JPH04297076A - 有機el素子 - Google Patents

有機el素子

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JPH04297076A
JPH04297076A JP3118599A JP11859991A JPH04297076A JP H04297076 A JPH04297076 A JP H04297076A JP 3118599 A JP3118599 A JP 3118599A JP 11859991 A JP11859991 A JP 11859991A JP H04297076 A JPH04297076 A JP H04297076A
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JP
Japan
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organic film
electrode
organic
film
holes
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Application number
JP3118599A
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English (en)
Inventor
Takashi Ekusa
俊 江草
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH04297076A publication Critical patent/JPH04297076A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/14Carrier transporting layers
    • H10K50/16Electron transporting layers
    • H10K50/165Electron transporting layers comprising dopants
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/14Carrier transporting layers
    • H10K50/15Hole transporting layers
    • H10K50/155Hole transporting layers comprising dopants

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機色素を含む有機膜
を用いた発光素子(EL素子)に係り、特に複数の有機
膜の組合わせにより高輝度の発光を可能とした、有機E
L素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示素子や照明素子等として用い
られる有機EL素子の研究開発が盛んに行われている。 例えば、九州大学の斎藤省吾は、金属電極/芳香族色素
/ポリチオフェン/透明電極を用いた有機膜2層構造の
EL素子を報告している(J.J.Appl.Phys
.25,L773,1986)。ここでは、有機膜の膜
厚が1μm 以上あり、印加電圧も100Vと大きい。 また、コダック社のC.W.Tang等は、Mg ・A
g /Alq3 /ジアミン/ITOという有機膜2層
構造のEL素子を報告している(Appl.  Phy
s.  Lett.,51,p913,1987)。こ
の報告によれば、有機膜の膜厚を100nm以下にする
ことによって、印加電圧10V以下で駆動して実用上十
分な輝度を示すEL素子が得られている。これらのEL
素子は、電子注入性的な色素と正孔注入性的な色素とを
組合わせて有機2層構造とすることを基本とし、有機膜
をできるだけ薄くすること、電子注入側の金属電極とし
て仕事関数の小さい材料を選ぶこと、真空蒸着法或いは
昇華法によって有機膜を形成する際に電気的欠陥が発生
しないような有機材料を選択すること、等を主要な特徴
としている。九州大学の斎藤省吾は更に、電子注入層/
発光層/正孔注入層という有機3層構造素子を提案して
いる。この構造では、発光層に高いフォトルミネセンス
を示す色素を選ぶことによって高輝度発光が得られるこ
とを示した(J.J.Appl.Phys.,27,L
269,1988)。
【0003】その他これまでに、各種の有機膜の組合わ
せによる発光素子構造、単層の有機膜であっても、発光
剤と正孔注入剤を混合することによってある程度の発光
が認められること、発光体であるAlq3 の特性劣化
に関する研究等が次々に報告されており、また同様の特
許出願が多くなされている。
【0004】有機EL素子は、発光輝度についてはほぼ
実用段階まできている。しかし発光効率や素子寿命,素
子作成プロセス等はまだまだ技術的に未解決の問題が多
い。発光効率は現状では良くて1%,通常0.1%程度
である。発光効率が低いことは発光に寄与しない電流が
電極間に流れることを意味する。この電流はジュール熱
を発生するから素子寿命を低下させる大きな原因となる
。したがって有機EL素子を実用化するためには、発光
効率を少なくとも数%から10%程度まで高めることが
望まれる。
【0005】有機EL素子における各有機膜は通常それ
ぞれ単一の色素からなる。これらの色素は、可視域から
紫外域に吸収端をもつから、そのバンドギャップは1.
5eV以上あり、室温において各有機膜内部にはキャリ
アはほとんどない。したがって有機膜には金属電極から
キャリアが供給される。また有機色素中を移動するキャ
リアの易動度は一般に小さい。これらの理由から、有機
色素膜の電気抵抗は非常に高い。例えば、Tang 等
の素子では、10Vの印加電圧で10〜100mA/c
m2 の電流が流れている。このとき有機膜の抵抗は1
02 〜103 Ω/cm2 となる。有機膜の膜厚は
0.2μm であるから、有機膜の抵抗率は5×106
 〜107 Ω・cmと非常に高いものとなる。この有
機膜の高抵抗特性は、素子の電圧降下とジュール熱発生
の原因となり、さらにこれが発光効率の低下や寿命の低
下をもたらす。
【0006】有機EL素子の発光効率を高めるためには
、素子構造の最適化と、用いる材料の電気的性質の最適
化が必要である。これまでのところ、有機材料の性質に
関しては、電子(正孔)輸送性,電子(正孔)注入性,
電子供与性,電子受容性,発光性といった定性的な定義
しかなされておらず、これでは素子条件が十分規定され
ているとはいえない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにこれまで
提案されている有機EL素子は、素子構造や用いる材料
の電気的特性が最適化がなされておらず、十分高効率の
発光が得られないという問題があった。
【0008】本発明の目的は、複数の有機膜の積層構造
と金属電極の組合わせに関して、電気的特性の最適化に
より、高効率の発光を可能とした有機EL素子を提供す
ることにある。 [発明の構成]
