JP6094765B2 - 車体上部構造 - Google Patents

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本発明は、車体上部構造に係わり、特に、車室前方の車幅方向両端において後上方へ傾斜して延びる左右1対のフロントピラーを有する車体上部構造に関する。
従来、車両のオフセット衝突時において車室空間を確保するために、車室前方の車幅方向両端において後上方へ傾斜して延びるフロントピラーの曲げ変形を抑制するようにした車体構造が提案されている。
例えば、特許文献1には、軽量金属材料を閉断面に押出し成形してフロントピラーを形成したことにより、フロントピラー自体の剛性を高めた車体構造が記載されている。
特開2002−337735号公報
ところで、上述した特許文献1に記載されているように押出し成形によって閉断面を形成したフロントピラーの他に、長手方向に直交する断面においてコ字状に形成した複数枚のパネルのフランジ部分を接合することにより閉断面を形成したフロントピラーも存在する。
オフセット衝突時、フロントピラーに衝撃荷重が入力されると、その衝撃荷重はフロントピラーを上下方向に曲げる曲げ荷重として作用するが、複数枚のパネルのフランジ部分を貼り合せたフロントピラーにおいては、圧縮力が作用する曲げ変形の内側に位置するフランジ部分が座屈し、フランジの接合部が剥離することによって、フロントピラーに大きい曲げ変形が生じる。従って、フロントピラーの曲げ変形を抑制するためには、フロントピラーのフランジ部分に座屈が発生するときの最大曲げ荷重をより大きくすることが要求される。そこで、従来のフロントピラーにおいては、フロントピラーを構成するパネルの板厚を厚くしたり、フロントピラーの閉断面を大型化したりすることが提案されている。
しかしながら、車両の燃費向上が強く要望されている近年では、車体の軽量化の必要性が高まっているので、車体重量の増大につながるパネルの板厚の増加やフロントピラーの閉断面の大型化は、フロントピラーの曲げ変形を抑制するための対策として採用することが難しい。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、車体重量の増大を招くことなく、オフセット衝突時の外力に対するフロントピラーの曲げ強度を向上させることができる車体上部構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の車体上部構造は、車室前方の車幅方向両端において後上方へ傾斜して延びる左右1対のフロントピラーを有する車体上部構造であって、フロントピラーは、このフロントピラーの長手方向に直交する断面において車幅方向内側に開口したコ字状に形成されたレインフォースメントパネルと、レインフォースメントパネルの車幅方向内側に接合された平板状のインナパネルと、このフロントピラーの長手方向に直交する断面において車幅方向内側に開口したコ字状に形成され、レインフォースメントパネルを車幅方向外側から覆うアウタパネルとを有し、レインフォースメントパネル、インナパネル、及びアウタパネルは、これらのレインフォースメントパネル及びアウタパネルのドア開口側端部に形成されたドア開口側フランジ部と、インナパネルのドア開口側端部とを重ね合わせたドア開口側接合部において接合され、フロントピラーに曲げ荷重が作用した場合におけるこのフロントピラーの長手方向中央近傍におけるせん断中心を、このフロントピラーの他の箇所におけるせん断中心よりもドア開口側接合部に近接させたことを特徴とする。
このように構成された本発明においては、フロントピラーに曲げ荷重が作用した場合におけるフロントピラーの長手方向中央近傍におけるせん断中心を、フロントピラーの他の箇所におけるせん断中心よりもドア開口側接合部に近接させたので、フロントピラーに曲げ荷重が作用したときのフロントピラーの長手方向中央近傍における中立面の位置を、せん断中心をドア開口側接合部に近接させない場合の中立面よりもドア開口側接合部に近接させることができる。従って、フロントピラーの長手方向中央近傍におけるドア開口側接合部に作用する圧縮力を、せん断中心をドア開口側接合部に近接させない場合と比較して低減することができ、これにより、アウタパネルのドア開口側フランジ部の座屈発生を遅らせることができ、オフセット衝突時にフロントピラーに屈曲を生じさせる最大曲げ荷重を増大させることができる。
