JP6941635B2 - 車両前部構造 - Google Patents

車両前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6941635B2
JP6941635B2 JP2019044293A JP2019044293A JP6941635B2 JP 6941635 B2 JP6941635 B2 JP 6941635B2 JP 2019044293 A JP2019044293 A JP 2019044293A JP 2019044293 A JP2019044293 A JP 2019044293A JP 6941635 B2 JP6941635 B2 JP 6941635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar
vehicle
panel
clip
pillar garnish
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019044293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020147085A (ja
Inventor
大樹 田原
大樹 田原
勇樹 ▲高▼橋
勇樹 ▲高▼橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2019044293A priority Critical patent/JP6941635B2/ja
Priority to CN202010112108.5A priority patent/CN111674470B/zh
Publication of JP2020147085A publication Critical patent/JP2020147085A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6941635B2 publication Critical patent/JP6941635B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/04Door pillars ; windshield pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions

Description

本発明は、車両前部構造に関する。
例えば特許文献1には、アウタパネルおよびインナパネルを接合して閉断面構造に形成されるフロントピラーと、フロントピラーのインナパネルから車室内方へエネルギ吸収に必要な間隔をおいて配置されるピラーガーニッシュと、ピラーガーニッシュとは別個に成形されて前記間隔内に配置され、インナパネルまたはピラーガーニッシュに取り付けられる樹脂製の格子状エネルギ吸収材とを備える車両前部構造が開示されている。
これによれば、格子状エネルギ吸収材の滑りを防止し、当初に企図したエネルギ吸収性能が十分に発現させることができる。
特開平9−277888号公報
従来のフロントピラーは、ハット断面のインナパネルの内側に突出している分だけ、ピラーガーニッシュも大きくなる。このため、フロントピラー全体が大型化して、乗員の視界を悪化させていた。
本発明は、乗員の視界を向上させることができる車両前部構造を提供することを目的とする。
本発明は、上下方向に延設されるフロントピラーを備えた車両前部構造であって、フロントピラーは、車外側に位置するアウタパネルと、アウタパネルよりも車内側に位置するインナパネルと、インナパネルの車内側に位置する内側ピラーガーニッシュとを含み、インナパネルは、幅方向の中央部を車外側に凸となるように屈曲させた屈曲部を有し、屈曲部により形成される車内側の空間部に、内側ピラーガーニッシュの固定部を配置した車両前部構造を特徴とする。
本発明によれば、乗員の視界を向上させることができる、車両前部構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両前部構造で、車両前部構造が適用された左側フロントピラーを車両側方から見た側面図である。 図1中II−II線に沿った位置での第1ピラーの断面図である。 図2の要部を拡大した模式的な断面図である。 内側ピラーガーニッシュを外した状態で左側フロントピラーを車両内側から見た分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。方向を説明する際には、特に示さない限り、基本的に運転者から見た前後,左右あるいは上下に基づいて説明する。また、「車幅方向」は「左右方向」と同義である。
図1は、本実施形態にかかる車両前部構造を備えた車両1の左側のフロントピラー2付近を車両1の側方から見た側面図である。
