JP2000006750A - 前後席用頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

前後席用頭部保護エアバッグ装置

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JP2000006750A
JP2000006750A JP10172866A JP17286698A JP2000006750A JP 2000006750 A JP2000006750 A JP 2000006750A JP 10172866 A JP10172866 A JP 10172866A JP 17286698 A JP17286698 A JP 17286698A JP 2000006750 A JP2000006750 A JP 2000006750A
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airbag
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airbag bag
inflator
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光由 大野
Masaharu Yano
雅春 谷野
Manabu Otsuka
学 大塚
Etsuhisa Mimura
悦久 三村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアバッグ袋体展開時にAピラーとCピラーと
の何れか一方のうちインフレータが配設されない側のピ
ラーガーニッシュを実質的に展開させること無く、エア
バッグ袋体のインフレータが配設されない側の下部にお
いてもテンションラインを形成する。 【解決手段】エアバッグ袋体16の後部はルーフヘッド
ライニング64内に格納されており、展開時に、袋体1
6の後部はルーフヘッドライニング64のみを押し開い
て車室内に展開する。袋体16の後側下部にはベルト8
0が配設されており、ベルト80の後端部80Bは、C
ピラーガーニッシュ76の車室外側のボデーインナパネ
ル82に固定されている。ベルト80はCピラーガーニ
ッシュ76とボデーインナパネル82と間に格納されて
おり、展開時には、ボデーインナパネル82とCピラー
ガーニッシュ76との隙間から車室内側へ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部への所定
の高荷重作用時にインフレータからガスを噴出させ、こ
のガスによってピラー部からルーフサイドレール部に沿
ってエアバッグ袋体をカーテン状に膨張させる頭部保護
エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車体側部への所定の高荷重作用時におけ
る前席に着座した乗員の頭部の保護性能を向上させるべ
く、フロントピラー部からルーフサイドレール部に跨が
って折り畳み状態で格納されたエアバッグ袋体を、サイ
ドウインドガラスに沿ってカーテン状に膨張させる乗員
保護装置が既に提案されている。以下、この種の乗員保
護装置を開示したWO 96/26087号公報に示さ
れる構成について説明する。
【0003】図7に示される如く、この乗員保護装置1
00は、フロントピラー(Aピラー)部102からルー
フサイドレール部104を通りクォーターピラー(Cピ
ラー)部105に跨がって配設された長尺状のダクト1
06と、このダクト106内に折り畳み状態で格納され
ると共に前端固定点108及び後端固定点110にて車
体側に固定されたエアバッグ袋体112と、ホース11
4を介してダクト106の中間部と接続されると共に車
体側部への所定の高荷重作用時にガスを噴出するインフ
レータ116と、を主要構成要素として構成されてい
る。さらに、エアバッグ袋体112は、各々略円筒状に
形成されかつ車両上下方向を長手方向として配置された
複数のセル120を連接させることにより構成されてい
る。
【0004】上記構成によれば、車体側部への所定の高
荷重作用時になると、インフレータ116からガスが噴
出される。このため、噴出されたガスは、ホース114
及びダクト106を介して折り畳み状態のエアバッグ袋
体112の各セル120内へ流入される。その結果、各
セル120が車両上下方向を長手方向として略円筒状に
膨張し、これによりエアバッグ袋体112がウインドガ
ラス122に沿ってカーテン状に膨張される。また、エ
