JP2001026248A - 頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造

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JP2001026248A
JP2001026248A JP11199455A JP19945599A JP2001026248A JP 2001026248 A JP2001026248 A JP 2001026248A JP 11199455 A JP11199455 A JP 11199455A JP 19945599 A JP19945599 A JP 19945599A JP 2001026248 A JP2001026248 A JP 2001026248A
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clip
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pillar
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Norio Urushi
規夫 漆
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の増加及び外観品質の低下を伴うこ
となく、エアバッグ袋体をよりスムーズに展開させると
共にピラーガーニッシュの外れを防止する。 【解決手段】 ピラーガーニッシュ36に車室内方への
荷重が作用した時に、ピラーガーニッシュ36の同方向
の移動に伴って、ピン44の頭部44Aの傾斜面44C
がクリップ48のカム面48Cと当接して、クリップ4
8の頭部48Aを拡径するようになっている。ピラーガ
ーニッシュ36を通常状態の位置からピン44を中心に
軸回り方向へ45°回転すると、長円形の取付穴46に
対してクリップ48は回転できないため、クリップ48
に対してピン44が45°回転し、ピン44の頭部44
Aとクリップ48の頭部48Aとの係合を解除すること
ができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は頭部保護エアバッグ
装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造に係
り、特にルーフサイドレール及びピラーに沿ってカーテ
ン状に展開するエアバッグ袋体を備えた頭部保護エアバ
ッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】車体側部への所定の高荷重作用時におけ
る前席に着座した乗員の頭部の保護性能を向上させるべ
く、フロントピラー部からルーフサイドレール部に跨が
って折り畳み状態で格納されたエアバッグ袋体を、サイ
ドウインドガラスに沿ってカーテン状に膨張させる頭部
保護エアバッグ装置が既に提案されている。以下、この
種の頭部保護エアバッグ装置を開示したWO 96/2
6087号公報に示される構成について説明する。
【0003】図18に示される如く、この頭部保護エア
バッグ装置200は、フロントピラー部202からルー
フサイドレール部204に跨がって配設された長尺状の
ダクト206と、このダクト206内に折り畳み状態で
格納されると共に前端固定点208及び後端固定点21
0にて車体側に固定されたエアバッグ袋体212と、ホ
ース214を介してダクト206の後端部と接続される
と共に車体側部への所定の高荷重作用時にガスを噴出す
るインフレータ216と、一端部が車体側に固定される
と共に他端部がエアバッグ袋体212の後端部に固定さ
れた帯状のストラップ218と、を主要構成要素として
構成されている。さらに、エアバッグ袋体212は、各
々略円筒状に形成されかつ略車両上下方向を長手方向と
して配置された複数のセル220を連接させることによ
り構成されている。
【0004】上記構成によれば、車体側部への所定の高
荷重作用時になると、インフレータ216からガスが噴
出される。このため、噴出されたガスは、ホース214
及びダクト206を介して折り畳み状態のエアバッグ袋
体212の各セル220内へ流入される。その結果、各
セル220が略車両上下方向を長手方向として略円筒状
に膨張し、これによりエアバッグ袋体212がウインド
ガラス222に沿ってカーテン状に膨張される。
【0005】また、この様な頭部保護エアバッグ装置搭
載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造において
は、例えばフロントピラーガーニッシュの上下両端部の
一方をボルト等にてフロントピラーインナパネルに締結
固定すると共に、前記ボルト等を隠しキャップで覆う一
方、上下両端部の他方においてはフロントピラーガーニ
ッシュに一体的に設けたピンをフロントピラーインナパ
ネルに形成した鍵状係合穴に係合させることにより、エ
アバッグ袋体展開時にフロントピラーガーニッシュがく
字状に変形してエアバッグ袋体の展開スペースを確保す
ると共に、フロントピラーガーニッシュの外れを防止す
るようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガー
ニッシュ取付構造では、隠しキャップ等により部品点数
が多くなり、コストが高くなると共に、別物の隠しキャ
ップの見切り線により外観品質も低下する。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、部品点数の増
加及び外観品質の低下を伴うことなく、エアバッグ袋体
をよりスムーズに展開させると共にピラーガーニッシュ
の外れを防止できる頭部保護エアバッグ装置搭載車両に
おけるピラーガーニッシュ取付構造を得ることが目的で
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ルーフサイドレール及びピラーに沿ってカーテン状
に展開するエアバッグ袋体を備えた頭部保護エアバッグ
装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造にお
いて、先端に頭部を有しピラーガーニッシュに一体的に
設けられたピンと、ピラーの取付穴周縁に係合可能な係
合溝を有し前記ピンの周囲に同軸的に配置された前記ピ
ンと別体のクリップと、を備え、前記クリップは、その