この車両1のフロントピラー2は、第1ピラー3と、第2ピラー4とを有している。
このうち、第1ピラー3は、上下方向に延設されて車両後方へ向けて傾斜している。
また、第2ピラー4は、第1ピラー3の後方に配置されていて、第1ピラー3よりも傾斜を緩やかにして上下方向に延設されている。
これらの第1ピラー3および第2ピラー4は、各上端部3a,4aを車両上下方向で接続している。そして、第2ピラー4は、車両後方へ延設されるルーフパネル10の左,右前縁部を下方から支持して、車体下部に荷重を伝達するように接続されている。
さらに、第1ピラー3および第2ピラー4の各下端部3b,4b間には、下側ガーニッシュ5が車両前後方向に延設されている。
そして、これらの第1ピラー3,第2ピラー4および下側ガーニッシュ5によって窓枠部7の一部が形成されている。窓枠部7は、側面視略三角形状を呈していて、内周縁に沿ってサイドフロントウインドウ6が嵌め殺しの状態で装着されている。
また、第2ピラー4の後方には、上下方向へ昇降可能にサイドウインドウ26が設けられている。
図2は、図1中II−II線に沿った位置での第1ピラー3の断面図である。
第1ピラー3は、車外側に位置するアウタパネル11と、アウタパネル11の車外側に位置する外側ピラーガーニッシュ14とを含んで構成されている。
また、第1ピラー3は、アウタパネル11よりも車内側に位置するインナパネル12と、インナパネル12の車内側に位置する内側ピラーガーニッシュ13と、内側ピラーガーニッシュ13をインナパネル12に固定する固定部15とを含んで構成されている。
本実施形態のインナパネル12は、第1インナピラーパネル12aおよび第2インナピラーパネル(補強パネル)12bを有している。これらの第1インナピラーパネル12aおよび第2インナピラーパネル12bは、ほぼ同じ幅方向寸法で略同じ板厚を有している。そして、第1インナピラーパネル12aおよび第2インナピラーパネル12bは、車両内外方向に重ねられている。
第1インナピラーパネル12aおよび第2インナピラーパネル12bは、インナパネル12の幅方向の中央部に、車外側に凸となるように屈曲させた屈曲部12cを有している。
本実施形態では、屈曲部12cを挟んで両側に一対の平面12e,12fが形成されている。そして、これらの平面12e,12f間の角度αをα=約120°としている。
また、第1インナピラーパネル12aの内側面には、長手方向に所定の間隔をおいて複数の固定部15が設けられている(図4参照)。
図2に示すように、固定部15は、ステー17とクリップ20とを含んで構成されている。
このうち、ステー17は、第1インナピラーパネル12aに接合される、一対の脚部17b,17b及びこれらの脚部17b,17b間を連結する上面部17aを有していて、側面視ハット形状を呈している。
そして、脚部17b,17bは、下面17c,17cを第1インナピラーパネル12aの一方の平面12eの車内側側面に接合している。
図2に示すように、この脚部17bは、インナパネル12の幅方向中心に向けて傾斜している。また、ステー17の上面部17aには、クリップ挿通孔18が開口形成されている。このため、上面部17aのクリップ挿通孔18は、屈曲部12cと対向してほぼ正面に配置される。
また、クリップ20は、それぞれ対応するクリップ挿通孔18に挿通されて係止される先細形状の先端21aと、内側ピラーガーニッシュ13に固着される円鍔形状の固着部21bとを有している。これらのクリップ20は、第1インナピラーパネル12aに対向する内側ピラーガーニッシュ13に予め固着部21bを固着されている。
そして、各クリップ挿通孔18にそれぞれのクリップ20の先端21aを挿通する。クリップ20がステー17に係止されると、第1ピラー3の車内側の所望の位置に内側ピラーガーニッシュ13が配置される。
本実施形態の内側ピラーガーニッシュ13は、断面略山型を呈して第1ピラー3の車内側を覆うガーニッシュ本体13bと、ガーニッシュ本体13bのピラー側を凹状とする入隅空間13cと、入隅空間13cに配置されて、クリップ20を固定するクリップベース13aとを有している。
クリップベース13aは、内側ピラーガーニッシュ13の車外側側面の入隅空間13c内に台座状となるように一体に形成されている。クリップベース13aの座面には、クリップ固定孔13dが開口形成されている。そして、クリップ固定孔13dにクリップ20の固着部21bが係合されると先端21aは屈曲部12cに向けて固定される。
内側ピラーガーニッシュ13が第1ピラー3の車内側に配置された状態では、屈曲部12cにより形成される車内側の空間部22に、内側ピラーガーニッシュ13の固定部15の少なくとも一部が配置される。
本実施形態では、固定部15のうち、クリップ20の先端21aの一部およびステー17の脚部17b,17bの一部が空間部22内に配置されている。
