貫通孔26と同心の円周上に略90度間隔で4つのボルト孔28が形成されている。貫通孔26には、ブレーキダストカバー1が車両に取り付けられた状態で、図3Aに示すように、車軸30、ハブ35およびハブベアリング34が挿通される。一方、ボルト孔28には、図3Bに示すように、ハブベアリング34をナックル33に固定するためのボルト36が挿通される。さらに、固定部25には、図6に示すように、車両前後方向後側の部位(第2支持部22および第3支持部23の近傍)に車幅方向に貫通する貫通開口部27が形成されている。
第1支持部21は、固定部25から上方に延びている。また、第2支持部22は、固定部25から後方に行くほど上方に傾斜して延びている。さらに、第3支持部23は、固定部25から後方に行くほど下方に傾斜して延びている。また、第4支持部24は、固定部25から下方に延びている。このように、4つの支持部21,22,23,24は、固定部25から放射状に延びている。
これら第1~第4支持部21,22,23,24には、図6に示すように、第1~第4肉抜き穴21a,22a,23a,24aがそれぞれ形成されている。より詳しくは、第1支持部21には、2つのスポット溶接予定箇所SB1の間に長円形の第1肉抜き穴21aが貫通形成されている。また、第2支持部22には、2つのスポット溶接予定箇所SB2の間に長円形の第2肉抜き穴22aが貫通形成されている。さらに、第3支持部23には、2つのスポット溶接予定箇所SB3の間に長円形の第3肉抜き穴23aが貫通形成されている。また、第4支持部24には、2つのスポット溶接予定箇所SB4の間に長円形の第4肉抜き穴24aが貫通形成されている。
以上のように構成された第1板状部材10と第2板状部材20とは、図1に示すように、車幅方向から見て、第1板状部材10の内縁10bの内側Aに第2板状部材20の固定部25が位置するとともに、第1板状部材10の内縁10bと固定部25の外縁25aとの間に第1開口部3および第2開口部5が形成されるように、第1板状部材10が第2板状部材20の第1~第4支持部21,22,23,24に車幅方向内側から重ねられている。しかも、第1板状部材10は、図8に示すように、第1凸ビード11が第1肉抜き穴21aに重なり、且つ、第2凸ビード12が第2肉抜き穴22aに重なり、且つ、第3凸ビード13が第3肉抜き穴23aに重なり、且つ、第4凸ビード14が第4肉抜き穴24aに重なるように、第1~第4支持部21,22,23,24に重ねられている。
そうして、スポット溶接予定箇所SA1~SA4とスポット溶接予定箇所SB1~SB4をそれぞれスポット溶接することにより、車幅方向内側に配置される相対的に薄肉の第1板状部材10と、車幅方向外側に配置される相対的に厚肉の第2板状部材20とでブレーキダストカバー1が形成される。
かかるブレーキダストカバー1は、第2板状部材20の固定部25でナックル33に固定される。より詳しくは、図3Bに示すように、ナックル33には螺子が切られていない貫通孔33aが4つ形成されている一方、ハブベアリング34には螺子が切られたボルト孔34bが4つ形成されている。そうして、車幅方向内側から、ナックル33の貫通孔33a→固定部25のボルト孔28の順に挿通したボルト36を、ハブベアリング34のボルト孔34bに螺合させることで、ハブベアリング34がナックル33に固定される。これにより、固定部25は、ナックル33とハブベアリング34との間に挟まれる形でナックル33に固定されている。
また、ナックル33に固定されたハブベアリング34を介して、ナックル33に回転可能に支持される車軸30およびハブ35が、固定部25の貫通孔26を通って、車幅方向外側でディスクロータ31に連結されている。これにより、ブレーキダストカバー1は、図3Aに示すように、ディスクロータ31を車幅方向内側から覆うように、ナックル33とディスクロータ31との間に配置されるようになっている。
このように構成・配置された本実施形態のブレーキダストカバー1によれば、C字状の第1板状部材10における円環の一部が欠けた箇所Bを、既存のディスクブレーキ装置のキャリパー32と一致させることで、キャリパー32と干渉することなく、異物等の侵入を抑制することができる。
また、第1板状部材10は、図3Aのクロスハッチング部で示すように、第1開口部3および第2開口部5が形成されるように第1~第4支持部21,22,23,24に重ねられていることから、第1開口部3および第2開口部5からブレーキ冷却用空気を導入することができ、これにより、ブレーキ冷却性能を向上させることができる。しかも、相対的に厚肉の第2板状部材20を第1板状部材10に重ねていることから、第1開口部3および第2開口部5を相対的に大きく設定しても、ブレーキダストカバー1の強度を確保することができる。
加えて、第1開口部3および第2開口部5のみならず、固定部25に形成された貫通開口部27からもブレーキ冷却用空気をディスクロータ31へ導入することができるので、ブレーキ冷却性能をより一層向上させることが可能となっている。
