JP2014073769A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率よくスポット溶接部の亀裂の発生を抑制することができる車体構造を得る。
【解決手段】車体構造24は、センタピラーインナパネル30の端縁部30Dと、センタピラーアウタリインフォース32の端縁部32Dと、サイドアウタパネル34の端縁部34Cとが重ね合わされてスポット溶接36により接合されている。センタピラーアウタリインフォース32は高強度鋼板で形成されている。センタピラーアウタリインフォース32の端縁部32Dには、スポット溶接部38の間に、端縁長手方向に沿って波形に形成された波形形状部42が設けられている。波形形状部42は、端縁部32Dが端縁長手方向に沿って引っ張り方向に変形する場合に、端縁長手方向に延びることが可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、車体構造に関する。
下記特許文献1には、フロントピラーが車両幅方向内向きに開口された開断面構造とされており、フロントピラーアウタ部の車両内側に接合された高強度鋼板からなるピラー補強部材の前側フランジ部付近に厚肉部が形成された構造が開示されている。この構造では、フロントピラーアウタ部とピラー補強部材の厚肉部がスポット溶接により接合されている。
特開2011−37291号公報
高強度鋼板を用いた場合、スポット溶接による入熱により、溶接部分(溶融凝固した部分)の周りの熱影響部が焼き鈍しされ、熱影響部の周りの他の部位に比べて熱影響部の強度が低下する可能性がある。
上記特許文献1による場合、強度が要求される前側フランジ部の板厚を厚肉化することで、スポット溶接部(特に溶接部分の周りの熱影響部)の亀裂の発生を抑制できるものの、厚肉部などの部分補強を行うことなく効率よくスポット溶接部の亀裂の発生を抑制するためには改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、効率よくスポット溶接部の亀裂の発生を抑制することができる車体構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る車体構造は、少なくとも1枚の高強度鋼板を含む複数の鋼板を重ね合わせ、かつスポット溶接により接合される端縁部と、前記高強度鋼板の端縁部に形成され、前記端縁部が端縁長手方向に沿って引っ張り方向に変形する場合に前記端縁部が端縁長手方向に延びることが可能に形成された可延部と、を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車体構造において、前記高強度鋼板を含む複数の鋼板の端縁部を重ね合わせてスポット溶接することにより車体骨格部材が構成されている。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車体構造において、前記可延部は、前記端縁部のスポット溶接部の間に端縁長手方向に沿って波形に形成された波形形状部である。
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車体構造において、前記可延部は、前記端縁部のスポット溶接部と端縁長手方向に隣接する位置に、端縁長手方向と直交するように形成されたビードである。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車体構造において、前記可延部は、前記端縁部のスポット溶接部を挟んで端縁長手方向に直交して隣接する位置に形成された2つのビードである。
請求項1記載の本発明によれば、少なくとも1枚の高強度鋼板を含む複数の鋼板の端縁部が重ね合わされており、これらの端縁部がスポット溶接により接合されている。高強度鋼板の端縁部には、端縁部が端縁長手方向に延びることが可能に形成された可延部が形成されている。これによって、衝突等で端縁部が端縁長手方向に沿って引っ張り方向に変形する場合に、高強度鋼板の端縁部に形成された可延部が端縁長手方向に延びようとする。このため、スポット溶接部(特にスポット溶接により他の部位に比べて強度が低下しやすい溶接部分の周りの熱影響部)に歪が集中することが抑制され、スポット溶接部の亀裂の発生を抑制することができる。
