JPH04372663A - フタロシアニン混合結晶及びそれを用いた電子写真感光体 - Google Patents

フタロシアニン混合結晶及びそれを用いた電子写真感光体

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JPH04372663A
JPH04372663A JP3175789A JP17578991A JPH04372663A JP H04372663 A JPH04372663 A JP H04372663A JP 3175789 A JP3175789 A JP 3175789A JP 17578991 A JP17578991 A JP 17578991A JP H04372663 A JPH04372663 A JP H04372663A
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JP
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phthalocyanine
mixed crystal
oxytitanium
ray diffraction
halogenated
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JP3175789A
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Katsumi Nukada
克己 額田
Akira Imai
彰 今井
Katsumi Daimon
克己 大門
Masakazu Iijima
正和 飯島
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/06Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being organic
    • G03G5/0664Dyes
    • G03G5/0696Phthalocyanines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0025Crystal modifications; Special X-ray patterns
    • C09B67/0026Crystal modifications; Special X-ray patterns of phthalocyanine pigments
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions
    • C09B67/0034Mixtures of two or more pigments or dyes of the same type
    • C09B67/0035Mixtures of phthalocyanines

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】オキシチタニウムフタロシアニン
とハロゲン化ガリウムフタロシアニンまたはハロゲン化
インジウムフタロシアニンとの混合結晶およびそれを含
有する電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】近赤外に感度をもつ電子写真感光体の電
荷発生材としては、スクエアリリウム顔料、ビスアゾ顔
料、フタロシアニン顔料等が知られているが、これらの
うち、オキシチタニウムフタロシアニンは、高感度を示
すので、近年特に注目されており、そして、種々の結晶
型のものが電子写真感光体の電荷発生材として有効なも
のとして提案されている。たとえば、特開昭61−21
7050号公報にはα型のものが、特開昭59−495
44号公報にはβ型のものが、特開昭62−25686
5号公報にはC型のものが、特開昭62−67094号
公報にはD型のものが、特開昭64−17066号公報
にはY型のものが、特開平1−299874にはγ型の
ものが、特開平2−99969号公報にはω型のものが
、開示されている。また、X線回折スペクトルにおいて
、2θ±0.2°=27.2°付近にピークを有するも
のとして、上記D型、Y型、γ型のものが知られている
。一方、ガリウムフタロシアニンについては、特開平1
−221459号公報に、また、インジウムフタロシア
ニンについては、特開昭60−59355号及び同61
−124951号公報に、それぞれ電子写真感光体の電
荷発生材として有効であることが報告されている。また
、特開平1−142658号、同1−221461号、
同2−70763号、同2−170166号、同2−2
72067号および同特開平2−280169号公報に
は、オキシチタニウムフタロシアニンと他のフタロシア
ニンとの混合結晶、あるいは、単純混合したものを電子
写真感光体の電荷発生材として用いることが開示されて
いる。しかしながら、オキシチタニウムフタロシアニン
とハロゲン化ガリウムフタロシアニンまたはハロゲン化
インジウムフタロシアニンとの混合結晶については何ら
報告されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記種々のオキシチタ
ニウムフタロシアニンおよび混合結晶は、電荷発生材と
して有用なものであるが、未だ十分なものではない。た
とえば、特開昭62−67094号公報に記載の、ブラ