図3は、空間部22の位置と形状とを説明するもので、図2の要部を拡大した模式的な断面図である。
本実施形態の空間部22は、図3に示すように、第1インナピラーパネル12aの屈曲部12cの両側に位置する平面12e,12fを2辺として、インナパネル12の幅方向の両端12d,12d間を結ぶ仮想直線Lを底辺とする略二等辺三角形形状を呈している。
すなわち、空間部22は、屈曲部12cの両側に位置する平面12e,12fおよびインナパネル12の幅方向の両端12d,12d間を結ぶ仮想直線Lによって囲まれた部分である。
本実施形態では、両端12d,12d間に配置されたステー17およびクリップ20を用いて、内側ピラーガーニッシュ13が第1ピラー3に取付けられる。
まず、インナパネル12のステー17に形成されたクリップ挿通孔18に向けて、クリップ20を空間部22へ侵入させる。クリップ20は、内側ピラーガーニッシュ13の入隅空間13cのクリップベース13aに予め固定されている。
内側ピラーガーニッシュ13をインナパネル12に近づけて、クリップ20の先端21aをクリップ挿通孔18に挿入すると、ステー17にクリップ20がそれぞれ係止されて固定される。
これにより、内側ピラーガーニッシュ13は、クリップ20およびステー17を介して、第1ピラー3の車内側の所望の位置に配置される。
この状態では、インナパネル12の幅方向の両端12d,12d間に固定部15としてのステー17およびクリップ20が配置される(図3参照)。この際、両端12d,12d間を結ぶ仮想直線L上に固定部15のステー17およびクリップ20の先端21aの一部が重なる。
そして、図3に示すように、インナパネル12の屈曲部12cは、内側ピラーガーニッシュ13の固定部15の車外側に配置されている。言い換えれば、内側ピラーガーニッシュ13のフロントピラー2への取付方向Aにインナパネル12の屈曲部12cが設けられている。
すなわち、クリップ20の軸線a上にインナパネル12の屈曲部12cが重なるように、ステー17のクリップ挿通孔18の位置および方向が設定されている。
さらに、図2に示すように、アウタパネル11は、インナパネル12の幅方向の一方の端部12gから屈曲部12cまで延びる基部11aと、基部11aの屈曲部12c側から車外側に延びる延設部11bと、基部11aおよび延設部11b間を一定の角度で接続する接続部11cとを有している。
このうち、基部11aは、第2インナピラーパネル12bの車外側の側面に接合されている。基部11aの一方の端部は、インナパネル12の一方の端部12gと揃えられて接合されている。
また、延設部11bは、インナパネル12の上側に沿って、車外側方向へほぼ一定の高さを有して全長に亘り延設されている。
そして、基部11aと延設部11bとの間は、接続部11cによって約90度の角度が与えられて一体に接続されている。これによりアウタパネル11は、第1ピラー3の長手方向と直交する方向の断面形状を略L字形状としている。
そして、第2インナピラーパネル12bの外側面には、シール材31を介して、車両1の側面に配置されるサイドフロントウインドウ6が装着されている。
また、アウタパネル11の外側面には、シール材32を介して、車両1の運転席前方に配置されるフロントウインドウ16が装着されている。
さらに、フロントピラー2は、アウタパネル11の外側に配置される外側ピラーガーニッシュ14を含んでいる。
外側ピラーガーニッシュ14は、樹脂またはゴム製でアウタパネル11側の内側面に第1ピラー3に沿って上下方向に凹状の溝部35を延設している。外側ピラーガーニッシュ14は、アウタパネル11の延設部11bに対して溝部35を嵌着させて第1ピラー3に固定される。
そして、外側ピラーガーニッシュ14が延設部11bに固定されると、サイドフロントウインドウ6の端部6aおよびフロントウインドウパネル16の端部16aが外側ピラーガーニッシュ14によって覆われる。
外側ピラーガーニッシュ14は、裏面側にゴム製のウエザストリップ33,34を装着している。そして、これらのウエザストリップ33,34が端部6a,16aの外側面に当接されて、第1ピラー3部分の水密状態を保持する。
また、図1に示す第2ピラー4は、複数枚のパネル部材を組み合わせて、水平方向断面を閉断面としている。そして、第2ピラー4は、第1ピラー3よりも外径寸法が大きくなるように形成されている。これにより、第2ピラー4は、第1ピラーの支持強度に拘らず、上方に位置するルーフパネル10の左,右前縁部を下方から支持することができる。
次に、本実施形態の車両前部構造の作用効果について説明する。
本実施形態のフロントピラー2は、第1ピラーのインナパネル12の幅方向中央部を屈曲部12cとして、車外側に凸となるように屈曲させている。このため、第1ピラー3の車内側に空間部22が形成されて、従来のような閉断面を設ける必要がなくなる。よって閉断面を有するピラー構造と比較して径方向寸法を減少させることが可能となり、第1ピラーの大型化を抑制できる。