請求項2記載の本発明によれば、複数の鋼板の端縁部を重ね合わせてスポット溶接することにより車体骨格部材が構成されており、車体骨格部材におけるスポット溶接部の亀裂の発生を抑制することができる。
請求項3記載の本発明によれば、高強度鋼板の端縁部には、スポット溶接部の間に端縁長手方向に沿って波形形状部が形成されており、端縁部が端縁長手方向に沿って引っ張り方向に変形する場合に、波形形状部が端縁長手方向に延びようとする。このため、効率よくスポット溶接部の亀裂の発生を抑制することができる。
請求項4記載の本発明によれば、高強度鋼板の端縁部には、スポット溶接部と端縁長手方向に隣接する位置に、端縁長手方向と直交するようにビードが形成されており、端縁部が端縁長手方向に沿って引っ張り方向に変形する場合に、ビードが端縁長手方向に延びようとする。このため、効率よくスポット溶接部の亀裂の発生を抑制することができる。
請求項5記載の本発明によれば、高強度鋼板の端縁部には、スポット溶接部を挟んで端縁長手方向に直交して隣接する位置に2つのビードが形成されており、端縁部が端縁長手方向に沿って引っ張り方向に変形する場合に、スポット溶接部(特に溶接部分の周りの熱影響部)の延びに伴い2つのビードが端縁長手方向に延びようとする。このため、効率よくスポット溶接部の亀裂の発生を抑制することができる。
本発明に係る車体構造によれば、効率よくスポット溶接部の亀裂の発生を抑制することができる。
第1実施形態の車体構造が適用された車体側部のセンタピラー付近の概略構成を示す側面図である。 第1実施形態の車体構造が適用されたセンタピラーの長手方向と直交する方向を示す横断面図である。 図1中の3−3線に沿ったセンタピラーの端縁部を示す縦断面図である。 図3に示すセンタピラーを構成するセンタピラーアウタリインフォースの端縁部付近を示す斜視図である。 第2実施形態の車体構造が適用されたセンタピラーの端縁部を示す縦断面図である。 図5に示すセンタピラーを構成するセンタピラーアウタリインフォースの端縁部付近を示す斜視図である。 第3実施形態の車体構造が適用されたセンタピラーのセンタピラーアウタリインフォースの端縁部付近を示す斜視図である。 比較例の車体構造が適用されたセンタピラーの端縁部を示す縦断面図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車体構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態の車体構造24が適用された車両10の側部のセンタピラー14付近が模式的な側面図にて示されている。図2には、車体構造24が適用されたセンタピラー14が長手方向と直交する方向に沿った横断面図にて示されている。図3には、図1中の3−3線に沿ったセンタピラー14の端縁部が縦断面図にて示されている。
図1に示されるように、車体側部12には、車両上下方向に沿って延在するセンタピラー14が設けられている。センタピラー14は、車両10の両サイドに左右一対設けられている。センタピラー14は、車体側部12に形成されたフロントドア用開口部16Aとリアドア用開口部16Bとの間に配置され、略車両上下方向を長手方向とする車体骨格部材とされている。すなわち、センタピラー14は、リアドア用開口部16Bの前縁に沿って略車両上下方向に配置されている。なお、図1では、車体側部12は、車両幅方向外側に配置されるサイドアウタパネルを省略した状態で図示されている。すなわち、センタピラー14は、サイドアウタパネルを省略した状態で、サイドアウタパネルの車両幅方向内側に配置されるセンタピラーアウタリインフォース32が示されている。
センタピラー14の上端部は、ルーフサイドレール部18における車体前後方向の中間部に結合されている。ルーフサイドレール部18は、車両ルーフの両サイドにおいて略車両前後方向を長手方向として配置された車体骨格部材とされている。また、センタピラー14の下端部は、ロッカ20における車体前後方向の中間部に結合されている。ロッカ20は、車体下部13の両サイドにおいて略車両前後方向を長手方向として配置された車体骨格部材とされている。すなわち、ロッカ20は、フロントドア用開口部16A及びリアドア用開口部16Bの下縁に沿って略車両前後方向に配置されている。
