JPH08156588A - 自動車のドア構造 - Google Patents

自動車のドア構造

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JPH08156588A
JPH08156588A JP30173194A JP30173194A JPH08156588A JP H08156588 A JPH08156588 A JP H08156588A JP 30173194 A JP30173194 A JP 30173194A JP 30173194 A JP30173194 A JP 30173194A JP H08156588 A JPH08156588 A JP H08156588A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インパクトバーの後端部を支持するサイドドア
の後縁部を効果的に補強して、インパクトバーの支持剛
性を高めるとともに、側面衝突時の衝突荷重を吸収して
サイドドアの車室内方側への変形移動を効果的に防止す
る。 【構成】第1ブラケット51の前端をインパクトバー17の
後端部に、後端を後縁直交面24に夫々接合する。インパ
クトバーの後端部と後壁面22との間に、後壁面24に対向
する後縁対向面部56と該後縁対向面部から立上がる立上
がり部55とを有する第2ブラケット54を設ける。後縁対
向面部を、後壁面との間で該後壁面の車幅方向ほぼ全長
に亘って延びる第1閉断面57を形成するように後壁面に
接合する。立上がり部を、インパクトバーの後端部の車
室内方側において第1ブラケットのインパクトバー側部
分52との間に車体前後方向に延びる第2閉断面58を形成
するように第1ブラケットに接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドア構造に関
し、詳しくは、ドア内に配されるインパクトバーの取付
部の剛性強度を高める対策に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のドア構造においては、
インナパネルとアウタパネルとを接合してなるドア内
に、そのアウタパネルに沿って車体前後方向へ延びるイ
ンパクトバーを設け、該インパクトバーの前後両端部を
それぞれドアの前後両側縁部に固定支持し、このインパ
クトバーにより、側面衝突時における衝突荷重を吸収し
てドアの車室内方側への変形移動を可及的に抑制するよ
うにしている。
【0003】ところで、側面衝突時に衝突荷重がドアに
作用する箇所またはその方向によっては、インパクトバ
ーの一端部側が他端部側よりも大きく車室内方側に移動
することがある。これは、インパクトバー自身の剛性強
度が高いために、たとえインパクトバーの他端部側に衝
突荷重の一部が作用しても、衝突荷重の残り全部が他端
部側を支点にして一端部側を車室内方側に回り込ませる
ように作用することによって、インパクトバーの一端部
を支持する部位を変形させるためと考えられる。これに
より、インパクトバーの一端部の移動に伴ってドアの車
室内方側への変形量が増大するといった問題がある。
【0004】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば、特開平4−81322号公報に開示される
ように、インパクトバーの端部を支持するドアの側縁部
にブラケットを用いて閉断面を形成し、この閉断面によ
り、該インパクトバーの一端部側に作用する衝突荷重に
抗するように補強することが提案され、公知になってい
る。この補強構造を詳しく説明すると、ドアの前後両側
縁部のうちの少なくとも一方の側縁部に、インパクトバ
ーの端部に対応して、インナパネルをアウタパネルとの
接合部に向けて車幅方向に延ばしてなる側壁面と、該側
壁面のアウタパネル側を略直角に折り曲げてなり、アウ
タパネルと所定の間隔を隔てて対向する直交面とを形成
し、上記インパクトバーの端部をインナパネルの直交面
に接合するするとともに、上記インパクトバーの端部と
インナパネルの側壁面との間に、インナパネルの側壁面
に対向する対向面部と該対向面部から立上がりインパク
トバーの端部にまで延びる立上がり部とを有するブラケ
ットを設け、該ブラケットの対向面部をインナパネルの
側壁面に、立上がり部をインパクトバーの端部にそれぞ
れ接合することにより、ブラケットとインナパネルの側
壁面とインパクトバーの端部とで囲まれた閉断面を形成
するような構成となっている。そして、上記インナパネ
ルの側壁面にはドアロック装置が設けられ、該ドアロッ