先端部を拡縮可能とするための複数のスリットと、前記
係合溝よりも先端側に形成され前記ピンの頭部と当接し
て先端部を径方向外方に広げて前記取付穴との係合強度
を高めるためのカム面と、を有し、且つ前記クリップ
は、前記ピラーガーニッシュを一度前記ピンを中心に回
転した後、車室内方へ引っ張ることにより前記ピンと分
離可能、又は前記ピンと共に取付穴周縁との係合を解除
可能に構成したことを特徴とする。
【0009】従って、エアバッグ袋体の展開時には、ピ
ラーガーニッシュに車室内方への荷重が作用してピラー
ガーニッシュが同方向へ移動し、エアバッグ袋体の展開
スペースが拡大すると同時に、この移動に伴ってピンの
頭部がクリップのカム面と当接して、クリップの先端部
を径方向外方に広げるので取付穴との係合強度が高めら
れる。この結果、エアバッグ袋体の展開性能の向上とピ
ラーガーニッシュの脱落防止を図ることができる。更
に、ピラーガーニッシュを一度前記ピンを中心に回転し
た後、車室内方に引っ張ることにより、ピンがクリップ
から分離又はクリップと取付穴周縁との係合が解除する
ため、リペア時のピラーガーニッシュの取り外しが容易
になる。また、従来技術のボルト隠しキャップ等が不要
であるため、部品点数の増加及び外観品質の低下を伴う
こともない。
【0010】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
頭部保護エアバッグ装置搭載車両において、前記クリッ
プは、前記取付穴に対して共回り不能とされており、更
に前記ピンの頭部は前記クリップのスリットを通過可能
な断面形状となっていることを特徴とする。
【0011】従って、請求項1記載の内容に加えて、リ
ペア時、ピラーガーニッシュをピン中心に回転させる
と、クリップが取付穴に対して共回り不能とされている
ため、ピンとクリップとが相対的に回転する。この結
果、ピンの頭部をクリップのスリットを通過可能な位置
に合せ、車室内方に引っ張ることにより、ピラーガーニ
ッシュを容易に取り外すことができる。
【0012】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
頭部保護エアバッグ装置搭載車両において、前記クリッ
プは、前記ピラーガーニッシュに対して前記ピン軸回り
に相対回転不能に取り付けられており、更に前記ピラー
の取付穴は、前記クリップの先端部が通過可能な断面形
状とされていることを特徴とする。
【0013】従って、請求項1記載の内容に加えて、リ
ペア時、ピラーガーニッシュをピン中心に回転させるこ
とにより、取付穴に対してピンと共にクリップが回転す
る。この結果、クリップの先端部をピラーの取付穴を通
過可能な位置に合せ、車室内方に引っ張ることにより、
ピラーガーニッシュを容易に取り外すことができる。
【0014】請求項4記載の本発明は、ルーフサイドレ
ール及びピラーに沿ってカーテン状に展開するエアバッ
グ袋体を備えた頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけ
るピラーガーニッシュ取付構造において、先端に頭部を
有しピラーガーニッシュに一体的に設けられたピンと、
ピラーの取付穴周縁に係合可能な係合溝を有し前記ピン
の周囲に同軸的に配置された前記ピンと別体のクリップ
と、を備え、前記クリップは、その先端部を拡縮可能と
するための複数のスリットと、前記係合溝よりも先端側
に形成され前記ピンの頭部と当接して先端部を径方向外
方に広げて前記取付穴との係合強度を高めるためのカム
面と、を有し、且つ前記クリップは、前記ピラーガーニ
ッシュを一度その長手方向に移動させることにより前記
ピンの頭部との係合を解除可能に構成さていることを特
徴とする。
【0015】従って、エアバッグ袋体の展開時には、ピ
ラーガーニッシュに車室内方への荷重が作用してピラー
ガーニッシュが同方向へ移動し、エアバッグ袋体の展開
スペースが拡大すると同時に、この移動に伴ってピンの
頭部がクリップのカム面と当接して、先端部を径方向外
方に広げるため、クリップと取付穴との係合強度が高め
られる。この結果、エアバッグ袋体の展開性能の向上と
ピラーガーニッシュの脱落防止を図ることができる。更
に、ピラーガーニッシュを一度その長手方向に移動させ
ることにより、クリップとピンの頭部との係合が解除す
るため、リペア時のピラーガーニッシュの取り外しが容
易になる。また、従来技術のボルト隠しキャップ等が不
要であるため、部品点数の増加及び外観品質の低下を伴
うこともない。
【0016】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
頭部保護エアバッグ装置搭載車両において、前記クリッ
プは、前記ピンの前記ピラーガーニッシュの長手方向へ
の移動を許容するよう弾性片を介してピンに取付支持さ
れており、前記ピンの頭部はピラーガーニッシュの長手
方向移動時に前記クリップの先端部との係合を解除可能
な断面形状とされていることを特徴とする。
【0017】従って、請求項4記載の内容に加えて、ピ
ラーガーニッシュを長手方向に移動すると、クリップの
弾性片が弾性変形してクリップの先端部とピラーの取付
穴周縁との係合が解除され、ピラーガーニッシュを取り
外すことができる。このため、リペア時のピラーガーニ
ッシュの取り外しが容易である。
【0018】請求項6記載の本発明は、ルーフサイドレ
ール及びピラーに沿ってカーテン状に展開するエアバッ
グ袋体を備えた頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけ
るピラーガーニッシュ取付構造において、先端に頭部を
有しピラーガーニッシュに一体的に設けられたピンと、
ピラーの取付穴周縁に係合可能な係合溝を有し前記ピン
の周囲に同軸的に配置された前記ピンと別体のクリップ
と、を備え、前記クリップは、その先端部を拡縮可能と
するための複数のスリットと、前記係合溝よりも先端側
に形成され前記ピンの頭部と当接して先端部を径方向外
方に広げるためのカム面と、を有し、前記クリップの根
元部には、前記ピラーガーニッシュの車室外方への押圧
時に前記クリップを破断させるための脆弱部が前記複数
のスリットと繋がるように形成されていることを特徴と
する。
【0019】従って、エアバッグ袋体の展開時には、ピ
ラーガーニッシュに車室内方への荷重が作用してピラー