また、相対的に薄肉の第1板状部材10と相対的に厚肉の第2板状部材20とを組み合わせることで、全体的に厚肉のブレーキダストカバーに比して、車体重量の増大を抑えることができ、これにより、燃費の悪化を抑制することができる。
加えて、相対的に厚肉の第2板状部材20には、第1~第4肉抜き穴21a,22a,23a,24aが第1~第4支持部21,22,23,24にそれぞれ形成されていることから、車体重量の増大をより一層抑えることができる。このような肉抜き穴21a,22a,23a,24aを形成すると、支持部21,22,23,24自体の強度は低下するが、第1~第4凸ビード11,12,13,14が第1~第4肉抜き穴21a,22a,23a,24aにそれぞれ重なるように、第1板状部材10を第1~第4支持部21,22,23,24に重ねることで、支持部21,22,23,24自体の強度低下を第1~第4凸ビード11,12,13,14によって補うことができる。したがって、強度が低下するのを抑えつつ、ブレーキダストカバー1のより一層の軽量化を図ることができる。
しかも、車幅方向内側に凸の第1~第4凸ビード11,12,13,14が形成された第1板状部材10を車幅方向内側から第1~第4支持部21,22,23,24に重ねることから、第1~第4凸ビード11,12,13,14がディスクロータ31と干渉するのを抑えることができる。
ところで、ブレーキダストカバー1が取り付けられた車両が例えば凸凹道を走行した場合に車輪が揺れると、ブレーキダストカバー1が共振し、相対的に薄肉の第1板状部材10における、上側部分が下側に捲れたり、後側部分が前側に捲れたり、下側部分が上側に捲れたりするような変形を生じることも想定される。しかしながら、本実施形態のブレーキダストカバー1では、第1~第4支持部21,22,23,24が4方向に放射状に延びていることから、どのような態様で第1板状部材10が捲れようとしても、相対的に厚肉の第1~第4支持部21,22,23,24で第1板状部材10の捲れ変形を抑えることができる。具体的には、第1および第2支持部21,22によって第1板状部材10の上側部分の捲れ変形を、第2および第3支持部22,23によって後側部分の捲れ変形を、第3および第4支持部23,24によって下側部分の捲れ変形を抑制することが可能となっている。
また、ナックル33とハブベアリング34との間に挟持される構造では、ブレーキダストカバー1が共振した際に被挟持部に大きな力(加振力)が作用するが、被挟持部である固定部25を相対的に厚肉の第2板状部材20で構成していることから、共振時における固定部25の変形等を抑えることができる。
以上により、本実施形態のブレーキダストカバー1によれば、強度を確保しつつ、ブレーキ冷却性能の向上と燃費悪化の抑制とを両立させることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、各支持部21,22,23,24に1つずつ肉抜き穴21a,22a,23a,24aを形成したが、これに限らず、例えば、一部の支持部のみに肉抜き穴を形成してもよい。
また、凸ビードが肉抜き穴に重なるのであれば、例えば各支持部に複数の肉抜き穴を形成してもよい。
さらに、上記実施形態では、ブレーキ冷却用空気の導入口として、第1支持部21と第2支持部22との間に第1開口部3を形成し、且つ、第3支持部23と第4支持部24との間に第2開口部5を形成するとともに、固定部25に貫通開口部27を形成したが、これに限らず、例えば、貫通開口部27を省略して、第2支持部22と第3支持部23との間に第3の開口部が形成されるように、第1板状部材10を第1~第4支持部21,22,23,24に重ねてもよい。
また、第2板状部材20の貫通開口部27を省略して、例えば第1板状部材10にブレーキ冷却用空気の導入口としての貫通開口部を形成してもよい。
さらに、上記実施形態では、固定部25から放射状に4つの支持部21,22,23,24を延ばしたが、これに限らず、例えば5つ以上の支持部を固定部25から放射状に延ばしてもよい。
また、上記実施形態では、板厚が相対的に薄い第1板状部材10と、板厚が相対的に厚い第2板状部材20とを用いてブレーキダストカバー1を形成したが、これに限らず、例えば板厚が等しい第1板状部材と第2板状部材とを用いてブレーキダストカバーを形成してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、強度を確保しつつ、ブレーキ冷却性能の向上と燃費悪化の抑制とを両立させることができるので、車両の車輪に設けられるディスクブレーキ装置用のブレーキダストカバーに適用して極めて有益である。
1 ブレーキダストカバー
3 第1開口部
5 第2開口部
10 第1板状部材
10b 内縁
11 第1凸ビード
12 第2凸ビード
13 第3凸ビード
14 第4凸ビード
20 第2板状部材
21 第1支持部
21a 第1肉抜き穴
22 第2支持部
22a 第2肉抜き穴
23 第3支持部
23a 第3肉抜き穴
24 第4支持部
24a 第4肉抜き穴
25 固定部
25a 外縁
27 貫通開口部
30 車軸
31 ディスクロータ
33 ナックル(非回転体)