ク装置に上記ブラケットの対向部分が連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記提案の
補強構造では、ブラケットとインナパネルの側壁面とイ
ンパクトバーの端部とで閉断面が形成されてはいるもの
の、ブラケットの対向面部がドアロック装置に連結され
る関係上、上記閉断面は、ドアロック装置により車幅方
向への長さが制約された短いものとなる。そのため、上
記閉断面によって、インパクトバーの端部の支持剛性を
確保するには不十分なものとなり、側面衝突時にインパ
クトバーの一端部側に衝突荷重が集中すると、該インパ
クトバーの一端から衝突荷重がインナパネルの直交面に
ダイレクトに作用すると共に、ブラケットを介してイン
ナパネルの側壁面にも車幅方向に短い範囲で集中的に作
用し、インナパネルの直交面およびインナパネルの側壁
面が容易に変形する恐れがあり、インパクトバーの一端
部に伴うドアの車室内方側への変形移動が危惧される。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、インパクトバーの端部を
支持するドアの側縁部を効果的に補強して、インパクト
バーの支持剛性を高めるとともに、側面衝突時の衝突荷
重を吸収できるようにし、ドアの車室内方側への変形移
動を効果的に防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、インナパ
ネルとアウタパネルとを接合してなるドア内に、そのア
ウタパネルに沿って車体前後方向へ延びるインパクトバ
ーが設けられ、該インパクトバーの前後両端部がそれぞ
れドアの前後両側縁部に支持されている自動車のドア構
造を前提とする。そして、上記ドアの前後両側縁部のう
ちの少なくとも一方の側縁部に、上記インパクトバーの
端部に対応して、インナパネルをアウタパネルとの接合
部に向けて車幅方向に延ばしてなる側壁面と、該側壁面
のアウタパネル側を略直角に折り曲げてなり、アウタパ
ネルと所定の間隔を隔てて対向する直交面とを形成する
とともに、上記インパクトバーの端部とインナパネルの
直交面との間に、車体前後方向へ延びる第1ブラケット
を設け、該第1ブラケットの一端を上記直交面に、他端
を上記インパクトバーの端部の車室内方側面にそれぞれ
接合する。さらに、上記インパクトバーの端部とインナ
パネルの側壁面との間に、インナパネルの側壁面に対向
する対向面部と該対向面部から立上がりインパクトバー
の端部にまで延びる立上がり部とを有する第2ブラケッ
トを設け、該第2ブラケットの対向面部を、インナパネ
ルの側壁面との間で該側壁面の車幅方向ほぼ全長に亘っ
て延びる第1閉断面を形成するように、インナパネルの
側壁面に接合すると共に、第2ブラケットの立上がり部
を、上記インパクトバーの端部の車室内方側において上
記第1ブラケットのインパクトバー接合側端部との間に
車体前後方向に延びる第2閉断面を形成するように、該
第1ブラケットに接合する構成としたものである。
【0008】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の第1および第2ブラケットを介し
てドアのインナパネルに連結されるインパクトバーの端
部とは反対側の端部を特定し、自動車のバンパーの高さ
位置に設定する構成としたものである。
【0009】さらに、請求項3記載の発明が講じた解決
手段は、請求項1または請求項2記載の発明の構成要件
に加えて、車体のドア開口部下縁を構成するサイドシル
に、車幅方向外側に縦壁部を設けると共に該縦壁部の上
端に連設された上面部を設ける。そして、上記インナパ
ネルの下部に、上記サイドシルの縦壁部および上面部に
対応してドア内方に凹陥した凹陥部を形成する一方、該
凹陥部のドア内側面に、該凹陥部を補強するレインフォ
ースメントを設ける構成としたものである。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
側面衝突時に衝突荷重がインパクトバーの端部に作用す
る場合、その衝突荷重は、インパクトバーの端部の車室
内方側において第1ブラケットと第2ブラケットとで形
成した車体前後方向に延びる第2閉断面の変形により吸
収され、この吸収により抑制された衝突荷重が、インナ
パネルの直交面および側壁面にそれぞれ作用することに
なる。その場合、第2ブラケットの対向面部とインナパ
ネルの側壁面との間に該側壁面の車幅方向ほぼ全長に亘
って延びる第1閉断面が形成されているので、インナパ
ネルの直交面および側壁面は、車幅方向に高い剛性強度
