JPH05345581A - ゴムクロ−ラ - Google Patents
ゴムクロ−ラInfo
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- JPH05345581A JPH05345581A JP17902992A JP17902992A JPH05345581A JP H05345581 A JPH05345581 A JP H05345581A JP 17902992 A JP17902992 A JP 17902992A JP 17902992 A JP17902992 A JP 17902992A JP H05345581 A JPH05345581 A JP H05345581A
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- JP
- Japan
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- rubber crawler
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- rubber
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- hang
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はゴムクロ−ラの構造に係るものであ
り、特にゴム中に埋入される芯金のズレやねじれを防止
して、スプロケットや転輪との間に生じる脱輪を防止す
る機能を付与した点に特徴がある。 【構成】 中央に突起を有し、突起をはさんで両翼部に
転輪走行部を有する芯金を一定ピッチをもってゴム弾性
体中に埋入させ、その外周側にゴムクロ−ラの長手方向
に向かって抗張体を配置埋入させたゴムクロ−ラにおい
て、芯金の幅方向の前後に張出部を形成し、隣り合う芯
金との関係において、幅方向からみて重り合い、かつ上
面からみて係合状態をなしていることを特徴とするゴム
クロ−ラ。 【効果】 本発明はゴムクロ−ラ中に埋入された芯金相
互間にあって横ズレの防止をもたらしたものであり、こ
のため、スプロケットや転輪との脱輪の発生が著しく低
減したものであり、更に、ゴムクロ−ラの駆動方式を好
適に採用したために、ゴムクロ−ラ自体の軽量化が図ら
れることとなったものである。
り、特にゴム中に埋入される芯金のズレやねじれを防止
して、スプロケットや転輪との間に生じる脱輪を防止す
る機能を付与した点に特徴がある。 【構成】 中央に突起を有し、突起をはさんで両翼部に
転輪走行部を有する芯金を一定ピッチをもってゴム弾性
体中に埋入させ、その外周側にゴムクロ−ラの長手方向
に向かって抗張体を配置埋入させたゴムクロ−ラにおい
て、芯金の幅方向の前後に張出部を形成し、隣り合う芯
金との関係において、幅方向からみて重り合い、かつ上
面からみて係合状態をなしていることを特徴とするゴム
クロ−ラ。 【効果】 本発明はゴムクロ−ラ中に埋入された芯金相
互間にあって横ズレの防止をもたらしたものであり、こ
のため、スプロケットや転輪との脱輪の発生が著しく低
減したものであり、更に、ゴムクロ−ラの駆動方式を好
適に採用したために、ゴムクロ−ラ自体の軽量化が図ら
れることとなったものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムクロ−ラの構造に係
るものであり、特にゴム中に埋入される芯金のズレやね
じれを防止して、スプロケットや転輪との間に生じる脱
輪を防止する機能を付与した点に特徴がある。
るものであり、特にゴム中に埋入される芯金のズレやね
じれを防止して、スプロケットや転輪との間に生じる脱
輪を防止する機能を付与した点に特徴がある。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴムクロ−ラにあっては、農業用
機械のみならず建設用機械や土木作業用機械の走行部と
して広く使用されている。かかるゴムクロ−ラとして
は、多数の芯金がその幅方向に横並べされ、一定ピッチ
をもってゴム中に埋入されており、この芯金を外囲いし
て抗張体であるスチ−ルコ−ドが埋入されている。
機械のみならず建設用機械や土木作業用機械の走行部と
して広く使用されている。かかるゴムクロ−ラとして
は、多数の芯金がその幅方向に横並べされ、一定ピッチ
をもってゴム中に埋入されており、この芯金を外囲いし
て抗張体であるスチ−ルコ−ドが埋入されている。
【0003】しかるに、芯金の中央部がスプロケットと
の噛合部となるものにあっては、ゴムクロ−ラの中央部