【0009】
【課題を解決するための手段】有機膜は一種の半導体と
みなせるので、有機膜を積層した素子においては各層の
接合面における電気的特性が素子特性を支配する。すな
わち金属電極の仕事関数と、各有機膜の伝導帯レベル,
フェルミレベルおよび価電子帯レベルを考えたときに、
各接合面でそれぞれのエネルギーレベルがどの様な関係
にあるかが重要になる。本発明はこの様な観点から、半
導体モデルを用いて高効率のEL素子構造を提案する。 すなわち本発明に係るEL素子は、第1および第2の電
極間に発光層を含む複数の有機膜の積層体を挟んだ構造
を基本とする。
【0010】本発明の第1のEL素子は、この様な基本
構造において、第1の電極に接する第1の有機膜と、第
2の電極に接する第2の有機膜の間に、バンドギャップ
が第1および第2の有機膜のそれより小さく設定された
第3の有機膜が挟まれた有機膜三層構造とする。第1の
有機膜および第2の有機膜には、不純物がドープされる
。すなわち第1の有機膜にはドナー性の不純物がドープ
され、第2の有機膜にはアクセプタ性の不純物がドープ
される。不純物濃度は、1014〜1020/cm3、
好ましくは、1017〜1019/cm3 とする。不
純物濃度がこれより高いと、有機膜において新たな光学
吸収が現れて透光性が損なわれ、不純物濃度がこれより
低いと有機膜の電気抵抗が非常に高くなるからである。 発光層となる第3の有機膜には不純物はドープしない。
【0011】第1のEL素子の上述した条件をより具体
的に説明すれば、次の通りである。第1,第2の電極の
仕事関数をそれぞれEM1,EM2とし、第1の電極側
にある第1の有機膜の伝導帯下端の真空準位からのエネ
ルギー差(以下これを単に伝導帯レベルと呼ぶ)、フェ
ルミレベルの真空準位からのエネルギー差(以下これを
単にフェルミレベルと呼ぶ)、および価電子帯上端の真
空準位からのエネルギー差(以下これを単に価電子帯レ
ベルと呼ぶ)をそれぞれEC1,E1 およびEV1と
し、第2の電極側にある第2の有機膜の伝導帯レベル,
フェルミレベルおよび価電子帯レベルをそれぞれEC2
,E2 およびEV2としたとき、 EM1−EC1≦0.5[eV]      …(1)
EV2−EM2≦0.5[eV]      …(2)
EC1>EC2                  
    …(3)EV1>Ev2          
            …(4)を満たし、かつ EC3>EC2                  
    …(5)EV1>EV3          
            …(6)を満たすように、材
料が選択される。さらに好ましくは、EM1<E1 ,
E2 <EM2とする。また第1の有機膜にドープする
ドナー性不純物は、そのイオン化エネルギーをIP と
して、 IP −EC1≦1[eV]          …(
7)を満たすようにする。より好ましくは、IP −E
C1≦0.5[eV]      …(8)とする。こ
の不純物ドープにより、第1の有機膜のフェルミレベル
E1 は伝導帯レベルEC1に近付くが、(1) 〜(
6) 式の関係はなお満たされている。第2の有機膜に
ドープするアクセプタ性不純物は、その電子親和力をE
A として、 EV2−EA ≦1[eV]          …(
9)を満たすようにする。より好ましくは、EV2−E
A ≦0.5[eV]      …(10)とする。 この不純物ドープにより、第2の有機膜のフェルミレベ
ルE2 は価電子帯レベルEV2に近付くが、(1) 
〜(6) 式の関係はなお満たされている。
【0012】本発明の第2,第3のEL素子は、上述し
た基本構造において、電子および正孔に対して障壁接合
を構成する第1の有機膜と第2の有機膜の二層積層構造
と、この積層構造を挟んで第1の有機膜側に設けられた
電子注入用の第1の電極および第2の有機膜側に設けら
れた正孔注入用の第2の電極を有する。この様な構成と
して、第1の有機膜を発光層とする場合には、第2の有
機膜にアクセプタ性の不純物がドープされ(第2のEL
素子)、第2の有機膜を発光層とする場合には第1の有
機膜にドナー性の不純物がドープされる(第3のEL素
子)。そして第1,第2の電極間に第2の電極側が正と
なるバイアスを与えたとき、第1の電極から第1の有機
膜に注入された電子および第2の電極から第2の有機膜
に注入された正孔は、障壁接合の界面に蓄積される。こ
れらの蓄積された電子,正孔は、バイアス電圧が所定値
を越えると、それぞれ第2の有機膜,第1の有機膜にト
ンネル注入され、発光再結合する。第2,第3のEL素
子の条件をより具体的に説明すれば、次の通りである。 まず、第1のEL素子の場合と同様に、EM1−EC1
≦0.5[eV]      …(11)EV2−EM
2≦0.5[eV]      …(12)EC1>E
C2                      …
(13)EV1>EV2              
        …(14)を満たし、さらに好ましく
は EM1<E1                   
    …(15)E2 <EM2         
             …(16)を満たす材料が
選ばれる。そして、第2の有機膜が発光層である場合、 EC1−EC2<EV1−EV2          
…(17)を満たし、第1の有機膜が発光層である場合
、EC1−EC2>EV1−EV2         
 …(18)
【0013】を満たす材料が選ばれる。第
2の有機膜にアクセプタ性の不純物をドープする場合、
或いは第1の有機膜にドナー性の不純物をドープする場
合は、上の式(7)〜(10)を満たすようにする。
【0014】なお本発明において、有機膜にドープする
ドナー性不純物としては、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、希土類元素、Al 、Ag 、Cu 、In 等
の無機材料、NH3 ,アニリン類、フェニレンジアミ
ン類、ベンジヂン類、トリフェニルアミン類、TTF類
等の有機材料がある。またアクセプタ性不純物としては
、Au 、Pt 、W、Ir 、POCl3 、As 
F6 、Cl 、Br 、I等の無機材料、TCNQ、
TCNQF4 、クルラニル、ブロマニル、DDQ、T
NF、DNF、TCNE、HCNB等の有機材料がある
【0015】本発明の第4,第5のEL素子は、相対向
する電子注入用の第1の電極と正孔注入用の第2の電極
の間に、第1の電極に接して第1の電極から電子が注入
されやすい第1の有機膜、第2の電極に接して第2の電
極から正孔が注入されやすい第2の有機膜が設けられ、
さらにこれら第1,第2の有機膜の間に、零バイアス状
態で電荷移動錯体からなる電気二重層が形成されるよう
な単分子層から10分子層の薄い有機膜(0.5〜5n
m程度)が少なくとも一層挟まれる。この薄い有機膜を
0.5〜5nmとするのは、0.5nm未満の有機膜の
成膜法がない一方で、5nmを越えるとこの様な有機膜
を介してキャリアをトンネル注入することが困難になる
からである。第1,第2の有機膜は、前述の第1,第2