アバッグ袋体112の中間部がセンタピラー部124の
上部内側に配置されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような頭部保護エアバッグ装置においては、エアバッ
グ袋体112の後部をクォーターピラー部105の内側
に格納する構成が考えられるが、この場合には、エアバ
ッグ袋体展開時にクォーターピラー部105も展開可能
な構成とする必要がある。このため、例えば、比較的大
きい部品であるクォーターピラーガーニッシュの一部の
みが展開する構成にしたとしても、クォーターピラーガ
ーニッシュの材質、構造等の変更が必要となり、大幅な
コストアップとなる。
【0006】なお、この不具合は、クォータピラー(C
ピラー)側にインフレータを配設した前後席用頭部保護
エアバッグ装置のフロントピラー(Aピラー)ガーニッ
シュにおいても同様に発生する。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、エアバッグ袋
体展開時にAピラーとCピラーとの何れか一方のうちイ
ンフレータが配設されない側のピラーガーニッシュを実
質的に展開させること無く、エアバッグ袋体のインフレ
ータが配設されない側の下部においてもテンションライ
ンを形成することができる前後席用頭部保護エアバッグ
装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、Aピラーからルーフサイドレールを経てCピラーに
跨がってカーテン状に展開するエアバッグ袋体を有する
前後席用頭部保護エアバッグ装置において、Aピラー側
とCピラー側との何れか一方に配設されたインフレータ
と、一端がエアバッグ袋体に一体化され、他端が前記イ
ンフレータが配設されていないAピラー側とCピラー側
との何れか一方に配設されたボデーインナパネルに固定
され、且つ、前記ボデーインナパネルの車幅方向内側に
配設されたピラーガーニッシュと前記ボデーインナパネ
ルとの間に格納されたテンション用帯状体と、を備え、
前記インフレータが配設されていない側の部位におい
て、展開状態側面視でピラーガーニッシュと重なる前記
エアバッグ袋体の一部がルーフサイドレール部のみに格
納されたことを特徴とする。
【0009】従って、エアバッグ袋体展開時、エアバッ
グ袋体のインフレータが配設されていない側の部位は、
インフレータから発生したガスにより、ルーフサイドレ
ール部から膨出し、インフレータが配設されていない側
のピラーガーニッシュの車室内側に展開する。一方、一
端がエアバッグ袋体に一体化され、他端がインフレータ
が配設されていないAピラー側とCピラー側との何れか
一方のボデーインナパネルに固定されたテンション用帯
状体は、格納されていたピラーガーニッシュとボデーイ
ンナパネルとの隙間から車室内側に移動する。この結
果、エアバッグ袋体展開時にAピラーとCピラーとの何
れか一方のうちインフレータが配設されない側のピラー
ガーニッシュを実質的に展開させること無く、エアバッ
グ袋体のインフレータが配設されない側の下部において
もテンションラインを形成することができる。
【0010】請求項2記載の本発明は、Aピラーからル
ーフサイドレールを経てCピラーに跨がってカーテン状
に展開するエアバッグ袋体を有する前後席用頭部保護エ
アバッグ装置において、Aピラー側に配設されたインフ
レータと、一端がエアバッグ袋体に一体化され、他端が
Cピラー側に配設されたボデーインナパネルに固定さ
れ、且つ、前記ボデーインナパネルの車幅方向内側に配
設されたCピラーガーニッシュと前記ボデーインナパネ
ルとの間に格納されたテンション用帯状体と、を備え、
前記Cピラー側の部位において、展開状態側面視でCピ
ラーガーニッシュと重なる前記エアバッグ袋体の後部が
ルーフサイドレール部のみに格納されたことを特徴とす
る。
【0011】従って、エアバッグ袋体展開時、エアバッ
グ袋体のCピラー側の部位は、インフレータから発生し
たガスにより、ルーフサイドレール部から膨出し、Cピ
ラーガーニッシュの車室内側に展開する。一方、一端が
エアバッグ袋体に一体化され、他端がCピラー側のボデ
ーインナパネルに固定されたテンション用帯状体は、格
納されていたCピラーガーニッシュとボデーインナパネ
ルとの隙間から車室内側に移動する。この結果、エアバ
ッグ袋体展開時にCピラーガーニッシュを実質的に展開
させること無く、エアバッグ袋体のCピラー側の下部に
おいてもテンションラインを形成することができる。