ガーニッシュが同方向へ移動し、エアバッグ袋体の展開
スペースが拡大すると同時に、この移動に伴って、ピン
の頭部がクリップの先端部と当接し、クリップの先端部
が径方向外方へ広げられ、クリップの係合溝とピラーの
取付穴周縁との係合強度が高められる。この結果、ピラ
ーガーニッシュの脱落を確実に防止できる。また、ピラ
ーガーニッシュを車室外方に押圧すると、軸方向の圧縮
力により、クリップがスリット間の脆弱部にて破断し分
解するため、容易にピラーガーニッシュを取り外すこと
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の頭部保護エアバッグ装置
搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造の第1実
施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0021】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0022】図4に示される如く、本実施形態の頭部保
護エアバッグ装置10は、側突状態を検出するためのセ
ンサ12と、作動することによりガスを噴出する円柱状
のインフレータ14と、エアバッグ袋体16と、を主要
構成要素として構成されている。センサ12は、センタ
ピラー(Bピラー)18の下端部付近に配設されてお
り、所定値以上の側突荷重が車体側部に作用した場合に
側突状態を検出するようになっている。インフレータ1
4はクォータピラー(Cピラー)20に配設されてお
り、前述したセンサ12と接続されている。従って、セ
ンサ12が側突状態を検出すると、インフレータ14が
作動するようになっている。
【0023】エアバッグ袋体16の後端部16Aは、イ
ンフレータ14から噴出されたガスが流入されるように
インフレータ配設位置に配置されており、中間部16B
の上端縁部はルーフサイドレール22及びフロントピラ
ー24に沿って配置され、前端部16Cはフロントピラ
ー24の上部付近に配置されている。また、エアバッグ
袋体16は、略上下方向へ蛇腹状に折り畳まれて長尺状
にされた上で配設されている。
【0024】図1に示される如く、フロントピラー24
は、車室外側に配置された断面ハット状のピラーアウタ
パネル30と、車室内側に配置されたピラーインナパネ
ル32と、前後両端部がピラーアウタパネル30とピラ
ーインナパネル32との間に挟持状態で配置されたピラ
ーリインフォース34と、によって閉断面構造とされて
いる。なお、フロントピラー24の後端フランジ部に
は、オープニングウエザストリップ38(以下、単にウ
エザストリップ38という)が弾性的に嵌着されてい
る。
【0025】上述したフロントピラー24におけるピラ
ーインナパネル32の車室内側には、樹脂製のフロント
ピラーガーニッシュ36(以下、単にピラーガーニッシ
ュ36という)が配設されている。ピラーガーニッシュ
36は弾性変形し易く破損し難い樹脂材によって形成さ
れた基材40と、この基材40の表面(車室内側の面)
を覆う表皮42と、によって構成されている。なお、ピ
ラーガーニッシュ36の端末部は、前述したウエザスト
リップ38に弾性的に係止されている。
【0026】また、エアバッグ袋体展開時に車室内方へ
展開するピラーガーニッシュ36の後部36Aは、ピラ
ーインナパネル32に対して車室内側に所定の間隔をあ
けて配置されており、これによりピラーガーニッシュ3
6とピラーインナパネル32との間には所定の後側空間
部が形成されている。この後側空間部内には、所定の折
り畳み方で矩形断面状に折り畳まれたエアバッグ袋体1
6の前部16Aが格納されている。なお、エアバッグ袋
体16の前部16Aの適宜部位にはヒレ状のバッグ固定
部が一体的に形成されており、これらのバッグ固定部が
ピラーインナパネル32に固定されている。なお、エア
バッグ袋体16はテープ止めやラッピングまたは、ケー
スによって、折り畳み形状に保持されている。
【0027】ピラーガーニッシュ36の前部36Bはピ
ラーインナパネル32に対して車室内側に所定の間隔を
あけて配置されており、これによりピラーガーニッシュ
36の前部36Bとピラーインナパネル32との間には
所定の前側空間部が形成されている。この前側空間部
は、ドレンホースやワイヤハーネスを配索するためのス
ペースとして用いられている。なお、ピラーガーニッシ
ュ36の後部36Aの板厚を前部36Bの板厚よりも薄
くして、ピラーガーニッシュ36の後部36Aをさらに
展開し易くしても良い。さらに、ピラーガーニッシュ3
6の内壁面にヒンジ部を構成する凹溝を形成することが
好ましい。
【0028】ピラーガーニッシュ36の上部(図4の点
P1の位置)における前後方向中間部の裏面側には、取
付ボス部36Cが形成されており、この取付ボス部36
Cには、先端に頭部44Aを有する金属製のピン44の
根元部44Bがインサート成形されている。また、ピラ
ーインナパネル32には、長円形の取付穴46が形成さ
れており、この取付穴46にピン44が挿通されてい
る。また、ピン44の周囲には、別体とされた樹脂製の
クリップ48が同軸的に配設されている。
【0029】図3に示される如く、ピン44の頭部44
Aは軸方向から見た断面形状が十字状となっており、ピ
ン44の頭部44Aと係合するクリップ48の頭部48
Aの軸方向から見た断面形状も十字状となっている。
【0030】図2に示される如く、クリップ48には、
頭部48A側から複数のスリット50(本実施形態では
周方向に沿って90°間隔で4本のスリット50)が形
成されており、これらのスリット50によって頭部48
Aは拡縮可能となっている。また、クリップ48の頭部
48Aの下端近傍には、係合溝52が形成されている。
【0031】図3に示される如く、クリップ48の下端
部48Bの断面形状は長円形となっている。
【0032】図1に示される如く、クリップ48の下端
部48Bはピラーガーニッシュ36の取付ボス部36C
に当接しており、ピラーガーニッシュ36の取付ボス部
36Cには、一対のクリップ位置決め用リブ73が立設
されている。クリップ48の係合溝52はピラーインナ
パネル32の取付穴46に係合されており、ピン44の
頭部44Aは、側面視で算盤玉形状となっている。ピン
44の頭部44Aにおける下方側の傾斜面44Cは、ク
リップ48の頭部48Aに形成されたカム面48Cに当