にはスチ−ルコ−ドを埋入することができず、従って、
芯金の長さを長くしてスチ−ルコ−ドを巻き掛けしてい
たものである。従って、ゴムクロ−ラにかかるモ−メン
トは芯金の中央部より、より遠い所にかかるものとなる
ため、それだけ芯金も長く、かつ太くする必要があっ
た。このため芯金の重量はそれだけ大きくなり、芯金1
本当たり数kgになるものもあり、ゴムクロ−ラの全重
量に対して芯金の重量の割合はそれだけ増すこととな
る。
の噛合部となるものにあっては、ゴムクロ−ラの中央部
にはスチ−ルコ−ドを埋入することができず、従って、
芯金の長さを長くしてスチ−ルコ−ドを巻き掛けしてい
たものである。従って、ゴムクロ−ラにかかるモ−メン
トは芯金の中央部より、より遠い所にかかるものとなる
ため、それだけ芯金も長く、かつ太くする必要があっ
た。このため芯金の重量はそれだけ大きくなり、芯金1
本当たり数kgになるものもあり、ゴムクロ−ラの全重
量に対して芯金の重量の割合はそれだけ増すこととな
る。
【0004】一方、芯金の中央に角部を形成したものも
あり、このゴムクロ−ラの内周より突出した角部がスプ
ロケットとの噛合に供されるが、この芯金を用いたゴム
クロ−ラにあってはスチ−ルコ−ドはその中央にも埋入
することができる。このため、前記の例と異なり芯金の
長さは比較的短くてよく、又、芯金にかかるモ−メント
も小さく、芯金の重量は小さくてすむという特徴があ
る。
あり、このゴムクロ−ラの内周より突出した角部がスプ
ロケットとの噛合に供されるが、この芯金を用いたゴム
クロ−ラにあってはスチ−ルコ−ドはその中央にも埋入
することができる。このため、前記の例と異なり芯金の
長さは比較的短くてよく、又、芯金にかかるモ−メント
も小さく、芯金の重量は小さくてすむという特徴があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、後者の芯金
を用いたゴムクロ−ラの改良に係るものである。ここで
かかる芯金の一例を示すと図1及び図2の通りである。
図1はその芯金の平面図、図2はその一部切欠正面図で
ある。図中1、2は左右にのびる翼部であり、中央部に
スプロケット或いは転輪との噛合に供される角部3が形
成され、この左右に転輪の走行部4、5が芯金の前後の
張出部41 、52 と共に形成されている。
を用いたゴムクロ−ラの改良に係るものである。ここで
かかる芯金の一例を示すと図1及び図2の通りである。
図1はその芯金の平面図、図2はその一部切欠正面図で
ある。図中1、2は左右にのびる翼部であり、中央部に
スプロケット或いは転輪との噛合に供される角部3が形
成され、この左右に転輪の走行部4、5が芯金の前後の
張出部41 、52 と共に形成されている。
【0006】しかるに、ゴムクロ−ラに埋入されている
芯金が横方向に力が加わった場合、隣り合う芯金同士は
相互に干渉することはなく、従って芯金のズレは阻止さ
れないので、ゴム中で許される範囲で自由に挙動でき、
従って、その角部3の位置も一定ではなく、このため、
スプロケットとの噛合や転輪との係合がはずれ、脱輪が
発生することとなる。脱輪の面から言うと、ゴムクロ−
ラの横剛性及びねじり剛性が低いと、芯金がズレ或いは
ねじれを生じて脱輪を発生することとなるのである。
芯金が横方向に力が加わった場合、隣り合う芯金同士は
相互に干渉することはなく、従って芯金のズレは阻止さ
れないので、ゴム中で許される範囲で自由に挙動でき、
従って、その角部3の位置も一定ではなく、このため、
スプロケットとの噛合や転輪との係合がはずれ、脱輪が
発生することとなる。脱輪の面から言うと、ゴムクロ−
ラの横剛性及びねじり剛性が低いと、芯金がズレ或いは
ねじれを生じて脱輪を発生することとなるのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術の上
記のような欠点を解消することを目的としており、その
要旨は、中央に角部を有し、この角部をはさんで両翼部
に転輪走行部を有する芯金を一定ピッチをもってゴム弾
性体中に埋入させ、その外周側にゴムクロ−ラの長手方
向に向かって抗張体を配置埋入させたゴムクロ−ラにお
いて、芯金の幅方向の前後に張出部を形成し、隣り合う
芯金との関係において、幅方向からみて重り合い、かつ
上面からみて係合状態をなしていることを特徴とするゴ
ムクロ−ラを提供するものである。
記のような欠点を解消することを目的としており、その
要旨は、中央に角部を有し、この角部をはさんで両翼部
に転輪走行部を有する芯金を一定ピッチをもってゴム弾
性体中に埋入させ、その外周側にゴムクロ−ラの長手方
向に向かって抗張体を配置埋入させたゴムクロ−ラにお