本実施形態の車両前部構造では、クリップ20の先端21aの一部およびステー17の脚部17b,17bの一部が空間部22内に配置されている(図3参照)。
このため、クリップ20の先端21aが空間部22内に収容される寸法分、室内側に突出する寸法を減少させることができる。
したがって、第1インナピラーパネル12aの車内側に装着される内側ピラーガーニッシュ13を車外側に寄せて配置することができる。
また、図2に示すように、屈曲部12cにより形成される車内側の空間部22に、内側ピラーガーニッシュ13の固定部15の少なくとも一部が配置される。このため、乗員の視点から内側ピラーガーニッシュ13をできるだけ、車外側に配置でき、視界が向上する。
さらに、所望の強度が得られるため、第1ピラー3の大型化が抑制される。室内側で乗員に近い位置に存在する内側ピラーガーニッシュ13を小型化することにより、乗員の視界を向上させることができる。
しかも、第1ピラー3を補強するアウタパネル11及び、外側ピラーガーニッシュ14は、第1ピラー3の車外側に位置して、インナパネル12および内側ピラーガーニッシュ13に隠れる。このため、アウタパネル11及び、外側ピラーガーニッシュ14が乗員の視界に入らず、第1ピラー3は、断面略L字等の形状の自由度が増大したアウタパネル11によって効率的に補強することができる。
そして、インナパネル12に屈曲部12cを設けたことにより、前突などの荷重入力に対する強度を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、第1インナピラーパネル12aには、略同じ板厚の補強パネルとしての第2インナピラーパネル12bが車外側に位置して重ねられている。
これにより、第1ピラー3の断面二次モーメントを増大させることができる。したがって、前突などの荷重入力に対する強度をさらに向上させることができる。
また、図3に示すように、本実施形態では、インナパネル12の両端12d,12d間に固定部15のステー17およびクリップ20が配置されている。
クリップ20は、インナパネル12の両端12d,12d間を結ぶ仮想直線Lに重なっている。そして、第1インナピラーパネル12a車内側に形成された空間部22へ先端21aの一部を入り込ませている。
このため、クリップ20は、残存する車内方向へ突出する部分の突出量を、空間部22に先端21aが入り込んでいない場合と比べて、減少させることができる。したがって、乗員の視点からピラーガーニッシュをできるだけ車外側に配置させて、視界を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、内側ピラーガーニッシュ13の車外側側面の入隅空間13cにクリップ20の固着部21bが配置される。
入隅空間13cは、車内側に凸となるように湾曲した凹状の底部に固着部21bを固着するクリップベース13aを形成している。
このため、クリップ20の先端21aの一部を空間部22に入り込ませた状態では、クリップ20の残存部分および固着部21bが入隅空間13c内に配置される。これにより、さらに、内側ピラーガーニッシュ13の内側のスペース効率が良好で、内側ピラーガーニッシュ13の外形寸法の増大が抑制されるため、乗員の視界の妨げになりにくい。
そして、図3に示すように、インナパネル12の屈曲部12cは、内側ピラーガーニッシュ13の固定部15の車外側に配置されている。言い換えれば、フロントピラー2へのクリップ20の取付方向Aに屈曲部12cが配置されている。
このため、取付けの際、ステー17の上面部17aに開口形成されたクリップ挿通孔18にそれぞれクリップ20を軸線aに沿わせて挿通すると、車外側に設けられているインナパネル12の屈曲部12cにより取付けにより生じる力が受止められる。
これにより、内側ピラーガーニッシュ13を第1ピラー3に固定する際の強度低下を抑制できる。
しかも、本実施形態では、アウタパネル11がインナパネル12の車外側に位置して、第1ピラー3を補強している。そして、第1インナピラーパネル12aには、略同じ板厚の第2インナピラーパネル12bが重ねられている。
このため、内側ピラーガーニッシュ13を固定する際の強度低下がさらに抑制される。
また、図2に示すように、アウタパネル11は、インナパネル12の幅方向の一方の端部12gから屈曲部12cまで延びる基部11aと、基部11aの屈曲部12c側から車外側に延びる延設部11bとを有している。
そして、屈曲部12cを有するインナパネル12の外側に、延設部11bを有するアウタパネル11が設けられている。アウタパネル11は、インナパネル12の上側に沿って、延設部11bを所定の高さ方向寸法を一定に保持しながらほぼ全長に亘り延設されている。
