JP6833256B2 - 車両用ベルトモール - Google Patents

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Description

本発明は、車両ドアの窓開口部下縁に沿って取り付けられ、窓開口部内を昇降する窓板に摺接するベルトモールに関する。
車両本体の開口部を開閉する車両ドアには窓開口部が設けられており、窓板(ウインドガラス)が、当該窓開口部内を昇降可能に設置されている。また、窓開口部下縁には窓板に弾接(弾性変形した状態で圧接)し車体パネルと窓板との間をシールする長尺なベルトモールが取り付けられている。そして、窓板が昇降する際にベルトモールが弾接状態で窓板と擦れ合う(摺接する)ことによって、窓板表面の水や塵埃などが拭き取られる。なお、この種のベルトモールは、車両ドアのドアパネルに取り付けられる本体部と、窓板と弾接するシール部とを有し、シール部が窓板と弾接ないし摺接する。
ここで、ベルトモールと窓板との間の摩擦時の抵抗が高いと、異音が発生する。そこで、窓板との摩擦時の抵抗を低減して異音の発生を抑制するため、シール部における窓板との接触部に多数の細かい繊維を付設したものが従来から開発されている。しかし、単に窓板との接触部に繊維を付設しただけでは摩擦時の抵抗の低減が充分ではなく、異音が発生することも少なくなかった。
そこで、このような異音の発生の抑制を図ったベルトモールとして、例えば下記特許文献1及び特許文献2が開示されている。特許文献1では、シール部における窓板との接触部に設けた多数の繊維体を、それぞれ低摩擦剤によってコーティングしている。
特許文献2では、複数あるシール部毎に求められる機能・効果等が異なるため、それぞれの部位に応じて材料、長さ、又は太さの異なる繊維を付設して部位毎に弾接状態を適正化すると共に、異音の発生にも対応している。
実開平5−44637号公報 再表2014/054757号公報
しかしながら、特許文献1のように各繊維を低摩擦剤によってコーティングするのは、製造工程の増加や材料費等によってコストが嵩むばかりか、使用中にコーティングが摩耗して経時的に摩擦低減効果が低下する問題も有する。
また、接触部に繊維を付設した場合の異音発生原理としては、摩擦時の抵抗に因る場合に加え、繊維が窓板に対して引っ掛かりと解放を繰り返すスティックスリップ現象に因る場合とがある。スティックスリップ現象では、窓板に対して繊維が直立している(ほとんど変形していない)ことで、繊維の先端が窓板の表面に突っ張った状態で引っ掛かり、この状態のまま窓板がさらに昇降することで限界を超えて引っ掛かりが解放されることが繰り返される。そして、この繊維の引っ掛かりが解放される毎に異音が発生する。したがって、各繊維が撓み易い状態にあると、スティックスリップ現象は生じ難い。これに対し、特許文献1では摩擦係数の低減を図ってはいるが、スティックスリップ現象の発生、すなわち各繊維の撓み易さに関しては着目していない。
一方、特許文献2では、撓み易さも含めて部位毎に弾接状態の適正化を図っていることで、安定した異音発生抑制効果が得られる。しかし、部位毎に繊維材料や繊維太さ等を異ならせるのは煩雑である。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、容易且つ安定して窓板と摺接する際の異音の発生を抑制することができる、車両用ベルトモールを提供することを目的とする。
そのための手段として、本発明は、車両ドアの窓開口部下縁に沿って取り付けられ、前記窓開口部内を昇降する窓板に摺接するベルトモールであって、前記車両ドアのドアパネルに取り付けられる本体部と、前記窓板と弾接するシール部とを有する。前記シール部は、前記窓板と接触する部分に多数の繊維が付設されてなる接触部を備える。そのうえで、前記繊維の付設密度が100〜600本/mmであることを特徴とする。
なお、本発明において「接触」とは、摺接、弾接、圧接、当接等の総称(上位概念)である。
前記シール部の接触部には、予め繊維が付設されたストリップ状のシート材を貼り付けることが好ましい。
また、前記シール部が複数形成されている場合、当該各シール部における繊維の付設密度をそれぞれ異ならせることもできる。