いて、芯金の幅方向の前後に張出部を形成し、隣り合う
芯金との関係において、幅方向からみて重り合い、かつ
上面からみて係合状態をなしていることを特徴とするゴ
ムクロ−ラを提供するものである。
【0008】そして更に効果的には、上記の構成に対し
て、更に前記抗張体に対して左右に一定の角度をもって
配置されたコ−ド列を、ゴム中に配置埋入させたことを
特徴とするゴムクロ−ラを提供するにある。
て、更に前記抗張体に対して左右に一定の角度をもって
配置されたコ−ド列を、ゴム中に配置埋入させたことを
特徴とするゴムクロ−ラを提供するにある。
【0009】
【作用】本発明は、ゴム中に隣り合って埋入された芯金
同士が相互に干渉しあって芯金の横方向へのズレを阻止
しようとするものであって、芯金の幅方向に突出させた
張出部が幅方向からみて重り合い、かつ、上面からみて
係合状態をなしているため、芯金の横方向へのズレに対
してこの張出部が干渉しあうものである。このため、芯
金の中央に形成された角部の位置のズレはそれ程大きく
なく、スプロケットとの噛合は脱れることなく、又、転
輪との係合も脱れることが低減されることとなる。
同士が相互に干渉しあって芯金の横方向へのズレを阻止
しようとするものであって、芯金の幅方向に突出させた
張出部が幅方向からみて重り合い、かつ、上面からみて
係合状態をなしているため、芯金の横方向へのズレに対
してこの張出部が干渉しあうものである。このため、芯
金の中央に形成された角部の位置のズレはそれ程大きく
なく、スプロケットとの噛合は脱れることなく、又、転
輪との係合も脱れることが低減されることとなる。
【0010】又、ゴムクロ−ラの横剛性やねじれ剛性を
増すために、前記抗張体に対して左右に一定の角度をな
して少なくとも一対のコ−ド列をゴム中に埋入し、芯金
の挙動を阻止することによっても脱輪の発生を低減する
ことができるようになったものであり、特に、前記の構
成にかかる構成を併用すれば、より効果を奏することと
なる。
増すために、前記抗張体に対して左右に一定の角度をな
して少なくとも一対のコ−ド列をゴム中に埋入し、芯金
の挙動を阻止することによっても脱輪の発生を低減する
ことができるようになったものであり、特に、前記の構
成にかかる構成を併用すれば、より効果を奏することと
なる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面をもって更に詳細に説明
する。図3は本発明のゴムクロ−ラに用いられる芯金の
平面図、図4はその正面図、図5はその中央での断面図
である。11、12は左右の翼部であり、13はその中
央部に形成された角部である。そして、この角部13の
左右に転輪走行部14、15が設けられ、この転輪走行
部14、15は芯金の幅方向の前後に張出す張出部1
6、17が連続して形成されている。
する。図3は本発明のゴムクロ−ラに用いられる芯金の
平面図、図4はその正面図、図5はその中央での断面図
である。11、12は左右の翼部であり、13はその中
央部に形成された角部である。そして、この角部13の
左右に転輪走行部14、15が設けられ、この転輪走行
部14、15は芯金の幅方向の前後に張出す張出部1
6、17が連続して形成されている。
【0012】図6はかかる芯金をもって形成されたゴム
クロ−ラの内周平面であり、図7はこの芯金を埋入した
ゴムクロ−ラの幅方向断面である。図中、18は芯金の
全幅に対応して外周側に埋入された抗張体、即ちスチ−
ルコ−ドであり、19は外周側に形成されたラグであ
る。
クロ−ラの内周平面であり、図7はこの芯金を埋入した
ゴムクロ−ラの幅方向断面である。図中、18は芯金の
全幅に対応して外周側に埋入された抗張体、即ちスチ−
ルコ−ドであり、19は外周側に形成されたラグであ
る。
【0013】この張出部14、15は、転輪の走行部で
もあり、これが略中央で2分され、芯金のA側では張出
部16、17が外側に形成(161 、171 )され、一
方、B側では内側に形成(162 、172 )されてい
る。芯金はゴムクロ−ラの内周面Lより角部13が突出
し、転輪走行部14、15及び張出部16、17の表面
も又、内周面Lと略同じ面をもって露出するものであ
る。
もあり、これが略中央で2分され、芯金のA側では張出
部16、17が外側に形成(161 、171 )され、一
方、B側では内側に形成(162 、172 )されてい
る。芯金はゴムクロ−ラの内周面Lより角部13が突出
し、転輪走行部14、15及び張出部16、17の表面
も又、内周面Lと略同じ面をもって露出するものであ
る。
【0014】図から分るように、隣り合う芯金との関係
にあって芯金のA側の張出部161171 が隣りの芯金
