JP4717198B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

Info

Publication number
JP4717198B2
JP4717198B2 JP2000358669A JP2000358669A JP4717198B2 JP 4717198 B2 JP4717198 B2 JP 4717198B2 JP 2000358669 A JP2000358669 A JP 2000358669A JP 2000358669 A JP2000358669 A JP 2000358669A JP 4717198 B2 JP4717198 B2 JP 4717198B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
layer
compound
electron
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000358669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002164177A (ja
JP2002164177A5 (ja
Inventor
明 坪山
伸二郎 岡田
隆雄 滝口
孝志 森山
淳 鎌谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000358669A priority Critical patent/JP4717198B2/ja
Publication of JP2002164177A publication Critical patent/JP2002164177A/ja
Publication of JP2002164177A5 publication Critical patent/JP2002164177A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4717198B2 publication Critical patent/JP4717198B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶の自己配列性と電気導電性を利用した液晶素子に関するものであり、さらに詳しくは、液晶をキャリア輸送層に用いる有機エレクトロルミネッセンス素子や、液晶の導電性を利用したトランジスタやダイオードなどの電子素子に用いられる液晶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」と記す)は、高速応答性や高効率の発光素子として、応用研究が精力的に行われている。その構成は、例えばMacromol.Symp.125,1〜48(1997)に記載されている。基本的な構成の断面模式図を図1に示した。図中、1は金属電極、2は発光層、3はホール輸送層、4は透明電極、5は透明基板、6は電子輸送層である。
【0003】
図1に示したように、一般に有機EL素子は透明基板5上に、透明電極4と金属電極1の間に単層或いは複数層の有機層を狭持した積層体を構成してなる。図1(a)は有機層が発光層2とホール輸送層3からなる。透明電極4としては、仕事関数が大きなITO(インジウム・チン・オキサイド)などが用いられ、透明電極4からホール輸送層3への良好なホール注入特性を持たせている。金属電極1としては、アルミニウム、マグネシウム或いはそれらを用いた合金などの仕事関数の小さな金属材料を用い、有機層への良好な電子注入性を持たせる。これら電極の膜厚は50〜200nm程度である。
【0004】
図1(a)の有機EL素子において、発光層2には、通常、電子輸送性と発光特性を有するアルミキノリノール錯体誘導体〔代表的には、下記に示すAlq(トリス(8−キノラリト)アルミニウム)が挙げられる。〕が用いられる。また、ホール輸送層3には、例えばトリフェニルジアミン誘導体〔代表的には、下記に示すαNPD(ビス〔N−(1−ナフチル)−N−フェニル〕ベンジジン)〕などの電子供与性を有する材料が用いられる。
【0005】
【化1】
Figure 0004717198
【0006】
以上の構成を備えた有機EL素子は、整流性を示し、金属電極1を陰極に、透明電極4を陽極になるように電界を印加すると、金属電極1から電子が発光層2に注入され、透明電極4からはホールが注入される。発光層2に注入されたホールと電子は発光層2内で再結合し、励起子が生じて発光する。この時、ホール輸送層3は電子のブロッキング層の役割を果たし、発光層/ホール輸送層界面の再結合効率が高くなることにより発光効率が向上する。
【0007】
さらに、図1(b)の構成では、図1(a)の金属電極1と発光層2との間に、電子輸送層6が設けられている。当該構成では、発光と電子・ホール輸送を分離して、より効果的なキャリアブロッキング構成とすることで、効率的な発光を行うことができる。電子輸送層6としては、例えば、オキサジアゾール誘導体などを用いることができる。
【0008】
上記に述べた有機層(発光層2、ホール輸送層3、電子輸送層6)の厚さは、2層或いは3層の膜厚総計で50〜500nmである。
【0009】
上記有機EL素子では、電子或いはホールの電極からの注入性能が発光輝度の優劣を左右する問題である。これまで述べてきたAlqやαNPDなどのアモルファス材料を用いた場合、電極−有機層界面の問題から、必ずしも十分なキャリア注入特性を有していないと考えられている。