本発明では、接触部における繊維付設密度を所定の範囲に設定していることで、各繊維同士が適度な密集状態となる。すなわち、付設した繊維をある程度密集させているため、繊維を付設することによる本来的な異音発生抑制効果を確保できる。また、付設した繊維がある程度密集しているので、基材(シール部)の表面(地肌)が露見されず繊維によって覆われた見た目となることで外観が悪くなることも避けられる。一方で、付設した繊維は密集しすぎていない。これにより、ベルトモール(のシール部)が窓板と弾接状態で摺接する際に各繊維が適度に撓むことができる程度の空間的余裕があるため、スティックスリップ現象も発生し難い。延いては、異音の発生を抑制できる。また、付設した繊維が密集しすぎていないことで、窓板との間の静電気の発生も抑制される。この点においても、異音の発生を効果的に低減させることができる。而して、本発明によれば、容易且つ安定して窓板と摺接する際の異音の発生を抑制することができる。
予め繊維が付設されたストリップ状のシート材を接触部に貼り付ければ、繊維の付設に際し基材の形状の影響を受けることがないため、繊維の付設数のばらつきが少なく均質で、付設密度も調整し易い。
シール部が複数ある場合は、各シール部において窓板との弾接状態や摺動条件は必ずしも同じではない。したがって、各シール部の間でも異音の発生し易い箇所と発生し難い箇所とが有る。そこで、このような異音の発生し易さ等に応じて繊維の付設密度を異ならせておけば、異音の発生をより効果的に抑制することができる。
車両ドアの側面図である。 図1のII−II断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の適用対象となるベルトモールは、車両ドアの窓開口部下縁に沿って取り付けられ、窓開口部内を昇降する窓板に摺接するベルトモールであって、車両ドアのドアパネルに取り付けられる本体部と、窓板と弾接するシール部とを有し、シール部における窓板と接触する部分に多数の繊維が付設されてなる接触部を備えるものである限り、従来から存在する全てのベルトモールに適用可能であり、ベルトモールの具体的形状は特に限定されない。特に、後説する実施形態ではシール部を2つ有するベルトモールを例示しているが、シール部の数は1つでもよく、3つ以上でもよい。ベルトモールは、ベルトモールディング、ウェザーストリップ、水切りシールとも称される。
ベルトモールには、窓板の車外側に配置されるアウターベルトモールと、窓板の車内側に配置されるインナーベルトモールとがある。図1に示すように、ベルトモールは、車両ドア1の窓開口部3の下縁において、車両の前後方向に沿って取り付けられている。図1は車外側から見た側面図なので、図1にはアウターベルトモール10を示している。なお、図1にはフロントドアを示しているが、リアドアにも同様の場所にベルトモールが取り付けられている。本発明は、フロントドアとリアドア双方のベルトモールにも適用可能であり、いずれか一方のベルトモールのみに適用してもよい。
図2に示すように、ドアパネル4は、アウタードアパネル11とインナードアパネル110とを有する。そして、アウターベルトモール10はアウタードアパネル11に取り付けられ、インナーベルトモール100はインナードアパネル110に取り付けられる。なお、インナーベルトモール100は図外のドアトリムに取り付けられる場合もある。アウターベルトモール10とインナーベルトモール100との間には窓板5が配置され、図示しないモーター等のアクチュエーターによって窓板5が上下方向に昇降動する。
アウターベルトモール10は、窓板5の車外側の表面に弾接してシールする。インナーベルトモール100は、窓板5の車内側の表面に弾接してシールする。アウターベルトモール10とインナーベルトモール100は、窓板5が昇降する際に窓板5の表面に付着した水滴や異物(砂、塵、埃など)を拭き取って、乗員の側方の視界を良好に保つ役割を持つ。
アウターベルトモール10は、略U字形状の横断面を有する長尺状の本体部15と、複数(本実施形態では二つ)のシール部16,16aとを有している。本体部15は、互いに所定の間隔を持って車内外方向で平行に配置される車外側側壁部12及び車内側側壁部13と、車外側及び車内側側壁部12,13の夫々の上縁を連結する連結部14とを有している。シール部16,16aは、本体部15の車内側側壁部13のうち、ベルトモールを車両ドア1に取り付けた状態で窓板5に対向する表面から、窓板5に向けて突出形成されている。
本実施形態において、アウタードアパネル11の先端は、リンフォース17の先端を包むように折り返された状態にヘミング加工されて、フランジ部18を形成している。そして、本体部15にフランジ部18が挿入されることによって、フランジ部18にアウターベルトモール10が取り付けられる。また、アウターベルトモール10は、車内側側壁部13の下端に形成されてフランジ部18の折り返し先端に係合する係合部19と、車外側側壁部12から突出してフランジ部18に当接する保持リップ20と、車外側側壁部12の下端から突出してアウタードアパネル11に当接するカバーリップ21とによってフランジ部18に保持される。
