JP6177751B2 - 車両用構造部材 - Google Patents

車両用構造部材 Download PDF

Info

Publication number
JP6177751B2
JP6177751B2 JP2014230424A JP2014230424A JP6177751B2 JP 6177751 B2 JP6177751 B2 JP 6177751B2 JP 2014230424 A JP2014230424 A JP 2014230424A JP 2014230424 A JP2014230424 A JP 2014230424A JP 6177751 B2 JP6177751 B2 JP 6177751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
standing wall
pair
vehicle
wall portion
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014230424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016094063A (ja
Inventor
洋康 小坂
洋康 小坂
和章 北口
和章 北口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Iron Works Co Ltd filed Critical Toyoda Iron Works Co Ltd
Priority to JP2014230424A priority Critical patent/JP6177751B2/ja
Priority to PCT/JP2015/078973 priority patent/WO2016076053A1/ja
Publication of JP2016094063A publication Critical patent/JP2016094063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6177751B2 publication Critical patent/JP6177751B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/04Door pillars ; windshield pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/20Floors or bottom sub-units

Description

本発明は車両用構造部材に係り、特に、ハット断面部材に中空部形成部材が一体的に接合された中空構造の車両用構造部材の改良に関するものである。
(a) 長手形状を成しているとともに、その長手形状の長手方向と直角な断面がハット(鍔付き帽子)断面形状を成していて、第1突出壁部と、その第1突出壁部の両端から同じ側へ曲げられた一対の第1立て壁部と、その第1立て壁部の先端からそれぞれ外側へ延びる一対のフランジ部とを備えているハット断面部材と、(b) 長手形状を成しているとともに、前記ハット断面部材との間に中空部が形成されるように、そのハット断面部材に一体的に固設された中空部形成部材と、を有し、(c) 前記第1突出壁部が車両外方側へ突出する姿勢で車両に配設されて長手方向の両端部で支持されることにより、車両外方側から加えられる荷重を受け止める中空構造の車両用構造部材が知られている。特許文献1に記載の車両用センターピラーのリインフォースメントはその一例で、ハット断面部材(第1リインフォースメント3)の開口側に中空部形成部材(センターピラーインナ64)が配設されて、フランジ部(フランジ14)に一体的に溶接されている。また、特許文献2の図4には、断面がU字形状の中空部形成部材(第2リインフォース4)をハット断面部材(第1リインフォース3)の内側に配設する技術が記載されている。
特開2009−1121号公報 特開2009−262614号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用構造部材においては、長手方向の中間部分に車両外側から荷重が加えられると、その中間部分が車両内方側へ凹むように撓み変形させられる際に、ハット断面形状における第1突出壁部の中央部分が内側へ折れ曲がってM字形を成すように変形する場合があり、その場合にはフランジ部が中空部形成部材から浮き上がるように引き剥がし力が作用して接合部分が破断し、耐荷重性能が損なわれる恐れがあった。図4は、従来の車両用センターピラーリインフォースメントの一例を示す横断面図で、この車両用センターピラーリインフォースメント100は、ハット断面部材102の開口側に中空部形成部材104が一体的に固設されている場合であり、「×」印で示す接合部Pでスポット溶接等によりフランジ部106に溶接されている。