JP4193116B2 - 自動車用ベルトラインモール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車ドアのドアアウタパネルの上縁に沿って取付けられるベルトラインモールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車ドアのドアベルトライン、即ちドアパネルの上縁には、ドアガラスと自動車ドアアウタパネルの上縁開口との間をカバーして装飾し、シールするベルトラインモールが取付けられている。
ベルトラインモールは、自動車ドアのアウタパネルに取付けられて、ドアガラスの車外側をシールし、ガラスインナモールは自動車ドアのインナパネル又はドアトリムに取付けられてドアガラスの車内側をシールしている。
【0003】
図4に示すように従来のベルトラインモール120は、自動車ドアのアウタパネル11の上端に設けられたフランジ部11bに取付けられるとともに、ドアガラス2の外面に先端が当接する2本のガラスシールリップ130、131を有する。ガラスシールリップ130、131の内面には、植毛130a、131aが施され、ドアガラス2との摺動摩擦を低下させている。
ベルトラインモール120は、断面略逆U字状であって、車外側側壁121と、上部壁122と、車内側側壁123からなる断面略逆U字状をなし、断面略逆U字状の車外側側壁121の内面から車外側保持リップ124と車内側側壁123の内面から車内側保持リップ125が夫々対向する方向に設けられている。ドアアウタパネル11の上端に設けられたフランジ部11bは、断面略逆U字状のベルトラインモール120の内部に嵌挿され、保持リップ124、125がフランジ部11bの両面に当接して、ベルトラインモール120を保持する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
車外側側壁121の外面には、装飾部材127が一体に取付けられている。この装飾部材127は押出成形によりベルトラインモール120が成形されるときに、押出成形と同時あるいはその直後に車外側側壁121に取付けられる。
図5に示すように、車外側側壁121の先端、即ちドアアウタパネル11と対向する部分には軟質材から形成された車外側シールリップ126が設けられ、ベルトラインモール120がフランジ部11bに取付けられたときに、ベルトラインモール120とドアアウタパネル11との間をシールする。
【0005】
このとき、装飾部材127は、車外側側壁121の側端部、即ち幅方向の車外側側壁121の先端付近まで車外側側壁121を被覆して、装飾部材127のその側端部は、上記車外側シールリップ126により覆われている。
図5は、車外側側壁121の側端部付近の拡大図である。図5に示すように、車外側シールリップ126は、車外側側壁121の先端付近で車外側側壁121と融着して一体に形成され、その一部は装飾部材127の側端部を被覆している。
【0006】
しかしながら、車外側側壁121に装飾部材127を取付ける場合に、従来は、装飾部材127にフィルム状の装飾部材127を埋め込むために、図6に示すように、車外側側壁121に凹部を設けてその中に装飾部材127を埋め込むことが行われていた。この場合には、凹部に装飾部材127を埋め込む作業のバラツキのために、図6に示すように装飾部材127の側端と凹部の間には若干の隙間Bが必要であったため、見栄えが良くなかった。
また、軟質材である車外側シールリップ126と装飾部材127とを一体的に押出成形する場合には、図5に示すように、装飾部材127の側端と車外側シールリップ126のシールリップ根元部125bとは、斜めの面で接合されているため、押出成形時に軟質材である車外側シールリップ126の材料に圧力がかかって斜面に沿って盛り上がりやすく、装飾部材127の表面に軟質材が凸状部を形成しやすくなり、装飾部材127との間に隙間ができ、そこから剥離したり、埃がたまりやすかった。また、斜めのため、車外側シールリップ126の材料の押出し圧力が変動すると、装飾部材127と車外側シールリップ126との境界線、いわゆる見切り線が直線状にならずに、波打つようになり、見栄えが悪かった。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−186235号公報(第3−4頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、車外側シールリップの付近の見栄えとシール性の良いベルトラインモールを提供することにある。
【0009】
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、自動車ドアのドアアウタパネル11の上縁に沿って取付けられるベルトラインモール20において、
ベルトラインモール20は、硬質材で構成され、車外側側壁21と、上部壁22と、車内側側壁23からなる断面略逆U字状をなし、
上部壁22または車内側側壁23には、ドアガラス2と摺動してドアガラス2とドアアウタパネル11との間をシールするガラスシールリップ30が一体的に設けられ、
車外側側壁21の内面に車外側保持リップ24を設け、車内側側壁23の内面に車内側保持リップ25を設け、車内側保持リップ25と車外側保持リップ24によりフランジ部11bを保持するとともに、車内側側壁23の先端に設けた屈曲係止部28をドアアウタパネル11の先端係止部11cに係止し、
車外側側壁21の表面に装飾部材27を取付け、装飾部材27の側端部は、車外側側壁21の先端部21b付近まで車外側側壁21を被覆して、
車外側側壁21の車外側側壁先端部21bには、装飾部材27の車外側側壁先端部21b側の側端部27aを覆う、車外側側壁21から延設した硬質材からなる車外側側壁カバー部21cを設け、
車外側側壁カバー部21cと装飾部材27の側端部27aとからベルトラインモール20の開口方向に一体的に軟質材からなる車外側シールリップ26を設け、車外側シールリップ26の車外側シールリップ根元部26bと装飾部材27は略直角に接合し、車外側シールリップ26の車外側シールリップ先端部26eは車内側に湾曲して形成し、
車外側側壁先端部21bには、車外側側壁先端部21bと車外側側壁カバー部21cで装飾部材27の車外側側壁先端部21b側の側端部27aを覆うとともに、車外側側壁カバー部21cを車外側シールリップ26の開口側内面に設けたシールリップ突起部26cで覆い、
車外側側壁先端部21bは、車外側側壁21から内方に略直角に屈曲し、装飾部材27は屈曲した車外側側壁先端部21bの一部まで車外側側壁21を被覆するとともに、屈曲した車外側側壁先端部21bの車外側側壁カバー部21cと装飾部材27の側端部27aとからベルトラインモール20の開口方向に一体的に軟質材からなる車外側シールリップ26を設けたことを特徴とする自動車用ベルトラインモールである。
【0010】
請求項1の本発明では、ベルトラインモールは、硬質材で構成され、車外側側壁と、上部壁と、車内側側壁からなる断面略逆U字状をなしているので、ドアアウタパネルのフランジ部を剛性の強い硬質材で両側部を挟むことがで、ベルトラインモールをフランジ部に保持することができる。このため、ベルトラインモールに芯金を埋設しない場合には、重量を軽くすることができる。
車外側側壁の表面に装飾部材を取付け、装飾部材の側端部は、車外側側壁先端部付近まで車外側側壁を被覆したため、ベルトラインモールをドアに取付けたときに目立つベルトラインに装飾模様を設けることができるのでデザイン上好ましいとともに、装飾部材を幅方向において車外側側壁先端部付近まで設けたため、車外側から見た場合には、ベルトラインモールの全幅に装飾モールを設けることができるので、ドアアウタパネルの上縁部の見栄えがよい。
ベルトラインモールにガラスシールリップが一体的に設けられているため、ベルトラインモールはフランジ部に安定的に取付けられており、ベルトラインモールをドアアウタパネルに取付けたときに、ガラスシールリップがベルトラインモールにより保持され、ガラスシールリップがドアガラスに当接することができ、ドアガラスが摺動するときのドアガラスとドアアウタパネルとの間のシールをすることができる。
車外側側壁の内面に車外側保持リップを設け、車内側側壁の内面に車内側保持リップを設け、車内側保持リップと車外側保持リップによりフランジを保持したために、車外側保持リップと車内側保持リップによりベルトラインモールの横方向の揺れを防止することができ、ガラスシールリップがドアガラスに確実に当接することができる。車内側側壁の先端に設けた屈曲係止部をドアアウタパネルの先端係止部に係止したため、ベルトラインモールがドアガラスの上方向の移動により上方に引き抜かれるような力が作用したときに、フランジ部から抜けることを防止することができる。
【0011】
車外側側壁先端部には、装飾部材の車外側側壁先端部側の側端部を覆う、車外側側壁から延設した硬質材からなる車外側側壁カバー部を設けたため、装飾部材の側端を硬質材で覆うことができ、装飾部材の側端が剥離することを防止できる。硬質材であるため車外側側壁カバー部が変形し難く、側端を確実に保護することができる。また、硬質材であるため押出成形時に材料が装飾部材の表面にはみ出すことがない。
車外側側壁カバー部と装飾部材の側端部とからベルトラインモールの開口方向に一体的に軟質材からなる車外側シールリップを設けたため、車外側シールリップにより車外側側壁カバー部と装飾部材の側端部を覆うことができ、ドアアウタパネルに車外側シールリップの先端を当接することができるので、ドアアウタパネルとベルトラインモールとのシールをすることができ、車外側から雨水等が進入することを防止できる。
また、車外側側壁の先端を軟質材からなる車外側シールリップで覆うことができ、ドアアウタパネルのとの接触を柔らかくすることができ、車両の振動等で車外側シールリップの先端がドアアウタパネルに当たっても異音が発生することがない。
車外側シールリップの根元部が装飾部材に対して、略直角に接合しているため、軟質材であっても装飾部材との境界では押出成形時に、軟質材が直角に装飾部材を押すため、横方向にはみ出し難く、軟質材と装飾部材との境界線であるいわゆる見切り線を直線状にすることができる。
車外側シールリップ先端部は車内側に湾曲しているため、ベルトラインモールがドアアウタパネルに取付けられたとき、車外側シールリップ先端部は、ドアアウタパネルの奥の方を向いて、車外側からは見難くなるため、車外側シールリップが目立たなくなり、デザイン的にも好ましい。
装飾部材の車外側側壁先端部側の側端部を覆う車外側側壁カバー部材を、車外側シールリップの開口側内面に設けたシールリップ突起部で覆うため、装飾部材の車外側側壁の側端部を覆う車外側側壁カバー部材をより強固に装飾部材に押圧することができるとともに、シールリップ突起部によりシールリップ先端部の変形を支えることができるため、シールリップ先端部がドアアウタパネルに当接する力を強くすることができるため、シール性を向上させることができる。
車外側側壁先端部は、車外側側壁から内方に略直角に屈曲し、装飾部材は屈曲した車外側側壁先端部の一部まで車外側側壁を被覆するとともに装飾部材は屈曲した車外側側壁先端部の一部まで車外側側壁を被覆したため、車外側側壁の先端と装飾部材の先端が車外側側壁に埋設された部分が、内方に略直角に屈曲しており車外側からは見えなくなり見栄えがよい。
屈曲した車外側側壁先端部の車外側側壁カバー部と装飾部材の側端部とからベルトラインモールの開口方向に一体的に軟質材からなる車外側シールリップを設けたため、車外側シールリップと、車外側側壁カバー部および装飾部材の側端部との接合面積が大きく、強固に固着することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の態様のベルトラインモールの断面を示すものであり、図4のA−A線に沿った位置での断面図である。
ベルトラインモール20は、ドアガラス2が昇降する自動車ドア1のドアアウタパネル11の上縁に設けられた自動車ドア1のドアアウタパネル11のフランジ部11bに取付けられる。
【0024】
ベルトラインモール20は、硬質材から形成され、断面略逆U字状をなし、車外側側壁21、車内側側壁23と上部壁22からなる。
車外側側壁21は、断面略逆U字状の内面に車外側保持リップ24を有し、車内側側壁23の内面は、車内側保持リップ25を有し、車外側保持リップ24と車内側保持リップ25は、ドアアウタパネル11のフランジ部11bの両面に当接してベルトラインモール20を保持するとともに、ベルトラインモール20の内部に侵入した雨水等をシールする。
【0025】
車外側側壁21の外面には略全面にわたり帯状の装飾部材27が取付けられている。装飾部材27は、金属光沢を有する合成樹脂積層フィルム、ステンレススチールの薄膜、表面に装飾模様を有するフィルム等を用いることができる。金属光沢を有する合成樹脂積層フィルムは、例えばポリプロピレンからなるベースフィルム上に接着剤層を介してクロムをスパッタリングにより薄層状に設け、その上にポリエステル等の保護膜を設けたフィルムを使用することができる。
装飾部材27の幅方向の上部壁22側の側端は、上部壁22の大部分を被覆して、後述する第1ガラスシールリップ30の根元まで達して、その側端は第1ガラスシールリップ30の根元で被覆されている。このため、装飾部材27の幅方向の上部壁22側の側端は、第1ガラスシールリップ30により被覆され、保護されている。
装飾部材27の幅方向の車外側側壁21の開口側の側端は、車外側側壁21の開口の先端を一部被覆するところまで伸びている。
これによって、ベルトラインモール20の車外側から見ることができる表面は、略全面的に装飾部材で被覆することができるため、美観に優れている。
【0026】
図2に示すように、車外側側壁21の開口の先端において、車外側側壁21は先端付近で車内側に向けて屈曲した車外側側壁先端部21bが設けられている。このため、装飾部材27の車外側側壁先端部21bの側端も車内側に屈曲している。このため、車外側側壁21の先端と装飾部材27の側端は、車外側から見え難くなり、車外側からは単に装飾部材27が湾曲して見えるため見栄えがよい。
装飾部材27の側端は車外側側壁先端部21bから延設された車外側側壁カバー部21cでカバーされている。即ち、車外側側壁先端部21bの外面と車外側側壁カバー部21cとの間にできた車外側側壁凹部21dに装飾部材27が挟み込まれている。このため、装飾部材27の側端は車外側側壁先端部21bから剥離することがない。
【0027】
車外側側壁先端部21bには、ベルトラインモール20の開口方向に向けて、軟質材から形成される車外側シールリップ26が一体的に設けられている。
車外側シールリップ26は、断面円弧状に曲がったシールリップ本体26aと、そのシールリップ本体26aの車外側側壁先端部21bと接合している部分であるシールリップ根元部26bと、シールリップ本体26aの円弧状に曲がった内面側に設けられたシールリップ突起部26cと、シールリップ本体26aの先端のシールリップ先端部26eとからなる。
車外側シールリップ26は、軟質材により形成されて弾力性があり、円弧状に曲がっているので、ドアアウタパネル11に柔軟に当接することができ、ドアアウタパネル11の形状のバラツキやベルトラインモール20の取付けのバラツキを吸収して確実に車外側シールリップ26とドアアウタパネル11の間のシールをすることができる。
【0028】
シールリップ根元部26bは、装飾部材27の側端と車外側側壁カバー部21cの先端面とに一体的に接合融着されている。シールリップ突起部26cは、車外側側壁カバー部21cを覆い、車外側側壁カバー部21cを装飾部材27側に押圧する。このため、装飾部材27の側端は強固に保持される。
シールリップ本体26aは車内側に向けて湾曲しているので、ベルトラインモール20がドアアウタパネル11に取付けられたときに、シールリップ先端部26eは、車内側に入り込むため車外側からは見えなくなり、見栄えがよい。
また、シールリップ先端部26eがドアアウタパネル11に当接して屈曲、変形するときに、シールリップ突起部26cがその屈曲、変形を支えることができるため、シールリップ先端部26eが異常変形することがなくシールリップ先端部26eがドアアウタパネル11に当接する力を保持させることができ、確実なシールを得ることができる。
【0029】
車外側シールリップ26のシールリップ根元部26bは、装飾部材27に対して略直角に当接しているため、押出成形時に装飾部材27に直角に軟質材が当たり、軟質材で形成されていても装飾部材27の外側にはみ出し難いため、車外側シールリップ26と装飾部材27の境界線である見切りが直線状をなすことができる。
上部壁22の外面は、前述のとおり装飾部材27が半分以上を被覆している。装飾部材27が被覆していない上部壁22の外面は、第1ガラスシールリップ30が斜め上方に向けて一体に設けられている。第1ガラスシールリップ30の上部壁22との接合根元部30bでは、その接合根元部30bが装飾部材27の側端を一体に被覆している。
【0030】
第1ガラスシールリップ30の下面には、短繊維が植毛された植毛部30aが設けられている。植毛部30aは、ドアガラス2が昇降するときに、ドアガラスと接触して、ドアガラス2との摺動抵抗を下げることができ、スムースなドアガラス2の昇降ができる。この植毛の代わりに第1ガラスシールリップ30の表面に低摺動抵抗の材料を使用することができ、例えばウレタン塗料やシリコン塗料の塗布、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂の溶着等を適用することができる。
【0031】
車内側側壁23の外面には第2ガラスシールリップ31が設けられている。第2ガラスシールリップ31は第1ガラスシールリップ30と同様に、斜め上方に向けて一体に設けられるとともに、下面に植毛部31aが設けられている。これによりドアガラス2との摺動抵抗を下げることができる。なお、第1ガラスシールリップ30又は第2ガラスシールリップ31は、車体の状況によりいずれか1本を省略することもできる。この第1ガラスシールリップ30と第2ガラスシールリップ31による二重のシールにより、ドアガラス2とドアアウタパネル11との間のシールをより向上させることができる。
【0032】
また、車内側側壁23の外面には、突起部29が設けられており、第2ガラスシールリップ31が過度に倒れてドアガラス2が車外側に引き出されることを防止している。
さらに、車内側側壁23の先端内面には、開口に向かって斜め上方に屈曲係止部28が鉤状に設けられている。ベルトラインモール20をフランジ部11bに取付けたときに、フランジ部11bの先端係止部11cと屈曲係止部28が係止されて、ドアガラスの昇降時にベルトラインモール20が抜け出ることを防止できる。
【0033】
次に、ベルトラインモール20をフランジ部11bに取付けたときの車外側シールリップ26の作用を説明する。
ベルトラインモール20の開口からフランジ部11bを挿入して取付けると、車外側側壁21の先端に設けられた車外側シールリップ26は、ドアアウタパネル11に当接する。このとき、まずシールリップ先端部26eがドアアウタパネル11に当接し、シールリップ本体26aが車内側に向けて湾曲しているため、シールリップ本体26aが撓むとともに、シールリップ先端部26eは車内側に入り込むようにしてドアアウタパネル11と当接する。このため、ドアアウタパネル11の形状の寸法がバラついたり、車外側シールリップ26の組付け寸法がバラついてもシールリップ本体26aの弾力性によりシールリップ先端部26eがドアアウタパネル11と離れることはない。このとき、第1ガラスシールリップ30と第2ガラスシールリップ31は、ドアガラス2に摺動可能に当接することができる。
【0034】
次に、ベルトラインモール20の製造方法を説明する。
ベルトラインモール20は、押出成形により成形される。
車外側側壁21と、上部壁22と車内側側壁23とは、硬質材で形成され、例えばポリプロピレン等の硬質合成樹脂や硬質のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、硬質ソリッドゴムを使用することができる。硬質合成樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ナイロン樹脂、塩化ビニル樹脂等が使用することができる。硬質合成樹脂部材を使用する場合は、ベルトラインモール20がアウタパネル11のフランジ部11bを把持する力が強く、金属インサートを埋設する必要がない。金属インサートがないため、ベルトラインモール20の重量を減少させることができるとともに、金属を取り除く必要がないためリサイクルにも適する。
ソリッドゴムを使用する場合は、内部に金属製あるいは硬質樹脂性の芯材を使用することができる。
【0035】
第1ガラスシールリップ30と、第2ガラスシールリップ31と、車外側シールリップ26は軟質材で形成され、例えば、軟質合成樹脂、軟質の系熱可塑性エラストマー(TPO)、軟質ゴムを使用することができる。
軟質ゴムとしてはEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン共重合体)、クロロプレンゴム等を使用でき、ソリッドタイプあるいは発泡体タイプのいずれも使用できる。熱可塑性エラストマーとしてはオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー等を使用でき、軟質合成樹脂としては、塩化ビニル樹脂、軟質ポリエチレン等を使用することができる。
【0036】
装飾部材27は、押出成形と同時に押出ダイスを通して一体に押出すように成形する。このとき、装飾部材27の側端を車外側側壁カバー部21cが覆うように押出しするとともに、それと同時にあるいはその直後に軟質材からなる車外側シールリップ26を押出しする。
装飾部材27のベースフィルムの材料が例えばポリプロピレンであり、硬質材がポリプロピレンやオレフィン系熱可塑性エラストマーの場合には、押出成形時の高温の状態の車外側側壁21と上部壁22に装飾部材27を圧着することにより、容易に融着して接着剤なしで、一体に接合することができる。
軟質材と硬質材の2種類の材料は2軸押出成形機を使用して同時に押出成形を行う。ゴムを使用する場合は、押出成形後に加硫槽を用いて熱風加硫、高周波加硫等の通常の方法で加硫する。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、車外側側壁の表面に装飾部材を取付け、車外側側壁の先端部には、装飾部材の車外側側壁の先端側の側端部を覆う、車外側側壁から延設した硬質材からなる車外側側壁カバー部を設けたため、装飾部材の側端が強固に固定され、装飾部材の側端が剥離することがない美観に優れた、製造が容易なベルトラインモールを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、ベルトラインモールの取付け状態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す、ベルトラインモールの車外側側壁の先端と車外側シールリップの部分を示す断面図である。
【図3】自動車の一部側面図である。
【図4】従来のベルトラインモールの取付け状態を示す断面図である。
【図5】従来のベルトラインモールの車外側側壁の先端と車外側シールリップの部分を示す断面図である。
【図6】従来の他のベルトラインモールの車外側側壁の先端と車外側シールリップの部分を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ドア
11 ドアアウタパネル
11b フランジ部
20 ベルトラインモール
21 車外側側壁
22 上部壁
23 車内側側壁
26 車外側シールリップ
26a シールリップ本体
26b シールリップ根元部
26c シールリップ突起部
26e シールリップ先端部
27 装飾部材

Claims (1)

  1. 自動車ドア(1)のドアアウタパネル(11)の上縁に沿って取付けられるベルトラインモール(20)において、
    該ベルトラインモール(20)は、硬質材で構成され、車外側側壁(21)と、上部壁(22)と、車内側側壁(23)からなる断面略逆U字状をなし、
    上記上部壁(22)または車内側側壁(23)には、ドアガラス(2)と摺動してドアガラス(2)と上記ドアアウタパネル(11)との間をシールするガラスシールリップ(30)が一体的に設けられ、
    上記車外側側壁(21)の内面に車外側保持リップ(24)を設け、上記車内側側壁(23)の内面に車内側保持リップ(25)を設け、該車内側保持リップ(25)と上記車外側保持リップ(24)によりフランジ部(11b)を保持するとともに、上記車内側側壁(23)の先端に設けた屈曲係止部(28)をドアアウタパネル(11)の先端係止部(11c)に係止し、
    上記車外側側壁(21)の表面に装飾部材(27)を取付け、該装飾部材(27)の側端部は、上記車外側側壁(21)の先端部(21b)付近まで上記車外側側壁(21)を被覆して、
    上記車外側側壁21の車外側側壁先端部(21b)には、上記装飾部材(27)の車外側側壁先端部(21b)側の側端部(27a)を覆う、上記車外側側壁(21)から延設した硬質材からなる車外側側壁カバー部(21c)を設け、
    上記車外側側壁カバー部(21c)と上記装飾部材(27)の側端部(27a)とから上記ベルトラインモール(20)の開口方向に一体的に軟質材からなる車外側シールリップ(26)を設け、該車外側シールリップ(26)の車外側シールリップ根元部(26b)と上記装飾部材(27)は略直角に接合し、上記車外側シールリップ(26)の車外側シールリップ先端部(26e)は車内側に湾曲して形成し、
    上記車外側側壁先端部(21b)には、該車外側側壁先端部(21b)と上記車外側側壁カバー部(21c)で上記装飾部材(27)の上記車外側側壁先端部(21b)側の側端部(27a)を覆うとともに、上記車外側側壁カバー部(21c)を上記車外側シールリップ(26)の開口側内面に設けたシールリップ突起部(26c)で覆い、
    上記車外側側壁先端部(21b)は、上記車外側側壁(21)から内方に略直角に屈曲し、上記装飾部材(27)は屈曲した車外側側壁先端部(21b)の一部まで車外側側壁(21)を被覆するとともに、屈曲した車外側側壁先端部(21b)の上記車外側側壁カバー部(21c)と上記装飾部材(27)の側端部(27a)とから上記ベルトラインモール(20)の開口方向に一体的に軟質材からなる車外側シールリップ(26)を設けたことを特徴とする自動車用ベルトラインモール。
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