が確保されることになり、衝突荷重がインナパネルの直
交面および側壁面にそれぞれ分配されて吸収される。し
かも、インパクトバーの端部の車室内方側において第1
ブラケットに第2ブラケットの立上がり部が接合されて
いるので、第2ブラケットの立上がり部が第1ブラケッ
トにより車室外方側に引っ張られ、第2ブラケットの立
上がり部の車室内方側への変形が抑制されるとともに、
その第1ブラケットの引っ張り荷重が直交面に対してせ
ん断方向に作用して第1ブラケットの直交面に対する支
持強度が効果的に高められることになり、インナパネル
の直交面および側壁面の車幅方向に高い剛性強度と相俟
って、インパクトバーの支持剛性が高められるととも
に、インパクトバーの端部のその反対側端部を支点にし
た車室内方側への移動が効果的に防止される。
【0011】請求項2記載の発明では、側面衝突時に他
の自動車のバンパーからの衝突荷重がインパクトバーの
端部にその反対側端部から集中的に作用しても、第1閉
断面によるインナパネルの直交面および側壁面の車幅方
向に高い剛性強度と相俟って、インパクトバーの支持剛
性が高められていることから、インパクトバーの端部の
その反対側端部を支点にした車室内方側への移動が同様
に効果的に防止される。
【0012】さらに、請求項3記載の発明では、サイド
シルの縦壁部および上面部に対向するインナパネルの凹
陥部のドア内側面が、レインフォースメントにより補強
されているので、その形状故に車幅方向の剛性強度が低
い凹陥部が側面衝突時の衝撃荷重によってサイドシルに
当接した際の変形が抑制され、ドア下部の車室内方側へ
のめり込みが効果的に防止される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図12は本発明の一実施例に係るドア構造
を用いた自動車を示し、この自動車1の車体下端左右両
側部には、車体前後方向へ延びる閉断面形状のサイドシ
ル2(図では車体左側のみ示す)が設けられている。ま
た、3は該サイドシル2の中間位置に連結されて上方へ
延びるセンタピラー、4はフロントピラー、5はリヤピ
ラーであって、該リヤピラー5の下端部はタイヤハウス
6を介して上記サイドシル2の後端部に連結されてい
る。そして、上記自動車1の車体側面には、上記各ピラ
ー3,4,5によって前後2つに画成された前後のドア
開口部7a,7bが形成されている。さらに、8は上記
前側のドア開口部7aより乗り込んだ乗員が着座するフ
ロントシート、9は上記後側のドア開口部7bより乗り
込んだ乗員が着座するリヤシートである。また、図9に
示すように、上記サイドシル2は、断面略L字状のサイ
ドシルインナ2aと、断面略L字状のサイドシルアウタ
2bとが接合されてなる。
【0015】上記後側のドア開口部7b(ほぼ同一構成
となるので前側のドア開口部7aの説明は省略する)に
は、図3に示すように、ドアとしてのサイドドア11が
取り付けられている。このサイドドア11は、インナパ
ネル12とアウタパネル13(図1参照)とを一体的に
接合してなり、その上縁に開口する上端開口14を介し
てウインドガラス(図示せず)が昇降移動するように構
成されている。上記サイドドア11の上縁部には、その
前後縁部より上方へ突出して上記ウインドガラスを上昇
時に支持する枠状のサッシ16が一体的に設けられてい
る。また、上記サイドドア11内には、アウタパネル1
3に沿って車体前後方向へ延びる断面環状のインパクト
バー17が設けられている。
【0016】また、図1および図4に示すように、上記
アウタパネル13はほぼ平板状に形成されているのに対
し、上記インナパネル12のサイドドア11内の前縁部
31および後縁部32(側縁部)には、上記インパクト
バー17の前後両端部にそれぞれ対応してインナパネル
12をアウタパネル13との接合部に向けて車幅方向に
延ばしてなる前壁面21および後壁面22(側壁面)
と、その前後両壁面21,22のアウタパネル13側を
それぞれ略直角に折り曲げてなり、アウタパネル13と
所定の間隔を隔てて対向する前縁直交面23および後縁
直交面24とが設けられていて、このインナパネル12
が横断面略鉤状に形成されている。そして、上記前壁面
21の上下位置には、サイドドア11を開閉自在に支持
する上下一対のヒンジ部材25,25が取り付けられて
いる。一方、上記後壁面22の上下方向略中央位置に
は、サイドドアを閉塞状態にロックするロック装置26
が取り付けられている。
【0017】上記インパクトバー17の前端部は、上記
下側のヒンジ部材25直上方の前縁直交面23に支持さ