また、本発明において、好ましくは、フロントピラーの長手方向中央近傍におけるレインフォースメントパネルのドア開口側の側面を、フロントピラーの他の箇所におけるレインフォースメントパネルのドア開口側の側面よりもドア開口側接合部に近接させる。
このように構成された本発明においては、フロントピラーの長手方向中央近傍におけるレインフォースメントパネルのドア開口側の側面の位置を変更するだけで、フロントピラーの長手方向中央近傍におけるせん断中心をフロントピラーの他の箇所におけるせん断中心よりもドア開口側接合部に近接させ、オフセット衝突時にフロントピラーに屈曲を生じさせる最大曲げ荷重を増大させることができるので、各パネルの板厚の増加やフロントピラーの閉断面の大型化により車体重量の増大を招くことなく、オフセット衝突時の外力に対するフロントピラーの曲げ強度を向上させることができる。
本発明による車体上部構造によれば、車体重量の増大を招くことなく、オフセット衝突時の外力に対するフロントピラーの曲げ強度を向上させることができる。
本発明の実施形態による車体上部構造を適用した車体の斜視図である。 本発明の実施形態によるAピラーを示す部分拡大斜視図である。 オフセット衝突荷重入力時におけるAピラーの変形を示す部分拡大斜視図である。 オフセット衝突荷重入力時におけるAピラーの図3に続く変形を示す部分拡大斜視図である。 オフセット衝突荷重入力時におけるAピラーの図4に続く変形を示す部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態によるAピラーとそのせん断中心位置を示す側面図である。 図6におけるVII−VII矢視断面図である。 本発明の実施形態によるAピラーの内部構造を示す断面図であり、(a)は図6におけるVIII−VIII矢視断面図、(b)は図6のVIII−VIII断面においてAピラーに生じる応力を概念的に示した応力分布図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車体上部構造を説明する。
まず、図1により、本発明の実施形態による車体上部構造を適用した車体について説明する。図1は、本発明の実施形態による車体上部構造を適用した車体の斜視図である。
図1において、符号1は本発明の実施形態による車体上部構造を適用した車体を示す。この車体1は、車体1下部の車幅方向両端部において車体前後方向に延びる左右1対のサイドシル2と、左右1対のサイドシル2のそれぞれの前端部から車体上方へ延びる左右1対のヒンジピラー4と、左右1対のサイドシル2のそれぞれの中間部から車体上方へ延びる左右1対のBピラー6(センターピラー)と、左右1対のサイドシル2のそれぞれの後端部から車体上方へ延びるCピラー8とを有している。
また、ヒンジピラー4の上端部から後上方へ傾斜して延びるように左右1対のAピラー(フロントピラー)10が設けられており、このAピラー10の上端部からCピラー8の上端部まで、車体1上部の車幅方向両端部において車体前後方向に延びるように左右1対のルーフサイドレール12が設けられている。このルーフサイドレール12は、Aピラー10、Bピラー6、及びCピラー8のそれぞれの上端部に接合されている。これらのAピラー10、Bピラー6、Cピラー8、及びルーフサイドレール12によって、車体上部構造が形成される。
車室空間は、サイドシル2、ヒンジピラー4、Aピラー10、Bピラー6、Cピラー8、及びルーフサイドレール12によって囲まれた空間として形成される。さらに、左右1対のAピラー10の間は、フロントウィンドウガラスを設けるためのフロントウィンドウ開口14として形成され、Aピラー10及びヒンジピラー4とBピラー6との間は、フロントサイドドアを設けるためのドア開口16として形成されている。
次に、図2により、本発明の実施形態による車体上部構造におけるヒンジピラー4について説明する。図2は、本発明の実施形態による車幅方向左側のAピラー10を示す部分拡大斜視図である。