【0012】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
前後席用頭部保護エアバッグ装置において、前記エアバ
ッグ袋体が前席用膨張室と後席用膨張室とを有し、前記
テンション用帯状体の一端が前記エアバッグ袋体におけ
る前席用膨張室と後席用膨張室との間の中間部に一体的
に設けれており、且つ前記テンション用帯状体は後席用
膨張室と前席用膨張室との何れか一方の車幅方向外側に
配設されていることを特徴とする。
【0013】従って、請求項1記載の内容に加えて、展
開したエアバッグ袋体のインフレータが配設されていな
い側の部位は、ピラーガーニッシュと車幅方向で重複し
ない位置でも、テンション用帯状体によって支持され
る。この結果、エアバッグ袋体はピラーガーニッシュと
テンション用帯状体によって広範囲で支持されるため、
エアバッグ袋体の車幅方向外側への移動を有効に抑制す
ることができる。
【0014】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
前後席用頭部保護エアバッグ装置において、前記テンシ
ョン用帯状体は前記エアバッグ袋体における前席用膨張
室と後席用膨張室との間の中間部自体を切り欠いて折り
返し、その先端を前記ボデーインナパネルに固定したこ
とを特徴とする。
【0015】従って、請求項3記載の内容に加えて、テ
ンション用帯状体をエアバッグ袋体と別に製造する必要
が無く、また、エアバッグ袋体の中間部自体を切り欠い
たことで折り畳んだ状態での体積が減る。このため、テ
ンション用帯状体をエアバッグ袋体と別体とする場合に
比べて、コスト及び格納性の面で更に有利となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の前後席用頭部保護エアバ
ッグ装置の一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0017】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0018】図2に示される如く、前後席用頭部保護エ
アバッグ装置10は、側突状態を検出するためのセンサ
12と、作動することによりガスを噴出する円柱状のイ
ンフレータ14と、所定の折り畳み方で折り畳まれたエ
アバッグ袋体16と、を主要構成要素として構成されて
いる。センサ12は、センタピラー(Bピラー)18の
下端部付近に配設されており、所定値以上の側突荷重が
車体側部に作用した場合に側突状態を検出するようにな
っている。
【0019】インフレータ14はAピラー(フロントピ
ラー)20のインストルメントパネル22との接続部付
近に配設されており、前述したセンサ12と接続されて
いる。従って、センサ12が側突状態を検出すると、イ
ンフレータ14が作動するようになっている。
【0020】なお、エアバッグ袋体16は、袋織り又は
一枚の基布を下端で二つ折りにして、その周囲を接着、
縫合等によって結合して袋状に形成されており、基布の
外面全面に、気密性の高い樹脂、例えばシリコン系樹脂
に、ナイロンや炭素等から成る微細な繊維を混入し、引
っ張り強度を上げたコーティング材が塗布されている。
【0021】図1に示される如く、エアバッグ袋体16
は展開状態でカーテン状となっており、フロントサイド
ウインドガラス28、センタピラー18、リヤサイドウ
インドガラス30の各上部及び中央部を覆っている。ま
た、エアバッグ袋体16には、側面視で前席着座乗員3
4の頭部34Aの側方と、センタピラー18の上部の側
方に展開する前席用膨張室40、42、44、46と、
後席着座乗員36の頭部36Aの側方に展開する後席用
膨張室48、50とを備えている。なお、これらの各膨
張室40、42、44、46、48、50の間には、エ
アバッグ袋体16の上下方向略中央部にそれぞれ略上下
方向へ伸びる非膨張部39が形成されており、各膨張室
40、42、44、46、48、50は、略上下方向に
延びる略筒状となっている。また、インフレータ14と
各膨張室40、42、44、46、48、50は、ガス
供給通路52によって連結されており、ガス供給通路5
2はエアバッグ袋体16の上側周縁部16Aに沿って形
成されている。
【0022】エアバッグ袋体16の上側周縁部16Aに
は、前後方向に所定の間隔で、取付部16Bが形成され
ており、エアバッグ袋体16は、これらの取付部16B
において、Aピラー20、ルーフサイドレール56に固
定されている。