【0010】
そこで、キャリア注入性能が高く、高移動度を有する新しい電荷輸送層や発光層として液晶材料を用いることが期待されている。
【0011】
キャリア輸送能の高い液晶材料としては、ディスコティック液晶相や高い秩序度を有するスメクチック相を呈する液晶、即ちディスコティック液晶、スメクチック液晶が挙げられる。
【0012】
ディスコティック液晶材料としては、例えば、下記に示すトリフェニレン系の液晶群が挙げられる(Advanced Materials,1996.8,No.10参照)。下記液晶化合物1〜4の側鎖−Rは、−OC49や、−OC511、−OC613のアルコキシ基や、−SC613のチオエーテル基が高キャリア移動度(10-1〜10-3cm/Vs)のホール輸送能を有することが知られている。これらはディスコティック・カラムナー相を示し、ディスク状の液晶分子がカラムを形成し、豊富なπ電子骨格を有するトリフェニレン基が互いに重なり合う形で配向するため、トリフェニレン基を介して良好なホール輸送能が得られる。液晶化合物5に関しては、本発明者等が開発したものであり、側鎖をポリフッ素化することで、ディスコティック液晶の温度範囲が未置換のものに比べて低温側にシフトすると同時に、イオン化ポテンシャルが低下する。液晶化合物7は液晶骨格をジベンゾピレンにした例であり、これもディスコティック・カラムナー相を呈する化合物である。
【0013】
【化2】
Figure 0004717198
【0014】
【化3】
Figure 0004717198
【0015】
他のディスコティック液晶の骨格としては、フタロシアニン誘導体、ナフタロシアニン誘導体、トルクセン誘導体、ヘキサベンゾコロネン誘導体、ベンゾキノン誘導体などが挙げられる。
【0016】
また、代表的なスメクチック液晶材料としては、例えば、下記に示す液晶化合物8〜11が挙げられる(応用物理、第68巻、第1号、p26(1999)参照)。
【0017】
【化4】
Figure 0004717198
【0018】
フェニルベンゾチアゾール誘導体である上記液晶化合物8(スメクチックA相を呈する)はホール輸送能を有し、フェニルナフタレン誘導体である上記液晶化合物9(スメクチックA相及びスメクチックE相を呈し、より高秩序度を有するスメクチックE相がより高移動度を示す)はホール・電子の両極性輸送材料である。上記液晶化合物8、9はいずれも10-3cm/Vs以上の高移動度を示す。
【0019】
ここに挙げた骨格以外の液晶化合物でも棒状の骨格を有し、スメクチック液晶相を呈するものであれば良い。
【0020】
これら液晶化合物を図1に示した電子、ホール輸送層に用いることにより、良好な生産性や素子性能が発現されることが期待される。
【0021】
キャリア輸送性の液晶材料の特徴をまとめると、
▲1▼バルクの自己配列による高キャリア移動度
▲2▼電極界面へのπ電子共役面の配向による高キャリア注入性
が挙げられ、これまでの材料にない性能を有している。
【0022】
さらに、本発明者等は、キャリアを電極から注入するだけでなく、有機層内でキャリアを生成することにより、より効率的な発光が得られないか検討を行った。これまでに、有機層への電子受容性または供与性化合物をキャリア輸送材料にドーピングする検討がいくつかのグループでなされている。例えば、
(1)Applied Physics Letter,vol.72,No.17,p.2147(1998)Yamamotoら
(2)Applied Physics Letter,vol.73,No.20,p.2866(1998)Kidoら
が挙げられる。
【0023】
上記文献(1)では、ホール輸送層に高分子材料を用いて、それにSbCl6 -を含む塩を20mol%混入し、ホール輸送性高分子材料にホールを生成し、キャリア密度を向上させ、高発光輝度放射に成功している。また、上記文献(2)では、Li金属を電子輸送層にドーピングして、電子注入性を向上させている。
【0024】
また、液晶へのドーピングの例としては、
(3)J.Am.Chem.Soc.,vol.116,No.23,p.10808(1994)Bodenら
(4)J.Material Science:Materials in Electronics,5,p.83(1994)
が挙げられる。
【0025】
上記文献(3)は、トリシクロキナゾリン骨格のディスコティック液晶材料に、カリウムを6mol%ドーピングすることで、主たるキャリアが電子であるn型半導体を作っている。また、上記文献(4)では、トリフェニレン骨格のディスコティック液晶にAlCl3をドープすることで、主たるキャリアがホールであるp型半導体を作っている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような、液晶化合物に無機化合物をドープした化合物層を有する何らかの電子素子を構成した場合、外部からの印加電界により電子性のキャリア(ホールまたは電子)のみならず、液晶化合物中でイオン化(アニオン化またはカチオン化)したドーパントが移動し、イオン性電流が流れる。イオン性電流は、ドーパントそのものが移動するもので、電流特性の可逆性に乏しく、初期的な性能だけでなく耐久性にも大きな問題点が残る。特に、液晶化合物の場合には、液体の性質を有するため、イオン電流の問題はアモルファスや高分子系の材料に比して非常に大きい。上記文献(3)或いは(4)に挙げられた素子は、液晶層単層の素子であり、また、基礎的な電圧−電流特性を測定しているに過ぎないため、イオン性の電流と電子性の電流とが混在して存在したとしても問題が顕在化しない。
