JP2897423B2 - ゴムクローラ - Google Patents

ゴムクローラ

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【発明の詳細な説明】 (利用分野) 本発明はゴムクローラに関するもので、特にいえば土
木・建機等に用いられる履き替え用ゴムクローラの構造
に係るものである。
(従来技術) 従来より、コンバイン等の農機の走行帯としてゴムク
ローラが広く使用されており、近年に至っては土木・建
機等の走行帯として鉄シュークローラに替わり、又は、
これと併用されてゴムクローラが使用されるようになっ
てきた。
かかるゴムクローラは接地面側がゴム製のラグである
ため、舗装路面上を走行した場合にあっても、路面に傷
をつけることなく、かつ、路面から伝わる振動もゴム製
のラグが緩衝体となし、乗り心地の良さを提供してい
る。
このゴムクローラは鉄シュークローラの連結ピンによ
るリンクと異なり、クローラの長手方向と直角に横並び
して配列された芯金と、これを外側より取り囲むスチー
ルコードがゴム弾性体中に埋設されており、その接地面
側にゴム製のラグが同時成型されると共に、その内周面
側には一対の突起が前記した芯金に立設されてゴム面よ
り突出している。
しかるに、機体に備えられた転輪がこの突起の上面を
走行する場合もあるし、この突起の外側に備えられて芯
金と一体とした走行面上を走行する場合もある。即ち前
者は突起の上面が走行軌道をなし、後者は突起の外側に
走行軌道を有しているものである。
第1図は前者の例を示すゴムクローラの平面図であ
り、第2図はその長手方向の中央断面図である。
図において符号1で示すものはゴムクローラを形成す
るゴム弾性体であって、これは無端体とされ、このゴム
弾性体1中にその長手方向と直角に横並びとされた芯金
2が埋設され、図示はしないがこの芯金2の外側、即ち
接地面側に抗張体としてのスチールコードが同様に埋設
されている。
図中3は接地面側に備えられたゴム製のラグである。
そして、4はスプロケット歯との係合孔であって、芯金
2の中央部がその係合部5となっている。
更に、芯金2からはこのスプロケット歯との係合孔4
をはさむ状態で一対の突起6、6が伸びている。
この例は機体に備えられた転輪20がかかる突起6、6
の上面7を走行軌道8とした例であり、転輪20がこの走
行軌道8に出来るだけ長く走行させるべく、一対の突起
6、6即ち走行軌道8はゴムクローラの長手方向に相互
にややずらして配備されているものである。
又、第3図は後者の例を示すゴムクローラの平面図で
あって、芯金2より一対の突起6、6が並立され、そし
て転輪の走行軌道8はその突起6、6の外側に芯金2よ
り伸びてゴムクローラの内周面に露呈している構造とな
っている。
さて、ゴムクローラは無端状とされ、前後のスプロケ
ット及びアイドラに巻き付けられて走行するが、この際
に抗張体より内周側にあるゴムは圧縮歪を大きく受け
る。
更に、転輪20は、この走行軌道8を走行することにな
るが、転輪20がこの走行軌道8のほぼ中央にある場合
(図中のa部)は問題はないが、これが右端部(図中の
b部)に至った際には、芯金2はこの転輪20から伝達さ
れる機体重量によって大きく右に傾くことになる。他
方、左端部(図中c部)に転輪20がある場合には、同様
に芯金2は大きく左に傾くこととなる。
ゴムクローラにおいては、その全体がゴム弾性体1で
形成されているために、スプロケット及びアイドラに巻
き付く際の圧縮歪、更には転輪20の走行の際に生じる芯
金2のこの左右の揺れ歪をかかるゴム弾性体1によって
吸収することとなるが、特に隣り合う芯金2の走行軌道
8が相対するゴム部9においては、圧縮と引張りの繰り
返し作用を受け、特に引張りの際にここに亀裂を発生し
て、ゴムクローラの寿命を縮めることがしばしばであっ
た。
(課題) このため、かかるゴム部9にこの圧縮および引張りの
繰り返し作用に対処するために、符号10で示すようなゴ
ムクローラの幅方向に伸びる溝部を予め形成しておくこ
とが行われていた。
しかしながら、このような溝部10を形成して改善効果
はあったものの、単に溝部を形成しただけのものにあっ
ては、やはりこの溝部10から生じる亀裂に基づくトラブ
ルが多く、このために寿命を短くするケースが散見され
ている、。
(目的) 本発明はかかる従来技術による課題を巧みに解決した
ものであって、転隣の走行軌道間に設けられる溝部の形
状を改良することによって亀裂の発生を阻止したゴムク
ローラを提供することをその目的としている。
(解決手段) 本発明の解決手段は次のとおりである。即ち本発明の
第1は無端状となしたゴム弾性体中にこの長手方向と直
角に横並びされて埋設された芯金を有するゴムクローラ
であって、その内周面側に前記芯金から伸びる転輪の走
行軌道を形成させ、隣り合う芯金間の走行軌道の突き合
わせ部のゴム部にゴムクローラの幅方向に伸びる断面U
字状の溝部を形成し、更に、前記走行軌道に臨む当該溝
部の底部両端に断面U字状の端溝部を形成したことを特
徴とするゴムクローラであって、更に発明の第2は無端
状となしたゴム弾性体中にこの長手方向と直角に横並び
されて埋設された芯金を有するゴムクローラであって、
その内周面側に前記芯金から伸びる転輪の走行軌道を形
成させ、隣り合う芯金間の走行軌道の突き合わせ部のゴ
ム部にゴムクローラの幅方向に伸びる断面U字状の溝部
を形成し、更に、当該溝部の底部中央に断面U字状の中
央溝部を形成したことを特徴とするゴムクローラに係る
ものである。
(作用) 本発明は以上のような構成を採用したものであって、
いずれの発明においても走行軌道に臨んだ溝部底部の両