ッグ角(2θ±0.2°)=27.3°に最も強い回折
ピークを有するオキシチタニウムフタロシアニンは、非
常に高感度ではあるが、繰り返し安定性、塗布溶液中で
の結晶型の安定性、分散性等に問題があった。従来、こ
の問題を解決する方法として、少量の置換フタロシアニ
ンを混合する方法(たとえば、特開平3−9962号、
特公昭55−27583号、特公昭54−44684号
公報等)が提案されており、その場合、置換フタロシア
ニンは無置換フタロシアニンと結晶型が著しく異なり、
混合することにより電子写真特性が低下してしまう等、
新たな問題が生じる。
【0004】したがって、本発明の目的は、繰り返し安
定性、環境安定性に優れた高感度の電子写真感光体を作
製するのに適したオキシチタニウムフタロシアニンを含
む混合結晶を提供することにある。本発明の他の目的は
、繰り返し安定性、環境安定性に優れた高感度の電子写
真感光体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、これらの
問題を解決し、電子写真特性、生産性に優れた電子写真
感光体を開発すべく、種々のフタロシアニンの結晶型に
ついて検討した結果、ハロゲン化ガリウムフタロシアニ
ン及びハロゲン化インジウムフタロシアニンがオキシチ
タニウムフタロシアニンと非常に類似した結晶型を有し
ていることを見いだした。そして、これ等のフタロシア
ニン類は、それ等が類似した結晶型を有しているために
混合結晶が形成でき、混合比により結晶型がコントロー
ルでき、さらに、これらの新規な混合結晶は、結晶型の
安定性、分散性、感度等、電子写真感光体に非常に適し
ていることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明のフタロシアニン混合結晶は、オキ
シチタニウムフタロシアニンとハロゲン化ガリウムフタ
ロシアニンまたはハロゲン化インジウムフタロシアニン
とからなることを特徴とする。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明のフタロシアニン混合結晶において、オキシチタニ
ウムフタロシアニンとハロゲン化ガリウムフタロシアニ
ンとからなる混合結晶についての好ましいものは、X線
回折スペクトルにおいて、ブラッグ角(2θ±0.2°
)に27.2°に最も強い回折ピークを有するものがあ
げられる。また、好ましい具体例として、次の強い回折
ピークを有するものをあげることができる。
【0008】(a)ブラッグ角(2θ±0.2°)=8
.9°および27.0°に強い回折ピークを有するもの
。(b)ブラッグ角(2θ±0.2°)=9.3°、1
0.6°、13.3°、15.1°および26.3°に
強い回折ピークを有するもの。(c)ブラッグ角(2θ
±0.2°)=7.4°、11.1°、17.9°、2
0.1°、26.6°および29.2°に強い回折ピー
クを有するもの。(d)ブラッグ角(2θ±0.2°)
=7.5°、16.7°、22.1°、24.7°、2
5.6°および28.6°に強い回折ピークを有するも
の。(e)ブラッグ角(2θ±0.2°)=7.6°、
16.7°、22.5°、24.2°、25.3°およ
び28.6°に強い回折ピークを有するもの。
【0009】またオキシチタニウムフタロシアニンとハ
ロゲン化インジウムフタロシアニンとからなる混合結晶
についての好ましいものは、オキシチタニウムフタロシ
アニンとクロルインジウムフタロシアニンとからなる混
合結晶である。また、好ましい具体例として、次の強い
回折ピークを有するものをあげることができる。(f)
ブラッグ角(2θ±0.2°)=7.6°、16.4°
、22.4°、25.5°および28.6°に強い回折
ピークを有するもの。(g)ブラッグ角(2θ±0.2
°)=7.6°、10.6°、15.2°、26.3°
および28.7°に強い回折ピークを有するもの。 (h)ブラッグ角(2θ±0.2°)=7.5°、11
.1°、18.1°、20.3°、26.7°および2
9.2°に強い回折ピークを有するもの。(i)ブラッ
グ角(2θ±0.2°)=9.4°、15.2°、26
.4°および27.4°に強い回折ピークを有するもの
。(j)ブラッグ角(2θ±0.2°)=7.4°、1
6.6°、25.3°および28.2°に強い回折ピー
クを有するもの。(k)ブラッグ角(2θ±0.2°)
=7.3°、16.7°、25.3°および27.8°
に強い回折ピークを有するもの。
【0010】本発明の上記フタロシアニン混合結晶は、
オキシチタニウムフタロシアニンとハロゲン化ガリウム
フタロシアニンまたはハロゲン化インジウムフタロシア
ニンとを用いて作製される。オキシチタニウムフタロシ
アニンは、フタロニトリルと四塩化チタンとを適当な有
機溶媒中で反応させたのち加水分解する方法、ジイミノ
イソインドリンとチタニウムテトラアルコキサイドとを
適当な有機溶媒中で反応させる方法など公知の方法で合
成することができる。また、ハロゲン化ガリウムフタロ
シアニンおよびハロゲン化インジウムフタロシアニンは
、トリハロゲン化ガリウムまたはトリハロゲン化インジ
ウムとフタロニトリルあるいはジイミノイソインドリン
とを適当な有機溶媒中で反応させる方法など、公知の方
法で合成することができる。
【0011】本発明のフタロシアニン混合結晶は、オキ
シチタニウムフタロシアニンと、ハロゲン化ガリウムフ
タロシアニンまたはハロゲン化インジウムフタロシアニ