【0027】
本発明の課題は、上記問題に鑑み、効率的で安定な液晶へのドーピング技術を開発し、該技術によって得られた液晶組成物を用いて、良好な電子素子を構成することが可能な液晶素子を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一対の電極間に、発光層と液晶層とを含む複数の層を配して構成される有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記液晶層は、2成分以上の化合物を含みホール輸送能を有する液晶組成物の層であって、少なくとも前記1成分は、π電子共役構造を有する電子受容性化合物であり、前記発光層と前記液晶層の間に、前記液晶層の化合物とは異なる化合物から構成され、ホール輸送能を有する層が配置されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子である。
【0029】
上記本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子においては、下記の構成を好ましい態様として含むものである。
上記液晶組成物を構成する化合物の少なくとも1成分は、該化合物単体で液晶相を示す液晶化合物であること。
上記単体で液晶相を示す液晶化合物中に含まれる不純物濃度が高速液体クロマトグラフィによる測定において1重量%以下であること
記液晶組成物がスメクチック液晶或いはディスコティック液晶であること
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明は、液晶の自己組織性を利用してその秩序度に由来する良好な電流特性を利用した高性能な液晶素子を提供するものである。本発明においては、複数の化合物からなる液晶組成物を用いて液晶素子を構成する。
【0034】
ここで、液晶化合物を種々の半導体に応用する場合をSi結晶半導体と対比して考える。Si結晶は、1.1eV程度のバンドギャップを持ち、さらに、電子供与性或いは電子受容性の原子を混入することで伝導帯の電子や価電子帯のホール密度を上げ、フリーキャリアの生成を行っている。これにより、PN接合など種々の組み合わせによっていろいろな機能を有する素子を構成している。
【0035】
一方、液晶化合物は、一般に2〜3eVのバンドギャップを持ち、熱的に励起されたフリーキャリア密度は低い。有機EL素子の場合には、外部から電子やホールのキャリアを注入して使用されるため、フリーキャリア密度の小さい液晶化合物を用いることができるが、さらに効率を上げるためには、液晶化合物にドーピングをして、高電流密度・高輝度を実現することができる。
【0036】
即ち、液晶化合物の応用範囲を広げるためには、電子供与性或いは電子受容性の化合物を適切な割合で混合し、p型やn型半導体を作製する必要がある。
【0037】
図2に、本発明の液晶素子を用いてなるトランジスタの一例であり、液晶層を用いたMOS(Metal Oxide Semiconductor)型FET(Field Effect Transistor)素子の断面模式図を示した。図中、21はゲート電極、22はゲート絶縁膜、23は有機活性層、24はドレイン電極、25はソース電極である。本素子においては、有機活性層23を液晶組成物で構成する。また、他の部材については、従来のMOS型FET素子に用いた部材をそのまま用いることができる。有機活性層23を構成する液晶組成物としては、例えば電子供与性化合物を一定量混入し、n型半導体層にしたものを用いる。当該構成において、ゲート電極21に一定値以上の正電圧を印加することにより、ソース電極25とドレイン電極24間に電流を流すことができる。
【0038】
また、図3は、本発明の液晶素子を用いてなるダイオードの一例であり、図中、31、34は電極で、その間にp型半導体層33とn型半導体層34とを狭持してなる。本素子においては、電極31,34は従来のダイオードを構成する部材からなり、p型半導体層33及びn型半導体層34が共に液晶組成物からなり、p型半導体層33は電子受容性化合物を、n型半導体層34は電子供与性化合物を含んでいる。当該構成により、電極31を正電極として電極31,34間に電界を印加した場合に電流が流れる整流性を示す。
【0039】
また、本発明の液晶素子においては、液晶層に含まれる不純物がキャリアトラップになり、ある程度以上の不純物が混入していると満足な特性が得られない。不純物としては、合成過程で生成される有機物などがあるが、再結晶や昇華精製などして取り除くことができる。不純物濃度を一定レベル以下にすることは、高性能な素子を作る上で不可欠である。特にドーピングをする場合、ドーパント以外の不純物混入は影響が大きいため、ドーパント以外の不純物濃度が素子特性に大きく影響する。よって、本発明において、ドーピング前の液晶化合物に含まれる不純物の許容量は高速液体クロマトグラフィ(HPLC)による測定において1重量%以下である。
【0040】
上記した液晶化合物のドーパントの具体例を以下に挙げる。ドーパントとしては、無機系と有機系(π電子共役構造を有する系)に分かれる。電子供与性化合物は、小さいイオン化ポテンシャルを有し、電子受容性化合物は、大きな電子親和力を持つものが用いられる。
【0041】
本発明においては、2成分以上の化合物を含み電子性キャリア輸送能を有する液晶組成分の1成分は、π電子共役構造を有する電子供与性化合物或いは電子受容性化合物である。