,第3のEL素子と同様に、直接接合したときに電子お
よび正孔に対して障壁接合が形成されるような材料が選
ばれる。第2の電極に第1の電極に対して正の電圧が印
加されると、電子および正孔がそれぞれ、電気二重層を
通して第1および第2の有機膜にトンネル注入されて、
第1および第2の有機膜内で発光再結合する。
【0016】第4,第5のEL素子の条件をより具体的
に説明すれば、第2,第3のEL素子の場合と同様に、
上記式(11)〜(14)の条件を満たし、さらに好ま
しくは式(15),(16)を満たす材料が選ばれる。 また第1の有機膜と第2の有機膜に挟まれる有機膜は、
その伝導帯レベル,価電子帯レベルをそれぞれ、EC3
,EV3としたとき、 EC1<EC3                  
    …(19)を満たす有機膜、または EV4<EV3                  
    …(20)
【0017】を満たす有機膜の少な
くとも一方である。 そして式(19)を満たす有機膜を挟んだときはこれと
第2の有機膜との間で、式(20)を満たす有機膜を挟
んだときはこれと第1の有機膜との間で、また式(19
)を満たす有機膜と式(20)を満たす有機膜の両方を
挟んだときはこれら二層の有機膜の間で、それぞれ電荷
移動錯体からなる電気二重層を形成する。
【0018】
【作用】三層の有機膜構造を持つ本発明の第1のEL素
子では、発光層としてのバンドギャップの狭い第3の有
機膜が第1,第2の有機膜に挟まれている。したがって
、第1,第2の電極間に所定のバイアスを印加したとき
、第1,第2の有機膜から第3の有機膜に注入されるキ
ャリアは、第3の有機膜内に閉じ込められる。このキャ
リア閉じ込めによって、発光層内で効率の良い発光再結
合が生じる。また、第1,第2の有機膜はそれぞれ、不
純物ドープによって比較的低抵抗のn型,p型半導体と
なり、したがって低い駆動電圧で効率の良い発光が可能
である。
【0019】具体的に第1のEL素子において上述した
条件式を満たす材料を選択すれば、第1の電極と第1の
有機膜の間は第1の電極から第1の有機膜に電子が注入
され易い接合となり(条件式(1) )、第2の電極と
第2の有機膜の間は第2の電極から第2の有機膜に正孔
が注入され易い接合となる(条件式(2) )。したが
って第1,第2の電極間に第2の電極側が正となるバイ
アス電圧を印加すると、第1の電極から第1の有機膜に
電子が注入され、第2の電極から第2の有機膜に正孔が
注入される。そして条件式(3) によって第2の有機
膜は第1の有機膜からの電子に対して障壁となり、条件
式(4) によって第1の有機膜は第2の有機膜からの
正孔に対して障壁となり、条件式(5) (6) によ
って第3の有機膜に電子,正孔が閉じ込められる。これ
により、高効率の発光が可能となる。
【0020】本発明の第2,第3,第4,第5のEL素
子では、上述した条件式を満す材料を選択することによ
って、第1の電極と第1の有機膜の間は第1の電極から
第1の有機膜に電子が注入され易い接合となり(条件式
(11))、第2の電極と第2の有機膜の間は第2の電
極から第2の有機膜に正孔が注入される易い接合となる
(条件式(12))。第1の有機膜と第2の有機膜の接
合界面には、第1の有機膜から第2の有機膜に流れよう
とする電子に対する障壁が形成され(条件式(13))
、第2の有機膜から第1の有機膜に流れようとする正孔
に対して障壁が形成される(条件式(14)) 。
【0021】したがってこのEL素子の第1,第2の電
極間に第2の電極側が正となるバイアス電圧を印加する
と、第1の電極から第1の有機膜に電子が注入され、第
2の電極から第2の有機膜に正孔が注入され、これらの
注入された電子および正孔は、第1,第2の有機膜の接
合界面、または第1,第2の有機膜に挟まれた有機膜中
に蓄積されて電気二重層を形成する。バイアス電圧があ
るしきい値を越えると、第1の有機膜から第2の有機膜
に電子がトンネル注入され、第2の有機膜が発光層であ
る場合にはこの第2の有機膜内で電子と正孔が再結合し
て発光する。またバイアス電圧が他のしきい値を越える
と、第2の有機膜から第1の有機膜に正孔がトンネル注
入され、第1の有機膜が発光層である場合には、第1の
有機膜内で電子と正孔が再結合して発光する。
【0022】さらに本発明の第2,第3のEL素子では
、電極に接する第1,第2の有機膜の少なくとも一方に
は不純物がドープされて、n型またはp型半導体の性質
が付与される。これにより、キャリア注入層として働く
有機膜の抵抗が減少し、素子に電圧を印加したときの電
圧降下が小さくなる。したがって駆動電圧を下げて高い
発光効率を得ることができる。またキャリア注入層とし
て働く有機膜の抵抗の減少は、素子動作時に発生するジ
ュール熱を低下させ、素子の寿命を長いものとする。
【0023】また本発明の第4,第5のEL素子では、
零バイアス状態において電荷移動錯体からなる電気二重
層が形成されることに基づいて、素子内に電界が生じる
。これにより、電子または正孔を電気二重層を通してト
ンネル注入するに必要なバイアス電圧のしきい値が下げ
られ、低い動作電圧で発光させることができる。したが
って発光効率が改善され、また寿命も長いものとなる。
【0024】
【実施例】図1は、第1の実施例の有機EL素子の断面
構造を示す。このEL素子は、ガラス基板1上に、後述
するように、真空蒸着法,真空昇華法等によって順次膜
形成して得られる。上部の第1の電極(M1 )6と下
部の第2の電極(M2 )2の間に、三層の有機膜が挟
まれている。すなわち第1の電極6に接して第1の有機
膜(O1 )5が設けられ,第2の電極2に接して第2
の有機膜(O2 )3が設けられ、これら第1,第2の
有機膜5,3の間に発光層となる第3の有機膜(O3)
4が挟まれている。第2の電極2はこの実施例ではガラ
ス基板1に形成されたITO等の透明電極である。この
EL素子の光は基板1側から取出される。
【0025】図2は、このEL素子を構成する各層がそ
れぞれ独立した状態でのバンド図を示す。第1の有機膜
(O1 )5の伝導帯レベルをEC1,フェルミレベル
をE1 ,価電子帯レベルをEV1とし、第2の有機膜
(O2 )3の伝導帯レベルをEC2,フェルミレベル
をE2 ,価電子帯レベルをEV3とし、第3の有機膜
(O3 )6の伝導帯レベルをEC3,フェルミレベル
をE3 ,価電子帯レベルをEV3としたとき、図示の
ように、EC3>EC1>EC2 EV1>EV2>EV3
【0026】なる材料が選ばれている。第1の有機膜(
O1 )5は、ドナー性不純物がドープされて、熱励起
によって多数の電子が内部に発生したn型半導体となっ
ている。第2の有機膜(O2 )3はアクセプタ性不純
物がドープされて、熱励起によって多数の正孔が内部に
発生したp型半導体となっている。これら第1の有機膜
5および第2の有機膜3の不純物濃度は、1018〜1
019/cm3 である。また第1の電極(M1 )6
は、仕事関数EM1が、 EM1−EC1≦0.5[eV] を満たす。つまり第1の電極6は、第1の有機膜5に対
して電子を注入しやすい関係に選ばれている。第2の電
極(M2 )2は、仕事関数EM2が、EV2−EM2