ンとを適当な比率で混合し、ボールミル、サンドミル、
ニーダー、乳鉢等を用いて乾式粉砕、或いはソルトミリ
ングなどのミリング処理を行ない、明確なX線回折ピー
クを示さなくなるまで粉砕するか、或いは、それぞれの
フタロシアニンを単独で非晶化した後に混合し、塩化メ
チレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、トル
エン、ベンゼン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水素類
、メタノール、エタノール等のアルコール類、アセトン
、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸
ブチル等の酢酸エステル類、ヘキサン、オクタン等の脂
肪族炭化水素類、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、あるいは、これら有機溶剤の混
合溶剤、あるいは、これら有機溶剤と水との混合溶剤等
を用いて処理することにより得られる。非晶化処理の前
にあらかじめジメチルホルムアミド(DMF)、N−メ
チルピロリドン(NMP)、テトラヒドロフラン(TH
F)塩化メチレン、スルホラン等の溶剤中でオキシチタ
ニウムフタロシアニンとハロゲン化ガリウムフタロシア
ニンまたはハロゲン化インジウムフタロシアニンをなじ
ませておくことも有効である。また、溶剤に用いる溶剤
量、処理時間に特に制限はなく、ボールミル、サンドミ
ルなどを用いてミリングしながら処理することも効果的
である。
【0012】本発明のフタロシアニン混合結晶は、電子
写真用の電荷発生材として有用であり、繰り返し安定性
、環境安定性の優れた電子写真感光体を得ることができ
る。次に本発明のオキシチタニウムフタロシアニンとハ
ロゲン化ガリウムフタロシアニンまたはハロゲン化イン
ジウムフタロシアニン混合結晶を用いた感光体の構成例
を図39、40を参照して説明する。
【0013】第39図および第40図は、本発明の電子
写真感光体の層構成を示す模式図である。第39図(a
)〜(d)は、感光層が積層型構成を有する例であって
、(a)においては、導電性支持体1上に電荷発生層2
が形成され、その上に電荷輸送層3が設けられており、
(b)においては、導電性支持体1上に電荷輸送層3が
設けられ、その上に電荷発生層2が設けられている。ま
た、(c)および(d)においては、導電性支持体1上
に下引き層4が設けられている。また第40図は、感光
層が単層構造を有する例であって、(a)においては、
導電性支持体1上に光導電層5が設けられており、(b
)においては、導電性支持体1上に下引き層4がおよび
光導電層5が設けられている。
【0014】本発明の電子写真感光体が、第39図に記
載のごとき積層型構造を有する場合において、電荷発生
層は、上記オキシチタニウムフタロシアニン−ハロゲン
化ガリウムフタロシアニンまたはハロゲン化インジウム
フタロシアニン混合結晶、及び結着樹脂から構成される
。結着樹脂は、広範な絶縁性樹脂から選択することがで
き、また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニル
アントラセン、ポリビニルピレン等の有機光導電性ポリ
マーから選択することもできる。好ましい結着樹脂とし
ては、ポリビニルブチラール、ポリアリレート(ビスフ
ェノールAとフタル酸の重縮合体等)、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリ
アクリルアミド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セ
ルロース系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の
絶縁性樹脂をあげることができる。
【0015】電荷発生層は、上記結着樹脂を有機溶剤に
溶解した溶液に、上記オキシチタニウムフタロシアニン
−ハロゲン化ガリウムフタロシアニンまたはハロゲン化
インジウムフタロシアニン混合結晶を分散させて塗布液
を調製し、それを導電性支持体の上に塗布することによ
って形成することができる。その場合、使用するオキシ
チタニウムフタロシアニン−ハロゲン化ガリウムフタロ
シアニンまたはハロゲン化インジウムフタロシアニン混
合結晶と結着樹脂との配合比は、40:1〜1:10、
好ましくは10:1〜1:4である。オキシチタニウム
フタロシアニン−ハロゲン化ガリウムフタロシアニンま
たはハロゲン化インジウムフタロシアニン混合結晶の比
率が高すぎる場合には、塗布液の安定性が低下し、低す
ぎる場合には、感度が低下するので、上記範囲に設定す
るのが好ましい。
【0016】使用する溶剤としては、下層を溶解しない
ものから選択するのが好ましい。具体的な有機溶剤とし
ては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の
アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメ
チルスルホキシド類、テトラヒドロフラン、ジオキサン
、エチレングリコールモノメチルエーテル等のエーテル
類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、クロロホ
ルム、塩化メチレン、ジクロルエチレン、四塩化炭素、
トリクロルエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、リグロイン、モノクロル
ベンゼン、ジクロルベンゼン等の芳香族炭化水素等を用
いることができる。
【0017】塗布液の塗布は、浸漬コーティング法、ス
プレーコーティング法、スピナーコーティング法、ビー
ドコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、ブレ
ードコーティング法、ローラーコーティング法、カーテ
ンコーティング法等のコーティング法を用いることがで
きる。また、乾燥は、高温における指触乾燥後、加熱乾
燥する方法が好ましい。加熱乾燥は、50〜200℃の
温度で5分〜2時間の範囲で静止又は送風下で行うこと
ができる。また、電荷発生層の膜厚は、通常、0.05
〜5μm程度になるように塗布される。
【0018】電荷輸送層は、電荷輸送材料及び結着樹脂
より構成される。電荷輸送材料としては、例えば、アン
トラセン、ピレン、フェナントレン等の多環芳香族化合
物、インドール、カルバゾール、イミダゾール等の含窒
素複素環を有する化合物、ピラゾリン化合物、ヒドラゾ
ン化合物、トリフェニルメタン化合物、トリフェニルア
ミン化合物、エナミン化合物、スチルベン化合物等、公
知のものならば如何なるものでも使用することができる
。更にまた、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ハロゲン
化ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラ
セン、ポリ−N−ビニルフェニルアントラセン、ポリビ
ニルピレン、ポリビニルアクリジン、ポリビニルアセナ
フチレン、ポリグリシジルカルバゾール、ピレン−ホル
ムアルデヒトデ樹脂、エチルカルバゾール−ホルムアル
デヒド樹脂等の光導電性ポリマーがあげられ、これ等は
それ自体で層を形成してもよい。また、結着樹脂として
は、上記した電荷発生層に使用されるものと同様な絶縁
性樹脂が使用できる。
【0019】電荷輸送層は、上記電荷輸送材料と結着樹
脂及び上記と同様な下層を溶解しない有機溶剤とを用い
て塗布液を調製した後、同様に塗布して形成することが
できる。電荷輸送材料と結着樹脂との配合比(重量部)
は、通常5:1〜1:5の範囲で設定される。また、電
荷輸送層の膜厚は、通常5〜50μm程度に設定される
【0020】電子写真感光体が、第40図に記載のごと
き単層構造を有する場合においては、感光層は上記のオ
キシチタニウムフタロシアニン−ハロゲン化ガリウムフ
タロシアニンまたはハロゲン化インジウムフタロシアニ
ン混合結晶が、電荷輸送材料及び結着樹脂よりなる層に
分散された構成を有する光導電層よりなる。その場合、
電荷輸送材料と結着樹脂との配合比は、1:20〜5:
1、上記フタロシアニン混合結晶と電荷輸送材料との配
合比は、1:10〜10:1程度に設定するのが好まし
い。電荷輸送材料及び結着樹脂は、上記と同様なものが
使用され、上記と同様にして光導電層が形成される。
【0021】導電性支持体としては、電子写真感光体と
して使用することが公知のものならば、如何なるもので
も使用することができる。本発明において、導電性支持
体上に下引き層が設けられてもよい。下引き層は、導電
性支持体からの不必要な電荷の注入を阻止するために有
効であり、感光層の帯電性を高める作用がある。さらに
感光層と導電性支持体との密着性を高める作用もある。 下引き層を構成する材料としては、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジン、セル
ロースエーテル類、セルロースエステル類、ポリアミド
、ポリウレタン、カゼイン、ゼラチン、ポリグルタミン
酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ポリアク
リル酸、ポリアクリルアミド、ジルコニウムキレート化
合物、ジルコニウムアルコキシド化合物、有機ジルコニ
ウム化合物、チタニルキレート化合物、チタニルアルコ
キシド化合物、有機チタニル化合物、シランカップリン
グ剤等があげられる。下引き層の膜厚は、0.05〜2
μm程度に設定するのが好ましい。
【0022】
【実施例】合成例1 1.3−ジイミノイソインドリン30部、チタニウムテ
トラブトキシド17部を1−クロルナフタレン200部
中に入れ、窒素気下流190℃において5時間反応させ
たのち、生成物をろ過し、アンモニア水、水、アセトン
で洗浄し、オキシチタニウムフタロシアニン40部を得
た。得られたオキシチタニウムフタロシアニン結晶の粉
末X線回折図を、図1に示す。
【0023】合成例2 1.3−ジイミノイソインドリン30部、三塩化ガリウ
ム9.1部をキノリン230部に入れ、窒素気流下20
0℃において3時間反応させたのち、生成物をろ過し、
アセトン、メタノールで洗浄したのち、乾燥して、クロ
ルガリウムフタロシアニン結晶28部を得た。得られた
クロルガリウムフタロシアニン結晶の粉末X線回折図を
、図2に示す。
【0024】合成例3 1.3−ジイミノイソインドリン30部、三塩化インジ
ウム12.3部をキノリン230部に入れ、窒素気流下
200℃において5時間反応させたのち、生成物をろ過
し、アセトン、メタノールで洗浄したのち、乾燥して、
クロルインジウムフタロシアニン結晶16.2部を得た
。得られたクロルインジウムフタロシアニン結晶の粉末