図2に示すように、Aピラー10は、Aピラー10の長手方向に直交する断面において車幅方向内側に開口したコ字状に形成されたレインフォースメントパネル18と、このレインフォースメントパネル18の車幅方向内側に接合された平板状のインナパネル20とを有しており、これらのレインフォースメントパネル18とインナパネル20とによって閉断面が形成されている。これらのレインフォースメントパネル18及びインナパネル20の板厚は、例えば1mmである。
さらに、Aピラー10の長手方向に直交する断面において車幅方向内側に開口したコ字状に形成されたアウタパネル22が、レインフォースメントパネル18を車幅方向外側から覆うように設けられている。このアウタパネル22の板厚は、レインフォースメントパネル18及びインナパネル20の板厚よりも薄く、例えば0.7mmである。
レインフォースメントパネル18は、断面がコ字状に形成されたコ字形部24と、このコ字形部24のフロントウィンドウ開口14側(上側)の端部においてAピラー10の長手方向に沿って延びるように形成されたフロントウィンドウ開口側フランジ部26と、コ字形部24のドア開口16側(下側)の端部においてAピラー10の長手方向に沿って延びるように形成されたドア開口側フランジ部28が形成されている。
同様に、アウタパネル22は、断面がコ字状に形成されたコ字形部30と、このコ字形部30のフロントウィンドウ開口側(上側)の端部においてAピラー10の長手方向に沿って延びるように形成されたフロントウィンドウ開口側フランジ部32と、コ字形部30のドア開口16側(下側)の端部においてAピラー10の長手方向に沿って延びるように形成されたドア開口側フランジ部34が形成されている。
図2に示すように、アウタパネル22の各フランジ部、レインフォースメントパネル18の各フランジ部、並びにインナパネル20のフロントウィンドウ開口側及びドア開口側端部を重ね合わせ、その重ね合わせた接合部36をAピラー10の長手方向に沿って所定間隔(例えば40mm間隔)でスポット溶接することにより、アウタパネル22、レインフォースメントパネル18、及びインナパネル20が互いに固定されている。
次に、図3乃至図5によりオフセット衝突荷重入力時におけるAピラー10の変形を説明する。図3は、オフセット衝突荷重入力時におけるAピラー10の変形を示す部分拡大斜視図であり、図4は、オフセット衝突荷重入力時におけるAピラー10の図3に続く変形を示す部分拡大斜視図であり、図5は、オフセット衝突荷重入力時におけるAピラー10の図4に続く変形を示す部分拡大斜視図である。
図3に示すように、車体1左前部に対するオフセット衝突時、車幅方向左側のAピラー10に対して車体後方に向かう衝撃荷重が入力されると、このAピラー10を上方に向かって曲げる曲げ荷重がAピラー10に作用する。これに伴い、曲げ外側に位置するAピラー10のフロントウィンドウ開口14側には引っ張り力が作用し、曲げ内側に位置するAピラー10のドア開口16側には圧縮力が作用する。上述したように、アウタパネル22のフランジ部、レインフォースメントパネル18のフランジ部、及びインナパネル20の上下端部を重ね合わせた接合部36は所定間隔でスポット溶接されているので、Aピラー10のドア開口16側の接合部36に圧縮力が作用すると、図3に示すように、特に応力が集中するAピラー10の長手方向中央近傍において互いに隣接するスポット溶接部38の中間部分に口開きが発生する。具体的には、レインフォースメントパネル18及びインナパネル20よりも板厚の薄いアウタパネル22のドア開口側フランジ部34が、隣接するスポット溶接部38の中間部分において車幅方向外側(図3では上側)に向かって湾曲する。一方、レインフォースメントパネル18のドア開口側フランジ部28及びインナパネル20のドア開口側端部は、隣接するスポット溶接部38の中間部分において車幅方向内側(図3では下側)に向かって湾曲する。この時点で、Aピラー10に作用する曲げ荷重が最大となる。
