JP2020104601A - 車体のロッカ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】側面衝突時におけるロッカの変形モードを制御してロッカの変形によるエネルギ吸収量を増加させることができる車体のロッカ構造を得る。【解決手段】補強パネル16は、ロッカインナパネル12の上端フランジ部12Aとロッカアウタパネル14の上端フランジ部14Aとに挟持されて接合されると共に、ロッカインナパネル12の下端フランジ部12Bとロッカアウタパネル14の下端フランジ部14Bとに挟持されて接合されている。ロッカインナパネル12の上壁部12C及び下壁部12D、並びにロッカアウタパネル14の上壁部14C及び下壁部14Dには、車両幅方向に沿って延在されて車両前後方向に間隔をあけて並列配置された複数のビード20、22、24、26がそれぞれ形成されている。ビード20、22、24、26の深さは、補強パネル16の側に接近するに従って漸次深くなるように設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車体のロッカ構造に関する。
下記特許文献1には、サイドシル(「ロッカ」ともいう。)を備えた車体の構造が開示されている。この構造では、側面衝突時にサイドシルが変形する。
特開2017−226396号公報
ところで、上記先行技術による場合、側面衝突時におけるサイドシルの変形モードを制御するような構造がサイドシル自体に設けられていない。したがって、側面衝突時におけるサイドシルの変形モードを制御してサイドシルの変形によるエネルギ吸収量を増加させる点で改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、側面衝突時におけるロッカの変形モードを制御してロッカの変形によるエネルギ吸収量を増加させることができる車体のロッカ構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車体のロッカ構造は、車両側部の下部に車両前後方向に沿って配置されたロッカにおける車両幅方向内側の部位を構成し、車両幅方向に沿って切断したときの断面形状が車両幅方向外側へ開口を向けたハット状とされたロッカインナパネルと、前記ロッカにおける車両幅方向外側の部位を構成して前記ロッカインナパネルに対して車両幅方向外側に配置され、車両幅方向に沿って切断したときの断面形状が車両幅方向内側へ開口を向けたハット状とされたロッカアウタパネルと、前記ロッカインナパネルの上端フランジ部と前記ロッカアウタパネルの上端フランジ部とに挟持されて接合されると共に、前記ロッカインナパネルの下端フランジ部と前記ロッカアウタパネルの下端フランジ部とに挟持されて接合され、車両前後方向に沿って配置された補強パネルと、を有し、前記ロッカインナパネルにおいて互いに車両上下方向に対向する上壁部及び下壁部、並びに前記ロッカアウタパネルにおいて互いに車両上下方向に対向する上壁部及び下壁部には、車両幅方向に沿って延在されて車両前後方向に間隔をあけて並列配置された複数のビードがそれぞれ形成され、前記ビードの深さは、前記補強パネルの側に接近するに従って漸次深くなるように設定されている。
上記構成によれば、補強パネルは、ロッカインナパネルの上端フランジ部とロッカアウタパネルの上端フランジ部とに挟持されて接合されると共に、ロッカインナパネルの下端フランジ部とロッカアウタパネルの下端フランジ部とに挟持されて接合されている。このため、側面衝突時に衝突荷重がロッカアウタパネルに入力された場合、ロッカアウタパネルとロッカインナパネルとの上下接合部分における車両上下方向への変位が抑えられる。
また、ロッカインナパネルの上壁部及び下壁部、並びにロッカアウタパネルの上壁部及び下壁部には、車両幅方向に沿って延在されて車両前後方向に間隔をあけて並列配置された複数のビードがそれぞれ形成されている。このため、側面衝突時の荷重入力位置が車両前後方向の特定の位置でなくても、ビードが設定されたことによる作用及び効果を得ることができる。
ここで、ビードの深さは、補強パネルの側に接近するに従って漸次深くなるように設定されている。このため、側面衝突時に衝突荷重がロッカアウタパネルに入力された場合、ロッカアウタパネルの上壁部及び下壁部は、車両幅方向外側の端部側から順次曲げ変形し、ロッカインナパネルの上壁部及び下壁部は、車両幅方向内側の端部側から順次曲げ変形する。したがって、ロッカにおける広範囲を側面衝突時におけるエネルギ吸収に活用することができる。