Claims (4)

  1. 車軸と共に回転するディスクロータを車幅方向内側から覆うように、当該車軸を回転可能に支持する非回転体と当該ディスクロータとの間に配置されるブレーキダストカバーであって、
    円環の一部が欠けたC字状の第1板状部材と、
    上記第1板状部材と結合される第2板状部材と、を備え、
    上記第2板状部材は、上記非回転体に固定される固定部と、当該固定部から放射状に延びる複数の支持部と、を有しており、
    上記第1板状部材は、車幅方向から見て、当該第1板状部材の内縁と上記固定部の外縁との間に開口部が形成されるように、上記複数の支持部に重ねられて溶接で結合されており、
    上記第1板状部材には、凸ビードが形成されている一方、上記第2板状部材には、肉抜き穴が上記支持部に形成されており、
    上記第1板状部材は、上記凸ビードの稜線が上記肉抜き穴に重なるように、上記複数の支持部に重ねられていることを特徴とするブレーキダストカバー。
  2. 上記請求項1に記載のブレーキダストカバーにおいて、
    上記第2板状部材は、上記第1板状部材よりも板厚が厚いことを特徴とするブレーキダストカバー。
  3. 上記請求項1または2に記載のブレーキダストカバーにおいて、
    上記固定部には、車幅方向に貫通する貫通開口部が形成されていることを特徴とするブレーキダストカバー。
  4. 上記請求項1~3のいずれか1つに記載のブレーキダストカバーにおいて、
    上記複数の支持部は、少なくとも4方向に延びていることを特徴とするブレーキダストカバー。
JP2018191646A 2018-10-10 2018-10-10 ブレーキダストカバー Active JP7056505B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018191646A JP7056505B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 ブレーキダストカバー
CN201910761605.5A CN111022528B (zh) 2018-10-10 2019-08-16 制动器防尘罩
US16/571,784 US11181157B2 (en) 2018-10-10 2019-09-16 Brake dust cover

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018191646A JP7056505B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 ブレーキダストカバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020060247A JP2020060247A (ja) 2020-04-16
JP7056505B2 true JP7056505B2 (ja) 2022-04-19

Family

ID=70159893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018191646A Active JP7056505B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 ブレーキダストカバー

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11181157B2 (ja)
JP (1) JP7056505B2 (ja)
CN (1) CN111022528B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6475678B2 (ja) * 2016-10-05 2019-02-27 株式会社Subaru ブレーキダストカバー
JP7052658B2 (ja) * 2018-09-20 2022-04-12 トヨタ自動車株式会社 ブレーキダストカバー
JP7037251B2 (ja) * 2018-09-28 2022-03-16 本田技研工業株式会社 車両用ブレーキ装置
JP7056505B2 (ja) * 2018-10-10 2022-04-19 トヨタ自動車株式会社 ブレーキダストカバー
US12091091B2 (en) 2022-03-29 2024-09-17 Honda Motor Co., Ltd. Disk inner fender undercover

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN203836035U (zh) 2014-05-04 2014-09-17 丰田自动车株式会社 制动器防尘罩
JP2018003993A (ja) 2016-07-05 2018-01-11 株式会社シマノ ロータカバー