次に、図4に示すように、Aピラー10の変形が進むと、Aピラー10のドア開口16側の接合部36に作用する圧縮力により、隣接するスポット溶接部38の中間部分における接合部36の口開きが拡大する。具体的には、アウタパネル22のドア開口側フランジ部34が座屈し、このアウタパネル22のコ字形部30にも変形が生じる。また、レインフォースメントパネル18のドア開口側フランジ部28は、インナパネル20のドア開口側端部から離れて車幅方向内側に向かってさらに湾曲する。この時点では、既にアウタパネル22のドア開口側フランジ部34が座屈しているので、Aピラー10に作用する曲げ荷重は図3に示した時点よりも低下している。
次に、図5に示すように、Aピラー10の変形が更に進むと、Aピラー10のドア開口16側の接合部36に作用する圧縮力により、隣接するスポット溶接部38の中間部分における接合部36の口開きが拡大する。具体的には、口開きが生じた箇所の両側に位置するスポット溶接部38に応力集中が生じた後、これらのスポット溶接部38が破断し、アウタパネル22、レインフォースメントパネル18、及びインナパネル20の剥離が進行する。アウタパネル22の変形はコ字形部30の全体に及び、レインフォースメントパネル18やインナパネル20にも座屈が生じる。その結果、Aピラー10全体が屈曲し始める。この時点では、Aピラー10に作用する曲げ荷重は図4に示した時点よりも低下している。
即ち、図3乃至図5に示したように、オフセット衝突時、Aピラー10を上方に向かって曲げる曲げ荷重が作用すると、特に圧縮応力が集中するAピラー10の長手方向中央近傍のドア開口側接合部36において、互いに隣接するスポット溶接部38の中間部分に口開きが発生し、アウタパネル22のドア開口側フランジ部34が座屈することを発端としてAピラー10の屈曲が進行する。従って、Aピラー10の長手方向中央近傍においてドア開口側接合部36に及ぶ圧縮力を抑制することにより、アウタパネル22のドア開口側フランジ部34の座屈発生を遅らせることができ、Aピラー10に屈曲を生じさせる最大曲げ荷重を増大させることができると考えられる。
次に、図6乃至図8により、Aピラー10の長手方向中央近傍においてドア開口側接合部36に及ぶ圧縮力を抑制するための、Aピラー10の内部構造を説明する。図6は、本発明の実施形態によるAピラー10とそのせん断中心位置を示す側面図である。また、図7は、本発明の実施形態によるAピラー10の内部構造を示す断面図であり、図6におけるVII−VII矢視断面図である。また、図8は、本発明の実施形態によるAピラー10の内部構造を示す断面図であり、図8(a)は図6におけるVIII−VIII矢視断面図、図8(b)は図6のVIII−VIII断面においてAピラー10に生じる応力を概念的に示した応力分布図である。
非対称の断面形状を有するAピラー10に曲げ荷重が作用した場合、Aピラー10の断面にはねじりモーメントによるせん断力が発生する。このねじりの中心(せん断中心40)は、図7及び図8(a)に示すように、レインフォースメントパネル18とインナパネル20とによって囲まれた閉断面の内部に位置している。せん断中心40の位置は、アウタパネル22、レインフォースメントパネル18、及びインナパネル20の形状及び板厚に応じて定まる。
本実施形態においては、図6に示すように、Aピラー10の長手方向中央近傍におけるせん断中心40を、Aピラー10の他の箇所(例えばAピラー10の長手方向両端部近傍)におけるせん断中心40よりもドア開口側接合部36に近接させている。具体的には、図8(a)に示すように、Aピラー10の長手方向中央近傍におけるレインフォースメントパネル18のコ字形部24の一部(図8(a)ではドア開口16側の側面)を、Aピラー10の他の箇所のレインフォースメントパネル18のコ字形部24(例えば、図7に示した断面を図8(a)において想像線により示す)よりもドア開口側接合部36に近接させている。特に、ホットプレス製法によれば、上述のようにAピラー10の長手方向に沿って断面形状を変化させたレインフォースメントパネル18やアウタパネル22等を容易に形成することができる。