【0042】
ここで、電子供与性化合物のイオン化ポテンシャルをIP Dとし、液晶組成物の他成分のイオン化ポテンシャルをIP LCとすると、電子供与性化合物は、次の式を満足することが好ましい。
【0043】
P D−IP LC<−0.3eV
また、電子受容性化合物のイオン化ポテンシャルをIP Aとすると、電子受容性化合物は、次の式を満足することが好ましい。
【0044】
P A−IP LC>0.3eV
これらの式を満足する電子供与性化合物、電子受容性化合物を採用すると安定してフリーキャリアの発生が図られる。
【0045】
〔電子供与性化合物〕
無機系
Li、Na、K、Csなどの金属
有機系(π電子共役構造を有する系)
【0046】
【化5】
Figure 0004717198
【0047】
〔電子受容性化合物〕
無機系
Br2、I2、Cl2、BF3、PF5、SbF5、SO3、FeCl3、AlCl3など
有機系(π電子共役構造を有する系)
【0048】
【化6】
Figure 0004717198
【0049】
上記の無機系ドーパントは、液晶化合物や上記有機系ドーパントに対して、比較的小さい体積しか持たない。液晶化合物は骨格部と側鎖部がそれぞれ積層した形をとり、特に側鎖部に存在するイオン化したドーパントは、電界に応じて動きやすく、イオン電流が無視できない。
【0050】
一方、有機系ドーパントはホストとなる液晶化合物の骨格系と同程度或いはそれ以上の体積を有し、π電子−π電子相互作用により電荷移動を起こし、フリーキャリアを生成する。そのため、ホストの液晶とドーパントとは、比較的強い相互作用によって結合する電荷移動錯体を形成する。従って、有機系のドーパントは動きにくく、イオン性の電流は無視できる程度となり、耐久性・信頼性の高い素子が可能になる。また、ドーパントとしては、上記のような液晶化合物を用いることも可能である。
【0051】
また、ドーピングした液晶層が輸送する主たるキャリア種(ホール或いは電子)と同じキャリア種を輸送する異なる化合物から構成される層を、該液晶層に積層して素子を形成した方が素子が安定に作製できる。この層はドーパントの拡散の保護層的な役割をする。このような保護層がない場合、ホール輸送性液晶層内にドーピングされた電子受容性化合物が、電子輸送性化合物の中に拡散して、新たな電子準位を作るなどして、電子移動や発光などを妨げることになる。同種キャリア輸送層をドーピング液晶層に接して積層することで、上記の問題点を回避することができる。
【0052】
Si結晶を用いた素子では周知の通り厳密な結晶成長を行ってSi結晶層を作製することが必要で、生産プロセスを考えるとコストが高く、また、大面積の素子の作製はさらに困難になる。本発明の液晶素子にかかる液晶層は、液晶が自己組織性があり、結晶に近い配向秩序を有することから、真空蒸着法による共蒸着や、スピンコート法による塗布により形成することができるため、生産性が高い。従って、低コストで高性能な電子素子が実現し、また、その自己組織性により大面積で素子作製が可能なため、従来のSi結晶にはできなかった大面積の素子を作製することが可能となる。
【0053】
【実施例】
(実施例1、比較例1)
ドーピングした液晶組成物として、先に示した液晶化合物4に電子受容性ドーパントとして化合物21(TCNQ)を1mol%ドープした液晶組成物を用いて、図4に示す構成の有機EL素子(実施例1)を作製した。尚、図4中、7はホール注入層であり、図1と同じ部材には同じ符号を付した。
【0054】
先ず、厚さが70μmのITO膜が形成されているガラス基板上に、上記液晶組成物の1重量%クロロホルム溶液を1000rpm、20sec間スピン塗布した。この方法で60nmの膜厚の液晶層(ホール注入層)が形成された。
【0055】
この基板上に、先に示したホール輸送性アモルファス材料であるαNPDを厚さ20nmに、さらにその上に発光層としてAlq3を厚さ50nmに、真空蒸着した。真空度は1.06×10-3Paで抵抗加熱で0.2nm/secの蒸着速度で蒸着した。その上に、Al/1.8重量%Li合金を10nmの厚さに、さらにその上にAl金属を厚さ100nmに蒸着した。全て真空度は1.06×10-3Pa以下で蒸着した。
【0056】
比較例1として、電子受容性ドーパント(化合物21)を除いた他は全く同様にして素子を作製した。
【0057】
得られた有機EL素子のITOを陽極として、10V印加時の電流値を比較すると以下のようになった。用いた液晶組成物は30℃では結晶、70℃では液晶相を示す。
【0058】
Figure 0004717198
【0059】
本実施例に用いた液晶化合物は、1mol%のドーパントを混入しても相転移温度は大きな変化はなく、昇温過程において約65℃で結晶相からディスコティック・カラムナー・ディスオーダード相への相転移が見られる。液晶相になると、分子配向が自発的に行われ、電流密度が飛躍的に向上する。
【0060】
本実施例の素子では、上記のような液晶相になり配向した効果と、ドーパントによるフリーキャリア生成によって、電流特性が向上したことがわかる。また、これに伴ってほぼ比例して発光輝度も高くなったことが確認できた。また、窒素雰囲気下の通電耐久試験においても良好で安定な発光を示した。
【0061】
参考実施例2、比較例2)