れている。一方、上記インパクトバー17の後端部は、
上記ドアロック装置26直下方の後壁面22および後縁
直交面24に支持されている。上記インパクトバー17
は、その前端が他の自動車のバンパー33(図9参照)
の高さ位置に、後端がリヤシート9に着座した乗員の腰
の高さ位置にそれぞれ設定されていて、前下がりの傾斜
状態で配されている。
【0018】上記インパクトバー17の前端は、図5な
いし図7にも示すように、前側ブラケット41を介して
前縁直交面23にスポット溶接により接合固着されてい
る。該前側ブラケット41は、インパクトバー17の前
端を車室内方側から抱持する断面略半円弧状の抱持部4
2aを有すると共に、該抱持部42aの上下端よりそれ
ぞれ上下方向に延びるフランジ部42b,42bを有す
るインパクトバー側部分42と、該インパクトバー側部
分42の前端に一体的に設けられ、上記前縁直交面23
に対して上下方向に広い範囲でスポット溶接により接合
されるように上下方向に延設された平板状の前側支持部
側部分43とからなる。
【0019】上記インパクトバー17の後端部と後縁直
交面24との間には、図2にも示すように、車体前後方
向へ延びる第1ブラケット51が設けられている。該第
1ブラケット51は、インパクトバー17の後端を車室
内方側から抱持した状態でスポット溶接により接合固着
される断面略半円弧状の抱持部52aと、該抱持部52
aの上下端よりそれぞれ上下方向に延びるフランジ部5
2b,52bと、上記抱持部52aおよび各フランジ部
52bの後端に一体的に設けられ、上記後縁直交面24
に対してスポット溶接により接合された平板状の後縁直
交面側部分53とからなる。上記抱持部52aおよび各
フランジ部52bによりインパクトバー側部分52が構
成されている。
【0020】上記インパクトバー17の後端部と後壁面
22との間には、インナパネル12の後壁面22に対向
する後縁対向面部56(対向面部)と、該後縁対向面部
56から立上がりインパクトバー17の後端部にまで延
びる立上がり部55とを有する第2ブラケット54が設
けられている。上記後縁対向面部56は、図8にも示す
ように、上記後壁面22に対して所定間隔隔てた状態で
車幅方向ほぼ全長に亘って延びる対向面56aと、該対
向面56aの周縁部所定位置より後壁面22側に突設さ
れ、その後壁面22との間で該後壁面22の車幅方向ほ
ぼ全長に亘って延びる第1閉断面57を形成するよう
に、後壁面22にスポット溶接により接合されるビード
部56b,…とを備えている。上記立上がり部55は、
上記インパクトバー側部分52の抱持部52aよりも車
室内方側において上記インパクトバー17の後端部を包
囲するように配された断面略台形状の包囲部55aと、
該包囲部55aの上下端よりそれぞれ上下方向に延び、
インパクトバー17の後端部車室内方側において上記第
1ブラケット51のインパクトバー接合部側端部として
のインパクトバー側部分52(包囲部52aおよび各フ
ランジ部52b)との間に第2閉断面58を形成するよ
うに、該インパクトバー側部分52の各フランジ部52
b車室外方側面にスポット溶接により接合されたフラン
ジ部55b,55bとを備えている。
【0021】また、上記サイドシル2は、上記ドア開口
部7b下縁を構成するようにドア11のインナパネル1
2の下縁部車室内方側に配され、そのサイドシルアウタ
2bは、車幅方向外側に縦壁部60aと、該縦壁部60
aの上端辺に連設された上面部60bとを有している。
上記インナパネル12後縁下部位置(下部)には、上記
サイドシルアウタ2bの縦壁部60aおよび上面部60
bに対応してサイドドア11内方に断面略L字状に凹陥
した凹陥部61が設けられている。該凹陥部61は、上
記縦壁部60aに沿った状態で対向する第1対向部分6
1aと、上記上面部60bに沿った状態で対向する第2
対向部分61bとからなる。そして、図10および図1
1に示すように、上記凹陥部61のサイドドア内側面に
は、該凹陥部61を補強する断面略L字状のレインフォ
ースメント62が設けられている。該レインフォースメ
ント62は、上記第1対向部分61a(サイドシルアウ
タ2bの縦壁部60a)に対向して設けられた第1補強
部分63と、上記第2対向部分61b(サイドシルアウ
タ2bの上面部60b)に対応して設けられた第2補強
部分64とを有している。上記第1および第2補強部分
63,64には、上記第1および第2対向部分61a,
61b側にそれぞれ突出する複数のビード63a,…、
64a,…が設けられ、レインフォースメント62が該
各ビード63a,64aによりサイドドア内側面にスポ