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4005768A (en) * 1975-11-28 1977-02-01 Ford Motor Company Dust shield for disc brake
JPS5832028Y2 (ja) * 1977-04-05 1983-07-15 トヨタ自動車株式会社 車輛用ディスクブレ−キ装置
JPS5484175A (en) * 1977-12-16 1979-07-04 Aisin Seiki Co Ltd Dust cover for disc brake
JPS55124639U (ja) * 1979-02-27 1980-09-04
JPS61140228U (ja) * 1985-02-20 1986-08-30
JPH0282685U (ja) * 1988-12-16 1990-06-26
FR2803643B1 (fr) * 2000-01-06 2002-03-08 Peugeot Citroen Automobiles Sa Protecteur de disque de frein de vehicule automobile et procede de realisation d'un tel protecteur
SE523603C2 (sv) * 2002-11-21 2004-05-04 Scania Cv Abp Skyddsskärm för skivbroms och skivbromsenhet inkluderande en sådan skyddsskärm
KR20050051263A (ko) * 2003-11-27 2005-06-01 현대자동차주식회사 디스크브레이크의 더스트커버
KR20130043772A (ko) * 2011-10-21 2013-05-02 주식회사 금창 엠보싱을 적용한 디스크 브레이크 더스트 커버
FR2998935B1 (fr) * 2012-12-05 2014-11-28 Peugeot Citroen Automobiles Sa Protecteur de disque de frein de vehicule
JP5662539B2 (ja) * 2013-09-10 2015-01-28 日信工業株式会社 ドラムブレーキ装置
DE102014016235A1 (de) * 2014-11-04 2016-05-04 Man Truck & Bus Ag Abschirmvorrichtung für eine Bremsscheibe
DE202015104729U1 (de) * 2015-09-06 2016-12-07 Westfalia Presstechnik Gmbh & Co. Kg Bremsenabdeckblech
JP6447458B2 (ja) 2015-10-27 2019-01-09 トヨタ自動車株式会社 ダストカバー
TWI590974B (zh) * 2016-07-05 2017-07-11 溫芫鋐 碟盤保護蓋
JP2018054012A (ja) 2016-09-28 2018-04-05 株式会社アドヴィックス ブレーキ装置
JP6475678B2 (ja) * 2016-10-05 2019-02-27 株式会社Subaru ブレーキダストカバー
JP7056505B2 (ja) * 2018-10-10 2022-04-19 トヨタ自動車株式会社 ブレーキダストカバー

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN203836035U (zh) 2014-05-04 2014-09-17 丰田自动车株式会社 制动器防尘罩
JP2018003993A (ja) 2016-07-05 2018-01-11 株式会社シマノ ロータカバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020060247A (ja) 2020-04-16
US11181157B2 (en) 2021-11-23
CN111022528B (zh) 2021-07-16
CN111022528A (zh) 2020-04-17
US20200116221A1 (en) 2020-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7056505B2 (ja) ブレーキダストカバー
KR101378228B1 (ko) 조립식 차량용 휘일
US8398178B2 (en) Vehicle wheel disk
JP4669064B2 (ja) 自動車用ホイールディスク
JP5419989B2 (ja) 自動車用ホイールディスク
JP7042798B2 (ja) 車両ホイールディスク、このようなホイールディスクを含む車両ホイール、ならびにこのようなホイールディスクおよび車両ホイールの生産方法
EP2495110B1 (en) Wheel for vehicles
JP5770212B2 (ja) 自動車用ホイール
JP5167226B2 (ja) 自動車用ホイール
JP4610492B2 (ja) 車両用ホイール
JP5592945B2 (ja) 自動車用ホイール
JP5149643B2 (ja) 自動車用ホイール
JP4623734B2 (ja) 自動車用ホイール
JP6269687B2 (ja) ブレーキディスク付き鉄道車輪
US11987075B2 (en) Fabricated vehicle wheel with wheel disc having lightener pockets
JP5495808B2 (ja) 自動車用ホイールディスク
JP2011168147A (ja) 自動車用ホイール
JP5520576B2 (ja) ゴムクローラ
JP2003335101A (ja) 自動車用スチールホイール
JP2020133772A (ja) ブレーキダストカバー
JP2011105091A (ja) ゴムクローラ
JP6941167B2 (ja) ブレーキディスク
JP5592197B2 (ja) 自動車用ホイール
JP2020133773A (ja) ブレーキダストカバー
JP2022093009A (ja) ハブユニット軸受及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220321

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7056505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151