X線回折図を、図3に示す。
【0025】実施例1 合成例1で得たオキシチタニウムフタロシアニン結晶9
部と合成例2で得たクロルガリウムフタロシアニン結晶
1部を、自動乳鉢(ヤマト科学製、LABO−MILL
  UT−21)を用いて10時間粉砕した。粉砕後の
粉末X線回折図を、図4に示す。
【0026】実施例2 合成例1で得たオキシチタニウムフタロシアニン結晶5
部と合成例2で得たクロルガリウムフタロシアニン結晶
5部を、自動乳鉢(ヤマト科学製、LABO−MILL
  UT−21)を用いて10時間粉砕した。粉砕後の
粉末X線回折図を、図5に示す。
【0027】実施例3 実施例1で得た混合結晶0.5部を塩化メチレン15部
、1mmφのガラスビーズ30gと共に容積100部の
ガラス容器に入れ、150rpmで24時間ミリングし
たのち、結晶をろ過、乾燥して、0.4部の本発明のオ
キシチタニウムフタロシアニン−クロルガリウムフタロ
シアニン混合結晶を得た。得られた混合結晶の粉末X線
回折図を、図6に示す。
【0028】実施例4〜16 処理する混合結晶、溶剤の組合せを、表1に示す組合せ
とした以外は、実施例3と同様にして溶剤処理を行った
。各実施例において用いた混合結晶および得られた混合
結晶の粉末X線回折図の関係をまとめて表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】実施例17 合成例1で得たオキシチタニウムフタロシアニン結晶9
部と合成例3で得たクロルインジウムフタロシアニン結
晶1部を、自動乳鉢(ヤマト科学製、LABO−MIL
L  UT−21)を用いて10時間粉砕した。粉砕後
の粉末X線回折図を、図12に示す。
【0031】実施例18 合成例1で得たオキシチタニウムフタロシアニン結晶5
部と合成例3で得たクロルインジウムフタロシアニン結
晶5部を、自動乳鉢(ヤマト科学製、LABO−MIL
L  UT−21)を用いて10時間粉砕した。粉砕後
の粉末X線回折図を、図13に示す。
【0032】実施例19 実施例1で得た混合結晶0.5部を塩化メチレン15部
、1mmφのガラスビーズ30gと共に容積100部の
ガラス容器に入れ、150rpmで24時間ミリングし
たのち、結晶をろ過、乾燥して、0.4部の本発明のオ
キシチタニウムフタロシアニン−クロルインジウムフタ
ロシアニン混合結晶を得た。得られた混合結晶の粉末X
線回折図を、図14に示す。
【0033】実施例20〜32 処理する混合結晶、溶剤の組合せを、表2に示す組合せ
とした以外は、実施例3と同様にして溶剤処理を行った
。各実施例において用いた混合結晶および得られた混合
結晶の粉末X線回折図の関係をまとめて表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】比較例1 合成例1で得たオキシチタニウムフタロシアニン結晶1
0部を用いた以外は、実施例1と同様にして粉砕処理を
行った。粉砕後の粉末X線回折図を、図20に示す。
【0036】比較例2 粉砕時間を1時間にした以外は、比較例1と同様にして
粉砕処理を行った。粉砕後の粉末X線回折図を、図21
に示す。
【0037】比較例3 合成例2で得たクロル化ガリウムフタロシアニン結晶1
0部を用いた以外は、実施例1と同様にして粉砕処理を
行った。粉砕後の粉末X線回折図を、図22に示す。
【0038】比較例4〜16 処理する結晶、溶剤の組合せを、表3に示す組合せとし
た以外は、実施例3と同様にして溶剤処理を行った。各
比較例において用いたフタロシアニン結晶および処理後
の結晶の粉末X線回折図の関係をまとめて表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】比較例17 合成例3で得たハロゲン化インジウムフタロシアニン結
晶10部を用いた以外は、実施例1と同様にして粉砕処
理を行った。粉砕後の粉末X線回折図を、図28に示す
【0041】比較例18〜21 処理する結晶、溶剤の組合せを、表4に示す組合せとし
た以外は、実施例19と同様にして溶剤処理を行った。 各比較例において用いたフタロシアニン結晶および処理
後の結晶の粉末X線回折図の関係をまとめて表4に示す
【0042】
【表4】
【0043】比較例22 フタロジニトリル97.5部をα−クロロナフタレン7
50部中に加え、窒素気流下よく撹拌したのち四塩化チ
タン22部を滴下した。滴下終了後、徐々に昇温し、2
00℃で3時間反応した。反応終了後100℃まで放冷
し、析出した結晶をろ過し、あらかじめ100℃に加熱
しておいたα−クロロナフタレン200部で洗浄し、さ
らに、α−クロロナフタレン300部、メタノール30
0部で洗浄した。ついで、メタノール800部に分散さ
せ、還流温度で1時間懸洗し、結晶をろ過したのち、蒸
留水700部に分散させ、60℃で1時間懸洗した。こ
の水洗を10回繰り返した。最終ろ液のpHは6.0で
あった。得られたウエットケーキをフリーズドライして
、オキシチタニウムフタロシアニン結晶70部を得た。 得られたオキシチタニウムフタロシアニン結晶の粉末X
線回析図を、図30に示す。
【0044】次に、本発明のフタロシアニン混合結晶と
、従来の結晶型とを比較する。実施例10で得られたフ
タロシアニン混合結晶の赤外吸収スペクトルを図31に
、熱重量分析を図32に示す。また、比較例8で得られ
たオキシチタニウムフタロシアニン結晶の赤外吸収スペ
クトルを図33に、熱重量分析を図34に示し、比較例