≦0.5[eV] を満たす。つまり第2の電極2は、第2の有機膜3に対
して正孔を注入しやすい関係に選ばれている。
【0027】図3(a) (b) を用いてこの実施例
のEL素子の動作を説明する。図3(a) は、この実
施例のEL素子の熱平衡状態でのバンド図である。熱平
衡状態では素子の系のフェルミレベルが一致する。した
がって図2に示す電極の仕事関数および各有機膜のエネ
ルギーレベルの大小関係から、図3(a) に示すよう
に、第1の電極6と第1の有機膜5の間は、第1の電極
6から第1の有機膜5に電子が注入されやすい接合が形
成される。第2の電極2と第2の有機膜3の間は、第2
の電極2から第2の有機膜3に正孔が注入されやすい接
合が形成される。 そして第1の有機膜5と第2の有機膜3の間には、これ
らよりバンドギャップの小さい第3の有機膜4が挟まれ
た構成となる。この状態では、第1の有機膜5および第
2の有機膜3は空乏化している。
【0028】図3(b) は、この実施例のEL素子に
おいて、第2の電極2に、第1の電極6に対して正のあ
るバイアス電圧Vを印加したときの素子のバンド図であ
る。 第1の有機膜5から第3の有機膜4に電子が注入され、
第2の有機膜3から第3の有機膜4には正孔が注入され
る。これらの注入された電子および正孔は、電子,正孔
に対して共に電位の井戸となっている第3の有機膜4に
閉込められる。この第3の有機膜4内に閉込められた電
子および正孔が互いに再結合する事によって、発光する
。第1および第2の有機膜5,3は第3の有機膜4に比
べてバンドギャップが大きいから、第3の有機膜4で発
した光は第1,第2の有機膜5,3で再吸収されること
なく、外部に取り出される。
【0029】もし、第1の有機膜5に上述のような不純
物がドープされていないとすると、第1の電極6から第
1の有機膜5に電子を注入するために、EM1−EC1
に相当する電圧を必要とする。さらに、第1の有機膜5
に注入された電子をその有機膜5内を移動させるにも、
ある電圧を必要とする。同様に第2の有機膜3に上述の
ような不純物がドープされていないとすると、第2の電
極2から第2の有機膜3に正孔を注入するためには、E
V2−EM2に相当する電圧を必要とする。さらに、第
2の有機膜3に注入された正孔を移動させるためにもあ
る電圧を必要とする。この実施例では、第1の有機膜5
,第2の有機膜3はそれぞれ、抵抗の低いn型半導体,
p型半導体になっているから、それ程高い駆動電圧を用
いることなく、高輝度の発光が得られる。
【0030】この実施例のEL素子におけるような各接
合面でのエネルギーレベルの大小関係を満足した材料を
選択するに当たっては、そのエネルギーレベルの大小関
係を測定する方法が必要である。これは、次に説明する
ような本発明者等が発見した方法を用いればよい。
【0031】図21に示すように、金属電極41/シリ
コン42/シリコン酸化膜43/有機膜44/金属電極
45からなる素子を形成する。この素子に図22に示す
ような三角波電圧を印加し、その時の素子の変位電流を
測定する。いま素子の容量をCとすれば、変位電流は、
I=C・dV/dt
【0032】で表される。図21の素子において有機膜
44がない場合を考えると、素子は通常知られたMOS
素子である。このMOS素子の容量はシリコン酸化膜4
3の誘電率と膜厚によって決まる。これに対して有機膜
44がある場合には、有機膜44のフェルミレベルと金
属電極45の仕事関数の大小関係によって次のような変
位電流が観測される。 (a)金属電極45の仕事関数と有機膜44のフェルミ
レベルが略等しい場合
【0033】この場合、金属電極45と有機膜44の接
合は電子,正孔いずれに対しても高い障壁を持つ接合と
なる。したがって有機膜44は絶縁体とみなせるため、
素子容量はシリコン酸化膜と有機膜の直列容量となり、
通常のMOS素子のそれより小さい一定値を示す。した
がって、図22のような三角波電圧を素子に印加したと
きに得られる変位電流−電圧特性は、図23に示すよう
に電圧によらず一定の変位電流値を示す。 (b)金属電極45の仕事関数が有機膜44のフェルミ
レベルより小さい場合
【0034】この場合、金属電極45と有機膜44の接
合は、金属電極45から有機膜44に対して電子が注入
されやすい接合を形成する。したがって図22の三角波
電圧を素子に印加したとき、金属電極45側が負になる
と金属電極45から有機膜44に電子が注入され、この
注入された電子は有機膜44と酸化膜43の界面に蓄積
される。この状態では素子容量は酸化膜43で決まる値
となる。したがって、図24に示すように、変位電流は
通常のMOS素子のレベルまで増加する。印加電圧が金
属電極45側が正になる極性では、有機膜44内の電子
は金属電極45に流れ去り、変位電流は有機膜44が絶
縁体であるとした場合の小さい値まで減少する。 (c)金属電極45の仕事関数が有機膜44のフェルミ
レベルより大きい場合
【0035】この場合、金属電極45と有機膜44の接
合は、金属電極45から有機膜44に対して正孔が注入
されやすい接合を形成する。したがって図22の三角波
電圧を素子に印加したとき、金属電極45側が正になる
と金属電極45から有機膜44に正孔が注入され、この
注入された正孔は有機膜44と酸化膜43の界面に蓄積
される。この状態では素子容量は酸化膜43で決まる値
となり、図25に示すように変位電流は通常のMOS素
子のレベルまで増加する。印加電圧が金属電極45側が
負になる極性では、有機膜44内の正孔は金属電極45
に流れ去り、変位電流は有機膜44が絶縁体であるとし
た場合の小さい値まで減少する。この様に図21の素子
での変位電流測定を行い、それが図23〜図25のいず
れになるかによって、金属電極45と有機膜44の間の
接合状態が分かる。
【0036】以上は、金属電極と有機膜の間の関係であ
るが、次に図21の素子構造における有機膜44の部分
を第1,第2の有機膜の積層構造として同様の変位電流
測定を行う。これにより、二つの有機膜の伝導帯レベル
,フェルミレベル,価電子帯レベルの関係が明らかにな
る。
【0037】例えば、図21の素子構造に於いて、有機
膜44が二層構造であり、金属電極45に接する部分が
第1の有機膜441 、その下が第2の有機膜442 
であるとする。そして金属電極45から第1の有機膜4
41 に電子が注入されるとする。このことは有機膜が
単層の素子構造ですでに調べられている。もし、変位電
流が金属電極45側が負の状態で通常のMOS素子レベ
ルまで流れているとすれば、第1の有機膜441 に注
入された電子はさらに第2の有機膜442 まで注入さ
れている事になる。これにより、第2の有機膜442 
はその伝導帯レベルが第1の有機膜441 のそれより
低いことが分かる。この様なMOS素子レベルの変位電
流が観測されないならば、第2の有機膜442 は伝導
帯レベルが第1の有機膜441 のそれより高いことが
分かる。価電子帯レベルについても、正孔注入を利用し
た同様の変位電流測定によって大小関係が分かる。図1
の素子構造を用いた有機EL素子のより具体的な実施例