接しており、ピン44が車室内方(図1の矢印A方向)
へ移動した場合には、クリップ48の頭部48Aを径方
向外方に広げるようになっている。なお、クリップ48
における内径R4は一定となっており、ピン44の頭部
44Aの直径R3より小さくなっている(R3>R
4)。
【0033】従って、ピラーガーニッシュ36に車室内
方(図1の矢印A方向)への荷重が作用した時に、ピラ
ーガーニッシュ36の同方向(図1の矢印A方向)の移
動に伴って、ピン44の頭部44Aの傾斜面44Cがク
リップ48のカム面48Cと当接して、クリップ48の
頭部48Aを拡径することで、ピラーインナパネル32
の取付穴46との係合強度が高められるようになってい
る。一方、リペア時には、ピラーガーニッシュ36を図
3に示される通常状態の位置からピン44を中心に軸回
り方向(図3の矢印C方向)へ45°回転すると、長円
形の取付穴46に対してクリップ48は回転できないた
め、クリップ48に対してピン44が45°回転し、ピ
ン44の頭部44Aとクリップ48の頭部48Aとの係
合を解除することができるようになっている。
【0034】図4に示される如く、ピラーガーニッシュ
36の下端部には差し込み部36Dが形成されており、
この差し込み部36Dがインストルメントパネル54の
基材に穿設された開口部(図示省略)に挿入されてい
る。また、ピラーガーニッシュ36は、その長手方向中
間部の2点P2、P3において、ピラーガーニッシュ3
6に一体成形されたクリップ(図示省略)によって、ピ
ラーインナパネル32に固定されている。
【0035】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0036】本実施形態では、エアバッグ袋体16の膨
張力によって、ピラーガーニッシュ36に車室内方(図
1の矢印A方向)への荷重が作用すると、ピラーガーニ
ッシュ36の同方向(図1の矢印A方向)の移動に伴っ
て、ピン44の頭部44Aの傾斜面44Cがクリップ4
8の傾斜面48Cと当接して、クリップ48の頭部48
Aを拡径するため、ピラーインナパネル32の取付穴4
6との係合強度が高められる。この結果、エアバッグ袋
体16の展開性能の向上とピラーガーニッシュ36の脱
落防止を図ることができる。
【0037】更に、本実施形態では、ピラーガーニッシ
ュ36を図3に示される通常状態の位置からピン44を
中心に軸回り方向(図3の矢印C方向)へ45°回転す
ると、長円形の取付穴46に対してクリップ48は回転
できないため、クリップ48に対してピン44が45°
回転し、ピン44の頭部44Aとクリップ48の頭部4
8Aとの係合を解除することができる。その後、ピラー
ガーニッシュ36を車室内方(図3の矢印A方向)に引
っ張ることにより、ピン44とクリップ48が分離す
る。この結果、ピラーインナパネル32の取付穴46に
クリップ48を残して、ピラーガーニッシュ36をピラ
ーインナパネル32から容易に取り外すことができる。
なお、クリップ48は、ピラーガーニッシュ36をピラ
ーインナパネル32から取り外した後に、縮径してピラ
ーインナパネル32の取付穴46から引き抜く。
【0038】このため、リペア時のピラーガーニッシュ
36の取り外しが容易になる。また、従来技術のボルト
隠しキャップ等が不要であるため、部品点数の増加及び
外観品質の低下を伴うこともない。
【0039】なお、本実施形態では、図3に示される如
く、ピン44の頭部44Aの軸方向から見た断面形状を
十字状としたが、これに代えて、図5に示される如く、
ピン44の頭部44Aの軸方向から見た断面形状を一文
字状としても良い。
【0040】次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置搭
載車両におけるピラーガーニッシ取付構造の第2実施形
態を図6〜図9に従って説明する。
【0041】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0042】図8に示される如く、本実施形態では、ピ
ラーインナパネル32の取付穴78が十字状とされてお
り、この取付穴78にピン44が挿通されている。ま
た、ピン44の周囲には、別体とされた樹脂製のクリッ
プ80が同軸的に配設されている。
【0043】図7に示される如く、クリップ80には、
頭部80A側から複数のスリット82(本実施形態では
周方向に沿って90°間隔で4本のスリット82)が形
成されており、これらのスリット82によって頭部80
Aは拡縮可能となっている。また、クリップ80の頭部
80Aの下端近傍には、係合溝86が形成されている。
【0044】図6に示される如く、クリップ80の下端
部にはリング状のフランジ80Bが形成されており、こ
のフランジ80Bが、ピラーガーニッシュ36の取付ボ
ス部36Cに当接している。
【0045】図9に示される如く、ピラーガーニッシュ
36の取付ボス部36Cには、一対のクリップ回り止め
リブ88が立設されており、これらのリブ88は、クリ
ップ80のフランジ80Bに形成したスリット89に係
合している。
【0046】図6に示される如く、クリップ80の係合
溝86はピラーインナパネル32の取付穴78に係合さ
れており、ピン44の頭部44Aは、側面視で算盤玉形
状となっている。ピン44の頭部44Aにおける下方側
の傾斜面44Cには、クリップ80の頭部80Aに形成
されたカム面80Cが当接しており、ピン44が車室内
方(図6の矢印A方向)へ移動した場合には、クリップ
80の頭部80Aを径方向外方に広げるようになってい
る。なお、クリップ80における内径R4は一定となっ
ており、ピン44の頭部44Aの直径R3より小さくな
っている(R3>R4)。
【0047】従って、ピラーガーニッシュ36に車室内
方(図6の矢印A方向)への荷重が作用した時に、ピラ
ーガーニッシュ36の同方向(図6の矢印A方向)の移
動に伴って、ピン44の頭部44Aの傾斜面44Cがク
リップ80のカム面80Cと当接して、クリップ80の
頭部80Aを拡径することで、ピラーインナパネル32
の取付穴78との係合強度が高められるようになってい
る。一方、リペア時には、ピラーガーニッシュ36を図
8に示される通常状態の位置からピン44を中心に軸回
り方向(図8の矢印D方向)へ45°回転すると、ピラ
ーガーニッシュ36のクリップ回り止めリブ88によっ
てクリップ80も45°回転する。この結果、クリップ