このため、上方を凸とするようなインナパネル12の変形をアウタパネル11が上から押さえることができる。したがって、前突時の荷重によってインナパネル12の断面が角度αを増大させて広がる方向への変形を、アウタパネル11によって抑制することができる。
また、基部11aは、第2インナピラーパネル12bの車外側の側面に接合されている。そして、基部11aの屈曲部12c側から約90°の角度が設けられて、延設部11bが車外側に向けて一体に延設されている。
このため、図3に示すように、アウタパネル11は、第1ピラー3の長手方向と直交する方向の断面形状を略L字状として、さらに曲げ方向の強度を向上させることができる。
さらに、インナパネル12は、屈曲部12cを中心に両側に位置する一対の平面12e,12fが約120°の角度に設定されている。また、アウタパネル11の延設部11bは、平面12eに対して約150°、平面12fに対して約90°の角度が設けられている。
このため、平面12e,12fおよび延設部11bは、それぞれ約90°,120°,150°の角度を有して三方向へ放射状に開くように延設される。したがって、第1ピラー3は、何れの方向に対しても同様の強度を得られる。そして、第1ピラー3の外径寸法を小さく設定して、乗員の視界を向上させても、充分な強度を発揮させることができる。
また、本実施形態では、フロントピラー2は、アウタパネル11の外側に配置される外側ピラーガーニッシュ14を含んでいる。本実施形態の外側ピラーガーニッシュ14は、樹脂またはゴム製である。そして、外側ピラーガーニッシュ14は、アウタパネル11の延設部11bに対して溝部35を嵌着させて、容易に第1ピラー3に固定することができる。
このように延設部11bを用いて、外側ピラーガーニッシュ14を第1ピラー3に固定している。このため、アウタパネル11に取付座面を形成する閉断面を設ける必要がない。すなわち、裏面側に空間が存在するような止め具に則した係止開口を開孔しなくてもよい。よって、第1ピラー3は、閉断面を設ける必要がなくなるため、大型化を抑制しつつ、外側ピラーガーニッシュ14を第1ピラー3に確実に固定できる。
また、図2に示すように、本実施形態では、サイドフロントウインドウ6の端部6aおよびフロントウインドウパネル16の端部16aは、板状の延設部11bに近接した状態で、外側ピラーガーニッシュ14によって覆われている。
外側ピラーガーニッシュ14は、溝部35を延設部11bに嵌着させている。このため、公差を減少させて、寸法精度を向上させることにより、外観品質を良好な状態で保つことができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、たとえば以下のようなものである。
本実施形態の車両前部構造では、車内側の空間部22内に、内側ピラーガーニッシュ13の固定部15の少なくとも一部、すなわち、クリップ20の先端21aの一部およびステー17の脚部17b,17bの一部が配置されている。しかしながら、特にこれに限らず、たとえば、クリップ20の全体が車内側の空間部22内に配置されるように構成されていてもよい。
また、クリップ20の先端21aに限らず、固定部15を構成するクリップ20や、ステー17の他の部分等、固定部15の少なくとも一部が車内側の空間部22内に配置されていればよい。
さらに、インナパネル12の幅方向の両端12d,12d間にクリップ20等の固定部15を配置することにより、内側ピラーガーニッシュ13の幅方向の寸法が閉断面を有するピラーの場合と比べて小さくなるものであればなおよい。
また、図3に示すように、内側ピラーガーニッシュ13は、固定部15の車外側で、フロントピラー2へのクリップ20の取付方向Aにインナパネル12の屈曲部12cを配置している。しかしながら、特にこれに限らず、たとえば、クリップ20の取付方向Aにフロントピラー2が存在していればよい。そして、固定する際の強度を得られる方向であれば、どのような方向にクリップ20が取付けられていてもよい。
アウタパネル11は、インナパネル12の幅方向の一方の端部12gから屈曲部12cまで延びる基部11aを有しているが特にこれに限らない。たとえば、屈曲部12c側付近から車外側に延びる延設部11bを一体に設けられる基部11aであればよく、基部11aのインナパネル12への接続される寸法が特に限定されるものではない。また、延設部11bの車外側に延びる寸法も特に限定されるものではない。
さらに実施形態では、樹脂製の外側ピラーガーニッシュ14をアウタパネル11の延設部11bに固定している。しかしながら、特に外側ピラーガーニッシュ14は樹脂製である必要はない。たとえば、金属製やカーボン素材の外側ピラーガーニッシュであってもよい。
また、アウタパネル11が延設部11bに固定される構造も、溝部35を嵌着させるものに限らず、クリップ部材やあるいは接着材を用いて固定してもよい。