を次に説明する。図1の素子において、 第1の電極6:エルビウム膜 第1の有機膜5:
【0038】
【化1】 第2の有機膜3:
【0039】
【化2】 第3の有機膜4:
【0040】
【化3】 第2の電極2:ITO膜
【0041】を用いた。第1の有機膜5には不純物とし
て金属カリウムを、第2の有機膜3には不純物としてク
ロラニルを、それぞれ1017〜1019/cm3 の
濃度でドープした。
【0042】この材料系が図2の条件を満すことは、先
に説明した変位電流測定法によって確認されている。素
子作成プロセスは次の通りである。ITO膜が形成され
たガラス基板上にまず、真空昇華法(真空度〜10−6
Torr)により第2の有機膜3を20〜100nm形
成し、続いて同様の真空昇華法によって第3の有機膜4
,第1の有機膜5を順次20〜100nmずつ形成し、
最後に真空蒸着法によってエルビウム膜を20〜100
nm形成する。なお第2の有機膜3への不純物ドープは
、有機材料と同時にクロラニル不純物を昇華することよ
り行った。 また第1の有機膜5への不純物ドープは、次のような方
法によった。あらかじめ有機材料とヨウ化カリウムを所
定量アセトニトリル溶液に溶かす。そしてこの溶液のア
セトニトリルを蒸発させて、カリウムがドープされた有
機結晶残渣を得る。この有機結晶残渣を用いて昇華法で
膜形成する。
【0043】得られた素子にITO電極が正になるバイ
アスを印加すると、5Vで約12mAの電流が流れ、輝
度が約1000Cd/m2 の発光が見られた。発光効
率は約10%であった。図1の素子構造を基本として、
異なる材料系を用いた二つの実施例を次に説明する。
【0044】図4はその一つのEL素子の各層の接合前
のバンド図を図2に対応させて示したものである。図2
と比較して明らかなようにこの実施例では、第2の有機
膜3と第3の有機膜4の間で、 EV2〜EV3 なる条件を満し、第1の有機膜5と第3の有機膜4の間
で、 EC1>EC3 なる条件を満たす。その他の条件は先の実施例と同様で
ある。
【0045】図5(a) (b) はこの実施例の有機
EL素子の動作説明図である。図5(a) は熱平衡状
態のバンド図である。図示のようにこの実施例では、第
1の有機膜5と第3の有機膜4の間で、第3の有機膜4
から第1の有機膜5への電子の流れに対して、 ΔEC =EC1−EC3 なる障壁が形成される。この電子に対する障壁は、第3
の有機膜4から第1の有機膜5への正孔の流れに対する
に対する障壁 ΔEV =EV1−EV3 に比べると小さい。
【0046】この実施例のEL素子に順バイアスを印加
した状態が図5(b)である。第1の有機膜5の電子は
、第3の有機膜4との間の障壁接合部に蓄積され、第2
の有機膜3の正孔は第3の有機膜4まで流れて、第1の
有機膜5との間の障壁接合部に蓄積される。こうして第
1の有機膜5と第3の有機膜4の間の接合部に蓄積され
たキャリアは、電気二重層を形成する。この電気二重層
の厚みは有機色素の分子間距離(〜1nm)であるから
、結果としてここには、107 V/cm程度以上の大
きい電界が形成される。この強電界によって、第1の有
機膜5内の電子は第3の有機膜4にトンネル注入され、
第3の有機膜4内で発光再結合する。図6は別の素子の
接合前の各層のバンド図である。この実施例の場合には
、図に示すように、第2の有機膜3と第3の有機膜4の
間で、EC1〜EC3   EV2<EV3 なる条件に設定されている。その他の条件は、図2と同
様である。
【0047】図7(a) (b) はこの実施例の有機
EL素子の動作説明図である。図7(a) は熱平衡状
態でのバンド図である。図示のようにこの実施例では、
第2の有機膜3と第3の有機膜4の間で、第3の有機膜
4から第2の有機膜3への正孔の流れに対して障壁 ΔEV =EV3−EV2 が形成される。この正孔に対する障壁は、第3の有機膜
4から第2の有機膜3への電子の流れに対する障壁ΔE
C =EC3−EC2
【0048】に比べると小さい。この実施例のEL素子
に順バイアスを印加した状態が、図7(b) である。 第1の有機膜5から第3の有機膜4に注入された電子は
第2の有機膜3との間の障壁接合部に蓄積される。第2
の有機膜3の正孔は、第3の有機膜4との間の障壁接合
部に蓄積される。こうして第2の有機膜3と第3の有機
膜4の間の接合部に蓄積されたキャリアは、電気二重層
を形成する。そしてバイアス電圧がある値を越えると、
第2の有機膜3内の正孔は第3の有機膜4にトンネル注
入され、第3の有機膜4内で発光再結合する。これらの
実施例によっても、第3の有機膜には多数のキャリアが
閉じ込められる結果、効率の高い発光が得られる。以上
は、有機膜三層構造のEL素子であった。次に有機膜二
層構造のEL素子の具体的な実施例を説明する。
【0049】図8は、有機膜二層構造の実施例のEL素
子断面構造を示す。この素子は、上から見て、第1の電
極(M1 )15、第1の有機膜(O1 )14、第2
の有機膜(O2 )13および第2の電極(M2 )1
2により構成されている。第2の電極2は、この実施例
でもガラス基板11に形成されたITO等の透明電極で
あって、光は基板11側から取出される。透明電極とし
て化合物半導体を用いてもよい。この素子の製造プロセ
スは、先の実施例と同様である。
【0050】図9は、この実施例のEL素子を構成する
各層がそれぞれ独立した状態でのバンド図を示す。ここ
では、第1の有機膜14が不純物がドープされない発光
層であって、第2の有機膜13にアクセプタ性不純物が
ドープされた場合を示している。第1の有機膜14の伝
導帯レベルをEC1,フェルミレベルをE1 ,価電子
帯レベルをEV1、第2の有機膜3の伝導帯レベルをE
C2,フェルミレベルをE2 ,価電子帯レベルをEV
2としたとき、図示のように、EV1>EV2,EC1
>EC2なる材料が選ばれている。発光層である第1の
有機膜14は、フェルミレベルE1 が禁制帯幅のほぼ
中央にある。第2の有機膜13には、電子親和力EA 
が EV2−EA ≦1[eV]
【0051】であるようなアクセプタ性不純物が、濃度
1018/cm3 となるようにドープされている。こ
れにより、第2の有機膜13のフェルミレベルE2 は
価電子帯レベルEV2の近くまでに接近する。つまり、
第2の有機膜13は、室温である程度の量、正孔が励起
された状態となる。第1の電極15は、仕事関数EM1
が、EM1−EC1≦0.5[eV]なる条件を満足し
ており、第1の有機膜14に対して電子を注入しやすい
関係に選ばれている。第2の電極12は、仕事関数EM
2が、EV2−EM2≦0.5[eV]なる条件を満足
しており、第2の有機膜13に対して正孔を注入しやす
い関係に選ばれている。
【0052】図10は、これらの各層が接合されたEL
素子の熱平衡状態でのバンド図である。熱平衡状態では
系のフェルミレベルが一致する。したがって図9に示す
電極の仕事関数および有機膜の各エネルギーレベルの大
小関係から、図10に示すように、第1の電極15と第
1の有機膜14の間は第1の電極15から電子が注入し
やすい接合が形成される。第2の電極12と第2の有機