厚さ70nmのITO膜が形成されているガラス基板上に、厚さ50nmのαNPD、厚さ40nmのAlq3を真空蒸着法により実施例1と同様の方法で成膜した。その上に、先に示した液晶化合物5と電子供与性ドーパントとして化合物11(TTF)を共蒸着法により膜形成した。ドーパントと液晶化合物の膜厚比が1:200になる条件を前もって設定して、共蒸着を行った。この液晶層の厚さは20nmとした。その上に、実施例1と同様のAlLi/Al電極を形成し、図1(b)に示す構成の有機EL素子(参考実施例2)を作製した。
【0062】
比較例2として、ドーパントを用いない以外は全く同じ構成の素子を作製した。
【0063】
得られた有機EL素子のITOを陽極として、30℃において10V印加時の電流値を比較すると以下のようになった。用いた液晶組成物は30℃では過冷却ではあるが、スメクチック液晶相を示す。
ドーパントあり 8mA/cm2
ドーパントなし 1.5mA/cm2
【0064】
以上のように、ドーパントを混入した液晶層を有する参考実施例2の素子の方が、比較例2の素子よりも良好な電流特性を示した。
【0065】
参考実施例3、比較例3)
液晶化合物5を液晶化合物10に変更した以外は、参考実施例2及び比較例2と全く同様にして参考実施例3及び比較例3の有機EL素子を作製した。
【0066】
得られた有機EL素子のITOを陽極として、30℃において10V印加時の電流値を比較すると以下のようになった。用いた液晶組成物は30℃では過冷却ではあるが液晶相を示す。
ドーパントあり 11mA/cm2
ドーパントなし 2mA/cm2
【0067】
以上のように、ドーパントを混入した液晶層を有する参考実施例3の素子の方が、比較例3の素子よりも良好な電流特性を示した。
【0068】
参考実施例4、比較例4)
液晶化合物5を液晶化合物11に変更した以外は、参考実施例2及び比較例2と全く同様にして参考実施例4及び比較例4の有機EL素子を作製した。
【0069】
得られた有機EL素子のITOを陽極として、30℃において10V印加時の電流値を比較すると以下のようになった。用いた液晶組成物は30℃では過冷却ではあるが液晶相を示す。
ドーパントあり 6mA/cm2
ドーパントなし 0.5mA/cm2
【0070】
以上のように、ドーパントを混入した液晶層を有する参考実施例3の素子の方が、比較例3の素子よりも良好な電流特性を示した。
【0071】
(実施例5)
実施例1で用いた液晶組成物の主成分である液晶化合物4の純度と、実施例1の有機EL素子の電流特性に関して実験を行った。素子の作製方法は実施例1と同様であり、本実施例、比較例では用いた液晶化合物の純度のみを変更した。
【0072】
液晶化合物の純度はその構成する液晶化合物の精製の度合いによって異なる。精製にはカラムクロマトグラフィや再結晶精製の回数によって変化した。組成物の純度は以下のHPLCによって測定した。
【0073】
HPLC分析条件
カラム:日本分光社製「CrestPak C18S」(逆相)
溶離液:メタノール
HPLC純度検出波長:280nm
【0074】
合成・生成過程を考えるとこの手法によってほぼ全量の不純物が検出できていると考えられる。これによって、精製度(純度)の異なるいくつかのサンプルを入手することができた。
【0075】
実施例1と同様にして、上記純度の異なる液晶化合物4に電子受容性ドーパントである化合物21を1mol%混入したものをホール注入層として用い、実施例1と同様にして有機EL素子を作製した。用いた液晶化合物4のHPLC純度及び素子の電流特性(70℃、10V印加時)を以下に示す。
【0076】
液晶化合物4のHPLC純度
98.2重量% 5mA/cm2
98.8重量% 7mA/cm2
99.2重量% 30mA/cm2
99.5重量% 26mA/cm2
【0077】
本例の結果から、液晶組成物からドーパントを除いた場合の純度が、HPLC純度で99.0重量%以上であることが望ましいことがわかる。尚、実施例1,参考実施例2〜4に用いた液晶化合物は全て純度が99.5重量%以上である。
【0078】
(実施例6)
ドーピングした液晶組成物として、先に示した液晶化合物4に電子受容性ドーパントとして化合物21(TCNQ)を1mol%ドープした液晶組成物を用いて、図5に示す構成の有機EL素子(実施例6)を作製した。尚、図5中、8は電子注入層であり、図1、図4と同じ部材には同じ符号を付した。
【0079】
先ず、厚さが70μmのITO膜が形成されているガラス基板上に、上記液晶組成物の1重量%クロロホルム溶液を1000rpm、20sec間スピン塗布した。この方法で60nmの膜厚の液晶層(ホール注入層)が形成された。
【0080】
この基板上に、先に示したホール輸送性アモルファス材料であるαNPDを厚さ20nmに、さらにその上に発光層としてAlq3を厚さ50nmに、真空蒸着した。真空度は1.06×10-3Paで抵抗加熱で0.2nm/secの蒸着速度で蒸着した。
【0081】
次いで、先に示した液晶化合物5と電子供与性ドーパントとして化合物11(TTF)を共蒸着法により膜形成した。ドーパント液晶化合物の膜厚比が1:200になる条件を前もって設定して、共蒸着を行い、電子注入層とした。この液晶層の厚さは20nmとした。
【0082】
その上に、Al/1.8重量%Li合金を10nmの厚さに、さらにその上にAl金属を厚さ100nmに蒸着した。全て真空度は1.06×10-3Pa以下で蒸着した。
【0083】
得られた素子は、実施例1で得られた素子と比較して電子注入層8を配した構成となり、実施例1の素子よりもさらに優れた電流特性を示した。