また、本実施形態において、二つのシール部16,16aの各々は、車内側側壁部13の上縁と下縁から夫々窓板5に向けて突出している。シール本体部22,22aは、リップ形状をしている。また、シール根元部23,23aは、シール本体部22,22aよりも薄肉に形成された部分を有し、窓板5の昇降動に従ってこの薄肉部分で変形するようになっている。さらに、シール本体部22,22aの窓板5に対向する面には、窓板5に接触する接触部24,24aが形成されており、接触部24,24aは窓板5側の表面に窓板5とシール部16,16aとの摺動抵抗を低減させるための繊維層25,25aを有する。これらの繊維層25,25aの各々は、多数の繊維(パイル)が接触部24,24aの各々の表面にほぼ立設された状態で付設されることによって形成されている。
また、インナーベルトモール100もアウターベルトモール10と類似した構造を有している。即ち、インナーベルトモール100は、車外側側壁部120、車内側側壁部130、及び連結部140を有する本体部150と、車外側側壁部120から窓板5に向けて突出する複数(本実施形態では二つ)のシール部160,160aとを有している。本体部150がインナードアパネル110のフランジ部180に取り付けられると、係止部190がフランジ部180の切り起こし部分に係合し、保持リップ200,200a及びカバーリップ210がインナードアパネル110の表面に接触する。そして、インナーベルトモール100のシール部160,160aにも、シール本体部220,220aよりも変形しやすい部分を有するシール根元部230,230a、及び窓板5と接触する接触部240、240aが形成されている。接触部240,240aには、多数の繊維が付設されてなる繊維層250,250aが夫々形成されている。本実施形態におけるインナーベルトモール100の車内側には、図示しないドアトリムなどの内装材が配置される。
また、アウターベルトモール10及びインナーベルトモール100の各本体部15,150は、押出成形や射出成形等で成形可能な材料からなる。例えば、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂、ゴム等が使用可能である。具体的には、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系エラストマー(TPS)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリプロピレン樹脂(PP)、及びエチレンープロピレンージエン共重合体(EPDM)等が挙げられる。各本体部15,150を形成する材料としては、JISK7215によるデュロメーター硬さ(タイプD)がHDD50〜80のものが好適に用いられる。
アウターベルトモール10及びインナーベルトモール100の各シール部16,16a,160,160aは、押出成形や射出成形等で成形可能であり、本体部15,150よりも軟らかく弾性変形可能な材料からなる。例えば、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂、ゴム等が使用可能である。具体的には、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系エラストマー(TPS)、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリプロピレン樹脂(PP)、及びエチレンープロピレンージエン共重合体(EPDM)等が挙げられる。各シール部16,16a,160,160aを形成する材料としては、JISK7215によるデュロメーター硬さ(タイプA)がHDA50〜90のものが好適に用いられる。
本体部15,150の保持リップ20,200,200aや、カバーリップ21,210、フランジ部18,180や内装材と接触する部分も、シール部16,16a,160,160aと同じ材料から形成されている。
なお、アウターベルトモール10及びインナーベルトモール100の本体部15,150には、フランジ部18,180に取り付けたときの保持力を確保するために、金属や硬質樹脂からなる芯材が埋設されていても良い。この場合、芯材の周囲をシール部16,16a,160,160aと同程度の硬さを有する弾性変形可能な材料で覆うことによって、本体部15,150を形成することもできる。
アウターベルトモール10及びインナーベルトモール100は、先ず本体部15,150とシール部16,16a,160,160aとを共押出成形によって一体に成形し、押出成形と同時又は押出成形の後に接触部24,24aの繊維層25,25aを成形する。そして、長手方向両端末のプレス加工やクリップ等の付属部品の装着など、アウターベルトモール10及びインナーベルトモール100を車両ドア1に取り付けるための加工を行う。
アウターベルトモール10及びインナーベルトモール100の夫々のシール部は少なくとも二つあり、本体部15,150に沿って上下方向にほぼ平行にそれぞれ配置されている。そのうえで、上側のシール部16,160には、窓板5に接触する接触部24,240及び繊維層25,250が設けられている。また、下側のシール部16a,160aには、窓板5に接触する接触部24a,240a及び繊維層25a,250aが設けられている。
これらの繊維層25,25a,250,250aは、多数の繊維を、静電植毛や吹き付け等により付設したり、テープに予め繊維が付設されたストリップ状のシート材を貼り付けるなど、任意の方法で形成することができる。これらの付設方法を、複数併用することもできる。例えば、上側のシール部16,160にはシート材を貼り付けて繊維層25,250を形成し、下側のシール部16a,160aには静電植毛で繊維層25a,250aを直接形成することもできる。シート材からなる繊維層25,25a,250,250aは、典型的にはテープに接着剤を塗布しておき、その上に多数の繊維を静電気の荷電等により立たせた状態で接着することによって形成される。
なお、繊維層25,25a,250,250aを構成する多数の繊維の中には、基材から直立している繊維と、斜めに傾斜した状態の繊維とが混在している。繊維を静電植毛する場合は、付加する電荷を強くするほど直立した繊維が多くなり、電荷を弱めていくと傾斜した繊維が多くなる傾向がある。また、静電植毛によって基材上に繊維を直接付設するよりも、予め繊維が付設されたシート材を使用する方が繊維の付設に際し基材の形状の影響を受けることがないため、繊維の付設数のばらつきが少なく均質で、付設密度も調整し易い。
予め繊維が付設されたシート材を、アウターベルトモール10及びインナーベルトモール100の押出成形と同時に貼り付ける場合は、貼り付け箇所であるシール部16,16a,160,160aと同種又は相溶性の良い材料で形成されたテープを用いることが好ましい。例えば、シール部16,16a,160,160aがTPOで形成されている場合は、オレフィン系樹脂からなるテープを用いることが好ましい。これにより、シール部16,16a,160,160aの成形直後の余熱によって、テープを熱溶着させることができる。また、接着剤を塗布することによってシート材をシール部16,16a,160,160aへ接着することもできる。また、熱溶着と接着剤の塗布とを併用することもできる。
繊維層25,25a,250,250aを形成する各繊維の長さは、この種のベルトモールにおいて従来から一般的に使用されている範囲であればよい。具体的には、0.3〜1.0mm、好ましくは0.4〜0.8mmのものが用いられる。なお、繊維の長さがこの範囲内でできるだけ長い方が撓み易いため、異音抑制に有利である。逆に、繊維の長さが短かすぎると、繊維層25,25a,250,250aが撓み難く窓板5と的確に接触し難くなり、窓板5の昇降時に異音が発生し易くなる虞がある。一方、繊維の長さが長すぎると、遮音性が低下する虞がある。
各繊維の太さも、この種のベルトモールにおいて従来から一般的に使用されている範囲であればよい。具体的には、1.0〜4.5デシテックス(dtexともいう)、好ましくは1.5〜3.5デシテックスのものが用いられる。繊維の太さがこの範囲内でできるだけ細い方が撓み易いため、異音抑制に有利で遮音性も良い。逆に、繊維の太さが太すぎると撓み難く、窓板5と引っ掛かり易くなって窓板5の昇降時に異音が発生し易くなる虞がある。また、遮音性が低下する虞もある。一方、繊維の太さが細すぎると耐久性が低下する虞がある。
「デシテックス」とは、JIS L 0101及びL 0104に基づく単位であって、単位長さ当たりの重量を意味し、通常、繊維の太さを間接的に表す単位として用いられている。なお、図2における繊維層25,25a,250,250aは、模式的に実際よりも強調して図示しており、実際の繊維層25,25a,250,250aの厚さは、図2に図示したものとは必ずしも一致しない。
繊維の材質はナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、アクリル系樹脂、アラミド系樹脂、フッ素系樹脂等を使用可能である。例えばナイロンなどの窓板5(ガラス)に対し静電気が発生し難い材質とすれば、繊維と窓板5との間に吸着力が作用し難く異音の発生抑制に有利である。
そのうえで、繊維の付設密度は、少なくとも100〜600本/mm、好ましくは150〜550本/mm、より好ましくは180〜500本/mmとする。繊維の付設密度が100本/mm未満では、繊維層25,25a,250,250aが有効にその機能を発揮できないことで異音が発生し易くなるほか、シール部16,16a,160,160aの地肌(表面)が繊維層25,25a,250,250aを透して露見し易くなってベルトモールの外観が悪化する虞がある。一方、繊維の付設密度が600本/mmを超えると、繊維が密集しすぎていることで窓板5と摺接する際に撓み難くなって異音が発生し易くなる。
なお、シール部が複数ある場合は、各シール部において窓板5との弾接状態や摺動条件は必ずしも同じではない。したがって、各シール部の間でも異音の発生し易い箇所と発生し難い箇所とが有る。そこで、このような異音の発生し易さ等に応じて繊維の付設密度を異ならせておけば、異音の発生をより効果的に抑制することができる。
また、各繊維は上述のように微小なので、繊維の付設本数を実際に数えることは難しい。そこで、1本の繊維の重量(単位重量)と繊維付設前のベルトモールの重量を予め測定しておいたうえで、繊維付設後のベルトモール重量から繊維付設前のベルトモールの重量を引いて付設繊維の総重量を求め、この付設繊維の総重量を繊維の単位重量で割る(除する)ことで、付設本数を算出することができる。さらに、この繊維付設本数を繊維付設面積で割ることで、単位面積当たりの繊維付設密度を算出できる。本発明における繊維付設密度は、このような計算によって算出された値を基準とする。
次に、本発明の実施例について説明する。上述した図2に示すベルトモールと同種のベルトモールの接触部に種々の付設密度で繊維を付設し、下記条件で窓板と接触部とを弾接させた状態で摺接させて摺動試験を行った。その際の異音の発生の有無と、摺動波形の標準偏差を求めた。その結果を表1に示す。なお、繊維及び繊維層には次のものを使用した。
繊維:材質;ポリエステル、長さ;0.5mm、太さ:1.7デシテックス
繊維層:ポリプロピレン製のテープに表1に示す付着密度で予め繊維を静電植毛により付設したシート材
(摺動試験条件)
窓板:新品ガラス(表面ドライ)
摺動速度;100mm/s
摺動ストローク;200mm
なお、摺動波形とは、互いに摺接する(擦れ合う)2つの物体の変位量(一方の物体の他方の物体に対する相対的な移動量)を横軸、互いに摺接する際に2つの物体の間に生じる摩擦力の変化量を縦軸としてデータをプロットした場合に得られるグラフを意味する。
また、摺動波形の標準偏差とは、摺動波形を形成するデータのバラツキの大きさを表した数値を意味し、摺動波形の標準偏差が低いほどスティックスリップ現象が発生し難く異音の発生が抑えられていることになる。
Figure 0006833256
表1の結果から、実施例1〜実施例3は、接触部における繊維の付設密度が好適な範囲にあるため異音は発生せず、摺動波形の標準偏差も低かった。これに対し、比較例1は接触部における繊維の付設密度が高すぎるため、異音が発生するとともに、摺動波形の標準偏差も高かった。
1 車両ドア
3 窓開口
5 窓板
10 アウターベルトモール
11 アウタードアパネル
12・120 車外側側壁部
13・130 車内側側壁部
14・140 連結部
15・150 本体部
16・16a・160・160a シール部
18・180 フランジ部
19・190 係合部
20・200 保持リップ
22・22a・220・220a シール本体部
24・24a・240・240a 接触部
25・25a・250・250a 繊維層
100 インナーベルトモール
110 インナードアパネル

Claims (3)

  1. 車両ドアの窓開口部下縁に沿って取り付けられ、前記窓開口部内を昇降する窓板に摺接するベルトモールであって、
    前記車両ドアのドアパネルに取り付けられる本体部と、
    前記窓板と弾接するシール部とを有し、
    前記シール部は、前記窓板と接触する部分に多数の繊維が付設されてなる接触部を備え、
    前記繊維の付設密度が100〜600本/mmである、ベルトモール。
  2. 前記シール部の接触部には、予め繊維が付設されたストリップ状のシート材が貼り付けられている、請求項1に記載のベルトモール。
  3. 前記シール部は複数形成されており、
    前記各シール部における繊維の付設密度がそれぞれ異なる、請求項2に記載のベルトモール。
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