のB側の張出部162 、172 を外側より包み込むもの
である。このように、張出部161 、171 と張出部1
62 、172 とは、ゴムクロ−ラの幅方向から見て重り
合うものであり、又、平面からみても係合関係にあるこ
とになる。このため、芯金の横方向へのズレが阻止され
るものであり、脱輪防止に役立つのである。
にあって芯金のA側の張出部161171 が隣りの芯金
のB側の張出部162 、172 を外側より包み込むもの
である。このように、張出部161 、171 と張出部1
62 、172 とは、ゴムクロ−ラの幅方向から見て重り
合うものであり、又、平面からみても係合関係にあるこ
とになる。このため、芯金の横方向へのズレが阻止され
るものであり、脱輪防止に役立つのである。
【0015】図8は別の芯金をもって形成されたゴムク
ロ−ラの内周平面である。この例では芯金の幅方向の前
後に張出部16、17が形成され、転輪の走行部となる
A側の張出部161 、171 に対してB側には角部13
に臨む中央張出部20が形成されている。そして、張出
部161 、171 によって隣りの芯金の中央張出部20
を包み込んで係合するものである。芯金はこの両者の係
合によって横ズレが阻止されることとなる。
ロ−ラの内周平面である。この例では芯金の幅方向の前
後に張出部16、17が形成され、転輪の走行部となる
A側の張出部161 、171 に対してB側には角部13
に臨む中央張出部20が形成されている。そして、張出
部161 、171 によって隣りの芯金の中央張出部20
を包み込んで係合するものである。芯金はこの両者の係
合によって横ズレが阻止されることとなる。
【0016】図9は更に別の芯金をもって形成された、
図8と同様のゴムクロ−ラの内周平面である。この例で
は、張出部16、17は芯金のA、B側に夫々張出して
おり、角部13に臨む中央張出部21は、前例の中央張
出部20の半分の部分を張出したものであり、張出部1
61 と中央張出部211 によって隣りの中央張出部21
2 を包み込み、一方、張出部172 と中央張出部212
とで隣りの芯金の中央張出部211 を包み込むこととな
っている。
図8と同様のゴムクロ−ラの内周平面である。この例で
は、張出部16、17は芯金のA、B側に夫々張出して
おり、角部13に臨む中央張出部21は、前例の中央張
出部20の半分の部分を張出したものであり、張出部1
61 と中央張出部211 によって隣りの中央張出部21
2 を包み込み、一方、張出部172 と中央張出部212
とで隣りの芯金の中央張出部211 を包み込むこととな
っている。
【0017】本発明において、芯金が横方向にズレるの
を阻止するものであり、これによって脱輪の防止が図れ
るものである。
を阻止するものであり、これによって脱輪の防止が図れ
るものである。
【0018】脱輪防止の点からみると、ゴムクロ−ラの
横剛性やねじり剛性を向上させることもその一方法であ
り、このためには、ゴムクロ−ラの長手方向に対して逆
向きに一定の角度をもった2層のコ−ドをゴム中に埋入
させる方法がある。
横剛性やねじり剛性を向上させることもその一方法であ
り、このためには、ゴムクロ−ラの長手方向に対して逆
向きに一定の角度をもった2層のコ−ドをゴム中に埋入
させる方法がある。
【0019】図10は抗張体であるスチ−ルコ−ド18
に対して、ゴムクロ−ラの外周側に2層のスチ−ルコ−
ド221 、222 が配置された平面図である。スチ−ル
コ−ド層221 、222 はスチ−ルコ−ド18に対して
夫々一定の逆向きの角度θをもって配置されており、こ
の角度を変化させることにより、ゴムクロ−ラの横剛性
やねじり剛性の程度を調整することができる。尚、この
2層のスチ−ルコ−ド層221 、222 は、抗張体であ
るスチ−ルコ−ド18の外周側に配置する例をもって示
したが、配置場所はここに限定されることはなく、スチ
−ルコ−ド18と芯金との間、又は芯金の内側に配置し
ても十分効果がある。
に対して、ゴムクロ−ラの外周側に2層のスチ−ルコ−
ド221 、222 が配置された平面図である。スチ−ル
コ−ド層221 、222 はスチ−ルコ−ド18に対して
夫々一定の逆向きの角度θをもって配置されており、こ
の角度を変化させることにより、ゴムクロ−ラの横剛性
やねじり剛性の程度を調整することができる。尚、この
2層のスチ−ルコ−ド層221 、222 は、抗張体であ
るスチ−ルコ−ド18の外周側に配置する例をもって示
したが、配置場所はここに限定されることはなく、スチ
−ルコ−ド18と芯金との間、又は芯金の内側に配置し
ても十分効果がある。
【0020】尚、このコ−ド層は細線を撚り合わせたも