そして、この車両用センターピラーリインフォースメント100の長手方向の中間部分(例えば図4に示す横断面部分)に、側突バリア108によって車両外方側から側面衝突荷重Fが加えられると、その中間部分が車両内側(図4における下方側)へ撓み変形させられる際に、ハット断面部材102は、第1突出壁部110側に圧縮応力が作用して図4(b) に示すようにその第1突出壁部110の中央部分が内側へ折れ曲がってM字形断面を成すように変形させられ、フランジ部106が中空部形成部材104から浮き上がって接合部Pが破断する可能性がある。
一方、特許文献2に記載の車両用構造部材においては、第1突出壁部と中空部形成部材との間に中空部が設けられているものの、ハット断面部材が変形して中空部形成部材に当接するまでの衝突初期には、基本的にハット断面部材のみで荷重が受け止められるため、中空部形成部材による耐荷重性能の向上効果が適切に得られない可能性がある。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、ハット断面部材に中空部形成部材が一体的に接合された中空構造の車両用構造部材において、ハット断面部材と中空部形成部材との接合部の破断が抑制されるようにして、中空部形成部材による耐荷重性能の向上効果が衝突初期から適切に得られるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) 長手形状を成しているとともに、その長手形状の長手方向と直角な断面がハット断面形状を成していて、第1突出壁部と、その第1突出壁部の両端から同じ側へ曲げられた一対の第1立て壁部と、その第1立て壁部の先端からそれぞれ外側へ延びる一対のフランジ部とを備えているハット断面部材と、(b) 長手形状を成しているとともに、前記ハット断面部材との間に中空部が形成されるように、そのハット断面部材に一体的に固設された中空部形成部材と、を有し、(c) 前記第1突出壁部が車両外方側へ突出する姿勢で車両に配設されて長手方向の両端部で支持されることにより、車両外方側から加えられる荷重を受け止める中空構造の車両用構造部材において、(d) 前記中空部形成部材は、前記ハット断面部材よりも高強度であるとともに、長手方向と直角な断面がU字形状を成していて、第2突出壁部と、その第2突出壁部の両端から同じ側へ曲げられた一対の第2立て壁部とを備えており、(e) その一対の第2立て壁部の内側に前記第1突出壁部および前記一対の第1立て壁部が入り込んで、その一対の第1立て壁部とその一対の第2立て壁部とがそれぞれ重なるように、前記中空部形成部材が前記ハット断面部材よりも車両外方側に位置する状態でそれ等の中空部形成部材とハット断面部材とが同じ向きに重ね合わされており、(f) 前記第2突出壁部および前記一対の第2立て壁部と前記第1突出壁部とによって前記中空部が形成される状態で、互いに重ね合わされたその一対の第2立て壁部と前記一対の第1立て壁部とがそれぞれ一体的に接合されていることを特徴とする。
第2発明は、第1発明の車両用構造部材において、前記車両用構造部材は、車両側面に上下方向に沿って配設されて上下方向の両端部で支持されるとともに、前記ハット断面部材の前記一対のフランジ部にセンターピラー外板が取り付けられる車両用センターピラーリインフォースメントであることを特徴とする。
このような車両用構造部材においては、断面がU字形状の中空部形成部材が用いられるとともに、その中空部形成部材の一対の第2立て壁部の内側に第1突出壁部および一対の第1立て壁部が入り込むように、ハット断面部材よりも車両外方側に中空部形成部材が位置する状態で重ね合わされ、第2突出壁部および一対の第2立て壁部と第1突出壁部とによって中空部が形成される状態で、一対の第1立て壁部と一対の第2立て壁部とがそれぞれ一体的に接合されているため、中空構造によって高い剛性を確保しつつ薄肉化等による軽量化を図ることができる。一方、一対の第1立て壁部と一対の第2立て壁部とがそれぞれ一体的に接合されているため、車両外方側から荷重が加えられた場合には、その接合部にせん断方向の荷重が作用するようになり、引き剥がしが抑制されて接合部の接合状態が良好に維持され、所定の耐荷重性能が安定して得られる。また、ハット断面部材よりも高強度の中空部形成部材が車両外方側に配設されているため、衝突初期からその中空部形成部材によって荷重が適切に受け止められるようになり、中空部形成部材による耐荷重性能の向上効果が適切に得られる。