以上説明したように、本発明の車体のロッカ構造によれば、側面衝突時におけるロッカの変形モードを制御してロッカの変形によるエネルギ吸収量を増加させることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係る車体のロッカ構造を示す斜視図である。 図1の2−2線に沿って切断した状態を示す縦断面図である。 図2の縦断面図に重ねて側面衝突時におけるロッカアウタパネルの変形状態を二点鎖線で示す縦断面図である。 本発明でない参考例を示す図である。図4(A)は第一の参考例を示す斜視図である。図4(B)は第二の参考例を示す縦断面図である。 本発明でない参考例を示す図である。図5(A)は第三の参考例を示す縦断面図である。図5(B)は第三の参考例におけるバルクを示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係る車体のロッカ構造について図1〜図3を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
(実施形態の構成)
図1には、本実施形態に係る車体のロッカ構造が斜視図で示されている。図2には、図1の2−2線に沿って切断した状態の縦断面図が示されている。これらの図に示されるロッカ(「サイドシル」ともいう。)10は、金属製の車体骨格部材を構成し、車両側部の下部に車両前後方向に沿って配置されている。なお、図1には、ロッカ10の一部が示されている。
図1及び図2に示されるように、ロッカ10は、その車両幅方向内側の部位を構成するロッカインナパネル12を備えている。ロッカインナパネル12は、車両前後方向を長手方向として配置され、車両幅方向に沿って切断したときの断面形状が車両幅方向外側へ開口を向けたハット状とされている。ロッカインナパネル12の上端部には、上端フランジ部12Aが形成され、ロッカインナパネル12の下端部には、下端フランジ部12Bが形成されている。また、ロッカインナパネル12は、上端フランジ部12Aの下端部から車両幅方向内側へ屈曲されて延出された上壁部12Cを備えると共に、下端フランジ部12Bの上端部から車両幅方向内側へ屈曲されて延出された下壁部12Dを備えている。上壁部12C及び下壁部12Dは、互いに車両上下方向に対向する。上壁部12Cの車両幅方向内側の端部と下壁部12Dの車両幅方向内側の端部とは縦壁状の内側壁部12Eによって車両上下方向に繋がれている。
また、ロッカ10は、その車両幅方向外側の部位を構成してロッカインナパネル12に対して車両幅方向外側に配置されたロッカアウタパネル14を備えている。ロッカアウタパネル14は、車両前後方向を長手方向として配置され、車両幅方向に沿って切断したときの断面形状が車両幅方向内側へ開口を向けたハット状とされている。ロッカアウタパネル14の上端部には、上端フランジ部14Aが形成され、ロッカアウタパネル14の下端部には、下端フランジ部14Bが形成されている。また、ロッカアウタパネル14は、上端フランジ部14Aの下端部から車両幅方向外側へ屈曲されて延出された上壁部14Cを備えると共に、下端フランジ部14Bの上端部から車両幅方向外側へ屈曲されて延出された下壁部14Dを備えている。上壁部14C及び下壁部14Dは、互いに車両上下方向に対向する。上壁部14Cの車両幅方向外側の端部と下壁部14Dの車両幅方向外側の端部とは縦壁状の外側壁部14Eによって車両上下方向に繋がれている。
ロッカインナパネル12とロッカアウタパネル14との間には補強パネル16が介在されている。補強パネル16は、平板状に形成された縦板とされ、車両前後方向に沿って配置されている。補強パネル16は、ロッカインナパネル12の上端フランジ部12Aとロッカアウタパネル14の上端フランジ部14Aとに挟持されて(一例としてスポット溶接により)接合されると共に、ロッカインナパネル12の下端フランジ部12Bとロッカアウタパネル14の下端フランジ部14Bとに挟持されて(一例としてスポット溶接により)接合されている。これにより、ロッカ10には、ロッカインナパネル12と補強パネル16とで第一の閉断面部18Aが形成され、ロッカアウタパネル14と補強パネル16とで第二の閉断面部18Bが形成されている。