のであっても、単線であってもよく、場合によっては有
機或いは無機のコ−ドを用いてもよい。勿論、前記した
特殊形状の芯金と共にこの2層のスチ−ルコ−ド層を併
用することが効果的であり、併用時にあっては、芯金相
互のズレ防止と共にゴムクロ−ラ側からも横剛性、ねじ
り剛性の向上が図られ、脱輪の防止能は著しく向上する
こととなる。
のであっても、単線であってもよく、場合によっては有
機或いは無機のコ−ドを用いてもよい。勿論、前記した
特殊形状の芯金と共にこの2層のスチ−ルコ−ド層を併
用することが効果的であり、併用時にあっては、芯金相
互のズレ防止と共にゴムクロ−ラ側からも横剛性、ねじ
り剛性の向上が図られ、脱輪の防止能は著しく向上する
こととなる。
【0021】上記各例において、符号23は隣り合う芯
金間の近接した部分に形成された溝である。この溝23
は、ゴムクロ−ラがアイドラ−等に巻き掛けした際に、
ゴムクロ−ラがスム−ズに曲がるようにゴム内周面に形
成されたものである。
金間の近接した部分に形成された溝である。この溝23
は、ゴムクロ−ラがアイドラ−等に巻き掛けした際に、
ゴムクロ−ラがスム−ズに曲がるようにゴム内周面に形
成されたものである。
【0022】尚、この溝23について図6をもって更に
言及すると、溝231 、232 が特にゴムクロ−ラの幅
方向に形成されることにより、アイドラ−等への巻き掛
けがスム−ズになる。しかしながら、この際、張出部1
61 と162 、171 と172 との間に存在するゴムは
この巻き掛けの際に伸縮が繰り返され、この部分のゴム
が切断されることはさけられない。この切断は時として
この部位にとどまらず、ゴムクロ−ラ本体にまで伸びる
ことがあり、このためゴムクロ−ラの寿命を短くする結
果ともなる。
言及すると、溝231 、232 が特にゴムクロ−ラの幅
方向に形成されることにより、アイドラ−等への巻き掛
けがスム−ズになる。しかしながら、この際、張出部1
61 と162 、171 と172 との間に存在するゴムは
この巻き掛けの際に伸縮が繰り返され、この部分のゴム
が切断されることはさけられない。この切断は時として
この部位にとどまらず、ゴムクロ−ラ本体にまで伸びる
ことがあり、このためゴムクロ−ラの寿命を短くする結
果ともなる。
【0023】従って、予め、この両者間にスリット状の
溝(図示せず)を形成しておけばよく、一方、この間隔
が極めてせまいためこの部位にスリット状の溝を形成す
ることが難しい場合には、この部位のゴムが伸縮運動の
際に、積極的に張出部161、162 及び171 、172
の表面より剥離してしまうようにすれば、この部分か
らのゴム亀裂を生じなくなり、ゴムクロ−ラの寿命を長
く保たせることができることが分った。
溝(図示せず)を形成しておけばよく、一方、この間隔
が極めてせまいためこの部位にスリット状の溝を形成す
ることが難しい場合には、この部位のゴムが伸縮運動の
際に、積極的に張出部161、162 及び171 、172
の表面より剥離してしまうようにすれば、この部分か
らのゴム亀裂を生じなくなり、ゴムクロ−ラの寿命を長
く保たせることができることが分った。
【0024】この後者の場合にあっては、予め、張出部
161 、162 及び171 、172の該当部分に、ゴム
との接着を極力阻止するようないわゆる離型剤を塗って
おくことが好ましい方法である。ここで用いられる離型
剤としては、一般にはシリコンが用いられるが、手軽に
はいわゆるマジックインキを芯金の所定の位置に塗って
おくことも簡便な方法である。
161 、162 及び171 、172の該当部分に、ゴム
との接着を極力阻止するようないわゆる離型剤を塗って
おくことが好ましい方法である。ここで用いられる離型
剤としては、一般にはシリコンが用いられるが、手軽に
はいわゆるマジックインキを芯金の所定の位置に塗って
おくことも簡便な方法である。
【0025】
【発明の効果】本発明は、上記したようにゴムクロ−ラ
中に埋入された芯金相互間にあって横ズレの防止をもた
らしたものであり、このため、スプロケットや転輪との
脱輪の発生が著しく低減したものであり、更に、ゴムク
ロ−ラの駆動方式を好適に採用したために、ゴムクロ−
ラ自体の軽量化が図られることとなったものである。
中に埋入された芯金相互間にあって横ズレの防止をもた
らしたものであり、このため、スプロケットや転輪との
脱輪の発生が著しく低減したものであり、更に、ゴムク
ロ−ラの駆動方式を好適に採用したために、ゴムクロ−
ラ自体の軽量化が図られることとなったものである。
【図1】図1は従来の芯金の平面図である。
【図2】図2は図1の芯金の一部切欠正面図である。