第2発明は、車両用センターピラーリインフォースメントに関するもので、本発明が好適に適用され、側面衝突荷重に対する耐荷重性能が安定して得られるとともに、比較的高強度の中空部形成部材がハット断面部材よりも車両外方側に配設されていることから、側面衝突荷重を適切に受け止めて車室内への侵入を抑制し、乗員の安全性能を適切に確保することができる。また、ハット断面部材のフランジ部にセンターピラー外板が取り付けられるが、中空部形成部材はハット断面部材の第1立て壁部に接合されるため、例えば特許文献1のように中空部形成部材をフランジ部に重ね合わせて同時に溶接接合する場合に比較して溶接性が向上し、センターピラー外板をフランジ部に対して容易且つ適切に溶接接合できるなど、センターピラー外板の取付作業性が向上する。
本発明の一実施例である車両用センターピラーリインフォースメントを車両内方側から見た正面図である。 図1におけるII−II矢視部分の拡大断面図である。 図1の車両用センターピラーリインフォースメントを構成しているハット断面部材および中空部形成部材を重ね合わせて接合する前の斜視図である。 従来の車両用センターピラーリインフォースメントに側面衝突荷重Fが加えられた場合の形状変化を説明する図で、図2に対応する断面図である。
本発明は車両用センターピラーリインフォースメントに好適に適用されるが、フロントピラーやリヤピラー等の他のピラーのリインフォースメントに適用することもできるし、バンパーリインフォースメントやロッカー等のピラーリインフォースメント以外の車両用構造部材に適用することもできる。車両用構造部材は、ハット断面部材および中空部形成部材を有して構成されるが、更にハット断面部材の開口部分を閉塞する板状或いはハット断面形状等の閉塞部材をフランジ部等に固設することもできる。
一対の第1立て壁部および第2立て壁部は、例えば第1突出壁部や第2突出壁部から略直角に曲げられて略平行に延び出すように設けられるが、徐々に幅寸法が広くなるように拡開方向へ傾斜させて設けることも可能である。第1立て壁部と第2立て壁部とを一体的に接合する接合手段としてはスポット溶接が適当であるが、レーザー溶接やアーク溶接等の他の溶接手段、或いはリベット、カシメなど種々の手段を採用できる。ハット断面部材および中空部形成部材は、車両用構造部材の種類によっては長手方向の全長に亘って略同じ断面形状とすることもできるが、長手方向の中間部分のみを本発明構造とするだけでも良いし、長手方向において断面形状を連続的に変化させて、例えば両端部では第1突出壁部と第2突出壁部とを密着させることもできるし、中空部形成部材をハット断面部材の長手方向の一部に設けるだけでも良いなど、種々の態様が可能である。
中空部形成部材はハット断面部材よりも高強度で、例えば引張強度が980MPa程度以上の超高張力鋼板にて構成することが望ましい。高強度の中空部形成部材は、引張強度が高い鋼板を用いるだけでなく、板厚を厚くすることで高強度化することも可能である。ハット断面部材としては、例えば引張強度が440MPa程度以上の高張力鋼板が好適に用いられる。
第1立て壁部および第2立て壁部は、互いに密着するように平行に重ね合わされるようにすることが望ましいが、加工誤差を考慮して僅かな隙間を有する状態で重ね合わせ、溶接等の接合手段で接合する際に互いに密着させるようにしても良い。第2立て壁部の先端(第2突出壁部と反対側の端縁)が、第1立て壁部とフランジ部とのコーナー部に達するようにすれば、中空部形成部材とハット断面部材とを重ね合わせる際の位置合わせが容易になるとともに、中空部形成部材に加えられた荷重の一部がコーナー部で受け止められるようになり、接合部の負担が軽減されて接合状態が一層良好に維持される。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において、図は説明のために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例である車両用センターピラーリインフォースメント10を示す図で、車両内方側から見た正面図であり、図2は、図1におけるII−II矢視部分、すなわち車両の上下方向に配設される車両用センターピラーリインフォースメント10の中間部分で長手方向と略直角な水平方向に切断した拡大断面図である。また、図3は、車両用センターピラーリインフォースメント10を構成している2部材を分離して示した斜視図で、具体的には接合前のハット断面部材12および中空部形成部材14を個別に示した斜視図である。そして、ハット断面部材12の凸側に中空部形成部材14が重ね合わされて一体的に接合されることにより、車両用センターピラーリインフォースメント10が構成されている。この車両用センターピラーリインフォースメント10は、車両右側部に上下方向に沿って配設され、上下両端部がルーフサイドレールやサイドシル等に固定されて支持されることにより、車両横方向の外方側から加えられる側面衝突荷重等を受け止めて車室内の乗員の安全性能を確保するためのもので、車両用構造部材に相当する。