17で得られたオキシチタニウムフタロシアニン結晶の
赤外吸収スペクトルを図35に、熱重量分析を図36に
示し、合成例2で得られたクロルガリウムフタロシアニ
ン結晶の赤外吸収スペクトルを図37に示す。これらの
図から、本発明のフタロシアニン混合結晶は、従来の結
晶型と異なることが明かである。
【0045】実施例33 比較例1で得られた非晶型オキシチタニウムフタロシア
ニン結晶0.25部と、実施例11で得られた混合結晶
0.25部を混合した以外は、実施例3と同様にして溶
剤処理を行った。得られた混合結晶の粉末X線回折図を
、図38に示す。
【0046】実施例34 アルミニウムメッキ板上に、有機ジルコニウム化合物(
商品名;オルガチックスZC540、松本製薬(株)製
)10部、シランカップリング材(商品名;A1110
、日本ユニカー(株)製)2部、イソプロピルアルコー
ル30部、n−ブタノール30部からなる塗布液を用い
て浸漬コーティング法で塗布し、150℃において5分
間加熱乾燥して、膜厚0.1μmの下引き層を形成した
。次に、この下引き層上に、実施例3で得たオキシチタ
ニウムフタロシアニン−クロルガリウムフタロシアニン
混合結晶0.1部をポリビニルブチラール(商品名;エ
スレックBM−S、積水化学(株)製)0.1部及びシ
クロヘキサノン10部と混合し、ガラスビーズと共にペ
イントシェーカーで1時間処理して分散した後、得られ
た塗布液を浸漬コーティング法で塗布し、100℃にお
いて5分間加熱乾燥し、膜厚0.2μmの電荷発生層を
形成した。次に、下記化合物(1)1部と下記構造式(
2)で示されるポリ(4,4−シクロヘキシリデンジフ
ェニレンカーボネート)1部を、モノクロロベンゼン8
部に溶解し、得られた塗布液を、電荷発生層が形成れた
アルミニウム基板上に浸漬コーティング法で塗布し、1
20℃において1時間加熱乾燥し、膜厚15μmの電荷
輸送層を形成した。得られた電子写真感光体を、常温恒
湿(20℃、40%RH)の環境下で、フラットプレー
トスキャナーを用いて、次の測定を行った。
【0047】
【化1】
【0048】VDDP :−6.0KVのコロナ放電を
行って負帯電させ、1秒後の表面電位。dV/dE:バ
ンドパスフィルターを用いて780nmに分光した光で
の電位の減衰率。VRP:50erg/cm2 の白色
光を0.5秒照射した後の表面電位。△VDDP :上
記帯電、露光を1000回繰り返した後のVDDP と
初期のVDDPの変動量。△VRP:上記帯電、露光を
1000回繰り返した後のVRPと初期のVRPの変動
量。結果を表5に示す。
【0049】実施例35〜41 電荷発生層に用いる電荷発生材を、表5に示すものに代
えた以外は、実施例34と同様にして電子写真感光体を
作製し、同様に評価を行った。結果を表5に示す。
【0050】比較例23〜28 電荷発生層に用いる電荷発生材を、表5に示すものに代
えた以外は、実施例34と同様にして電子写真感光体を
作製し、同様に評価を行った。結果を表5に示す。
【0051】実施例42 実施例34におけるオキシチタニウムフタロシアニン−
クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の代わりに、実
施例19で得たオキシチタニウムフタロシアニン−クロ
ルガリウムフタロシアニン混合結晶0.1部を用いた以
外は、実施例34と同様にして電子写真感光体を作製し
、同様に評価を行った。結果を表5に示す。
【0052】実施例43〜47 電荷発生層に用いる電荷発生材を、表5に示すものに代
えた以外は、実施例34と同様にして電子写真感光体を
作製し、同様に評価を行った。結果を表5に示す。
【0053】比較例29〜31 電荷発生層に用いる電荷発生材を、表5に示すものに代
えた以外は、実施例34と同様にして電子写真感光体を
作製し、同様に評価を行った。結果を表5に示す。
【0054】
【表5】
【0055】
【発明の効果】本発明のオキシチタニウムフタロシアニ
ン−ハロゲン化ガリウムフタロシアニンまたはハロゲン
化インジウムフタロシアニンよりなる混合結晶は、新規
な結晶型のものであって、電子写真感光体の電荷発生材
として優れたものであり、高い感度、優れた繰り返し安
定性、および低湿下での優れた環境安定性を有する電子
写真感光体を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  オキシチタニウムフタロシアニン結晶の粉
末X線回折図。
【図2】  クロルガリウムフタロシアニン結晶の粉末
X線回折図。
【図3】  クロルインジウムフタロシアニン結晶の粉
末X線回折図。
【図4】  実施例1のオキシチタニウムフタロシアニ
ン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の粉末X線
回折図。
【図5】  実施例2のオキシチタニウムフタロシアニ
ン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の粉末X線
回折図。
【図6】  実施例3のオキシチタニウムフタロシアニ
ン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の粉末X線
回折図。
【図7】  実施例7のオキシチタニウムフタロシアニ
ン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の粉末X線
回折図。