本実施形態の車両前部構造では、インナパネル12は、第1インナピラーパネル12aおよび第2インナピラーパネル12bを重ねて構成されている。しかしながら、特にこれに限らず、たとえば、第1インナピラーパネル12aまたは第2インナピラーパネル12bのうち何れか一枚であってもよく、さらに三枚以上重ねて構成してもよい。すなわち、インナパネル12のパネル間の接合箇所や形状、数量および材質が特に限定されるものではない。
また、屈曲部120cの角度αも、α=約120°に限らず、たとえば90°〜170°等どのような角度であってもよい。さらに、アウタパネル11の延設部11bおよび基部11a間の角度も約90度に限らず、たとえば45°〜180°等どのような角度であってもよい。
1 車両
2 フロントピラー
3 第1ピラー
4 第2ピラー
7 窓枠部
11 アウタパネル
11a 基部
11b 延設部
11c ビード部
12 インナパネル
12a インナピラーパネル
12c 屈曲部
13 フードヒンジベース
14 ボルト部材(締結部材)
15 固定部

Claims (5)

  1. ロントピラーを備えた車両前部構造であって、
    前記フロントピラーは、
    車外側に位置するアウタパネルと、
    前記アウタパネルよりも車内側に位置するインナパネルと、
    前記インナパネルの車内側に位置する内側ピラーガーニッシュと、を含み、
    前記インナパネルは、幅方向の中央部を車外側に凸となるように屈曲させた屈曲部と、前記インナパネルから車内側に延出するステーと、を有し、
    前記内側ピラーガーニッシュは、前記ステーに係止されるクリップを有し、
    前記屈曲部により形成される車内側の空間部に、前記クリップの少なくとも先端が配置されることを特徴とする車両前部構造。
  2. 記インナパネルの幅方向の両端間に前記クリップの先端が配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記屈曲部は、前記内側ピラーガーニッシュの前記クリップの車外側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両前部構造。
  4. 前記アウタパネルは、前記インナパネルの幅方向の一方の端部から前記屈曲部まで延びる基部と、
    前記基部の前記屈曲部側から車外側に延びる延設部と、を有することを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載の車両前部構造。
  5. 前記フロントピラーは、前記アウタパネルの外側に配置される外側ピラーガーニッシュを含み、前記外側ピラーガーニッシュは、前記延設部に固定されることを特徴とする請求項4に記載の車両前部構造。
JP2019044293A 2019-03-11 2019-03-11 車両前部構造 Active JP6941635B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019044293A JP6941635B2 (ja) 2019-03-11 2019-03-11 車両前部構造
CN202010112108.5A CN111674470B (zh) 2019-03-11 2020-02-24 车辆前部构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019044293A JP6941635B2 (ja) 2019-03-11 2019-03-11 車両前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020147085A JP2020147085A (ja) 2020-09-17
JP6941635B2 true JP6941635B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=72431494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019044293A Active JP6941635B2 (ja) 2019-03-11 2019-03-11 車両前部構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6941635B2 (ja)
CN (1) CN111674470B (ja)

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS606379Y2 (ja) * 1979-10-09 1985-02-28 マツダ株式会社 自動車用ピラ−トリムの取付構造
JPH08301022A (ja) * 1995-05-11 1996-11-19 Nissan Motor Co Ltd 車体構造部材の衝撃緩衝構造