図1に示されるように、ロッカインナパネル12の上壁部12Cには、車両上方側に突出して車両幅方向に沿って延在された複数のビード20が形成され、複数のビード20は、車両前後方向に間隔をあけて並列配置されている。ロッカインナパネル12の下壁部12Dには、車両下方側に突出して車両幅方向に沿って延在された複数のビード22が形成され、複数のビード22は、車両前後方向に間隔をあけて並列配置されている。また、ロッカアウタパネル14の上壁部14Cには、車両上方側に突出して車両幅方向に沿って延在された複数のビード24が形成され、複数のビード24は、車両前後方向に間隔をあけて並列配置されている。ロッカアウタパネル14の下壁部14Dには、車両下方側に突出して車両幅方向に沿って延在された複数のビード26が形成され、複数のビード26は、車両前後方向に間隔をあけて並列配置されている。なお、ビード20、22、24、26は、一例として、ロッカ10の全長に亘って、車両前後方向に等間隔で形成されている。それぞれのビード20、22、24、26の深さは、車両正面視で徐変されており、補強パネル16の側に接近するに従って漸次深くなるように設定されている。
これにより、ロッカ10において車両幅方向に沿って延在される部位(上壁部12C、下壁部12D、上壁部14C及び下壁部14D)のうちビード20、22、24、26が形成された車両幅方向の範囲では、曲げ耐力が車両幅方向の位置によって変化する設定(言い換えれば車両幅方向に曲げ耐力差が設定された構造)となっている。そして、ロッカアウタパネル14の上壁部14C及び下壁部14Dにおいては、車両幅方向内側の部位では相対的に曲げ耐力が大きく、車両幅方向外側の部位では相対的に曲げ耐力が小さく、全体としては、車両幅方向外側にいくほど曲げ耐力が小さい。また、ロッカインナパネル12の上壁部12C及び下壁部12Dにおいては、車両幅方向外側の部位では相対的に曲げ耐力が大きく、車両幅方向内側の部位では相対的に曲げ耐力が小さく、全体としては、車両幅方向内側にいくほど曲げ耐力が小さい。
(実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、補強パネル16は、ロッカインナパネル12の上端フランジ部12Aとロッカアウタパネル14の上端フランジ部14Aとに挟持されて接合されると共に、ロッカインナパネル12の下端フランジ部12Bとロッカアウタパネル14の下端フランジ部14Bとに挟持されて接合されている。このため、側面衝突時に図3に示される衝突荷重Fがロッカアウタパネル14に入力された場合、ロッカアウタパネル14とロッカインナパネル12との上下接合部分における車両上下方向への変位が抑えられる。よって、ロッカアウタパネル14及びロッカインナパネル12のハット状の断面が開くように変形することに起因した変形荷重の低下を防止又は効果的に抑制することができる。
また、図1に示されるように、ロッカインナパネル12の上壁部12C及び下壁部12D、並びにロッカアウタパネル14の上壁部14C及び下壁部14Dには、車両幅方向に沿って延在されて車両前後方向に間隔をあけて並列配置された複数のビード20、22、24、26がそれぞれ形成されている。このため、側面衝突時の荷重入力位置が車両前後方向の特定の位置でなくても、ビード20、22、24、26が設定されたことによる作用及び効果を得ることができる。
ここで、ビード20、22、24、26の深さは、補強パネル16の側に接近するに従って漸次深くなるように設定されている。このため、側面衝突時に図3に示される衝突荷重Fがロッカアウタパネル14に入力された場合、ロッカアウタパネル14の上壁部14C及び下壁部14Dは、車両幅方向外側の端部側から(曲げ耐力が小さい部位から)順次曲げ変形し、ロッカインナパネル12の上壁部12C及び下壁部12Dは、車両幅方向内側の端部側から(曲げ耐力が小さい部位から)順次曲げ変形する(図示省略)。なお、ロッカインナパネル12は、ロッカアウタパネル14の変形モードを概ね左右反転させたような変形モードで曲げ変形する。以上説明したように、本実施携帯では、ロッカ10の広範囲を側面衝突時におけるエネルギ吸収に活用することができる。
なお、図3において、細い二点鎖線で示されるロッカアウタパネル14(14X)は、側面衝突時の衝突初期の変形状態を示す。また、太い二点鎖線で示されるロッカアウタパネル14(14Y)は、側面衝突時の衝突初期よりも後の変形状態を示す。補足すると、本実施形態では、側面衝突時にロッカアウタパネル14の上壁部14C及び下壁部14Dの各々は、順次曲げ変形される部位を変えながら変形していく。また、図示を省略するが、側面衝突時にロッカインナパネル12の上壁部12C及び下壁部12Dの各々も、順次曲げ変形される部位を変えながら変形していく。