膜13の間は第2の電極12から正孔が注入しやすい接
合が形成される。第1の有機膜14と第2の有機膜13
の間には、伝導帯にΔEC =EC1−EC2なる障壁
が形成され、価電子帯にはΔEV =EV1−EV2な
る障壁が形成される。これらの伝導帯と価電子帯の障壁
には、ΔEV <ΔEC なる関係がある。
【0053】この実施例の発光素子の動作原理を、図1
1(a) (b) を用いて説明する。図11(a) 
は、第1の電極15に対して第2の電極12に正のバイ
アス電圧V1 を印加したときの素子のバンド図である
。この場合印加電圧の大部分は、絶縁性の第1の有機膜
14にかかる。 したがって第1の電極15からは第1の有機膜14に電
子が注入される。第2の有機膜13のキャリアである正
孔は、第1,第2の有機膜13,14の障壁接合界面に
集まる。これにより、第1の有機膜14と第2の有機膜
13の界面に電気二重層が形成される。図11(b) 
に示すようにバイアス電圧があるしきい値を越えてV2
 になると、電気二重層を形成する電子、正孔のうち、
正孔が先に第2の有機膜13から第1の有機膜14にト
ンネル注入される。正孔に対する障壁が電子に対する障
壁より高さが低いからである。第2の有機膜13から第
1の有機膜14に注入された正孔は、第1の有機膜14
内で多数キャリアである電子と再結合し、これにより第
1の波長λ1 の発光が得られる。
【0054】図12は、図8の構造において、第1の有
機膜14にはドナー性不純物をドープし、第2の有機膜
13は不純物をドープしない発光層とした実施例のEL
素子について、各層の接合前のバンド図を図9に対応さ
せて示している。ここで、各有機膜材料は、EC1−E
C2<EV1−EV2 なる関係を満たすように選ばれている。第1の有機膜1
4には、イオン化エネルギーIP が IP −EC1≦1[eV]
【0055】であるようなドナー性不純物が、濃度10
18/cm3 となるようにドープされている。これに
より第1の有機膜14は、フェルミレベルE1 が伝導
帯レベルEC1に近くなっている。また上の実施例と同
様に、第1の電極15は第1の有機膜14に対して電子
を注入しやすく、第2の電極12は第2の有機膜13に
正孔を注入しやすい関係に選ばれている。
【0056】図13(a) (b) を用いてこの実施
例のEL素子の発光動作を説明する。第2の電極12が
第1の電極15に対して正となるバイアス電圧V1 を
与えると、この実施例の場合は第2の有機膜13が絶縁
性であるため、図13(a) に示すように、そのほと
んどは第2の有機膜13にかかる。第2の電極12から
第2の有機膜13に注入された正孔は、第1の有機膜1
4との障壁界面部まで運ばれる。これにより、第1の有
機膜14と第2の有機膜13の間に電気二重層が形成さ
れる。第1の有機膜14の電子はやはり第2の有機膜1
3との障壁界面に集められる。印加電圧があるしきい値
を越えて、V2 になると、図13(b) に示すよう
に、第1の有機膜14の電子が障壁をトンネリングして
第2の有機膜13に注入される。そして、第2の有機膜
13内で発光再結合して、第2の有機膜13で決まる波
長λ2 の発光が生じる。以上に説明した有機膜二層構
造のEL素子のより具体的な実施例を次に説明する。図
8の素子において、第1の電極15:エルビウム膜 第1の有機膜14:
【0057】
【化4】 第2の有機膜13:
【0058】
【化5】 第2の電極12:ITO膜を用いた。
【0059】この材料系が図9の条件を満し、かつEV
1−EV2<EC1−EC2なる条件を満すことは、先
に説明した変位電流測定法によって確認されている。素
子作成プロセスは次の通りである。ITO膜が形成され
たガラス基板上に、まず、真空昇華法(真空度〜10−
6Torr)によって有機膜材料と不純物としてのDD
Qを同時に昇華して、第2の有機膜を100nm形成し
た。第2の有機膜の不純物濃度は分析の結果、約101
8/cm3 であった。 この上に同様に真空昇華法によって第1の有機膜を10
0nm形成し、最後に真空蒸着法によってエルビウム膜
を100nm形成する。
【0060】得られた素子にITO電極が正になるバイ
アスを印加すると、3Vで5mAの電流が流れ、輝度5
00Cd/m2 の橙色発光が見られた。これは、第1
の有機膜での発光である。次に図8の素子において、第
1の電極15:エルビウム膜 第1の有機膜:ビス(ジシアノー9ーフルオレノニル)
エタン 第2の有機膜:ビピレニル 第2の電極:ITO膜 を用いた素子を作った。第1の有機膜には不純物として
、金属ナトリウムをドープした。得られた素子が図12
の条件を満たすことは、変位電流測定法により確認され
た。素子形成プロセスは、上述の実施例と同様である。
【0061】この素子にバイアスを印加したところ、5
Vで約5mAの電流が流れ、輝度1000Cd /m2
 の青色発光が認められた。これは、第2の有機膜での
発光である。次に、電荷移動錯体とトンネル注入を利用
して低電圧動作を可能とした有機EL素子の実施例を説
明する。
【0062】図14は、その様な実施例の有機EL素子
である。この素子は、上から見て、第1の電極(M1 
)27、第1の有機膜(O1 )26、第3の有機膜(
O3 )25、第4の有機膜(O4 )24、第2の有
機膜(O2 )23、および第2の電極(M2 )22
により構成されている。第2の電極22は、この実施例
でもガラス基板21に形成されたITO等の透明電極で
あって、光は基板21側から取出される。透明電極とし
て化合物半導体を用いてもよい。この素子の製造プロセ
スは、先の実施例と同様である。
【0063】ここで第1,第2の有機膜26,23の少
なくとも一方が発光層である。第3の有機膜25と第4
の有機膜24は単分子層から10分子層程度の薄いもの
とする。第3の有機膜25を構成する分子と第4の有機
膜24を構成する分子は、電子が移動した所謂電荷移動
錯体を構成する関係にある。この電荷移動錯体を構成す
るための電荷移動度は、第3の有機膜25の電子親和力
と第4の有機膜のイオン化ポテンシャルの差が小さい程
大きくなるが、一般に1分子当り0.1〜0.9の範囲
にある。このとき電荷密度は、1013〜1014/c
m2 になる。これは、電子と正孔が界面を通してトン
ネル注入するに十分な電界強度が界面に発生しているこ
とを意味する。このため、零バイアス状態で第3の有機
膜25と第4の有機膜24の間に電気二重層が形成され
る。
【0064】図15は、この実施例のEL素子を構成す
る各層がそれぞれ独立した状態でのバンド図を示す。第
1,第2の電極27,22の仕事関数をそれぞれEM1
,EM2とし、第1の有機膜26の価電子帯レベル,フ
ェルミレベル,伝導帯レベルをそれぞれEV1,E1 
,EC1とし、第2の有機膜23の価電子帯レベル,フ
ェルミレベル,伝導帯レベルをそれぞれEV2,E2 
,EC2として、EC1>EC2   EV1>EV2 なる材料が選ばれている。
【0065】また第1の電極27は、仕事関数EM1が
EM1−EC1≦0.5[eV]なる条件を満足してお
り、第1の有機膜26に対して電子を注入しやすい関係