ット溶接により接合固着されている。また、上記レイン
フォースメント62には、その第1補強部分63および
第2補強部分64に車体前後方向所定間隔置きの3箇所
で跨がる長尺ビード65,…がインナパネル12側(鋭
角側)に膨出して設けられている。さらに、上記レイン
フォースメント62の前後端には、その第1補強部分6
3および第2補強部分64に連続するフランジ66,6
6が反インナパネル12側(鈍角側)に略90°の角度
で折曲形成されている。
【0022】したがって、上記実施例では、側面衝突時
の衝突荷重が他の自動車のバンパー33からインパクト
バー17の前端位置などに作用する場合、その衝突荷重
は、インパクトバー17の後端部車室内方側において第
1ブラケット51と第2ブラケット54とで形成した第
2閉断面58の変形により吸収され、この吸収により抑
制された衝突荷重が、インナパネル12の後壁面22お
よび後縁直交面24にそれぞれ作用することになる。そ
の場合、第2ブラケット54の後縁対向面部56とイン
ナパネル12の後壁面22との間に該後壁面22の車幅
方向ほぼ全長に亘って延びる第1閉断面57が形成され
ているので、インナパネル12の後壁面22および後縁
直交面24は、車幅方向に高い剛性強度が確保されるこ
とになり、衝突荷重が後壁面22および後縁直交面24
にそれぞれ分配されて吸収される。しかも、インパクト
バー17の後端部車室内方側において第1ブラケット5
1のフランジ52bに第2ブラケット54の立上がり部
55のフランジ55bが接合されているので、第2ブラ
ケット54の立上がり部55が第1ブラケット51によ
り車室外方側に引っ張られ、第2ブラケット54の立上
がり部55の車室内方側への変形が抑制されるととも
に、その第1ブラケット51の引っ張り荷重が後縁直交
面24に対してせん断方向に作用して第1ブラケット5
1の後縁直交面24に対する支持強度が効果的に高めら
れることになり、インナパネル12の後壁面22および
後縁直交面24の車幅方向に高い剛性強度と相俟って、
インパクトバー17の支持剛性を向上させることができ
るとともに、インパクトバー17後端部の前端部を支点
とした車室内方側への変形移動を効果的に防止すること
ができる。
【0023】さらに、サイドドア11内においてサイド
シルアウタ2bの縦壁部60aおよび上面部60bにそ
れぞれ対向するインナパネル12の対向部61が、レイ
ンフォースメント62により補強されているので、側面
衝突時の衝突荷重によってインナパネル12の凹陥部6
1(後縁下部位置)がサイドシルアウタ2bの縦壁部6
0aおよび上面部60bに当接した際の凹陥部61の変
形が抑制されることになり、一対のヒンジ部材25,2
5とドアロック装置26とでドア開口縁部(車体)に対
して支持されるために下側のヒンジ部材25とドアロッ
ク装置26とを繋ぐ線(図示せず)を軸にして回り易く
なっているサイドドア11の車室内方回りの回転が防止
され、インナパネル12後縁下部位置の車室内方側への
めり込みを効果的に防止することができる。
【0024】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、インパクトバー17の前端を
他の自動車のバンパー33の高さ位置に設定したが、イ
ンパクトバーの前端は、インパクトバーの後端部側を車
室内方側に回り込ませる衝突荷重が作用するような高さ
位置であればどのように設定されていても良い。また、
上記実施例では、インナパネル12の後壁面22および
後縁直交面24を2つのブラケット51,54により補
強したが、インナパネルの前壁面および前縁直交面のみ
またはインナパネルの前壁面および前縁直交面もが2つ
のブラケットにより補強されるようにしても良い。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る自動車のドア構造によれば、側方衝突時の衝突荷重を
インパクトバーの端部における第2閉断面の変形により
吸収し、残る衝突荷重によるインパクトバーの端部の車
室内方側への移動を、第1ブラケットおよび第2ブラケ
ットにより車幅方向に高い剛性強度を得た一方の側縁部
でもって防止し、インパクトバーの支持剛性を高めるこ
とができるとともに、ドアの車室内方側への変形移動を
効果的に抑制することができる。
【0026】請求項2記載の発明における自動車のドア
構造によれば、側方衝突時のバンパーからの衝突荷重に
よるインパクトバーの端部の車室内方側への移動を同様
に防止することができる。
【0027】さらに、請求項3記載の発明における自動