図2に示されるように、センタピラー14は、車両幅方向内側に配置されたセンタピラーインナパネル30と、センタピラーインナパネル30の車両幅方向外側に配置されたセンタピラーアウタリインフォース32と、を備えている。センタピラーアウタリインフォース32のさらに車両幅方向外側には、サイドアウタパネル34が配置されている。
センタピラーアウタリインフォース32は、略車両上下方向を長手方向として配置されており、水平断面形状が車両幅方向内向きに開口された略ハット形状とされている。センタピラーアウタリインフォース32は、外側壁32Aの車両前後方向の両端部から車両幅方向内側に向けて斜め方向に延びる側壁部32Cと、側壁部32Cの車両内側端部から車両前方側及び車両後方側へ向けて延びる前後一対の端縁部(フランジ部)32Dと、を備えている。
本実施形態では、センタピラーアウタリインフォース32は、高強度鋼板(ハイテン(高張力)材、ホットスタンプなど)で形成されている。センタピラーアウタリインフォース32を高強度鋼板で形成することで、軽量化、コスト低減が可能である。
センタピラーインナパネル30は、略車両上下方向を長手方向として配置されており、水平断面形状が車両幅方向外向きに開口された形状とされている。センタピラーインナパネル30は、内側壁30Aの車両前後方向の両端部から車両幅方向外側に向けて延びる側壁部30Cと、側壁部30Cの車両外側端部から車両前方側及び車両後方側へ向けて延びる前後一対の端縁部(フランジ部)30Dと、を備えている。本実施形態では、センタピラーインナパネル30は、センタピラーアウタリインフォース32の強度よりも低い鋼板で形成されている。
センタピラー14を構成するサイドアウタパネル34は、略車両上下方向を長手方向として配置されており、水平断面形状が車両幅方向内向きに開口された略ハット形状とされている。サイドアウタパネル34は、略車両前後方向および上下方向に沿った方向を面方向とした車両幅方向外側の外側壁34Aと、外側壁34Aの車両前後方向の両端部から車両幅方向内側に向けて延びる側壁部34Bと、側壁部34Bの車両内側端部から車両前方側及び車両後方側へ向けて延びる前後一対の端縁部(フランジ部)34Cと、を備えている。本実施形態では、サイドアウタパネル34は、センタピラーアウタリインフォース32の強度よりも低い鋼板で形成されている。
センタピラーインナパネル30の前後一対の端縁部30Dにセンタピラーアウタリインフォース32の前後一対の端縁部32Dが重ね合わされ、さらに前後一対の端縁部32Dにサイドアウタパネル34の前後一対の端縁部34Cが重ね合わされている。この状態で、端縁部30Dと端縁部32Dと端縁部34Cが複数のスポット溶接36により接合されている(図3参照)。これにより、センタピラー14は、センタピラーインナパネル30と、センタピラーアウタリインフォース32及びその車両幅方向外側のサイドアウタパネル34とで閉断面構造に形成されている。
図3及び図4に示されるように、センタピラーインナパネル30の端縁部30Dとセンタピラーアウタリインフォース32の端縁部32Dとサイドアウタパネル34の端縁部34Cとがスポット溶接36により接合されたスポット溶接部38には、溶接により溶融凝固した溶接部分(ナゲット)38Aと、溶接部分38Aの周りの熱影響部38Bとが存在する。本実施形態では、センタピラーアウタリインフォース32が高強度鋼板で形成されており、スポット溶接36による入熱により、センタピラーアウタリインフォース32の溶接部分38Aの周りの熱影響部38Bが焼き鈍しされ、その周りの一般部(スポット溶接部38以外の部位)に比べて弱くなる。すなわち、センタピラーアウタリインフォース32の熱影響部38Bは、その周りの一般部に比べて強度が低下しやすい。