【図8】  実施例10のオキシチタニウムフタロシア
ニン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の粉末X
線回折図。
【図9】  実施例11のオキシチタニウムフタロシア
ニン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の粉末X
線回折図。
【図10】  実施例12のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の粉末
X線回折図。
【図11】  実施例14のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の粉末
X線回折図。
【図12】  実施例17のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルインジウムフタロシアニン混合結晶の粉
末X線回折図。
【図13】  実施例18のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルインジウムフタロシアニン混合結晶の粉
末X線回折図。
【図14】  実施例19のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルインジウムフタロシアニン混合結晶の粉
末X線回折図。
【図15】  実施例20のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルインジウムフタロシアニン混合結晶の粉
末X線回折図。
【図16】  実施例23のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルインジウムフタロシアニン混合結晶の粉
末X線回折図。
【図17】  実施例25のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルインジウムフタロシアニン混合結晶の粉
末X線回折図。
【図18】  実施例26のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルインジウムフタロシアニン混合結晶の粉
末X線回折図。
【図19】  実施例30のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルインジウムフタロシアニン混合結晶の粉
末X線回折図。
【図20】  比較例1のオキシチタニウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図21】  比較例2のオキシチタニウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図22】  比較例3のクロルガリウムフタロシアニ
ン混合結晶の粉末X線回折図。
【図23】  比較例4のオキシチタニウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図24】  比較例8のオキシチタニウムフタロシア
ニン結晶の粉末X線回折図。
【図25】  比較例10のクロルガリウムフタロシア
ニン混合結晶の粉末X線回折図。
【図26】  比較例11のクロルガリウムフタロシア
ニン混合結晶の粉末X線回折図。
【図27】  比較例14のクロルガリウムフタロシア
ニン混合結晶の粉末X線回折図。
【図28】  比較例17のハロゲン化インジウムフタ
ロシアニン結晶の粉末X線回折図。
【図29】  比較例18のハロゲン化インジウムフタ
ロシアニン結晶の粉末X線回折図。
【図30】  比較例22のオキシチタニウムフタロシ
アニン結晶の粉末X線回折図。
【図31】  実施例10のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の赤外
吸収スペクトル図。
【図32】  実施例10のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の熱重
量分析図。
【図33】  比較例8のオキシチタニウムフタロシア
ニン結晶の赤外吸収スペクトル図。
【図34】  比較例8のオキシチタニウムフタロシア
ニン結晶の熱重量分析図。
【図35】  比較例17のオキシチタニウムフタロシ
アニン結晶の赤外吸収スペクトル図。
【図36】  比較例17のオキシチタニウムフタロシ
アニン結晶の熱重量分析図。
【図37】  クロルガリウムフタロシアニン結晶の赤
外吸収スペクトル図。
【図38】  実施例33のオキシチタニウムフタロシ
アニン−クロルガリウムフタロシアニン混合結晶の粉末
X線回折図。
【図39】  本発明の電子写真感光体の層構成を示す
模式図。
【図40】  本発明の電子写真感光体の他の層構成を
示す模式図。
【符号の説明】
1…導電性支持体、2…電荷発生層、3…電荷輸送層、
4…下引き層、5…光導電層。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  オキシチタニウムフタロシアニンとハ
    ロゲン化ガリウムフタロシアニンまたはハロゲン化イン
    ジウムフタロシアニンとからなるフタロシアニン混合結
    晶。
  2. 【請求項2】  オキシチタニウムフタロシアニンとク
    ロルガリウムフタロシアニンとからなる請求項1に記載
    のフタロシアニン混合結晶。