【0084】
【発明の効果】
本発明の液晶素子においては、電子性キャリア輸送能を有する液晶組成物の1成分にπ電子共役構造を有する電子供与性化合物或いは電子受容性化合物を採用したことにより、他成分との相互作用により、安定的にキャリアを発生し得る。これにより、得られる液晶層は、効率的で安定なドーピングを行ったものとなり、良好な電子性電流特性が得られる。本発明を用いると、半導体素子や発光素子等電子素子を構成することができ、該素子における大幅な性能向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機EL素子の基本構成を示す断面模式図である。
【図2】本発明の液晶素子を用いてなるMOS型FET素子の断面模式図である。
【図3】本発明の液晶素子を用いてなるダイオードの断面模式図である。
【図4】有機EL素子の一構成を示す断面模式図である。
【図5】有機EL素子の一構成を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 金属電極
2 発光層
3 ホール輸送層
4 透明電極
5 透明基板
6 電子輸送層
7 ホール注入層
8 電子注入層
21 ゲート電極
22 ゲート絶縁層
23 有機活性層
24 ドレイン電極
25 ソース電極
31 電極
32 p型半導体層
33 n型半導体層
34 電極

Claims (5)

  1. 一対の電極間に、発光層と液晶層とを含む複数の層を配して構成される有機エレクトロルミネッセンス素子であって、前記液晶層は、2成分以上の化合物を含みホール輸送能を有する液晶組成物の層であって、少なくとも前記1成分は、π電子共役構造を有する電子受容性化合物であり、前記発光層と前記液晶層の間に、前記液晶層の化合物とは異なる化合物から構成され、ホール輸送能を有する層が配置されていることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 上記液晶組成物を構成する化合物の少なくとも1成分は、該化合物単体で液晶相を示す液晶化合物である請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 上記単体で液晶相を示す液晶化合物中に含まれる不純物濃度が、高速液体クロマトグラフィによる測定において1重量%以下である請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 上記液晶組成物がスメクチック液晶である請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 上記液晶組成物がディスコティック液晶である請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
JP2000358669A 1999-11-29 2000-11-27 有機エレクトロルミネッセンス素子 Expired - Fee Related JP4717198B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000358669A JP4717198B2 (ja) 1999-11-29 2000-11-27 有機エレクトロルミネッセンス素子

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33727499 1999-11-29
JP11-337274 1999-11-29
JP1999337274 1999-11-29
JP2000278743 2000-09-13
JP2000-278743 2000-09-13
JP2000278743 2000-09-13
JP2000358669A JP4717198B2 (ja) 1999-11-29 2000-11-27 有機エレクトロルミネッセンス素子

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002164177A JP2002164177A (ja) 2002-06-07
JP2002164177A5 JP2002164177A5 (ja) 2008-01-24
JP4717198B2 true JP4717198B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=27340826

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000358669A Expired - Fee Related JP4717198B2 (ja) 1999-11-29 2000-11-27 有機エレクトロルミネッセンス素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4717198B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4857516B2 (ja) * 2003-09-19 2012-01-18 大日本印刷株式会社 有機半導体素子の製造方法
JP4984462B2 (ja) * 2005-09-02 2012-07-25 大日本印刷株式会社 液晶性有機化合物、有機半導体構造物及び有機半導体装置並びに液晶性有機化合物の製造方法