【0023】図3に示される如く、エアバッグ袋体16
は、所定の折り畳み方で折り畳まれて長尺状にされた状
態で格納されている。また、エアバッグ袋体16の後部
が格納された部位においては、ボデーインナパネル82
のエアバッグ袋体格納部位下方近傍に、車室内方へ膨出
する断面台形状の凸部82Aが形成されている。この凸
部82Aは略前後方向へ沿って形成されており、エアバ
ッグ袋体展開時には、エアバッグ袋体16の後部が、こ
の凸部82Aにガイドされ、車室内方(図3の矢印A方
向)に展開し、ルーフヘッドライニング64を車室内方
(図3の矢印B方向)へ効果的に展開するようになって
いる。
【0024】図2に示される如く、折り畳まれたエアバ
ッグ袋体16の前部はフロントピラーガーニッシュ62
内に格納されており、折り畳まれたエアバッグ袋体16
の中間部と後部は、ルーフサイドレール部を構成するル
ーフヘッドライニング64内に格納されている。従っ
て、エアバッグ袋体16の後部においては、エアバッグ
袋体展開時に、図3に二点鎖線で示される様に、エアバ
ッグ袋体16がルーフヘッドライニング64のみを押し
開いて車室内に展開するようになっている。なお、図3
において符号74はルーフパネルを示している。
【0025】図1に示される如く、エアバッグ袋体16
の後側下部には、エアバッグ袋体16と別部材とされ前
後方向に伸びるテンション用帯状体としてのベルト80
が配設されている。
【0026】図5に示される如く、ベルト80の前端部
80Aは、エアバッグ袋体16の車幅方向外側面におけ
る、前席用膨張室46と後席用膨張室48との間の中間
部16Cにおける基布のみで膨張室が無い下部に縫合、
接着等によって固定されており、ベルト80の後端部8
0Bは、Cピラー(クォータピラー)ガーニッシュ76
の車室外側に配設されたボデーインナパネル82にボル
ト、ナット等の結合部材84によって固定されている。
なお、図5において符号83はボデーアウタパネル(ク
ォーターパネル)を示している。
【0027】図2に示される如く、ベルト80は、Cピ
ラーガーニッシュ76の前部に沿って格納されている。
【0028】図3に示される如く、ベルト80は、Cピ
ラーガーニッシュ76とボデーインナパネル82との間
に格納されており、エアバッグ袋体16が展開する際に
は、図3に二点鎖線で示されるように、ボデーインナパ
ネル82のCピラーガーニッシュ76との連結部に配設
されたウエザーストリップ86を車室内側(図3の矢印
C方向)へ変形させ、ボデーインナパネル82とCピラ
ーガーニッシュ76との隙間から、図3に二点鎖線で示
す車室内側の部位へ移動するようになっている。
【0029】また、図5に示される如く、ベルト80
は、エアバッグ袋体16の車幅方向外側面に配設されて
いるため、エアバッグ袋体展開時にはエアバッグ袋体1
6の後席用膨張室48、50の車幅方向外側となる。
【0030】即ち、エアバッグ袋体16の後部はルーフ
ヘッドライニング64内に格納され、ベルト80のみが
ボデーインナパネル82とCピラーガーニッシュ76と
の間に格納されており、展開時にエアバッグ袋体16の
後部が上方からCピラーガーニッシュ76の車室内側に
展開すると共に、ベルト80がボデーインナパネル82
とCピラーガーニッシュ76との隙間を通過して車室内
側へ移動し、エアバッグ袋体16の後席用膨張室48、
50の車幅方向外側に前後方向に沿って伸びるようにな
っている。
【0031】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0032】本実施形態の前後席用頭部保護エアバッグ
装置では、センサ12が側突状態を検出すると、インフ
レータ14が作動し、エアバッグ袋体16が膨出して、
エアバッグ袋体16が車室内に展開を開始する。この
時、本実施形態では、ルーフヘッドライニング64のみ
に格納されたエアバッグ袋体16の後部が、図3に二点
鎖線で示される様に、ルーフヘッドライニング64のみ
を押し開いて車室内に展開する。
【0033】一方、前端80Aがエアバッグ袋体16の
中間部16Cの下部に縫合され、後端80Bがボデーイ
ンナパネル82に固定され、ボデーインナパネル82と
Cピラーガーニッシュ76との間に格納されたベルト8
0は、ボデーインナパネル82のCピラーガーニッシュ
76との連結部に配設されたウエザーストリップ86を
変形させ、ボデーインナパネル82とCピラーガーニッ
シュ76との隙間から図3に二点鎖線で示す車室内側の
部位へ移動する。また、ボデーインナパネル82とCピ