80の頭部80Aが十字状の取付穴78の凹部78Aと
一致し、クリップ80の頭部80Aと取付穴78との係
合を解除することができるようになっている。
【0048】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0049】本実施形態では、エアバッグ袋体16の膨
張力によって、ピラーガーニッシュ36に車室内方(図
6の矢印A方向)への荷重が作用すると、ピラーガーニ
ッシュ36の同方向(図6の矢印A方向)の移動に伴っ
て、ピン44の頭部44Aの傾斜面44Cがクリップ8
0の傾斜面80Cと当接して、クリップ80の頭部80
Aを拡径するため、ピラーインナパネル32の取付穴7
8との係合強度が高められる。この結果、エアバッグ袋
体16の展開性能の向上とピラーガーニッシュ36の脱
落防止を図ることができる。
【0050】更に、本実施形態では、ピラーガーニッシ
ュ36を図8に示される通常状態の位置からピン44を
中心に軸回り方向(図8の矢印D方向)へ45°回転す
ると、ピラーガーニッシュ36のクリップ回り止めリブ
88によってクリップ80も45°回転する。この結
果、クリップ80の頭部80Aが十字状の取付穴78の
凹部78Aと一致し、クリップ80の頭部80Aと取付
穴78との係合を解除することができる。その後、ピラ
ーガーニッシュ36を車室内方(図8の矢印A方向)に
引っ張ることにより、クリップ80と共にピラーガーニ
ッシュ36をピラーインナパネル32から容易に取り外
すことができる。
【0051】このため、リペア時のピラーガーニッシュ
36の取り外しが容易になる。また、従来技術のボルト
隠しキャップ等が不要であるため、部品点数の増加及び
外観品質の低下を伴うこともない。
【0052】次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置搭
載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造の第3実施
形態を図10〜図12に従って説明する。
【0053】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0054】図10に示される如く、本実施形態では、
ピラーガーニッシュ36の取付ボス部36Cに、先端に
頭部94Aを有する金属製のピン94の根元部94Bが
インサート成形されている。また、ピラーインナパネル
32には、長円形の取付穴46が形成されており、この
取付穴46にピン94が挿通されている。また、ピン9
4の周囲には、別体とされた樹脂製のクリップ96が同
軸的に配設されている。
【0055】図12に示される如く、ピン94の頭部9
4Aは軸方向から見た断面形状が一文字状となってお
り、ピン94の頭部94Aと係合するクリップ96の頭
部96Aの軸方向から見た断面形状は十字状となってい
る。また、クリップ96には、頭部96A側から周方向
に沿って90°間隔で4本のスリット98が形成されて
おり、これらのスリット98によって頭部96Aは拡縮
可能となっている。
【0056】図11に示される如く、クリップ96に
は、頭部96Aの一文字と直交する方向に側断面逆V字
状の一対の弾性片99が形成されており、これらの弾性
片99はピン94に形成されたリング溝97に係合して
いる。クリップ96の頭部96A及び弾性片99の下端
近傍には、係合溝95が形成されており、これらの係合
溝95がピラーインナパネル32の取付穴70の周縁に
係合している。
【0057】図12に示される如く、クリップ96の下
端部96Bの断面形状は長円形となっている。
【0058】図10に示される如く、クリップ96の下
端部96Bはピラーガーニッシュ36の取付ボス部36
Cに当接している。一方、ピラーガーニッシュ36の取
付ボス部36Cには、一対のクリップ位置決め用リブ9
3が立設されている。なお、ピン94の頭部94Aは、
側面視で算盤玉形状となっている。ピン94の頭部94
Aにおける下方側の傾斜面94Cには、クリップ96の
頭部96Aに形成されたカム面96Cが当接しており、
ピン94が車室内方(図10の矢印A方向)へ移動した
場合には、クリップ96の頭部96Aを径方向外方に広
げるようになっている。なお、クリップ96における内
径R4は一定となっており、ピン94の頭部94Aの直
径R3より小さくなっている(R3>R4)。
【0059】従って、ピラーガーニッシュ36に車室内
方(図10の矢印A方向)への荷重が作用した時に、ピ
ラーガーニッシュ36の同方向(図10の矢印A方向)
の移動に伴って、ピン94の頭部94Aの傾斜面94C
がクリップ96のカム面96Cと当接して、クリップ9
6の頭部96Aを拡径することで、ピラーインナパネル
32の取付穴46との係合強度が高められるようになっ
ている。一方、リペア時には、ピラーガーニッシュ36
を図12に示される通常状態の位置から取付穴46の長
手方向(図12の矢印E方向)へ所定距離移動すると、
弾性片99が弾性変形(一方が圧縮、他方が伸長)し、
ピン94の頭部94Aとクリップ96の頭部96Aとの
係合を解除することができるようになっている。
【0060】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0061】本実施形態では、エアバッグ袋体16の膨
張力によって、ピラーガーニッシュ36に車室内方(図
10の矢印A方向)への荷重が作用すると、ピラーガー
ニッシュ36の同方向(図10の矢印A方向)の移動に
伴って、ピン94の頭部94Aの傾斜面94Cがクリッ
プ96の傾斜面96Cと当接して、クリップ96の頭部
96Aを拡径するため、ピラーインナパネル32の取付
穴46との係合強度が高められる。この結果、エアバッ
グ袋体16の展開性能の向上とピラーガーニッシュ36
の脱落防止を図ることができる。
【0062】更に、本実施形態では、ピラーガーニッシ
ュ36を図12に示される通常状態の位置から取付穴4
6の長手方向(図12の矢印E方向)へ所定距離移動す
ると、弾性片99が弾性変形(一方が圧縮、他方が伸
長)し、ピン94の頭部94Aとクリップ96の頭部9
6Aとの係合を解除することができる。その後、ピラー
ガーニッシュ36を車室内方(図10の矢印A方向)に
引っ張ることにより、ピン94の頭部94Aが、クリッ
プ96の基部96D(図11参照)に当接し、更に、ピ
ラーガーニッシュ36を車室内方(図10の矢印A方