車のドア構造によれば、サイドシルの縦壁部および上面
部に対するインナパネルの凹陥部をレインフォースメン
トにより補強したので、サイドシルへの当接時に凹陥部
の変形を抑制してドア下部の車室内方側へのめり込みを
効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の係る図3のA−A線における
断面図である。
【図2】図3のB−B線における断面図である。
【図3】アウタパネルを取外した状態のサイドドアを車
体外方より視た側面図である。
【図4】図3のC−C線における断面図である。
【図5】図3のD−D線における断面図である。
【図6】インパクトバーの斜視図である。
【図7】図6に係る平面図である。
【図8】図7のE−E線における断面図である。
【図9】レインフォースメント付近で切断したサイドド
ア後縁部下端付近の縦断背面図である。
【図10】アウタパネルを取外した状態でレインフォー
スメントを車体外方より視た側面図である。
【図11】レインフォースメントを上方より視た平面図
である。
【図12】サイドドアを取外した状態で自動車を左側方
より視た斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車 2 サイドシル 7b ドア開口部 11 サイドドア(ドア) 12 インナパネル 13 アウタパネル 17 インパクトバー 22 後壁面(側壁面) 24 後縁直交面(直交面) 32 後縁部(側縁部) 33 バンパー 51 第1ブラケット 54 第2ブラケット 55 立上がり部 56 後縁対向面部(対向面部) 57 第1閉断面 58 第2閉断面 60a 縦壁部 60b 上面部 61 凹陥部 62 レインフォースメント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナパネルとアウタパネルとを接合し
    てなるドア内に、そのアウタパネルに沿って車体前後方
    向へ延びるインパクトバーが設けられ、該インパクトバ
    ーの前後両端部がそれぞれドアの前後両側縁部に支持さ
    れている自動車のドア構造において、 上記ドアの前後両側縁部のうちの少なくとも一方の側縁
    部には、上記インパクトバーの端部に対応して、インナ
    パネルをアウタパネルとの接合部に向けて車幅方向に延
    ばしてなる側壁面と、該側壁面のアウタパネル側を略直
    角に折り曲げてなり、アウタパネルと所定の間隔を隔て
    て対向する直交面とが形成されており、 上記インパクトバーの端部とインナパネルの直交面との
    間には、車体前後方向へ延びる第1ブラケットが設けら
    れ、該第1ブラケットの一端は上記直交面に、他端は上
    記インパクトバーの端部の車室内方側面にそれぞれ接合
    されており、 上記インパクトバーの端部とインナパネルの側壁面との
    間には、インナパネルの側壁面に対向する対向面部と該
    対向面部から立上がりインパクトバーの端部にまで延び
    る立上がり部とを有する第2ブラケットが設けられ、該
    第2ブラケットの対向面部は、インナパネルの側壁面と
    の間で該側壁面の車幅方向ほぼ全長に亘って延びる第1
    閉断面を形成するように、インナパネルの側壁面に接合
    されていると共に、第2ブラケットの立上がり部は、上
    記インパクトバーの端部の車室内方側において上記第1
    ブラケットのインパクトバー接合側端部との間に車体前
    後方向に延びる第2閉断面を形成するように、該第1ブ
    ラケットに接合されていることを特徴とする自動車のド
    ア構造。
  2. 【請求項2】 上記第1および第2ブラケットを介して
    ドアのインナパネルに連結されるインパクトバーの端部
    とは反対側の端部は、自動車のバンパーの高さ位置に設
    定されている請求項1記載の自動車のドア構造。
  3. 【請求項3】 車体のドア開口部下縁を構成するサイド
    シルは、車幅方向外側に縦壁部を有すると共に該縦壁部
    の上端に連設された上面部を有しており、 上記インナパネルの下部には、上記サイドシルの縦壁部
    および上面部に対応してドア内方に凹陥した凹陥部が形
    成されている一方、該凹陥部のドア内側面には、該凹陥
    部を補強するレインフォースメントが設けられている請
    求項1または請求項2記載の自動車のドア構造。
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