に選ばれている。第2の電極22は、仕事関数EM2が
EV2−EM2≦0.5[eV]なる条件を満足してお
り、第2の有機膜23に対して正孔を注入しやすい関係
に選ばれている。
【0066】第3の有機膜25の価電子帯レベル,フェ
ルミレベル,伝導帯レベルをそれぞれEV3,E3 ,
EC3とし、第4の有機膜24の価電子帯レベル,フェ
ルミレベル,伝導帯レベルをそれぞれEV4,E4 ,
EC4として、 EC1<EC3   EV4<EV2 なる材料が選ばれている。
【0067】図16を用いてこのEL素子の動作を説明
する。図16(a) は、このEL素子の零バイアス時
のバンド図である。第4の有機膜24から第3の有機膜
25に電子が移動して、電荷移動錯体が形成される。第
2の電極22に第1の電極27に対して正の電圧を印加
すると、図16(b) に示すように、第1の電極27
から第1の有機膜26に電子が注入され、この注入され
た電子が第3,第4の有機膜25,24が形成する電気
二重層をトンネリングして第2の有機膜23に注入され
、第2の有機膜23内で正孔と再結合して発光する。或
いは第2の電極2からは第2の有機膜23に正孔が注入
され、この正孔が第3,第4の有機膜25,24が形成
する電気二重層をトンネリングして第1の有機膜26に
注入され、発光再結合する。
【0068】この実施例によると、零バイアスでの電荷
移動錯体の形成とバイアス印加によるキャリアのトンネ
ル注入を利用することによって,比較的低い駆動電圧で
の発光動作が可能である。
【0069】図17はさらに別の実施例のEL素子であ
る。この素子は、上から見て、第1の電極(M1 )3
6、第1の有機膜(O1 )35、第3の有機膜(O3
 )34、第2の有機膜(O2 )33、および第2の
電極(M2 )32により構成されている。第2の電極
32は、この実施例でもガラス基板31に形成されたI
TO等の透明電極である。図16と異なり、発光層とな
る第1,第2の有機膜に挟まれる有機膜が一層になって
いる。この実施例では、第2の有機膜33を構成する分
子が第3の有機膜24を構成する分子と電荷移動錯体を
構成するために、第4の有機膜が省略されている。
【0070】図18はこの実施例のEL素子の接合前の
バンド図である。第1,第2の有機膜35,33の関係
と、これらと第1,第2の電極36,32の関係は、先
の実施例と同様である。
【0071】第1の有機膜35と第3の有機膜34の間
で、EC1<EC3なる関係にあることも、先の実施例
と同様である。そして第3の有機膜34と第2の有機膜
33の間で、EV2−EC3が小さい値に選ばれている
【0072】図19(a) は、この実施例の素子の零
バイアス時の接合状態を示すバンド図である。第3の有
機膜34と第2の有機膜33の界面に電気二重層が形成
される。これに、第2の電極32側が正となるバイアス
を印加すると、図19(b) に示すように、第1の電
極36から第1の有機膜35に電子が注入され、この注
入された電子が第3の有機膜34と第2の有機膜33が
作る電気二重層を通して第2の有機膜33にトンネル注
入され、第2の有機膜33内にある正孔と再結合して発
光する。 或いは第2の電極32からは第2の有機膜33に正孔が
注入され、この正孔が第2の有機膜33と第3の有機膜
34が作る電気二重層を通して第1の有機膜35にトン
ネル注入され、ここで発光再結合する。したがってこの
実施例のEL素子も、先の実施例のEL素子と同様の原
理で低電圧動作ができる。
【0073】なお図17の素子構造で、第1の有機膜3
5と第3の有機膜34の間に電気二重層が形成される材
料関係を選んでもよい。その場合の接合前の各部のバン
ド図を示すと、図18に対して図20のようになる。第
1,第2の有機膜35,33と、これらに対する第1,
第2の電極36,32の関係は同じであるが、第3の有
機膜34は、第2の有機膜33との間で、EV3<EV
2を満たすように材料が選ばれている。このとき、第1
の有機膜35と第3の有機膜34の間では、EV3−E
C1が比較的小さい値になっている。
【0074】この様な材料関係に設定すれば、零バイア
ス状態で第1の有機膜35と第3の有機膜34の間に電
気二重層が形成され、バイアスを印加するとこの電気二
重層を通してトンネル注入,発光再結合が生じる。次に
、図14および図17のEL素子のより具体的な実施例
を説明する。図14の素子において、第1の電極27:
サマリウム膜 第1の有機膜26:テトラシアノビアントラキノジメタ
【0075】
【化6】 第3の有機膜25:テトラシアノキノジメタン(TCN
Q)
【0076】
【化7】 第4の有機膜24:テトラチアフルバレン(TTF)

0077】
【化8】 第2の有機膜23:ビピレニル
【0078】
【化9】 第1の電極22:ITO膜を用いた。
【0079】この材料系が図15の条件を満すことは、
先に説明した変位電流測定法によって確認されている。 第3の有機膜と第4の有機膜の間が電荷移動状態になっ
ていることは、赤外分光スペクトル解析を行い、第3の
有機膜の構成分子であるTCNQのC=N基の振動吸収
の位置(2220cm−1)が、高周波側に僅かに(1
5cm−1程度)シフトしていることにより、確認され
た。このときの電荷移動度は1分子当り0.3である。
【0080】素子作成プロセスは次の通りである。スパ
ッタ法によりITO膜(シート抵抗10Ω/cm2 )
が形成されたガラス基板上に、まず真空昇華法(真空度
〜10−6Torr)によって第2の有機膜を100n
m形成し、この上に同様に真空昇華法により第4の有機
膜を2nm、第3の有機膜を2nm、さらに第1の有機
膜を100nm形成する。最後に真空蒸着法によってサ
マリウム膜を100nm形成する。得られた素子にIT
O電極が正になるバイアスを印加すると、3Vで10m
A/cm2 の電流が流れ、輝度1000Cd/cm2
 の発光が得られた。
【0081】ちなみに、第3の有機膜と第4の有機膜が
ない他、実施例と同様の条件で形成したEL素子は、同
程度の輝度を得るために10Vのバイアス電圧を必要と
した。  次に図17の素子において、第1の電極36
:サマリウム膜 第1の有機膜35:テトラシアノビアントラキノジメタ
ン 第3の有機膜34:テトラシアノキノジメタン(TCN
Q) 第2の有機膜33:テトラキス(ジフェニルアニリノ)
エチレン
【0082】
【化10】 第1の電極32:ITO膜を用いた。
【0083】この材料系が図18の条件を満すことは、
先に説明した変位電流測定法によって確認されている。 第3の有機膜と第2の有機膜の間が電荷移動状態になっ
ていることは、赤外分光スペクトル解析を行い、第3の
有機膜の構成分子であるTCNQのC=N基の振動吸収
の位置(2220cm−1)が、高周波側に僅かに(1
0cm−1程度)シフトしていることにより、確認され
た。このときの電荷移動度は1分子当り0.2である。 素子作成プロセスは上の実施例と同様であり、第3の有
機膜は2nmとした。得られた素子にITO電極が正に
なるバイアスを印加すると、5Vで10mA/cm2 
の電流が流れ、輝度1000Cd/cm2 の発光が得