JP2001026248A (ja) * 1999-07-13 2001-01-30 Toyota Motor Corp 頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造
KR100506720B1 (ko) * 2003-02-17 2005-08-05 현대자동차주식회사 커튼 에어백 장착 차량의 필러트림 설치 구조
JP4720449B2 (ja) * 2005-11-14 2011-07-13 スズキ株式会社 自動車のフロントピラー周辺の内装材の取付け構造
JP4776362B2 (ja) * 2005-12-07 2011-09-21 日野自動車株式会社 車両のグリップ構造
JP5277794B2 (ja) * 2008-08-22 2013-08-28 マツダ株式会社 カーテンエアバッグ装置を備えた車両の内装材取付け構造
CN202557444U (zh) * 2011-12-15 2012-11-28 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种带安全气帘的前柱内饰结构
JP6032550B2 (ja) * 2012-12-12 2016-11-30 スズキ株式会社 車両のフロントピラー上部構造
JP6183687B2 (ja) * 2013-05-23 2017-08-23 三菱自動車工業株式会社 車両のカーテンエアバッグ取付構造
JP5799978B2 (ja) * 2013-06-06 2015-10-28 トヨタ自動車株式会社 クリップおよびカーテンエアバッグ取付構造
JP6094765B2 (ja) * 2014-09-30 2017-03-15 マツダ株式会社 車体上部構造
JP6276342B2 (ja) * 2016-07-29 2018-02-07 本田技研工業株式会社 自動車の車体構造
CN206679085U (zh) * 2017-04-26 2017-11-28 安徽江淮汽车集团股份有限公司 驾驶室组件
CN207860269U (zh) * 2017-12-22 2018-09-14 上汽通用五菱汽车股份有限公司 一种带储物功能的汽车a柱饰板
CN208530703U (zh) * 2018-06-27 2019-02-22 博也汽车科技(宁波)有限公司 汽车a柱

Also Published As

Publication number Publication date
CN111674470A (zh) 2020-09-18
JP2020147085A (ja) 2020-09-17
CN111674470B (zh) 2022-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100893984B1 (ko) 차량용 시트백의 프레임 구조
CN109204572B (zh) 汽车的下部车体构造
KR101001797B1 (ko) 펜더 프로텍터 구조
JP7222816B2 (ja) 車両用フード
JP6664281B2 (ja) 自動車のフロントピラー構造
JP6032550B2 (ja) 車両のフロントピラー上部構造
JP6913300B2 (ja) 車両後部構造
JP5482482B2 (ja) フロントウインド支持構造
US9573559B2 (en) Front body structure of vehicle
JP2010215092A (ja) 車両の車体下部構造
JP5462138B2 (ja) 車両のリヤウィンドシールド構造体
JP6941635B2 (ja) 車両前部構造
JP6706432B2 (ja) 車両のルーフサイドメンバ
JP6597670B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP7260377B2 (ja) 車両用フード
JP2022161478A (ja) 車両用ボデー
JP6921137B2 (ja) 車両前部構造
JP5939078B2 (ja) 車両後部構造
JP6508575B2 (ja) 車両ルーフ構造
JPH08156588A (ja) 自動車のドア構造
JP2010000902A (ja) 自動車のフード構造
JP2009143280A (ja) 車体構造
JP6495105B2 (ja) 車両用サンバイザ
JP7367555B2 (ja) 車両用フード
JP4014023B2 (ja) 自動車用内装部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210601

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6941635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150