ラーガーニッシュ76との隙間から車室内側へ移動した
ベルト80は、図5に示される如く、エアバッグ袋体1
6の後席用膨張室48、50によって車幅方向外側に湾
曲され、弛みの無い状態となり、車両前後方向に沿った
所定のテンションラインを形成する。
【0034】この結果、本実施形態では、エアバッグ袋
体展開時にCピラーガーニッシュ76を、実質的に展開
させないようにできると共に、ベルト80によって、エ
アバッグ袋体16の後部下方においてもテンションライ
ンを形成することができる。
【0035】また、ベルト80は、エアバッグ袋体16
が展開した際に、エアバッグ袋体16の後席用膨張室4
8、50の車幅方向外側となるため、エアバッグ袋体1
6がCピラーガーニッシュ76と車幅方向で重複しない
位置でも、エアバッグ袋体16はベルト80によって支
持される。この結果、エアバッグ袋体16の後部は、C
ピラーガーニッシュ76とベルト80とによって広範囲
で支持されるため、エアバッグ袋体16の後部の車幅方
向外側への移動を有効に抑制することができる。
【0036】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本発明の前後席用頭部保護エアバッグ装
置では、テンション用帯状体としてのベルト80をエア
バッグ袋体16と別部材としたが、これに代えて、図6
に示される如く、ベルト80は、エアバッグ袋体16に
おける前席用膨張室46と後席用膨張室48との間の中
間部16Cの下部自体を、図6に二点鎖線で示すように
開口部を後方へ向けたU字状に切り欠き、U字状内側部
を後方へ折り返して構成しても良い。この場合には、ベ
ルト80をエアバッグ袋体16と別に製造する必要が無
く、また、エアバッグ袋体16の中間部16Cの下部自
体を切り欠いたことで折り畳んだ状態での体積が減る。
このため、ベルト80とエアバッグ袋体16とを別部材
で構成する場合に比べて、コスト及び格納性の面で更に
有利となる。
【0037】また、本実施形態では、フロントピラー
(Aピラー)側にインフレータを配設した前後席用頭部
保護エアバッグ装置に付いて説明したが、本発明は、ク
ォータピラー(Cピラー)側にインフレータを配設した
前後席用頭部保護エアバッグ装置にも適用可能であり、
この場合には、エアバッグ袋体16の前部をルーフヘッ
ドライニング64のみに格納し、ベルト80をAピラー
ガーニッシュとボデーインナパネル(Aピラーインナパ
ネル)との間に格納した構成とすることで、上記実施例
と同様な作用効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1記載の本発
明の前後席用頭部保護エアバッグ装置は、エアバッグ袋
体展開時にAピラーとCピラーとの何れか一方のうちイ
ンフレータが配設されない側のピラーガーニッシュを実
質的に展開させること無く、エアバッグ袋体のインフレ
ータが配設されない側の下部においてもテンションライ
ンを形成することができるという優れた効果を有する。
【0039】また、請求項2記載の本発明の前後席用頭
部保護エアバッグ装置は、エアバッグ袋体展開時にCピ
ラーガーニッシュを実質的に展開させること無く、エア
バッグ袋体のCピラー側の下部においてもテンションラ
インを形成することができるという優れた効果を有す
る。
【0040】また、請求項3記載の本発明の前後席用頭
部保護エアバッグ装置は、請求項1記載の効果に加え
て、エアバッグ袋体の車幅方向外側への移動を有効に抑
制することができるという優れた効果を有する。
【0041】また、請求項4記載の本発明の前後席用頭
部保護エアバッグ装置は、請求項3記載の効果に加え
て、コスト及び格納性の面で更に有利となるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る前後席用頭部保護エ
アバッグ装置におけるエアバッグ袋体の展開完了状態を
示す概略側面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る前後席用頭部保護エ
アバッグ装置におけるエアバッグ袋体の格納状態を示す
概略側面図である。
【図3】図2の3−3線に沿った拡大断面図である。
【図4】図1の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】図1の5−5線に沿った拡大断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る前後席用頭部保護