  3. 【請求項3】  X線回折スペクトルにおいて、ブラッ
    グ角(2θ±0.2°)=27.2°に最も強い回折ピ
    ークを有することを特徴とするオキシチタニウムフタロ
    シアニンとハロゲン化ガリウムフタロシアニンとからな
    る請求項1記載のフタロシアニン混合結晶。
  4. 【請求項4】  X線回折スペクトルにおいて、ブラッ
    グ角(2θ±0.2°)=8.9°および27.0°に
    強い回折ピークを有することを特徴とするオキシチタニ
    ウムフタロシアニンとハロゲン化ガリウムフタロシアニ
    ンとからなる請求項1記載のフタロシアニン混合結晶。
  5. 【請求項5】  X線回折スペクトルにおいて、ブラッ
    グ角(2θ±0.2°)=9.3°、10.6°、13
    .3°、15.1°および26.3°に強い回折ピーク
    を有することを特徴とするオキシチタニウムフタロシア
    ニンとハロゲン化ガリウムフタロシアニンとからなる請
    求項1記載のフタロシアニン混合結晶。
  6. 【請求項6】  X線回折スペクトルにおいて、ブラッ
    グ角(2θ±0.2°)=7.4°、11.1°、17
    .9°、20.1°、26.6°および29.2°に強
    い回折ピークを有することを特徴とするオキシチタニウ
    ムフタロシアニンとハロゲン化ガリウムフタロシアニン
    とからなる請求項1記載のフタロシアニン混合結晶。
  7. 【請求項7】  X線回折スペクトルにおいて、ブラッ
    グ角(2θ±0.2°)=7.5°、16.7°、22
    .1°、24.7°、25.6°および28.6°に強
    い回折ピークを有することを特徴とするオキシチタニウ
    ムフタロシアニンとハロゲン化ガリウムフタロシアニン
    とからなる請求項1記載のフタロシアニン混合結晶。
  8. 【請求項8】  X線回折スペクトルにおいて、ブラッ
    グ角(2θ±0.2°)=7.6°、16.7°、22
    .5°、24.2°、25.3°および28.6°に強
    い回折ピークを有することを特徴とするオキシチタニウ
    ムフタロシアニンとハロゲン化ガリウムフタロシアニン
    とからなる請求項1記載のフタロシアニン混合結晶。
  9. 【請求項9】  オキシチタニウムフタロシアニンとク
    ロロインジウムフタロシアニンとからなる請求項1記載
    のフタロシアニン混合結晶。
  10. 【請求項10】  X線回折スペクトルにおいて、ブラ
    ッグ角(2θ±0.2°)=7.6°、16.4°、2
    2.4°、25.5°および28.6°に強い回折ピー
    クを有することを特徴とするオキシチタニウムフタロシ
    アニンとハロゲン化インジウムフタロシアニンとからな
    る請求項1記載の混合結晶。
  11. 【請求項11】  X線回折スペクトルにおいて、ブラ
    ッグ角(2θ±0.2°)=7.6°、10.6°、1
    5.2°、26.3°および28.7°に強い回折ピー
    クを有することを特徴とするオキシチタニウムフタロシ
    アニンとハロゲン化インジウムフタロシアニンとからな
    る請求項1記載の混合結晶。
  12. 【請求項12】  X線回折スペクトルにおいて、ブラ
    ッグ角(2θ±0.2°)=7.5°、11.1°、1
    8.1°、20.3°、26.7°および29.2°に
    強い回折ピークを有することを特徴とするオキシチタニ
    ウムフタロシアニンとハロゲン化インジウムフタロシア
    ニンとからなる請求項1記載の混合結晶。
  13. 【請求項13】  X線回折スペクトルにおいて、ブラ
    ッグ角(2θ±0.2°)=9.4°、15.2°、2
    6.4°および27.4°に強い回折ピークを有するこ
    とを特徴とするオキシチタニウムフタロシアニンとハロ
    ゲン化インジウムフタロシアニンとからなる請求項1記
    載の混合結晶。
  14. 【請求項14】  X線回折スペクトルにおいて、ブラ
    ッグ角(2θ±0.2°)=7.4°、16.6°、2
    5.3°および28.2°に強い回折ピークを有するこ
    とを特徴とするオキシチタニウムフタロシアニンとハロ
    ゲン化インジウムフタロシアニンとからなる請求項1記
    載の混合結晶。
  15. 【請求項15】  X線回折スペクトルにおいて、ブラ
    ッグ角(2θ±0.2°)=7.3°、16.7°、2
    5.3°および27.8°に強い回折ピークを有するこ
    とを特徴とするオキシチタニウムフタロシアニンとハロ
    ゲン化インジウムフタロシアニンとからなる請求項1記
    載の混合結晶。
  16. 【請求項16】  導電性支持体上に、オキシチタニウ
    ムフタロシアニンとハロゲン化ガリウムフタロシアニン
    またはハロゲン化インジウムフタロシアニンとからなる
    フタロシアニン混合結晶を電荷発生材として含有する感
    光層を設けてなることを特徴とする電子写真感光体。
  17. 【請求項17】  フタロシアニン混合結晶が、請求項
    2ないし請求項15記載のフタロシアニン混合結晶から
    選択された少なくとも1種である請求項16記載の電子
    写真感光体。
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