られた。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、有
機膜二層構造ないし有機膜四層構造の組み合わせにおい
て、キャリア閉込めが行われ、或いは電気二重層が形成
されるように電気的性質を選ぶことにより、低い駆動電
圧で高い発光効率が得られるEL素子を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の有機EL素子を示す断
面図。
【図2】同実施例のEL素子の各層の接合前の電気的特
性を示すバンド図。
【図3】同実施例のEL素子の熱平衡状態およびバイア
ス状態のバンド図。
【図4】本発明の第2の実施例による有機EL素子の各
層の接合前の電気的特性を示すバンド図。
【図5】同実施例のEL素の熱平衡状態およびバイアス
状態のバンド図。
【図6】本発明の第3の実施例による有機EL発光素子
の各層の接合前の電気的特性を示すバンド図。
【図7】同実施例のEL素子の熱平衡状態およびバイア
ス状態のバンド図。
【図8】本発明の第4の実施例による有機EL素子を示
す断面図。
【図9】同実施例のEL素子の各層の接合前の電気的特
性を示すバンド図。
【図10】同実施例のEL素子の熱平衡状態のバンド図
【図11】同実施例のEL素子の小さいバイアス状態お
よび大きいバイアス状態のバンド図。
【図12】本発明の第5の実施例による有機EL素子の
各層の接合前の電気的特性を示すバンド図。
【図13】同実施例のEL素子の小さいバイアス状態お
よび大きいバイアス状態のバンド図。
【図14】本発明の第5の実施例による有機EL素子を
示す断面図。
【図15】同実施例のEL素子の各層の接合前の電気的
特性を示すバンド図。
【図16】同実施例のEL素子の動作を説明するための
バンド図。
【図17】本発明の第6の実施例による有機EL素子を
示す断面図。
【図18】同実施例のEL素子の各層の接合前の電気的
特性を示すバンド図。
【図19】同実施例のEL素子の動作を説明するための
バンド図。
【図20】図17に示す素子構造の別のEL素子の各層
の接合前の電気的特性を示すバンド図。
【図21】本発明において用いる材料特性を知るための
変位電流測定法を説明するための図。
【図22】その方法における印加電圧波形を示す図。
【図23】有機膜がない場合の変位電流−電圧特性を示
す図。
【図24】本発明のEL素子の変位電流−電圧特性の一
例を示す図。
【図25】他の変位電流−電圧特性を示す図。
【符号の説明】
1,11,21,31…ガラス基板、 2,12,22,32…第2の電極、 6,15,27,36…第1の電極、 3…第2の有機膜、 4…第3の有機膜、 5…第1の有機膜、 13…第2の有機膜、 14…第1の有機膜、 23…第1の有機膜、 24…第4の有機膜、 25…第3の有機膜、 26…第1の有機膜、 33…第2の有機膜、 34…第3の有機膜、 35…第1の有機膜。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対向する第1の電極および第2の電極と
    、前記第1の電極に接して設けられた、ドナー性不純物
    がドープされた第1の有機膜と、前記第2の電極に接し
    て設けられた、アクセプタ性不純物がドープされた第2
    の有機膜と、前記第1,第2の有機膜に挟まれて発光層
    となる,第1,第2の有機膜よりバンドギャップが狭く
    ,不純物がドープされていない第3の有機膜と、を備え
    たことを特徴とする有機EL素子。
  2. 【請求項2】発光層としての第1の有機膜と、この第1
    の有機膜との間で障壁接合を形成するアクセプタ不純物
    がドープされた第2の有機膜との積層体と、前記積層体
    の第1の有機膜側に形成された電子注入用の第1の電極
    と、前記積層体の第2の有機膜側に形成された正孔注入
    用の第2の電極と、を備えたことを特徴とする有機EL
    素子。
  3. 【請求項3】ドナー性不純物がドープされた第1の有機
    膜と、この第1の有機膜との間で障壁接合を形成する,
    発光層としての第2の有機膜との積層体と、前記積層体
    の第1の有機膜側に形成された電子注入用の第1の電極
    と、前記積層体の第2の有機膜側に形成された正孔注入
    用の第2の電極と、を備えたことを特徴とする有機EL
    素子。
  4. 【請求項4】相対向する第1および第2の電極と、前記
    第1の電極に接して設けられた第1の有機膜と、前記第
    2の電極に接して設けられた第2の有機膜と、前記第1
    の有機膜と第2の有機膜の間に、第1の有機膜に接して
    設けられて伝導帯下端の真空準位からのエネルギー差が
    第1の有機膜より大きい第3の有機膜、および第2の有
    機膜に接して設けられて価電子帯上端の真空準位からの
    エネルギー差が第2の有機膜より小さい第4の有機膜の
    積層構造とを備え、零バイアス状態で前記第3,第4の
    有機膜の間で電荷移動錯体からなる電気二重層が形成さ
    れ、前記第2の電極に前記第1の電極に対して正の電圧
    を印加したときに前記第1の電極から前記第1の有機膜
    に電子が、前記第2の電極から前記第2の有機膜に正孔
    がそれぞれ注入され、これら電子・正孔のうち電子が前
    記第3および第4の有機膜を介して前記第2の有機膜に
    トンネル注入されて前記第2の有機膜内で発光再結合す
    るか、または正孔が前記第4および第3の有機膜を介し
    て前記第1の有機膜にトンネル注入されて前記第1の有
    機膜内で発光再結合する、ことを特徴とする有機EL素
    子。
  5. 【請求項5】相対向する第1および第2の電極と、前記
    第1の電極に接して設けられた第1の有機膜と、前記第
    2の電極に接して設けられた第2の有機膜と、前記第1
    の有機膜と第2の有機膜の間に設けられ、伝導帯下端の
    真空準位からのエネルギー差が前記第1の有機膜より大
    きく、零バイアス状態で前記第2の有機膜との間で電荷
    移動錯体からなる電気二重層を形成するか、または価電
    子帯上端の真空準位からのエネルギー差が前記第2の有
    機膜より小さく、零バイアス状態で前記第1の有機膜と
    の間で電荷移動錯体からなる電気二重層を形成する第3
    の有機膜とを備え、前記第2の電極に前記第1の電極に
    対して正の電圧を印加したときに、前記第1の電極から
    第1の有機膜に電子が、前記第2の電極から第2の有機
    膜に正孔がそれぞれ注入され、これらの電子・正孔のう
    ち電子が前記第3の有機膜を介して前記第2の有機膜に
    トンネル注入されて前記第2の有機膜内で発光再結合す
    るか、または正孔が前記第3の有機膜を介して前記第1
    の有機膜にトンネル注入されて前記第1の有機膜内で発
    光再結合する、ことを特徴とする有機EL素子。
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