エアバッグ装置におけるエアバッグ袋体の一部を展開状
態で示す拡大側面図である。
【図7】従来の実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置
におけるエアバッグ袋体の展開完了状態を示す概略側面
図である。
【符号の説明】
10 前後席用頭部保護エアバッグ装置 14 インフレータ 16 エアバッグ袋体 20 Aピラー(フロントピラー) 34 前席着座乗員 36 後席着座乗員 40 前席用膨張室 42 前席用膨張室 44 前席用膨張室 46 前席用膨張室 48 後席用膨張室 50 後席用膨張室 56 ルーフサイドレール 64 ルーフヘッドライニング 76 Cピラー(クォータピラー)ガーニッシュ 80 ベルト(テンション用帯状体) 82 ボデーインナパネル 84 結合部材 86 ウエザーストリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 学 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 三村 悦久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BA07 BB09 BB14 BC01 BD08 BD10 BE15 BE24 3D054 AA02 AA03 AA04 AA06 AA07 AA16 AA18 AA20 BB21 BB22 BB30 CC04 CC08 CC11 EE16 EE20 EE25 FF13 FF20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Aピラーからルーフサイドレールを経て
    Cピラーに跨がってカーテン状に展開するエアバッグ袋
    体を有する前後席用頭部保護エアバッグ装置において、 Aピラー側とCピラー側との何れか一方に配設されたイ
    ンフレータと、 一端がエアバッグ袋体に一体化され、他端が前記インフ
    レータが配設されていないAピラー側とCピラー側との
    何れか一方に配設されたボデーインナパネルに固定さ
    れ、且つ、前記ボデーインナパネルの車幅方向内側に配
    設されたピラーガーニッシュと前記ボデーインナパネル
    との間に格納されたテンション用帯状体と、 を備え、前記インフレータが配設されていない側の部位
    において、展開状態側面視でピラーガーニッシュと重な
    る前記エアバッグ袋体の一部がルーフサイドレール部の
    みに格納されたことを特徴とする前後席用頭部保護エア
    バッグ装置。
  2. 【請求項2】 Aピラーからルーフサイドレールを経て
    Cピラーに跨がってカーテン状に展開するエアバッグ袋
    体を有する前後席用頭部保護エアバッグ装置において、 Aピラー側に配設されたインフレータと、 一端がエアバッグ袋体に一体化され、他端がCピラー側
    に配設されたボデーインナパネルに固定され、且つ、前
    記ボデーインナパネルの車幅方向内側に配設されたCピ
    ラーガーニッシュと前記ボデーインナパネルとの間に格
    納されたテンション用帯状体と、 を備え、前記Cピラー側の部位において、展開状態側面
    視でCピラーガーニッシュと重なる前記エアバッグ袋体
    の後部がルーフサイドレール部のみに格納されたことを
    特徴とする前後席用頭部保護エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記エアバッグ袋体が前席用膨張室と後
    席用膨張室とを有し、前記テンション用帯状体の一端が
    前記エアバッグ袋体における前席用膨張室と後席用膨張
    室との間の中間部に一体的に設けれており、且つ前記テ
    ンション用帯状体は後席用膨張室と前席用膨張室との何
    れか一方の車幅方向外側に配設されていることを特徴と
    する請求項1記載の前後席用頭部保護エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記テンション用帯状体は前記エアバッ
    グ袋体における前席用膨張室と後席用膨張室との間の中
    間部自体を切り欠いて折り返し、その先端を前記ボデー
    インナパネルに固定したことを特徴とする請求項3記載
    の前後席用頭部保護エアバッグ装置。
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