本実施形態の車体構造24では、センタピラーアウタリインフォース32の端縁部32Dにおけるスポット溶接部38の間に、端縁長手方向(フランジ長手方向)に沿って波形に形成された可延部としての波形形状部42が設けられている。波形形状部42は、車両幅方向外側から見て(図4参照)、端縁長手方向と直交する方向に山部42Aと谷部42Bが形成されている。すなわち、波形形状部42は、山部42Aと谷部42Bが端縁長手方向に沿って交互に配置されている。本実施形態では、波形形状部42は、3つの山部42Aとその間の2つの谷部42Bを備えている。但し、この波形形状部42に限定されず、山部と谷部の数や、山部と谷部の高さは変更が可能である。
図3に示されるように、サイドアウタパネル34の端縁部34Cには、波形形状部42と対向する位置に、波形形状部42と干渉しないように車両幅方向外側に突出する突出部44が形成されている。突出部44の突出面は、略車両上下方向に沿って略平面状に形成されている。これにより、サイドアウタパネル34の端縁部34Cとセンタピラーアウタリインフォース32の端縁部32Dとのスポット溶接36による接合部位が重ね合わされたときに、波形形状部42がサイドアウタパネル34の突出部44の車両内側に納まるようになっている。その際、突出部44の突出面は、波形形状部42の山部42Aと接触し、谷部42Bとの間には隙間が形成されている。
なお、図3では、センタピラーアウタリインフォース32の車両後側の端縁部32D及びサイドアウタパネル34の車両後側の端縁部34Cが示されており、図4では、センタピラーアウタリインフォース32の車両後側の端縁部32Dが示されている。図示を省略するが、センタピラーアウタリインフォース32の車両前側の端縁部32D、サイドアウタパネル34の車両前側の端縁部34Cは、センタピラーアウタリインフォース32の車両後側の端縁部32D、サイドアウタパネル34の車両後側の端縁部34Cと同じ構成である。
この車体構造24では、側面衝突等によりセンタピラーアウタリインフォース32の端縁部32Dが端縁長手方向に沿って引っ張り方向に変形する場合に、波形形状部42が端縁長手方向に延びることが可能な構成とされている。すなわち、波形形状部42が端縁長手方向に延びることで、熱影響部38Bへの負荷が低減されるようになっている。これにより、センタピラーアウタリインフォース32の一般部(スポット溶接部38以外の部位)よりも強度が低下しやすい熱影響部38Bに亀裂が発生することが抑制されるようになっている。
ここで、本実施形態の車体構造24の作用並びに効果について説明する前に、図8を用いて、比較例の車体構造100について説明する。
図8に示されるように、比較例の車体構造100では、センタピラー104は、サイドアウタパネル106とセンタピラーアウタリインフォース108とセンタピラーインナパネル30とを備えている。サイドアウタパネル106の端縁部106Cとセンタピラーアウタリインフォース108の端縁部108Dとは、略車両上下方向に沿って平面状に形成されている。そして、センタピラーインナパネル30の端縁部30Dにセンタピラーアウタリインフォース108の端縁部108Dが重ね合わされ、さらに端縁部108Dにサイドアウタパネル106の端縁部106Cが重ね合わされた状態で、これらが複数のスポット溶接36により接合されている。
センタピラーアウタリインフォース108は、高強度鋼板で形成されている。サイドアウタパネル106は、センタピラーアウタリインフォース108の強度よりも低い鋼板で形成されている。
高強度鋼板では、スポット溶接36による入熱により、溶接部分(ナゲット)38Aの周りの熱影響部38Bが焼き鈍しされ、熱影響部38Bの周りの一般部(スポット溶接部38以外の部位)に比べて材料組織的に弱くなる。
側面衝突時には、センタピラー104の車両幅方向外側から力が加わり、センタピラー104は車両幅方向内側に折れようとする。そのため、スポット溶接36により接合されているセンタピラーインナパネル30の端縁部30Dとセンタピラーアウタリインフォース108の端縁部108Dとサイドアウタパネル106の端縁部106Cには、矢印Aに示すような引張りの荷重が加わる。その際、高強度鋼板で形成されたセンタピラーアウタリインフォース108の端縁部108Dに引張りの荷重が加わると、一般部(スポット溶接部38以外の部位)に対して強度が低下している熱影響部38Bで亀裂が発生する可能性がある。すなわち、センタピラーアウタリインフォース108の熱影響部38Bとその周りの一般部に強度差が存在すると、より弱い熱影響部38Bに歪が集中し、熱影響部38Bで亀裂が発生する可能性がある。