したがって、例えば側面衝突時にロッカアウタパネル及びロッカインナパネルにおいて上壁部及び下壁部がそれぞれ車両正面視で一点を折れ起点として座屈する変形モードに比べて、本実施形態では、ロッカ10の広範囲を側面衝突時におけるエネルギ吸収に活用することができる。
補足すると、本実施形態のビード20、22、24、26を備えない対比構造では、側面衝突時にロッカアウタパネル及びロッカインナパネルの各上壁部及び各下壁部が車両正面視で一点を折れ起点として座屈する変形モードとなるので、曲げ変形してエネルギ吸収に活用し得る部位が限られてしまう。
これに対して、本実施形態のロッカ構造では、ロッカアウタパネル14及びロッカインナパネル12の広範囲が曲げ変形してエネルギ吸収に活用し得る部位となっている。すなわち、ロッカアウタパネル14では、上壁部14Cにおいて外側壁部14Eとの接続部から上端フランジ部14Aの近傍部位までの範囲、及び下壁部14Dにおいて外側壁部14Eとの接続部から下端フランジ部14Bの近傍部位までの範囲が、曲げ変形してエネルギ吸収に活用し得る部位となっている。また、ロッカインナパネル12では、上壁部12Cにおいて内側壁部12Eとの接続部から上端フランジ部12Aの近傍部位までの範囲、及び下壁部12Dにおいて内側壁部12Eとの接続部から下端フランジ部12Bの近傍部位までの範囲が、曲げ変形してエネルギ吸収に活用し得る部位となっている。
また、前記対比構造では、側面衝突時に車両正面視で一点を折れ起点として座屈する変形モードとなるので、ロッカの車両幅方向内側への変形量が小さい段階では変形荷重は上がるがその後は変形荷重が下がってしまうのに対して、本実施形態の変形モードでは、ロッカの車両幅方向内側への変形量が増えても変形荷重は良好に維持される。よって、エネルギ吸収量が前記対比構造の場合に比べて増加する。
ちなみに、側面衝突時にロッカアウタパネル14の上壁部14C及び下壁部14Dには、車両正面視でそれらの面に沿う方向の力と曲げモーメントが作用し、これらによって上壁部14C及び下壁部14Dが曲げ変形する。そして、上壁部14C及び下壁部14Dの曲げ耐力を本実施形態のように設定することで、側面衝突時に上壁部14C及び下壁部14Dが順次曲げ変形するように制御することができる。ロッカインナパネル12の上壁部12C及び下壁部12Dについても同様のことがいえる。
以上説明したように、本実施形態の車体のロッカ構造によれば、側面衝突時におけるロッカ10の変形モードを制御してロッカ10の変形によるエネルギ吸収量を増加させることができる。
また、本実施形態の車体のロッカ構造は、ロッカ10の内部に別体のエネルギ吸収部材を配置する構造ではないので、重量化を抑えながら側面衝突時におけるエネルギ吸収量を増加させることができる。また、本実施形態の車体のロッカ構造に、鋼製のパネル部材が適用された場合、低コストで側面衝突時のエネルギ吸収性能を向上させることができる。さらに、本実施形態の車体のロッカ構造が適用されると、ロッカ10よりも車両幅方向内側に設定するエネルギ吸収構造を小さくすることが可能になるので、電池や燃料を搭載する車両(例えば、EV(電気自動車)、FCV(燃料電池車))では、電池や燃料の搭載スペースを大きくして電池や燃料の搭載量を増やすことができる。
(参考例)
次に、本発明ではない参考例について、図4及び図5を用いて説明する。なお、上記の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図4(A)には第一の参考例に係る車体のロッカ構造が斜視図で示されている。ロッカ30は、上記実施形態のロッカインナパネル12(図1参照)に代えてロッカインナパネル32を備えると共に、上記実施形態のロッカアウタパネル14(図1参照)に代えてロッカアウタパネル34を備える点で、上記実施形態のロッカ10(図1参照)とは異なる。
ロッカインナパネル32は、上記実施形態のロッカインナパネル12の上壁部12C(いずれも図1参照)に代えて上壁部32Cを備えると共に上記実施形態のロッカインナパネル12の下壁部12D(いずれも図1参照)に代えて下壁部32Dを備える点を除いて、上記実施形態のロッカインナパネル12(図1参照)と実質的に同様の構成とされている。ロッカインナパネル32の上壁部32Cには、その車両幅方向内側の端部において車両上方側に突出して車両前後方向に沿って延在されたビード35が形成されている。ロッカインナパネル32の下壁部32Dには、その車両幅方向内側の端部において車両下方側に突出して車両前後方向に沿って延在されたビード36が形成されている。