このように、Aピラー10の長手方向中央近傍におけるせん断中心40を、Aピラー10の他の箇所におけるせん断中心40よりもドア開口側接合部36に近接させたことにより、図8(b)に示すように、Aピラー10に曲げ荷重が作用したときのAピラー10の長手方向中央近傍における中立面42(図8(b)において一点鎖線により示す)の位置は、せん断中心40をドア開口側接合部36に近接させない場合の中立面42(図8(b)において想像線により示す)よりもドア開口側接合部36に近接する。その結果、Aピラー10の長手方向中央近傍におけるドア開口側接合部36に作用する圧縮力は、せん断中心40をドア開口側接合部36に近接させない場合と比較して低減される。
次に、上述した本発明の実施形態による車体上部構造の効果を説明する。
まず、Aピラー10に曲げ荷重が作用した場合におけるAピラー10の長手方向中央近傍におけるせん断中心40を、Aピラー10の他の箇所におけるせん断中心40よりもドア開口側接合部36に近接させたので、Aピラー10に曲げ荷重が作用したときのAピラー10の長手方向中央近傍における中立面42の位置は、せん断中心40をドア開口側接合部36に近接させない場合の中立面42よりもドア開口側接合部36に近接する。従って、Aピラー10の長手方向中央近傍におけるドア開口側接合部36に作用する圧縮力を、せん断中心40をドア開口側接合部36に近接させない場合と比較して低減することができ、これにより、アウタパネル22のドア開口側フランジ部34の座屈発生を遅らせることができ、オフセット衝突時にAピラー10に屈曲を生じさせる最大曲げ荷重を増大させることができる。
特に、Aピラー10の長手方向中央近傍におけるレインフォースメントパネル18のドア開口16側の側面を、Aピラー10の他の箇所におけるレインフォースメントパネル18のドア開口16側の側面よりもドア開口側接合部36に近接させるだけで、Aピラー10の長手方向中央近傍におけるせん断中心40をAピラー10の他の箇所におけるせん断中心40よりもドア開口側接合部36に近接させ、オフセット衝突時にAピラー10に屈曲を生じさせる最大曲げ荷重を増大させることができるので、各パネルの板厚の増加やAピラー10の閉断面の大型化により車体重量の増大を招くことなく、オフセット衝突時の外力に対するAピラー10の曲げ強度を向上させることができる。
1 車体
2 サイドシル
4 ヒンジピラー
6 Bピラー
8 Cピラー
10 Aピラー
12 ルーフサイドレール
14 フロントウィンドウ開口
16 ドア開口
18 レインフォースメントパネル
20 インナパネル
22 アウタパネル
24、30 コ字形部
26、32 フロントウィンドウ開口側フランジ部
28、34 ドア開口側フランジ部
36 接合部
38 スポット溶接部
40 せん断中心
42 中立面

Claims (2)

  1. 車室前方の車幅方向両端において後上方へ傾斜して延びる左右1対のフロントピラーを有する車体上部構造であって、
    上記フロントピラーは、このフロントピラーの長手方向に直交する断面において車幅方向内側に開口したコ字状に形成されたレインフォースメントパネルと、上記レインフォースメントパネルの車幅方向内側に接合された平板状のインナパネルと、このフロントピラーの長手方向に直交する断面において車幅方向内側に開口したコ字状に形成され、上記レインフォースメントパネルを車幅方向外側から覆うアウタパネルとを有し、
    上記レインフォースメントパネル、上記インナパネル、及び上記アウタパネルは、これらのレインフォースメントパネル及びアウタパネルのドア開口側端部に形成されたドア開口側フランジ部と、上記インナパネルのドア開口側端部とを重ね合わせたドア開口側接合部において接合され、
    上記フロントピラーに曲げ荷重が作用した場合におけるこのフロントピラーの長手方向中央近傍におけるせん断中心を、このフロントピラーの他の箇所におけるせん断中心よりもドア開口側接合部に近接させたことを特徴とする車体上部構造。
  2. 上記フロントピラーの長手方向中央近傍における上記レインフォースメントパネルのドア開口側の側面を、上記フロントピラーの他の箇所におけるレインフォースメントパネルのドア開口側の側面よりも上記ドア開口側接合部に近接させた請求項1に記載の車体上部構造。
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