【図3】図3は本発明のゴムクロ−ラに用いられる芯金
の平面図である。
の平面図である。
【図4】図4は図3の芯金の正面図である。
【図5】図5は図3の芯金の中央での断面図である。
【図6】図6は図3に示す芯金をもって形成されたゴム
クロ−ラの内周平面である。
クロ−ラの内周平面である。
【図7】図7は図6のゴムクロ−ラの幅方向断面であ
る。
る。
【図8】図8は別の芯金をもって形成されたゴムクロ−
ラの内周平面である。
ラの内周平面である。
【図9】図9は更に別の芯金をもって形成された、ゴム
クロ−ラの内周平面である。
クロ−ラの内周平面である。
【図10】図10は抗張体に対して、2層のスチ−ルコ
−ドが配置された平面図である。
−ドが配置された平面図である。
11、12‥‥左右の翼部、 13‥‥角部、 14、15‥‥転輪走行部、 16、17、161 、171 、162 、172 ‥‥張出
部、 18‥‥抗張体(スチ−ルコ−ド)、 19‥‥ラグ、 20、211 、212 ‥‥中央張出部、 221 、222 ‥‥スチ−ルコ−ド層 23、231 、232 ‥‥隣り合う芯金間の近接した部
分に形成された溝。
部、 18‥‥抗張体(スチ−ルコ−ド)、 19‥‥ラグ、 20、211 、212 ‥‥中央張出部、 221 、222 ‥‥スチ−ルコ−ド層 23、231 、232 ‥‥隣り合う芯金間の近接した部
分に形成された溝。
Claims (2)
- 【請求項1】 中央に突起を有し、突起をはさんで両翼
部に転輪走行部を有する芯金を一定ピッチをもってゴム
弾性体中に埋入させ、その外周側にゴムクロ−ラの長手
方向に向かって抗張体を配置埋入させたゴムクロ−ラに
おいて、芯金の幅方向の前後に張出部を形成し、隣り合
う芯金との関係において、幅方向からみて重り合い、か
つ上面からみて係合状態をなしていることを特徴とする
ゴムクロ−ラ。 - 【請求項2】 中央に突起を有し、突起をはさんで両翼
部に転輪走行部を有する芯金を一定ピッチをもってゴム
弾性体中に埋入させ、その外周側にゴムクロ−ラの長手
方向に向かって抗張体を配置埋入させたゴムクロ−ラに
おいて、芯金の幅方向の前後に張出部を形成し、隣り合
う芯金との関係において、幅方向からみて重り合い、か
つ上面からみて係合状態をなし、更に前記した抗張体に
対して左右に一定の角度をもって配置されたコ−ド列を
配置埋入させたことを特徴とするゴムクロ−ラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17902992A JPH05345581A (ja) | 1992-06-13 | 1992-06-13 | ゴムクロ−ラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17902992A JPH05345581A (ja) | 1992-06-13 | 1992-06-13 | ゴムクロ−ラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05345581A true JPH05345581A (ja) | 1993-12-27 |
Family
ID=16058868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17902992A Pending JPH05345581A (ja) | 1992-06-13 | 1992-06-13 | ゴムクロ−ラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05345581A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112660259A (zh) * | 2020-11-17 | 2021-04-16 | 崔镕宰 | 弹性履带 |
JP2021178537A (ja) * | 2020-05-12 | 2021-11-18 | 鎔宰 崔 | 弾性クローラ |
-
1992
- 1992-06-13 JP JP17902992A patent/JPH05345581A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021178537A (ja) * | 2020-05-12 | 2021-11-18 | 鎔宰 崔 | 弾性クローラ |
CN112660259A (zh) * | 2020-11-17 | 2021-04-16 | 崔镕宰 | 弹性履带 |
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