また、ロッカアウタパネル34は、上記実施形態のロッカアウタパネル14の上壁部14C(いずれも図1参照)に代えて上壁部34Cを備えると共に上記実施形態のロッカアウタパネル14の下壁部14D(いずれも図1参照)に代えて下壁部34Dを備える点を除いて、上記実施形態のロッカアウタパネル14(図1参照)と実質的に同様の構成とされている。ロッカアウタパネル34の上壁部34Cには、その車両幅方向外側の端部において車両上方側に突出して車両前後方向に沿って延在されたビード37が形成されている。ロッカアウタパネル34の下壁部34Dには、その車両幅方向外側の端部において車両下方側に突出して車両前後方向に沿って延在されたビード38が形成されている。
上記構成のロッカ30によれば、車両幅方向に沿って延在された上壁部32C、34C及び下壁部32D、34Dのそれぞれにおいて、側面衝突時における車両幅方向の荷重に対してビード35、36、37、38の形成部位とそれ以外の部位とで曲げ耐力差が設定される。
図4(B)には第二の参考例に係る車体のロッカ構造が縦断面図で示されている。ロッカ40は、上記実施形態のロッカインナパネル12(図1参照)に代えてロッカインナパネル42を備えると共に、上記実施形態のロッカアウタパネル14(図1参照)に代えてロッカアウタパネル44を備える点で、上記実施形態のロッカ10(図1参照)とは異なる。
ロッカインナパネル42は、上記実施形態のロッカインナパネル12の上壁部12C(いずれも図1参照)に代えて上壁部42Cを備えると共に上記実施形態のロッカインナパネル12の下壁部12D(いずれも図1参照)に代えて下壁部42Dを備える点を除いて、上記実施形態のロッカインナパネル12(図1参照)と実質的に同様の構成とされている。ロッカインナパネル42の上壁部42Cには、その車両幅方向内側の端部側においてロッカ内側を径方向内側として湾曲状に曲げられた湾曲部42C1が形成され、この湾曲部42C1が内側壁部12Eの上端部に繋がれている。ロッカインナパネル42の下壁部42Dには、その車両幅方向内側の端部側においてロッカ内側を径方向内側として湾曲状に曲げられた湾曲部42D1が形成され、この湾曲部42D1が内側壁部12Eの下端部に繋がれている。
また、ロッカアウタパネル44は、上記実施形態のロッカアウタパネル14の上壁部14C(いずれも図1参照)に代えて上壁部44Cを備えると共に上記実施形態のロッカアウタパネル14の下壁部14D(いずれも図1参照)に代えて下壁部44Dを備える点を除いて、上記実施形態のロッカアウタパネル14(図1参照)と実質的に同様の構成とされている。ロッカアウタパネル44の上壁部44Cには、その車両幅方向外側の端部側においてロッカ内側を径方向内側として湾曲状に曲げられた湾曲部44C1が形成され、この湾曲部44C1が外側壁部14Eの上端部に繋がれている。ロッカアウタパネル44の下壁部44Dには、その車両幅方向外側の端部側においてロッカ内側を径方向内側として湾曲状に曲げられた湾曲部44D1が形成され、この湾曲部44D1が外側壁部14Eの下端部に繋がれている。
上記構成のロッカ40によれば、車両幅方向に沿って延在された上壁部42C、44C及び下壁部42D、44Dのそれぞれにおいて、側面衝突時における車両幅方向の荷重に対して、車両幅方向一方側と車両幅方向他方側とで曲げ耐力差が設定される。なお、図4(B)では、側面衝突時におけるロッカアウタパネル44の変形途中の状態の一例を二点鎖線で示す。
図5(A)には第三の参考例に係る車体のロッカ構造が縦断面図で示され、図5(B)には第三の参考例におけるバルク52が斜視図で示されている。ロッカ50は、上記実施形態の補強パネル16(図1参照)に代えてバルク52を備える点で、上記実施形態のロッカ10(図1参照)とは異なる。なお、図5(A)に示されるように、この参考例においては、ロッカインナパネル12の上端フランジ部12Aとロッカアウタパネル14の上端フランジ部14Aとは二枚重ねの状態で接合され、ロッカインナパネル12の下端フランジ部12Bとロッカアウタパネル14の下端フランジ部14Bとは二枚重ねの状態で接合されている。