ハット断面部材12は、長手形状を成しているとともに、その長手形状の長手方向と直角な断面、すなわち図2に示す略水平な断面がハット断面形状を成していて、車両外方側へ突き出している第1突出壁部20と、その第1突出壁部20の両端からそれぞれ車両内方側へ曲げられた一対の第1立て壁部22と、その第1立て壁部22の先端からそれぞれ外側、すなわち車両前後方向へ延びる一対のフランジ部24とを備えている。一対の第1立て壁部22は、第1突出壁部20の両端からそれぞれ略90°の曲げ角度で曲げられているが、第1突出壁部20から離間するに従って拡開するように僅かに外側へ傾斜させられている。中空部形成部材14は、長手形状を成しているとともに、その長手形状の長手方向と直角な断面、すなわち図2に示す略水平な断面が角張ったU字形状を成していて、車両外方側へ突き出している第2突出壁部30と、その第2突出壁部30の両端からそれぞれ車両内方側へ曲げられた一対の第2立て壁部32とを備えている。一対の第2立て壁部32は、第2突出壁部30の両端からそれぞれ略90°の曲げ角度で曲げられているが、上記第1立て壁部22と同様に、第2突出壁部30から離間するに従って拡開するように僅かに外側へ傾斜させられている。
上記ハット断面部材12は中空部形成部材14よりも低強度で、例えば引張強度が440MPa以上の高張力鋼板にて構成されているとともに、板厚は2mm以下で比較的薄く、冷間プレス加工による曲げ成形や絞り成形を主体として製造される。一方、中空部形成部材12は、例えば引張強度が1180MPa程度以上の超高張力鋼板にて構成されているとともに、板厚は上記ハット断面部材12の板厚よりも厚く、焼入れ性を有する熱間プレス用鋼板を用いて熱間プレス加工による曲げ成形や絞り成形を主体として製造される。
そして、上記ハット断面部材12および中空部形成部材14は、一対の第1立て壁部22と一対の第2立て壁部32とがそれぞれ略平行に重なるように、ハット断面およびU字断面の開口側が車両内側向きになる同じ姿勢で重ね合わされ、互いに一体的に接合されている。具体的には、第1突出壁部20および一対の第1立て壁部22が一対の第2立て壁部32の内側へ入り込むように、中空部形成部材14がハット断面部材12よりも車両外方側に位置する状態で、ハット断面部材12が第1突出壁部20側から中空部形成部材14の内側に挿入されて重ね合わされている。一対の第2立て壁部32の先端すなわち第2突出壁部30と反対側の端縁が、ハット断面部材12の第1立て壁部22とフランジ部24とのコーナー部に達する状態で、その第2突出壁部30と第1突出壁部20との間には所定の寸法の空間があり、第2突出壁部30および一対の第2立て壁部32と第1突出壁部20とによって囲まれた略矩形断面の中空部34が形成される。第2立て壁部32の長さすなわち中空部形成部材14の突出高さ寸法は、第1立て壁部22の長さすなわちハット断面部材12の突出高さ寸法の約2倍で、第1突出壁部20は、車両用センターピラーリインフォースメント10の全体の突出高さ寸法の約半分(40%〜60%程度の範囲内)の高さに位置しており、十分な大きさの中空部34が確保される。そして、その状態で、互いに略平行に密着するように重ね合わされた一対の第1立て壁部22と一対の第2立て壁部32とが、それぞれ図2に「×」印で示す接合部P1でスポット溶接により一体的に溶接接合され、これにより目的とする車両用センターピラーリインフォースメント10が得られる。所定の接合強度を確保する上で、第1立て壁部22および第2立て壁部32の重なり高さ寸法は10mm以上が適当で、本実施例では13mm〜17mm程度であるとともに、接合部P1は車両用センターピラーリインフォースメント10の長手方向に所定の間隔を隔てて多数設定されている。
このような車両用センターピラーリインフォースメント10は、第1突出壁部20および第2突出壁部30が車両外方側へ突出する姿勢で、車両の右側部に上下方向に沿って配設される。そして、図2に一点鎖線で示すように、中空部形成部材14よりも一回り大きいハット断面形状のセンターピラー外板40が、その中空部形成部材14を覆蓋するように配設されて、その両側部のフランジ部がハット断面部材12の一対のフランジ部24にスポット溶接等によって一体的に溶接接合される。図2に「×」印で示す接合部P2は、センターピラー外板40とフランジ部24との溶接部である。
ここで、本実施例の車両用センターピラーリインフォースメント10は、断面がU字形状の中空部形成部材14が用いられるとともに、その中空部形成部材14の一対の第2立て壁部32の内側に第1突出壁部20および一対の第1立て壁部22が入り込むように、ハット断面部材12よりも車両外方側に中空部形成部材14が位置する状態で重ね合わされ、第2突出壁部30および一対の第2立て壁部32と第1突出壁部20とによって中空部34が形成される状態で、一対の第1立て壁部22と一対の第2立て壁部32とがそれぞれ一体的に接合されているため、中空構造によって高い剛性を確保しつつ薄肉化等による軽量化を図ることができる。