向)に引っ張ることで、クリップ96の係合溝95近傍
が縮径して、クリップ96とともにピラーガーニッシュ
36をピラーインナパネル32から容易に取り外すこと
ができる。
【0063】このため、リペア時のピラーガーニッシュ
36の取り外しが容易になる。また、従来技術のボルト
隠しキャップ等が不要であるため、部品点数の増加及び
外観品質の低下を伴うこともない。
【0064】次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置搭
載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造の第4実施
形態を図13〜図15に従って説明する。
【0065】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0066】図13に示される如く、本実施形態では、
ピラーガーニッシュ36の取付ボス部36Cに、先端に
頭部144Aを有する金属製のピン144の根元部14
4Bがインサート成形されている。一方、ピラーインナ
パネル32には、円形の取付穴146が形成されてお
り、この取付穴146にピン144が挿通されている。
また、ピン144の周囲には、別体とされた樹脂製のク
リップ148が同軸的に配設されている。
【0067】図14に示される如く、クリップ148は
頭部148Aが尖塔形となった円柱状とされている。ク
リップ148には、頭部148A側から複数のスリット
150(本実施形態では周方向に沿って90°間隔で4
本のスリット150)が形成されており、これらのスリ
ット150によって頭部148Aは拡縮可能となってい
る。また、クリップ148の頭部148Aの下端近傍に
は、係合溝152が形成されており、クリップ148の
下端にはリング状のフランジ148Bが形成されてい
る。
【0068】図13に示される如く、クリップ148の
フランジ148Bは、ピラーガーニッシュ36の取付ボ
ス部36Cに当接しており、クリップ148の係合溝1
52はピラーインナパネル32の取付穴146に係合さ
れている。また、ピン144の頭部144Aは算盤玉形
状となっている。ピン144の頭部144Aにおける下
方側の傾斜面144Cには、クリップ148の頭部14
8Aに形成されたカム面148Cが当接しており、ピン
144が車室内方(図13の矢印A方向)へ移動した場
合には、クリップ148の頭部148Aを径方向外方に
広げるようになっている。なお、クリップ148におけ
る内径R4は一定となっており、ピン144の頭部14
4Aの直径R3より小さくなっている(R3>R4)。
【0069】また、クリップ148の根元部には脆弱部
としての薄肉部166が形成されている。薄肉部166
は複数のスリット150の下端部と繋がっており、ピラ
ーガーニッシュ36を車室外方へ押圧した場合には、ク
リップ148の係合溝152とフランジ148Bとの間
に作用する圧縮力によって、クリップ148の係合溝1
52とフランジ148Bとの間の部位が撓み、薄肉部1
66が破断するようになっている。
【0070】従って、ピラーガーニッシュ36に車室内
方(図13の矢印A方向)への荷重が作用した時に、図
15に示される如く、ピラーガーニッシュ36の同方向
(図13の矢印A方向)の移動に伴って、ピン144の
頭部144Aの傾斜面144Cがクリップ148の傾斜
面148Cと当接して、ピラーインナパネル32の取付
穴146との係合強度が高められるようになっている。
一方、リペア時には、図13に示される通常状態のピラ
ーガーニッシュ36を一度、車室外方(図13の矢印B
方向)に押圧することで、クリップ148の係合溝15
2とフランジ148Bとの間に作用する圧縮力によっ
て、クリップ148の係合溝152とフランジ148B
との間の部位が撓み、薄肉部166が破断するようにな
っている。
【0071】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0072】本実施形態では、エアバッグ袋体16の膨
張力によって、ピラーガーニッシュ36に車室内方(図
13の矢印A方向)への荷重が作用すると、ピラーガー
ニッシュ36の同方向(図13の矢印A方向)の移動に
伴って、ピン144の頭部144Aの傾斜面144Cが
クリップ148の傾斜面148Cと当接して、クリップ
148の頭部148Aを拡径するため、ピラーインナパ
ネル32の取付穴146との係合強度が高められる。こ
の結果、エアバッグ袋体16の展開性能の向上とピラー
ガーニッシュ36の脱落防止を図ることができる。
【0073】更に、本実施形態では、図13に示される
通常状態のピラーガーニッシュ36を一度、車室外方
(図13の矢印B方向)に押圧することで、クリップ1
48の係合溝152とフランジ148Bとの間に作用す
る圧縮力によって、クリップ148の係合溝152とフ
ランジ148Bとの間の部位が撓み、薄肉部166が破
断する。この結果、スリット150と薄肉部166に沿
って分解したクリップ148が縮径するため、クリップ
148と共にピラーガーニッシュ36をピラーインナパ
ネル32から容易に取り外すことができる。
【0074】このため、リペア時のピラーガーニッシュ
36の取り外しが容易になる。また、従来技術のボルト
隠しキャップ等が不要であるため、部品点数の増加及び
外観品質の低下を伴うこともない。
【0075】なお、本実施形態では、樹脂製のクリップ
148を使用したが、これに代えて、図16及び図17
に示される如く、樹脂製のクリップ148において薄肉
部166を無くし略同形状とした金属製のクリップ16
0を使用した構成としても良い。この場合、通常状態の
ピラーガーニッシュ36を一度、車室外方(図16の矢
印B方向)に押圧し、クリップ160の係合溝152と
ピラーインナパネル32の取付穴146との係合を解除
させた後、ピラーガーニッシュ36を車室内方(図16
の矢印A方向)に引っ張ることにより、リペア時のピラ
ーガーニッシュ36の取り外しが容易になる。即ち、ク
リップ160の係合溝152とピラーインナパネル32
の取付穴146との係合を解除させた後、ピラーガーニ
ッシュ36を車室内方(図16の矢印A方向)に引っ張
ることにより、ピン144の頭部144Aにおける下方
側の傾斜面144Cがクリップ160の頭部160Aに
形成されたカム面160Cに当接した際に、クリップ1