このため、高強度鋼板が本来持っている強度を十分に発揮できず、結果的に板厚を上げたりしなければならないため、効率的でない。
次に、本実施形態の車体構造24の作用並びに効果について説明する。
本実施形態の車体構造24では、図3等に示されるように、センタピラーインナパネル30の端縁部30Dとセンタピラーアウタリインフォース32の端縁部32Dとサイドアウタパネル34の端縁部34Cとの面接触された部分がスポット溶接36により接合されている。さらに、センタピラーアウタリインフォース32の端縁部32Dのスポット溶接部38の間に、端縁長手方向に沿って波形に形成された波形形状部42が設けられている。
側面衝突時には、センタピラー14の車両幅方向外側から力が加わり、センタピラー14は車両幅方向内側に折れようとする。そのため、スポット溶接36により接合されているセンタピラーインナパネル30の端縁部30Dとセンタピラーアウタリインフォース32の端縁部32Dとサイドアウタパネル34の端縁部34Cには、矢印Aに示すような引張りの荷重が加わる。その際、センタピラーアウタリインフォース32の端縁部32Dに波形形状部42が形成されていることで、波形形状部42が端縁長手方向に延びようとする。これにより、センタピラーアウタリインフォース32の熱影響部38Bへの負荷を低減させることができる。すなわち、波形形状部42で端縁長手方向の線長をかせぎ、スポット溶接部38への応力を緩和することができる。このため、センタピラーアウタリインフォース32の一般部(スポット溶接部38以外の部位)よりも強度が低下している熱影響部38Bで亀裂が発生することを抑制することができる。
なお、本実施形態では、サイドアウタパネル34の端縁部34Cには、波形形状部42と干渉しないように車両幅方向外側に突出する突出部44が形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、サイドアウタパネル34の端縁部34Cに端縁長手方向に沿って波形形状部42と追従するように波形形状部を形成してもよい。
また、サイドアウタパネル34の端縁部34Cに代えて、センタピラーインナパネル30の端縁部30Dに波形形状部42と干渉しないように車両幅方向内側に突出する突出部等を設けてもよい。
次に、図5及び図6を用いて、本発明に係る車体構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、車体構造50では、センタピラーインナパネル30の端縁部30Dとセンタピラーアウタリインフォース52の端縁部32Dとサイドアウタパネル54の端縁部34Cとが重ね合わされた状態で、これらが複数のスポット溶接36により接合されている。センタピラーアウタリインフォース52は、高強度鋼板で形成されている。サイドアウタパネル54は、センタピラーアウタリインフォース52の強度よりも低い鋼板で形成されている。
図5及び図6に示されるように、センタピラーアウタリインフォース52の端縁部32Dのスポット溶接部38と端縁長手方向に隣接する位置には、端縁長手方向と直交するように形成された可延部としてのビード56が形成されている。ここで、「スポット溶接部と端縁長手方向に隣接」とは、スポット溶接部38に接触している場合のみを意図したものでなく、本実施形態のようにスポット溶接部38と間隔をおいて隣り合う位置にビード56を設けた場合を含む。ビード56は、端縁部32Dのスポット溶接部38の端縁長手方向の両側に2つ設けられている。
本実施形態では、ビード56は、車両幅方向外側に突出するように形成されている。端縁部32Dにおけるスポット溶接部38の端縁長手方向の両側に2つのビード56を設けることで、端縁部32Dが端縁長手方向に沿って引っ張り方向に変形する場合に、ビード56が端縁長手方向に延びることが可能とされている。