EP1860709B1 (de) * 2006-05-24 2012-08-08 Novaled AG Verwendung von quadratisch planaren Übergangsmetallkomplexen als Dotand
JP5246633B2 (ja) * 2006-08-30 2013-07-24 独立行政法人産業技術総合研究所 液晶性有機半導体材料およびこれを用いた有機半導体デバイス
DE102006054524B4 (de) * 2006-11-20 2022-12-22 Novaled Gmbh Verwendung von Dithiolenübergangsmetallkomplexen und Selen- analoger Verbindungen als Dotand
JP5632274B2 (ja) * 2010-09-30 2014-11-26 ユー・ディー・シー アイルランド リミテッド 有機電界発光素子用材料、並びにそれを含有する膜、及び有機電界発光素子
JP5636244B2 (ja) * 2010-09-30 2014-12-03 ユー・ディー・シー アイルランド リミテッド 有機電界発光素子
DE102012205945A1 (de) * 2012-04-12 2013-10-17 Siemens Aktiengesellschaft Organische Superdonoren mit mindestens zwei gekoppelten Carben-Gruppen und deren Verwendung als n-Dotierstoffe

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04297076A (ja) * 1991-01-31 1992-10-21 Toshiba Corp 有機el素子
JPH09295949A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Mitsui Petrochem Ind Ltd 精製装置、該装置を用いた化合物の精製方法および混合方法
JPH1014469A (ja) * 1996-07-01 1998-01-20 Kioritz Corp タンク締付装置
JPH1050480A (ja) * 1996-04-24 1998-02-20 Toray Ind Inc 発光素子およびその製造方法
JPH10144469A (ja) * 1996-09-12 1998-05-29 Mitsubishi Chem Corp 有機電界発光素子及びその製造方法
JPH10282466A (ja) * 1997-04-04 1998-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶電荷輸送材料と有機発光素子
JPH118072A (ja) * 1996-12-09 1999-01-12 Toyo Ink Mfg Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子材料およびそれを使用した有機エレクトロルミネッセンス素子
JPH1197176A (ja) * 1997-09-18 1999-04-09 Mitsubishi Electric Corp 有機el素子
JPH11241069A (ja) * 1997-12-22 1999-09-07 Dainippon Printing Co Ltd 液晶性電荷輸送材料

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19543637A1 (de) * 1995-11-23 1997-05-28 Basf Ag Verwendung von in der plastisch-kolumnar diskotischen flüssigkristallinen Phase vorliegenden organischen Verbindungen zum Transport elektrischer Ladungen

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04297076A (ja) * 1991-01-31 1992-10-21 Toshiba Corp 有機el素子
JPH1050480A (ja) * 1996-04-24 1998-02-20 Toray Ind Inc 発光素子およびその製造方法
JPH09295949A (ja) * 1996-04-30 1997-11-18 Mitsui Petrochem Ind Ltd 精製装置、該装置を用いた化合物の精製方法および混合方法
JPH1014469A (ja) * 1996-07-01 1998-01-20 Kioritz Corp タンク締付装置
JPH10144469A (ja) * 1996-09-12 1998-05-29 Mitsubishi Chem Corp 有機電界発光素子及びその製造方法
JPH118072A (ja) * 1996-12-09 1999-01-12 Toyo Ink Mfg Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子材料およびそれを使用した有機エレクトロルミネッセンス素子
JPH10282466A (ja) * 1997-04-04 1998-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶電荷輸送材料と有機発光素子