60の頭部160Aが径方向外方に大きく拡径できる。
この結果、ピン144とクリップ160が分離すると共
に、ピン144の頭部144Aがクリップ160の内部
を通過することができるようになっている。
【0076】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本発明の頭部保護エアバッグ装置搭載車
両におけるピラーガーニッシュ取付構造は、フロントピ
ラーの上部以外にも、図4に点P4で示すBピラー(セ
ンタピラー)の上部、点P5、P6で示すCピラー(ク
ォータピラー)の上部にも適用可能である。また、本発
明の頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガ
ーニッシュ取付構造は、インフレータをフロントピラー
に設けた頭部保護エアバッグ装置にも適用可能であり、
エアバッグ袋体の形状、大きさ等にも限定されない。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、部品点数の増
加及び外観品質の低下を伴うことなく、エアバッグ袋体
をよりスムーズに展開させると共に、センタピラーガー
ニッシュの外れを防止できるという優れた効果を有す
る。また、リペア時のピンガーニッシュの取り外しが容
易であるという優れた効果を有する。
【0078】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
効果に加えて、ピンガーニッシュを回転させることで容
易に取り外すことができるという優れた効果を有する。
【0079】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
効果に加えて、ピンガーニッシュを回転させることで容
易に取り外すことができるという優れた効果を有する。
【0080】請求項4記載の本発明は、部品点数の増加
及び外観品質の低下を伴うことなく、エアバッグ袋体を
よりスムーズに展開させると共に、センタピラーガーニ
ッシュの外れを防止できるという優れた効果を有する。
また、リペア時のピンガーニッシュの取り外しが容易に
なるという優れた効果を有する。
【0081】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
内容に加えて、ピンガーニッシュを長手方向に移動させ
ることで容易に取り外すことができるという優れた効果
を有する。
【0082】請求項6記載の本発明は、部品点数の増加
及び外観品質の低下を伴うことなく、エアバッグ袋体を
よりスムーズに展開させると共に、センタピラーガーニ
ッシュの外れを防止できるという優れた効果を有する。
また、容易にピラーガーニッシュを取り外すことができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4の1−1線に沿った拡大断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造の
クリップを示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造を
示す車室外方から見た平面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造に
おけるエアバッグ袋体の格納状態を示す概略側面図であ
る。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例に係る頭部保護
エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取
付構造を示す車室外方から見た平面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造の
図1に対応する断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造の
要部を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態の変形例に係る頭部保護
エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取
付構造を示す車室外方から見た平面図である。
【図9】図8においてピラーインナパネルを除いた平面
図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造
の図1に対応する断面図である。
【図11】図10の11−11線に沿った断面図であ
る。
【図12】本発明の第3実施形態の変形例に係る頭部保
護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ
取付構造を示す車室外方から見た平面図である。
【図13】本発明の第4実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造
の図1に対応する断面図である。
【図14】本発明の第4実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造
のクリップを示す斜視図である。
【図15】本発明の第4実施形態に係る頭部保護エアバ
ッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造
の作用説明図である。
【図16】本発明の第4実施形態の他の変形例に係る頭
部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッ
シュ取付構造の図1に対応する断面図である。
【図17】本発明の第4実施形態の他の変形例に係る頭
部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッ
シュ取付構造のクリップを示す斜視図である。
【図18】従来の頭部保護エアバッグ装置搭載車両にお
けるエアバッグ袋体の展開完了状態を示す概略側面図で
ある。
【符号の説明】
10 頭部保護エアバッグ装置 16 エアバッグ袋体 18 センタピラー(Bピラー) 20 クォータピラー(Cピラー) 24 フロントピラー 32 ピラーインナパネル 36 フロントピラーガーニッシュ 44 ピン 44A ピンの頭部 44C ピンの傾斜面 48 クリップ 48A ピンの頭部 48C クリップのカム面 46 取付穴 50 スリット 52 係合溝 58 ピン 63 スリット 78 取付穴 80 クリップ 80C クリップのカム面 82 スリット 88 クリップ回り止めリブ 93 クリップ位置決め用リブ 94 ピン 94A ピンの頭部 95 係合溝 96 クリップ 96C クリップのカム面 98 スリット 99 弾性片 144 ピン 144A ピンの頭部 144C ピンの傾斜面 146 取付穴 148 クリップ 148A ピンの頭部 148C クリップのカム面 150 スリット 152 係合溝 160 クリップ 166 薄肉部(脆弱部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフサイドレール及びピラーに沿って
    カーテン状に展開するエアバッグ袋体を備えた頭部保護
    エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取
    付構造において、 先端に頭部を有しピラーガーニッシュに一体的に設けら
    れたピンと、 ピラーの取付穴周縁に係合可能な係合溝を有し前記ピン
    の周囲に同軸的に配置された前記ピンと別体のクリップ
    と、を備え、 前記クリップは、その先端部を拡縮可能とするための複
    数のスリットと、前記係合溝よりも先端側に形成され前
    記ピンの頭部と当接して先端部を径方向外方に広げて前
    記取付穴との係合強度を高めるためのカム面と、を有
    し、且つ前記クリップは、前記ピラーガーニッシュを一
    度前記ピンを中心に回転した後、車室内方へ引っ張るこ
    とにより前記ピンと分離可能、又は前記ピンと共に取付
    穴周縁との係合を解除可能に構成したことを特徴とする
    頭部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニ
    ッシュ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記クリップは、前記取付穴に対して共
    回り不能とされており、更に前記ピンの頭部は前記クリ
    ップのスリットを通過可能な断面形状となっていること
    を特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置
    搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造。
  3. 【請求項3】 前記クリップは、前記ピラーガーニッシ
    ュに対して前記ピン軸回りに相対回転不能に取り付けら
    れており、更に前記ピラーの取付穴は、前記クリップの
    先端部が通過可能な断面形状とされていることを特徴と
    する請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置搭載車両
    におけるピラーガーニッシュ取付構造。
  4. 【請求項4】 ルーフサイドレール及びピラーに沿って
    カーテン状に展開するエアバッグ袋体を備えた頭部保護
    エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取
    付構造において、 先端に頭部を有しピラーガーニッシュに一体的に設けら
    れたピンと、 ピラーの取付穴周縁に係合可能な係合溝を有し前記ピン
    の周囲に同軸的に配置された前記ピンと別体のクリップ
    と、を備え、 前記クリップは、その先端部を拡縮可能とするための複
    数のスリットと、前記係合溝よりも先端側に形成され前
    記ピンの頭部と当接して先端部を径方向外方に広げて前
    記取付穴との係合強度を高めるためのカム面と、を有
    し、且つ前記クリップは、前記ピラーガーニッシュを一
    度その長手方向に移動させることにより前記ピンの頭部
    との係合を解除可能に構成さていることを特徴とする頭
    部保護エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッ
    シュ取付構造。
  5. 【請求項5】 前記クリップは、前記ピンの前記ピラー
    ガーニッシュの長手方向への移動を許容するよう弾性片
    を介してピンに取付支持されており、前記ピンの頭部は
    ピラーガーニッシュの長手方向移動時に前記クリップの
    先端部との係合を解除可能な断面形状とされていること
    を特徴とする請求項4に記載の頭部保護エアバッグ装置
    搭載車両におけるピラーガーニッシュ取付構造。
  6. 【請求項6】 ルーフサイドレール及びピラーに沿って
    カーテン状に展開するエアバッグ袋体を備えた頭部保護
    エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取
    付構造において、 先端に頭部を有しピラーガーニッシュに一体的に設けら
    れたピンと、 ピラーの取付穴周縁に係合可能な係合溝を有し前記ピン
    の周囲に同軸的に配置された前記ピンと別体のクリップ
    と、を備え、 前記クリップは、その先端部を拡縮可能とするための複
    数のスリットと、前記係合溝よりも先端側に形成され前
    記ピンの頭部と当接して先端部を径方向外方に広げるた
    めのカム面と、を有し、前記クリップの根元部には、前
    記ピラーガーニッシュの車室外方への押圧時に前記クリ
    ップを破断させるための脆弱部が前記複数のスリットと
    繋がるように形成されていることを特徴とする頭部保護
    エアバッグ装置搭載車両におけるピラーガーニッシュ取
    付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020147085A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 本田技研工業株式会社 車両前部構造

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JP2020147085A (ja) * 2019-03-11 2020-09-17 本田技研工業株式会社 車両前部構造

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