図5に示されるように、サイドアウタパネル54の端縁部34Cには、隣り合う2つのスポット溶接部38の間に、上側のビード56及び下側のビード56と干渉しないように車両幅方向外側に突出する突出部58が形成されている。突出部58の突出面は、略車両上下方向に沿って配置されると共に、略平面状に形成されている。これにより、サイドアウタパネル54の端縁部34Cとセンタピラーアウタリインフォース52の端縁部32Dとのスポット溶接36による溶接部位が重ね合わされたときに、隣り合う2つのスポット溶接部38の間の上側のビード56と下側のビード56が突出部58の車両内側に納まるようになっている。その際、突出部58の突出面は、上側のビード56と下側のビード56の頂部と接触し、上側のビード56と下側のビード56の間では、端縁部32Dとの間に隙間が形成されている。
側面衝突時には、センタピラー14は車両幅方向内側に折れようとし、スポット溶接36により接合されているセンタピラーインナパネル30の端縁部30Dとセンタピラーアウタリインフォース52の端縁部32Dとサイドアウタパネル54の端縁部34Cには、矢印Aに示すような引張りの荷重が加わる。その際、センタピラーアウタリインフォース52の端縁部32Dのスポット溶接部38の端縁長手方向の両側にビード56が形成されていることで、ビード56が端縁長手方向に延びようとする。これにより、センタピラーアウタリインフォース52の熱影響部38Bへの負荷を低減させることができる。このため、センタピラーアウタリインフォース52の一般部(スポット溶接部38以外の部位)よりも強度が低下している熱影響部38Bで亀裂が発生することを抑制することができる。
なお、ビード56の形状は、これに限定されず、車両幅方向内側に突出する形状でもよい。この場合、センタピラーインナパネルの端縁部を隣り合う2つのスポット溶接部38の間で、上側のビード及び下側のビードと干渉しないように車両幅方向内側に突出させる必要がある。
また、本実施形態では、センタピラーアウタリインフォース52の端縁部32Dにおけるスポット溶接部38の端縁長手方向の両側にビード56が形成されているが、これに限定されず、スポット溶接部38の端縁長手方向のどちらか一方にビード56を設ける構成でもよい。また、本実施形態では、センタピラーアウタリインフォース52の端縁部32Dにおけるスポット溶接部38の一方の側に1本のビード56が形成されているが、ビード56の数は、変更可能であり、2本以上のビードを設けてもよい。また、ビードの形状も、本実施形態に限定されるものではなく、変更が可能である。
また、本実施形態では、サイドアウタパネル54の端縁部34Cには、上側のビード56及び下側のビード56と干渉しないように車両幅方向外側に突出する突出部58が形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、サイドアウタパネル54の端縁部34Cにおけるビード56と対向する位置に、ビード56と追従するような形状のビードを設けてもよい。
次に、図7を用いて、本発明に係る車体構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、本実施形態の車体構造は、第1実施形態のセンタピラーアウタリインフォース32(図4参照)に代えて、センタピラーアウタリインフォース72を備えている。センタピラーアウタリインフォース72は、高強度鋼板で形成されている。センタピラーアウタリインフォース72は、端縁部32Dのスポット溶接部38を挟んで端縁長手方向に直交して隣接する位置に形成された可延部としての2つのビード74、76を備えている。ここで、「スポット溶接部と隣接」とは、スポット溶接部38に接触している場合のみを意図したものでなく、本実施形態のようにスポット溶接部38と間隔をおいて隣り合う位置にビード74、76を設けた場合を含む。言い換えると、ビード74、76は、端縁部32Dにおけるスポット溶接部38の端縁長手方向と直交する方向(横方向)の両側に設けられている。
本実施形態では、ビード74、76は、車両幅方向外側に突出するように形成されている。ビード74の車両後側の縁部74Aと、ビード76の車両前側の縁部76Aは、熱影響部38Bに沿って設けられている。端縁部32Dにおけるスポット溶接部38の端縁長手方向と直交する方向の両側にビード74、76を設けることで、端縁部32Dが端縁長手方向に沿って引っ張り方向に変形する場合に、ビード74、76が端縁長手方向に延びることが可能とされている。