一方、一対の第1立て壁部22と一対の第2立て壁部32とが接合部P1で一体的に接合されているため、前記側突バリア108によって車両外方側から側面衝突荷重Fが加えられた場合には、その接合部P1にせん断方向の荷重が作用するようになり、引き剥がしが抑制されて接合部P1の接合状態が良好に維持され、所定の耐荷重性能が安定して得られる。
また、ハット断面部材12よりも高強度の中空部形成部材14が車両外方側に配設されているため、衝突初期からその中空部形成部材14によって側面衝突荷重Fが適切に受け止められるようになり、車室内への侵入を抑制して乗員の安全性能を適切に確保することができるなど、中空部形成部材14による耐荷重性能の向上効果が適切に得られる。
また、ハット断面部材12のフランジ部24にセンターピラー外板40が取り付けられるが、中空部形成部材14はハット断面部材12の第1立て壁部22に接合されるため、特許文献1のように中空部形成部材をフランジ部24に重ね合わせて同時に溶接接合する場合に比較して溶接性が向上し、センターピラー外板40をフランジ部24に対して容易且つ適切に溶接接合できるなど、センターピラー外板40の取付作業性が向上する。
また、本実施例では、第2立て壁部32の先端が、第1立て壁部22とフランジ部24とのコーナー部に達する状態で、ハット断面部材12と中空部形成部材14とが重ね合わされて一体的に接合されているため、それ等のハット断面部材12および中空部形成部材14を重ね合わせる際の位置合わせが容易であるとともに、中空部形成部材14に加えられた側面衝突荷重Fの一部がコーナー部で受け止められるため、接合部P1の負担が軽減されて接合状態が一層良好に維持される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用センターピラーリインフォースメント(車両用構造部材) 12:ハット断面部材 14:中空部形成部材 20:第1突出壁部 22:第1立て壁部 24:フランジ部 30:第2突出壁部 32:第2立て壁部 34:中空部 40:センターピラー外板 F:側面衝突荷重 P1:接合部

Claims (2)

  1. 長手形状を成しているとともに、該長手形状の長手方向と直角な断面がハット断面形状を成していて、第1突出壁部と、該第1突出壁部の両端から同じ側へ曲げられた一対の第1立て壁部と、該第1立て壁部の先端からそれぞれ外側へ延びる一対のフランジ部とを備えているハット断面部材と、
    長手形状を成しているとともに、前記ハット断面部材との間に中空部が形成されるように、該ハット断面部材に一体的に固設された中空部形成部材と、
    を有し、前記第1突出壁部が車両外方側へ突出する姿勢で車両に配設されて長手方向の両端部で支持されることにより、車両外方側から加えられる荷重を受け止める中空構造の車両用構造部材において、
    前記中空部形成部材は、前記ハット断面部材よりも高強度であるとともに、長手方向と直角な断面がU字形状を成していて、第2突出壁部と、該第2突出壁部の両端から同じ側へ曲げられた一対の第2立て壁部とを備えており、
    該一対の第2立て壁部の内側に前記第1突出壁部および前記一対の第1立て壁部が入り込んで、前記第2立て壁部の先端が前記第1立て壁部とフランジ部の間のコーナー部の第1立て壁部側の端に一致した状態で、該一対の第1立て壁部と該一対の第2立て壁部とがそれぞれ重なるように、前記中空部形成部材が前記ハット断面部材よりも車両外方側に位置する状態で該中空部形成部材と該ハット断面部材とが同じ向きに重ね合わされており、
    前記第2突出壁部および前記一対の第2立て壁部と前記第1突出壁部とによって前記中空部が形成される状態で、互いに重ね合わされた該一対の第2立て壁部と前記一対の第1立て壁部とがそれぞれ一体的に接合されている
    ことを特徴とする車両用構造部材。
  2. 前記車両用構造部材は、車両側面に上下方向に沿って配設されて上下方向の両端部で支持されるとともに、前記ハット断面部材の前記一対のフランジ部にセンターピラー外板が取り付けられる車両用センターピラーリインフォースメントである
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用構造部材。
JP2014230424A 2014-11-13 2014-11-13 車両用構造部材 Expired - Fee Related JP6177751B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014230424A JP6177751B2 (ja) 2014-11-13 2014-11-13 車両用構造部材