図5(B)に示されるように、バルク52は、略ボックス状に形成され、互いに車両上下方向に対向する上壁部52A及び下壁部52Bと、上壁部52Aと下壁部52Bとの前端同士を車両上下方向に繋ぐ前壁部52Cと、上壁部52Aと下壁部52Bとの後端同士を車両上下方向に繋ぐ後壁部52Dと、を備える。上壁部52A及び下壁部52Bは、それぞれ車両前後方向中間部が車両幅方向内側に突出した形状とされ、車両上下方向から見て略T字状に形成されている。前壁部52C及び後壁部52Dは、それぞれ車両上下方向中間部が車両幅方向内側に突出した形状とされ、車両前後方向から見て略T字状に形成されている。上壁部52A、下壁部52B、前壁部52C及び後壁部52Dの各車両幅方向内側の端部同士は、内壁部52Eによって繋がれている。
バルク52の上壁部52Aは、図5(A)に示されるロッカインナパネル12の上壁部12Cにスポット溶接により接合されている。図5(B)に示されるバルク52の下壁部52Bは、図5(A)に示されるロッカインナパネル12の下壁部12Dにスポット溶接により接合されている。なお、図5(B)では、溶接される箇所を符号52Zで示す。
図5(A)に示されるロッカ50では、側面衝突時にロッカインナパネル12の断面変形が抑えられるので、ロッカアウタパネル14及びロッカインナパネル12のハット状の断面が開くように変形するのを防止又は効果的に抑制することができる。
なお、本発明でない参考例として、ロッカにおける上壁部や下壁部において、側面衝突時における車両幅方向の荷重に対して、車両幅方向の位置に応じて曲げ耐力を変化させる設定をするために、ロッカインナパネル及びロッカアウタパネルにおける上壁部や下壁部の各板厚を車両正面視で徐変させるような構成も採り得る。
なお、上記実施形態において本発明の一例について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、上記実施形態以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 ロッカ
12 ロッカインナパネル
12A ロッカインナパネルの上端フランジ部
12B ロッカインナパネルの下端フランジ部
12C ロッカインナパネルの上壁部
12D ロッカインナパネルの下壁部
14 ロッカアウタパネル
14A ロッカアウタパネルの上端フランジ部
14B ロッカアウタパネルの下端フランジ部
14C ロッカアウタパネルの上壁部
14D ロッカアウタパネルの下壁部
16 補強パネル
20 ビード
22 ビード
24 ビード
26 ビード

Claims (1)

  1. 車両側部の下部に車両前後方向に沿って配置されたロッカにおける車両幅方向内側の部位を構成し、車両幅方向に沿って切断したときの断面形状が車両幅方向外側へ開口を向けたハット状とされたロッカインナパネルと、
    前記ロッカにおける車両幅方向外側の部位を構成して前記ロッカインナパネルに対して車両幅方向外側に配置され、車両幅方向に沿って切断したときの断面形状が車両幅方向内側へ開口を向けたハット状とされたロッカアウタパネルと、
    前記ロッカインナパネルの上端フランジ部と前記ロッカアウタパネルの上端フランジ部とに挟持されて接合されると共に、前記ロッカインナパネルの下端フランジ部と前記ロッカアウタパネルの下端フランジ部とに挟持されて接合され、車両前後方向に沿って配置された補強パネルと、
    を有し、
    前記ロッカインナパネルにおいて互いに車両上下方向に対向する上壁部及び下壁部、並びに前記ロッカアウタパネルにおいて互いに車両上下方向に対向する上壁部及び下壁部には、車両幅方向に沿って延在されて車両前後方向に間隔をあけて並列配置された複数のビードがそれぞれ形成され、前記ビードの深さは、前記補強パネルの側に接近するに従って漸次深くなるように設定されている、車体のロッカ構造。
JP2018243383A 2018-12-26 2018-12-26 車体のロッカ構造 Pending JP2020104601A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102022109388A1 (de) 2022-04-15 2023-10-19 Ford Global Technologies Llc Bauteil, insbesondere Schwelleranordnung eines Kraftfahrzeugs, in Leichtbauweise und mit verbesserter Energieabsorptionsfähigkeit

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