図示を省略するが、サイドアウタパネルの端縁部には、ビード74、76と対向する位置に、ビード74、76と干渉しないように車両幅方向外側に突出する2つの突出部が形成されている。
側面衝突時には、スポット溶接36により接合されているセンタピラーインナパネル(図示省略)の端縁部とセンタピラーアウタリインフォース72の端縁部32Dとサイドアウタパネル(図示省略)の端縁部には、矢印Aに示すような引張りの荷重が加わる。その際、センタピラーアウタリインフォース72の端縁部32Dのスポット溶接部38の横方向(端縁長手方向と直交する方向)の両側にビード74、76が形成されていることで、熱影響部38Bが延びようとする際、ビード74、76も同様に端縁長手方向に延びる。これにより、センタピラーアウタリインフォース72の熱影響部38Bへの負荷を低減させることができる。このため、センタピラーアウタリインフォース72の一般部(スポット溶接部38以外の部位)よりも強度が低下している熱影響部38Bで亀裂が発生することを抑制することができる。
なお、ビード74、76の形状は、本実施形態に限定されず、車両幅方向内側に突出する形状でもよい。この場合、センタピラーインナパネルの端縁部に、2つのビードと干渉しないように車両幅方向内側に突出する突出部を設ける必要がある。
なお、第1〜第3実施形態では、センタピラーアウタリインフォースが高強度鋼板で形成されているが、センタピラーアウタリインフォースに代えて、他のセンタピラーインナパネルなどを高強度鋼板で形成してもよい。また、センタピラーアウタリインフォースとセンタピラーインナパネルの両方を高強度鋼板で形成してもよい。この場合、センタピラーインナパネルなどの他の高強度鋼板にもスポット溶接36により接合される端縁部に、端縁長手方向に沿って延びることが可能な可延部を形成することが好ましい。
なお、第1〜第3実施形態では、センタピラーに本発明の車体構造が適用されているが、センタピラーに限定されず、他の車体部材にも本発明の車体構造を適用することができる。例えば、フロントピラー、リアピラーなどの車体骨格部材に本発明の車体構造を適用してもよい。
12 車体側部
14 センタピラー(車体骨格部材)
24 車体構造
30 センタピラーインナパネル(鋼板)
30D 端縁部
32 センタピラーアウタリインフォース(高強度鋼板)
32D 端縁部
34 サイドアウタパネル(鋼板)
34C 端縁部
36 スポット溶接
38 スポット溶接部
42 波形形状部(可延部)
50 車体構造
52 センタピラーアウタリインフォース(高強度鋼板)
54 サイドアウタパネル(鋼板)
56 ビード(可延部)
72 センタピラーアウタリインフォース(高強度鋼板)
74 ビード(可延部)
76 ビード(可延部)

Claims (5)

  1. 少なくとも1枚の高強度鋼板を含む複数の鋼板を重ね合わせ、かつスポット溶接により接合される端縁部と、
    前記高強度鋼板の端縁部に形成され、前記端縁部が端縁長手方向に沿って引っ張り方向に変形する場合に前記端縁部が端縁長手方向に延びることが可能に形成された可延部と、
    を有する車体構造。
  2. 前記高強度鋼板を含む複数の鋼板の端縁部を重ね合わせてスポット溶接することにより車体骨格部材が構成されている請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記可延部は、前記端縁部のスポット溶接部の間に端縁長手方向に沿って波形に形成された波形形状部である請求項1又は請求項2に記載の車体構造。
  4. 前記可延部は、前記端縁部のスポット溶接部と端縁長手方向に隣接する位置に、端縁長手方向と直交するように形成されたビードである請求項1又は請求項2に記載の車体構造。
  5. 前記可延部は、前記端縁部のスポット溶接部を挟んで端縁長手方向に直交して隣接する位置に形成された2つのビードである請求項1又は請求項2に記載の車体構造。
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