PCT/JP2015/078973 WO2016076053A1 (ja) 2014-11-13 2015-10-13 車両用構造部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014230424A JP6177751B2 (ja) 2014-11-13 2014-11-13 車両用構造部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016094063A JP2016094063A (ja) 2016-05-26
JP6177751B2 true JP6177751B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=55954145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014230424A Expired - Fee Related JP6177751B2 (ja) 2014-11-13 2014-11-13 車両用構造部材

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6177751B2 (ja)
WO (1) WO2016076053A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6559638B2 (ja) * 2016-10-26 2019-08-14 豊田鉄工株式会社 車両用構造部材

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10310082A (ja) * 1997-05-12 1998-11-24 Kanto Auto Works Ltd 自動車車体のサイドメンバ
JP2001278112A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Fuji Heavy Ind Ltd 車両のピラー部補強構造
JP2001294178A (ja) * 2000-04-17 2001-10-23 Suzuki Motor Corp 車体側部の構造
JP4019647B2 (ja) * 2001-03-28 2007-12-12 三菱自動車工業株式会社 車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016076053A1 (ja) 2016-05-19
JP2016094063A (ja) 2016-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5975058B2 (ja) ピラー構造及び車両側部構造
JP6172695B2 (ja) 自動車の車体構造
CN107792183B (zh) 车辆的后部车体构造
JP6164234B2 (ja) 車両側部構造
JP2019089415A (ja) 車両骨格構造
JP2016084031A (ja) 車両側部構造
JP2019098974A (ja) 車両側部構造
JP2016107767A (ja) 車両側部構造
JP5895807B2 (ja) 車両のフロントピラー構造
JP2014073769A (ja) 車体構造
JP2012056407A (ja) 自動車用車体骨格における補強構造
JP5686586B2 (ja) 自動車用車体骨格における補強構造
JP6177751B2 (ja) 車両用構造部材
JP4752727B2 (ja) 車両のピラー部構造
JP2013001171A (ja) 車体側部構造
JP6462531B2 (ja) 車体前部構造
JP6094765B2 (ja) 車体上部構造
CN109789899B (zh) 车辆用结构体
JP6066317B2 (ja) 車両におけるピラー部とルーフ部下部との接合構造
JP2020152153A (ja) 車両下部構造
JP2010149841A (ja) 車両用エネルギ吸収ビーム及び車両用ドア構造
JP6961524B2 (ja) 車両のフロントピラー補強構造
JP6966297B2 (ja) 車体構造
JP2010254190A (ja) 車体骨格構造及び車両用ピラー構造
JP2020104601A (ja) 車体のロッカ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6177751

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees