JPH06211049A - 自動車のバックドアの補強構造 - Google Patents

自動車のバックドアの補強構造

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JPH06211049A
JPH06211049A JP2315393A JP2315393A JPH06211049A JP H06211049 A JPH06211049 A JP H06211049A JP 2315393 A JP2315393 A JP 2315393A JP 2315393 A JP2315393 A JP 2315393A JP H06211049 A JPH06211049 A JP H06211049A
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JP
Japan
Prior art keywords
reinforcement
back door
inner panel
automobile
reinforcing structure
Prior art date
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Pending
Application number
JP2315393A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Shimizu
勉 清水
Mikio Katashima
幹雄 片嶋
Toshiyuki Seki
俊之 関
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH06211049A publication Critical patent/JPH06211049A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロック手段を経て加わる上下方向の力による
バックドアの裾部全体の振動を抑えることができる、自
動車のバックドアの補強構造を提供すること。 【構成】 バックドアガラス(22)を装着する装着部
と、間隔をおいて配置されるインナパネル(32)およ
びアウタパネル(38)を有し、インナパネルからロッ
クストライカ(40)を突出させる、前記装着部から伸
びている裾部とを備える自動車のバックドアの補強構造
である。この補強構造は、インナパネル(32)と相ま
って閉断面空間(46)を画定する、車体の横方向へ伸
びる第1のリィインフォース(28)と、ロックストラ
イカ(40)に結合されて車体の前後方向へ伸び、閉断
面空間(46)内へ進入する第2のリィインフォース
(38)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のバックドアの補
強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のバックドアは、バックドアガラ
スを装着し、車体に開閉可能に結合される装着部と、こ
の装着部から伸びる裾部とを備える。裾部は、上下方向
に間隔をおいて配置されるインナパネルおよびアウタパ
ネルから形成され、バックドアを固定するためのロック
ストライカが補強用のリィインフォースを介してインナ
パネルに取り付けられる(実開平2-77126 号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図9に示すように、自
動車が特に粗悪路を走行するとき、ロックストライカ1
0からバックドア12に上下方向の力fが加わる。すな
わち、サスペンションからの上下方向の力により車体が
上方へ押し上げられ、また下方へ引き下げられるが、こ
のときバックドア12は慣性の影響でその場所に残ろう
とするため、車体の動きがロックストライカ10に上下
方向の力fとして現れ、この力fがバックドア12に加
わる。その結果、バックドア12の特にインナパネル1
4の裾部全体が振動し、異音やこもり音の原因となって
いるが、前記公報のように、ロックストライカの取付け
部だけをリィインフォースで補強しても、バックドアの
裾部全体の前記振動の低減効果は少ない。
【0004】本発明の目的は、ロック手段を経て加わる
上下方向の力によるバックドアの裾部全体の振動を抑え
ることができる、自動車のバックドアの補強構造を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、バックドアガ
ラスを装着する装着部と、間隔をおいて配置されるイン
ナパネルおよびアウタパネルを有し、前記インナパネル
からロック手段を突出させる、前記装着部から伸びてい
る裾部とを備える自動車のバックドアの補強構造であっ
て、前記インナパネルまたはアウタパネルと相まって閉
断面空間を画定する、車体の横方向へ伸びる第1のリィ
インフォースと、前記ロック手段に結合されて車体の前
後方向へ伸び、前記閉断面空間内へ進入する第2のリィ
インフォースとを備える。
【0006】
【作用および効果】第1および第2のリィインフォース
は、インナパネルおよび(または)アウタパネルに固定
する。ロック手段から力が加わると、その力は第2のリ
ィインフォースから第1のリィインフォースに伝わり、
さらにバックドアの裾部の広い範囲に分散する。
【0007】車体の横方向へ伸びる第1のリィインフォ
ースとロック手段に結合され、車体の前後方向へ伸びる
第2のリィインフォースとを備えていることと、第2の
リィインフォースが第1のリィインフォースの剛性の大
きな閉断面空間内へ進入していることから、バックドア
の裾部の剛性が充分に大きくなっている。この大きな剛
性の裾部によってロック手段からの力を受け止め、振動
を防ぐことができるため、振動に起因する異音の発生が
なく、また、バックドアの変形による車室内の圧力変動
が生じないため、こもり音が発生しない。
【0008】
【実施例】自動車のバックドア20は、図8に示すよう
に、バックドアガラス22を装着する装着部24と、装
着部24から伸びている裾部26とを備える。本発明に
係る補強構造は、バックドア20の裾部26を補強する
ものであり、図1ないし図4に示すように、第1のリィ
インフォス28と、第2のリィインフォース30とを備
える。
【0009】バックドア20の基本的な構成は従来のも
のと実質的に同じで、インナパネルとアウタパネルとを
重ね合せてバックドアフレームを作り、このバックドア
フレームの装着部にバックドアガラス22を装着し、支
持する。インナパネル32は、図2に示すように、バッ
クドアガラス用の開口34の上方および左右方の三方を
囲むリム部分35と、開口34の下方を囲むリム部分3
6とからなる。アウタパネル38も同様に、バックドア
ガラス用の開口の三方を囲むリム部分と、開口の下方を
囲むリム部分とからなるが、図4には、開口の下方を囲
むリム部分だけを示してある。インナパネル32および
アウタパネル38の開口の三方を囲むリム部分によって
装着部24が、また開口の下方を囲むリム部分によって
裾部26が形成される。
【0010】バックドア20の裾部26では、図4に示
すように、インナパネル32とアウタパネル38とは上
下に間隔をおいて配置され、ロック手段であるロックス
トライカ40がインナパネル32から下方へ向けて突出
している。
【0011】第1のリィインフォース28は車体の横方
向へ伸び、インナパネル32またはアウタパネル38と
相まって閉断面空間を画定する。
【0012】図示の実施例では、第1のリィインフォー
ス28は、アウタパネル38の内側面にほぼ密接する全
体に湾曲した部分42と、インナパネル32に向けて凸
となった凹み部分43とを有し、板材によって形成され
ている。リィインフォース28は、インナパネル32の
開口34の左右方にあるリム部分35をリム部分36に
延長した形態の側部分37に達する長さであり、リィイ
ンフォース28の両端部がインナパネルとアウタパネル
との側部分37でスポット溶接により固定され、湾曲部
分42がアウタパネル38にスポット溶接により固定さ
れている。その結果、リィインフォース28は、インナ
パネル32と相まって閉断面空間46を画定している。
【0013】第2のリィインフォース30は、ロック手
段40に結合されて車体の前後方向へ伸び、閉断面空間
46内へ進入する。
【0014】図示の実施例では、リィインフォース30
は、インナパネル32の外側面にほぼ密接する全体に湾
曲した部分48と、湾曲部分48からL字状に立ち上が
っている一対のリブ部分49とを有し、板材によって形
成されている。一方、リィインフォース28の凹み部分
43のうちリィインフォース30と交差する部分に、図
3に示すように、通路44を設けてあり、リィインフォ
ース30は、通路44を経て閉断面空間46に進入し、
リィインフォース28をいわば串刺ししている。リィイ
ンフォース30の湾曲部分48がインナパネル32にス
ポット溶接により固定され、取付けプレート41に取り
付けられたロックストライカ40が取付けプレート41
を貫通するボルトにナットをねじ込んで、リィインフォ
ース30に結合されている。2つのリィインフォース2
8、30は、互いに交差する部分でマスチックシーラに
よって接着することが好ましい。
【0015】2つのリィインフォースの串刺し構造の別
の実施例を図5ないし図7に示してある。
【0016】図5の実施例では、車体の横方向へ伸びる
第1のリィインフォース58と、車体の前後方向へ伸び
る第2のリィインフォース60とを設けており、リィイ
ンフォース58は、アウタパネルの内側面にほぼ密接す
る全体に湾曲した部分62と、インナパネルに向けて凸
となった凹み部分63とを有する。一方、リィインフォ
ース60は、インナパネルの外側面にほぼ密接する全体
に湾曲した部分66と、湾曲部分66からL字状に立ち
上がっている一対のリブ部分67とを有する。2つのリ
ィインフォース58、60が交差する凹み部分63の箇
所64では、リブ部分67の高さの、リィインフォース
60の幅より大きな幅の通路が設けられている。
【0017】図6および図7に示す実施例では、第1の
リィインフォース58は図5の実施例と実質的に同じ構
造である。一方、第2のリィインフォース70は、イン
ナパネルの外側面にほぼ密接する全体に湾曲した部分7
2と、湾曲部分72からL字状に立ち上がっている一対
のリブ部分73と、湾曲部分72から前方に向けてL字
状に立ち上がっているリブ部分74とを有する。リブ部
分74は、リィインフォース58のフランジ部分65と
同じ突出長さであり、図7に示すように、バックドア用
の開口34となるエッジ部分においてインナパネル32
とアウタパネル38とによって挾まれる。すなわち、こ
の実施例では、リィインフォース70は、閉断面空間4
6を横切り、エッジ部分まで伸びている。
【0018】図2に示した実施例のように、第1のリィ
インフォース28が湾曲部分42と凹み部分43とを有
し、かつ、2つの側部分37にわたる長さであり、この
側部分37でインナパネルとアウタパネルとにスポット
溶接される態様とすれば、次のような効果が得られる。
【0019】一般に側部分37では板材に凹凸をつけ、
断面係数が大きくなるように定めているため、側部分3
7とリィインフォース28とをスポット溶接することに
より、バックドアの裾部の左右方向および前後方向の曲
げ剛性が大きくなる。この大きな剛性を備える第1のリ
ィインフォースに第2のリィインフォースを串刺し配置
することにより、ロック手段からのつき上げ力をバック
ドア全体に分散させる機能が一層向上する。
【0020】前記実施例のように、第2のリィインフォ
ースにL字状のリブ部分を設けて第1のリィインフォー
スに串刺しすることにより、インナパネルの断面2次モ
ーメントを充分大きくできるため、インナパネルの変形
を抑える効果が一層向上する。
【0021】なお、前記実施例では、第1のリィインフ
ォースはインナパネルと相まって閉断面空間を画定する
ように板材を加工しているが、リィインフォースがアウ
タパネルと相まって閉断面空間を画定するように第1の
リィインフォースを加工し、裾部に組み込むこともでき
る。
【0022】装着部24にバックドアガラス22を嵌め
込み、ウエザストリップによって液密を保ち、装着部2
4の上方のリム部分をヒンジによって車体に開閉可能に
取り付ける。さらに、裾部26の周縁にウエザストリッ
プを取り付け、使用に供する。バックドア20を閉める
と、ロックストライカ40がロック装置に係合し、バッ
クドア20を閉じた状態に維持する。自動車の走行中、
ロックストライカ40からバックドア20に加わる力
は、第2のリィインフォース30から第1のリィインフ
ォース28を経てバックドア20の全体に分散する。こ
れにより、バックドア20の振動が抑えられる。また、
バックドアのインナパネル32の変形が防止されるた
め、車室の体積変動が起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車のバックドアの補強構造の
実施例の要部を示す斜視図で、アウタパネルを取り除い
て示してある。
【図2】インナパネルと第1のリィインフォースとの一
部を示す分解斜視図である。
【図3】図1の3−3線に沿って切断した断面図であ
る。
【図4】図8の4−4線に沿って切断した拡大断面図で
ある。
【図5】本発明に係る自動車のバックドアの補強構造の
別の実施例の要部を示す斜視図で、2つのリィインフォ
ースを示してある。
【図6】本発明に係る自動車のバックドアの補強構造の
さらに別の実施例の要部を示す斜視図で、2つのリィイ
ンフォースを示してある。
【図7】図6の7−7線に沿って切断した断面図であ
る。
【図8】自動車のバックドアの部分を示す斜視図であ
る。
【図9】従来のバックドアに生ずる振動を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
20 バックドア 22 バックドアガラス 24 装着部 26 裾部 28、58 第1のリィインフォース 30、60、70 第2のリィインフォース 32 インナパネル 38 アウタパネル 46 閉断面空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックドアガラスを装着する装着部と、
    間隔をおいて配置されるインナパネルおよびアウタパネ
    ルを有し、前記インナパネルからロック手段を突出させ
    る、前記装着部から伸びている裾部とを備える自動車の
    バックドアの補強構造であって、前記インナパネルまた
    はアウタパネルと相まって閉断面空間を画定する、車体
    の横方向へ伸びる第1のリィインフォースと、前記ロッ
    ク手段に結合されて車体の前後方向へ伸び、前記閉断面
    空間内へ進入する第2のリィインフォースとを備える、
    自動車のバックドアの補強構造。
JP2315393A 1993-01-19 1993-01-19 自動車のバックドアの補強構造 Pending JPH06211049A (ja)

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