端に生じる集中応力を減少するものであって、ゴムの圧
縮および引張りの繰り返し作用に伴う亀裂の発生を防止
するものである。
即ち、第1発明においてはこの応力の集中する溝部の
底部両端に、更に小さな端溝部を予め形成させておくこ
とによってこの部分のゴムに生じる集中応力を分散させ
ることができ、一方、第2発明においてはこの部分に生
じる集中応力を溝部底部の中央部に設けた小さな中央溝
部によってこれを逃がすことができるようになったもの
で各部位での歪を減少できたものである。
(具体例) 以上図面に基づいて本発明を更に詳しく説明する。
第4図は本第1発明の実施例を示す芯金2の突起6、
即ち走行軌道8上でのゴムクローラの長手方向の拡大断
面図であり、第5図はこの溝部10の更に拡大断面図であ
る。
この実施例の平面図は前に説明した第1図と同様であ
り、その側面図は溝部10の形状を除いてはこれも同様な
ので省略する。
さて、これら図において転輪の走行軌道8上を通過す
る際に生じる集中応力は、溝部10の底部の特に前記走行
軌道に臨んだ両端に発生するが、この両端部分に小さな
U字状端溝部11、12を形成することとしたものである。
この例においては、端溝部11、12の幅w1は、溝部10の
底部幅W1に対し、約1/4・W1の幅を有し、一方かかる端
溝部11、12の深さd1は底部幅W1に対し約1/4・W1の深さ
を有している。
第6図は第2発明の実施例を示す溝部10の拡大断面図
である。
この例では、溝部10の底部幅W2の中央に、更に小さな
U字状の中央溝部13を形成したものである。かかる中央
溝部13の溝幅w2は、溝部10の底部幅W2に対し1/3・W2
なし、その深さd2も1/3・W2であった。
以上の例は、芯金から伸びる突起6の上面7を転輪の
走行軌道8としたゴムクローラの例であるが、この転輪
がかかる突起上を走行せずに、この外側に備えられた走
行軌道上を走行するタイプのゴムクローラにあっても、
全く同様にゴム部の亀裂の発生を低減できるようになっ
たことはいうまでもない。
(実験結果) 前記の第1発明の実施例において、端溝部11、12の形
状は、その溝幅w1は溝部10の溝幅W1に対し、 0.15W1<w1<0.35W1 なる関係にあるとき特にその効果があり、亀裂の発生率
は通常の70%以下に低減することができる。
勿論この端溝部11,12の深さd1にも関係があり、一般
にはこのd1が大きいほど効果があるが、これも構造上自
ら限界があり、溝部10のこの溝幅W1に対し、 0.1W1<d1<0.35W1 程度の幅が実際的である。
又、第2発明の実施例にあっては、中央溝部13の幅w2
は、前記溝部10の幅W2に対し、 0.3W2<w2<0.8W2 なる関係の場合に亀裂の発生が低減し、特にw2/W2が0.5
〜0.7にあってはその亀裂の発生率が半分以下になるこ
とが確認された。
この発明においても中央溝部13の深さd2も効果に大き
く貢献し、 0.2W2<d2<0.6W2 なる関係の場合がよく、特にいえばこのd2とw2とは略々
同じ程度のものとされるのが通常である。
(効果) 以上の通り、本発明にあっては転輪の走行軌道の突き
合わせ部におけるゴム弾性体に形成する溝部の形状を特
定したことによって、ここに生じる集中応力を緩和する
ことが可能となったもので、その歪を減少させ、このた
めにゴム弾性体に生じる亀裂の発生を低減でき、ゴムク
ローラの耐久性(寿命)を改善したものであって、その
産業上の利用価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のゴムクローラの平面図、第2図は第1図
の長手方向の中央断面図、第3図は他のゴムクローラの
従来例を示す平面図、第4図は本第1発明の実施例を示
すゴムクローラの走行軌道上における長手方向の拡大断
面図、第5図は第4図の溝部10の更に拡大断面図、第6
図は第2発明の実施例を示す溝部10の拡大断面図であ
る。 1……ゴム弾性体 2……芯金 3……ラグ 4……スプロケット歯との係合孔 5……係合部 6……突起 7……突起の上面 8……走行軌道 9……走行軌道が相対するゴム部 10……溝部 11、12……端溝部 13……中央溝部 20……転輪 W1、W2……溝部の底部幅 w1……端溝部の幅 w2……中央溝部の幅 d1……端溝部の深さ d2……中央溝部の深さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 55/253

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端状となしたゴム弾性体中にこの長手方
    向と直角に横並びされて埋設された芯金を有するゴムク
    ローラであって、その内周面側に前記芯金から伸びる転
    輪の走行軌道を形成させ、隣り合う芯金間の走行軌道の
    突き合わせ部のゴム部にゴムクローラの幅方向に伸びる
    断面U字状の溝部を形成し、更に、前記走行軌道に臨む
    当該溝部の底部両端に断面U字状の端溝部を形成したこ
    とを特徴とするゴムクローラ。
  2. 【請求項2】無端状となしたゴム弾性体中にこの長手方
    向と直角に横並びされて埋設された芯金を有するゴムク
    ローラであって、その内周面側に前記芯金から伸びる転
    輪の走行軌道を形成させ、隣り合う芯金間の走行軌道の
    突き合わせ部のゴム部にゴムクローラの幅方向に伸びる
    断面U字状の溝部を形成し、更に、当該溝部の底部中央
    に断面U字状の中央溝部を形成したことを特徴とするゴ
    ムクローラ。
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