JPH1197176A (ja) * 1997-09-18 1999-04-09 Mitsubishi Electric Corp 有機el素子
JPH11241069A (ja) * 1997-12-22 1999-09-07 Dainippon Printing Co Ltd 液晶性電荷輸送材料

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002164177A (ja) 2002-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1175470B1 (en) Electronic device comprising organic compound having p-type semiconducting characteristics
US8026510B2 (en) Organic electronic device and method for producing the same
Seo et al. Solution‐processed organic light‐emitting transistors incorporating conjugated polyelectrolytes
JP4023204B2 (ja) 有機電界発光素子
JP4058842B2 (ja) 有機電界発光素子
KR102156221B1 (ko) 유기 발광 소자에서의 반도체 화합물의 용도
KR100654579B1 (ko) 발광 장치
Blochwitz et al. Non-polymeric OLEDs with a doped amorphous hole transport layer and operating voltages down to 3.2 V to achieve 100 cd/m2
US8324613B2 (en) Method for producing an electronic device with a layer structure and an electronic device
Huang et al. Influence of the thickness and doping of the emission layer on the performance of organic light-emitting diodes with PiN structure
KR20120102518A (ko) 유기 반도체 재료 및 유기 부품
US20100026176A1 (en) Transparent, Thermally Stable Light-Emitting Component Having Organic Layers
JP2015532768A (ja) 改善された性能を有する発光トランジスタ
Tang et al. Interface studies of intermediate connectors and their roles in tandem OLEDs
Zhang et al. Revealing the influence of hole injection material's molecular orientation on OLED's performance
JP4717198B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
US6645579B1 (en) Liquid crystal device
JP2004311182A (ja) 導電性液晶材料を用いた有機エレクトロルミネッセンス素子、薄膜トランジスタおよびその製造方法
US6870583B2 (en) Conductive liquid crystal device and organic electroluminescence device
Saha et al. Temperature dependence of electroluminescence in a tris-(8-hydroxy) quinoline aluminum (Alq/sub 3/) light emitting diode
JP2002343570A (ja) 導電性液晶素子及び有機エレクトロルミネッセンス素子
Bhui et al. Deep blue organic light-emitting diodes of 1, 8-diaryl anthracene
JP2002359077A (ja) 液晶素子及びこれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
Jun-Song et al. Organic light-emitting diodes with magnesium doped CuPc as an efficient electron injection layer
Deng et al. An ultrathin tandem organic light-emitting diodes with very low driving voltage and high efficiency

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110329

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees